JP3126317U - 蓋付き食品陳列用容器及び蓋体形成用シート - Google Patents

蓋付き食品陳列用容器及び蓋体形成用シート Download PDF

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Abstract

【課題】前方部分に開口部を有する蓋体を備えた蓋付き食品陳列用容器を安価に提供すること。
【解決手段】上面が開口している矩形の容器本体40と、該容器本体40の上面開口を覆い前方部分に開口部21を有する上方に膨出した形状の蓋体20とからなる蓋付き食品陳列用容器1であって、前記蓋体20が、天板部11と左右側面部12,13と後方側面部14とにより構成される透明樹脂展開シートを組み立てて形成されている蓋付き食品陳列用容器とした。
【選択図】 図4

Description

本考案は、蓋付き食品陳列用容器及び該容器の蓋体を形成する蓋体形成用シートに関するものである。
スーパーマーケット等において、カツ、コロッケ、てんぷら等の惣菜は、それらをトレー上に並べた状態で販売されており、購入者はそこからトングで惣菜を挟んで取り出し、別の容器に入れてレジまで持参するという方法が取られている。
このように惣菜がトレー上に裸のまま並べられていると、周囲から塵埃等が付着する虞があり、非衛生的である。
そこで、スーパーマーケットによっては、透明な蓋を有する容器(例えば特許文献1)を使用し、容器内に惣菜を並べた状態で収容し、蓋をして食品を保護し、購入する際に、購入者が蓋を開けて中から惣菜を取り出し、その後蓋を閉じるようにしている。
実用新案登録第3093200号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された蓋付きの食品陳列用容器にあっては、蓋体が、その端部を除いてその大部分が開閉するものであるため、その開閉にあたって上方に広いスペースを必要とし、上方に十分なスペースを取れない例えば多段の陳列ケースなどに該容器を載置した場合には、蓋体を開けようとすると上段の棚板に蓋体が当たってしまうと言う課題があった。
そこで、上記した課題を解決する手段として、蓋体の一部、例えば蓋体の前方部分のみに開口部、或いは開閉部を設けることが考えられるが、この場合には、天井部の高い上方に膨出した形状の蓋体を形成する必要があると共に、その傾斜した前方側面部に開口或いは切込みを形成する必要があり、このような立体的な蓋体をシート成形及び抜き型による打ち抜きによって形成しようとした場合には、通常の平板状の抜き型ではできず、特別な立体的な抜き型を必要とし、製造コストが高騰すると言う課題があった。
本考案は、上述した背景技術が有する課題に鑑みなされたものであって、その目的は、前方部分に開口部、或いは開閉部を有する蓋体を備えた蓋付き食品陳列用容器を安価に提供することにあり、また、そのような容器の蓋体を形成する蓋体形成用シートを提供することにある。
上記した目的を達成するため、請求項1の蓋付き食品陳列用容器は、上面が開口している矩形の容器本体と、該容器本体の上面開口を覆い前方部分に開口部を有する上方に膨出した形状の蓋体とからなる蓋付き食品陳列用容器であって、前記蓋体が、天板部と左右側面部と後方側面部とにより構成される透明樹脂展開シートを組み立てて形成されていることを特徴とする。
また、請求項2の蓋付き食品陳列用容器は、上記請求項1の考案において、上記蓋体の開口部を塞ぐ開閉部材が、該開閉部材の端部と容器本体の前方端部とを結合させると共に、該開閉部材の前記端部に幅方向に延びるヒンジを形成して前記端部を除く開閉部が前記蓋体の開口部に対して開閉自在に設けられていることを特徴とする。
また、請求項3の蓋付き食品陳列用容器は、上記請求項2の考案において、上記開閉部材と容器本体とが、該開閉部材の端部、及び容器本体の前方端部にそれぞれ形成された凹部及び/又は凸部の嵌合により結合されていることを特徴とする。
また、上記した目的を達成するため、請求項4の蓋付き食品陳列用容器は、上面が開口している矩形の容器本体と、該容器本体の上面開口を覆い前方部分に開閉部を有する上方に膨出した形状の蓋体とからなる蓋付き食品陳列用容器であって、前記蓋体が、天板部と左右側面部と後方側面部と前方開閉部とにより構成される透明樹脂展開シートを組み立てて形成されていることを特徴とする。
また、請求項5の蓋付き食品陳列用容器は、上記請求項1〜4のいずれかの考案において、上記蓋体と容器本体とが、該蓋体の左右側面部の先端縁部と後方側面部の先端縁部、及び容器本体の左右端部と後方端部にそれぞれ形成された凹部及び/又は凸部の嵌合により結合されていることを特徴とする。
また、上記した目的を達成するため、請求項6の蓋体形成用シートは、前方部分に開口部を有する上方に膨出した形状の蓋体を形成するための蓋体形成用シートであって、該シートは、天板部と、該天板部と連接する左右側面部、及び後方側面部とにより構成された透明樹脂展開シートからなることを特徴とする。
また、上記した目的を達成するため、請求項7の蓋体形成用シートは、前方部分に開閉部を有する上方に膨出した形状の蓋体を形成するための蓋体形成用シートであって、該シートは、天板部と、該天板部と連接する左右側面部、後方側面部、及び前方開閉部とにより構成された透明樹脂展開シートからなり、前記天板部と前方開閉部との連接部にはヒンジが形成されていることを特徴とする。
また、請求項8の蓋体形成用シートは、上記請求項6又は7の考案において、上記左右側面部の先端縁部と後方側面部の先端縁部に、それぞれ容器本体との結合用の凹部及び/又は凸部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項9の蓋体形成用シートは、上記請求項6〜8のいずれかの考案において、上記透明樹脂展開シートの周縁部に、縁に沿って補強用の凹条及び/又は凸条が形成されていることを特徴とする。
また、請求項10の蓋体形成用シートは、上記請求項6〜9のいずれかの考案において、上記透明樹脂展開シートが、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選択される一種以上の熱可塑性樹脂からなることを特徴とする。
上記した請求項1の本考案に係る蓋付き食品陳列用容器によれば、蓋体を、天板部と左右側面部と後方側面部とにより構成される透明樹脂展開シートを組み立てて形成することとしたため、熱可塑性樹脂シートの熱成形法では形成することが困難であった前方部分に開口部を有する上方に膨出した形状の透明な蓋体を、通常の平板状の抜き型による打ち抜きによって容易に製造することができ、周囲から塵埃等が入り難く、しかも前方部分の開口部より収納した食品を容易に取り出すことのできる蓋付き食品陳列用容器を安価に提供することができる。
また、上記した請求項2の本考案に係る蓋付き食品陳列用容器によれば、上記蓋体の開口部を塞ぐ開閉部材を、該開閉部材の端部と容器本体の前方端部とを結合させると共に、該開閉部材の前記端部に幅方向に延びるヒンジを形成して前記端部を除く開閉部を前記蓋体の開口部に対して開閉自在としたため、蓋体の開口部は開閉部材により塞がれ、周囲から塵埃等がより入り難いものとなり、また、開閉部は手前開きとなるため、上方に開閉のためのスペースを必要とせず、また開閉部を手で支え持つ必要もないため、収納した食品の取り出しも容易に行うことができる。
また、上記した請求項3の本考案に係る蓋付き食品陳列用容器によれば、上記開閉部材と容器本体とが、該開閉部材の端部、及び容器本体の前方端部にそれぞれ形成された凹部及び/又は凸部の嵌合により結合されるため、信頼性の高い結合が可能となり、開閉部材が容器本体から外れ難いものとなる。
また、上記した請求項4の本考案に係る蓋付き食品陳列用容器によれば、蓋体を、天板部と左右側面部と後方側面部と前方開閉部とにより構成される透明樹脂展開シートを組み立てて形成することとしたため、熱可塑性樹脂シートの熱成形法では形成することが困難であった前方部分に開閉部を有する上方に膨出した形状の透明な蓋体を、通常の平板状の抜き型による打ち抜きによって容易に製造することができ、周囲から塵埃等が入り難く、しかも前方部分の開閉部を開けることにより収納した食品を容易に取り出すことのできる蓋付き食品陳列用容器を安価に提供することができる。
また、上記した請求項5の本考案に係る蓋付き食品陳列用容器によれば、上記蓋体と容器本体とが、該蓋体の左右側面部の先端縁部と後方側面部の先端縁部、及び容器本体の左右端部と後方端部にそれぞれ形成された凹部及び/又は凸部の嵌合により結合されるため、信頼性の高い結合が可能となり、蓋体が容器本体から外れ難いものとなる。
また、上記した請求項6の本考案に係る蓋体形成用シートによれば、天板部と、該天板部と連接する左右側面部、及び後方側面部とにより構成された透明樹脂展開シートからなるため、通常の平板状の抜き型による打ち抜きによって容易に製造することができ、該シートを組み立てることにより、熱可塑性樹脂シートの熱成形法では形成することが困難であった前方部分に開口部を有する上方に膨出した形状の透明な蓋体を安価に形成することができる。
また、上記した請求項7の本考案に係る蓋体形成用シートによれば、天板部と、該天板部と連接する左右側面部、後方側面部、及び前方開閉部とにより構成された透明樹脂展開シートからなり、前記天板部と前方開閉部との連接部にはヒンジが形成されているため、通常の平板状の抜き型による打ち抜きによって容易に製造することができ、該シートを組み立てることにより、熱可塑性樹脂シートの熱成形法では形成することが困難であった前方部分にヒンジを介して回動する開閉部を有する上方に膨出した形状の透明な蓋体を安価に形成することができる。
また、上記した請求項8の本考案に係る蓋体形成用シートによれば、上記左右側面部の先端縁部と後方側面部の先端縁部に、それぞれ容器本体との結合用の凹部及び/又は凸部を形成したため、容器本体との信頼性の高い結合が可能な蓋体を提供できる。
また、上記した請求項9の本考案に係る蓋体形成用シートによれば、上記透明樹脂展開シートの周縁部に、縁に沿って補強用の凹条及び/又は凸条を形成したため、該展開シートを組み立てて形成した蓋体は剛性の高いものとなる。また、該凹条及び/又は凸条は、位置合せや周囲から塵埃等が容器内部に入ることを防ぐ効果も期待できる。ここで、補強用の凹条及び/又は凸条は、透明樹脂展開シートの全周縁部に形成することが好ましいが、一部であってもよい。また、連続的に形成しても、断続的に形成してもよい。
また、上記した請求項10の本考案に係る蓋体形成用シートによれば、上記透明樹脂展開シートが、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選択される一種以上の熱可塑性樹脂からなるため、成形性に優れているため寸法精度のよい蓋体が得られ、しかも透明性が高いため、内容物を厳密に吟味することができる。
以下、上記した本考案に係る蓋付き食品陳列用容器及び蓋体形成用シートを、図面に示した実施の形態に基づいて詳細に説明する。
先ず、図1〜図5は、本考案に係る蓋付き食品陳列用容器及び蓋体形成用シートの第1の実施の形態を示したものであって、図1は蓋体形成用シートの斜視図、図2は図1に示した蓋体形成用シートを組み立てて形成した蓋体の斜視図、図3は容器本体、蓋体、そして開閉部材を分解して示した斜視図、図4は容器本体に蓋体及び開閉部材を組み付けた状態で開閉部材を開けた状態を示した斜視図、図5は図4のA−A線に沿う部分の断面図である。
図1に示した蓋体形成用シート10は、矩形の天板部11と、該天板部11の左方及び右方にそれぞれ連接された左側面部12及び右側面部13と、前記天板部11の後方に連接された後方側面部14とにより構成された透明樹脂展開シートからなる。
上記天板部11の前端近傍には、上方に開口する窪み15が形成されている。また、上記左側面部12及び右側面部13の先端縁部12a,13aには、それぞれ下方に突出する3個の円形凸部16が形成され、該円形凸部16間には、それぞれ下方に突出する2本の凸条17が形成されている。また、上記後方側面部14の先端縁部14aにも、下方に突出する2個の円形凸部16が形成され、該円形凸部16間に、下方に突出する1本の凸条17が形成されている。
また、上記透明樹脂展開シートの上記左右側面部12,13の先端縁部12a,13a、及び後方側面部14の先端縁部14a以外の周縁部、すなわち、天板部11の前端縁部11a、左右側面部12,13の前端縁部12b,13b、及び後端縁部12c,13c、更に後方側面部14の左右端縁部14b,14cにも、それぞれの縁に平行で、且つ下方に突出する補強用の凸条18が形成されている。なお、左右側面部12,13の先端縁部12a,13a、及び後方側面部14の先端縁部14aの上記円形凸部16間に形成された凸条17は、後記する容器本体40に形成された凹条46に嵌入し、縁部の補強のみならず、蓋体20と容器本体40との位置合わせ及び密閉性向上の作用をも果たす。
上記蓋体形成用シート10は、天板部11との連接部において左右側面部12,13、及び後方側面部14をそれぞれ下方に折り曲げ、図2に示したように、前方部分に開口部21を有する上方に膨出した形状の蓋体20に組み立てられる。該蓋体20は、開口部21の周縁を形成する天板部11の前端縁部11a、左右側面部12,13の前端縁部12b,13bにそれぞれ形成された補強用の凸条18の存在により、また、後方の稜線部22を形成する左右側面部12,13の後端縁部12c,13c、後方側面部14の左右端縁部14b,14cにそれぞれ形成された補強用の凸条18の存在により、剛性の高いものとなる。
本考案においては、上記蓋体20の開口部21を塞ぐ開閉部材30を、別途設けることができる。この開閉部材30は、図3に示したように、下方の端部31に、下方に突出する2個の円形凸部32が形成され、該円形凸部32間に、下方に突出する1本の凸条33が形成されている。そして、この端部31の直上に幅方向に延びるヒンジ34が形成され、該端部31を除く部分が開閉部35に構成されている。このヒンジ34は、端部31の直上に幅方向に溝を形成することによって構成してもよく、ミシン目などの切込みを設けること、又は折癖をつけることによって構成してもよい。
また、開閉部35の上端縁部35a及び両側縁部35b,35cにも、それぞれの縁に平行で、且つ下方に突出する補強用の凸条36が形成されている。また、開閉部35の上端縁には、円弧状の把手37が延設されており、該把手37には、周縁に沿った円弧状のリブ37a及び複数本の直線状のリブ37bが形成されている。
一方、容器本体40は、図3の下方に示したように、上面が開口した矩形状で、惣菜等を並べて収容する収容凹部41を有している。この収容凹部41を画成する前面壁42a、左右側面壁42b,42c、後面壁42dの上端には、全周にわたって外方へ拡張されたフランジ43が形成されており、該フランジ43の周縁は下方に折り曲げられ、さらに水平方向外方へ張り出す縁部44が形成されている。
そして、上記前面壁42a及び後面壁42dのフランジ部分43a,43dには、それぞれ上方に開口する2個の円形凹部45が形成され、その円形凹部45間に、それぞれ上方に開口する1本の凹条46が形成されている。また、左右側面壁42b,42cのフランジ部分43b,43cには、それぞれ上方に開口する3個の円形凹部45が形成され、該円形凹部45間に、それぞれ上方に開口する2本の凹条46が形成されている。さらに、四隅に位置する円弧状のフランジ部43eには、円弧状の凹条46がそれぞれ形成されている。また、容器本体40の底壁42eには、斜め帯状の凸模様47が収容空間41に突出形成されている。
上記のように構成された蓋体20、開閉部材30及び容器本体40は、図5に示したように、蓋体20に形成された円形凸部16を容器本体40の円形凹部45に嵌合すると共に、蓋体20に形成された凸条17を容器本体40の凹条46に嵌合して位置合わせし、また、開閉部材30に形成された円形凸部32を容器本体40の円形凹部45に嵌合すると共に、開閉部材30に形成された凸条33を容器本体40の凹条46に嵌合して位置合わせすることによって、容器本体40にそれぞれ組み付けられる。
このようにして組み付けられた蓋付き食品陳列用容器1は、容器本体40の収容凹部41に惣菜等を並べて、陳列棚等に置かれる。その際、蓋体20の存在によって、周囲から塵埃等が入り難いものとなる。また、収納した惣菜等から汁が流れ出た場合には、汁は容器本体40の底壁42eに形成された凸模様47,47間の溝に流れ込み、惣菜等の底面が濡れるのを防止する。
そして、蓋体20の天板部11に形成された窪み15を利用して開閉部材30の把手37に指を掛けて手前に引くと、開閉部材30の開閉部35はヒンジ34を中心にして手前開きに回動し、図4に示したように、蓋体20の開口部21が開成状態とされる。そこで、購買者は、容器本体40の収容凹部41から惣菜等を取り出すことができる。
この蓋付き食品陳列用容器1の大きさは、幅30cm、長さ40cm、高さ10cm程度であり、収容凹部41の深さは3cm程度である。
次に、図6〜図8は、本考案に係る蓋付き食品陳列用容器及び蓋体形成用シートの第2の実施の形態を示したものであって、図6は蓋体形成用シートの斜視図、図7は図6に示した蓋体形成用シートを組み立てて形成した蓋体の斜視図、図8は容器本体に蓋体を組み付けた状態で開閉部を開けた状態を示した斜視図である。
この第2の実施の形態においては、蓋体の開口部を上記した第1の実施の形態のように別部材である開閉部材30を使用することなく、蓋体に一体的に設けられた開閉部によって開閉するように構成したことが大きく相違する。
すなわち、図6に示した蓋体形成用シート50は、矩形の天板部51と、該天板部51の左方及び右方にそれぞれ連接された左側面部52及び右側面部53と、前記天板部51の後方に連接された後方側面部54と、更に前記天板部51の前方に連接された開閉部55とにより構成された透明樹脂展開シートからなる。
上記左側面部52、右側面部53、及び後方側面部54のその他の構成については、上記した第1の実施の形態に係るものと同一であるため、その構成については同一符号を付し、ここではその説明を省略する。
上記天板部51の前方に連接された開閉部55は、その連接部にヒンジ56が形成されており、該ヒンジ56を介して容易に開閉部55が回動するように構成されている。このヒンジ56は、連接部に溝を形成することによって構成してもよく、ミシン目などの切込みを設けること、又は折癖をつけることによって構成してもよい。
また、開閉部55の先端縁部55a及び両側縁部55b,55cには、それぞれの縁に平行で、且つ下方に突出する補強用の凸条57が形成されている。また、開閉部55の先端縁には、円弧状の把手58が延設されており、該把手58には、周縁に沿った円弧状のリブ58a及び複数本の直線状のリブ58bが形成されている。
上記蓋体形成用シート50は、天板部51との連接部において左右側面部52,53、及び後方側面部54をそれぞれ下方に折り曲げ、図7に示したように、前方部分に開閉部55を有する上方に膨出した形状の蓋体60に組み立てられる。
上記蓋体60は、上記した容器本体40に、上記した第1の実施の形態の場合と同様に、蓋体60に形成された円形凸部16を容器本体40の円形凹部45に嵌合すると共に、蓋体60に形成された凸条17を容器本体40の凹条46に嵌合して位置合わせすることによって、容器本体40に組み付けられる。
このようにして組み付けられた蓋付き食品陳列用容器1は、前方に存在する把手58に指を掛けて上方に上げると、開閉部55はヒンジ56を中心にして上方に回動し、図8に示したように、蓋体60の開口部61が開成状態となる。そこで、購買者は容器本体40の収容凹部41から惣菜等を取り出すことができる。
上記した蓋体形成用シート(透明樹脂展開シート)10及び50、開閉部材30、更には容器本体40は、いずれも熱可塑性樹脂シートを熱成形し、平板状の抜き型で打ち抜くことにより得られるものであるが、その熱可塑性樹脂シートの基材樹脂としては、スチレンの単独重合体樹脂、スチレンと他のモノマーとから製造されたスチレン系共重合体樹脂、スチレンの単独重合体樹脂及び/又はスチレン系共重合体樹脂とスチレン−ブタジエンブロック共重合体との混合物、ゴム状重合体の存在下でスチレン系モノマーを重合することによって得られるゴム変性スチレン系樹脂(耐衝撃性ポリスチレン)、或いは上記したスチレン系の樹脂と他の樹脂及び/又はゴム状重合体との混合物等の、スチレン成分比率が50重量%以上であるポリスチレン系樹脂或いはポリスチレン系樹脂組成物;エチレンの単独重合体樹脂、エチレンと他のモノマーとから製造されたエチレン系共重合体樹脂、エチレンの単独重合体樹脂及び/又はエチレン系共重合体樹脂にスチレン系モノマー等のビニルモノマーを含浸させて重合してなるグラフト変性エチレン系樹脂、或いは上記エチレン系の樹脂と他の樹脂及び/又はゴム状重合体との混合物等の、エチレン成分比率が50重量%以上であるポリエチレン系樹脂或いはポリエチレン系樹脂組成物;プロピレンの単独重合体樹脂、プロピレンと他のモノマーとから製造されたプロピレン系共重合体樹脂、プロピレンの単独重合体樹脂及び/又はプロピレン系共重合体樹脂にスチレン系モノマー等のビニルモノマーを含浸させて重合してなるグラフト変性プロピレン系樹脂、或いは上記プロピレン系の樹脂と他の樹脂及び/又はゴム状重合体との混合物等の、プロピレン成分比率が50重量%以上であるポリプロピレン系樹脂或いはポリプロピレン系樹脂組成物;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、テレフタル酸とエチレングリコールとシクロヘキサンジメタノールとの共重合体等の芳香族ポリエステル樹脂;ポリブチレンアジペート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペートサクシネート、ポリ乳酸等の脂肪族ポリエステル系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリアミド樹脂;ポリフェニレンエーテル樹脂;或いは上記した樹脂の2以上の混合物等が例示される。なお、容器本体40は、合成樹脂製のものに限らず、金属製の容器等を採用することもできる。
特に上記樹脂の中でも、蓋体形成用シート(透明樹脂展開シート)10及び50、開閉部材30としては、上記した樹脂又は樹脂組成物を基材樹脂とする透明性の高い樹脂、中でも、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、特に透明ポリプロピレン系樹脂、延伸ポリスチレン樹脂から選択される一種以上の熱可塑性樹脂シートからなるものが好適に使用される。
一方、容器本体40としては、ポリスチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂組成物、ポリプロピレン系樹脂或いはポリプロピレン系樹脂組成物等を基材樹脂とする熱可塑性樹脂発泡シートからなるものが強度、断熱性及び軽量性の点で好ましく、その中でも、ポリプロピレン系樹脂或いはポリプロピレン系樹脂組成物を基材樹脂とする熱可塑性樹脂発泡シートからなるものが耐油性及び耐熱性が高いことから好ましく、また、ポリスチレン系樹脂或いはポリスチレン樹脂組成物を基材樹脂とする熱可塑性樹脂発泡シートからなるものが安価である上、強度、成形性に優れることから好ましい。また、容器本体40としては、上記した通り、熱可塑性樹脂発泡シートからなるものが好適に使用されるが、コストや、容器本体と蓋体との嵌合部の強度、成形性、使用形態を考慮して非発泡の熱可塑性樹脂シートからなるものが使用される場合もある。また、上記熱可塑性樹脂シートは、着色剤、無機充填剤等の各種添加剤を配合したものとすることもできる。また、容器本体40が熱可塑性樹脂により形成される場合、上記の樹脂シートを熱成形することにより得られるものに限らず、射出成形等、他の樹脂加工方法により得られたものであってもよい。なお、容器本体40の厚みは0.1〜3.0mmが好ましく、0.2〜2.0mmがより好ましい。
上記熱可塑性樹脂発泡シートは、通常、厚み0.3〜8.0mm、見掛密度0.05〜0.5g/cm3 であるが、特に、厚み0.5〜5.0mm、見掛密度0.06〜0.45g/cm3 であると熱成形に優れるため好ましい。なお、熱可塑性樹脂発泡シートとしては、非発泡シート及び/又は非発泡フィルムが積層された積層体であっても構わない。 一方、上記非発泡の熱可塑性樹脂シートは、蓋体形成用シート(透明樹脂展開シート)10及び50、開閉部材30として使用される場合には、その厚みは0.07〜2.0mmが好ましく、0.1〜1.0mmがより好ましい。
上記熱可塑性樹脂シート(上記した非発泡の熱可塑性樹脂シートと熱可塑性樹脂発泡シートの双方を包括的に指す)は、従来周知の方法にて製造され、該熱可塑性樹脂シートを従来周知の真空成形、圧空成形等の熱成形手段により成形し、平板状の抜き型によって打ち抜くことにより、上記した蓋体形成用シート(透明樹脂展開シート)10及び50、開閉部材30、更には容器本体40を得ることができる。
以上、本考案に係る蓋付き食品陳列用容器及び蓋体形成用シートの実施の形態を説明したが、本考案は、何ら既述の実施の形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の技術的思想の範囲内において、種々の変形、変更を加えた蓋付き食品陳列用容器及び蓋体形成用シートとすることができることは当然である。
例えば、上記第1の実施の形態においては、蓋体20の開口部21を塞ぐ開閉部材30を別途設けたものにつき説明したが、開閉部材30は必ずしも必要ではなく、常時、前方部分の開口部が開成した状態の蓋体を有する蓋付き食品陳列用容器としてもよい。
本考案に係る蓋体形成用シートの一例を示した斜視図である。 図1に示した蓋体形成用シートを組み立てて形成した蓋体の斜視図である。 本考案に係る蓋付き食品陳列用容器の一例の容器本体、蓋体、そして開閉部材を分解して示した斜視図である。 本考案に係る蓋付き食品陳列用容器の一例を示した斜視図である。 図4のA−A線に沿う部分の断面図である。 本考案に係る蓋体形成用シートの他の例を示した斜視図である。 図6に示した蓋体形成用シートを組み立てて形成した蓋体の斜視図である。 本考案に係る蓋付き食品陳列用容器の他の例を示した斜視図である。
符号の説明
1 蓋付き食品陳列用容器 10 蓋体形成用シート
11 天板部 12 左側面部
13 右側面部 14 後方側面部
15 窪み 16 円形凸部
17 凸条 18 凸条
20 蓋体 21 開口部
22 稜線部 30 開閉部材
31 端部 32 円形凸部
33 凸条 34 ヒンジ
35 開閉部 36 凸条
37 把手 40 容器本体
41 収容凹部 42 壁
43 フランジ 44 縁部
45 円形凹部 46 凹条
47 凸模様 50 蓋体形成用シート
51 天板部 52 左側面部
53 右側面部 54 後方側面部
55 開閉部 56 ヒンジ
57 凸条 58 把手
60 蓋体 61 開口部

Claims (10)

  1. 上面が開口している矩形の容器本体と、該容器本体の上面開口を覆い前方部分に開口部を有する上方に膨出した形状の蓋体とからなる蓋付き食品陳列用容器であって、前記蓋体が、天板部と左右側面部と後方側面部とにより構成される透明樹脂展開シートを組み立てて形成されていることを特徴とする、蓋付き食品陳列用容器。
  2. 上記蓋体の開口部を塞ぐ開閉部材が、該開閉部材の端部と容器本体の前方端部とを結合させると共に、該開閉部材の前記端部に幅方向に延びるヒンジを形成して前記端部を除く開閉部が前記蓋体の開口部に対して開閉自在に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の蓋付き食品陳列用容器。
  3. 上記開閉部材と容器本体とが、該開閉部材の端部、及び容器本体の前方端部にそれぞれ形成された凹部及び/又は凸部の嵌合により結合されていることを特徴とする、請求項2に記載の蓋付き食品陳列用容器。
  4. 上面が開口している矩形の容器本体と、該容器本体の上面開口を覆い前方部分に開閉部を有する上方に膨出した形状の蓋体とからなる蓋付き食品陳列用容器であって、前記蓋体が、天板部と左右側面部と後方側面部と前方開閉部とにより構成される透明樹脂展開シートを組み立てて形成されていることを特徴とする、蓋付き食品陳列用容器。
  5. 上記蓋体と容器本体とが、該蓋体の左右側面部の先端縁部と後方側面部の先端縁部、及び容器本体の左右端部と後方端部にそれぞれ形成された凹部及び/又は凸部の嵌合により結合されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の蓋付き食品陳列用容器。
  6. 前方部分に開口部を有する上方に膨出した形状の蓋体を形成するための蓋体形成用シートであって、該シートは、天板部と、該天板部と連接する左右側面部、及び後方側面部とにより構成された透明樹脂展開シートからなることを特徴とする、蓋体形成用シート。
  7. 前方部分に開閉部を有する上方に膨出した形状の蓋体を形成するための蓋体形成用シートであって、該シートは、天板部と、該天板部と連接する左右側面部、後方側面部、及び前方開閉部とにより構成された透明樹脂展開シートからなり、前記天板部と前方開閉部との連接部にはヒンジが形成されていることを特徴とする、蓋体形成用シート。
  8. 上記左右側面部の先端縁部と後方側面部の先端縁部に、それぞれ容器本体との結合用の凹部及び/又は凸部が形成されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の蓋体形成用シート。
  9. 上記透明樹脂展開シートの周縁部に、縁に沿って補強用の凹条及び/又は凸条が形成されていることを特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載の蓋体形成用シート。
  10. 上記透明樹脂展開シートが、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂から選択される一種以上の熱可塑性樹脂からなることを特徴とする、請求項6〜9のいずれかに記載の蓋体形成用シート。
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