JP2636560B2 - 圧電共振子 - Google Patents

圧電共振子

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JP2636560B2 JP16164191A JP16164191A JP2636560B2 JP 2636560 B2 JP2636560 B2 JP 2636560B2 JP 16164191 A JP16164191 A JP 16164191A JP 16164191 A JP16164191 A JP 16164191A JP 2636560 B2 JP2636560 B2 JP 2636560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、厚みすべり振動を利
用する、圧電共振子に関するもので、特に、その電気的
特性の向上を図るための改良に関するものである。
【0002】
【関連出願の説明】図6は、本件出願人によって提案さ
れ、先に特願平3−160364号として出願された圧
電共振子1を示している。この圧電共振子1は、厚みす
べり振動を利用したセラミックディスクリミネータを構
成するものである。
【0003】圧電共振子1は、短冊状の圧電基板2を備
える。図6において、この圧電基板2の一方主面上に形
成される要素が実線で示され、他方主面上に形成される
要素が破線で示されている。
【0004】圧電基板2の一方主面上には、第1の励振
用電極3および第2の励振用電極4が、圧電基板2の長
さ方向に並んで形成される。第2の励振用電極4は、第
1の励振用電極3より圧電基板2の長さ方向一方端部5
側に位置しており、かつ、これら第1および第2の励振
用電極3および4は、ともに、圧電基板2の長さ方向中
央部より一方端部5側に位置される。
【0005】また、圧電基板2の一方主面上には、第1
の励振用電極3に対して圧電基板2の長さ方向中央部を
通る第1の引出しライン6を介して接続される第1の端
子電極7が圧電基板2の長さ方向他方端部8に形成さ
れ、かつ第2の励振用電極4に対して第2の引出しライ
ン9を介して接続される第2の端子電極10が圧電基板
2の長さ方向一方端部5に形成される。
【0006】圧電基板2の他方主面上には、図6におい
て破線で示すように、第1および第2の励振用電極3お
よび4の双方に共通に対向するアース電極11が形成さ
れるとともに、アース電極11に対してアース引出しラ
イン12を介して接続されるアース端子電極13が圧電
基板2の長さ方向中央部に形成される。
【0007】このような構造の圧電共振子1において、
第1および第2の励振用電極3および4とアース電極1
1とが対向する部分が振動部分とされる。
【0008】この先願にかかる圧電共振子1において特
徴となるのは、アース端子電極13が、第1の引出しラ
イン6と対向する部分において除去されていることであ
る。なお、アース端子電極13に対して圧電基板2の幅
方向に並んでダミー電極14が形成されている。このダ
ミー電極14の形成は、圧電共振子1を得るための製造
方法に由来する。すなわち、圧電共振子1は、通常、分
極処理されたマザー圧電基板上に、励振用電極3,4、
アース電極11、引出しライン6,9,12ならびに端
子電極7,10,13となるべき導電膜をそれぞれ形成
した後、このマザー圧電基板を切断することにより得ら
れるものである。図6に示した圧電基板2の長辺は、こ
のような切断が実施された結果として与えられる。した
がって、ダミー電極14は、圧電共振子1を得るため、
マザー圧電基板が切断されたとき、隣の圧電共振子にお
いて形成されるアース端子電極に連なる導電膜によって
与えられたものである。したがって、このダミー電極1
4は、圧電共振子1において特別な機能を果たすもので
はなく、当然、形成されていなくてもよい。
【0009】図6に示した圧電共振子1は、第1の引出
しライン6とアース端子電極13とが重なる場合に生じ
る不要な振動を排除するために提案されたものである。
図6に示した圧電共振子1によれば、アース端子電極1
3が第1の引出しライン6に対向する部分において除去
されているので、アース端子電極13と第1の引出しラ
イン6とが対向することがなくなり、そのため、これら
の間に不要な振動部分が形成されることが防止される。
したがって、たとえばディスクリミネータにおける復調
歪率特性のような電気的特性の向上を図ることができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した圧電共振子1であっても、ある特定の用途に向け
られたとき、上述した利点を生かせない場合がある。こ
れについて、図7ないし図10を参照して説明する。
【0011】圧電共振子1は、しばしば、セラミックケ
ース15に収納され、実際の製品とされる。このとき、
ケース15には、端子電極7,10,13に電気的に接
続されるべき接続電極が形成される。図8および図10
には、アース端子電極13に接続される接続電極16が
図示されている。このようなアース端子電極13と接続
電極16との接続には、通常、導電性接着剤17が用い
られる。導電性接着剤17は、図7および図8に示すよ
うに、接続電極16上の所定の箇所にスポット状に付与
され、その上に圧電共振子1が置かれる。次いで、図9
に矢印18で示すように、圧電共振子1に向かって圧力
が加えられ、アース端子電極13と接続電極16との間
で、導電性接着剤17が、図9および図10に示すよう
に、比較的薄い層を形成するように広げられる。
【0012】ここで、特に図10に注目すると、導電性
接着剤17が第1の引出しライン6を横切って延びてい
ることがわかる。そのため、アース端子電極13に電気
的に接続された導電性接着剤17と第1の引出しライン
6とが対向する状態となり、この部分において、再び不
要な振動がもたらされることになる。
【0013】それゆえに、この発明の目的は、上述した
問題を解決し得る圧電共振子を提供しようとすることで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、短冊状の圧
電基板を備え、前記圧電基板の一方主面上には、第1の
励振用電極および第2の励振用電極が前記圧電基板の長
さ方向中央部より一方端部側において形成されるととも
に、前記第1の励振用電極には、前記圧電基板の長さ方
向中央部を通り前記圧電基板の長さ方向他方端部に向か
って延びる第1の引出しラインが接続され、かつ前記第
2の励振用電極には、前記圧電基板の長さ方向一方端部
に向かって延びる第2の引出しラインが接続され、前記
圧電基板の他方主面上には、前記第1および第2の励振
用電極の双方に共通に対向するアース電極が形成される
とともに、前記アース電極に対してアース引出しライン
を介して接続されるアース端子電極が前記圧電基板の長
さ方向中央部に形成された、厚みすべり振動を利用す
る、圧電共振子に向けられるものであって、上述した技
術的課題を解決するため、前記アース端子電極が、前記
第1の引出しラインに対向する部分において除去されて
いるとともに、当該除去された部分に電気絶縁性の膜を
形成したことを特徴としている。
【0015】
【作用】この発明によれば、不要な振動部分が形成され
ることを防止するため、第1の引出しラインに対向する
部分においてアース端子電極が除去されているばかりで
なく、この除去された部分に電気絶縁性の膜が形成され
るので、アース端子電極に付与される導電性接着剤が広
がっても、それが第1の引出しラインに対向する圧電基
板の表面上に延びることを防止できる。
【0016】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、導電性
接着剤が広がっても、電気絶縁性の膜により、この導電
性接着剤が圧電基板上であって第1の引出しラインに対
向する部分にまで延びることを防止できるので、アース
端子電極の形成態様による不要な振動を抑制する効果を
維持することができる。
【0017】そのため、たとえばディスクリミネータに
おける復調歪率特性のような電気的特性の向上を図り得
る効果も維持することができる。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による厚みすべ
り振動を利用したセラミックディスクリミネータを構成
する圧電共振子1aを示している。この圧電共振子1a
は、前述した図6に示す圧電共振子1に備える要素をす
べて備えている。したがって、図1において、図6に示
した要素に相当する要素には、同様の参照符号を付し、
重複する説明は省略する。なお、図1に示した圧電共振
子1aと図6に示した圧電共振子1とは、互いに逆の面
を見せている。すなわち、図1においては、図6におけ
る圧電基板2の「他方主面」が上方に現われている。し
たがって、図1では、この「他方主面」上に形成される
要素が実線で示され、「一方主面」上に形成される要素
が破線で示されている。
【0019】図1に示した圧電共振子1aが特徴とする
ところは、アース端子電極13が第1の引出しライン6
に対向する部分において除去されているとともに、この
除去された部分に電気絶縁性の膜19が形成されている
ことである。このような絶縁性膜19は、たとえば、レ
ジストインクまたは接着剤等の樹脂を、未硬化の段階で
付与し、これを硬化させることによって形成される。絶
縁性膜19は、圧電基板2上であって、アース端子電極
13が除去された部分に、導電性接着剤が付着すること
を防止する。
【0020】図1に示した圧電共振子1aは、しばし
ば、図2および図3に示すように、セラミックケース2
0内に収納されて、実際の製品とされる。ケース20
は、蓋21によって閉じられ、これらケース20および
21の外表面上には、外部電極22,23,24が形成
される。図示を省略するが、外部電極22は、ケース2
0内に形成された接続電極を介して、第1の端子電極7
に電気的に接続され、外部電極23は、同様に第2の端
子電極10に電気的に接続され、外部電極24は、同様
にアース端子電極13に電気的に接続される。
【0021】図3には、アース端子電極13を通る断面
が示されている。図3に示すように、導電性接着剤25
を介して、アース端子電極13が、ケース20内に形成
された対応の接続電極(図示せず)に電気的に接続され
るとき、絶縁性膜19は、第1の引出しライン6と対向
する位置において導電性接着剤25が圧電基板2上に付
着することを防止する。したがって、第1の引出しライ
ン6と導電性接着剤25との対向による不要な振動を抑
制することができる。
【0022】図4は、図1に示した圧電共振子1aを得
るために用意されるマザー圧電基板26を示す平面図で
ある。この図面において、アース電極11等が形成され
た面が図示されている。分極処理されたマザー圧電基板
26上に、アース電極11、アース引出しライン12お
よびアース端子電極13となるべき導電膜ならびに絶縁
性膜19を形成し、かつ、図示しないが、マザー圧電基
板26のもう一方の面上に、励振用電極3,4、引出し
ライン6,9ならびに端子電極7,10となるべき導電
膜を形成した後、1点鎖線で示す切断線27に沿って切
断することにより、複数個の圧電共振子1aが得られ
る。
【0023】図5は、図4に相当する図であって、この
発明の他の実施例による圧電共振子1bを得るためのマ
ザー圧電基板26bが示されている。この実施例では、
絶縁性膜19bが、アース電極11をも覆うように形成
され、このような絶縁性膜19bが周波数調整の機能を
も果たすようにされている。その他の点については、前
述した実施例と同様であるので、相当の要素には同様の
参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0024】以上、この発明をディスクリミネータに関
連して説明したが、この発明は、さらにフィルタ等にも
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による圧電共振子1aを示
す平面図である。
【図2】図1に示した圧電共振子1aを収納するケース
20を示す斜視図である。
【図3】図2の線III−IIIに沿う断面図である。
【図4】図1に示した圧電共振子1aを得るために用意
されるマザー圧電基板26を示す平面図である。
【図5】この発明の他の実施例による圧電共振子1bを
得るために用意されるマザー圧電基板26bを示す平面
図である。
【図6】本件出願人によって提案された先願にかかる圧
電共振子1を示す平面図である。
【図7】この発明が解決しようとする課題を説明するた
めのもので、ケース15内に導電性接着剤17が付与さ
れた後に圧電共振子1が挿入された状態を示す断面図で
ある。
【図8】図7に対応する状態を示す部分拡大上面図であ
る。
【図9】図7の状態から圧電共振子1を加圧して導電性
接着剤17を薄く広げた状態を示す断面図である。
【図10】図9に対応する状態を示す部分拡大上面図で
ある。
【符号の説明】 1a,1b 圧電共振子 2 圧電基板 3 第1の励振用電極 4 第2の励振用電極 5 一方端部 6 第1の引出しライン 8 他方端部 9 第2の引出しライン 11 アース電極 12 アース引出しライン 13 アース端子電極 19,19b 絶縁性膜 25 導電性接着剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊状の圧電基板を備え、前記圧電基板
    の一方主面上には、第1の励振用電極および第2の励振
    用電極が前記圧電基板の長さ方向中央部より一方端部側
    において形成されるとともに、前記第1の励振用電極に
    は、前記圧電基板の長さ方向中央部を通り前記圧電基板
    の長さ方向他方端部に向かって延びる第1の引出しライ
    ンが接続され、かつ前記第2の励振用電極には、前記圧
    電基板の長さ方向一方端部に向かって延びる第2の引出
    しラインが接続され、前記圧電基板の他方主面上には、
    前記第1および第2の励振用電極の双方に共通に対向す
    るアース電極が形成されるとともに、前記アース電極に
    対してアース引出しラインを介して接続されるアース端
    子電極が前記圧電基板の長さ方向中央部に形成された、
    厚みすべり振動を利用する、圧電共振子において、 前記アース端子電極は、前記第1の引出しラインに対向
    する部分において除去されているとともに、当該除去さ
    れた部分に電気絶縁性の膜を形成したことを特徴とす
    る、圧電共振子。
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