JPH069827B2 - 金型洗浄剤組成物 - Google Patents

金型洗浄剤組成物

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JPH069827B2
JPH069827B2 JP18637487A JP18637487A JPH069827B2 JP H069827 B2 JPH069827 B2 JP H069827B2 JP 18637487 A JP18637487 A JP 18637487A JP 18637487 A JP18637487 A JP 18637487A JP H069827 B2 JPH069827 B2 JP H069827B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、成形作業の繰り返しにより汚染された熱硬
化性樹脂用金型等の金型を洗浄するための金型洗浄剤組
成物に関するものである。
〔従来の技術〕
熱硬化性樹脂成形材料の成形時には、上記熱硬化性樹脂
成形材料中に含まれる離型剤が金型表面に滲出して離型
作用を発揮する。このような成形を繰り返すと、成形品
の離型性が著しく悪くなったり、上記離型剤の酸化劣化
層の表面(表面は金型のように平滑ではない)の転写に
より成形品の表面に肌荒れ等の現象を生じ、成形品表面
に光沢等が出ないとう不都合を生じる。この原因は、上
記離型剤が成形の繰り返しにより金型表面に順次積層
し、次第に酸化劣化して硬い離型剤の酸化劣化層を形成
するためと考えられる。このような離型剤の酸化劣化層
が一旦金型表面に形成されると、その後、熱硬化性樹脂
成形材料を成形する際、その成形材料から滲み出てくる
離型剤が、金型表面ではなく上記離型剤の酸化劣化層に
作用することとなり、充分な離型効果を発揮しえなくな
る。このような問題を解決するため、従来は、上記金型
内に熱硬化性メラミン樹脂成形材料を入れて成形硬化さ
せ、上記金型表面の離型剤酸化劣化層をその成形品と一
体化させ、その酸化劣化層が一体化した成形品を金型か
ら取り出すことにより、金型表面を洗浄するということ
が行われている。この場合には、上記熱硬化性メラミン
樹脂成形材料の縮合物としてホルマリンが副生し臭気等
を生じるため、作業環境が悪化し洗浄作業性の低下の原
因となる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、熱硬化性メラミン樹脂成形材料を用いて
金型表面の洗浄を行う場合には、臭気等により作業環境
の悪化を生じるため、未加硫ゴム系コンパウンドを上記
熱硬化性メラミン樹脂成形材料に代えて使用し、上記金
型中で加硫させて加硫ゴム化し、その加硫ゴム化する際
に、金型表面の離型剤酸化劣化層を加硫ゴムと一体化
し、ついで加硫ゴムを金型から取り出すことにより金型
表面を洗浄するという方法が提案され一部で実施されて
いる。この場合には、洗浄性を向上させるため、一般式 で示されるアミノアルコールが添加される。しかし、こ
のアミノアルコールが上記未加硫ゴム系コンパウンドの
加硫の際に、蒸発し臭気の原因となるため、この方法で
も、やはり作業環境が悪化し洗浄作業性の低下原因とな
っている。
そこで、本発明者らは、最近、未加硫ゴム生地を母材と
し、その母材中にグリコールエーテル類を含有させたシ
ート状の金型洗浄剤組成物(特願昭61−252536
号)やイミダゾール類およびイミダゾリン類の少なくと
も一方を含有させたシート状の金型洗浄剤組成物(特願
昭61−296199号)を開発しすでに特許出願して
いる。これらのシート状金型洗浄剤組成物による金型洗
浄は、上記シート状組成物を上下の金型間に挟み、型閉
成時の圧力によって金型の各キャビティの表面に、それ
ぞれ対応するシートの部分を圧接させ、その状態で加熱
加硫させて上記未加硫ゴム生地全体を加硫ゴム化し、そ
の加硫ゴム化の際にキャビティ表面の離型剤酸化劣化層
を加硫ゴムに一体化し、ついでシート状の1枚ものの加
硫ゴムを金型から剥離させることにより、キャビティ表
面を洗浄するということにより行われる。このような金
型洗浄剤組成物を使用すると、上記熱硬化性メラミン樹
脂成形材料を用いたときのような問題を生じない。そし
て、金型のキャビティ表面も良好な状態に洗浄される。
このように、上記金型洗浄剤組成物によれば、良好な洗
浄が行われるのであるが、金型洗浄工程において短時間
に加硫を完了することが金型洗浄作業性に大きな影響を
もたらすものであり、そのように短時間に加硫をなしう
る金型洗浄剤組成物の提供が求められている。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、金
型洗浄性が良好でかつ臭気を生じさせることなく、しか
も母材未加硫ゴムに対して短時間に加硫を完了しうる金
型洗浄剤組成物の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の金型洗浄剤組成
物は、未加硫ゴム中に、加硫剤として下記の一般式
(1)で表されるパーオキシケタール類が含有されてい
るという構成をとる。
すなわち、本発明者らは、上記未加硫ゴムの加硫の促進
を目的として一連の研究を重ねた結果、上記一般式
(1)で表されるパーオキシケタール類が未加硫ゴムの
加硫を速やかに進め、それによって金型洗浄を短時間に
行い、良好な洗浄効果が得られるようになることを見い
だしこの発明に到達した。この場合、金型内における上
記未加硫ゴムの加硫に際しては、ホルマリン臭やアミン
臭のような臭気もなく、作業環境の悪化の問題も生じな
い。
この発明の金型洗浄剤組成物は、上記一般式(1)で表
されるパーオキシケタール類と未加硫ゴムとを用いて得
られるものであり、通常はシート状にして用いられる。
上記一般式(1)で表されるパーオキシケタール類とし
ては、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−
ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ブタン等があげられる。
上記のパーオキシケタール類はそのままで使用してもよ
いし、ジメチルフタレートやジメチルホルムアミド,ト
ルエン,キシレン,ジオクチルフタレート,メチルエチ
ルケトン等の有機溶媒と混合して使用してもよい。その
使用量は未加硫ゴム100重量部(以下「部」と略す)
に対して、通常1〜10部配合される。好ましいのは2
〜6部である。上記パーオキシケタール類を有機溶媒と
混合するときには、有機溶媒の量を通常パーオキシケタ
ール類100部に対して50部以下にすることが行わ
れ、最も一般的には20部以下にすることが行われる。
また、従来から使用されている離型剤を任意成分として
必要に応じて適量併用しても差し支えはない。離型剤を
併用する場合には、その使用量を、未加硫ゴム100部
に対して、通常1〜50部にすることが行われ、より好
ましいのは3〜20部である。このような離型剤として
は、その融点が200℃以下、また沸点が200℃以上
であるものが好ましい。さに、好ましいのは融点が50
〜150℃のものである。すなわち、金型成形は、通常
150〜200℃で行われるのであり、上記離型剤の融
点が200℃より大きければ金型面に滲出せず、また沸
点が200℃未満であれば金型に滲出しても蒸発してし
まうため、機能を果たさなくなる傾向がみられるからで
ある。このように、離型剤を併用すると、金型洗浄直後
にすぐ成形材料の成形を行うことができる。すなわち、
金型洗浄剤で金型を洗浄すると金型の成形面が鏡面状態
にまで洗浄され、金型面には離型剤が全く存在しなくな
る。このような状態で成形を行うと、成形品が金型面に
付着し円滑に離型しない。そのため、上記金型面の洗浄
後、離型剤をスプレーから吹き付けたりすること等が提
案され一部で実施されているが、このようにすると、金
型面に対して離型剤の濃度差を生じ、場合によっては成
形品の表面に上記離型剤が付着し、製品の外観を低下さ
せる等の問題が生じている。そのため、実際には、上記
洗浄後、エポキシ樹脂成形材料を5ショット程度成形
(ダミー成形)し、成形材料中に含まれる内部離型剤を
金型表面に充分付着させたのち、通常の成形を行うとい
うことがなされている。ところが、このようなダミーシ
ョットを5ショットも行うことは極めて不経済である。
しかしながら、上記のように離型剤を金型洗浄剤組成物
に含有させることにより、このような問題を生じること
なく金型洗浄直後から成形を行うことができるようにな
るという利点が生じる。
上記離型剤としては、ステアリン酸、ベヘニン酸のよう
な長鎖脂肪酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム等に代表される長鎖脂肪酸の金属塩、カルナバワッ
クス,モンタンワックス,モンタン酸の部分鹸化エステ
ルで代表されるエステル系ワックス、ステアリルエチレ
ンジアミドで代表される長鎖脂肪酸アミド、ポリエチレ
ンワックスに代表されるパラフィン類等があげられる。
未加硫ゴムとしては、天然ゴム(NR),クロロプレン
ゴム(CR),ブタジエンゴム(BR),ニトリルゴム
(NBR),エチレンプロピレンターポリマーゴム(E
PT),エチレンプロピレンゴム(EPM),スチレン
ブタジエンゴム(SBR),ポリイソプレンゴム(I
R),ブチルゴム(IIR),シリコーンゴム(Q),
フッ素ゴム(FKM)等の単独もしくは混合物を主成分
とするものがあげられる。また、必要に応じて加硫促進
剤,補強剤等を配合しても差し支えはない。
この未加硫ゴムは、従来公知の方法で上記パーオキシケ
タール類等が混合され、通常シート状化され、金型内に
おいて加硫され加硫ゴムとなる。上記の未加硫ゴムとし
て好ましいのはEPT,SBR,NBRもしくはこれら
の混合物である。上記EPTは、エチレン,α−オレフ
ィンおよび非共役二重結合を有する環状または非環状か
らなる共重合物である。これについて詳述すると、EP
Tはエチレン,α−オレフィン(特にプロピレン)およ
び以下に列挙するポリエンモノマーからなるターポリマ
ーであり、上記ポリエンモノマーとしては、ジシクロペ
ンタジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,1−シ
クロオクタジエン、1,6−シクロドデカジエン、1,
7−シクロドデカジエン、1,5,9−シクロドデカト
リエン、1,4−シクロヘプタジエン、1,4−シクロ
ヘキサジエン、ノルボルナジエン、メチレンノルボルネ
ン、2−メチルペンタジエン−1,4、1,5−ヘキサ
ジエン、1,6−ヘプタジエン、メチル−テトラヒドロ
インデン、1,4−ヘキサジエン等である。各モノマー
の共重合割合は、好ましくはエチレンが30〜80モル
%,ポリエンが0.1〜20モル%で残りがα−オレフィ
ンとなるようなターポリマーである。より好ましいのは
エチレンが30〜60モル%のものである。そして、ム
ーニー粘度ML1+4(100℃)が20〜70のものが
よい。上記EPTの具体例としては、三井石油化学工業
社製、三井EPT4021,同4045,同4070を
あげることができる。また、SBRとしては、スチレン
含量が15〜30モル%でムーニー粘度ML1+4(10
0℃)が20〜80、好ましくは35〜60のものが好
適である。具体例として日本合成ゴム社製、JSR−1
502,同1507,同1778をあげることができ
る。NBRとしては、アクリロニトリル含量が20〜6
0モル%、好ましくは25〜45モル%でムーニー粘度
ML1+4(100℃)が20〜85、好ましくは30〜
70のものを用いることが好適である。具体例として日
本合成ゴム社製、N−234L,同230S,同230
SHをあげることができる。
なお、この発明の金型洗浄剤組成物には、補強剤とし
て、シリカ,アルミナ,炭酸カルシウム,水酸化アルミ
ニウム,酸化チタン等の無機質補強剤(充填剤)を配合
することも可能である。この場合、補強剤の使用量は、
未加硫ゴム100部に対し10〜50部に設定すること
が好適である。
また、この発明の基礎となる金型洗浄剤組成物(特願昭
61−252536号)に使用されたグリコールエーテ
ル類や特願昭61−296199号に使用されたイミダ
ゾール,イミダゾリン類も必要に応じて使用することが
でき、場合によってはシランカップリング剤を配合する
ことも可能である。上記グリコールエーテル類として
は、エチレングリコールジメチルエーテル,ジエチレン
グリコールジメチルエーテル,トリエチレングリコール
ジメチルエーテル,テトラエチレングリコールジメチル
エーテル,ポリエチレングリコールジメチルエーテル,
ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル,ジエチレングリコール
モノプロピルエーテル,ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル,ジエチレングリコールジエチルエーテル,
ジエチレングリコールプロピルエーテル,ジエチレング
リコールジブチルエーテル,エチレングリコールモノメ
チルエーテル,エチレングリコールモノエチルエーテ
ル,エチレングリコールモノプロピルエーテル,エチレ
ングリコールモノブチルエーテル等をあげることがで
き、単独でもしくは併せて使用することができる。
このようなグリコールエーテル類は、未加硫ゴム100
部に対して、通常10〜60部配合され、好適なのは1
5〜25部程度である。また、上記イミダゾール類とし
ては、2−メチルイミダゾール,2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール,2−フェニルイミダゾール,1−ベン
ジル−2−メチルイミダゾール等や、2,4−ジアミノ
−6〔2′−メチルイミダゾリル−(1)′〕エチル−
s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6〔2′−エチル
−4′−メチルイミダゾリル−(1)′〕エチル−s−
トリアジン等があげられる。
また、イミダゾリン類としては、下記の一般式(2) で表されるイミダゾリン類を用いることが好結果をもた
らす。このようなイミダゾリン類の代表例としては、2
−メチルイミダゾリン、2−メチル−4−エチルイミダ
ゾリン、2−フェニルイミダゾリン、1−ベンジル−2
−メチルイミダゾリン、2−フェニル−4−メチル−5
−ヒドロキシメチルイミダゾリン、2,4−ジアミノ−
6〔2′メチルイミダゾリリル−(1)′〕エチル−s
−トリアジン、2,4−ジアミノ−6〔2′−メチル−
4′−エチルイミダゾリリル−(1)′〕エチル−s−
トリアジン、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾリ
ン、1−シアノエチル−2−メチル−4−エチルイミダ
ゾリン等があげられる。
このようなイミダゾール,イミダゾリン類は、単独でも
しくは併せて使用され、その使用量は、未加硫ゴム10
0部に対して、通常5〜60部、好適なのは15〜25
部程度であり、従来公知の方法で混合される。
〔発明の効果〕
この発明の金型洗浄剤組成物は、以上のように構成され
ているため、金型間に挟んで加熱加硫等することによ
り、金型表面に形成された離型剤の酸化劣化層をそれ自
身に容易移行させ極めて簡単に金型表面を洗浄しうるの
であり、その際、臭気等を生じず、加硫速度も速く、し
たがって、作業環境の悪化をもたらすということもな
い。そして、離型剤を含有させるときには、洗浄と同時
に、洗浄された金型面に対して離型剤を付着させること
ができ、洗浄直後から通常の成形をなしうるという効果
が得られるようになる。
つぎに、実施例について比較例と併せて詳しく説明す
る。
〔実施例1〕 エチレンプロピレンターポリマーゴム(EPT,三井石
油化学工業社製,三井EPT4045)100部,シリ
カパウダー20部,酸化チタン5部,有機過酸化物(パ
ーオキシケタール類)として1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)3,3,5トリメチルシクロヘキサン4
部,ステアリン酸1部,2−エチル−4−メチルイミダ
ゾール3部を混練ロールで混練したのち、圧延ロールを
用いて厚み7mmのシートに形成し、目的とする金型洗浄
剤組成物を得た。
〔実施例2〕 有機過酸化物(パーオキシケタール類)を1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン4部に代え
た。それ以外は実施例1と同様にして目的とするシート
状の金型洗浄剤組成物を得た。
〔実施例3〕 有機過酸化物(パーオキシケタール類)を、2,2−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)オクタン4部に代えた。そ
れ以外は実施例1と同様にしてシート状の金型洗浄剤組
成物を得た。
〔実施例4〕 2−エチル−4−メチルイミダゾールに代えて、2,4
−ジアミノ−6〔2′−メチルイミダゾリル−
(1)′〕エチル−s−トリアジン(2MZ−AZIN
E)10部と1−シアノエチル−2−メチルイミダゾー
ル10部を併用した。また、有機過酸化物(パーオキシ
ケタール類)として2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート4部を用いた。それ以外は実施例1と同
様にしてシート状の金型洗浄剤組成物を得た。
〔実施例5〕 エチレンプロピレンターポリマーゴムに代えて、スチレ
ンブタジエンゴム(SBR,日本合成ゴム社製,JSR
−1502)100部を用い、2−エチル−4−メチル
イミダゾールに代えて、2−メチルイミダゾリンを20
部用いた。また、有機過酸化物(パーオキシケタール
類)として2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ンとジクミルパーオキシドを2部/2部の割合で用い
た。それ以外は実施例1と同様にしてシート状の金型洗
浄剤組成物を得た。
〔比較例1〕 1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサンに代えて、メチルシクロヘキサ
ンパーオキシドを用いた。それ以外は実施例1と同様に
してシート状の金型洗浄剤組成物を得た。
〔比較例2〕 1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン
に代えて、t−ブチルハイドロパーオキシドを用いた。
それ以外は実施例2と同様にしてシート状の金型洗浄剤
組成物を得た。
〔比較例3〕 2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタンに代え
て、ジブチルパーオキシドを用いた。それ以外は実施例
3と同様にしてシート状の金型洗浄剤組成物を得た。
〔比較例4〕 2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレートに代
えて、アセチルパーオキシドを用いた。それ以外は実施
例4と同様にしてシート状の金型洗浄剤組成物を得た。
〔比較例5〕 2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンとジクミ
ルパーオキシドに代えて、t−ブチルパーオキシアセテ
ートを用いた。それ以外は実施例5と同様にしてシート
状の金型洗浄剤組成物を得た。
以上の実施例1〜5および比較例1〜5で得られたシー
ト状の金型洗浄剤組成物を、離型剤の酸化劣化層が形成
された熱硬化性樹脂成形用金型に挟み、175℃で所定
時間加硫し、加硫後ただちに金型を開いて成形された加
硫ゴムを取り出した。この場合における金型表面の洗浄
性および加硫速度を調べ、後記の第1表にまとめて示し
た。
上記の表から明らかなように、実施例によれば、熱硬化
性樹脂成形用金型から取り出した加硫ゴムの表面に、金
型表面の離型剤酸化劣化層が移行転写されて付着してお
り、それによって金型のキャビティ面が充分に洗浄され
ていることがわかる。また、この洗浄作業に際して、加
硫速度も速く、したがって、洗浄作業性は全く問題はな
かった。これに対して、比較例は、加硫速度に問題があ
り、良好な結果が得られなかった。
〔実施例6〕 エチレンプロピレンターポリマーゴム(EPT,三井石
油化学工業社製,三井EPT4045)100部,シリ
カパウダー20部,酸化チタン5部,有機過酸化物(パ
ーオキシケタール類)として1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン4
部およびカルナバワックス20部を配合し、これを圧延
ロールを用いて厚み7mmのシート状に形成し、目的とす
るシート状の金型洗浄剤組成物を得た。
〔実施例7〕 カルナバワックスの使用割合を3部に減少した。それ以
外は、実施例6と同様にしてシート状の金型洗浄剤組成
物を得た。
〔実施例8〕 カルナバワックスの使用割合を50部に増加した。ま
た、有機過酸化物(パーオキシケタール類)として1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンを用
いた。それ以外は実施例6と同様にしてシート状の金型
洗浄剤組成物を得た。
〔実施例9〕 カルナバワックスに代えて、ステアリン酸亜鉛(日本油
脂化学社製,ジンクステアレートD)を用いた。また、
有機過酸化物(パーオキシケタール類)として2,2−
ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタンを用いた。それ
以外は、実施例6と同様にしてシートの金型洗浄剤組成
物を得た。
〔実施例10〕 スチレンブタジエンゴム(SBR,日本合成ゴム社製,
JSR−1502)100部、シリカパウダー20部、
水酸化アルミニウム15部、有機過酸化物(パーオキシ
ケタール類)4部およびカルナバワックス20部を用
い、実施例1と同様にしてシート状の金型洗浄剤組成物
を得た。
〔実施例11〕 ニトリルゴム(NBR,日本合成ゴム社製,N−230
SH)100部、シリカパウダー20部、酸化チタン5
部、有機過酸化物(パーオキシケタール類)としてn−
ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレ
ート4部およびカルナバワックス20部を用い、実施例
1と同様にしてシート状の金型洗浄剤組成物を得た。
〔実施例12〕 カルナバワックスを単独で用いるのではなく、実施例9
で用いたステアリン酸亜鉛と併用(10:10)した。
また、有機過酸化物(パーオキシケタール類)として
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンとジクミ
ルパーオキシドを用いた。それ以外は実施例6と同様に
してシート状の金型洗浄剤組成物を得た。
〔比較例6〕 ダミーショット用の熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂成
形材料(日東電工社製,MP−10)を準備した。
〔比較例7〕 有機過酸化物としてメチルシロキサンパーオキシド4部
を使用した。それ以外は実施例6と同様にしてシート状
の金型洗浄剤組成物を得た。
〔比較例8〕 有機過酸化物としてブチルヒドロパーオキシド4部を使
用した。それ以外は実施例8と同様にしてシート状の金
型洗浄剤組成物を得た。
〔比較例9〕 有機過酸化物としてジブチルパーオキシド4部を使用し
た。それ以外は実施例9と同様にしてシート状の金型洗
浄剤組成物を得た。
〔比較例10〕 有機過酸化物としてアセチルパーオキシド4部を使用し
た。それ以外は実施例10と同様にしてシート状の金型
洗浄剤組成物を得た。
〔比較例11〕 有機過酸化物としてt−ブチルパーオキシアセテート4
部を使用した。それ以外は実施例11と同様にしてシー
ト状の金型洗浄剤組成物を得た。
以上の実施例6〜12で得られたシート状の金型洗浄剤
組成物を、金型洗浄の終了した熱硬化性樹脂成形用金型
に挟み、175℃で所定時間加硫し加硫性を調べた。そ
して、加硫後ただちに金型を開いて、成形された加硫ゴ
ムを取り出した。その後、上記のようにして離型剤の付
与された金型を用い、通常の成形方法で、熱硬化性樹脂
成形材料エポキシ樹脂成形材料(日東電工社製,MP−
10)を成形し、成形品の離型状態を調べ、その結果を
比較例6〜11の結果(比較例6のものを用いてダミー
ショット1回)を併せて後記の第2表に示した。
上記の表から明らかなように、実施例によれば、比較例
に比べて、極めて良好な加硫性と離型性を付与しうるこ
とがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高島 浩一 佐賀県神埼郡三田川町大字吉田2307番地の 2 九州日東電工株式会社内 (72)発明者 平河 清隆 佐賀県神埼郡三田川町大字吉田2307番地の 2 九州日東電工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未加硫ゴム中に、加硫剤として下記の一般
    式(1)で表されるパーオキシケタール類が含有されて
    いることを特徴とする金型洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】離型剤が含有されている特許請求の範囲第
    1項記載の金型洗浄剤組成物。
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