JP2023167131A - ベットに於ける排尿、排便方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はベット上に於ける排尿、排便方法に関するもので、ベットの使用者が排尿、排便をトイレにて出来ない場合、すなわち排尿、排便時にトイレやポータブルトイレ(Pトイレ)まで移動しなくてもベット上において衛生的に快適に排尿、排便ることができる排尿、排便方法の提供を目的とするものである。
従来、ベットの使用者としては病室並びに家庭においては健常者であればトイレを使用して排尿、排便することが通常であるが身体的にこれが出来ない場合には看護者を介して通常オマルと称される排尿、排便用の用具を使用して排尿、排便する方法が採用されている。
排便方法にはベット上に於ける排尿、排便に看護者が必要であり排尿、排便者が不快であるとともに必ずしも衛生的ではなく簡易で衛生的であって排尿、排便者が快適に排尿、排便することの出来る方法が切望されている。
排便方法にはベット上に於ける排尿、排便に看護者が必要であり排尿、排便者が不快であるとともに必ずしも衛生的ではなく簡易で衛生的であって排尿、排便者が快適に排尿、排便することの出来る方法が切望されている。
また、排泄時、ベット上で寝たままの体位では、いきんだり、踏んばったりの力が出にくい。たとえベット上でも、ベット端に座ってでも本来の排せつ姿勢がとれれば、危険と介護力を伴う臨床や移乗をする必要はない。柔軟なマットレス上でも安定して使える形状の便器を提供することで、オムツや差し込み便器を使用することなく排せつし易い体位で出来る。
本人の身体機能の低下や介護労力減少により、離床してトイレ、Pトイレで排せつ出来ない(させられない)場合、現在は寝たままの体位でオムツで処理してしまう。中には脳の機能があり尿便意が残存しているにもかかわらず、排せつ姿勢に必要な体幹維持が出来る人も多く、これらの人に適切なトイレを提供することで人為的廃用が防げる。寝たままの体位でのオムツ排せつは、直接的には残尿、便秘、下痢、ただれなど、長期的には認知症惹起や社会的問題につながる。残された機能を保持し、自力排せつ可能な期間を保てれば介護力の減少にもつながる。
本発明は前記従来のベット上に於ける排尿、排便方法の欠点を解消して排尿、排便者自身が快適にベット上での排尿、排便を行うことが出来るとともに看護者にとっても極めて衛生的にしかも簡易な方法によってベット上に於ける排尿、排便看護を行うことが出来るベット上に於ける排尿、排便方法を提供することを目的とするものである。
しかして、前記課題を本発明は、ベット上の上側所要位に、底板体、この底板体の上側にその長さ方向の縁部にクッション体を添設した左右一対の腰掛け板体を配設するとともに前記底板体と腰掛け板体の上側に開口部を開口した状態にて、前記底板体と腰掛け板体を覆い被せるように排尿、排便用の袋体を敷設し、さらに前記開口部を開口した袋体の中央部前側部に、その前側部を中央後側部に、その後側部を配設しつつシート体を配設する工程と、前記工程完了後にベット使用者であるベット上での排尿、排便者が前記ベット上側に配設された腰掛け板体上に腰掛けて所要の排尿、排便をする際に、前記袋体の中央部に配設されたシート体の前側部を肛門部下側に配置するとともに後側部にて排尿部を包み込むように配置し、かつ排尿、排便後の必要な排尿、排便部の払拭処理する工程と、前記排尿、排便の際のシート体による排尿、排便の飛散防止および排尿、排便部の払拭処理工程後の排尿、排便者の退出後に前記工程における排尿、排便および払拭処理時の汚物を収容収納した前記袋体をベット上側よりベット上側外に搬出するとともにベット上側に排泄セットされる底板体、腰掛け体をベット上側よりベット外に搬出することによりベット上側を通常の使用状態に復帰する工程とにより構成したことを特徴とするものである。
本発明のベット上に於ける排尿、排便方法によれば、通常トイレットに於ける排尿、排便の際と同様の状態にて極めて簡易に、かつ衛生的にベット上に於ける排尿、排便を行うことができる。
また、排尿、排便後の身体の排尿、排便箇所の払拭処置に当たっても通常のトイレと同様のウォシュレット(登録商標)装置を備えるトイレと同様にトイレットペーパーを使用して必要な払拭処置を行うことが出来るものである。
この場合、ウォシュレット(登録商標)処理が必要な場合には、予め洗浄用装置をベットの近傍に配設して用意し、その洗浄用シャワーノズルを介して前記洗浄用装置からの洗浄水により排尿、排便箇所の洗浄を看護者を介して遂行することになる。
尚、ベットの利用者がその健康状態に応じて適応し得る範囲にて、本発明のベット上に於ける排尿、排便方法を利用しつつ必要な排尿、排便を行うことになり必ずしも全行程をベット利用者本人が遂行することなく必要に応じた看護者との共動工程において遂行することになる。
そして本発明のベット上に於ける排尿、排便方法の工程中のベット利用者の排尿、排便に際する身体の排尿、排便後の払拭処置が完了した後には、ベット上に配設した底板体とその左右両側の腰掛け板体上側よりベット上にての排尿、排便利用者が排出した後、前記底板体と左右両側の腰掛け板体上側に敷設して広げられた排尿、排便用袋内に排尿、排便およびその後に使用された排尿、排便箇所の払拭用トイレットペーパーや払拭洗浄液を収納してこれをベット上より排出するとともにベット上に配設してセットした底板体および左右両側の腰掛け板体を排出することにより前記ベットを、その利用者の通常の使用状態に復帰することが出来るものである。
しかも、本発明のベット上に於ける排尿、排便方法によれば、ベットの利用者の健康状態に応じて前記ベット上の適所に底板体を配設するとともにその左右両側に左右一対の左右腰掛け板体を配設して排尿、排便を行うもので、排尿、排便を安定した状態にて必要に応じた看護者の補助力の助けを受けつつ安全にベット上に於ける排尿、排便を行うことができる。
そして左右両側の腰掛け板体には、側端縁に沿ってクッション部を添設してあるので、これに腰掛けて排尿、排便する際に於ける身体の腰部等の損傷事故を防止することができる。
図1~3は、本発明のベット上に於ける排尿、排便方法の実施に当たって使用する底板体2、これの左右両側部に対向せしめて配設する一対の左右腰掛け体3、4(図1参照)と、所要の収容能力を有する採尿、採便用の袋体6(図2参照)と、これに加えて所要の幅員と長さから成る排尿、排便の飛散防止用のシート体10(図3参照)とから成る一組のセットを示すものである。
そして、図1の底板体2と一対の左右腰掛け板体3、4は図1(a)、(b)に示すごとくベット1の適所、例えばベット1の後側部1aの端部上側中央部に底板体2を配置し、これの上側左右両側部に左右腰掛け板体3、4を互いに間隔を隔てて配置しつつ配設するものである。
また、これらの底板体2、左右腰掛け板体3、4はベット1上に於ける排尿、排便をする際の姿勢の安定性および安全性を得ることを目的として配設する。
従って、底板体2、腰掛け板体3、4の形成材料については、その目的を達成するのに好適な材料、例えば金属板体あるいは木製、合成樹脂製の板体を使用して形成し、かつ左右腰掛け板体3、4はこれに排尿、排便者が腰掛けて使用するもので、その排尿、排便姿勢上の安定、安全性を考慮した幅員と長さを設定し、底板体2の幅員と長さを設定しつつ形成するものである。
そして、これらの底板体2、腰掛け板体3、4間に跨いで腰掛けつつ排尿、排便をするもので、両腰掛け板体3、4の対向間にはそれに必要な適度の間隔距離を隔てて配置するものである。
尚、図1(a)、(b)に示すごとく、左右腰掛け板体3、4間にまたいで腰掛けつつ排尿、排便をするもので両腰掛け板体3、4の対向間にはそれに必要な適度の間隔距離を隔てて配置するものである。
左右腰掛け板体3、4間に腰掛ける姿勢については、ベット1上にて排尿、排便する使用者の健康状態にて、両腰掛け板体3、4に両足をまたぎつつ立ち膝状態にて腰掛けるが、これが看護者の助力を得てもできない使用者については尻部を両腰掛け板体3、4に直接接地しつつ腰掛ける際の尻部の損傷を防止する目的により、図1(a)、(b)に示すごとく両腰掛け板体3、4の対向配置する長さ方向の縁部3a、4aに沿ってスポンジ状のクッション性を備える材質のクッション部5を添設することにより形成されている。
次に図2は、排尿、排便者の排尿、排便を採尿、採便するための採尿、採便用の袋体6を示すもので、この採尿、採便用の袋体6はベット1上にて使用する排尿、排便を収容し得る容量を備える袋体6によって形成するが、使用上前記図1に示される底板体2、腰掛け板体3、4の排泄状態においてこれの全体を覆い排尿、排便を効果的に採尿、採便することができる幅広の開口部8を備えて形成される。
そして、底部7の長さについても、それなりの長さを備えるものである。
また、前記開口部8の口部にはこれを広げた開口状態を維持し易いように、例えば口紐(不図示)あるいは鉛部材のように柔軟性を有する細径の線材(不図示)を開口縁に沿って内壮挿した口紐部9を形成することにより形成する。
即ち開口部8の開口縁に沿って前記口紐、線材を装入するための袋部9aを形成し、この袋部9aにリング状に口紐、線材を装入することにより形成する。
尚、この口紐部9に装入した口紐、線材を引きしぼめることにより前記袋体6の開口部8を閉鎖しつつ使用することができるように形成することができる。
図3の排尿、排便の飛散防止用のシート体10についての使用に際しては、排尿、排便の際にその一方の前側部10aを排便者の肛門の下方部に配置するとともに、その後側部10bは、排尿者の排尿部分の前方部を覆い包むような状態に配置しつつ使用するもので、その排尿、排便後には前記採尿、採便用袋体6内に収容して排尿、排便とともにトイレに流して廃棄できるように水溶性の材質にて形成するもので、例えばトイレットペーパーと同材質にて形成するのが好適である。
従って、トイレットペーパー自体を適用することが可能である。
また、排尿、排便の飛散防止をできるように使用するもので、前記使用状態にて示したように排便者の肛門部の下側に配置し、かつ排尿部分の排尿が飛散するのを防止できるように、これを覆い包み込みつつ配置することができる幅広のものと長さを備えて形成するものである。
次に以上の構成から成る図1~3に示される底板体2、左右一対の腰板体3、4と採尿、採便用袋体6および排尿、排便の飛散防止用のシート体10を使用して本発明のベット1上における排尿、排便方法を実施する実施例1として図4とともに詳細を説明する。
先ず、第1工程として図1(a)、(b)にも示したがベット1上の後側部1a上側に底板体2を略中央部に配置して配設するとともにこの底板体2の上側の左右両側部2a、2Bに左右一対の腰掛け板体3、4間に所要間隔を隔てて対向配設する(図4(a)、(b)参照)。
また、前記配置状態下に配設した底板体2、腰掛け板体3、4の上側に図2(b)に示したように開口部8を幅広に開口した状態の採尿、採便用の袋体6を、図4(a)に点線で示すようにその前側部8aを、前記底板体2、腰掛け板体3、4の上側を覆い被せるように敷設するとともにその後側部8bをベット上1の後端下側部1bに折り曲げた状態に敷設する(図4(b)において点線で示すように敷設する)。
尚、前記袋体6の敷設には開口した袋体6の底部7の中央線7aを前記底板体2の中央部の長さ方向に位置せしめつつ敷設するものである。
さらに前記袋体6の底部7の中央線7aに沿って図3に示すシート体10を図5に示す如くその前側部10aを図4(a)に示す底板体2の前側部2c上側に配置するととともに、その後側部10bを図4(a)に示す底板体2の後側部2d上側に配置しつつ上載して配設することによりセットする。
以上示した第1工程の底板体2、腰掛け板体3、4の配設に加えて、袋体6の敷設とともにシート体10の配設セットを完了することによりベット1の使用者である排尿、排便者は、前記底板体2の左右腰掛け板体3、4間に腰掛けつつ(この姿勢以外に立て膝にて両足を腰掛け板体3、4間をまたいだ状態にて排尿、排便することも可能である)所要の排尿、排便を行うものである。
また、この排尿、排便者の排尿、排便に際しては排尿、排便時の飛散を防止するために前記したシート体10を前記腰掛け板体3、4間に腰掛けた際にシート体10の前側部10aは肛門下側に配置されるとともに、その後側部10bにて排尿部を包み込むように覆い被せた状態にて排尿、排便を行うものである。
かかる排尿、排便者による排尿、排便後には排尿部及び排便部の払拭処理を備え付けのトイレットペーパー及び洗浄装置(両者とも不図示)により洗浄払拭処理を行うものである。
尚、洗浄払拭処理は必要に応じて実施することができる。
当該、排尿、排便工程には排尿、排便部の払拭処理を含むものである。
そして、当該工程の排尿、排便工程後には排尿、排便者の退出後、前記採尿、採便用の袋体6内に前記工程により収納した採尿、採便時に使用したシート体10及び払拭処理に使用したトイレットペーパーと洗浄水を収納し、これを袋体6とともにベット1外側に搬出するとともにベット1上側に配設した底板体2、腰掛け板体3、4をベット1外側に搬出する工程を遂行する。
すなわち、前記排尿、排便工程後の袋体6及び底板体2、腰掛け板体3、4の搬出工程によって、ベット1を通常の使用状態に復帰させることができる。
しかして、前記袋体6の搬出に当たっては、開口部8を口紐部9を介して閉鎖しつつ搬出することができるとともにその後の収納汚物はトイレに捨てる(流して処理)ことにより処理することができる。
従って、袋体6については内側の汚物処理後にはこれを洗浄することにより再利用することが可能である。
1 ベット
1a 後側部
1b 後端下側部
2 底板体
2a、2b 左右両側部
2c 前側部
2d 後側部
3、4 左右の腰掛け板体
3a、4a 腰掛け板体の長さ方向の縁部
5 クッション体
6 採尿、採便用の袋体
7 底部
7a 底部の中央線
8 開口部
8a 前側部
8b 後側部
9 口紐部
9a 袋部
10 シート体
10a 前側部
10b 後側部
1a 後側部
1b 後端下側部
2 底板体
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8b 後側部
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9a 袋部
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10a 前側部
10b 後側部
Claims (1)
- ベット上の上側所要位に、底板体、この底板体の上側にその長さ方向の縁部にクッション体を添設した左右一対の腰掛け板体を配設するとともに前記底板体と腰掛け板体の上側に開口部を開口した状態にて、前記底板体と腰掛け板体を覆い被せるように排尿、排便用の袋体を敷設し、さらに前記開口部を開口した袋体の中央部前側部に、その前側部を中央後側部に、その後側部を配設しつつシート体を配設する工程と、
前記工程完了後にベット使用者であるベット上での排尿、排便者が前記ベット上側に配設された腰掛け板体上に腰掛けて所要の排尿、排便をする際に、前記袋体の中央部に配設されたシート体の前側部を肛門部下側に配置するとともに後側部にて排尿部を包み込むように配置し、かつ排尿、排便後の必要な排尿、排便部の払拭処理する工程と、
前記排尿、排便の際のシート体による排尿、排便の飛散防止および排尿、排便部の払拭処理工程後の排尿、排便者の退出後に前記工程における排尿、排便および払拭処理時の汚物を収容収納した前記袋体をベット上側よりベット上側外に搬出するとともにベット上側に排泄セットされる底板体、腰掛け体をベット上側よりベット外に搬出することによりベット上側を通常の使用状態に復帰する工程とにより構成したことを特徴とするベット上に於ける排尿、排便方法。
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JP2022078058A JP2023167131A (ja) | 2022-05-11 | 2022-05-11 | ベットに於ける排尿、排便方法 |
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