JP3124186B2 - 視覚障害者誘導用カーペット - Google Patents

視覚障害者誘導用カーペット

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JP3124186B2
JP3124186B2 JP06154523A JP15452394A JP3124186B2 JP 3124186 B2 JP3124186 B2 JP 3124186B2 JP 06154523 A JP06154523 A JP 06154523A JP 15452394 A JP15452394 A JP 15452394A JP 3124186 B2 JP3124186 B2 JP 3124186B2
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健司 安部
光雄 伊藤
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三菱バーリントン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デパート、ホテル、そ
の他各種のホール等の床面に敷設される視覚障害者誘導
用カーペットに関する。
【0002】
【従来の技術】道路の交差点、駅のホーム等には、視覚
障害者のために視覚障害者誘導用床材が多く敷設される
ようになってきている。図4乃至図7に示すように、こ
の視覚障害者誘導用床材1は、その路面から突出する点
状の凸部2、或いは線状の凸部2′が形成されており、
視覚障害者はこの凸部2,2′を靴底を通して足の裏で
感知して、安全な歩行域を確保する。そのため凸部2,
2′には適度な硬度と、耐久性が要求され、従来からコ
ンクリート製、合成樹脂製、或いはゴム製の床材が広く
使用されている。
【0003】しかしながら、このような材質の床材が病
院、ホテル、公会堂、図書館等のカーペットを敷設した
室内で使用されると、周囲のカーペットと調和せず外観
を損なうばかりでなく、カーペットの持つ保温性及び吸
音性が損なわれ、歩き心地の低下を招く。こうした不具
合を解決するため、例えば実開昭59−196178号
公報には、カーペット本体の表面に合成樹脂製又はゴム
製等の凸部を直接形成した視覚障害者誘導用カーペット
が開示されている。また、カーペット本体の裏面に熱可
塑性樹脂をバッキングした後、熱成形により表面に凸部
を形成した視覚障害者誘導用カーペットが実開昭59−
196179号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
59−196178号公報に開示された視覚障害者誘導
用カーペットは凸部の形成が非常に煩雑なものとなり生
産性が極めて低いという課題があり、また実開昭59−
196179号公報に開示された視覚障害者誘導用カー
ペットはタイルカーペットのような伸縮性の乏しいカー
ペットの場合に熱成形の際にカーペットが破損するとい
う問題があった。
【0005】更に、これらの視覚障害者誘導用カーペッ
トは、カーペット本体と凸部形成材とが完全に一体化さ
れているため、本体或いは凸部形成材の何れか一方が損
傷しても全体を取り替えなければならなかった。
【0006】こうした点を踏まえて、本発明者等は先に
特願平5−319546号にて線状又は点状の凸部が一
体成形された視覚障害者誘導用床材と、前記床材の凸部
に対応する位置に凸部が嵌合するための穴部が設けられ
たカーペット本体とからなり、前記床材上に前記カーペ
ット本体を重ね合わせて敷設される視覚障害者誘導用カ
ーペットを提供した。この視覚障害者誘導用カーペット
は生産性が高く、製造時にカーペットが破損する危惧が
なく、しかもカーペット本体と凸部形成材とを別個に取
り替えることができる等の優れた特性を有しているが、
その後の検討によって更に解決すべき以下の課題をもつ
ことが判明した。
【0007】すなわち、(1)上記先願の視覚障害者誘
導用カーペットはその下面全体が硬い床材で構成される
ているので床との接着性に劣る。(2)周辺のカーペッ
トより厚くなるので段差ができる。(3)凸部のレイア
ウト、色等を変更するのが困難である。(4)一部の凸
部が損傷しても床材全体を取替えなければならない。
(5)大きさを変更することが困難である、等々であ
る。
【0008】本発明はこれらの問題点を解消した視覚障
害者誘導用カーペットの提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、カーペット本体の表面の所定位置に所定形
状の多数の突起物が突出してなるカーペットであって、
カーペット本体と突起物、及び突起物同志が各々独立し
て構成され、各突起物が底部に鍔部を有する所定形状に
形成され、前記カーペット本体の所要位置には前記突起
物の嵌合穴部が形成され、前記突起物と前記穴部との嵌
合時に同突起物の上部がカーペット本体の表面から突出
することを特徴とする視覚障害者誘導用カーペットを主
要な構成としている。
【0010】
【作用】単にカーペット本体の嵌合穴部に突起物を裏面
側から嵌合するだけで、突起物を有する視覚障害者誘導
用カーペットの敷設を可能にする。しかも、突起物の底
部に形成された薄肉の鍔部が嵌着挿通孔穴部から突起物
の抜け出しを防止すると共に、周辺のカーペットとの間
に段差を生じさせない。また、同鍔部は突起物から僅か
に突出させるだけで足りるため、カーペット本体の裏面
の殆どが床面に接触され、床面との接着面積が確保され
る。
【0011】
【実施例】以下本発明を図示した実施例に基づいて詳細
に説明する。本発明の視覚障害者誘導用カーペットは、
図1にその縦断面図で示す如く合成樹脂やゴム等を用い
て、それぞれを単独に多数成形して得られる底部の周縁
から外方に延設された鍔部3を有する線状又は点状の突
起物4と、図2にその縦断面図で示す如く前記突起物4
が嵌合する同突起物4とほぼ同じ大きさ及び水平断面形
状を有する嵌合穴部6が所定位置に形成されたカーペッ
ト本体5とを構成部材としている。
【0012】前記鍔部3は突起物4の成形と同時に一体
成形されるのが好ましいが、突起物本体とは別個に成形
して突起物の底部に接着剤をもって接着一体化しても差
し支えない。そして、突起物4の底面から延出する鍔部
3は突起物4がカーペット本体5の嵌合穴部6から抜け
出すのを防ぐためのものであるから、その突出幅Wは数
mm程度で十分であり、この幅Wを狭くすることによっ
てカーペット本体5の下面において鍔部3により覆われ
る部分を少なくし、カーペット本体5と床面との直接接
触し得る面積を広くして、通常のカーペットと同様の床
面との接着性を確保することが肝要である。また、鍔部
3の厚さもあまり薄くなりすぎて突起物4の抜け出しを
防止することができなくならない限りできるだけ薄くす
ることが、周辺のカーペットとの間に段差が生ずること
を防ぐ意味から望ましく、通常1mm以下であることが
好ましい。また、前記突起物4の高さは同突起物4をカ
ーペット本体5の嵌合穴部6に下方から嵌合させたと
き、同突起物4の上部がカーペット本体5の表面から突
出する寸法に設定されている。
【0013】カーペット本体5は通常のカーペットの所
定位置に突起物4の水平断面形状とほぼ同じ大きさと形
状の穴部6を形成するといった簡単な工程を通すだけで
あり、カーペット製造時に一連の工程として組み込むこ
とが可能となり、生産性には何らの支障をきたすもので
はない。そして、嵌合穴部6に嵌合する突起物4は各々
独立しているため、穴部6がどのようなレイアウトで形
成されても、またカーペット本体5がどのような大き
さ、形状に裁断されても突起物4は自由に穴部6に嵌合
させることが可能であり、しかもこの場合カーペット本
体5の下面周囲からは何ら余計なものがはみ出して見え
ることがない。また、異なった色調の突起物4を様々な
レイアウトで嵌合穴部6に嵌合させることにより多様で
多彩な模様を形成することも可能であり、更に一部の突
起物が損傷してもそれだけを簡単に新しい突起物に取り
替えることができる。
【0014】なお、穴部6の形成にあたっては周囲から
カーペット本体5の繊維部分がほつれださないように、
溶融切断法により周囲の繊維同志を融着させて穴部6を
形成することが好ましい。
【0015】本発明のカーペットにおいて、更に好まし
いことには前述の如くして嵌合穴部6を形成したときに
得られる抜き落とし部分も利用できることにある。即
ち、前記嵌合穴部6が上述の如く所定の配置で形成され
てなるカーペット本体5の嵌合穴部6に、所望のレイア
ウトで突起物4を嵌合させたあとで、同突起物4が嵌合
されていない嵌合穴部6に前述の如く嵌合穴部6の形成
時に生じる抜き落とし部分を改めて嵌合固着してカーペ
ットを敷設すれば、突起物4が嵌合されていない余分な
嵌合穴部6は前記抜き落とし部分により埋められ、周辺
のカーペット本体5との間に何ら違和感を生じさせな
い。従って、カーペット本体5に対する嵌合穴部6の配
置についても、突起物4のレイアウトを余り考慮する必
要がなくなる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明からも明らかな如く、本発明
の視覚障害者誘導用カーペットは以下に記載するような
優れた効果を奏する。 (1)突起物の底面に付設した鍔部により、同突起物を
カーペット本体の嵌合穴部に嵌合させてカーペットを敷
設しても同突起物が嵌合穴部から抜け出すことがない。 (2)嵌合穴部の裏面周辺には突起物の鍔部が接触して
いるだけであるため、同鍔部が接触する部分以外のカー
ペット本体の裏面が直接床面と接し、床面に対して通常
のカーペットと同様の接着性が得られる。 (3)鍔部の厚さを薄くすることにより周辺のカーペッ
トとの段差を実質的になくすことができる。 (4)種々の大きさ形状のカーペットに対応できる。 (5)突起物のレイアウト、色等を自由に変更すること
ができる。 (6)一部の突起物が損傷してもそれだけを取り替える
ことができる。 (7)嵌合穴部の形成時に生じるカーペット本体の抜き
落とし部分も有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視覚障害者誘導用カーペットに適用さ
れる突起物の一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の視覚障害者誘導用カーペットに適用さ
れるカーペット本体の一例を示す縦断面図である。
【図3】前記突起物とカーペット本体とを使用した本発
明の代表的な実施例を示す縦断面図である。
【図4】従来の点状凸部が形成された視覚障害者誘導用
床材を示す平面図である。
【図5】図4の縦断面図である。
【図6】従来の線状凸部が形成された視覚障害者誘導用
床材を示す平面図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【符号の説明】
1 視覚障害者誘導用床材 2 床材の点状凸部 2’ 床材の線状凸部 3 鍔部 4 突起物 5 カーペット本体 6 嵌合穴部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−36284(JP,A) 実開 昭59−196178(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット本体の表面の所定位置に所定
    形状の多数の突起物が突出してなるカーペットであっ
    て、カーペット本体と突起物、及び突起物同志が各々独
    立して構成され、各突起物が底部に鍔部を有する所定形
    状に形成され、前記カーペット本体の所要位置には前記
    突起物の嵌合穴部が形成され、前記突起物と前記穴部と
    の嵌合時に同突起物の上部がカーペット本体の表面から
    突出することを特徴とする視覚障害者誘導用カーペッ
    ト。
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