JP3124328B2 - 光スイッチ装置 - Google Patents

光スイッチ装置

Info

Publication number
JP3124328B2
JP3124328B2 JP26361991A JP26361991A JP3124328B2 JP 3124328 B2 JP3124328 B2 JP 3124328B2 JP 26361991 A JP26361991 A JP 26361991A JP 26361991 A JP26361991 A JP 26361991A JP 3124328 B2 JP3124328 B2 JP 3124328B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
optical
moving
master
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26361991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05232353A (ja
Inventor
清納 大水
靜 山口
信夫 富田
熈 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD., Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Publication of JPH05232353A publication Critical patent/JPH05232353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3124328B2 publication Critical patent/JP3124328B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の光ファイバから
なる光通信系における光線路監視システム等に用いて、
光線路を切替える光スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光スイッチ装置は、現用の光線路を構成
する所定数を単位とする光ファイバ端末に多心コネクタ
を設け、これら多数の多心コネクタ群に、同数の光ファ
イバ端末に設けたマスタコネクタを切替接続し、マスタ
コネクタの終端に接続したOTDR等の光学的測定器に
より、現用の光線路を監視・測定したり、異常が発生し
た場合に他の光線路に切替える等様々の場合に活用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今、光通
信の展開に伴う光通信系の高密度化により、光スイッチ
装置においては、多心コネクタをマトリックス状に配列
することにより、光スイッチ装置自体の集約化を図って
いる。かかる、集約化された光通信系の光スイッチ装置
においては、光線路をより一層綿密に監視する必要があ
る。このため、かかる光スイッチ装置においては、光線
路の監視を強化して発生した異常等を逸早く察知すべ
く、測定周期を可能な限り短縮すると共に、複数の異な
る種類の測定が同時に行えるように複数のマスタコネク
タを同時に使用できるようにすることが望まれていた。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、集約化された光通信系の光スイッチ装置として、複
数のマスタコネクタを用いて、複数種類の測定を並行し
て行え、しかも小型で、現用の光線路に使用可能な光ス
イッチ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の光スイッチ装置によれば、光線路を構成する光
ファイバの先端に設けられ、嵌合ピンとピン孔とを嵌合
させることにより互いに突合わされ、前記光ファイバ同
士を光接続する第1及び第2の光コネクタ、前記第1の
光コネクタを複数配列するコネクタホルダ、前記第2の
光コネクタを保持し、前記コネクタホルダ上の所要の第
1の光コネクタ位置まで移動させて着脱することによ
り、光線路を切替える複数の移動・着脱機構、及び当該
複数の移動・着脱機構の作動を、保持した各第2の光コ
ネクタを干渉させることなく制御する制御装置を備え、
前記複数の移動・着脱機構の夫々に保持された前記各第
2の光コネクタを、前記コネクタホルダ上の第1の光コ
ネクタ群の、夫々異なる所要の第1の光コネクタに、並
行作動させながらランダムに切替接続自在としたもので
ある。
【0006】
【作用】複数の移動・着脱機構は、制御装置に制御され
ながら夫々並行作動する。これにより、移動・着脱機構
に保持された各第2の光コネクタは、夫々異なる第1の
光コネクタにランダムに切替接続される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図10に
基づいて詳細に説明する。光スイッチ装置1は、図1乃
至図3に示すように、多心コネクタ10、マスタコネク
タ20、コネクタホルダ30、移動・着脱機構40,5
0及び制御装置60を備えている。
【0008】多心コネクタ10は、図4に示すように、
直方体形状の本体10aの両側に、コネクタホルダ30
に嵌合する際のストッパとなる段部10b,10bが形
成され、本体10aは、一端側が現用の光線路と接続さ
れた複数の光ファイバ心線11aからなるテープファイ
バ11の他端に設けられている。この本体10aは、光
ファイバ心線11aの端面研磨された各心線端面11b
が前部の突合せ端面10cに露出し、複数の心線端面1
1bを挟む両側にはピン孔10d,10dが穿設されて
いる。また、本体10aの後部には、延出するテープフ
ァイバ11を折り曲げから保護するゴムブーツ10eが
設けられている。
【0009】マスタコネクタ20は、図5に示すよう
に、本体20aの両側に段部20b,20bが形成さ
れ、本体20aは、一端側が光学的測定器側に接続され
た複数の光ファイバ心線21aからなるテープファイバ
21の他端に設けられている。また、本体20aは、光
ファイバ心線21aの端面研磨された各心線端面21b
が前部の突合せ端面20cに露出すると共に、多心コネ
クタ10のピン孔10d,10dに対応する位置には、
ピン孔20d,20dが穿設され、後部にはゴムブーツ
20eが設けられている。
【0010】そして、各ピン孔20dには、図6に示す
ように、嵌合ピン22が、挿脱自在に挿通されている。
嵌合ピン22は、多心コネクタ10に穿設されたピン孔
10dとの間における僅かな軸ズレが吸収可能なよう
に、軸部22aの先端がテーパ状に形成され、軸部22
aの後部にはピン孔20dよりも大径で、後端を球面状
に加工したストッパ部22bが形成されている。
【0011】ここで、テープファイバ21は、後述する
移動・着脱機構40,50に保持された夫々のマスタコ
ネクタ20の後部から延出した後、ケーシング2内を2
本のテープファイバ21が互いに干渉しないように、湾
曲させたりねじったりしながら取り回して、外部へ導出
されている。更に、両テープファイバ21は、各マスタ
コネクタ20の後部から延出した後、ケーシング2内に
おいて、湾曲部あるいは全長に亘って各光ファイバ心線
21a毎に分離されている。
【0012】コネクタホルダ30は、複数個(p×q)
の多心コネクタ10をマトリックス状に嵌合・配列する
もので、予め、多心コネクタ10を配列させ、図1及び
図7に示すように、ケーシング2のフロントパネル2a
に形成した窓状の取付け部3に着脱自在に取付けられ
る。移動・着脱機構40,50は、後述するコネクタ保
持具44に保持された各マスタコネクタ20を、夫々並
行作動によりケーシング2内を横方向及び上下方向に移
動させて、コネクタホルダ30上の所要の多心コネクタ
10に着脱させるものである。
【0013】ここで、移動・着脱機構40,50は、夫
々並行作動が可能なように、図1及び図3に示すよう
に、一方の移動・着脱機構40はケーシング2のベース
プレート2bに、他方の移動・着脱機構50はアッパプ
レート2cに、上下方向に所定の間隔を置いて互いに干
渉しないように配置され、共に構成が同一であるので、
一方の移動・着脱機構40のみについて説明し、他方の
移動・着脱機構50については図中対応する構成部分に
対応する符号を付して説明を省略する。
【0014】移動・着脱機構40は、図1乃至図3に示
すように、横移動装置41、着脱装置42及び上下移動
装置43を備えている。横移動装置41は、図7乃至図
10に示すように、駆動モータ 410、ボールねじタイプ
のねじ軸 411と移動ステージ 412及びこの移動ステージ
412の移動を案内するガイドレール 413を有しており、
移動ステージ 412の横方向、即ち、図1及び図8に矢印
X方向で示す移動位置は、例えば、図示しない反射型の
レーザセンサによって精密に位置決めされる。
【0015】駆動モータ 410は、図9に示すように、ケ
ーシング2のベースプレート2bに立設されたモータブ
ラケット 414に取付けられている。ねじ軸 411は、図7
乃至図9に示すように、ベースプレート2bの両側に設
けたねじブラケット 415,415に回転自在に支持されて横
方向に水平に配置され、一端はカップリング 416を介し
て駆動モータ 410の回転軸 410aと連結されている。ま
た、移動ステージ 412は、図3に示すように、ねじ軸 4
11に移動自在に取付けられており、下面にはガイドレー
ル 413と係合して横方向への移動を案内するスライダ 4
17が設けられている。
【0016】着脱装置42は、図3及び図10に示すよ
うに、シリンダ 420、可動テーブル421、スライダ422
及びガイドレール 423を有しており、可動テーブル 421
の前後方向、即ち、図2における矢印Y方向への移動位
置は、例えば、図示しないエンコーダ等の位置センサに
よって位置決めされる。シリンダ 420は、可動テーブル
421を前後方向に移動させるもので、図示したように、
本体 420aとロッド 420bとを有し、移動ステージ 412
上の一側に設置されている。可動テーブル 421は、移動
ステージ 412上方に配置されるテーブル部 421aと、テ
ーブル部 421aと直交し、上下方向に配置される支持壁
421bとからなる。ここで、支持壁 421bの上部一側に
は、シリンダ 420のロッド 420b先端が連結されてい
る。また、スライダ 422は、テーブル部 421aの下面に
取付けられ、移動ステージ 412上にシリンダ 420と隣接
して並行に配置されたガイドレール 423と係合し、可動
テーブル 421の前後方向への移動を案内する。
【0017】上下移動装置43は、図3及び図10に示
したように、ボールねじタイプのねじ軸 430と昇降台 4
31、昇降モータ 432及びマスタコネクタ20を揺動自在
に保持するコネクタ保持具44を有しており、図1に矢
印Zで示す昇降台 431の上下方向の移動位置は、例え
ば、図示しない反射型のレーザセンサによって精密に位
置決めされる。
【0018】ねじ軸 430は、可動テーブル 421に形成し
た支持壁 421b上下に設けたねじブラケット 433,433に
回転自在に支持されて上下方向に配置されており、下端
には平歯車 434が取付けられている。昇降台 431は、ね
じ軸 430に昇降自在に取付けられ、裏面にはスライダ 4
35が取付けられている。スライダ 435は、支持壁 421b
の前面に上下方向に取付けたガイドレール436 と係合し
て昇降台 431の上下方向の移動を案内する。昇降モータ
432は、支持壁 421bに設けたモータブラケット 437に
回転軸 432aを下方へ延出させて支持され、回転軸432
aの下端には、ねじ軸 430下端の平歯車 434と噛合する
平歯車 438が取付けられている。
【0019】コネクタ保持具44は、図11及び図12
に示すように、下端が昇降台 431に取付けられる支持フ
レーム 440、支持フレーム 440にねじ止めされる保持フ
レーム 441、押し金具 442及び付勢スプリング443, 444
を有している。支持フレーム 440と保持フレーム 441
は、共にコネクタホルダ30と対向する側の前部に、一
組のコネクタフランジ 440a,441aが夫々突設されてい
る。また、フランジ 440a,441aの後部には、同様に構
成される金具フランジ 440b,441bが夫々突設され、フ
ランジ 440b,441bの後部には付勢スプリング443,444
を配置する凹部440 c,441cが形成されている。
【0020】押し金具 442は、本体 442aと、その端部
から両側へ張り出す鍔部 442b,442bが一体に形成され
たT字型の部材で、本体 442aの中央にはマスタコネク
タ20のテープファイバ21を配置するテープ溝 442c
が形成されている。そして、支持フレーム 440と保持フ
レーム 441は、図示のように、前側からマスタコネクタ
20、押し金具 442及び付勢スプリング443, 444を配置
して組み付けられる。
【0021】このとき、マスタコネクタ20と押し金具
442とは、両フレーム440, 441との間に形成される隙間
により、突合せ端面20cを押されたときに後退自在で
あると共に、僅かに揺動自在となっている。また、押し
金具 442がマスタコネクタ20と共に後退し、鍔部442
b,442bが、凹部440c,441cから離れたときには、マ
スタコネクタ20には、押し金具 442を介して付勢スプ
リング443,444 から所定の付勢力が作用する。付勢スプ
リング443,444 は、このときの付勢力が1〜3kg重程度
となるものを使用する。
【0022】制御装置60は、図1に示すように、ケー
シング2内へ導入される接続線61により移動・着脱機
構40,50と接続されると共に、選択手段70と接続
されている。この制御装置60は、選択手段70によ
り、移動・着脱機構40,50の各マスタコネクタ20
を着脱させるべき所要の多心コネクタ10をランダムに
選択しても、選択手段70から発信された選択信号に基
づいて、各マスタコネクタ20が干渉しないように、移
動・着脱機構40,50を制御して並行作動させるもの
で、例えば、コンピュータ等の電子制御装置(ECU)
が使用される。
【0023】ここで、光スイッチ装置1の使用に際して
は、制御装置60に、予め、選択手段70を用いて各移
動・着脱機構40,50の作動順序を入力して記憶させ
ておき、光線路の監視を自動化してもよい。光スイッチ
装置1は上記のように構成されており、この光スイッチ
装置1を用い、現用の光線路を構成する各光ファイバに
対する光学的測定を実施するときには、選択手段70に
より、多心コネクタ10群から両移動・着脱機構40,
50に保持された各マスタコネクタ20を突合せ接続す
べき所要の多心コネクタ10を順次選択する。
【0024】すると、制御装置60は、選択した所要の
多心コネクタ10の位置に対応する作動信号を発信し、
各移動・着脱機構40,50は、予め、設定した原点位
置を基準として作動を開始する。このとき、説明を簡単
にするため、以下、一方の移動・着脱機構40の作動に
ついて説明する。先ず、制御装置60からの作動信号に
基づいて横移動装置41が作動を始め、駆動モータ 410
を回転させる。すると、駆動モータ 410の回転に伴って
ねじ軸 411が回転し、移動ステージ 412がガイドレール
413とスライダ 417に案内されながら横方向に移動して
ゆく。
【0025】この駆動モータ 410の回転によって、移動
ステージ 412は、選択した多心コネクタ10に対応する
横方向の所定位置まで移動され、前記レーザセンサによ
って正確に位置決めされる。このようにして、マスタコ
ネクタ20は、選択した多心コネクタ10の横方向にお
ける所定位置まで移動される。次いで、制御装置60
は、選択した所要の多心コネクタ10の上下方向位置に
対応する位置へマスタコネクタ20を移動させるべく、
上下移動装置43を作動させる。
【0026】上下移動装置43においては、制御装置6
0からの作動信号に基づき、昇降モータ 432が回転を開
始する。これにより、ねじ軸 430が回転し、昇降台 431
が、スライダ 435とガイドレール 436に案内されながら
上下方向に移動してゆく。そして、昇降台 431は、選択
した多心コネクタ10に対応する上下方向の所定位置ま
で移動され、前記レーザセンサによって正確に位置決め
される。このようにして、マスタコネクタ20は、選択
した多心コネクタ10の上下方向における所定位置まで
移動される。
【0027】かかるマスタコネクタ20の、選択した所
要の多心コネクタ10の位置への移動は、各移動・着脱
機構40,50において、制御装置60に制御されなが
ら、コネクタ保持具44,54が干渉することのないよ
うに、互いに並行して実行される。このことを、コネク
タ保持具44,54とコネクタホルダ30に嵌合・配列
された多心コネクタ10との位置関係を示す図13に基
づいて説明する。
【0028】コネクタホルダ30に上下方向に10個の
多心コネクタ10が複数列配列されている場合におい
て、例えば、図13に示すように、コネクタ保持具54
に保持されたマスタコネクタ20を移動すべき多心コネ
クタ10の位置をCn,7 、コネクタ保持具54のマスタ
コネクタ20が対向している多心コネクタ10の位置を
同様にしてCn,8 とする。
【0029】各マスタコネクタ20の当該位置への移動
に際しては、制御装置60は、これらの位置Cn,7 とC
n,8 とに基づいて、各移動・着脱機構40,50の作動
を制御する。即ち、制御装置60は、マスタコネクタ2
0の移動前において、各移動・着脱機構40,50がど
の位置にあろうとも、その位置からの移動・着脱機構4
0,50の横移動及び上下移動を並行して実行させなが
ら制御することができる。
【0030】したがって、制御装置60は、移動・着脱
機構40,50に保持された各マスタコネクタ20を互
いに干渉させることなく、各多心コネクタ10の位置C
n,7,Cn,8 へと移動させることができる。但し、図13
において、移動・着脱機構40のマスタコネクタ20を
突合せ接続した多心コネクタ10の位置をCn,7 とする
と、移動・着脱機構50が保持したマスタコネクタ20
は、最も接近した位置であってもCn-1,7,Cn,6,Cn,8
及びCn+1,7 の4個所にしか接続することができない。
このため、制御装置60は、選択手段70において、各
移動・着脱機構40,50のマスタコネクタ20を接続
すべき多心コネクタ10として、同時に同一あるいはか
かる位置関係にある多心コネクタ10が選択されたとき
には、エラー信号を出力する。
【0031】また、移動・着脱機構40,50は、共に
並行作動し、保持したマスタコネクタ20が横方向及び
上下方向に移動される。このため、マスタコネクタ20
の後部から延出し、互いに干渉しないようにケーシング
2内を湾曲させたりねじったりしながら取り回されてい
るテープファイバ21には、光線路の切替えに伴う移動
・着脱機構40,50の繰返しの移動により、様々な応
力が作用する。とりわけ、テープファイバ21のねじら
れた部分には、断線等の原因となる無理な曲げ力が作用
する。
【0032】しかし、各マスタコネクタ20の後部から
延出するテープファイバ21は、ケーシング2内におい
て、図14に示すように、湾曲部あるいは全長に亘って
各光ファイバ心線21a毎に分離されている。このた
め、テープファイバ21は、各光ファイバ心線21a毎
に動くことができるので、作用する応力が部分的に集中
することなく分散され、断線等を生ずることはない。
尚、図14においては、簡単のため、他の構成部材を省
略してマスタコネクタ20とテープファイバ21の一部
のみを図示している。
【0033】以上のようにして、移動・着脱機構40に
保持されたマスタコネクタ20が、選択した所要の多心
コネクタ10の位置まで移動されると、制御装置60
は、マスタコネクタ20を所要の多心コネクタ10に突
合せ接続させるべく着脱装置42を作動させる。着脱装
置42においては、制御装置60からの作動信号に基づ
き、シリンダ 420が作動してロッド 420bが本体 420a
から繰り出される。これにより、可動テーブル 421がス
ライダ422 とガイドレール 423に案内されながら多心コ
ネクタ10側へと前進する。
【0034】すると、コネクタ保持具44に保持された
マスタコネクタ20は、各嵌合ピン22の先端が多心コ
ネクタ10の対応するピン孔10dの周囲に当接する。
ここで、嵌合ピン22は軸部22aの先端がテーパ状に
形成され、マスタコネクタ20はコネクタ保持具44に
揺動自在に保持されている。このため、軸部22aの軸
心とピン孔10dの軸心とが偏倚して僅かなズレがあっ
ても、嵌合ピン22は、マスタコネクタ20が揺動する
ことにより、先端のテーパ状の部分に案内されながら、
ピン孔10d内へ嵌入してゆく。このようにして、マス
タコネクタ20は多心コネクタ10に対して自動的に調
心される。
【0035】そして、可動テーブル 421が更に前進する
と、マスタコネクタ20は、突合せ端面20cが多心コ
ネクタ10の突合せ端面10cと突合わされ、嵌合ピン
22,22はピン孔10d,10d内に完全に嵌入す
る。このとき、着脱装置42は、シリンダ 420の本体 4
20aからロッド 420bが繰り出され、可動テーブル 421
が更に前進した位置で、前記位置センサによって位置決
めされて作動が停止する。
【0036】また、コネクタ保持具44においては、マ
スタコネクタ20が後退し、押し金具 442が後部に突出
した各嵌合ピン22のストッパ部22bに押されて僅か
に後退している。これにより、マスタコネクタ20は、
多心コネクタ10との突合せ方向に、常時、1〜3kg重
程度の力で付勢されている。ここで、ストッパ部22b
の後端は半球状に形成されているため、嵌合ピン22と
押し金具 442とは点接触している。
【0037】この嵌合ピン22と押し金具 442との点接
触に際し、マスタコネクタ20が、水平方向の面内にお
いて、図11に矢印αで示したように傾斜していた場合
には、かかる傾斜の方向によって付勢スプリング 443,4
44の何れか一方のみが撓む。この結果、マスタコネクタ
20と多心コネクタ10との突合せ接続の際には、突合
せ端面10c,20c間には均一に付勢力が作用する。
【0038】一方、マスタコネクタ20が、図12に矢
印βで示すように、上下方向に傾斜していても、マスタ
コネクタ20には矢印β方向のモーメントが発生するこ
とはない。この結果、突合せ端面10c,20c間には
均一に付勢力が作用する。これは、ストッパ部22b,
22bと押し金具 442との接点及びテープファイバ21
とマスタコネクタ20との接続点とが、図示のように直
線上に並ぶことによる。
【0039】このようにして、移動・着脱機構40,5
0に保持された各マスタコネクタ20を、選択した所要
の多心コネクタ10に接続し、各マスタコネクタ20毎
に予め定た光学測定を実行する。しかる後、制御装置6
0は移動・着脱機構40,50を作動させ、着脱装置4
2を逆作動させることにより、各マスタコネクタ20と
対応する多心コネクタ10との突合せ接続を解除する。
【0040】次いで、横移動装置41及び上下移動装置
43を作動させて、各マスタコネクタ20を新たな多心
コネクタ10の位置へ移動させ、着脱装置42を作動さ
せて突合せ接続する。本発明の光スイッチ装置1は、か
かる作動を繰り返しながら、光線路を切替えてゆく。
【0041】このとき、光線路の切替えに伴う、マスタ
コネクタ20の多心コネクタ10への切替接続によっ
て、マスタコネクタ20は、突合せ端面20cの嵌合ピ
ン22,22の周囲にゴミ等が溜まる。かかる場合、マ
スタコネクタ20から嵌合ピン22,22を引き抜け
ば、これらのゴミ等を簡単に清掃することができる。し
かも、通常、マスタコネクタ20の嵌合ピンは、多心コ
ネクタ10との突合せ接続を繰り返すうちに抜け易くな
ってくる。しかし、マスタコネクタ20の嵌合ピン22
はストッパ部22aを有しているため、かかる事態は起
こらず、長期に亘って使用可能である。
【0042】ここで、マスタコネクタ20は、嵌合ピン
をストレートピンを加工して製造してもよい。即ち、図
15に示すマスタコネクタ20のように、嵌合ピン25
は、先端をテーパ状に形成した軸部25aの後端近傍
に、軸部25aよりも小径に加工したストッパ部25b
が形成されている。そして、嵌合ピン25は、本体20
aのピン孔20d内に挿通した後、本体20aの後部へ
延出したストッパ部25bにC型の止め輪26を嵌着し
て前方側への抜け止めとする。
【0043】嵌合ピン25をこのように構成すると、マ
スタコネクタ20において、各嵌合ピン25の周囲に溜
まったゴミ等を清掃するときには、止め輪26をストッ
パ部25bから外し、ピン孔20dから後部側へ引き抜
けば、簡単に清掃することができる。しかも、この嵌合
ピン25においては、ストレートピンの後端近傍に小径
のストッパ部25bを形成すればよいので、加工が容易
で簡単に製造できるという利点がある。
【0044】尚、上記実施例においては、移動・切替機
構を2系統備えた場合について説明したが、これに限定
されるものではなく3系統以上設けることも可能であ
る。但し、移動・切替機構を3系統以上設ける場合に
は、各移動・切替機構機構が分担する多心コネクタのエ
リアを限定して並行使用することになる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の光
スイッチ装置によれば、複数のマスタコネクタを並行作
動させることにより、多心コネクタにランダムに切替接
続して複数種類の測定を並行して行え、しかも小型で、
現用の光線路に使用可能であることから、集約化された
光通信系の光スイッチ装置として優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する光スイッチ装置の
正面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】図1の光スイッチ装置に使用する多心コネクタ
の斜視図である。
【図5】図1の光スイッチ装置に使用するマスタコネク
タの斜視図である。
【図6】図5に示すマスタコネクタの部分断面平面図で
ある。
【図7】光スイッチ装置の左半側を示す拡大正面図であ
る。
【図8】光スイッチ装置の中央部を示す拡大正面図であ
る。
【図9】光スイッチ装置の右半側を示す拡大正面図であ
る。
【図10】光スイッチ装置の右半側を示す拡大平面図で
ある。
【図11】コネクタ保持具を示す要部平面図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】移動・着脱機構と多心コネクタとの位置関係
を示す要部正面図である。
【図14】光スイッチ装置内におけるマスタコネクタの
テープファイバの取り回しを説明するもので、マスタコ
ネクタとテープファイバの要部を示す斜視図である。
【図15】マスタコネクタにおける嵌合ピンの変形例を
説明するもので、マスタコネクタの部分断面平面図であ
る。
【符号の説明】
1 光スイッチ装置 10 多心コネクタ(第1の光コネクタ) 20 マスタコネクタ(第2の光コネクタ) 30 コネクタホルダ 40,50 移動・着脱機構 60 制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 靜 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 宮崎 熈 東京都品川区西五反田5丁目23番8号 株式会社正電社内 (56)参考文献 特開 平2−150810(JP,A) 特開 昭63−311217(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24 - 6/40 G02B 26/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線路を構成する光ファイバの先端に設
    けられ、嵌合ピンとピン孔とを嵌合させることにより互
    いに突合わされ、前記光ファイバ同士を光接続する第1
    及び第2の光コネクタ、 前記第1の光コネクタを複数配列するコネクタホルダ、 前記第2の光コネクタを保持し、前記コネクタホルダ上
    の所要の第1の光コネクタ位置まで移動させて着脱する
    ことにより、光線路を切替える複数の移動・着脱機構、
    及び当該複数の移動・着脱機構の作動を、保持した各第
    2の光コネクタを干渉させることなく制御する制御装置
    を備え、 前記複数の移動・着脱機構の夫々に保持された前記各第
    2の光コネクタを、前記コネクタホルダ上の第1の光コ
    ネクタ群の、夫々異なる所要の第1の光コネクタに、並
    行作動させながらランダムに切替接続自在としたことを
    特徴とする光スイッチ装置。
JP26361991A 1990-10-17 1991-10-11 光スイッチ装置 Expired - Fee Related JP3124328B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27862490 1990-10-17
JP2-278624 1990-10-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05232353A JPH05232353A (ja) 1993-09-10
JP3124328B2 true JP3124328B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=17599875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26361991A Expired - Fee Related JP3124328B2 (ja) 1990-10-17 1991-10-11 光スイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3124328B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05232353A (ja) 1993-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4682496B2 (ja) 融着接続装置
EP0323920B1 (en) Optical switch system
JP4104769B2 (ja) 光ファイバ融着接続装置
JP3124328B2 (ja) 光スイッチ装置
JP3352199B2 (ja) 光ファイバ配線切替装置
KR900008299B1 (ko) 광파이버 특성의 측정방법 및 장치
JP3304132B2 (ja) フェルール配列部材及びフェルール保持具
JP2519233B2 (ja) 光フアイバ用多心一括切替スイツチ
JP2530330B2 (ja) 光コネクタ切替方法および装置
JP2628771B2 (ja) 光スイッチ装置のコネクタ着脱装置
JP3311207B2 (ja) 光分岐モジュール収容架
EP2624030A2 (en) Detachable optical fiber guides for splice connector installation tools, and related assemblies and methods
JP2940727B2 (ja) 光配線切替装置
JPH08286130A (ja) 光線路切り換え装置
JP3392968B2 (ja) 光スイッチ
JP3052294B2 (ja) 光ケーブルの検査装置
KR102288520B1 (ko) 광 통신 회선 자동 연결 시스템
JP4028493B2 (ja) 光ファイバの軸合せ装置及び光ファイバ融着接続装置。
JPH09178981A (ja) 多心光コネクタの組立治具及び組立方法
JP2520899B2 (ja) 光コネクタ切替装置
JPH05313081A (ja) 光スイッチ
KR20240021786A (ko) 융착 접속기, 및, 광 파이버의 접속 방법
JPH02125599A (ja) 光ファイバ切替機構
JPH1078533A (ja) バックパネル型コネクタ用清掃具
JPH06164514A (ja) 光ファイバの配線切り替え装置及びその切り替え方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees