JP3125802B2 - 防振用ゴム組成物 - Google Patents

防振用ゴム組成物

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JP3125802B2 JP03242619A JP24261991A JP3125802B2 JP 3125802 B2 JP3125802 B2 JP 3125802B2 JP 03242619 A JP03242619 A JP 03242619A JP 24261991 A JP24261991 A JP 24261991A JP 3125802 B2 JP3125802 B2 JP 3125802B2
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大和 高橋
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エヌ・オー・ケー・ビブラコースティック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防振用ゴム組成物に関
する。更に詳しくは、ブチル系ゴムを主成分とする防振
用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】防振ゴムに使用されるゴム組成物として
は、その用途に応じて低ダンピング材と高ダンピング材
とに分けられる。高ダンピング材用のゴム組成物として
は、一般にブチル系ゴムを主成分としたものが用いられ
ている。
【0003】しかしながら、通常のブチル系ゴムでは、
ダンピング特性が不十分であることが多いため、充填
剤、可塑剤、軟化剤、石油系樹脂などを配合して、それ
のダンピング特性を高めている。このような各種配合剤
の配合により、ダンピング特性は向上するものの、未加
硫生地、加硫成形物の粘着性が著しく悪化してしまうた
め、ロール加工性が悪化したり、混練時に排出できなか
ったり、あるいは成形物バリの型への粘着などが起こ
り、加工性や成形性を著しく悪化させる。
【0004】こうした粘着性の著しい悪化は、滑剤など
の加工助剤を添加することによってある程度改善はされ
るものの十分ではなく、反面物性値に大きな悪影響を及
ぼす結果ともなり、満足されるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加工
性や成形性を阻害しない程度の粘着性しか示さず、しか
もブチル系ゴムのダンピング特性を高めた防振用ゴム組
成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
ハロゲン化ブチルゴムにシリコーンオイルを添加した防
振用ゴム組成物によって達成される。
【0007】 ハロゲン化ブチルゴムとしては、好まし
くは塩素化ブチルゴムが用いられる。シリコーンオイル
としては、粘度が約1〜100,000cs、好ましくは約10〜1
0,000csのジメチルシリコーンオイル、メチルフェニル
シリコーンオイルなどが用いられ、情報・精密機器用防
振マウントなどに使用される場合には、接点不良の原因
となる低分子量シロキサンなどの低沸点成分を除去した
シリコーンオイルが好んで用いられる。シリコーンオイ
ルは、ハロゲン化ブチルゴム100重量部当り約0.5〜10重
量部、好ましくは約1〜5重量部の割合で用いられる。
【0008】 防振用ゴムには、加工性、成形性などの
点からそのゴム組成物に非粘着性が求められる反面、加
硫物については、金属との十分なる接着性を有すること
が求められている。このように接着性が求められるゴム
については、そのゴム組成物中に殆んどシリコーンオイ
ルが添加されないが、離型性改善のために添加される場
合には、接着性を低下させないという配慮から、ゴム10
0重量部当り約0.1〜0.3重量部の範囲にとどまっている
のが実情である。しかるに、本発明にあってはそれより
多く、ハロゲン化ブチルゴム100重量部当り約0.5重量部
以上、好ましくは約1重量部以上の添加割合で用いられ
ている。
【0009】 本発明のゴム組成物中には、シリコーン
オイル以外に、ハロゲン化ブチルゴム100重量部当り約9
0重量部以下、好ましくは約10〜70重量部のカーボンブ
ラック、あるいは合成シリカ、炭酸カルシウム、クレ
ー、タルクなどの充填剤、石油系軟化剤、可塑剤、石油
系樹脂、加工助剤、老化防止剤などが必要に応じて適宜
配合されるが、特に石油系樹脂の添加はダンピング特性
の向上のために特に有効である。加硫系については、酸
化亜鉛を含む、樹脂加硫系、チウラム加硫系、チウラム
・チアゾール加硫系などが適宜用いられる。
【0010】組成物の調製は、公知の混練手段であるニ
ーダ、ロールなどを用いて行われ、それの加硫は一般に
約140〜180℃でプレス加硫することにより行われる。
【0011】
【発明の効果】ハロゲン化ブチルゴム100重量部当り0.5
〜10重量部のシリコーンオイルを添加することにより、
ゴム組成物の加工性や成形性を阻害しない程度の粘着性
しか示さず、しかも加硫成形物は接着性を有し、ダンピ
ング特性を高めたものが得られる。
【0012】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0013】実施例1 塩素化ブチルゴム 100重量部 (エクソン化学製品クロロブチルHT10-66) HAFカーボンブラック 50 (三菱化成製品ダイヤブラックH) マグネシウムシリケート 30 (日本ミストロン製品ミストロンベーパー) 芳香族系プロセスオイル(出光興産製品AH-16) 15 石油系樹脂(グッドイヤー製品ウィングタック#95) 10 酸化亜鉛 5 加硫促進剤(大内新興化学製品ノクセラーTT) 1 加硫促進剤(大内新興化学製品ノクセラーDZ) 1 ジメチルシリコーンオイル 3 (東レ・ダウコーニングシリコーン製品SH200、100cs)
【0014】以上の各配合成分を3リットルニーダーで
混練し、混練物を165℃、8分間の条件下で加硫成形し
た。
【0015】上記混練物について、ニーダ排出性および
ロール加工性を、次の基準に従って評価した。 [ニーダ排出性] ×:排出するのに5分間以上必要 △:排出するのに2〜5分間必要 ○:排出するのに1〜2分間必要 ◎:1分間以内に排出できる [ロール加工性] ×:粘着が著しく、ロールから剥がせない △:粘着し易いので、作業がし難く、ロールから剥がし
難い ○:粘着性がなく、作業上に問題はない
【0016】また、2mmの加硫シートを成形したとき、
発泡の有無と共に、型への粘着性を次の基準に従って評
価し、また圧縮永久歪を測定した。 [型への粘着性] ××:粘着性が著しい ×:粘着性が大きい △:やや粘着性あり ○:殆んど粘着性なし ◎:粘着性なし [圧縮永久歪] JIS K-6301に準ずる (試験条件:100℃、24時間)
【0017】実施例2 実施例1において、他のジメチルシリコーンオイル(東
レ・ダウコーニングシリコーン製品SH200、10000cs)が
同量用いられた。
【0018】実施例3〜5 実施例1において、低沸点成分を除去したシリコーンオ
イル(同社製品SH200CV、110cs)が3重量部、6重量部また
は9重量部用いられた。
【0019】比較例1 実施例1において、ジメチルシリコーンオイルが用いら
れなかった。
【0020】比較例2〜9 実施例1において、ジメチルシリコーンオイルの代わり
に、それぞれ5重量部の次のものが用いられた。 比較例2:ステアリルアミド(ライオンアグゾ製品) 〃 3:脂肪酸金属塩(三洋貿易製品) 〃 4:エチレンビスステアリルアミド(ライオンアグ
ゾ製品) 〃 5:脂肪酸エステル(エスアンドエスジャパン製品) 〃 6:オレイルアミド(日本化成製品) 〃 7:ポリエチレンワックス(三洋化成製品) 〃 8:エステル化合物(一方社油脂製品) 〃 9:ステアリン酸ソルビタンエステル(花王製品)
【0021】以上の各実施例および比較例で得られた結
果は、次の表に示される。 表 ニーダ ロール 発泡の 型への 圧縮永 排出性 加工性 有無 粘着性 久歪(%) 実施例1 ○ ○ なし ○ 17 〃 2 ○ ○ 〃 ○ 17 〃 3 ○ ○ 〃 ◎ 17 〃 4 ◎ ○ 〃 ◎ 18 〃 5 ◎ ○ 〃 ◎ 18 比較例1 × × 〃 × 17 〃 2 × △ あり ×× - 〃 3 × △ なし △ 19 〃 4 × △ あり ×× - 〃 5 × △ なし △ 21 〃 6 △ △ あり ×× - 〃 7 × △ なし △ 19 〃 8 △ △ 〃 ○ 20 〃 9 ○ △ 〃 ○ 28
【0022】更に、実施例1および比較例1の混練物か
ら接着用試験片(JIS K-6301 90°剥離法、被着剤SPCC-
ショットブラスト表面処理、接着剤ケムロック205-ケム
ロック252)を作製し、JIS K-6301の90°剥離試験を実施
したときの接着破壊部ゴム残存率を求めると、いずれも
100%であり、実施例1のものはシリコーンオイルの添加
にもかかわらず、接着性が何ら損なわれていないことが
分かる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化ブチルゴム100重量部当り0.5
    〜10重量部のシリコーンオイルを添加してなる防振用ゴ
    ム組成物。
  2. 【請求項2】 低沸点成分を除去したシリコーンオイル
    が用いられた請求項1記載のゴム組成物。
JP03242619A 1991-08-28 1991-08-28 防振用ゴム組成物 Expired - Lifetime JP3125802B2 (ja)

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JPH0559235A JPH0559235A (ja) 1993-03-09
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WO2017018426A1 (ja) 2015-07-28 2017-02-02 Nok株式会社 ハロゲン化ブチルゴム組成物と防振グロメット
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