JP3125454B2 - ３端子型圧電共振子 - Google Patents
３端子型圧電共振子Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/46—Filters
- H03H9/54—Filters comprising resonators of piezo-electric or electrostrictive material
- H03H9/56—Monolithic crystal filters
- H03H9/562—Monolithic crystal filters comprising a ceramic piezoelectric layer
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は圧電共振子、特にエネル
ギー閉じ込め型厚みすべり振動モードを利用した３端子
型の圧電共振子に関するものである。
ギー閉じ込め型厚みすべり振動モードを利用した３端子
型の圧電共振子に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、クオードレイチャ検波方式のＦＭ
復調回路の移相回路には図３のような３端子型セラミッ
クディスクリミネータが使用されている。このセラミッ
クディスクリミネータはエネルギー閉じ込め型厚みすべ
り振動モードを利用した圧電共振子であり、横長な長方
形の圧電基板２０を備えている。圧電基板２０の一主面
の両端部には第１，第２端子電極２１，２２が形成さ
れ、かつ端子電極２２側に偏った位置には第１，第２振
動電極２３，２４が隣接して形成されている。第１，第
２振動電極２３，２４はそれぞれ細い第１，第２引出電
極２５，２６を経て第１，第２端子電極２１，２２に接
続されている。圧電基板２０の他主面には、第１，第２
振動電極２３，２４に対向する幅広な第３振動電極２７
が形成され、圧電基板２０の中央部には第３振動電極２
７と第３引出電極２８を経て接続された第３端子電極２
９が形成されている。上記端子電極２１，２２，２９に
は夫々リード端子（図示せず）が半田付けによって接続
固定されている。
復調回路の移相回路には図３のような３端子型セラミッ
クディスクリミネータが使用されている。このセラミッ
クディスクリミネータはエネルギー閉じ込め型厚みすべ
り振動モードを利用した圧電共振子であり、横長な長方
形の圧電基板２０を備えている。圧電基板２０の一主面
の両端部には第１，第２端子電極２１，２２が形成さ
れ、かつ端子電極２２側に偏った位置には第１，第２振
動電極２３，２４が隣接して形成されている。第１，第
２振動電極２３，２４はそれぞれ細い第１，第２引出電
極２５，２６を経て第１，第２端子電極２１，２２に接
続されている。圧電基板２０の他主面には、第１，第２
振動電極２３，２４に対向する幅広な第３振動電極２７
が形成され、圧電基板２０の中央部には第３振動電極２
７と第３引出電極２８を経て接続された第３端子電極２
９が形成されている。上記端子電極２１，２２，２９に
は夫々リード端子（図示せず）が半田付けによって接続
固定されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な圧電共振子の場合、第２振動電極２４と第２端子電極
２２とを結ぶ第２引出電極２６は、図３に斜線で示すよ
うに第３端子電極２９と一部で対向している。そのた
め、第２引出電極２６と第３端子電極２９との間でスト
レー容量が生じ、第１端子電極２１と第３端子電極２９
との間、および第２端子電極２２と第３端子電極２９と
の間の容量値が異なってしまい、電気的に極性を持って
しまうことになる。その結果、プリント基板等への実装
の際、入出力用リード端子の向きが制約を受けることに
なる。そこで、本発明の目的は、第１端子電極と第３端
子電極との間、および第２端子電極と第３端子電極との
間の容量値のバランスを取り、電気的に無極性とするこ
とができる３端子型圧電共振子を提供することにある。
な圧電共振子の場合、第２振動電極２４と第２端子電極
２２とを結ぶ第２引出電極２６は、図３に斜線で示すよ
うに第３端子電極２９と一部で対向している。そのた
め、第２引出電極２６と第３端子電極２９との間でスト
レー容量が生じ、第１端子電極２１と第３端子電極２９
との間、および第２端子電極２２と第３端子電極２９と
の間の容量値が異なってしまい、電気的に極性を持って
しまうことになる。その結果、プリント基板等への実装
の際、入出力用リード端子の向きが制約を受けることに
なる。そこで、本発明の目的は、第１端子電極と第３端
子電極との間、および第２端子電極と第３端子電極との
間の容量値のバランスを取り、電気的に無極性とするこ
とができる３端子型圧電共振子を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第３振動電極から容量調整用補助電極を
第１端子電極との対向位置へ延設するとともに、上記容
量調整用補助電極と第１端子電極との対向面積を、第２
引出電極と第３端子電極との対向面積にほぼ等しくした
ものである。
め、本発明は、第３振動電極から容量調整用補助電極を
第１端子電極との対向位置へ延設するとともに、上記容
量調整用補助電極と第１端子電極との対向面積を、第２
引出電極と第３端子電極との対向面積にほぼ等しくした
ものである。
【０００５】
【作用】本発明の場合、第２引出電極と第３端子電極と
の間でストレー容量が生じるだけでなく、補助電極と第
１端子電極との対向部でもストレー容量が発生する。こ
のとき、補助電極と第１端子電極との対向面積と、第２
引出電極と第３端子電極との対向面積とがほぼ等しいの
で、上記ストレー容量は互いにほぼ等しくなる。したが
って、第１端子電極と第３端子電極との間、および第２
端子電極と第３端子電極との間の容量値がバランスさ
れ、電気的に無極性とすることができる。なお、補助電
極と対向する第１端子電極にはリード端子を取り付ける
ために半田を付着させるので、半田による負荷効果によ
り不要振動が抑制され、特性には影響を与えない。
の間でストレー容量が生じるだけでなく、補助電極と第
１端子電極との対向部でもストレー容量が発生する。こ
のとき、補助電極と第１端子電極との対向面積と、第２
引出電極と第３端子電極との対向面積とがほぼ等しいの
で、上記ストレー容量は互いにほぼ等しくなる。したが
って、第１端子電極と第３端子電極との間、および第２
端子電極と第３端子電極との間の容量値がバランスさ
れ、電気的に無極性とすることができる。なお、補助電
極と対向する第１端子電極にはリード端子を取り付ける
ために半田を付着させるので、半田による負荷効果によ
り不要振動が抑制され、特性には影響を与えない。
【０００６】なお、補助電極は、マザー基板に電極パタ
ーンを形成する際に同時に形成しておけばよく、製造工
程を増加させずに済む。
ーンを形成する際に同時に形成しておけばよく、製造工
程を増加させずに済む。
【０００７】
【実施例】図１，図２は本発明の一例であるエネルギー
閉じ込め型厚みすべり振動モードを利用した圧電共振子
を示し、１は横長な長方形の圧電セラミック基板よりな
る圧電基板であり、その長辺方向に分極処理が施されて
いる。２，３は圧電基板１の一主面の両端部に形成され
た第１，第２端子電極、４，５は圧電基板１の一主面の
中央部から第１端子電極３側に偏った位置に形成された
第１，第２振動電極であり、第１，第２振動電極４，５
と第１，第２端子電極２，３とは夫々細い第１，第２引
出電極６，７を介して接続されている。圧電基板１の他
主面には、第１，第２振動電極４，５に対面する幅広な
第３振動電極８が形成され、圧電基板１の中央部には第
３振動電極８と第３引出電極９を経て導通する第３端子
電極１０が形成されている。第３端子電極１０の幅寸法
（圧電基板１の長手方向の寸法）は第１端子電極３の幅
寸法とほぼ同等であり、第３振動電極８には第２引出電
極７とほぼ同一幅の細い補助電極１１が第１端子電極３
との対向位置へ延設されている。上記端子電極２，３，
１０にはそれぞれリード端子１２，１３，１４が半田付
け等によって接続固定されている。なお、上記圧電基板
１の周囲全体がエポキシ系の外装樹脂１５でディップコ
ーティングされている。
閉じ込め型厚みすべり振動モードを利用した圧電共振子
を示し、１は横長な長方形の圧電セラミック基板よりな
る圧電基板であり、その長辺方向に分極処理が施されて
いる。２，３は圧電基板１の一主面の両端部に形成され
た第１，第２端子電極、４，５は圧電基板１の一主面の
中央部から第１端子電極３側に偏った位置に形成された
第１，第２振動電極であり、第１，第２振動電極４，５
と第１，第２端子電極２，３とは夫々細い第１，第２引
出電極６，７を介して接続されている。圧電基板１の他
主面には、第１，第２振動電極４，５に対面する幅広な
第３振動電極８が形成され、圧電基板１の中央部には第
３振動電極８と第３引出電極９を経て導通する第３端子
電極１０が形成されている。第３端子電極１０の幅寸法
（圧電基板１の長手方向の寸法）は第１端子電極３の幅
寸法とほぼ同等であり、第３振動電極８には第２引出電
極７とほぼ同一幅の細い補助電極１１が第１端子電極３
との対向位置へ延設されている。上記端子電極２，３，
１０にはそれぞれリード端子１２，１３，１４が半田付
け等によって接続固定されている。なお、上記圧電基板
１の周囲全体がエポキシ系の外装樹脂１５でディップコ
ーティングされている。
【０００８】上記構造の圧電共振子の場合、第２引出電
極７と第３端子電極１０との間でストレー容量が生じる
だけでなく、補助電極１１と第１端子電極３との間でも
ストレー容量が発生するが、第１端子電極３と第３端子
電極１０とがほぼ同一幅で、かつ補助電極１１と第２引
出電極７とがほぼ同一幅であるから、両者の対向面積が
ほぼ等しくなる。そのため、上記ストレー容量はほぼ同
一となり、第１端子電極３と第３端子電極１０との間、
および第２端子電極３と第３端子電極１０との間の容量
値がバランスされ、電気的に無極性とすることができ
る。
極７と第３端子電極１０との間でストレー容量が生じる
だけでなく、補助電極１１と第１端子電極３との間でも
ストレー容量が発生するが、第１端子電極３と第３端子
電極１０とがほぼ同一幅で、かつ補助電極１１と第２引
出電極７とがほぼ同一幅であるから、両者の対向面積が
ほぼ等しくなる。そのため、上記ストレー容量はほぼ同
一となり、第１端子電極３と第３端子電極１０との間、
および第２端子電極３と第３端子電極１０との間の容量
値がバランスされ、電気的に無極性とすることができ
る。
【０００９】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、第２引出電極と第３端子電極との対向面積にほ
ぼ等しくなるように、第３振動電極から容量調整用補助
電極を第１端子電極との対向位置へ延設したので、第１
端子電極と第３端子電極との間、および第２端子電極と
第３端子電極との間の容量値をバランスさせ、電気的に
無極性とすることができる。そのため、本圧電共振子を
プリント基板に手で挿入する場合には極性を確認する作
業が不必要となり、また自動挿入機で挿入する場合には
極性判別を行う機能が不必要となる。
よれば、第２引出電極と第３端子電極との対向面積にほ
ぼ等しくなるように、第３振動電極から容量調整用補助
電極を第１端子電極との対向位置へ延設したので、第１
端子電極と第３端子電極との間、および第２端子電極と
第３端子電極との間の容量値をバランスさせ、電気的に
無極性とすることができる。そのため、本圧電共振子を
プリント基板に手で挿入する場合には極性を確認する作
業が不必要となり、また自動挿入機で挿入する場合には
極性判別を行う機能が不必要となる。
【図１】本発明にかかる圧電共振子の一例の正面図であ
る。
る。
【図２】図１に示された圧電共振子の背面図である。
【図３】従来の圧電共振子の正面図である。
１ 圧電基板 ２ 第１端子電極 ３ 第２端子電極 ４ 第１振動電極 ５ 第２振動電極 ６ 第１引出電極 ７ 第２引出電極 ８ 第３振動電極 ９ 第３引出電極 １０ 第３端子電極 １１ 補助電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−187509（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−7908（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−27122（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭63−40491（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H03H 9/00 - 9/215 H03H 9/54 - 9/60
Claims (1)
- 【請求項１】横長な長方形状の圧電基板を備え、圧電基
板の一主面の両端部に第１，第２端子電極を形成すると
ともに、一主面の中央部から第１端子電極側へ偏った位
置に第１，第２振動電極を隣接して形成し、第１，第２
端子電極と第１，第２振動電極とをそれぞれ第１，第２
引出電極を介して接続する一方、圧電基板の他主面の中
央部に第３端子電極を形成するとともに、第１，第２振
動電極と対向する位置に第３振動電極を形成し、第３端
子電極と第３振動電極とを第３引出電極を介して接続
し、第２引出電極と第３端子電極とが一部で対向するよ
うに構成したエネルギー閉じ込め型厚みすべり振動モー
ドを利用した圧電共振子において、 第３振動電極から容量調整用補助電極を第１端子電極と
の対向位置へ延設するとともに、上記容量調整用補助電
極と第１端子電極との対向面積を、第２引出電極と第３
端子電極との対向面積にほぼ等しくしたことを特徴とす
る３端子型圧電共振子。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04202953A JP3125454B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | ３端子型圧電共振子 |
| US08/088,512 US5350965A (en) | 1992-07-07 | 1993-07-06 | Piezoelectric resonator |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04202953A JP3125454B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | ３端子型圧電共振子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0629777A JPH0629777A (ja) | 1994-02-04 |
| JP3125454B2 true JP3125454B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=16465902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04202953A Expired - Fee Related JP3125454B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | ３端子型圧電共振子 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5350965A (ja) |
| JP (1) | JP3125454B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5839178A (en) * | 1993-02-01 | 1998-11-24 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method of making a energy-trapped type piezoelectric resonator |
| JP3371050B2 (ja) * | 1995-10-27 | 2003-01-27 | 三菱電機株式会社 | 薄膜圧電素子 |
| JP3709907B2 (ja) * | 1997-05-19 | 2005-10-26 | 株式会社村田製作所 | 圧電共振子及びその製造方法 |
| JP3446705B2 (ja) * | 2000-01-20 | 2003-09-16 | 株式会社村田製作所 | 圧電共振子 |
| US7435613B2 (en) * | 2001-02-12 | 2008-10-14 | Agere Systems Inc. | Methods of fabricating a membrane with improved mechanical integrity |
| CN110890873A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-03-17 | 湖南嘉业达电子有限公司 | 一种压电陶瓷滤波器 |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3633134A (en) * | 1969-10-10 | 1972-01-04 | Motorola Inc | Crystal band pass filter circuit |
| US3970880A (en) * | 1973-09-07 | 1976-07-20 | Motorola, Inc. | Crystal mounting structure and method of assembly |
| DE2446430A1 (de) * | 1974-09-28 | 1976-04-08 | Licentia Gmbh | Piezoelektrische resonatoranordnung |
| JPS5842649B2 (ja) * | 1975-12-01 | 1983-09-21 | 東光株式会社 | アツデンロハキ |
| GB2010624A (en) * | 1977-12-14 | 1979-06-27 | Gen Electric | Monolithic dual filters |
| US4642505A (en) * | 1984-03-05 | 1987-02-10 | Motorola, Inc. | Laser trimming monolithic crystal filters to frequency |
| US4833430A (en) * | 1984-11-29 | 1989-05-23 | General Electric Company | Coupled-dual resonator crystal |
| JPS62207018A (ja) * | 1986-03-07 | 1987-09-11 | Murata Mfg Co Ltd | ３端子型圧電共振子 |
| US5166570A (en) * | 1990-06-08 | 1992-11-24 | Murata Manufacturing Co. Ltd. | Electronic component |
| JPH0514111A (ja) * | 1991-07-01 | 1993-01-22 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
| JP2636560B2 (ja) * | 1991-07-02 | 1997-07-30 | 株式会社村田製作所 | 圧電共振子 |
-
1992
- 1992-07-07 JP JP04202953A patent/JP3125454B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-07-06 US US08/088,512 patent/US5350965A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5350965A (en) | 1994-09-27 |
| JPH0629777A (ja) | 1994-02-04 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102 Year of fee payment: 7 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |