JP3126520B2 - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

商品販売データ処理装置

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JP3126520B2
JP3126520B2 JP30688192A JP30688192A JP3126520B2 JP 3126520 B2 JP3126520 B2 JP 3126520B2 JP 30688192 A JP30688192 A JP 30688192A JP 30688192 A JP30688192 A JP 30688192A JP 3126520 B2 JP3126520 B2 JP 3126520B2
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Toshiba TEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流通小売業でPOS
(販売時点情報管理)装置として利用される商品販売デ
ータ処理装置に係わり、特にメッセージの音声出力機能
を有する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スーパーマーケット等で用いられ
るPOS装置は、複数台のPOSターミナルと、これら
POSターミナルを集中管理するPOSコントローラと
を、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のイ
ンライン回線で接続して構成される。
【0003】POSターミナルは、キーボード,スキャ
ナ等のデータ入力部、プリンタ,表示器等のデータ出力
部、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等によって
形成されるデータ登録部を有し、これらをCPU(中央
処理装置),ROM(リード・オンリ・メモリ)等から
なるPOSターミナル制御部で制御して、データ入力部
を介して入力される商品コード等の商品データに基づい
て販売点数,販売金額等の商品販売データを取得し、そ
の商品販売データをデータ登録部に登録処理するととも
にデータ出力部から出力するように構成されている。
【0004】POSコントローラは、オペレータに対す
る入出力装置であるワークステーション、ハードディス
ク装置等によって形成されるデータ登録ファイルを有
し、これらをPOSコントローラ制御部で制御して、ワ
ークステーションからのコマンド入力に応動して各PO
Sターミナルのデータ登録部に登録処理された商品販売
データをインライン回線を通じて収集し、データ登録フ
ァイルに集計処理して、店全体の売上分析に必要なデー
タ等を加工するように構成されている。
【0005】ところで、従来のこの種のPOS装置のな
かには、POSターミナルに音声出力用のスピーカを内
蔵し、「いらっしゃいませ」,「毎度ありがとうござい
ました」等の予め設定された固定的なメッセージを音声
出力して、サービス性の向上を図ったものは既に知られ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の音
声出力機能を備えたPOS装置においては、音声出力チ
ャンネルが1チャンネルであったため、音声出力の対象
が顧客またはオペレータのいずれか一方または両方に限
られており、顧客とオペレータそれぞれに充分な情報を
音声で通知することができなかった。
【0007】また、音声出力されるメッセージの内容も
予め設定された定型文に限られているので、この点から
も顧客とオペレータそれぞれに充分な情報を音声で通知
することができなかった。
【0008】そこで本発明は、顧客とオペレータそれぞ
れに充分なメッセージ情報を音声で通知することができ
る商品販売データ処理装置を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
各商品にそれぞれ付された商品コードに対応して名称,
単価等の商品データが予め設定された商品ファイルを有
し、商品コード入力部を介して販売商品の商品コードが
入力されると、その商品コードに対応する商品データを
商品ファイルから読出して商品販売データを取得し、そ
の商品販売データをデータ登録部に登録処理するととも
にデータ出力部から出力する商品販売データ処理装置に
おいて、音声出力装置と、各商品の商品コードに対応し
て名称及び単価の音声データを予め設定記憶する商品音
声データ記憶手段と、商品コード入力部を介して販売商
品の商品コードが入力されると、その商品コードに対応
する名称及び単価の音声データを商品音声データ記憶手
段による記憶データから抽出して一時記憶する一時記憶
手段と、1取引での販売商品の登録個数を商品別に累計
する登録個数累計手段と、この累計手段により得られる
商品別登録個数累計値を音声データに変換する数値音声
合成手段と、一時記憶手段により記憶される販売商品の
名称及び単価の音声データと数値音声合成手段により得
られる該当販売商品の登録個数累計値の音声データとを
予め設定された基本音声データに組み込んで登録商品情
報を通知するための音声メッセージデータを作成する音
声メッセージデータ作成手段と、この作成手段により作
成された音声メッセージデータを音声出力装置に与えて
該当メッセージの音声出力を制御する音声出力制御手段
とを備えたものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】請求項2対応の発明は、請求項1対応の商
品販売データ処理装置において、商品コード入力部を介
して同一商品の商品コードが連続して入力されたか否か
を判断する判断手段を設け、音声メッセージデータ作成
手段は、その判断手段により同一商品コードの連続入力
が確認された場合には該当販売商品の名称及び単価の音
声データを省略し、数値音声合成手段により得られる該
当販売商品の登録個数累計値の音声データのみで登録商
品情報を通知するための音声メッセージデータを作成す
るようにしたものである。
【0015】
【作用】請求項1対応の発明においては、商品コード入
力部を介して販売商品の商品コードが入力されると、そ
の商品コードに対応する名称及び単価の音声データが商
品音声データ記憶手段による記憶データから抽出されて
一時記憶手段により一時記憶される。また、1取引での
販売商品の登録個数が商品別に累計され、この累計され
た商品別登録個数累計値が音声データに変換される。し
かして、商品コード入力部を介して商品コードが入力さ
れた販売商品の名称及び単価の音声データと該当販売商
品の登録個数累計値の音声データとが予め設定された基
本音声データに組み込まれて登録商品情報を通知するた
めの音声メッセージデータが作成され、音声出力される
ので、オペレータが販売登録操作した商品の名称及び単
価とともに、1取引での当該商品の登録個数累計値が音
声で通知されるようになる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】請求項2対応の発明においては、請求項1
対応の発明にさらに商品コード入力部を介して同一商品
の商品コードが連続して入力されたか否かを判断する判
断手段が設けられ、その判断手段により同一商品コード
の連続入力が確認された場合には該当販売商品の名称及
び単価の音声データを省略し、数値音声合成手段により
得られる該当販売商品の登録個数累計値の音声データの
みで登録商品情報を通知するための音声メッセージデー
タが作成されるので、同一商品を連続して登録した場合
には1取引での当該商品の登録個数累計値のみを音声で
通知できるようになり、同一の商品名称及び単価が繰り
返し音声出力されることがなくなる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図1に示すPOS装置に適用
した一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0025】本実施例のPOS装置は、複数台のPOS
ターミナル1と、これらPOSターミナル1を集中管理
するPOSコントローラ2とを、LAN(ローカル・エ
リア・ネットワーク)等のインライン回線3で接続して
構成される。
【0026】図2は前記POSコントローラ2の要部構
成を示すブロック図である。POSコントローラ2の制
御部本体として機能するPOSコントローラ制御部20
1は、CPU(中央処理装置)と、このCPUを制御す
るプログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモ
リ)等によって構成され、オペレータに対する入出力装
置であるワークステーション202がインタフェース2
03を通じて接続されている。
【0027】また、上記POSコントローラ制御部20
1は、各POSターミナル1にて登録された商品の売上
データを集計管理するための売上管理データファイル2
04と、各商品にそれぞれ付された商品コードに対応し
て名称,単価等の商品データが予め設定された商品マス
タファイルを含む各種マスタファイル205とを制御す
る。
【0028】これらのファイル204,205はハード
ディスク装置,フロッピーディスク装置等の外部記憶装
置またはRAMによって形成される。
【0029】さらに、上記POSコントローラ制御部2
01は、前記インライン回線3を通じて各POSターミ
ナル1との間で行われるデータの送受信を制御する通信
制御部206と、後述する基本音声データマスタファイ
ル207、商品音声データマスタファイル208、基本
応答フレームマスタファイル209及び音声制御設定情
報マスタファイル210に対してデータの書込みまたは
読出しを制御する音声データ制御部211とを制御す
る。
【0030】前記音声データ制御部211によって制御
される各ファイル207〜210も、前記外部記憶装置
またはRAMによって形成される。
【0031】なお、図2において破線で囲んだ部分、す
なわちPOSコントローラ制御部201、ワークステー
ション202、売上管理データファイル204、各種マ
スタファイル205及び通信制御部206は、POSコ
ントローラが従来から所持する部分である。
【0032】図3はPOSターミナル1の要部構成を示
すブロック図である。POSターミナル1の制御部本体
として機能するPOSターミナル制御部101は、CP
Uと、このCPUを制御するプログラムを格納したRO
M等によって構成され、オペレータ(キャッシャ)に対
してデータ表示を行うオペレータ用表示器102、顧客
に対してデータ表示を行う顧客用表示器103、キーボ
ード,スキャナ等のデータ入力部104及びプリンタ等
のデータ出力部105が、それぞれインタフェース10
6を通じて接続されている。
【0033】また、上記POSターミナル制御部101
は、データ入力部を介して登録された商品の売上データ
を各種管理項目別に累計するための売上管理データファ
イル107と、顧客が買い上げた商品の合計金額や、顧
客が支払った代金(預かり金額)や、預かり金額から合
計金額を減額して算出した釣銭額等の数値データを一時
記憶するための数値データ一時記憶部108とを制御す
る。
【0034】上記売上管理データファイル107及び数
値データ一時記憶部108は、RAMによって形成され
る。
【0035】さらに、上記POSターミナル制御部10
1は、前記インライン回線3を通じてPOSコントロー
ラ2との間で行われるデータの送受信を制御する通信制
御部109と、後述する基本音声データマスタファイル
110、商品音声データ一時記憶ファイル111、基本
応答フレームマスタファイル112及び音声制御設定情
報マスタファイル113に対してデータの書込みまたは
読出しを制御する音声データ制御部114とを制御す
る。
【0036】前記音声データ制御部114によって制御
される各ファイル110〜113も、前記RAMによっ
て形成される。
【0037】前記音声データ制御部114は、数値デー
タを音声データに変換するための数値音声合成器115
を接続している。
【0038】また、POSターミナル1はオペレータ用
の音声出力装置(スピーカ)116と顧客用の音声出力
装置117を備えており、これら音声出力装置116,
117にそれぞれ対応して設けられ該当音声出力装置か
らの音声出力を制御する音声出力部118,119が前
記音声データ制御部114に接続されている。
【0039】なお、図3において破線で囲んだ部分、す
なわちPOSターミナル制御部101、オペレータ用表
示器102、顧客用表示器103、データ入力部10
4、データ出力部105、売上管理データファイル10
7、数値データ一時記憶部108及び通信制御部109
は、POSターミナルが従来から所持する部分である。
【0040】前記POSコントローラ2及び各POSタ
ーミナル1に設けられた基本音声データマスタファイル
207,110は、図4に示すように、挨拶等の定形文
(「いらっしゃいませ」,「ご来店ありがとうございま
す」等)や、操作指示文(「は、登録操作中は使えませ
ん」,「を押して下さい」等)や、機器の各部分の名称
(「数値キー」,「預かり現計キー」等)や、数値単位
(「円」,「グラム」等)や、POSターミナルでの代
金支払い業務において取り扱う用語(「合計金額は」,
「円です」等)の各種音声データを基本単位で区切り、
それぞれに固有の音声コードを割り付けて予め設定し記
憶するもので、この基本音声データマスタファイル20
7,110にはファイル種別コードとして「KO」が設
定されている。
【0041】前記POSコントローラ2に設けられた商
品音声データマスタファイル208は、図5に示すよう
に、各商品にそれぞれ付された商品コードに対応して該
当商品の名称文字データ、名称音声データ及び単価音声
データを予め設定し記憶するもので、この商品音声デー
タマスタファイル208にはファイル種別コードとして
「SO」が設定されている。
【0042】前記各POSターミナル1に設けられた商
品音声データ一時記憶ファイル111は、図6に示すよ
うに、商品コードと名称音声データと単価音声データの
各記憶エリア111a,111b,111cを有するも
ので、この商品音声データ一時記憶ファイル111には
ファイル種別コードとして「TP」が設定されている。
【0043】前記POSコントローラ2及び各POSタ
ーミナル1に設けられた音声制御設定情報マスタファイ
ル210,113は、図7に示すように、POSターミ
ナル1におけるデータ入力部104からのデータ入力に
より変化する状態モード“1”,“2”,“3”,…,
に対応して該当する音声メッセージデータの内容を示す
モード名称データ(「定形・開始メッセージ」,「登録
商品情報通知メッセージ」等)を固定的に記憶するとと
もに、該当音声メッセージデータの出力先を指定する制
御情報(「10」は顧客用音声出力装置117のみ出
力、「01」はオペレータ用音声出力装置116のみ出
力、「11」は両音声出力装置116,117に出力、
「00」はいずれにも出力せず)を予め設定し記憶する
もので、この音声制御設定情報マスタファイル210,
113にはファイル種別コードとして「SD」が設定さ
れている。
【0044】前記POSコントローラ2及び各POSタ
ーミナル1に設けられた基本応答フレームマスタファイ
ル209,112は、前記状態モードに対応する各音声
メッセージデータをそれぞれどのファイルのどの音声デ
ータをどのような順序で組合わせて作成するかをデータ
リストの形式で定義するために、図8に示すように、任
意に設定されたフレームコード別にモード,節数(デー
タリスト数)及びデータリストを対にして予め設定し記
憶するものであり、この基本応答フレームマスタファイ
ル209,112にはファイル種別コードとして「K
F」が設定されている。
【0045】因みに、データリストの第1項目はファイ
ル種別コードを示しており、第2項目は音声コード等の
音声データ検索コードを示している。ただし、第1項目
「OP」は基本音声データマスタファイル207の特に
キー名称部分を示しており、この場合の第2項目「*K
1」は直前に入力されたキーコードであり、「*K2」
は予めプログラム設定されたキー操作手順に基づくキー
コード(エラー解除キーのキーコード等)である。
【0046】なお、各POSターミナル1の基本音声デ
ータマスタファイル110、基本応答フレームマスタフ
ァイル112及び音声制御設定情報マスタファイル11
5には、機器立上げ時等においてPOSコントローラ2
における基本音声データマスタファイル207、基本応
答フレームマスタファイル209及び音声制御設定情報
マスタファイル210の全部または一部がダウンロード
されるようになっている。
【0047】さて、POSターミナル制御部101は、
機器立上げ後、1顧客に対する登録処理を実行するに際
し、特に図9に示す順序で状態モードを可変し、その都
度該当する音声メッセージデータのフレームコードを音
声データ制御部114に与えるようになっている。
【0048】始めに、ステップST1としてデータ入力
部104からの客層データ入力により1顧客の登録開始
を検知すると、状態モード“1”の定形・開始メッセー
ジ報知モードとなり、フレームコード「BG001」を
与える。
【0049】次に、ST2としてデータ入力部104か
らの商品コード入力により販売商品の登録が行われる
と、状態モード“2”の登録商品情報通知メッセージ報
知モードとなり、フレームコード「ST001」を与え
る。
【0050】また、ST3としてデータ入力部104に
おけるキー入力に誤りがありキー誤操作エラーとなった
場合には、状態モード“3”のキー誤操作エラーメッセ
ージ報知モードとなり、フレームコード「ER001」
を与える。続いて、状態モード“4”のエラー発生待機
メッセージ報知モードに変化し、フレームコード「ER
002」を与える。続いて、状態モード“5”のエラー
復帰操作指示メッセージ報知モードに変化し、フレーム
コード「ER003」を与える。
【0051】次に、ST4としてデータ入力部105に
おけるクリアキー入力によりエラー復帰操作が行われる
と、状態モード“6”の復帰完了通知メッセージ報知モ
ードとなり、フレームコード「ER004」を与える。
【0052】ST2で商品登録操作が行なわれた後、S
T5としてデータ入力部105における小計キー入力に
より小計データの出力が指示されると、状態モード
“7”の小計金額通知メッセージモード報知モードとな
り、フレームコード「ST002」を与える。
【0053】次に、ST6としてデータ入力部105に
おける預/現計キー入力により顧客からの預かり金額デ
ータが入力されると、状態モード“8”の預かり金額通
知メッセージ報知モードとなり、フレームコード「ST
003」を与える。続いて、状態モード“9”の釣り銭
通知メッセージ報知モードに変化し、フレームコード
「ST004」を与える。
【0054】しかる後、状態モード“10”の定形・終
了メッセージ報知モードに変化し、フレームコード「B
G002」を与えて、1顧客に対する登録処理を終了す
る。
【0055】一方、各POSターミナル1の音声データ
制御部114は、POSターミナル制御部101からの
フレームコードの通知に応じて図10に示す処理を実行
することにより、該当メッセージの音声出力を制御する
ように構成されている。
【0056】すなわち、ST11でフレームコードの通
知を受けると、ST12としてそのフレームコードを検
索キーとして基本応答フレームマスタファイル112を
検索し、該当するモード,節数及びデータリストの各デ
ータを取得する。
【0057】次に、ST13として取得したモードを検
索キーにして音声制御設定情報マスタファイル113を
検索し、該当する制御情報を取得する。そして、その制
御情報に基づいて該当メッセージの音声出力先を決定す
る。
【0058】ただし、取得した制御情報が「00」の場
合には音声出力先が指定されていないので、この処理を
終了して、次のフレームコードの通知を待機する。
【0059】取得した制御情報が「11」,「10」ま
たは「01」の場合には音声出力先としてオペレータ用
音声出力装置116,顧客用音声出力装置117のいず
れか一方または両方が指定されているので、ST14と
してレジスタMに取得した節数データをセットし、レジ
スタNに初期データ“1”をセットする。
【0060】次に、ST15として取得したN番目のデ
ータリストの第1項目で音声データを取得するべくファ
イルの種別(第1項目が「KO」の場合には基本音声デ
ータマスタファイル110、「TP」の場合には商品音
声データ一時記憶ファイル111等)を判定する。
【0061】次に、ST16としてN番目のデータリス
トの第2項目を検索キーとして当該ファイルの検索を行
ない、該当する音声データを取得したならば、ST17
としてその音声データを出力指定された側の音声出力部
118,119に与える。
【0062】ただし、データリストの第1項目が「N
O」の場合には数値データを音声データに変換して該当
音声データを取得するので、ST18としてN番目のデ
ータリストの第2項目をデータ名として数値データ一時
記憶部108から該当する数値データを取得する。そし
て、ST19として数値音声合計器115を使用し、取
得した数値データを音声データに変換した後、ST17
としてその音声データを出力指定された側の音声出力部
118,119に与える。
【0063】その後、ST20としてレジスタNの内容
を「+1」更新し、ST21としてレジスタMとレジス
タNとを比較して[N≦M]が成立するならば、ST1
5の処理に戻る。
【0064】ST21にてレジスタMとレジスタNとを
比較した結果、[N>M]が成立した場合には、この処
理を終了して、次のフレームコードの通知を待機する。
【0065】このような構成の本実施例においては、P
OSターミナル1のオペレータ(キャッシャ)がデータ
入力部104から客層データを入力操作して顧客が買上
げる商品の登録開始を宣言すると、POSターミナル制
御部101は状態モードを“1”として音声データ制御
部114にフレームコード[BG001]を通知する。
【0066】そうすると、音声データ制御部114は、
先ず基本応答フレームマスタファイル112を検索して
モード“1”,節数“3”及びデータリスト(KO,T
K001),(KO,TK002),KOBL001)
を抽出する。
【0067】次に、音声制御設定情報マスタファイル1
13を検索してモード“1”に対応する制御情報[1
0]を抽出する。これにより、音声メッセージデータの
出力先として顧客用音声出力装置17を決定する。
【0068】次に、1番目データリスト(KO,TK0
01)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードTK001に対応する音声デ
ータ「いらっしゃいませ」を抽出して、顧客用音声出力
装置17に対応する音声出力部19に与える。
【0069】次に、2番目データリスト(KO,TK0
02)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードTK002に対応する音声デ
ータ「ご来店ありがとうございます」を抽出して、上記
音声出力部19に与える。
【0070】最後に、3番目データリスト(KO,BL
001)の第1項目から基本音声データマスタファイル
110を判定し、さらに、第2項目からこのファイル1
10に設定された音声コードBL001に対応する音声
データ「・(無音データ)」を抽出して、上記音声出力
部19に与える。
【0071】これにより、顧客用音声出力装置17から
は定形・開始メッセージ「いらっしゃいませ。ご来店あ
りがとうございます。・(無音)」が音声出力されるこ
とになる。
【0072】次に、オペレータがデータ入力部104を
介して顧客が買上げる商品の商品コード“490012
3456789”を入力すると、POSターミナル制御
部101はPOSコントローラ2に商品データの問合わ
せを行ない、POSコントローラ2から該当商品の名称
(ABチョコレート),単価(98円)等の商品データ
が返信される。また、このときPOSコントローラ2の
商品音声データマスタファイルが検索されて入力商品コ
ードに対応する名称及び単価の音声データが抽出され、
商品データとともにPOSターミナル制御部101に返
信される。
【0073】こうして、POSターミナル制御部101
に返信された名称及び単価の音声データは、音声データ
制御部114を介して入力商品コードとともに商品音声
データ一時記憶ファイル111に記憶される。
【0074】また、POSターミナル制御部101は販
売金額を単価とし、販売点数を“1”として商品販売デ
ータを取得して、売上管理データファイル107に累計
処理する。また、名称及び販売金額をオペレータ用表示
器102,顧客用表示器103に表示させる。その後、
データ入力部104を介して次の商品登録または小計キ
ー入力が行なわれたならば、前記商品音声データ一時記
憶ファイル111をクリアする。
【0075】ところで、データ入力部104を介して商
品コードを入力すると、POSターミナル制御部101
は状態モードを“2”として音声データ制御部114に
フレームコード[ST001]を通知する。
【0076】そうすると、音声データ制御部114は、
先ず基本応答フレームマスタファイル112を検索して
モード“2”,節数“5”及びデータリスト(TP,
(m1,1)),(KO,BL001),(TP,(m
1,2)),(KO,BU001),(KO,BL00
1)を抽出する。
【0077】次に、音声制御設定情報マスタファイル1
13を検索してモード“2”に対応する制御情報[1
1]を抽出する。これにより、音声メッセージデータの
出力先としてオペレータ用音声出力装置16と顧客用音
声出力装置17の両方を決定する。
【0078】次に、1番目データリスト(TP,(m
1,1))の第1項目から商品音声データ一時記憶ファ
イル111を判定し、さらに、第2項目からこのファイ
ル111のエリア11bに記憶された名称音声データ
「ABチョコレート」を抽出してオペレータ用音声出力
装置16に対応する音声出力部18及び顧客用音声出力
装置17に対応する音声出力部19にそれぞれ与える。
【0079】次に、2番目データリスト(KO,BL0
01)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードBL001に対応する音声デ
ータ「・(無音データ)」を抽出して、上記音声出力部
18及び音声出力部19に与える。
【0080】次に、3番目データリスト(TP,(m
1,2))の第1項目から商品音声データ一時記憶ファ
イル111を判定し、さらに、第2項目からこのファイ
ル111のエリア11cに記憶された単価音声データ
「98」を抽出して、上記音声出力部18及び音声出力
部19にそれぞれ与える。
【0081】次に、4番目データリスト(KO,BU0
01)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードBU001に対応する音声デ
ータ「円」を抽出して、上記音声出力部18及び音声出
力部19に与える。
【0082】最後に、5番目データリスト(KO,BL
001)に基づいて音声データ「・(無音データ)」を
抽出して、上記音声出力部18及び音声出力部19に与
える。
【0083】これにより、オペレータ用音声出力装置1
6及び顧客用音声出力装置17からは登録商品情報通知
メッセージ「ABチョコレート、・(無音)、98円、
・(無音)」が音声出力されることになる。
【0084】その後、オペレータがデータ入力部104
を介して小計キーを入力すると、POSターミナル制御
部101は、当該顧客の合計金額(例えば990円とす
る)を数値データ一時記憶部108にデータ名N1とし
て格納する。
【0085】また、POSターミナル制御部101は状
態モードを“7”として音声データ制御部114にフレ
ームコード[ST002]を通知する。
【0086】そうすると、音声データ制御部114は、
先ず基本応答フレームマスタファイル112を検索して
モード“7”,節数“4”及びデータリスト(KO,T
B001),(NO,N1),(KO,TB002),
(KO,BL001)を抽出する。
【0087】次に、音声制御設定情報マスタファイル1
13を検索してモード“7”に対応する制御情報[1
1]を抽出する。これにより、音声メッセージデータの
出力先としてオペレータ用音声出力装置116と顧客用
音声出力装置117の両方を決定する。
【0088】次に、1番目データリスト(KO,TB0
01)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードTB001に対応する音声デ
ータ「合計金額は」を抽出して、オペレータ用音声出力
装置116に対応する音声出力部118及び顧客用音声
出力装置117に対応する音声出力部119に与える。
【0089】次に、2番目データリスト(NO,N1)
の第1項目から音声データが数値変数であることを認識
し、第2項目をデータ名として数値データ一時記憶部1
08から該当する数値データ「990」を取得する。そ
して、数値音声合成器115を使用して当該数値データ
を音声データに変換した後、上記音声出力部118及び
音声出力部119に与える。
【0090】次に、3番目データリスト(KO,TB0
02)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードTB002に対応する音声デ
ータ「円です」を抽出して、上記音声出力部118及び
音声出力部119に与える。
【0091】最後に、4番目データリスト(KO,BL
001)に基づいて音声データ「・(無音データ)」を
抽出して、上記音声出力部118及び音声出力部119
に与える。
【0092】これにより、オペレータ用音声出力装置1
16及び顧客用音声出力装置117からは小計金額通知
メッセージ「合計金額は990円です。・(無音)」が
音声出力されることになる。
【0093】このように本実施例のPOSターミナル1
は、音声出力装置としてオペレータ用音声出力装置11
6と顧客用音声出力装置117の2個設けるとともに、
基本音声データマスタファイル110,商品音声データ
マスタファイル111,基本応答フレームマスタファイ
ル112及び音声データ制御部114で音声データ発生
手段を構成し、音声制御設定情報マスタファイル113
で音声制御設定情報記憶手段を構成し、音声データ制御
部114で出力先決定手段を構成し、音声データ制御部
114及び音声出力部118,119で音声出力制御手
段を構成しているので、音声出力が1チャンネルであっ
た従来装置に比べて次のa〜fの効果を奏し得る。
【0094】a.オペレータと顧客にそれぞれ異なる情
報を与えることができ、またオペレータと顧客は互いに
不必要な情報を受け取らずに済む。
【0095】b.オペレータと顧客は自分に必要な情報
のみが音声で報知されるので確認が容易となる。
【0096】c.オペレータと顧客は自分が報知対象の
情報のみを受け取れるので混乱や誤認が減少する。
【0097】d.オペレータには繰り返し報知する必要
はないが顧客には個々に知らせたい情報があった場合に
オペレータの負担にはならない。
【0098】e.報知対象を限定できるので細かな情報
を与えても他方の負担にはならない。
【0099】f.売上品に密接な情報をオペレータの負
担になることなく顧客に音声で知らせることができる。
【0100】また、本実施例のPOSターミナル1は、
基本音声データ記憶手段を基本音声データマスタファイ
ル110で構成し、音声メッセージデータ作成手段を基
本応答フレームマスタファイル112及び音声データ制
御部114で構成して、内部で自由に作成された音声メ
ッセージデータを音声出力装置116,117から音声
出力するようにしたので、固定的なメッセージしか音声
出力できない従来装置に比べて次のg〜jの効果を奏し
得る。
【0101】g.基本単位の音声データを任意に組み合
わせて所望の音声メッセージデータを作成でき、話し言
葉や報告文章に近い言葉で商品登録業務に関する情報を
音声により通知できる。
【0102】h.同一の音声データを複数の場面で使用
できるので、各種のメッセージデータを固定する場合に
比べてメモリエリアが節約できる。
【0103】i.音声データの配列やデータ内容を適宜
変更できるので、柔軟に音声出力の表現を替えることが
できる。例えば「いらっしゃいませ、ご来店ありがとう
ございます」なるメッセージと、「ご来店ありがとうご
ざいます、いらっしゃいませ」なるメッセージとを容易
に使い分けることができる。
【0104】j.類似した表現を簡単に作ることができ
る。
【0105】さらに、本実施例のPOSターミナル1に
おいては、数値データを音声データに変換するための数
値音声合成手段として数値音声合成器115を設け、こ
の数値音声合成器115により得られた数値音声データ
を含めて状態モードに該当する音声メッセージデータを
作成している。
【0106】従って、商品の単価は勿論のこと、合計金
額や預かり金額等のように顧客によって変化する数値デ
ータまでも音声メッセージデータに組み込んで音声出力
できる利点がある。なお、前記実施例において、データ
入力部104から入力された預かり金額データは数値デ
ータ一時記憶部108にデータ名N2として一時記憶さ
れ、その預かり金額データから合計金額データを減算し
て得られた釣り銭データは数値データ一時記憶部108
にデータ名N3として一時記憶される。
【0107】また、本実施例のPOSターミナル1は、
商品音声データマスタファイル208で商品音声データ
記憶手段を構成し、商品音声データ一時記憶ファイル1
11で一時記憶手段を構成して、データ入力部104を
介して販売商品の商品コードが入力されると、商品音声
データマスタファイル208から入力商品コードに対応
する名称及び単価の音声データを抽出して商品音声デー
タ一時記憶ファイルに一時記憶し、その一時記憶された
音声データを予め設定された基本音声データに組み込ん
で登録商品情報を通知するための音声メッセージデータ
を作成して、音声出力装置116,117から音声出力
するようにしたので、売上品に密接な情報として名称及
び単価をオペレータの負担になることなく顧客に音声で
知らせることができ、オペレータの登録ミス等を確実に
検出できる等の優れた効果を奏し得る。
【0108】しかも、前記実施例では、無音の音声デー
タを取り扱うことができるので、音声メッセージを作成
する際に無音の音声データを付加する数を適宜変えるこ
とによって、音声出力されるメッセージの区分けを明確
でき、聞きやすいメッセージを自由に作成できる。
【0109】ところで、複数個の同一商品を1品ずつ登
録した場合には、現在登録した商品が何個目に当たるの
か分からなくなり、客の買上げ数よりも多く登録してし
まったり、逆に少なく登録してしまったりする場合があ
る。このため、前記実施例では売上品に密接な情報とし
て商品名称と単価を音声で通知する場合を示したが、登
録個数の累計値も音声で通知できると好都合である。
【0110】また、前記実施例において同一商品を連続
して登録した場合には、その商品の名称と単価が繰り返
し音声出力されるので、煩わしく感じることがある。
【0111】そこで、これらの課題をも解決できる本発
明の他の実施例について、次に説明する。
【0112】なお、この他の実施例においても、図1に
示すPOS装置の構成、図2に示すPOSコントローラ
2の構成及び図3に示すPOSターミナル1の構成は前
記実施例と同様である。
【0113】ただし、図11に示すようにPOSターミ
ナル1の商品音声データ一時記憶ファイル111に登録
個数を累計するためのエリア111dを設けるととも
に、この一時記憶ファイル111を1取引にて登録され
る全商品のデータを累積保持できる構成とする。従っ
て、前記実施例ではデータ入力部104を介して次の商
品登録または小計キー入力が行なわれたならば一時記憶
ファイル111をクリアしたが、このタイミングではク
リアせず、現客の締めキー入力後、あるいは次客の最初
の商品登録に応動してクリアするものとする。
【0114】また、基本音声データマスタファイル20
7,110には図12に示すようなデータを追加し、基
本応答フレームマスタファイル209,112には図1
3に示すようなデータを追加する。
【0115】そして、POSターミナル制御部101
は、図9に示した状態モード可変処理において、ST2
でデータ入力部104からの商品コード入力により販売
商品の登録が行われると、図14に示す登録商品情報通
知メッセージ処理を行って、商品登録状況に応じた音声
メッセージデータのフレームコードを音声データ制御部
114に与えるようになっている。
【0116】すなわちPOSターミナル制御部101
は、この処理を開始すると、始めにST31でデータ入
力部104から入力された商品コードを検索キーにし
て、商品音声データ一時記憶ファイル111のエリア1
11aを検索する。そして、同エリア111aに検索キ
ーと同一の商品コードが存在しない場合には(ST32
のNO)、1取引における新規単品の登録なので、新規
単品の登録商品情報通知メッセージを選択するべく、フ
レームコード[ST001]を音声データ制御部114
に与える。
【0117】これに対し、同一商品コードが存在する場
合には(ST32のYES)、その同一商品コードの商
品が直前に登録されたか否かを調べる。そして、直前に
登録された商品でない場合には(ST33のNO)、1
取引で同一商品が既に登録されているので、現登録単品
の登録商品情報通知メッセージと現在までの累計個数デ
ータ通知メッセージとを選択するべく、フレームコード
[RP002]を音声データ制御部114に与える。
【0118】一方、直前に登録された商品と同一の場合
には(ST33のYES)、同一商品が連続して登録さ
れたので、登録商品情報の通知を省略し、累計個数デー
タのメッセージのみ選択するべく、フレームコード[R
P001]を音声データ制御部114に与える。
【0119】このように構成された他の実施例におい
て、例えば商品「ABチョコレート」を5個と商品「C
Dキャラメル」を1個登録する場合の作用を説明する。
なお、この他の実施例では登録順序が問題となるので、
その順序は始めに「ABチョコレート」を3個連続登録
し、次に「CDキャラメル」を1個登録し、その後「A
Bチョコレート」を2個連続登録するものとする。
【0120】先ず、1点目の「ABチョコレート」を登
録すると、これは新規単品なので、POSターミナル制
御部101から音声データ制御部114にフレームコー
ド「ST001」が与えられる。この場合は前記実施例
でも説明したように、オペレータ用音声出力装置16及
び顧客用音声出力装置17からは登録商品情報通知メッ
セージ「ABチョコレート、・(無音)、98円、・
(無音)」が音声出力される。
【0121】続いて、2点目の「ABチョコレート」を
登録すると、直前に登録した商品と同一商品の登録なの
で、POSターミナル制御部101から音声データ制御
部114にフレームコード「RP001」が与えられ
る。これにより、音声データ制御部114は、先ず基本
応答フレームマスタファイル112を検索してモード
“2”,節数“2”及びデータリスト(NO,(TP,
(m1,3)),(KO,BL001)を抽出する。
【0122】次に、音声制御設定情報マスタファイル1
13を検索してモード“2”に対応する制御情報[1
1]を抽出する。これにより、音声メッセージデータの
出力先としてオペレータ用音声出力装置16と顧客用音
声出力装置17の両方を決定する。
【0123】次に、1番目データリスト(NO,(T
P,(m1,3))の第1項目(NO)から音声データ
が通知変数であることを認識し、続いて第2項目(T
P)から商品音声データ一時記憶ファイル111を判定
し、さらに、第3項目からこのファイル111のエリア
11dに記憶された登録累計個数データ「2」を取得す
る。そして、数値音声合成器115を使用して当該登録
累計個数データを音声データに変換した後、オペレータ
用音声出力装置16に対応する音声出力部18及び顧客
用音声出力装置17に対応する音声出力部19にそれぞ
れ与える。
【0124】次に、2番目データリスト(KO,BL0
01)の第1項目(KO)から基本音声データマスタフ
ァイル110を判定し、さらに、第2項目(BL00
1)からこのファイル110に設定された音声コードB
L001に対応する音声データ「・(無音データ)」を
抽出して、上記音声出力部18及び音声出力部19に与
える。
【0125】かくして、オペレータ用音声出力装置16
及び顧客用音声出力装置17からは累計個数データメッ
セージ「2・(無音)」が音声出力されることになる。
【0126】続いて、3点目の「ABチョコレート」を
登録した場合も上記と同様に作用し、オペレータ用音声
出力装置16及び顧客用音声出力装置17から累計個数
データメッセージ「3・(無音)」が音声出力される。
【0127】続いて、「CDキャラメル」を登録する
と、これは新規単品なので、POSターミナル制御部1
01から音声データ制御部114にフレームコード「S
T001」が与えられる。これにより、オペレータ用音
声出力装置16及び顧客用音声出力装置17からは登録
商品情報通知メッセージ「CDチョコレート、・(無
音)、97円、・(無音)」が音声出力される。
【0128】続いて、4点目の「ABチョコレート」を
登録すると、当該取引で既に登録済みの商品なので、P
OSターミナル制御部101から音声データ制御部11
4にフレームコード「RP002」が与えられる。これ
により、音声データ制御部114は、先ず基本応答フレ
ームマスタファイル112を検索してモード“2”,節
数“9”及びデータリスト(TP,(m1,1)),
(KO,BL001),(TP,(m1,2)),(K
O,BU001),(KO,BL001),(KO,T
B007),(NO,(TP,(m1,3)),(K
O,TB008),(KO,BL001)を抽出する。
【0129】次に、音声制御設定情報マスタファイル1
13を検索してモード“2”に対応する制御情報[1
1]を抽出する。これにより、音声メッセージデータの
出力先としてオペレータ用音声出力装置16と顧客用音
声出力装置17の両方を決定する。
【0130】次に、1番目データリスト(TP,(m
1,1))の第1項目から商品音声データ一時記憶ファ
イル111を判定し、さらに、第2項目からこのファイ
ル111のエリア11bに記憶された名称音声データ
「ABチョコレート」を抽出してオペレータ用音声出力
装置16に対応する音声出力部18及び顧客用音声出力
装置17に対応する音声出力部19にそれぞれ与える。
【0131】次に、2番目データリスト(KO,BL0
01)に基づいて音声データ「・(無音データ)」を抽
出して、上記音声出力部18及び音声出力部19に与え
る。
【0132】次に、3番目データリスト(TP,(m
1,2))の第1項目から商品音声データ一時記憶ファ
イル111を判定し、さらに、第2項目からこのファイ
ル111のエリア11cに記憶された単価音声データ
「98」を抽出して、上記音声出力部18及び音声出力
部19にそれぞれ与える。
【0133】次に、4番目データリスト(KO,BU0
01)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードBU001に対応する音声デ
ータ「円」を抽出して、上記音声出力部18及び音声出
力部19に与える。
【0134】次に、5番目データリスト(KO,BL0
01)に基づいて音声データ「・(無音データ)」を抽
出して、上記音声出力部18及び音声出力部19に与え
る。
【0135】次に、6番目データリスト(KO,TB0
07)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードTB007に対応する音声デ
ータ「現在までの個数は」を抽出して、上記音声出力部
18及び音声出力部19に与える。
【0136】次に、7番目データリスト(NO,(T
P,(m1,3))の第1項目から音声データが数値変
数であることを認識し、続いて第2項目から商品音声デ
ータ一時記憶ファイル111を判定し、さらに、第3項
目からこのファイル111のエリア11dに記憶された
登録累計個数データ「4」を取得する。そして、数値音
声合成器115を使用して当該登録累計個数データを音
声データに変換した後、オペレータ用音声出力装置16
に対応する音声出力部18及び顧客用音声出力装置17
に対応する音声出力部19にそれぞれ与える。
【0137】次に、8番目データリスト(KO,TB0
08)の第1項目から基本音声データマスタファイル1
10を判定し、さらに、第2項目からこのファイル11
0に設定された音声コードTB008に対応する音声デ
ータ「個です」を抽出して、上記音声出力部18及び音
声出力部19に与える。
【0138】最後に、9番目データリスト(KO,BL
001)に基づいて音声データ「・(無音データ)」を
抽出して、上記音声出力部18及び音声出力部19に与
える。
【0139】これにより、オペレータ用音声出力装置1
6及び顧客用音声出力装置17からは登録商品情報通知
メッセージと累計個数データ通知メッセージ「ABチョ
コレート、・(無音)、98円、・(無音)、現在まで
の個数は、4、個です、・(無音)」が音声出力される
ことになる。
【0140】続いて、5点目の「ABチョコレート」を
登録すると、直前に登録した商品と同一商品の登録なの
で、2点目及び3点目の登録の場合と同様に作用し、オ
ペレータ用音声出力装置16及び顧客用音声出力装置1
7から累計個数データメッセージ「5・(無音)」が音
声出力される。
【0141】このように、他の実施例においては、商品
音声データ一時記憶ファイル111にエリア111dを
設けて登録個数累計手段を構成するとともに、数値音声
合成器115で数値音声合成手段を構成し、データ入力
部104を介して商品コードが入力された販売商品の名
称及び単価の音声データと、数値音声合成器115によ
り得られる該当販売商品の登録個数累計値の音声データ
とを予め設定された基本音声データに組み込んで登録商
品情報を通知するための音声メッセージデータを作成す
るようにしている。
【0142】従って、1取引で同一商品を複数個登録す
る場合には、オペレータが販売登録した商品の名称及び
単価とともに登録個数累計値が音声で通知されるので、
現在登録した商品が何個目に当たるのかが明確になり、
登録ミスを防止できる。
【0143】また、この他の実施例においては、POS
ターミナル制御部101で判断手段を構成してデータ入
力部114から同一商品の商品コードが連続して入力さ
れたか否かを判断し、同一商品コードの連続入力が確認
された場合には、該当販売商品の登録商品情報通知メッ
セージを省略し、数値音声合成器115により得られる
該当販売商品の登録個数累計値の音声データのみを通知
するようにしている。
【0144】従って、同一商品を連続して登録した場合
には、その商品の名称と単価が繰り返し音声出力される
ことがないので、聞き手がメッセージを煩しく感じるこ
とはない。また、名称と単価を音声出力が省略されるの
で、音声出力処理にかかる負荷が軽減される利点もあ
る。
【0145】なお、同一商品を複数個登録する方法とし
て乗算キーを用いた乗算登録が知られているが、この場
合も、乗算キーが正しい操作手順に合致している場合に
選択する処理手順をPOSターミナル制御部101の状
態モード可変処理に追加するとともに、基本応答フレー
ムデータのマスタファイル112,209への登録と、
そのデータリストで引用する音声データのマスタファイ
ル110,207への登録とを行うことによって、乗算
登録が行われたときその乗算個数や累計個数を音声で通
知できるように構成することは容易に実施可能である。
【0146】また、指定された同一単品を定められた個
数以上買い上げられると値引を行う“まとめ売り”や、
指定された幾つかの単品を定められた個数以上買い上げ
ると値引を行う“組合わせ売り”や、シャンプーとリン
ス等のようにセットで買い上げると値引を行う“セット
売り”の機能を備えたPOSターミナルにおいて、値引
成立を検知する処理手順と各々の成立時に成立を報知
し、名称,値引金額を報知する処理手順とをPOSター
ミナル制御部101に組み込むとともに、基本応答フレ
ームのマスタファイル112,209への登録と、その
データリストで引用する音声データのマスタファイル1
10,207への登録を行うことによって、音声で通知
できるように構成することは容易に実施できる。
【0147】同様に、プリペイドカード,顧客カード,
クレジットカード等の処理機能を備えたPOSターミナ
ルにおいて、プリペイドカードの残高通知や、残高不足
通知や、追加必要金額の支払いを促すメッセージ通知
や、顧客カードの獲得ポイント通知や、獲得ポイント累
計値の通知や、クレジットカードを使用するカード会社
名の通知や、当該クレジットカードが取扱い対象外のカ
ード会社であることの通知や、当該クレジットカードが
使用できない無効カードであることの通知についても、
報知する処理手順をPOSターミナル制御部101に組
み込むとともに、基本応答フレームのマスタファイル1
12,209への登録と、そのデータリストで引用する
音声データのマスタファイル110,207への登録を
行うことによって、音声で通知できるように構成するこ
とは容易に実施できる。
【0148】また、これらの音声通知機能について“実
行する”または“実行しない”を各々独立して設定でき
るようにしたり、対象経路毎に“出力する”または“出
力しない”を各々独立して設定できるようにすること
は、第1の実施例において示したように制御用のフラグ
を設ける等の手段を用いて制御できるのは勿論である。
【0149】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1対応の発明
によれば、オペレータが販売登録操作した商品の名称及
び単価とともに、1取引での当該商品の登録個数累計値
を音声で通知できるようになり、特に1取引で同一商品
を複数個登録する場合の登録ミスを無くすことができ
る。
【0150】
【0151】
【0152】
【0153】
【0154】また、請求項2対応の発明によれば、同一
商品を連続して登録した場合に同一の商品名称及び単価
が繰り返し音声出力されることはなく、音声出力処理の
負荷が軽減される上、客やオペレータがメッセージが煩
わしく感じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるPOS装置の全体構
成を示すブロック図。
【図2】 図1に示すPOSコントローラの要部構成を
示すブロック図。
【図3】 図1に示すPOSターミナルの要部構成を示
すブロック図。
【図4】 図2,図3に示す基本音声データマスタファ
イルの構成図。
【図5】 図2に示す商品音声データマスタファイルの
構成図。
【図6】 図3に示す商品音声データ一時記憶ファイル
の構成図。
【図7】 図2,図3に示す音声制御設定情報マスタフ
ァイルの構成図。
【図8】 図2,図3に示す基本応答フレームマスタフ
ァイルの構成図。
【図9】 同実施例におけるPOSターミナル制御部の
状態モード可変処理を示す流れ図。
【図10】同実施例におけるPOSターミナル側音声デ
ータ制御部のフレームコード受信処理を示す流れ図。
【図11】本発明の他の実施例における商品音声データ
一時記憶ファイルの構成図。
【図12】同実施例における基本音声データマスタファ
イルの構成図。
【図13】同実施例における基本応答フレームマスタフ
ァイルの構成図。
【図14】 同実施例におけるPOSターミナル制御部
の登録商品情報通知メッセージ処理を示す流れ図。
【符号の説明】
1…POSターミナル、 2…POSコントローラ、 101…POSターミナル制御部、 201…POSコントローラ制御部、 104…データ入力部、 109,206…通信制御部、 110,207…基本音声データマスタファイル、 111…商品音声データ一時記憶ファイル、 208…商品音声データマスタファイル、 112,209…基本応答フレームマスタファイル、 113,210…音声制御設定情報マスタファイル、 114,211…音声データ制御部、 115…数値音声合成器、 116…オペレータ側音声出力装置、 117…顧客側音声出力装置、 118,119…音声出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07G 1/00 - 5/00 G06F 17/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各商品にそれぞれ付された商品コードに
    対応して名称,単価等の商品データが予め設定された商
    品ファイルを有し、商品コード入力部を介して販売商品
    の商品コードが入力されると、その商品コードに対応す
    る商品データを前記商品ファイルから読出して商品販売
    データを取得し、その商品販売データをデータ登録部に
    登録処理するとともにデータ出力部から出力する商品販
    売データ処理装置において、 音声出力装置と、 前記各商品の商品コードに対応して名称及び単価の音声
    データを予め設定記憶する商品音声データ記憶手段と、 前記商品コード入力部を介して販売商品の商品コードが
    入力されると、その商品コードに対応する名称及び単価
    の音声データを前記商品音声データ記憶手段による記憶
    データから抽出して一時記憶する一時記憶手段と、 1取引での販売商品の登録個数を商品別に累計する登録
    個数累計手段と、 この累計手段により得られる商品別登録個数累計値を音
    声データに変換する数値音声合成手段と、 前記一時記憶手段により記憶される販売商品の名称及び
    単価の音声データと前記数値音声合成手段により得られ
    る該当販売商品の登録個数累計値の音声データとを予め
    設定された基本音声データに組み込んで登録商品情報を
    通知するための音声メッセージデータを作成する音声メ
    ッセージデータ作成手段と、 この作成手段により作成された音声メッセージデータを
    前記音声出力装置に与えて該当メッセージの音声出力を
    制御する音声出力制御手段と、 を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。
  2. 【請求項2】 商品コード入力部を介して同一商品の商
    品コードが連続して入力されたか否かを判断する判断手
    段を設け、 音声メッセージデータ作成手段は、前記判断手段により
    同一商品コードの連続入力が確認された場合には該当販
    売商品の名称及び単価の音声データを省略し数値音声合
    成手段により得られる該当販売商品の登録個数累計値の
    音声データのみで登録商品情報を通知するための音声メ
    ッセージデータを作成することを特徴とする請求項1記
    載の商品販売データ処理装置。
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