JP6536826B2 - 介護用オムツ - Google Patents

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発明の詳細な説明
本発明は、臍下近傍と尾骨近傍との間の排泄物空間に排泄物を貯め、肌に密着して排泄穴を覆うように折り畳むことができ、排泄物により陰部周囲を汚すことがなく多量の消臭剤の使用や陰部の洗浄作業を著しく軽減でき、折り畳んで容易に廃棄処理することができる介護用オムツに関するものである。
従来技術
例えば、特許文献1(特開平06−296639号公報)には、「柔軟な防水フィルムと、その防水フィルム上に積層される柔軟な吸水層とを有し、さらに便の排出位置に、身体との間に空間を形成するための形状維持部材が設けられている使い捨てオムツ」が記載され、本発明のオムツ及び排便装置においては、「形状維持部材により排便位置に空間が形成される。そのため排泄された便が身体に付着することがなく、大便と小便とが混合しない。
したがって患者の不快感がいちじるしく軽減し、介護者の負担も軽減する」旨が説明されている。
しかしながら、特許文献1においては、防水フィルム上に積層される柔軟な吸水層が設けられ、形状維持部材により排便位置に空間が形成されるため大便と小便とが混合しない」ものであり、本発明の如く、「内側防水シートの内面が肌へ密着性を有するため陰部及び肛門への排泄穴に対応する位置を常時確保ができるとともに、排泄物が内側防水シートの内面と肌との間に漏れ出ることなく、外面が防水性シートであるため前記排泄物空間内に溜まった汚物及び水分が肌側へ漏れ出ることがない」介護用オムツである。また、「排便と尿とを一緒に排泄物空間に貯め、前記臍下近傍と尾骨近傍とで排泄穴を覆うように三つ折りに畳むことができる旨の記載がない。
また、特許文献2(特開2011−229820号公報)には、要介護者の腰部付近に巻き付ける巻付帯から設けた延出布に、巻付帯から所定距離を存して開口部を設けると共に、その開口部に要介護者の排泄物を受容する排泄物受容体を着脱可能に設ける物に於いて、排泄物受容体を排泄物受容口側に大便を受容すると共に、小便を流通する大便受容部を設け、大便受容部から流通する小便を受容する吸水性のある小便受容部を大便受容部に連続して設けたことを特徴とする介護用おむつと記載され、「寝たきり病人、老人等の要介護者の排便時の介助を極めて簡易に、しかも要介護者の不快感を解消することができる介護用おむつを提供する」旨説明されている。
しかしながら、特許文献2は、「巻付帯から所定距離を存して開口部を設けると共に、その開口部に要介護者の排泄物を受容する排泄物受容体を着脱可能に設けている」点、「排泄物受容体を排泄物受容口側に大便を受容すると共に小便を流通する大便受容部を設ける」点、「大便受容部から流通する小便を受容する吸水性のある小便受容部を大便受容部に連続して設けた」点が本発明と異なる。したがって、特許文献2には、本発明の「内側防水シートの内面が肌への密着性を有するため陰部及び肛門への排泄穴に対応する位置を常時確保できると共に、排泄物は内側防水シートの内面と肌との間に漏れ出ることがなく、外面が防水性シートであるため、前記排泄物空間内に溜まった汚物及び水分が肌側へ漏れ出ることがない」点、「排泄物空間に一定の排泄物を貯め、前記臍下近傍と尾骨近傍とで排泄穴を覆うように折り畳むことができ、三つ折りに畳んで容易に廃棄処理することができる」点は示唆されていない。
また、特許文献3(特開2011−229820号公報)には、「臍下付近を覆う腹当て部材、臀部を覆う背当て部材、また使用者の排泄物を収容する収容構造体及び、前記腹当て部材や前記背当て部材が取り付けられ、そして前記収容構造体が取り付けられる開口部を有し、人体の股間及び股間の周辺に密着して前記収容構造体からの前記排泄物の漏れを防止する漏れ防止部材を含み、前記股間及び股間の周辺を覆うように構成された股間被覆部材が設けられた介護用オムツであって、前記腹当て部材及び背当て部材を、股間被覆部材に着脱自在に装着可能な着脱手段を備えていることを特徴とする介護用オムツ」が記載され、「本発明は、腹当て部及び背当て部と漏れ防止部材とを容易に脱着可能であるように構成された介護用オムツを提供する」旨説明されている。
しかしながら、特許文献3は寝たきり患者に使用するものであって「前記腹当て部材及び背当て部材を、股間被覆部材に着脱自在に装着可能な着脱手段を備えている」点が全く異なる。したがって、「排泄物空間に一定の排泄物を貯め、前記臍下近傍と尾骨近傍とで排泄穴を覆うように三つ折りに畳んで容易に廃棄処理することができる」点、「内側防水シートの内面が肌への密着性を有するため陰部及び肛門への排泄穴に対応する位置を常時確保ができる」点が示唆されていない。
また、特許文献4(特開2012−228320号公報)には、「少なくとも仙骨先端の尾骨を避けて臀部と対向する位置において、仰臥位又は座位状態の部分を床側から押し上げる臀部対応弾性部材と、前記臀部対応弾性部材よりも人体側に配置され、仙骨及び臀部に対応する位置において生体を押圧から保護する保護手段が設けられている仙骨保護用弾性部材と、前記仙骨保護用弾性部材と前記臀部対応弾性部材とを貫いて形成された排便筒部と、前記臀部対応弾性部材、前記仙骨保護用弾性部材及び前記排便筒部の露出面を被覆し、装着状態において背中側から尻部を介して下腹部を覆うカバーを具備し、前記臀部対応弾性部材のカバー上に排便に対応するオムツが配置されることを特徴とする介護用オムツカバー」が記載され、「大臀筋が減少して仙骨が臀部よりも外側へ突出した状態となった人に対して、オムツをさせた場合に、便が背中側へ回り込むことなく所定位置に留まらせる」旨説明されている。
しかしながら、特許文献4の「臀部対応弾性部材と、前記臀部対応弾性部材よりも人体側に配置され、仙骨及び臀部に対応する位置において生体を押圧から保護する保護手段が設けられている仙骨保護用弾性部材」、「仙骨保護用弾性部材と前記臀部対応弾性部材とを貫いて形成された排便筒部」及び「仙骨保護用弾性部材と前記臀部対応弾性部材とを貫いて形成された排便筒部」点等は本発明と全く異なる。したがって、特許文献4には本発明の「排泄物空間に一定の排泄物を貯め、前記臍下近傍と尾骨近傍とで排泄穴を覆うように三つ折りに畳んで容易に廃棄処理することができる」点、「内側防水シートの内面が肌への密着性を有するため陰部及び肛門への排泄穴に対応する位置を常時確保ができる」点が全く示唆されていない。
先行特許文献
特許文献1 特開平06−296639号公報
特許文献2 特開2010−119749号公報
特許文献3 特開2011−229820号公報(特許第573961号公報)
特許文献4 特開2012−228320号公報
発明が解決しようとする課題
この発明では、排泄物空間に一定の排泄物を貯め、臍下近傍と尾骨近傍とで排泄穴を2重に覆うように折り畳めるようにすることで、大量の排泄物で陰部周囲を汚すことがなく多量の消臭剤の使用や陰部の洗浄作業を著しく軽減し、簡単に折り畳んで容易に廃棄処理することができると共に、排泄穴を2重に覆うように折り畳むことで防臭効果が高く介護者は悪臭に悩まされることなく、要介護者は我が悪臭に恥らうことのない介護用オムツを提供することを課題とする。
課題を解決する手段
請求項1の発明は、臀部B1、B2を覆うように腰H1,H2に巻き付けて固定する外側防水シートOS1、OS2と、陰部G1,G2及び肛門an1,an2に対応する排泄穴HG1、HG2、Han1を設けた内側防水シートIS1、IS2とからなり、前記外側防水シートOS1、OS2と内側防水シートIS1、IS2との間に、少なくとも臍下近傍N1、N2から尾骨NB1、NB2近傍までに排泄物空間EX1、EX2を形成するように外側防水シートOS1、OS2内面に内側防水シートIS1、IS2
Figure 0006536826
すると共に、前記内側防水シートIS1、IS2の肌に接する側の面が肌への陰部G1,G2及び肛門an1,an2への排泄穴HG1、HG2、Han1、Han2に対応する位置を常時確保して排泄物が内側防水シートIS1、IS2の内面と肌との間に漏れ出ることはない密着性シートCPとし、該内側防水シートIS1、IS2の排泄物空間EX1、EX2に接する面が排泄物空間内EX1、EX2に溜まった汚物の水分が肌側へ漏れ出すことはない防水性シートWPとした介護用オムツを提供するものである。
この発明においては、排泄物空間EX1、EX2に排泄物F1、F2を貯め、前記臍下近傍N1、N2と尾骨近傍NB1、NB2とで排泄穴HG1、HG2、Han1、Han2を覆うように実線L1−1、L1−2、L2−1、L2−2で折り畳むことができるので、大量の排泄物F1、F2により陰部G1,G2及び肛門an1,an2周辺を汚すことがなく多量の消臭剤の使用や陰部の洗浄作業が著しく軽減され、要介護者は我が悪臭に恥らうことがない。また、内側防水シートの内面が肌への密着性を有するため陰部及び肛門への排泄穴に対応する位置を常時確保ができると共に、排泄物が内側防 水シートの内面と肌との間に漏れ出ることがない。また、外面が防水性シートであるため前記排泄物空間内に溜まった汚物や水分が肌側へ漏れ出ることがない。したがって、内側防水シートから汚物が一切漏れ出ないため防臭効果が極めて高くなり介護者は悪臭に悩まされることない。
請求項2の発明は、前記内側防水シートIS1は排泄穴HG1に陰茎袋P及び陰嚢袋Sを設け、陰茎の先端のみが前記排泄物空間EX1に接するように構成された、前記請求項1記載の男性用介護用オムツを提供するものである。
この発明においては、男性の陰茎・陰嚢を覆う袋を設けたので、排泄物が陰茎・陰嚢に一切付着することなく陰部・陰嚢の洗浄作業は殆んど必要がなくなると共に、内側防水シートからは汚物が一切漏れ出ない構造のため、防臭効果が極めて高くなり介護者は悪臭に悩まされることなく、要介護者は我が悪臭に恥じることがない。
請求項3の発明は、前記内側防水シートIS2の陰部に対応する排泄穴HG2を肛門に対応する排泄穴han2と一体とし、かつ、陰部G2と肛門an2との間に一体とした排泄穴HG2の横拡がりを防止する弾性牽引糸Yを設けた前記請求項1記載の女性用介護用オムツを提供するものである。
この発明においては、女性用の内側防水シートは陰部と肛門が同じ排泄穴であるため、穴が縦長となり横に広がり易く、該内側防水シートと肌との密着性が悪くなり排泄物が漏れ出やすい。したがって、この横拡がりによる密着不良を防止するため弾性牽引糸を設けたことによりこれらの問題を解消することができる。
請求項4の発明は、前記外側防水シートOS1、OS2又は内側防水シートIS1、IS2の何れかに腰椎L1、L2に対応する腰の肌面に面接触させ、内側防水シートIS1、IS2の排泄穴Han1、HG2が陰部G1,G2及び肛門an1,an2の位置からずれないようにする枕Pi1、Pi2を設けるようにした前記請求項1乃至3いずれかに記載の介護用オムツ。
この発明においては、腰椎に対応する枕を設けることにより常時猫背を解消でき、枕を腰の肌面に厚みを有して面接触し、内側防水シートIS1、IS2の排泄穴Han1、HG2、Han1が陰部G1,G2及び肛門an1,an2の位置からずれないように確保できると共に、排泄物空間内の排泄物が臍下側若しくは尾骨側いずれかに片寄ることによるシートの破れ及び外側防水シートと内側防水シートとの張り合わせ部分の剥がれを防止することができる。同時に介護者の猫背姿勢を正しくして腰椎を確保することができる。
請求項5の発明は、男女肛門an1、an2の排泄穴Han1、HG2に対応する内側防水シートIS1,IS2の肛門側の側端Aを厚い端部CHに形成し臍側を薄くTH形成するようにした前記請求項1乃至4いずれかに記載の介護用オムツを提供するものである。
この発明においては、内側防水シートIS1,IS2は排泄穴an1、HG2側端が数ミリ厚い端部CHに形成し外側に向かって徐々に薄くTH形成することにより、この厚い端部CHにより肌への密着性をより高めて内側防水シートIS1,IS2と肌との間へ排泄物F1,F2が漏れるのを極力防止するようにしている。
請求項6の発明は、前記内側防水シートIS1,IS2の男女肛門an1、an2の排泄穴Han1、HG2に対応する肌に接触する端面Aに吸収性シートAB1を設けるようにした前記請求項1乃至4いずれかに記載の介護用オムツを提供するものである。
この発明においては、内側防水シートIS1、IS2の男女肛門an1、an2に対応する排泄穴Han1、HG2の端面Aの肌に接触する外側に吸収性シートAB1を設けることによりその部分での汗及び少量の漏れ出た排泄物を吸収させることができる。
請求項7の発明は、前記内側防水シートIS1,IS2の男女肛門an1、an2の排泄穴Han1、HG2に対応する肌に接触する端面Aと、それに対応する排泄物空間EX1、EX2に接触する端面Aとに吸収性シートAB1、AB2を設けるようにした前記請求項1乃至4いずれかに記載の介護用オムツを提供するものである。
この発明においては、内側防水シートIS1、IS2を中心にして、両サイドの端面A、Aに吸収性シートAB1、AB2を設けることにより、吸収性シートAB1により前記と同様汗及び少量の漏れ出た排泄物を吸収する一方、AB2により排泄物を収納する空間側においてそれらを吸収するための吸水性シートとすることができ、両サイドにおいて排泄物を吸収して内側防水シートIS1、ISと肌との間への漏れを防止することができる。
以下に本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の男性用介護オムツ平面図、図2は本発明の女性用介護オムツの平面図、図3は図1の男性用介護オムツを男性に装着した場合の断面視図、図4は図2の女性用介護オムツを女性に装着した場合の断面視図、図5は図1のI―I線断面視図、図6は図2のII―II線断面視図、図7は図5及び図6のIII―III線断面視図、図8は図5の男性用介護オムツを尾骨近傍で折り畳んだ状態を示す説明図、図9は図6の女性用介護オムツを尾骨近傍で折り畳んだ状態を示す説明図、図10は図8の男性用介護オムツを更に臍下近傍で折り畳んだ状態を示す説明図、図11は図9の女性用介護オムツを更に臍下近傍で折り畳んだ状態を示す説明図、図12は男女の排泄穴に対応する内側防水シート端断面図、図13は他の実施例を示す内側防水シート端断面図、図14は図12及び図13の他の実施例を示す内側防水シート端断面図である。
図1乃至図6、図8乃至図11に示す如く、臀部B1、B2を覆うように腰H1,H2に巻き付けて固定する外側防水シートOS1、OS2と、陰部G1,G2及び肛門an1,an2に対応する排泄穴HG1、HG2、Han1、Han1を設けた内側防水シートIS1、IS2とからなり、前記外側防水シートOS1、OS2と内側防水シートIS1、IS2との間に、少なくとも臍下近傍N1、N2から尾骨近傍NB1、NB2までに排泄物空間EX1、EX2を形成するように外側防水シートOS1、OS2内面に内側防水シートIS1、IS2を貼り付け、前記臍下近傍N1、N2と尾骨近傍NB1、NB2とで折り畳み可能にした介護用オムツD1、D2である。M1,M2は介護用オムツD1、D2を腰部H1,H2に巻き付けて固定するマジックテープ(登録商標)である。
したがって、排泄物空間EX1、EX2に一定の排泄物F1、F2を貯め、前記臍下近傍N1、N2と尾骨近傍NB1、NB2とで排泄穴HG1、HG2、Han1、Han2を覆うように実線L1−1、L1−2、L2−1、L2−2で折り畳むことができるので、大量の排泄物F1、F2により陰部G1,G2及び肛門an1,an2周辺を汚すことがなく多量の消臭剤の使用や陰部の洗浄作業が著しく軽減される。また、図10、図11に示す如く、三つ折りに畳んで簡単に廃棄処理することができる。
図7は、図5及び図6に示す内側防水シートIS1、IS2のI―I線断面図であり、該シートIS1、IS2は肌に接触する側の内側面はそれぞれ密着性を有するシートCPが使用され、該内側防水シートIS1、IS2の前記排泄物空間EX1、EX2に接する外側面は防水性を有するシートWPを使用している。
したがって、内側防水シートIS1、IS2の内面が肌へ密着して陰部G1,G2及び肛門an1,an2への排泄穴HG1、HG2、Han1、Han2に対応する位置を常時確保することにより、排泄物が内側防水シートIS1、IS2の内面と肌との間に漏れ出ることはない。また、内側防水シートIS1、IS2の外面が防水性シートであるため前記排泄物空間内EX1、EX2に溜まった汚物の水分が肌側へ漏れ出すことはない。
図5に示す如く、前記男性用介護用オムツD1は内側防水シートIS1の排泄穴HG1に陰茎袋Pと陰嚢袋Sを設けている。したがって、排泄物が陰茎・陰嚢に一切付着することなく陰部・陰嚢の洗浄作業は殆んど必要なくなり、内側防水シートIS1から汚物が一切漏れ出ない。
図6に示す如く、前記女性用介護用オムツD2は内側防水シートIS2の排泄穴HG2は陰部Gに対応する排泄穴HG2の横拡がりを防止する弾性牽引糸Yを設けている。したがって、女性用内側防水シートIS2は陰部と肛門が同じ排泄穴HG2であるため、穴が縦長となり横に広がり易く、当該シートと肌との密着性が悪くなり排泄物が漏れ出やすいため、この横拡がりによる密着不良を防止するようにしている。
図1乃至図4に示す如く、前記内側防水シートIS1、IS2(又は外側防水シートOS1、OS2)に腰椎部L1、L2に対応する枕Pi1、Pi2を設けるようにしている。したがって、常時猫背を解消でき、陰部及び肛門の位置を臍下近傍N1、N2から尾骨近傍NB1、NB2までの排泄物空間EX1、EX2を中央に確保することができ、排泄物空間EX1、EX2内の排泄物が臍下側若しくは尾骨側いずれかに片寄ることによるシートの破れ及び外側防水シートOS1、OS2と内側防水シーIS1、IS2周囲の張り合わせ部分の剥がれを防止することができる。
図12は図5,6に示す男女肛門an1、an2の排泄穴Han1、HG2に対応する内側防水シートIS1,IS2の端部A、Aの断面図であり、内側防水シートIS1,IS2は排泄穴an1、HG2側端が数ミリ厚い端部CHに形成し外側に向かって徐々に薄くTH形成するようにしている。そして、この厚い端部CHにより肌への密着性を高めて排泄物F1,F2の漏れを極力防止するようにしている。
図13は前図の他の実施例を示すシート端断面図であり、内側防水シートIS1、IS2の外側に吸収性シートAB1を設けて汗及び少量の漏れ出た排泄物を吸収させることもできる。
図14は図12及び図13の他の実施例を示すシート端断面図であり、内側防水シートIS1、IS2を中心にして、両サイドに吸収性シートAB1、AB2を設けている。吸収性シートAB1により図13と同様汗及び少量の漏れ出た排泄物を吸収する一方、AB2により排泄物を収納する空間部分のシートはそれらを吸収するための吸水性シートとすることができる。
発明の効果
この発明においては、排泄物空間に一定の排泄物を貯め、前記臍下近傍と尾骨近傍とで排泄穴を覆うように折り畳むことにより、大量の排泄物で陰部周囲を汚すことがないため、多量の消臭剤の使用や陰部の洗浄作業が著しく軽減すると同時に、三つ折りに畳んで容易に廃棄処理することができる。また、排泄穴を覆うように折り畳めるので防臭効果が高くなり介護者は悪臭に悩まされることなく要介護者は我が悪臭に恥じることがない。
また、この発明においては、内側防水シートの内面が肌へ密着性を有するため陰部及び肛門への排泄穴に対応する位置を常時確保すると共に、排泄物は内側防水シートの内面と肌との間に漏れ出ることはない。また、外面が防水性シートであるため前記排泄物空間内に溜まった汚物及び水分が肌側へ漏れ出ることはない。したがって、内側防水シートから汚物は一切漏れ出ないため、防臭効果が極めて高くなり介護者は悪臭に悩まされることなく要介護者は我が悪臭に恥らうことがない。
また、この発明においては、男性の陰茎・陰嚢を覆う袋を設けたので、排泄物がそれらに一切付着することなくそれらの洗浄作業は殆んど必要なくなると共に、内側防水シートから汚物が一切漏れ出ないため、防臭効果が極めて高くなり介護者は悪臭に悩まされることなく要介護者は我が悪臭に恥じることがない。
また、この発明においては、女性用内側防水シートは陰部と肛門が同じ排泄穴であるため、穴が縦長となり横に広がり易く、当該シートと肌との密着性が悪くなり排泄物が漏れ出やすい。したがって、この横拡がりによる密着不良を防止するため牽引糸を設けたことによりこれら問題を解消することができる。
また、この発明においては、腰椎に対応する枕を設けることにより常時猫背を解消でき、陰部及び肛門の位置を臍下近傍から尾骨近傍まで排泄物空間中央を確保することができる。したがって、排泄物空間内の排泄物が臍下側若しくは尾骨側いずれかに片寄ることによるシートの破れ及び外側防水シートと内側防水シーとの張り合わせ部分の剥がれを防止することができる。同時に介護者の姿勢を良くして腰椎を確保することができる。
また、内側防水シートは排泄穴側端が数ミリ厚い端部に形成し外側に向かって徐々に薄く形成するようにして、この厚い端部により肌への密着性を高めて排泄物の漏れを極力防止することができる。
また、内側防水の外側に吸収性シートを設けて汗及び少量の漏れ出た排泄物を吸収する構造としている。
さらに、内側防水シートを中心にして、両サイドに吸収性シートとすることにより、吸収性シートAB1により図13と同様に、汗及び少量の漏れ出た排泄物を吸収する一方、AB2により、排泄物を収納する空間部分のシートはそれらを吸収するための吸水性シートとしている。
【図1】 男性用介護オムツ
【図2】 女性用介護オムツ
【図3】 男性用介護オムツを男性に装着した場合の断面視図
【図4】 女性用介護オムツを女性に装着した場合の断面視図
【図5】 図1のI−I線断面視図
【図6】 図2のII−II線断面視図
【図7】 図5及び図6のIII−III線断面視図
【図8】 図5の介護オムツを尾骨近傍で折畳んだ状態を示す説明図、
【図9】 図6の介護オムツを尾骨近傍で折畳んだ状態を示す説明図
【図10】 図5の介護オムツをさらに臍下近傍で折畳んだ状態を示す説明図
【図11】 図6の介護オムツをさらに臍下骨近傍で折畳んだ状態を示す説明図
【図12】 図5及び6のA、Aに示す男女排泄穴に対応する内側防水シート端断面図
【図13】 他の実施例を示す内側防水シート端断面図、
【図14】 他の実施例を示す内側防水シート端断面図
【符号の説明】
B1、B2 臀部
H1,H2 腰部
OS1、OS2 外側防水シート
G1,G2 陰部
an1,an2 肛門
HG1、HG2、Han1、Han1 排泄穴
IS1、IS2 内側防水シート
Y 弾性牽引糸
N1、N2 臍下近傍
NB1、NB2 尾骨近傍
EX1、EX2 排泄物空間
D1、D2 介護用オムツ
M1,M2 マジックテープ(登録商標)
F1、F2 排泄物
CP 密着性を有するシート
WP 防水性を有するシート
L1、L2 腰椎部
Pi1、Pi2 枕
L1−1 L1−2 L2−1 L2−2 折り畳み部実線
AB1 吸収性シート
A 端部
P 陰茎袋
S 陰嚢袋

Claims (7)

  1. 臀部B1、B2を覆うように腰H1,H2に巻き付けて固定する外側防水シートOS1、OS2と、陰部G1,G2及び肛門an1,an2に対応する排泄穴HG1、HG2、Han1を設けた内側防水シートIS1、IS2とからなり、前記外側防水シートOS1、OS2と内側防水シートIS1、IS2との間に、少なくとも臍下近傍N1、N2から尾骨NB1、NB2近傍までに排泄物空間EX1、EX2を形成するように外側防水シートOS1、OS2内面に内側防水シートIS
    Figure 0006536826
    近傍とで折り畳み可能にすると共に、前記内側防水シートIS1、IS2の肌に接する側の面が肌への陰部G1,G2及び肛門an1,an2への排泄穴HG1、HG2、Han1、Han2に対応する位置を常時確保して排泄物が内側防水シートIS1、IS2の内面と肌との間に漏れ出ることはない密着性シートCPとし、該内側防水シートIS1、IS2の排泄物空間EX1、EX2に接する面が排泄物空間内EX1、EX2に溜まった汚物の水分が肌側へ漏れ出すことはない防水性シートWPとした介護用オムツ。
  2. 前記介護用オムツは男性用であって、前記内側防水シートIS1陰部(G1)に対応する前記排泄穴HG1に陰茎袋及び陰嚢袋を設け、当該排泄穴(HG1)において陰茎の先端のみが前記排泄物空間EX1に接するように構成された、請求項1記載の介護用オムツ。
  3. 前記介護用オムツは女性用であって、前記内側防水シートIS2の陰部(G2)に対応する前記排泄穴肛門(an2)に対応する前記排泄穴とを一体とし、かつ、一体とした前記排泄穴(HG2)における陰部G2)に対応する領域と肛門an2)に対応する領域との間に一体とした前記排泄穴HG2の横拡がりを防止する弾性牽引糸を設けた請求項1記載の介護用オムツ。
  4. 前記外側防水シートOS1、OS2又は内側防水シートIS1、IS2の何れかに腰椎L1、L2に対応する腰の肌面に面接触させ、内側防水シートIS1、IS2の排泄穴Han1、HG2が陰部G1,G2及び肛門an1,an2の位置からずれないようにする枕Pi1、Pi2を設けるようにした請求項1乃至3いずれかに記載の介護用オムツ。
  5. 前記介護用オムツは男性用又は女性用であって、前記介護用オムツが男性用である場合には、前記内側防水シート(IS1、IS2)における肛門(an1)への前記排泄穴(Han1)の臍側の端部(A)において当該排泄穴側を厚く形成し、そこから臍側に向かって徐々に薄く形成し、前記介護用オムツが女性用である場合には、前記内側防水シート(IS1,IS2)の陰部(G2)に対応する前記排泄穴と肛門(an2)に対応する前記排泄穴とを一体とし、かつ、前記内側防水シート(IS1,IS2)における一体とした前記排泄穴(HG2)の臍側の端部(A)において当該排泄穴側を厚く形成し、そこから臍側に向かって徐々に薄く形成した請求項1乃至4いずれかに記載の介護用オムツ。
  6. 前記内側防水シートIS1,IS2の肛門an1、an2)へ前記排泄穴Han1、HG2に対応する肌に接触する端面に吸収性シートAB1を設けるようにした請求項1乃至4いずれかに記載の介護用オムツ。
  7. 前記内側防水シートIS1,IS2の肛門an1、an2)への排泄穴Han1、HG2に対応する肌に接触する端面とそれに対応する排泄物空間EX1、EX2に接触する端面に吸収性シートAB1、AB2を設けるようにした請求項1乃至4いずれかに記載の介護用オムツ。
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