JP3124455U - ペーパーロール用繰出し切断具 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で、既存のペーパーロールホルダーに着脱自在で簡単に取り付けて載置でき、低コストで、身障者や老人等においても容易にペーパーを引き出し且つ片手で切断できる優れたペーパーロール用繰出し切断具の提供を課題とする。
【解決手段】ペーパーロールホルダー1に着脱自在に取り付けられるペーパーロール用繰出し切断具で、ペーパーロールホルダーに枢支されたペーパーロール2から繰り出されるペーパー3を上方位置で受けると共に前方へ引き出すペーパー引き出しガイド手段、引き出されたペーパーを前方位置で受けて切断すると共に残留ペーパーの先端を切断位置に保持するペーパー切断保持手段を設け、ペーパーが切断された状態において残留ペーパーがペーパー引き出しガイド手段とペーパー切断保持手段との間で緊張状態に保持されると共に保持されたペーパーの下方に指を差し入れることができる空間が確保される。
【選択図】 図1

Description

本考案はトイレットペーパー等のペーパーロールを、ペーパーロールホルダーから繰り出し、切断することができるペーパーロール用繰出し切断具に関する。
従来、家庭や公共施設等のトイレ等においては、ペーパーロールがペーパーロールホルダーに取り付けられて使用に供されている。このペーパーロールホルダーには、ペーパーロールから繰り出されたペーパーを上から押さえながら、切断も行えるようにした切断押圧板が一般的に設けられている。この従来のペーパーロールホルダーの場合には、ペーパーを引き出す際は力加減によりペーパーロールの回転惰力によって多く引き出されたり、切断においては切断押圧板を押圧してペーパーを切断するので両手が必要となり、身障者には使い勝手が悪く、特に使用時にペーパーの先端部の引き出しが身障者にとって容易に行えないと言う問題があった。
一方、特開2000−83857号公報や特開2004−254824号公報には、片手でペーパーを引き出すことができるよう構成されたトイレットペーパーホルダーが提供されている。
特開2000−83857号公報 特開2004−254824号公報
上記特許文献1、2に示すようなトイレットペーパーホルダーは、片手でペーパーペーパーを引き出すことが容易にできるが、一体成形で構成されているため、既存のトイレットペーパーホルダーを利用することができないと言う問題があった。
そこで本考案は上記従来技術の問題を解決し、軽量で、既存のトイレットペーパーホルダーに簡単に取り付けて載置でき、使用するペーパーロールの消費が低コストで行え、特に身障者や老人等においても容易にペーパーの先端付近をさぐり当てて引き出すことができ、且つ片手によりロールペーパーが切断できる優れたペーパーロール用繰出し切断具の提供を課題とする。
上記課題を達成するため本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、壁面等に固定等されて使用されるペーパーロールホルダーに対して着脱自在に取り付けられるペーパーロール用繰出し切断具であって、前記ペーパーロールホルダーに枢支されたペーパーロールから繰り出されるペーパーを前記ペーパーロールの上方位置で受けると共に前方へ引き出すペーパー引き出しガイド手段と、該ペーパー引き出しガイド手段を経て引き出されたペーパーを前記ペーパーロールの前方位置で受けて切断すると共に残留ペーパーの先端をその切断位置に保持するペーパー切断保持手段とを設け、ペーパーが切断された状態において前記残留ペーパーが前記ペーパー引き出しガイド手段とペーパー切断保持手段との間で緊張状態に保持されると共に該保持された残留ペーパーの下方に指を差し入れることができる空間が確保される構成としたことを第1の特徴としている。
また本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、上記第1の特徴に加えて、ペーパーロールから繰り出されるペーパーを制動しながらペーパー引き出しガイド手段へ導くペーパー制動ガイド手段を設けたことを第2の特徴としている。
また本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、ペーパー切断保持手段は、ペーパーの切断時に残留ペーパーの先端を櫛歯間に挟持する櫛歯状切断刃であることを第3の特徴としている。
また本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、上記第3の特徴に加えて、櫛歯状切断刃は、その櫛歯配列の中央部が高く両端部にいくに従って低くなるように円弧状に構成してあることを第4の特徴としている。
また本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、上記第1〜第4の何れかの特徴に加えて、ペーパー引き出しガイド手段は、少なくともペーパーの幅を有し、円弧状に形成された上面でペーパーの裏面から当接することで前方へ引き出し、ペーパーをガイドするペーパー引き出しガイドであることを第5の特徴としている。
また本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、上記第5の特徴に加えて、ペーパー引き出しガイドは、上面が摩擦部材によるペーパーを引き出す際の滑り止めを兼ねた構成とされていることを第6の特徴としている。
また本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、上記第1〜第6の何れかの特徴に加えて、ペーパー制動ガイド手段は、ペーパーロールから繰り出されるペーパーの繰り出し付近にペーパーの幅で当接され、ペーパーの引き出しに連動してペーパーを回動分離するローラーと、ペーパーの切断時にペーパーと当接してペーパーの繰り出しにブレーキをかけるブレーキ体とを設けたペーパー制動ガイドであることを第7の特徴としている。
また本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、上記第7の特徴に加えて、ペーパー制動ガイドは弾性板からなり、ブレーキ体は前記弾性板の一部を片持ち片に切り欠いて構成する共にその片持ち片の上面に摩擦部材を取り付けてあり、ローラーは前記弾性板の一端に設けられていることを第8の特徴としている。
また本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、上記第1〜第8の何れかの特徴に加えて、ペーパー引き出しガイド手段とペーパー切断保持手段とを備えた本体部と、該本体部をペーパーロールホルダーに対して取り付けるための取付部とからなり、取付部は本体部を該本体部が通常位置と退避位置との間で回動自在となるよう軸支していることを第9の特徴としている。
請求項1に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、壁面等に固定等されて使用されるペーパーロールホルダーに対して着脱自在に取り付けられるペーパーロール用繰出し切断具であって、前記ペーパーロールホルダーに枢支されたペーパーロールから繰り出されるペーパーを前記ペーパーロールの上方位置で受けると共に前方へ引き出すペーパー引き出しガイド手段と、該ペーパー引き出しガイド手段を経て引き出されたペーパーを前記ペーパーロールの前方位置で受けて切断すると共に残留ペーパーの先端をその切断位置に保持するペーパー切断保持手段とを設け、ペーパーが切断された状態において前記残留ペーパーが前記ペーパー引き出しガイド手段とペーパー切断保持手段との間で緊張状態に保持されると共に該保持された残留ペーパーの下方に指を差し入れることができる空間が確保されるよう構成したので、
既存のトイレットペーパーホルダーに枢支されたペーパーロールから繰り出されたペーパーは、ペーパー引き出しガイド手段によって前記ペーパーロールの上方位置で受けられ、前方に引き出される。そして前方に引き出されたペーパーは斜め前方下方に進出して、前記ペーパーロールの前方位置でペーパー切断保持手段によって切断される。切断された後の残留ペーパーは、その先端がペーパー切断保持手段の切断位置に保持されることで、該ペーパー切断保持手段と前記ペーパー引き出しガイド手段との間に残留ペーパーが緊張状態で保持されると共に、その下方であるペーパーロールと前記ペーパー切断保持手段との間に空間が確保される。よって使用者は、この空間から容易に指を入れてペーパーをさぐり当てることができる。即ち、老人や身障者いおいても容易にペーパーの先端を探り当てて引き出すことができる。
請求項2に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、ペーパーロールから繰り出されるペーパーを制動しながらペーパー引き出しガイド手段へ導くペーパー制動ガイド手段を設けるよう構成したので、
ペーパーロールから繰り出されたペーパーを途中で弛んだりすることなくペーパー引き出しガイド手段に導くことができ、よってペーパー引き出しガイド手段からのペーパー引き出しを良好に行うことができ、ペーパー切断保持手段での切断、保持を良好に行うことがでる。
また請求項3に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、請求項1又は2に記載の構成による作用効果に加えて、ペーパー切断保持手段は、ペーパーの切断時に残留ペーパーの先端を櫛歯間に挟持する櫛歯状切断刃であるので、
櫛歯状切断刃においてペーパーを切断した際に、その残留ペーパーの先端を櫛歯状切断刃の櫛歯間に確実に挟持して保持することができる。よって残留ペーパーをペーパー切断保持手段とペーパー引き出しガイド手段との間に確実に緊張させることができる。
また請求項4に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、請求項3に記載の構成による作用効果に加えて、櫛歯状切断刃は、その櫛歯配列の中央部が高く両端部にいくに従って低くなるように円弧状に構成してあるので、
ペーパーの引き出しの際にはペーパーが刃に引っかかり難く、またペーパーの切断時には櫛歯配列の中央部に切断力が集中して切断が容易に開始されると共に、すみやかに両端部へ切断が伝搬して切断を完了することができる。
また請求項5に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、請求項1〜4の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、ペーパー引き出しガイド手段は、少なくともペーパーの幅を有し、円弧状に形成された上面でペーパーの裏面から当接することで前方へ引き出し、ペーパーをガイドするペーパー引き出しガイドであるので、
ペーパーロールから繰り出されてきたペーパーを、ペーパー引き出しガイドの円弧状の上面によって裏面から滑らないよう当接し、前方に且つ円滑に引き出してペーパー切断保持手段に案内することができる。
また請求項6に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、請求項5に記載の構成による作用効果に加えて、ペーパー引き出しガイドは、上面が摩擦部材によるペーパーを引き出す際の滑り止めを兼ねた構成とされているので、
ペーパーがペーパー引き出しガイドによって引き出される際に、ペーパーの無駄な引き出しを確実に防止することができる。よってペーパーを、ペーパー引き出しガイドと前方のペーパー切断保持手段との間で緊張状態に保持することができる。
また請求項7に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、請求項1〜6の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、ペーパー制動ガイド手段は、ペーパーロールから繰り出されるペーパーの繰り出し付近にペーパーの幅で当接され、ペーパーの引き出しに連動してペーパーを回動分離するローラーと、ペーパーの切断時にペーパーと当接してペーパーの繰り出しにブレーキをかけるブレーキ体とを設けたペーパー制動ガイドであるので、
ペーパーロールから繰り出されるペーパーは、ペーパー制動ガイドに設けられたローラーによってペーパーロールから確実に分離され、ペーパー引き出しガイド手段へ案内される。またペーパーロールから繰り出されるペーパーは、ペーパーの切断時には、ペーパー制動ガイドに設けられたブレーキ体によってその繰り出しにブレーキがかけられるため、それ以上の繰り出しが阻止される。よってペーパーの切断時にペーパーが余分に繰り出されて弛むことなく緊張状態に保持される。そして前記ローラーとブレーキ体とを設けたペーパー制動ガイドで、ペーパー制動ガイド手段を構成することで、ペーパーロールから繰り出されるペーパーをコンパクトに且つ確実に制動しながら案内することができる。
また請求項8に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、請求項7に記載の構成による作用効果に加えて、ペーパー制動ガイドは弾性板からなり、ブレーキ体は前記弾性板の一部を片持ち片に切り欠いて構成する共にその片持ち片の上面に摩擦部材を取り付けてあり、ローラーは前記弾性板の一端に設けられているので、
弾性板からなるペーパー制動ガイドの一端に設けられたローラーによって、ペーパーロールから繰り出されるペーパーに対してローラーが弾力を持って確実に接することが可能となり、ペーパーのペーパーロールからの分離と案内とを確実に行うことが可能となる。また弾性板からなるペーパー制動ガイドの一部として構成された片持ち片からなるブレーキ体によって、ペーパーの切断時には、ブレーキ体上面の摩擦部材を弾性を持って確実にペーパーに接触させることが可能となり、ペーパーのそれ以上の繰り出しを確実に防止して、ペーパーを緊張状態に保持することが可能となる。
また請求項9に記載のペーパーロール用繰出し切断具によれば、請求項1〜8の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、ペーパー引き出しガイド手段とペーパー切断保持手段とを備えた本体部と、該本体部をペーパーロールホルダーに対して取り付けるための取付部とからなり、取付部は本体部を該本体部が通常位置と退避位置との間で回動自在となるよう軸支しているので、
既存のペーパーホルダーに対して取付部によってペーパーロール用繰出し切断具の全体を着脱自在に取り付けることができると共に、ペーパー引き出しガイド手段やペーパー切断保持手段を備えた本体部を通常位置と退避位置とに移動することができるので、ペーパーホルダーに全体を取り付けたまま、本体部の退避位置でペーパーロールの取り替えが可能となり、また通常位置に復帰させることでペーパーロールからのペーパーの繰り出し、切断ができる。
以下の図面を参照して、本考案の実施形態を詳細に説明する。
図1は本考案の実施形態に係るペーパーロール用繰出し切断具の全体斜視図、図2はペーパーロール用繰出し切断具を構成する本体部、取付部、ペーパーロールホルダーを示した展開斜視図、図3はペーパーロールからペーパーを繰り出し、切断する状態を示す側面図、図4はペーパー引き出しガイドと櫛歯状切断刃との空間に指を入れてペーパーを探り当てる状態を表す斜視図、図5は櫛歯状切断刃の刃部を拡大した正面図、図6は本考案の実施形態に係るペーパーロール用繰出し切断具の本体部の底面図である。
まず図1、図2を参照して、本考案のペーパーロール用繰出し切断具は、ペーパーロールホルダー1と、一対の取付部100、100と、本体部200とで構成される。
図2も参照して、前記ペーパーロールホルダー1は、壁面等に取り付けるための壁面取付部1aと、壁面取付部1aの両端にそれぞれ対向する側壁部1b、1cと、該側壁部1b、1cの内壁に対向してペーパーロール2を着脱自在で嵌着するペーパー枢支バー1fとで構成されている。
前記取付部100には、ペーパーロールホルダー1の側壁部1b、1cの側壁上縁部1d、1eに着座して取り付けられる着座部110と、該着座部110の一側縁から立ち上がって構成される立設壁部120が設けられている。前記着座部110の底部には両面粘着テープが設けられており、これによってペーパーロールホルダー1の側壁上縁部1d、1eに着脱自在に貼着できるようなされている。前記立設壁部120には、その上縁部に前記本体部200を水平状態に着座させて安定させるための嵌合切欠部121が設けられている。また立設壁部120の中央付近には、長手方向に軸承する軸支スライド孔122が設けられている。
前記本体部200には、保持基板210と、該保持基板210に取り付けられるペーパー切断保持手段としての櫛歯状切断刃220と、ペーパー引き出しガイド手段としてのペーパー引き出しガイド230と、ペーパー制動ガイド手段としてのペーパー制動ガイド240と、開閉蓋250とが設けられている。
図3も参照して、前記保持基板210は、ペーパーロール2の円形に合わせて円弧状に構成された一対の側壁211、211と、その間に差し渡された横架支持板212と、基端側を覆う被覆曲板216を備えている。前記側壁の211の頂部に近い上方には、前記取付部100の嵌合切欠部121と嵌合し、本体部200を水平に且つ安定させることができる水平嵌着板213を設けている。また側壁211の前部に掛止段部214を形成し、後部下端にはネジ孔を開けて本体支持軸215を螺着している。
図3、図4を参照して、前記櫛歯状切断刃220は、保持基板210の両側壁211に鋲着され、前方やや下部に延出された刃部フレーム221に着脱自在に挿着されて設けられている。この櫛歯状切断刃220の位置はペーパーロールホルダー1に枢支されたペーパーロール2の前方位置となる。また刃は前方斜め上方に向けて構成されている。
図5を参照して、櫛歯状切断刃220は、刃部222の刃先頂点部222aから下方中程までを刃付け部分222bにし、ペーパー3を切断すれば櫛歯間223の刃谷底部223aに、残留ペーパー3の先端3aが挟持された状態に保持される。
図6を参照して、櫛歯状切断刃220は、その櫛歯配列の中央部が高く両端部にいくに従って低くなるように円弧状に形成されている。
図3、図4を参照して、ペーパー引き出しガイド230は、対向とする保持基板210の前部に形成された掛止段部214に横架して取り付けられている。そのペーパー引き出しガイド230の長さ寸法は、ペーパーロール2の幅よりも多少長く構成されている。ペーパー引き出しガイド230は、摩擦部材取付枠板231と、その摩擦部材取付枠板231に取り付けられる円弧状摩擦部材232とからなる。ペーパー引き出しガイド230の上面を形成する前記円弧状摩擦部材232は、長さ方向に亘ってペーパー3の裏面に当接する。
ペーパー引き出しガイド230は、ペーパー制動ガイド板240から繰り出されたペーパー3をペーパーロール2の上方位置で、該ペーパー3の裏面を受け止め、前方に引き出す。引き出されたペーパー3は斜め前方に導かれて、前記ペーパーロール2の前方に位置する櫛歯状切断刃220に達する。この時、ペーパー引き出しガイド230と櫛歯状切断刃220との間に掛け渡されたペーパー3の下方に、指Fを差し入れることができる空間Sが構成される。
なおペーパー引き出しガイド230の円弧状摩擦部材232は、ペーパー3の裏面を受け止める摩擦抵抗を高めるため、例えば材質にゴムを使用することができる。
図3、図4、図6を参照して、ペーパー制動ガイド板240は、全体がペーパーロール2の表面を覆うように当接する弾性板241と、ブレーキ体242と、ローラー243とから構成される。ペーパー制動ガイド240は、前端が蝶番233で前記ペーパー引き出しガイド230の摩擦部材取付枠板231の底面に取り付けられており、ペーパー3が使用されて減少しても、絶えずペーパー3の表面に当接してペーパーロール2に摺動する。
前記ブレーキ体242は、弾性体41のやや後端側に切れ目を設けて構成した片持ち片245と、その上面に貼り付けた摩擦部材246とからなる。またローラー243は弾性板241の後端両側に設けられた一対のローラー軸支部244、244に軸着されている。
前記ブレーキ体242は、ペーパー3の切断時にペーパー3の引き出しにブレーキをかける役割をなす。即ち、ペーパー3の切断操作がなされると、ペーパーロール2から繰り出されたペーパー3がブレーキ体242の摩擦部材246と接触し、ブレーキがかけられるようになされている。よってペーパー3の切断が容易になり、片手で切断し易くなる。
また前記ローラー243は、ペーパーロール2からペーパー3が繰り出される際、ペーパー3に摺接した状態で回動し、前記ペーパー3をペーパーロール2からスムーズに分離させる役割を果たす。
なお、弾性板241はペーパーロール3の表面を覆うように当接するので、その材質として、例えば弾力のあるプラスチック板等を使用する。
また片持ち片246の上部に貼り付けている摩擦部材247は、押圧吸収と摩擦抵抗が高まるよう、例えばシリコーンゴム等を使用することができる。
前記開閉蓋250は、円弧状の保持基板210に軸着された回動軸251で開閉自在とされる。開閉蓋250の先端付近の下面に、例えばシリコーンゴム等の摩擦部材252を取り付け、開閉蓋250を閉じるとペーパー引き出しガイド230の上面位置に開閉蓋250の摩擦部材252が当接するようにされている。これによってペーパー引き出しガイド230を通過するぺーパー3の摩擦抵抗を増すことができる。なお回動軸251の両側に設けた板バネ253により、開閉蓋250の閉止位置を定めている。
本考案のペーパーロール用繰出し切断具によるペーパーロールからのペーパーの繰り出しと切断の作用を説明する。
ペーパーロール2をペーパーロールホルダー1にセットし、本体部200を通常位置(図1に示す位置)にすることで、ペーパー3の繰り出し、切断の作業が可能となる。
今、ペーパー制動ガイド240をペーパーロール2の表面に当接させた状態で、ペーパーロール2から引き出したぺーパー3をローラー243の上面側を通して引っ張る。これによってローラー243が回動してペーパーロール2からぺーパー3を分離し、繰り出されたぺーパー3がペーパー制動ガイド240の上を通過してペーパー引き出しガイド230に案内される。案内されたぺーパー3はペーパー引き出しガイド230に受け止められ、摺接状態で更に前方に引き出され、櫛歯状切断刃220の上部を通過する。この状態で使用に必要な長さでぺーパー3を下方に引けば、ペーパー制動ガイド240がぺーパー3の緊張によりペーパーロール2に接触して押圧する。これによってペーパー制動ガイド240のブレーキ体242にぺーパー3の裏面が当接してブレーキがかかる。よってぺーパー3を更に引くことで、櫛歯状切断刃220によりぺーパー3が切断される。この際、残留ペーパー3の先端3aが櫛歯状切断刃220に挟持されて、その切断位置に保持されると共に、その状態でペーパー引き出しガイド230と櫛歯状切断刃220との間で緊張状態に保持される。この状態において、残留ペーパー3の下方、櫛歯状切断刃220とペーパー引き出しガイド230との間に空間Sが構成される。よってこの空間Sに指Fを入れることで、ペーパー3を容易に探り当てて掴むことができる。
本体部200の通常位置と退避位置について説明する。
まず通常位置へのセットは、ペーパーロールホルダー1に取り付けられた取付部100の軸支スライド孔122に対して、本体部200の本体支持軸215を前記軸支スライド孔122の後端側に位置せしめ、更にその状態で本体部200を前方に回動させて、本体部200の水平嵌着板213を取付部100の嵌合切欠部121に嵌合させて、水平に保持する。これによって本体部200は通常位置となる。
前記ペーパーロールホルダー1にペーパーロール2を挿着する時には、まず水平嵌着板213を取付部100の嵌合切欠部121から外し、次に本体支持軸215を前記軸支スライド孔122の前端側に移動させ、その状態で本体部200を後方に回動させる。これによって本体部200は後方の壁面等に当たることなく、退避位置に退避されるので、ペーパーロール2の挿着が容易にできる。
本考案の実施形態に係るペーパーロール用繰出し切断具の全体斜視図である。 本考案の実施形態に係るペーパーロール用繰出し切断具を構成する本体部、取付部、ペーパーロールホルダーを示した展開斜視図である。 ペーパーロールからペーパーを繰り出し、切断する状態を示す側面図である。 ペーパー引き出しガイドと櫛歯状切断刃との空間に指を入れてペーパーを探り当てる状態を表す斜視図である。 櫛歯状切断刃の刃部を拡大した正面図である。 本考案の実施形態に係るペーパーロール用繰出し切断具の本体部の底面図である。
符号の説明
1 ペーパーロールホルダー
2 ペーパーロール
3 ペーパー
3a ペーパーの先端
100 取付部
110 着座部
120 立設壁部
121 嵌合切欠部
122 軸支スライド孔
200 本体部
210 保持基板
211 側壁
212 横架支持板
213 水平嵌着板
214 掛止段部
215 本体支持軸
216 被覆曲板
220 櫛歯状切断刃
221 刃部フレーム
222 刃部
223 櫛歯間
230 ペーパー引き出しガイド
231 摩擦部材取付枠板
232 円弧状摩擦部材
240 ペーパー制動ガイド
241 弾性板
242 ブレーキ体
243 ローラー
245 片持ち片
246 摩擦部材
250 開閉蓋
251 回動軸
252 摩擦部材
253 板バネ
F 指
S 空間

Claims (9)

  1. 壁面等に固定等されて使用されるペーパーロールホルダーに対して着脱自在に取り付けられるペーパーロール用繰出し切断具であって、
    前記ペーパーロールホルダーに枢支されたペーパーロールから繰り出されるペーパーを前記ペーパーロールの上方位置で受けると共に前方へ引き出すペーパー引き出しガイド手段と、該ペーパー引き出しガイド手段を経て引き出されたペーパーを前記ペーパーロールの前方位置で受けて切断すると共に残留ペーパーの先端をその切断位置に保持するペーパー切断保持手段とを設け、ペーパーが切断された状態において前記残留ペーパーが前記ペーパー引き出しガイド手段とペーパー切断保持手段との間で緊張状態に保持されると共に該保持された残留ペーパーの下方に指を差し入れることができる空間が確保される構成としたことを特徴とするペーパーロール用繰出し切断具。
  2. ペーパーロールから繰り出されるペーパーを制動しながらペーパー引き出しガイド手段へ導くペーパー制動ガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のペーパーロール用繰出し切断具。
  3. ペーパー切断保持手段は、ペーパーの切断時に残留ペーパーの先端を櫛歯間に挟持する櫛歯状切断刃であることを特徴とする請求項1又は2に記載のペーパーロール用繰出し切断具。
  4. 櫛歯状切断刃は、その櫛歯配列の中央部が高く両端部にいくに従って低くなるように円弧状に構成してあることを特徴とする請求項3に記載のペーパーロール用繰出し切断具。
  5. ペーパー引き出しガイド手段は、少なくともペーパーの幅を有し、円弧状に形成された上面でペーパーの裏面から当接することで前方へ引き出し、ペーパーをガイドするペーパー引き出しガイドであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のペーパーロール用繰出し切断具。
  6. ペーパー引き出しガイドは、上面が摩擦部材によるペーパーを引き出す際の滑り止めを兼ねた構成とされていることを特徴とする請求項5に記載のペーパーロール用繰出し切断具。
  7. ペーパー制動ガイド手段は、ペーパーロールから繰り出されるペーパーの繰り出し付近にペーパーの幅で当接され、ペーパーの引き出しに連動してペーパーを回動分離するローラーと、ペーパーの切断時にペーパーと当接してペーパーの繰り出しにブレーキをかけるブレーキ体とを設けたペーパー制動ガイドであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のペーパーロール用繰出し切断具。
  8. ペーパー制動ガイドは弾性板からなり、ブレーキ体は前記弾性板の一部を片持ち片に切り欠いて構成する共にその片持ち片の上面に摩擦部材を取り付けてあり、ローラーは前記弾性板の一端に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のペーパーロール用繰出し切断具。
  9. ペーパー引き出しガイド手段とペーパー切断保持手段とを備えた本体部と、該本体部をペーパーロールホルダーに対して取り付けるための取付部とからなり、取付部は本体部を該本体部が通常位置と退避位置との間で回動自在となるよう軸支していることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のペーパーロール用繰出し切断具。
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