JP3133278U - 男性用紙おむつ - Google Patents

Abstract

【課題】男性が紙おむつを使うと陰嚢に糞が付き、おむつ交換時に綺麗に拭き取らなければならず手間がかかり不便である。 また、おむつ交換までには数回分の排尿を抱えていなければならず不快感を伴う。これらを解消し、便利なものを提供する。
【解決手段】 紙おむつを着けると性器が当たる部分に設けた穴から陰茎及び陰嚢を摘出し、紙おむつの前方外側に設けた性器収納袋内に性器を孤立させる。従って糞との接触がなくなり陰嚢は汚れない。また、患者の陰茎は独立した収納袋に入っているので、病状に応じて適切な方法で尿の処理が出来て快適である。
【選択図】 図２

Description

本考案は紙おむつを使用している寝たきりの男性病人や老人などが使用する紙おむつの改良に関する。

一般に、紙おむつは表面を透水性のプラスチック不織布などで形成し、プラスチック製袋の中に吸水マットを収納した構造で、寝たきりの人の下腹部に当てて、包み込むようになっている。また形状も長方形状のフラット形やパンツ形などがあるが、フラット形のものが安価で、長期間寝たままの人にとっては経済的である。

従来の紙おむつは、下腹部を総体的に包み込む構造であるので、排便した時に糞と尿が交ざり糞泥となる。特に男性には陰嚢があるので、糞泥が付着し、きれいに拭き取るには大変手間がかかり、介護作業の中でも最も厄介な作業で、介護者、病人相互に負担が大きい。そこで、おむつに陰嚢取出口を設けて、陰嚢部のみを外側に取り出す方法が提案されている。
しかし、上記の方法では糞と尿が交ざった糞泥が発生し、これが陰嚢以外の尻部等には付着する。

さらに、おむつに尿溜め袋と糞溜め袋を具備し、排出された尿と糞を別々に回収して両者が交ざり合い糞泥が発生するのを防止するおむつも提案されている。
しかし、排便した時のみでなく、排尿時にもおむつをめくって交換する手間がかかる。さらに、おむつを着用した状態での尿瓶や尿取管の利用が困難との欠点をも有していた。

特開平０９−１３１３６７号公報 特開２００１−２９３７８号公報

本考案は上記欠点を克服し、男性が紙おむつを使用しても糞泥が発生することが無く、また糞が陰嚢に付着せず、さらに排尿時の処置が簡便に行えるな男性用紙おむつを提供するものである。

本考案の請求項１記載の紙おむつは長方形状をなす吸水マットをプラスチック製の袋に収納した紙おむつの性器が当たる前部に、陰茎及び陰嚢を外側に取り出すため穴を有し、穴から外に出した陰茎及び陰嚢を収納する性器収納袋を外部に有することを特徴とする男性用紙おむつであり、さらには、本考案の請求項２記載の男性用紙おむつは該性器収納袋に尿吸収用パッドを備えた事を特徴とする男性用紙おむつである。

本考案の請求項１記載の男性用紙おむつを使用する場合、先ず臀部に当て、前部に設けた穴から陰茎及び陰嚢を外部に取り出し、性器収納袋に納める。此れによって性器は孤立するので、おむつを着用した状態で尿瓶や尿取管を用いて尿を回収することも出来るし、また尿吸収パッドを用いて処理することもできる。
尿吸収パッドは紙おむつを広げる事無く、性器収納袋から取り出して簡便に交換できる。

以上説明したように、本考案の男性用紙おむつは、糞泥の発生がなく、排尿時の処置が簡便であるので、介護者、患者双方の肉体的かつ精神的苦痛が緩和される。

以下、本考案の実施の一形態を図１ないし図３を参照して詳細に説明する。
図１は本考案の男性用紙おむつで、性器収納袋１に陰茎及び陰嚢を孤立させて収納する。
また、外側は不透水性のプラスチックシートで、内側は透水性のプラスチック不織布で覆われ、内部に吸水マットを収納している。

また、紙おむつ本体５と性器収納袋１は穴２でつながっている。紙おむつ本体５は糞処理専用で、性器収納袋１は尿処理専用である。
病状によって尿処理方法が異なるので、性器収納袋１には面ファスナー４を備えて開閉できるようにした。例えば、尿瓶や尿取管を使う場合は開口して使用し、尿吸収パッド３を使う場合は密閉できるようにした。

本考案の紙おむつの実施形態を示すもので、着用時の正面図 着用時の紙おむつのＡ〜Ａ断面図。 紙おむつを拡げた内側の全体図

符号の説明

１ 性器収納袋
２ 穴
３ 尿吸収パッド
４ 面ファスナー
５ 紙おむつ
６ 陰嚢

Claims (2)

1. 長方形状をなす吸水マットをプラスチック製の袋に収納した紙おむつの前部に、陰茎及び陰嚢を外側に取り出すための穴を有し、穴から外に出した陰茎及び陰嚢を収納する性器収納袋を外部に有することを特徴とする男性用紙おむつ。
2. 該性器収納袋に尿吸収パッドを備えた事を特徴とする請求項１記載の男性用紙おむつ。

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