JP3123926B2 - コンプライアンステスター - Google Patents

コンプライアンステスター

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JP3123926B2
JP3123926B2 JP08165392A JP16539296A JP3123926B2 JP 3123926 B2 JP3123926 B2 JP 3123926B2 JP 08165392 A JP08165392 A JP 08165392A JP 16539296 A JP16539296 A JP 16539296A JP 3123926 B2 JP3123926 B2 JP 3123926B2
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博路 野崎
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日産アルティア株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブッシュを含めた
サスペンション系のたわみ特性を調べるコンプライアン
ステスターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ブッシュを含めたサスペンション
系のたわみ特性を調べる装置としては、例えばシャシ静
特性試験機が知られている。このシャシ静特性試験機
は、車両全体を試験機に搭載し、バウンド、リバウン
ド、ロール状態等を試験機上で実現しながら、ホイール
アライメントを測定するもので、この試験機を用いてブ
ッシュを含めたサスペンション系のたわみ特性が調べら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシャシ静特性試験機にあっては、下記に列挙する問
題がある。 (1)車両が拘束された状態での試験であるため、実走
行に近いフリーの状態とは異なり、また、拘束している
ことにより、車両に傷などを付けたりするなどの問題が
あった。 (2)大型装置であり、しかも、特別のパワーユニット
(油圧ユニット等)や上記車両拘束ユニットを必要とす
るものであるため、コスト的にもスペース的にも非常に
不利である、という問題がある。
【0004】そこで、本発明者は、このような従来の問
題点を解決するものとして、被試験体の車両を搭載させ
たことによる荷重の負荷によって、油圧を発生させるよ
うにしたコンプライアンステスターを既に提案してある
(特願平06−175559号、特願平06−3267
43号)。そしてさらに、この既提案のコンプライアン
ステスターを改良するものも提案してある(特願平07
−352665号)。その改良点の第1は、パワーユニ
ットとして、自動車整備工場などの既設のエアー供給源
(コンプレッサーなど)を利用すると共に、コントロー
ルの精度を上げるため、空圧−油圧(液圧)の変換を行
う、エアーハイドロコンバータを組み込んだ点にあり、
第2は、測定に際して、被試験体の車両に変位測定手段
を簡単かつ迅速に取り付けることができるようにした点
にあり、また、第3は、測定データを記録、保存するた
め、変位測定手段にプリンターなどのデータ記録手段を
設けた点にあった。
【0005】ところが、本発明者がさらに鋭意検討した
ところ、次のような改良点が見出された。その改良点の
第1は、車輪を前後方向、又は横方向に移動させる前後
方向用と横方向用の2台のパワーシリンダを用意して、
被試験体の車両本体の向きを変えたりすることなく(1
台の場合、前後方向から横方向に変える場合や、その逆
の場合、90°向きを変える必要がある)、前後方向と
横方向の変位測定が簡単に行えるようにした点にある。
改良点の第2は、タイヤ載置テーブルの近傍にセンサ取
付け用スタンド部材を立設させると共に、このスタンド
部材に車輪変位検出センサと車体変位検出センサとを設
け、車体の形状などに影響されることなく(車体形状が
複雑になると、磁石などを利用した変位検出用ステー
(ブラケット)を車体側に取り付けることが困難となる
場合がある)、容易に測定できるようにした点ある。改
良点の第3は、タイヤ載置テーブルの車輪の進退方向に
車両進退用スロープを設け、車体をジャッキなどで上げ
下げすることなく、車両自体の自走によって、進退する
ようにした点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かゝる本発明の主要な手
段は、ブッシュを含めたサスペンション系のたわみ特性
を調べるコンプライアンステスターにおいて、テスター
支持ベースの上面に沿って移動可能に設けられたタイヤ
載置テーブルと、前記タイヤ載置テーブルの車輪の進退
方向に設けられた車両進退用スロープと、前記タイヤ載
置テーブルの移動を停止させるテーブル用ロック手段
と、前記タイヤ載置テーブルに連係されて、当該タイヤ
載置テーブル上の車輪を前後方向に移動させる前後方向
用パワーシリンダと、前記タイヤ載置テーブルに連係さ
れて、当該タイヤ載置テーブル上の車輪を横方向に移動
させる横方向用パワーシリンダと、前記前後方向用及び
横方向用のパワーシリンダを駆動させる駆動源と、前記
駆動源からの駆動力を前記前後方向用又は横方向用のパ
ワーシリンダに切り換えるパワーシリンダ用駆動力切換
部と、前記タイヤ載置テーブルの近傍に立設され、かつ
当該タイヤ載置テーブル上の車輪に対して、それと平行
な前後方向位置と、それと直交する横方向位置とが切り
換え可能とするか、又はそれぞれ独立に前後方向位置と
横方向位置とを取り得るセンサ取付け用スタンド部材
と、前記タイヤ載置テーブル上の車輪に対して、着脱自
在に装着されるタイヤホルダーアタッチメントと前記セ
ンサ取付け用スタンド部材に設置され、前記タイヤ載置
テーブル上の車輪の変位を検出する車輪変位検出センサ
と、前記センサ取付け用スタンド部材に設置され、前記
タイヤ載置テーブル上の車両車体のタイヤハウス外側近
傍の変位を検出する車体変位検出センサと、を備えてい
ることを特徴とするコンプライアンステスターにある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明に係るコン
プライアンステスターの1つの実施の形態を示したもの
である。この図1〜図4において、1は自動車整備工場
などの床面に設けられる、例えば適宜離間した2枚のプ
レートからなるテスター支持ベース、4はテスター支持
ベース1上に設けられた車輪Tが載置されるタイヤ載置
テーブル、31は傾斜板31aなどからなり、上記タイ
ヤ載置テーブル4の車輪(ロードホイール)Tの進退方
向の一部に設けられた車両進退用スロープ、32は例え
ばこの車両進退用スロープ31下の内部に組み込まれて
なるテーブル用ロック手段、35は上記車両進退用スロ
ープ31の反対側に設置されて、タイヤ載置テーブル4
上の車輪Tの脱輪を防止するためのタイヤストッパー、
5Aは上記タイヤ載置テーブル4に連係されて、当該タ
イヤ載置テーブル4上の車輪Tを前後方向に移動させる
前後方向用パワーシリンダ、5Bは上記タイヤ載置テー
ブル4に連係されて、当該タイヤ載置テーブル4上の車
輪Tを横方向に移動させる横方向用パワーシリンダ、1
00は前後方向用及び横方向用のパワーシリンダ5A,
5Bを駆動させる、エアー供給源などからなる駆動源、
101はエアー供給源からの供給エアーを切り換えるた
めの電磁バルブなどらなる駆動力切換部、102はスイ
ッチなどからなる切換操作部、110は空圧−流体圧
(油圧)の変換を行うためのエアハイドロコンバータ、
210は駆動源100からの駆動力を前後方向用又は横
方向用のパワーシリンダ5A,5Bに切り換えるための
切換弁などからなるパワーシリンダ用駆動力切換部であ
る。
【0008】また、300は上記タイヤ載置テーブル4
の近傍に立設され、かつこのタイヤ載置テーブル4上の
車輪Tに対して、それと平行な前後方向位置と、それと
直交する横方向位置とが切り換え可能とするセンサ取付
け用スタンド部材、400は上記タイヤ載置テーブル4
上の車輪Tに対して、着脱自在に装着されるタイヤホル
ダーアタッチメント、500Aはセンサ取付け用スタン
ド部材300に設置され、タイヤ載置テーブル4上の車
輪Tの変位を検出する車輪変位検出センサ、500Bは
センサ取付け用スタンド部材に設置され、タイヤ載置テ
ーブル上の車両車体Kのタイヤハウス外側近傍(フェン
ダー部分)Kaの変位を検出する車体変位検出センサ、
600は上記車輪変位検出センサ500A及び車体変位
検出センサ500Bからの検出データが入力されると共
に、コンピュータ内臓の演算装置やプロッピーデスクな
どの記録媒体処理部(デスクドラブ装置)などを有する
演算機構内臓のコントローラ、601はコントローラ6
00によって演算された結果を出力するプリンタなどの
出力装置、602は演算された結果などを表示するため
の表示装置である。
【0009】上記タイヤ載置テーブル4は、テスター支
持ベース1上に敷設されたプレート1aなどとの間に、
環状のボールリテナー15に複数納められた鋼球16か
らなる機構によって、テスター支持ベース1の上面に沿
って、スライド移動と回転移動ができるように設けられ
ている。上記テーブル用ロック手段32は、例えばパワ
ーシリンダからなり、前記駆動源100としてのエアー
供給源からの圧縮空気(圧搾空気)によって、駆動され
るようになっている。このロック用のパワーシリンダへ
の圧縮空気の供給は、スイッチなどの切換操作部102
(すなわちロック用の切換ボタン)を操作して、電磁バ
ルブなどの駆動力切換部101を切り換えることによっ
て行われる。上記エアーハイドロコンバーター110
は、圧縮空気室111と流体圧室112と隔壁フロート
113とからなり、エアー供給源からの圧縮空気が圧縮
空気室111に供給されると、隔壁フロート113が押
圧されて、流体圧室112に充填されている油などが、
レギュレータ120、及びパワーシリンダ用駆動力切換
部210を介して、それぞれのパワーシリンダ5A,5
Bのシリンダ流体室(図示省略)側に流入して、空圧−
流体圧の変換が行われるようになっている。
【0010】上記タイヤ載置テーブル4の近傍に立設さ
れるセンサ取付け用スタンド部材300は、例えばテス
ター支持ベース1をなす上下2枚のプレート間で、タイ
ヤ載置テーブル4上の車輪Tの中心(センター)に相当
する部分にネジピン301などによって回動可能に挿入
された回動部材302の遊端側に設けられている。この
ため、当該回動部材302を、単に90°回転させるの
みで、タイヤ載置テーブル4上の車輪Tに対する、セン
サ取付け用スタンド部材300の車輪変位検出センサ5
00A、及び車体変位検出センサ500Bの向きを、簡
単に切り換えることができる。なお、このセンサ取付け
用スタンド部材300は、車輪変位検出センサ500A
と車体変位検出センサ500Bのため、それぞれ独立に
2個設けておくこともできる。
【0011】上記タイヤホルダーアタッチメント400
は、例えば枠溝を有する架設部材401と、この架設部
材401内に摺動自在に収納されたスライド部材402
と、当該スライド部材402を適宜箇所で固定するため
のロック部403と、各部材の遊端側に固着されて、車
輪Tの外周に当接される挟持片404,404と、上記
架設部材401のセンター(中心)位置に設けられたセ
ンサ取付け部405とからなる。したがって、このタイ
ヤホルダーアタッチメント400を車輪Tに装着するに
は、タイヤサイズに合わせて、スライド部材402をス
ライドさせる一方、各挟持片404,404を車輪Tの
外周に当接させ、この位置で、ロック部403をロック
すれば、簡単に装着することができる。上記車輪Tの変
位を検出する車輪変位検出センサ500Aは、ワイヤー
方式のセンサで、そのセンサワイヤー(棒状細線体)5
01の先端が、上記タイヤホルダーアタッチメント40
0に固着されるようになっており、また、上記車両車体
Kのタイヤハウス外側近傍Kaの変位を検出する車体変
位検出センサ500Bも、やはりワイヤー方式のセンサ
で、そのセンサワイヤー501の先端が、そのタイヤハ
ウス外側近傍Kaに固着されるようになっている。そし
て、このセンサワイヤー501の移動が本体部分で検出
されるようになっている。
【0012】このセンサワイヤー501の具体的な固着
は、特に限定されないが、例えば図5〜図7に示した固
着手段410,420,430によって行うとよい。図
5の固着手段510Aは、各センサ500A,500B
からのセンサワイヤー501の先端が接続される接続部
512を有すると共に、その開口部に小型のマグネット
(磁石)513が装着されたクランプキャップ511か
らなる。このため、このクランプキャップ511を、タ
イヤホルダーアタッチメント400のセンサ取付け部4
05やタイヤハウス外側近傍Kaの外装部に単に着磁さ
せるのみで、簡単に固着することができる。もちろん、
この場合、上記センサ取付け部405は、少なくとも着
磁可能な金属製材料などで形成するものとする。図6の
固着手段510Bは、各センサ500A,500Bから
のセンサワイヤー501の先端が接続される接続部51
2を有するクリップ514からなる。したがって、タイ
ヤホルダーアタッチメント400のセンサ取付け部40
5やタイヤハウス外側近傍Kaの外装部に、突出部52
2を有する固着具521を予め固着しておけば、この突
出部522を、上記クリップ514の挟持部514a,
514aで、単に挟持するのみで、簡単に固着すること
ができる。図7の固着手段510Cは、各センサ500
A,500Bからのセンサワイヤー501の先端が接続
される接続部512を有すると共に、その先端に円錐状
の弾性圧入体516が装着されたクランプフック515
からなる。したがって、タイヤホルダーアタッチメント
400のセンサ取付け部405やタイヤハウス外側近傍
Kaの外装部に、突出部522を有すると共に、この突
出部522に止め穴522aが貫通された固着具521
を予め固着しておけば、この突出部522の止め穴52
2aに、上記クランプフック515の弾性圧入体516
を、単に圧入するのみで、簡単に固着することができ
る。
【0013】このような構成からなる本発明のコンプラ
イアンステスターでは、次のような作業手順によって、
コンプライアンスの測定が行われる。なお、この測定に
あったて、上記構成のコンプライアンステスターは、被
試験体車両の前輪の左右や後輪の左右に対応するため、
左右対象構造の2組を用意することが好ましい。より完
全な形として、4組用意することも可能であり、また、
作業性が低下するものの、1個のコンプライアンステス
ターで対応することも可能である。この場合、コンプラ
イアンステスターと同一高さの単なる台座テーブルを用
意して、左右のバランスを取るようにする。
【0014】そして、先ず、車両の乗り込み時には、ス
イッチなどの切換操作部102のロック用の切換ボタン
をONにする。そうすると、駆動力切換部101の電磁
バルブの通路Iが開き、エアー供給源100からの圧縮
空気が供給され、テーブル用ロック手段32のパワーシ
リンダが駆動して、その押圧部32aが、タイヤ載置テ
ーブル4の側面に当接して、これをロックする。この状
態で、車両を乗り込ませ、その左右の前輪や左右の後輪
をタイヤ載置テーブル4上に載置させる。このとき、所
定の進入位置で、タイヤストッパー35と突き当たるよ
うにすれば、位置決め位置をドライバーに体感させるこ
とが可能となる。このようにして、車両の乗り込みが完
了したら、スイッチなどの切換操作部102のロック用
の切換ボタンをOFFにして、電磁バルブの通路Iを閉
じると共に、テーブル用ロック手段32のパワーシリン
ダに内蔵されているリターンスプリングにより、復帰し
ながら、大気解放する。これにより、パワーシリンダの
押圧部32aを後退させ、タイヤ載置テーブル4のロッ
クを解除して、フリー状態にする。
【0015】次に、例えば車輪Tの前後方向のコンプラ
イアンスを測定したい場合には、パワーシリンダ用駆動
力切換部210の切換弁をA側にセットしておく(A側
通路を開成しておく)と共に、センサ取付け用スタンド
部材300を、車輪Tの前後方向と平行な位置にセット
し(図2の位置Iとし)、さらに、車輪変位検出センサ
500Aのセンサワイヤー501の先端を、上記タイヤ
ホルダーアタッチメント400のセンサ取付け部405
に固着する一方、車体変位検出センサ500Bのセンサ
ワイヤー501の先端を、そのタイヤハウス外側近傍K
aに固着しておく。この状態で、スイッチなどの切換操
作部102の作動用の切換ボタンをONにする。そうす
ると、駆動力切換部101の電磁バルブの通路IIが開
き、エアー供給源100からの圧縮空気が供給され、エ
アハイドロコンバータ110を介して、油などの流体
が、前後方向用のパワーシリンダ5Aに供給され、駆動
し、これによって、その押圧部5aが、タイヤ載置テー
ブル4の側面に当接して、これを移動させようとする。
この移動荷重が、タイヤ載置テーブル4上の車輪Tに作
用する。
【0016】この移動荷重により、車輪Tが変位する
と、その変位量は、車輪変位検出センサ500Aによっ
て検出され、また、このときの車両車体Kのタイヤハウ
ス外側近傍Kaの変位量は、車体変位検出センサ500
Bによって検出される。これらの各センサ500A,5
00Bからの検出データは、コントローラ600に入力
されると共に、演算されて、車輪Tの前後方向のコンプ
ライアンスが求められる。この測定結果は、プリンタな
どの出力装置601で出力したり、或いは表示装置60
2に表示したり、さらに、必要に応じて、コントローラ
600の記録媒体処理部などで、プロッピーデスクなど
に記録しておくこともできる。
【0017】このようにして、車輪Tの前後方向のコン
プライアンス測定が完了したら、スイッチなどの切換操
作部102の作動用の切換ボタンをOFFにする。そう
すると、駆動力切換部101の電磁バルブの通路IIが
閉じると共に、前後方向用のパワーシリンダ5Aに内蔵
されているリターンスプリングにより、復帰しながら、
大気解放する。これにより、パワーシリンダ5Aの押圧
部5aが後退し、タイヤ載置テーブル4の押圧が解除さ
れる。そして、車両をタイヤ載置テーブル4上から下ろ
す際には、上述したように、スイッチなどの切換操作部
102のロック用の切換ボタンをONして、テーブル用
ロック手段32のパワーシリンダを駆動させ、その押圧
部32aを、タイヤ載置テーブル4の側面に当接させ
て、これをロックする。この状態で、車両を下ろし終わ
ったら、このロックを解除する。
【0018】一方、車輪Tの横方向のコンプライアンス
を測定する場合にも、基本的には、上記前後方向のコン
プライアンス測定時とほぼ同様であるが、この場合、パ
ワーシリンダ用駆動力切換部210の切換弁をB側にセ
ットしておく(B側通路を開成しておく)と共に、セン
サ取付け用スタンド部材300を、車輪Tの前後方向と
直交する横方向の位置にセットし(図2の位置IIと
し)、かつ、上記前後方向のコンプライアンス測定時と
同様、車輪変位検出センサ500Aのセンサワイヤー5
01の先端を、上記タイヤホルダーアタッチメント40
0のセンサ取付け部405に固着する一方、車体変位検
出センサ500Bのセンサワイヤー501の先端を、そ
のタイヤハウス外側近傍Kaに固着して行う。なお、こ
の横方向のコンプライアンス測定は、上記前後方向のコ
ンプライアンス測定の終了後、直ちに継続して行うこと
もできる。この場合、前後方向及び横方向のコンプライ
アンス測定が、極めて迅速かつ能率的に行うことができ
る。
【0019】なお、上記実施の態様では、駆動源100
のエアー供給源とパワーシリンダ用駆動力切換部210
との間に、エアーハイドロコンバーター110を介在さ
せた場合であるが、本発明は、これに限定されず、エア
ーハイドロコンバーター110を省略することも可能で
ある。また、車輪変位検出センサ500A及び車体変位
検出センサ500Bとして、ワイヤー方式のセンサを用
いたが、本発明は、これに限定されず、レザー方式のも
の、又は光学方式のセンサによっても、対応することが
できる。
【0020】
【発明の効果】
(1)先ず、本発明に係る請求項1記載のコンプライア
ンステスターによると、車輪を前後方向、又は横方向に
移動させる前後方向用と横方向用の2台のパワーシリン
ダを用意してあるため、被試験体の車両本体の向きを変
えたりすることなく、前後方向と横方向のコンプライア
ンス測定が簡単に行える。これによって、極めて良好な
作業性が得られる。また、タイヤ載置テーブルの車輪の
進退方向に車両進退用スロープを設けてあるため、車両
本体をジャッキなどで上げ下げすることなく、車両自体
の自走によって、進退させることができ、やはり良好な
作業性が得られる。さらに、センサ取付け用スタンド部
材を、タイヤ載置テーブルの近傍に立設すると共に、タ
イヤ載置テーブル上の車輪に対して、それと平行な前後
方向位置と、それと直交する横方向位置とが切り換え可
能とさせた場合、この単なる切り換えによって、車輪の
前後方向及び横方向のコンプライアンス測定を簡単、か
つ迅速に行うことができる。
【0021】(2)次に、本発明に係る請求項2記載の
コンプライアンステスターによると、駆動源をエアー供
給源とすると共に、当該エアー供給源とパワーシリンダ
用駆動力切換部との間に、エアーハイドロコンバーター
を介在させてあるため、自動車整備工場などの既設のエ
アー供給源(コンプレッサーなど)を利用することがで
き、また、エアーハイドロコンバータを組み込みによ
り、空圧の制御のみでは、困難な高精度での位置制御が
可能となる。
【0022】(3)また、本発明に係る請求項3又は4
記載のコンプライアンステスターによると、車輪変位検
出センサや車体変位検出センサとして、ワイヤー方式の
センサを用いてあるため、そのセッテング、すなわちセ
ンサワイヤーの固着が極めて簡単に行え、良好な作業性
が得られる。
【0023】(4)本発明に係る請求項5記載のコンプ
ライアンステスターによると、車両進退用スロープの反
対側にタイヤ載置テーブル上の車輪の脱輪を防止するた
めのタイヤストッパーが設けてあるため、高い安全性が
得られる。また、車両の進入時、当該タイヤストッパー
への当接によって、所定の位置決め位置をドライバー側
に体感させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンプライアンステスターの一つ
の実施の形態を示した概略部分縦断側面図である。
【図2】図1のコンプライアンステスターを示した概略
平面図である。
【図3】図1のコンプライアンステスターのタイヤ載置
テーブル部分を示した部分拡大縦断側面図である。
【図4】図1のコンプライアンステスターのタイヤホル
ダーアタッチメントを示した拡大側面図である。
【図5】本発明に係るコンプライアンステスターにおけ
る車輪変位検出センサ又は車体変位検出センサの固着手
段を示した拡大側面図である。
【図6】本発明に係るコンプライアンステスターにおけ
る車輪変位検出センサ又は車体変位検出センサの他の固
着手段を示した拡大側面図である。
【図7】本発明に係るコンプライアンステスターにおけ
る車輪変位検出センサ又は車体変位検出センサのさらに
別の固着手段を示した拡大側面図である。
【符号の説明】
1 テスター支持ベース 4 タイヤ載置テーブル 5A 前後方向用パワーシリンダ 5B 横方向用のパワーシリンダ 31 車両進退用スロープ 32 テーブル用ロック手段 35 タイヤストッパー 100 駆動源(エアー供給源) 101 駆動力切換部 102 切換操作部 110 エアーハイドロコンバーター 210 パワーシリンダ用駆動力切換部 300 センサ取付け用スタンド部材 400 タイヤホルダーアタッチメント 500A 車輪変位検出センサ 500B 車体変位検出センサ 501 センサワイヤー T 車輪

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブッシュを含めたサスペンション系のた
    わみ特性を調べるコンプライアンステスターにおいて、 テスター支持ベースの上面に沿って移動可能に設けられ
    たタイヤ載置テーブルと、 前記タイヤ載置テーブルの車輪の進退方向に設けられた
    車両進退用スロープと、 前記タイヤ載置テーブルの移動を停止させるテーブル用
    ロック手段と、 前記タイヤ載置テーブルに連係されて、当該タイヤ載置
    テーブル上の車輪を前後方向に移動させる前後方向用パ
    ワーシリンダと、 前記タイヤ載置テーブルに連係されて、当該タイヤ載置
    テーブル上の車輪を横方向に移動させる横方向用パワー
    シリンダと、 前記前後方向用及び横方向用のパワーシリンダを駆動さ
    せる駆動源と、 前記駆動源からの駆動力を前記前後方向用又は横方向用
    のパワーシリンダに切り換えるパワーシリンダ用駆動力
    切換部と、 前記タイヤ載置テーブルの近傍に立設され、かつ当該タ
    イヤ載置テーブル上の車輪に対して、それと平行な前後
    方向位置と、それと直交する横方向位置とが切り換え可
    能とするか、又はそれぞれ独立に前後方向位置と横方向
    位置とを取り得るセンサ取付け用スタンド部材と、前記
    タイヤ載置テーブル上の車輪に対して、着脱自在に装着
    されるタイヤホルダーアタッチメントと 前記センサ取付け用スタンド部材に設置され、前記タイ
    ヤ載置テーブル上の車輪の変位を検出する車輪変位検出
    センサと、 前記センサ取付け用スタンド部材に設置され、前記タイ
    ヤ載置テーブル上の車両車体のタイヤハウス外側近傍の
    変位を検出する車体変位検出センサと、 を備えていることを特徴とするコンプライアンステスタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記駆動源が、圧縮空気を供給するエア
    ー供給源で、かつ当該エアー供給源と前記パワーシリン
    ダ用駆動力切換部との間に、前記エアー供給源からの圧
    縮空気が供給される圧縮空気室と作動流体が充填された
    流体圧室とが隔壁フロートを介して区画されて、圧力変
    換を行うエアーハイドロコンバーターを介在させたこと
    を特徴とする請求項1記載のコンプライアンステスタ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記車輪変位検出センサが、ワイヤー方
    式のセンサで、そのセンサワイヤーの先端が前記タイヤ
    ホルダーアタッチメントに固着されることを特徴とする
    請求項1、又は2記載のコンプライアンステスター。
  4. 【請求項4】 前記車体変位検出センサが、ワイヤー方
    式のセンサで、その先端が車両車体のタイヤハウス外側
    近傍に固着されることを特徴とする請求項1、2、又は
    3記載のコンプライアンステスター。
  5. 【請求項5】 前記タイヤ載置テーブル上の車輪の脱輪
    を防止するためのタイヤストッパーを、前記車両進退用
    スロープの反対側に設置したことを特徴とする請求項
    1、2、3、又は4記載のコンプライアンステスター。
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