JP3124378B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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Description
を印刷した化粧シートの表面上に該化粧シートの絵柄に
同調した凹凸をもたせた凹凸絵柄を有する化粧板の製造
方法に関するものである。
した化粧板を製造するには、天然木材を原稿とし、原稿
→原寸原版→原寸刷版→印刷の工程を経て化粧シートを
作る一方、同一原稿から原稿→シリコーン型→耐熱・耐
圧型→成形用エンボス型を作り、前記化粧シートを基材
上に貼り、この化粧シート上に樹脂を介在させて化粧シ
ートの絵柄と成形用エンボス型の凹凸が合致するように
同調させて樹脂表面に凹凸を転写することが行われてい
た。しかし、このような化粧板を製造するには、印刷さ
れた化粧シートと成形用エンボス型とは同一のサイズで
なければならない。
×1820mm)や幅4尺×長さ8尺(1220mm×
2440mm)等の大判サイズの化粧板を製造する場
合、製造コストを低減すべく、小形の同一原稿を使用し
て複数の複製板を作り、これらを縦横に継ぎ合わせて所
望の大判サイズとした刷版および形成用エンボス型を使
用して大判サイズの化粧版を製造することも行われてい
た(特願平2−239960号参照)。
小形原稿を使用して継ぎ合わせる方法では、型や原版を
正確に継ぎ合わせるには手間がかかるばかりか、隣接す
る木目柄を連続した原稿及び型にすることが必要であ
り、煩雑な工程であった。本発明は、従来の小形原稿を
使用して継ぎ合わせる際に自由な絵柄間隔で同一絵柄を
複数列並べ、しかも従来法よりも工程を短縮できる大判
サイズの化粧板の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
は天然木の突板を原稿とし、該原稿を撮影して原寸ネガ
を作り、この原寸ネガから木目方向中心線を一致させた
所定長さの連続繰返しポジ原版を作り、この連続繰返し
ポジ原版を元にして連続繰返しポジの柄を並列させた継
目なしの所定幅の刷版を製作し、一方、前記原稿から成
形材料により型取りし、これを用いて凹凸複製板を複数
枚作り、これらの凹凸複製板を前記連続繰返しポジ原版
と同調関係になるように1枚に合成し、この凹凸合成板
から成形材料により型取りし、これを元としてさらに凹
凸複製板を複数枚作り、これらの凹凸複製板を並列させ
て前記刷版と同調関係になるように1枚に合成し、この
凹凸合成板から成形材料により型取りし、これを元とし
て化粧板成形用エンボス型を製作し、前記刷版で印刷し
た化粧シートを作って基材上に貼り、この化粧シート上
に樹脂を介在させて化粧シートの絵柄と前記化粧板成形
用エンボス型の凹凸模様を同調させて樹脂表面に凹凸模
様を転写することを特徴とする化粧板の製造方法であ
る。
稿として撮影して原寸ネガを作り、この原寸ネガから木
目方向中心線を一致させた所定長さの連続繰返しポジ原
版を作り、このポジ原版を元にして連続繰返しポジの柄
を並列させた継目なしの所定幅の刷版を製作する一方、
前記原稿から複数の凹凸複製板を作り、これらを前記繰
返しポジ原版と同調させて1枚に合成し、これを元にさ
らに複数の凹凸複製板を作って前記刷版と同調させて1
枚に合成し、これから型取りを繰返して化粧板成形用エ
ンボス型を作製し、これらの刷板および成形用エンボス
型にて化粧板を製造するもので、同一絵柄等を種々のピ
ッチ幅にレイアウトする際に並列する各原稿の木目方向
中心線間隔を自由に選ぶことができる。
ている化粧板(板目模様)でかつ同一柄が2例に並んで
おり、サイズが幅4尺×長さ8尺(1220mm×24
40mm)の場合について説明するが、このほかに同調
しない場合、3列以上に並んだ場合、違った絵柄が多数
列に並んだ場合等の化粧板についてもほとんど同様であ
る。
ズの原稿A0 を用意する。原稿A0 は、突板を合板等に
貼り、好みのデザインに仕上げる。T1 ,T2は後述す
る継目曲線でT1 とT2 との間が繰返しになる範囲であ
る。(図1参照)
できるだけ導管を除いた絵柄だけを撮影するようにし、
導管が撮影されてしまった場合は、後工程で取り除く
か、薄くなるように修整する。 原寸ネガA1 より連続繰返しポジ原版A2 を作る。 連続繰返ポジ原版A2 は、原寸ネガA1 からそのポジA
2-1 ,A2-2 ……を複数枚作り、これらを木目方向中心
線を一致させ連続繰返し同一絵柄A2-1 ,A2-2 の2つ
が継目の見えないように接続して作られるが、必要な
ら、接続部分を修整して濃度差をなくしたり、原稿には
存在しない絵柄を書き込んだりして見た目には連続した
絵柄であるようにする。なお、連続繰返しポジ原版A2
の両端には予備の部分をつけてある。(図2参照) 本例では、2列並びとしたので製版幅の1/2以上の幅
の連続繰返しポジ原版が必要となるが、列数が多ければ
製版幅の1/2,1/3,1/4,1/5等の幅をもつ
連続繰返しポジ原版でもよい。また、ここでは連続繰返
しポジとなっているが、連続繰返しネガとし、必要に応
じてポジにすることができるのでどちらでもよい。
面の凹凸を忠実に型取りし、型B1 を得る。(図3参
照) 型B1 からエポキシ樹脂等で3枚の凹凸複製板B
2-1 ,B2-2 ,B2-3 を作る。 凹凸複製板B2-1 ,B2-2 ,B2-3 を図2の連続繰
返しポジ原版A2 の継目線に合わせて切断する。切断方
法は、糸鋸、レーザー等適当な方法による。 切断した凹凸複製板B2-1 ,B2-2 ,B2-3 ,を図
2の連続繰返しポジ原版A2 と同調関係になるように連
続した1枚の合成型B2 とし、両端に予備の部分を残
す。(図4参照) この時、凹凸複製板B2-1 とB2-2 間の継目、凹凸複製
板B2-1 とB2-3 間の継目は、これらの凹凸複製板に使
用した樹脂に接着可能なもので、削りや充填に適した樹
脂を使用し、見た目には連続した柄に見えるように補修
する。 合成型B2 からシリコーン樹脂等を用いて型取りし
型B3 を得る(図5参照)。
とは、いわゆる電子彫刻製版法といわれる公知の技術で
簡単に実現できる。図2の連続繰返しポジ原版A2 の木
目方向中心線からそれぞれ300mm、計600mmの
幅を柄幅として2列に繰り返し製版し刷版A3 を製作す
る(図6参照)。この場合、図2の連続繰返しポジ原版
A2 の継目曲線T1 とT3 とは重なるように製版され
る。
シ樹脂等で2枚の凹凸複製板B3-1 ,B3-2 を作り、こ
れらの凹凸複製板B3-1 とB3-2 を2列にするが、対向
する予備の部分をカットして互いの隙間ができるだけ少
なくし、前記刷版と同調関係になるように1枚の板に貼
り、それでも発生した隙間はこれらの凹凸複製板に使用
した樹脂を使用して隙間がないように補修する。さら
に、厚みの違いによる段差は削るなどの手段を用いて直
し、型B4 を得る(図7参照)。 型B4 からシリコーン樹脂等を用いて型取りし、型
B5 を得る(図8参照)。 Al板にエポキシ樹脂を塗布し型B5 を用いて圧力
10〜20kgf/cm2 、温度100〜140℃に耐
える構造の型B6 を作る(図9参照)。 ポリエチレン、EVA樹脂等の熱可塑性樹脂、また
は熱可塑性樹脂とビニロン、セロハン、ポリビニールア
ルコール樹脂などをラミネートしたシート、あくいは熱
可塑性樹脂に熱硬化性樹脂をコートしたシート等の熱圧
をかけることにより凹凸が賦形される性質のシートを前
記の型B6 に積層し、10kgf/cm2 の圧力、12
0℃の温度で30分加熱し、その後50℃に冷却し、解
圧後型B6 から剥離し、形成用エンボス型B7 を得る
(図10参照)。
る。 化粧シート貼り基材にポリエステル樹脂を流し、化
粧シートの絵柄に同調させて成形用エンボス型をかぶ
せ、ポリエステル樹脂を薄く塗装・脱泡し、硬化後成形
用エンボス型B7 を剥離するとその表面の凹凸が転写さ
れる(図11参照)。 凹凸面の凹部に着色剤を充填し、凹んだ部分のみ着
色し、凹凸絵柄をもった化粧板を得る。 前記化粧板に、さらにポリウレタン,ポリエステル
等の塗料を塗装して仕上げる場合もある。
稿として小形のものを使用し、これを撮影して原寸ネガ
を作り、この原寸ネガから木目方向中心線を一致させた
所定長さの連続繰返しポジ原版を作り、これを元にして
連続繰返しポジの柄を並列させた所定幅の刷版を製作す
る一方、前記原稿から型取りし、前記連続繰返しポジ原
版を基準にして成形用エンボス型を製作し、これらの刷
版および成形用エンボス型によって凹凸絵柄の化粧板を
製造するものであるから、前記連続繰返し原版を並列さ
せる際に木目方向中心線間隔を定める自由度が高く、自
由な柄間隔で同一柄を多数列並べた板の化粧板を作るこ
とができる。しかも刷版製作工程が短縮され、化粧板製
造コストも低減させることができるものである。
説明図である。
図である。
図である。
説明図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 天然木材または天然木の突板を原稿と
し、該原稿を撮影して原寸ネガを作り、この原寸ネガか
ら木目方向中心線を一致させた所定長さの連続繰返しポ
ジ原版を作り、この連続繰返しポジ原版を元にして連続
繰返しポジの柄を並列させた継目なしの所定幅の刷版を
製作し、一方、前記原稿から成形材料により型取りし、
これを用いて凹凸複製板を複数枚作り、これらの凹凸複
製板を前記連続繰返しポジ原版と同調関係になるように
1枚に合成し、この凹凸合成板から成形材料により型取
りし、これを元としてさらに凹凸複製板を複数枚作り、
これらの凹凸複製板を並列させて前記刷版と同調関係に
なるように1枚に合成し、この凹凸合成板から成形材料
により型取りし、これを元として成形用エンボス型を製
作し、前記刷版で印刷した化粧シートを作って基材上に
貼り、この化粧シート上に樹脂を介在させて化粧シート
の絵柄と前記成形用エンボス型の凹凸を同調させて樹脂
表面に凹凸を転写することを特徴とする化粧板の製造方
法。 - 【請求項2】 前記連続繰返しポジ原版を並列させた継
目なしの所定幅の刷版を電子彫刻製版法により製作する
請求項1記載の化粧板の製造方法。 - 【請求項3】 前記樹脂表面に転写された凹部に着色剤
を充填する請求項1または2記載の化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04161691A JP3124378B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04161691A JP3124378B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05329927A JPH05329927A (ja) | 1993-12-14 |
JP3124378B2 true JP3124378B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=15740033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04161691A Expired - Lifetime JP3124378B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3124378B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP04161691A patent/JP3124378B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05329927A (ja) | 1993-12-14 |
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