JP3052294B2 - 光ケーブルの検査装置 - Google Patents

光ケーブルの検査装置

Info

Publication number
JP3052294B2
JP3052294B2 JP3224320A JP22432091A JP3052294B2 JP 3052294 B2 JP3052294 B2 JP 3052294B2 JP 3224320 A JP3224320 A JP 3224320A JP 22432091 A JP22432091 A JP 22432091A JP 3052294 B2 JP3052294 B2 JP 3052294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
optical
master
optical cable
cable inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3224320A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0560647A (ja
Inventor
勤 渡邉
宏 高島
仁之 須貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3224320A priority Critical patent/JP3052294B2/ja
Publication of JPH0560647A publication Critical patent/JPH0560647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3052294B2 publication Critical patent/JP3052294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも一端に光コ
ネクタ(単心用光コネクタ、多心用光コネクタ)が接
続、あるいは光ファイバ(単心光ファイバ、多心光ファ
イバ)が露出した光ケーブルの検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも一端に光コネクタが接続され
た光ケーブルを検査する場合、図14に示す結合クリッ
プ1を用いて、測定すべき光ケーブル2の光コネクタ3
をマスタコネクタ4に接続していた。このマスタコネク
タ4から検査光が入射され、光ケーブル2の伝送光は光
コネクタ3の反対側に接続されたパワーメータ(図示せ
ず)から取り出される。この場合、マスタコネクタ4は
既に光特性が知られているので、正確に光ケーブル2の
結合損失が測定される。この場合、光コネクタ2とマス
タコネクタ4との結合は手作業でなされていた。
【0003】また、光コネクタ2とマスタコネクタ4と
の結合を機械的に実施する構造として、光ファイバ切替
機構が知られている(特開平2−125599)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、結合クリップ
を用いる場合、作業者が手作業で結合クリップを光コネ
クタとマスタコネクタに装着しなければならないので、
装着に時間がかかり、また、装着状態により押圧力が異
なってくるので、測定値の再現性が乏しいという欠点が
あった。
【0005】また、光ファイバ切替機構を用いて光コネ
クタ同志を機械的に結合する場合、一端に光コネクタ5
a、他端に光ファイバ心線5bが露出し、ケーブルドラ
ム6に巻回された光ケーブル5(図15参照)に対し、
光ファイバ心線5b側をマトリクス状に位置決めするこ
とはできず、このような光ケーブル5の両端を予めマト
リクス状に配置して行うことはできなかった。
【0006】この場合、検査の為だけに光コネクタを取
り付け、検査後に不用になった光コネクタを切断、廃却
することは可能であるが、光コネクタの取付け及び切断
時間が多くかかる上、光コネクタが無駄になるという問
題がある。
【0007】そこで本発明は、測定値の再現性が高く、
簡単に光ケーブルを検査できる検査装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する為
に、請求項1に係る本発明の光ケーブルの検査装置は、
少なくとも一端に光コネクタが接続固定された光ケーブ
ルの検査装置において、光コネクタを着脱自在に装着さ
せるコネクタ挿入穴を有するコネクタセット治具と、コ
ネクタ挿入穴に装着される光コネクタのピン穴に挿入さ
せる結合ピンを有すると共に、結合ピンの延在方向にバ
ネを介して付勢させたマスタコネクタと、マスタコネク
タを回転支持する回転継手とを有するマスタコネクタヘ
ッドと、を備えたことを特徴とする。上記課題を達成す
る為に、請求項6に係る本発明の光ケーブルの検査装置
は、両端で光ファイバ心線を露出させた光ケーブルの検
査装置において、光ファイバ心線の先端部を装着固定さ
せる特殊コネクタを有する心線セット治具と、特殊コネ
クタに固定させる光コネクタのピン穴に挿入させる結合
ピンを有すると共に、結合ピンの延在方向にバネを介し
て付勢させたマスタコネクタと、マスタコネクタを回転
支持する回転継手とを有するマスタコネクタヘッドと、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に係る本発明の光ケーブルの検査装置
においては、光ケーブルの少なくとも一端に光コネクタ
が取り付けられているものが検査対象になっている。こ
の検査にあたって、光ケーブル側の光コネクタを、コネ
クタセット治具の光コネクタ挿入穴内に装填させてお
く。その後、マスタコネクタ側の結合ピンを介して、装
置側のマスタコネクタと光ケーブル側の光コネクタとを
結合させる。その結合に際し、光ケーブル側の光コネク
タが光コネクタ挿入穴内で傾いた状態で装填されている
場合や、マスタコネクタと光コネクタとをピン結合させ
るにあたって、マスタコネクタ側の結合ピンに対し光コ
ネクタのピン穴にズレが生じているような場合、光コネ
クタとマスタコネクタとが確実にピン結合されない事態
が発生する。そこで、マスタコネクタには、バネによっ
て結合ピンの延在方向に付勢力が与えられ、これによっ
て、結合ピンの延在方向にある程度の自由度を持たせる
ことができ、結合ピンに対する光コネクタのピン穴の位
置が多少ずれていても、光ケーブル側の光コネクタと検
査装置側のマスタコネクタとを簡単に結合させることが
できる。更に、光コネクタとマスタコネクタとをより良
好に結合させるため、マスタコネクタヘッド内で回転継
手を介してマスタコネクタを回転支持させる。これによ
って、マスタコネクタの首振りの自由度が増し、コネク
タ挿入穴内での光コネクタの装填状況に影響されること
なく、光コネクタとマスタコネクタとを円滑にかつ確実
に結合させることが可能となる。よって、光コネクタと
マスタコネクタとが適切に結合されるので、測定値の再
現性が良好になると同時に、光ケーブルの検査作業の確
実性が増すことで、光ケーブルの検査が簡単になり、検
査の作業性向上に寄与する。
【0010】請求項6に係る本発明の光ケーブルの検査
装置においては、光ケーブルの両端で光ファイバ心線を
露出させたものが検査の対象になる。この検査にあたっ
て、マスタコネクタの利用を考慮し、光ファイバ心線の
先端部は、心線セット治具に設けられた特殊コネクタに
装着させておく。その後、マスタコネクタ側の結合ピン
を介して、マスタコネクタと光コネクタとを結合させ
る。その結合に際し、特殊コネクタが傾いた状態で心線
セット治具に取り付けられている場合や、マスタコネク
タと特殊コネクタとをピン結合させるにあたって、マス
タコネクタ側の結合ピンに対し特殊コネクタのピン穴に
ズレが生じているような場合、特殊コネクタとマスタコ
ネクタとが確実にピン結合されない事態が発生する。そ
こで、マスタコネクタには、バネによって結合ピンの延
在方向に付勢力が与えられ、これによって、結合ピンの
延在方向にある程度の自由度を持たせることができ、結
合ピンに対する特殊コネクタのピン穴の位置が多少ずれ
ていても、特殊コネクタとマスタコネクタとを簡単に結
合させることができる。更に、特殊コネクタとマスタコ
ネクタとをより良好に結合させるため、マスタコネクタ
ヘッド内で回転継手を介してマスタコネクタを回転支持
させる。これによって、マスタコネクタの首振りの自由
度が増し、特殊コネクタの取り付け状況に影響されるこ
となく、特殊コネクタとマスタコネクタとを円滑にかつ
確実に結合させることが可能となる。よって、特殊コネ
クタとマスタコネクタとが適切に結合されるので、測定
値の再現性が良好になると同時に、光ケーブルの検査作
業の確実性が増すことで、光ケーブルの検査が簡単にな
り、検査の作業性向上に寄与する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る光ケーブルの
検査装置について添付図面を参照して説明する。なお、
説明において同一要素には同一符号を用い、重複する説
明は省略する。
【0012】図1は前述した光ケーブル(図15参照)
を検査できる装置の一例を示す斜視図である。本実施例
に係る検査装置は、光ケーブル5の一端に接続された光
コネクタ5aを保持するコネクタセット治具(コネクタ
保持部材)11、光ケーブル5の他端に露出した光ファ
イバ心線5bを位置決めする心線セット治具(心線保持
部材)12、このコネクタセット治具11及び心線セッ
ト治具12を位置決めする治具ベース(位置決め部材)
16、18、コネクタセット治具11に位置決めされた
光コネクタ5aに検査光を入射する光源13、光ケーブ
ル5に露出した光ファイバ心線5bから出射された検査
光のパワーレベルを測定するパワーメータ14を備えて
構成される。
【0013】ここで、コネクタセット治具11はロボッ
トベース15の付近まで引き出され、ロボットベース1
5上に備え付けられた治具ベース16上に装着されてい
る。また、心線セット治具12はロボットベース17の
付近まで引き出され、ロボットベース17上に備え付け
られた治具ベース18上に装着されている。ここで、治
具ベース16、18には、コネクタセット治具11及び
心線セット治具12のいずれも装着可能である。ロボッ
トベース15、ロボットベース17の上面には直交座標
型のロボット19、20が設置されており、ロボット1
9、20の先端にはマスタコネクタヘッド21、22が
取り付けられている。
【0014】マスタコネクタヘッド21、22にはディ
スペンサ23、24よりエア配管25、26を介してシ
リンジ27、28が取り付けられている。マスタコネク
タヘッド21、22には力センサ(図示せず)が内蔵さ
れているので、コネクタ同志の結合力を測定でき、従来
の結合クリップの押圧に比べてバラツキが小さく正確な
結合力で光コネクタ同志を結合することができる。その
為、結合損失の測定値の再現性は一層良好になってい
る。また、マスタコネクタ21は光ファイバリボン29
を介して光源13に接続され、光源13からの検査光が
マスタコネクタヘッド21から光ケーブル5に入射され
る。さらに、マスタコネクタヘッド22は光ファイバリ
ボン30を介してパワーメータ14に接続され、光ケー
ブル5からの出射光がマスタコネクタヘッド22を介し
てパワーメータ14に導かれる。
【0015】パワーメータ14により測定された出射光
のパワーレベルなどのデータは、パーソナルコンピュー
タ31に取り込まれ、モニタ32上に表示される。ま
た、ロボット19、20にはロボット制御装置33、3
4が接続されており、それぞれのロボット19、20の
動作が制御されている。
【0016】次に、本実施例に適用できる治具ベース、
コネクタセット治具及び心線セット治具の一例を図2を
参照し、心線セット治具のより具体的構成を図3および
図4を参照してそれぞれ説明する。図2はコネクタセッ
ト治具及び心線セット治具が装着された治具ベースを示
す平面図、図3は図2のA−A´線から見た心線セット
治具の一例を示す側面図、図4は特殊コネクタが装着さ
れた心線セット治具を示す斜視図、図5はコネクタセッ
ト治具によるコネクタの保持方法の一例を示す縦断面図
である。
【0017】治具ベース18は略U字状フレーム部材で
形成されており、対向する1対の腕部には複数のねじ穴
18a、ピン穴18bが平行に所定間隔で形設されてい
る(図2参照)。その為、コネクタセット治具11及び
心線セット治具12の間隔、配置を簡単に変更すること
ができる。ここで、ねじ穴18a、ピン穴18bなどの
穴径、間隔は同一になっているので、コネクタセット治
具11と心線セット治具12の位置は変更可能である。
【0018】心線セット治具12の両端部には、前述し
た治具ベースのピン穴18a、ねじ穴18bに挿入され
るピン12c、ねじ12dが固定されており、その一側
壁には複数のファイバ把持部12aを装着する為の取付
け部12eが複数形成されている(図3参照)。心線セ
ット治具12は、治具ベースのピン穴18aにピン12
cを挿入し、その後、ねじ12dで締め付けることによ
り、治具ベース18に固定される。
【0019】この心線セット治具12には、ファイバ保
持部12a及び特殊コネクタ12bが固定されており、
光ケーブル5から供給された光ファイバ心線5bはファ
イバ保持部12a及び特殊コネクタ12bによって固定
されている。ファイバ保持部12aには矩形状溝及びこ
の矩形状溝を覆う蓋が備えられており、特殊コネクタ1
2bにはV溝が形設されている。光ファイバ心線5bの
端部は被覆が除去されており、その先端部は鏡面カット
されている。光ファイバ心線5bは、その先端部が特殊
コネクタ12bのV溝によって位置決めされた後、その
被覆部をファイバ保持部12aの矩形状溝に収納して蓋
で押えることにより、心線セット治具12にセットされ
る。これにより、光ファイバ心線5bの切断端面は特殊
コネクタ12bの結合端面に一致する(図4参照)。
【0020】また、コネクタセット治具11には矩形状
のコネクタ挿入穴11aが形設されており、その中に光
コネクタ5aの一部が挿入されている(図2参照)。コ
ネクタ挿入穴11aに挿入された光コネクタ5bの2側
面は、L字状の弾性部材11b及び樹脂部材11cを介
してコネクタ挿入穴11aの内壁と接触し、光コネクタ
5aの露出部はワーク押えピン11dにより押さえられ
ている(図5参照)。
【0021】次に、本実施例で使用できるマスタコネク
タヘッドについて図6乃至図8を参照して説明する。図
6は前述したコネクタセット治具11および心線セット
治具12との結合の際に使用できるマスタコネクタの構
成を示す斜視図、図7はマスタコネクタを保持する構造
例を示す断面図、図8はマスタコネクタの結合ピンと検
査用の光コネクタのピン穴が一致しない状態を示す説明
図である。
【0022】このマスタコネクタヘッド40は、マスタ
コネクタ41を保持するコネクタハウジング40a、板
バネ40b、コネクタ支持体40cを備える(図6参
照)。板バネ40bには4つの円形穴40dが等間隔に
形設されている。この板バネ40bの円形穴40dに
は、円形穴40dの内径より小さい外径で形成されたピ
ン42が挿入される。さらに、これらのピン42は板バ
ネ40bの板厚(h)より大きい間隔(h´)を隔てて
配置された平板43、44に固定されている。したがっ
て、板バネ40bは平板43、44の間で、ある程度の
自由度を保ちつつ保持されている(図7参照)。なお、
板バネ40bは薄く形成されているので、外力に対し容
易に変形する構造になっている。その結果、マスタコネ
クタ41とコネクタセット治具11に固定された光コネ
クタ5aを結合する際に、それぞれのピンの中心軸が多
少ずれていても、簡単に結合することができる。
【0023】例えば、マスタコネクタ41と光コネクタ
5aのピン軸との間に、ピン半径より小さいズレがある
場合(図8(a))、マスタコネクタ41は結合ピン4
1aをピン穴に挿入する際に結合ピン41aとピン穴の
中心が一致する方向に移動し、マスタコネクタ41と光
コネクタ5aのコネクタ結合が実現される。また、マス
タコネクタ41のピン軸に対し、マスタコネクタ41の
ピンの軸の延長線が光コネクタ5aの結合ピン穴に投射
される範囲で、光コネクタ5aのピン軸が傾斜している
場合、マスタコネクタ41は結合ピンをピン穴に挿入す
る際に結合ピン41aとピン穴の中心が一致する方向に
回転し、マスタコネクタ41と光コネクタ5aのコネク
タ結合が実現される。このように、コネクタの結合時
に、マスタコネクタ41の結合ピン41aと光コネクタ
5aのピン穴が円滑に嵌合し、無理な力がコネクタに付
加されないので、結合損失のバラツキを小さくすること
ができる。
【0024】図9は、他のマスタコネクタヘッドの構造
例を示す。同図(a)はマスタコネクタヘッドを結合ピ
ンから見た図、同図(b)は同図(a)のB−B´線か
ら見た断面図である。
【0025】このマスタコネクタヘッドは、板バネ40
bの内部に回転継手45が内蔵され、マスタコネクタ4
1は回転継手45を介して一対の平板(図7参照)の間
で保持されるので、マスタコネクタ41に板バネ40b
の中心軸に対して回転方向の自由度を持たせることがで
きる。なお、回転方向の自由度を持たせる方法としてダ
イヤフラム構造を使用し、さらに、板バネの変形量を大
きくしてもよい。
【0026】図10は、検査光を入射または出射するマ
スタコネクタを保持したマスタコネクタヘッドの取付け
構造の一例を示す。同図(a)はマスタコネクタヘッド
の取付け構造を結合ピンの配列方向に対し直交する方向
から見た図、同図(b)はマスタコネクタヘッドの取付
け構造を同図(a)のC−C´線に沿って切断した断面
図である。
【0027】マスタコネクタ41はマスタコネクタヘッ
ドのコネクタハウジング40aに保持された状態で、マ
スタコネクタハウジング45に内蔵されている。このマ
スタコネクタハウジング45には板部材45aが突設さ
れ、この板部材45aは基台46に取り付けられたリニ
アガイド47に係合して直動機構を構成する。また、基
台46はロボット19、20に固定され、ベース48を
介してリニアガイド47を保持する。さらに、ベース4
8には力センサ49が取り付けられており、マスタコネ
クタハウジング45と力センサ49との間には圧縮コイ
ルバネ50が装着されている。その為、マスタコネクタ
41を結合ピン41aの軸方向に直線運動させることが
でき、マスタコネクタ41に加わる力を検出することが
できる。この力センサ49からの出力信号は、力センサ
アンプ51を介してパーソナルコンピュータ31に入力
され、データの演算、管理などがなされる(図1参
照)。
【0028】また、この取付け構造にはリニアポテンシ
ョメータなどの測長用センサ52が装着されており、圧
縮コイルバネ50の伸縮量を測定できる。その為、ベー
ス48は移動しているが、光ケーブルに入射したモニタ
光が検出されない場合、光ケーブルの断線か光コネクタ
の結合上の問題かを区別することができるようになっ
た。すなわち、通常のコネクタ結合時におけるバネの全
長をx0(図11(a))とすれば、光コネクタの結合
に由来する異常時のバネの全長はx0 と異なる値(例え
ば、x1 )になる(同図(b))。したがって、測長用
センサ52でバネの全長を検出することにより、光コネ
クタ同志の結合上の問題を認識することができる。
【0029】次に、シリンジとニードルを備えたマスタ
コネクタヘッドの取り付け構造を説明する。図12は、
このマスタコネクタヘッドの取り付け構造の一例を示す
図である。
【0030】マスタコネクタヘッド40とシリンジ27
は同一の支持部材53に支持され、コネクタセット治具
における光コネクタのピッチLとマスタコネクタヘッド
の結合ピン41aとニードル27aの中心の距離Mが一
致している。支持部材53は少なくともコネクタの結合
方向へ移動させる軸を含む2軸方向以上に移動できる機
構部により駆動される。その為、検査用光コネクタが複
数配置されている場合、1つの光コネクタを検査してい
るときに予め次に検査する光コネクタにマッチングオイ
ルを供給(ディスペンス)することができる。したがっ
て、マッチングオイルの分配とコネクタ結合を同時に行
うことができるので、検査時間を短縮することができ
る。
【0031】次に、図1〜図13を参照して、上述した
実施例に係る光ケーブルの検査装置を用いた検査方法を
説明する。図13は検査方法の一例を示すフローチャー
トである。
【0032】まず、検査用光ケーブル5の一端に接続さ
れた光コネクタ5aをコネクタセット治具11にセット
し(ステップ101)、このコネクタセット治具11を
治具ベース18に取り付ける(ステップ102)。次
に、光ケーブル5の他端から露出した光ファイバ心線5
bの端部に対し、被覆の除去、鏡面カットなどの端面処
理を施す(ステップ103)。この端面処理された光フ
ァイバ心線5bを心線セット治具12にセットし(ステ
ップ104)、この心線セット治具12を治具ベース1
8に取り付ける(ステップ105)。以上の準備が完了
したら、検査装置に係るシステムの起動スイッチを入れ
る(ステップ106)。
【0033】次に、シリンジ27を用いて光コネクタ5
aのピン穴にマッチングオイルを供給し(ステップ10
7)、図1に示すように、コネクタセット治具11が保
持した光コネクタ5aと心線セット治具12が保持した
光ファイバ心線5bを、それぞれ、ロボット19が保持
したマスタコネクタ41とロボット20が保持したマス
タコネクタ41に光結合させる(ステップ108)。こ
の場合、コネクタ結合の問題の有無は、例えば測長用セ
ンサ52(図10(a)参照)で検出することができ
る。光コネクタ5a、光ファイバ心線5bが問題なくマ
スタコネクタ41に接続されたら、光ケーブル5の結合
損失および結合力を測定する(ステップ109)。な
お、光ケーブルの結合損失は検査光の出力値とパワーメ
ータ14による出力値とを比較することにより得ること
ができ、コネクタ同志の結合力は力センサ49により直
接検出することができる。光コネクタ5aが複数配置さ
れているときには、ステップ107、108、109を
その数だけ繰り返す。
【0034】結合損失の測定および結合力測定が終了し
たら(ステップ110)、コネクタセット治具11から
光コネクタ5a、心線セット治具12から光ファイバ心
線5bをそれぞれ取り外し(ステップ111)、光コネ
クタ5aのマッチングオイルを拭きとる(ステップ11
2)。
【0035】このように、本実施例に係る光ケーブルの
検査装置を用いると、検査データの再現性が良く、光コ
ネクタ付きケーブルを容易に検査することができる。特
に、光コネクタ付き光ケーブルの検査の高速化、省人化
に有効であり、作業環境の改善が実現される。
【0036】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、本実施例では一端に光コネクタ、
他端に光ファイバ心線が露出した光ケーブルに適用可能
な装置を一例として示したが、例えば2つの治具ベース
にコネクタセット治具あるいは心線セット治具を装着す
れば、両端が光コネクタの光ケーブルあるいは両端に光
ファイバ心線が露出した光ケーブルに適用できる。
【0037】また、上記実施例では光ファイバ心線が分
離した状態で供給され、それぞれの光ファイバ心線に光
コネクタが接続された光ケーブルを用いているが、すべ
ての光ファイバ心線が一括して接続されたケーブル一括
コネクタが接続された光ケーブルにも適用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る光ケーブルの検査装置は、
少なくとも一端に光コネクタが接続固定された光ケーブ
ルの検査装置において、光コネクタを着脱自在に装着さ
せるコネクタ挿入穴を有するコネクタセット治具と、コ
ネクタ挿入穴に装着される光コネクタのピン穴に挿入さ
せる結合ピンを有すると共に、結合ピンの延在方向にバ
ネを介して付勢させたマスタコネクタと、マスタコネク
タを回転支持する回転継手とを有するマスタコネクタヘ
ッドと、を備えたことにより、光コネクタとマスタコネ
クタとが適切に結合されるので、測定値の再現性が高く
なると同時に、光ケーブルの検査作業の確実性が増すこ
とで、光ケーブルの検査が簡単になり、検査の作業性が
向上する。また、本発明に係る光ケーブルの検査装置
は、両端で光ファイバ心線を露出させた光ケーブルの検
査装置において、光ファイバ心線の先端部を装着固定さ
せる特殊コネクタを有する心線セット治具と、特殊コネ
クタに固定させる光コネクタのピン穴に挿入させる結合
ピンを有すると共に、結合ピンの延在方向にバネを介し
て付勢させたマスタコネクタと、マスタコネクタを回転
支持する回転継手とを有するマスタコネクタヘッドと、
を備えたことにより、特殊コネクタとマスタコネクタと
が適切に結合されるので、測定値の再現性が高くなると
同時に、光ケーブルの検査作業の確実性が増すことで、
光ケーブルの検査が簡単になり、検査の作業性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ケーブルの検査装置
を示す斜視図である。
【図2】実施例に適用できるコネクタセット治具および
心線セット治具が装着された治具ベースを示す図であ
る。
【図3】図2に示す治具ベースに装着された心線セット
治具をA−A´線から見た図である。
【図4】図3に示す心線セット治具に装着できる特殊コ
ネクタが装着された心線セット治具を示す斜視図であ
る。
【図5】図2に示す治具ベースに装着されたコネクタセ
ット治具によるコネクタの把持方法の一例を示す縦断面
図である。
【図6】コネクタセット治具および心線セット治具との
結合の際に使用できるマスタコネクタの構成を示す斜視
図である。
【図7】マスタコネクタを保持する構造例を示す断面図
である。
【図8】マスタコネクタの結合ピンと検査用の光コネク
タのピン穴が一致しない状態を示す説明図である。
【図9】本発明に使用できる他のマスタコネクタヘッド
の構造例を示す図である。
【図10】検査光を入射または出射するマスタコネクタ
を保持したマスタコネクタヘッドの取付け構造の一例を
示す図である。
【図11】検査用の光コネクタとマスタコネクタの結合
状態を示す図である。
【図12】本発明に使用できるマスタコネクタヘッドの
取り付け構造の一例を示す図である。
【図13】本発明の一実施例に係る光ケーブルの検査装
置を用いた検査方法の一例を示すフローチャートであ
る。
【図14】従来の光コネクタの結合構造を示す斜視図で
ある。
【図15】図1に示す検査装置で検査可能な光ケーブル
の一例を示す図である。
【符号の説明】
5…光ケーブル、5a…光コネクタ、5b…光ファイバ
心線、11…コネクタセット治具、11a…コネクタ挿
入穴、11d…弾性部材、12…心線セット治具、12
b…特殊コネクタ、27…シリンジ、40…マスタコネ
クタヘッド、40b…板バネ(バネ)、41…マスタコ
ネクタ、41a…結合ピン、45…回転継手、49…力
センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−125599(JP,A) 特開 昭63−241329(JP,A) 特開 昭63−233346(JP,A) 特開 昭61−258138(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02 G02B 6/00 G02B 6/40 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に光コネクタが接続固定
    された光ケーブルの検査装置において、 前記光コネクタを着脱自在に装着させるコネクタ挿入穴
    を有するコネクタセット治具と、 前記コネクタ挿入穴に装着される前記光コネクタのピン
    穴に挿入させる結合ピンを有すると共に、前記結合ピン
    の延在方向にバネを介して付勢させたマスタコネクタ
    と、前記マスタコネクタを回転支持する回転継手とを有
    するマスタコネクタヘッドと、 を備えたことを特徴とする光ケーブルの検査装置。
  2. 【請求項2】 マスタコネクタに加わる結合力を測定す
    る力センサを備えことを特徴とする請求項1記載の光ケ
    ーブルの検査装置。
  3. 【請求項3】 前記マスタコネクタは、板バネの中央に
    配置させた前記回転継手で保持されることを特徴とする
    請求項1又は2記載の光ケーブルの検査装置。
  4. 【請求項4】 前記光コネクタは、弾性部材を介して前
    記光コネクタ挿入穴内に装着させることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一項記載の光ケーブルの検査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記マスタコネクタヘッドには、前記光
    コネクタの結合端面に向けてマッチングオイルを供給す
    るシリンジが取り付けられたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一項記載の光ケーブルの検査装置。
  6. 【請求項6】 両端で光ファイバ心線を露出させた光ケ
    ーブルの検査装置において、 前記光ファイバ心線の先端部を装着固定させる特殊コネ
    クタを有する心線セット治具と、 前記特殊コネクタに固定させる前記光コネクタのピン穴
    に挿入させる結合ピンを有すると共に、前記結合ピンの
    延在方向にバネを介して付勢させたマスタコネクタと、
    前記マスタコネクタを回転支持する回転継手とを有する
    マスタコネクタヘッドと、 を備えたことを特徴とする光ケーブルの検査装置。
  7. 【請求項7】 前記マスタコネクタは、板バネの中央に
    配置させた前記回転継手で保持されることを特徴とする
    請求項6記載の光ケーブルの検査装置。
  8. 【請求項8】 前記マスタコネクタヘッドには、前記光
    コネクタの結合端面に向けてマッチングオイルを供給す
    るシリンジが取り付けられたことを特徴とする請求項6
    又は7記載の光ケーブルの検査装置。
  9. 【請求項9】 前記光ファイバ心線の切断端面は、前記
    特殊コネクタの結合端面に一致させるような鏡面加工が
    施されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか
    一項記載の光ケーブルの検査装置。
JP3224320A 1991-09-04 1991-09-04 光ケーブルの検査装置 Expired - Fee Related JP3052294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3224320A JP3052294B2 (ja) 1991-09-04 1991-09-04 光ケーブルの検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3224320A JP3052294B2 (ja) 1991-09-04 1991-09-04 光ケーブルの検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0560647A JPH0560647A (ja) 1993-03-12
JP3052294B2 true JP3052294B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=16811907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3224320A Expired - Fee Related JP3052294B2 (ja) 1991-09-04 1991-09-04 光ケーブルの検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3052294B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0560647A (ja) 1993-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5926594A (en) System and method for aligning and attaching optical fibers to optical waveguides, and products obtained thereby
US5469522A (en) Optical fiber splice interconnection and usage method
CA2124038C (en) Fiber optic splicer-connector
US5946436A (en) Structure of optical connector and aligning method
US8005336B2 (en) Activation tool for a fiber optic connector
KR970004472B1 (ko) 광코넥터결합장치 및 광코넥터결합방법
JPS6211807A (ja) 終端された光フアイバ及びその製造方法
JPH11337771A (ja) 多心ファイバー用光コネクタ
JP3052294B2 (ja) 光ケーブルの検査装置
US5917595A (en) Fiber optic holding fixture for an optical interferometer
US7108430B2 (en) Optic fiber terminus indexer
JP3096870B2 (ja) 多心フェルールの光ファイバ挿入穴の角度測定方法
JP2593551B2 (ja) 多心光ファイバ一括接続用コネクタ
JP3506108B2 (ja) 光コネクタの偏心測定装置及び偏心測定方法
JP3950781B2 (ja) 光ファイバ接続方法及び接続構造
JP2825845B2 (ja) 光ファイバの切替接続スイッチ
JP3908414B2 (ja) 偏波保持ファイバ用コネクタのキーの調整方法
JP2519233B2 (ja) 光フアイバ用多心一括切替スイツチ
JP2628771B2 (ja) 光スイッチ装置のコネクタ着脱装置
JPH09197157A (ja) 光ファイバ接続器および光ファイバの接続方法
JPH08184420A (ja) Mtコネクタのコア位置ずれ測定方法
JPS6118484Y2 (ja)
JP2575534B2 (ja) 多心コネクタのセッティング方法
JP2518967B2 (ja) 光ファイバコネクタの軸ずれ測定方法
JPH11237525A (ja) 光コネクタの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees