JP3123307B2 - カルマン渦流量計 - Google Patents
カルマン渦流量計Info
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- G01F1/05—Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using mechanical effects
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、外部振動によって増
幅器ケースが共振するとき、これがカルマン渦の検出部
に影響を及ぼして測定精度を低下させるのを、Ｏリング
や制振部材の挿設によって防止するカルマン渦流量計に
関する。
幅器ケースが共振するとき、これがカルマン渦の検出部
に影響を及ぼして測定精度を低下させるのを、Ｏリング
や制振部材の挿設によって防止するカルマン渦流量計に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来例について、その側断面図の図５を
参照しながら説明する。図において、渦発生体2 が、測
定流体が流れる管路1 にその直径に沿って貫通する形で
挿設される。渦発生体2 は、符号を付けてない上流側(
図の左側),下流側( 図の右側)の各柱状体からなり、管
路1 との嵌合箇所に流体封止と防振の目的で各Ｏリング
5,6 が挿設され、後述するように、支持台22によって管
路1 に対して押圧固定される。検出棒3 は、符号を付け
てない円板状のダイヤフラムと、その軸線方向に内方(
図で下方) に伸びる棒体と、同じく軸線方向に外方( 図
で上方) に伸びるネジ付き棒とからなる。ダイヤフラム
は、その下面が渦発生体2 の上面とＯリング14を介して
接触し、棒体の先端側の小径部分が、下流側柱状体にあ
けられた穴に、封止，防振用のＯリング4 を介して挿入
される。ダイヤフラムの上面側に、ネジ付き棒に嵌まる
形で順に、圧電素子7,絶縁板8,皿バネ9 が積層され、バ
ランスウェイト10によって固定される。ここで、圧電素
子7 は、検出棒3 の先端側の小径部分の微小変位をダイ
ヤフラムの変位として検出し、電気信号に変換して出力
する。バランスウェイト10は、ネジ固定のナットの機能
とともに、検出棒3 が受ける管路1 の振動などの、カル
マン渦による以外の振動要因の影響を打ち消す機能もも
つ。
参照しながら説明する。図において、渦発生体2 が、測
定流体が流れる管路1 にその直径に沿って貫通する形で
挿設される。渦発生体2 は、符号を付けてない上流側(
図の左側),下流側( 図の右側)の各柱状体からなり、管
路1 との嵌合箇所に流体封止と防振の目的で各Ｏリング
5,6 が挿設され、後述するように、支持台22によって管
路1 に対して押圧固定される。検出棒3 は、符号を付け
てない円板状のダイヤフラムと、その軸線方向に内方(
図で下方) に伸びる棒体と、同じく軸線方向に外方( 図
で上方) に伸びるネジ付き棒とからなる。ダイヤフラム
は、その下面が渦発生体2 の上面とＯリング14を介して
接触し、棒体の先端側の小径部分が、下流側柱状体にあ
けられた穴に、封止，防振用のＯリング4 を介して挿入
される。ダイヤフラムの上面側に、ネジ付き棒に嵌まる
形で順に、圧電素子7,絶縁板8,皿バネ9 が積層され、バ
ランスウェイト10によって固定される。ここで、圧電素
子7 は、検出棒3 の先端側の小径部分の微小変位をダイ
ヤフラムの変位として検出し、電気信号に変換して出力
する。バランスウェイト10は、ネジ固定のナットの機能
とともに、検出棒3 が受ける管路1 の振動などの、カル
マン渦による以外の振動要因の影響を打ち消す機能もも
つ。
【０００３】ところで、支持台22は、フランジ部と円筒
状端部とからなり、そのフランジ部でボルト11によっ
て、管路1 に対して渦発生体2 を押圧固定し、円筒状端
部に渦発生体2 のダイヤフラムや圧電素子7 などのカル
マン渦に係る検出部を内蔵し、さらに円筒状端部の外周
に信号用増幅器のケース部を嵌挿, 保持させる。増幅器
のケース部は、ケース13と、これにＯリング16を介して
ネジ固定される両側の各カバー14とからなり、内部にプ
リント配線板18で代表される、圧電素子7 の出力に基づ
いて流速を求める検出回路その他を内蔵する。圧電素子
7 とプリント配線板18とは、リード線19によって接続さ
れる。ケース13の下部が、支持台22の端部の外周に1 個
のＯリング15を介して嵌挿され、左右一対のボルト17に
よってネジ固定される。このＯリング15は検出部, 検出
回路を含む内部空間と外部空間との隔離，封止用であ
る。
状端部とからなり、そのフランジ部でボルト11によっ
て、管路1 に対して渦発生体2 を押圧固定し、円筒状端
部に渦発生体2 のダイヤフラムや圧電素子7 などのカル
マン渦に係る検出部を内蔵し、さらに円筒状端部の外周
に信号用増幅器のケース部を嵌挿, 保持させる。増幅器
のケース部は、ケース13と、これにＯリング16を介して
ネジ固定される両側の各カバー14とからなり、内部にプ
リント配線板18で代表される、圧電素子7 の出力に基づ
いて流速を求める検出回路その他を内蔵する。圧電素子
7 とプリント配線板18とは、リード線19によって接続さ
れる。ケース13の下部が、支持台22の端部の外周に1 個
のＯリング15を介して嵌挿され、左右一対のボルト17に
よってネジ固定される。このＯリング15は検出部, 検出
回路を含む内部空間と外部空間との隔離，封止用であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来例には、外部振動
に弱いという欠点がある。すなわち、外部振動によって
増幅器ケース部が共振すると、この共振が支持台22を介
して圧電素子7 などの検出部に伝わり、圧電素子7 の出
力に影響を及ぼす。したがって、カルマン渦流量計の取
付け箇所で配管振動が大きく、しかも流量が小さいとき
には、とくに正確な流量の測定が阻害され、測定精度を
低下させることになる。
に弱いという欠点がある。すなわち、外部振動によって
増幅器ケース部が共振すると、この共振が支持台22を介
して圧電素子7 などの検出部に伝わり、圧電素子7 の出
力に影響を及ぼす。したがって、カルマン渦流量計の取
付け箇所で配管振動が大きく、しかも流量が小さいとき
には、とくに正確な流量の測定が阻害され、測定精度を
低下させることになる。
【０００５】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、外部振動によって増幅器ケースが共
振するとき、これがカルマン渦の検出部に影響を及ぼし
て測定精度を低下させるのを防止するカルマン渦流量計
を提供することにある。
の問題点を解消し、外部振動によって増幅器ケースが共
振するとき、これがカルマン渦の検出部に影響を及ぼし
て測定精度を低下させるのを防止するカルマン渦流量計
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に係るカルマン
渦流量計は、カルマン渦に係る検出部を内蔵する円筒状
端部を有し、管路に取り付けられる支持台と；この支持
台端部の外周面に、その軸線方向に並設され円周に沿っ
て形成された溝に嵌挿されるＯリングと；このＯリング
を介して支持台端部に嵌挿，保持される、カルマン渦に
係る信号用増幅器のケースと；支持台端部・増幅器ケー
ス間に設けられ、この増幅器ケースの支持台端部に対す
る軸線方向の可動範囲を制限するストッパと；を備え
る。
渦流量計は、カルマン渦に係る検出部を内蔵する円筒状
端部を有し、管路に取り付けられる支持台と；この支持
台端部の外周面に、その軸線方向に並設され円周に沿っ
て形成された溝に嵌挿されるＯリングと；このＯリング
を介して支持台端部に嵌挿，保持される、カルマン渦に
係る信号用増幅器のケースと；支持台端部・増幅器ケー
ス間に設けられ、この増幅器ケースの支持台端部に対す
る軸線方向の可動範囲を制限するストッパと；を備え
る。
【０００７】請求項２に係るカルマン渦流量計は、請求
項１に記載の流量計において、ストッパが、増幅器ケー
スの外壁に内部に突出する形で固定され、支持台端部に
彫り込まれた凹部に遊隙をもって挿入される軸体であ
る。請求項３に係るカルマン渦流量計は、カルマン渦に
係る検出部を内蔵する筒状端部を有し管路に取り付けら
れる支持台と；この支持台端部の外周に嵌挿されネジ固
定される、カルマン渦に係る信号用増幅器のケースと；
この増幅器ケースの外壁にあけられたネジ貫通用穴の箇
所に、これと同軸に外壁を挟んでその各側に配設される
円環状制振部材と；を備える。
項１に記載の流量計において、ストッパが、増幅器ケー
スの外壁に内部に突出する形で固定され、支持台端部に
彫り込まれた凹部に遊隙をもって挿入される軸体であ
る。請求項３に係るカルマン渦流量計は、カルマン渦に
係る検出部を内蔵する筒状端部を有し管路に取り付けら
れる支持台と；この支持台端部の外周に嵌挿されネジ固
定される、カルマン渦に係る信号用増幅器のケースと；
この増幅器ケースの外壁にあけられたネジ貫通用穴の箇
所に、これと同軸に外壁を挟んでその各側に配設される
円環状制振部材と；を備える。
【０００８】
【作用】請求項１または２に係るカルマン渦流量計で
は、増幅器ケースが、複数個のＯリングを介して支持台
端部に嵌挿，保持されるから、外部振動によって増幅器
ケースが共振しても、この共振が、Ｏリングのもつ制振
機能によって、支持台端部に内蔵される検出部に伝わり
にくい。しかも、支持台端部・増幅器ケース間に設けら
れたストッパによって、増幅器ケースの支持台端部に対
する軸線方向の可動範囲が制限される。
は、増幅器ケースが、複数個のＯリングを介して支持台
端部に嵌挿，保持されるから、外部振動によって増幅器
ケースが共振しても、この共振が、Ｏリングのもつ制振
機能によって、支持台端部に内蔵される検出部に伝わり
にくい。しかも、支持台端部・増幅器ケース間に設けら
れたストッパによって、増幅器ケースの支持台端部に対
する軸線方向の可動範囲が制限される。
【０００９】とくに請求項２に係るカルマン渦流量計で
は、増幅器ケースの外壁に固定されたストッパの軸体
が、支持台端部の凹部に挿入されるから、支持台端部・
増幅器ケース間は、その軸線方向の軸体・凹部内面間の
遊隙量以上にはずれない。請求項３に係るカルマン渦流
量計では、増幅器ケースが、支持台端部に嵌挿，ネジ固
定され、しかも増幅器ケース外壁のネジ貫通用穴の両側
に円環状制振部材が配設されるから、外部振動によって
増幅器ケースが共振しても、この共振が、制振部材の制
振機能によって支持台端部に内蔵される検出部に伝わり
にくい。
は、増幅器ケースの外壁に固定されたストッパの軸体
が、支持台端部の凹部に挿入されるから、支持台端部・
増幅器ケース間は、その軸線方向の軸体・凹部内面間の
遊隙量以上にはずれない。請求項３に係るカルマン渦流
量計では、増幅器ケースが、支持台端部に嵌挿，ネジ固
定され、しかも増幅器ケース外壁のネジ貫通用穴の両側
に円環状制振部材が配設されるから、外部振動によって
増幅器ケースが共振しても、この共振が、制振部材の制
振機能によって支持台端部に内蔵される検出部に伝わり
にくい。
【００１０】
【実施例】この発明に係るカルマン渦流量計の二つの実
施例について、以下に図を参照しながら説明する。第１
実施例について、その側断面図の図１と、その横断面図
の図２（図１のＡ−Ａ断面）とを参照しながら説明す
る。第１実施例が従来例と異なる点は、第１には、増幅
器ケース部の支持台端部に対する嵌挿, 保持が、制振機
能をもつＯリングを介しておこなわれることであり、第
２には、増幅器ケース部の支持台端部に対する保持力が
不十分で軸線方向に若干ずれを生じることがあっても、
ずれ量が一定以下に制限されることである。
施例について、以下に図を参照しながら説明する。第１
実施例について、その側断面図の図１と、その横断面図
の図２（図１のＡ−Ａ断面）とを参照しながら説明す
る。第１実施例が従来例と異なる点は、第１には、増幅
器ケース部の支持台端部に対する嵌挿, 保持が、制振機
能をもつＯリングを介しておこなわれることであり、第
２には、増幅器ケース部の支持台端部に対する保持力が
不十分で軸線方向に若干ずれを生じることがあっても、
ずれ量が一定以下に制限されることである。
【００１１】図1 において、支持台12は、その円筒状端
部の外周面に2 列の円周溝を設け、各円周溝にＯリング
15が嵌挿される。2 個のＯリング15の中央箇所に、両側
から直径方向に有底丸穴の凹部12a があけられ、この凹
部12a にボルト17の端部が遊隙をもって挿入される。こ
のボルト17は、従来例におけるのと異なり、ケース13の
外壁にネジ込まれて固定され、先端部が支持台12の凹部
12a と当接しないで挿入されるだけである。すなわち、
ボルト17は、ケース13と支持台12の端部とをネジ固定す
るのではなく、ケース13と支持台12の端部との端部軸線
方向の可動範囲を制限するストッパとして機能する。言
いかえれば、ケース13と支持台12の端部との端部軸線方
向の可動範囲は、ボルト17の先端部と凹部12a との軸線
方向の遊隙量に相当する。図2 は、以上のことをさらに
明確に示す別の断面図である。図2 において、支持台12
の円筒状端部に嵌挿, 保持されるケース13の部分は、円
筒状をなし、ボルト17の頭部を受ける平らな座面を有す
る。
部の外周面に2 列の円周溝を設け、各円周溝にＯリング
15が嵌挿される。2 個のＯリング15の中央箇所に、両側
から直径方向に有底丸穴の凹部12a があけられ、この凹
部12a にボルト17の端部が遊隙をもって挿入される。こ
のボルト17は、従来例におけるのと異なり、ケース13の
外壁にネジ込まれて固定され、先端部が支持台12の凹部
12a と当接しないで挿入されるだけである。すなわち、
ボルト17は、ケース13と支持台12の端部とをネジ固定す
るのではなく、ケース13と支持台12の端部との端部軸線
方向の可動範囲を制限するストッパとして機能する。言
いかえれば、ケース13と支持台12の端部との端部軸線方
向の可動範囲は、ボルト17の先端部と凹部12a との軸線
方向の遊隙量に相当する。図2 は、以上のことをさらに
明確に示す別の断面図である。図2 において、支持台12
の円筒状端部に嵌挿, 保持されるケース13の部分は、円
筒状をなし、ボルト17の頭部を受ける平らな座面を有す
る。
【００１２】したがって、増幅器のケース13が、2 個の
Ｏリング15を介して支持台12の端部に嵌挿，保持される
から、外部振動によって増幅器のケース13が共振して
も、この共振が、Ｏリング15のもつ制振機能によって、
支持台12の端部に内蔵される圧電素子7 などの検出部に
伝わり難く、検出部に及ぼす影響が抑制され、測定精度
が維持される。しかも、増幅器のケース13の外壁にネジ
込まれ、支持台12の凹部12a に挿入されたボルト17がス
トッパとして機能し、ケース13の支持台12の端部に対す
る軸線方向の可動範囲が制限されるから、たとえ共振に
よって両者がずれることがあっても、ずれ量が制限され
て動作上なんら支障はない。ところで、第１実施例に係
る実験によれば、ケース13の共振時の圧電素子7 のノイ
ズ出力は、従来例における値の半分以下に抑えられ、そ
れだけ測定精度が向上する、という結果が得られた。
Ｏリング15を介して支持台12の端部に嵌挿，保持される
から、外部振動によって増幅器のケース13が共振して
も、この共振が、Ｏリング15のもつ制振機能によって、
支持台12の端部に内蔵される圧電素子7 などの検出部に
伝わり難く、検出部に及ぼす影響が抑制され、測定精度
が維持される。しかも、増幅器のケース13の外壁にネジ
込まれ、支持台12の凹部12a に挿入されたボルト17がス
トッパとして機能し、ケース13の支持台12の端部に対す
る軸線方向の可動範囲が制限されるから、たとえ共振に
よって両者がずれることがあっても、ずれ量が制限され
て動作上なんら支障はない。ところで、第１実施例に係
る実験によれば、ケース13の共振時の圧電素子7 のノイ
ズ出力は、従来例における値の半分以下に抑えられ、そ
れだけ測定精度が向上する、という結果が得られた。
【００１３】第２実施例について、その側断面図の図3
と、その横断面図の図4 （図3 のＡ−Ａ断面）とを参照
しながら説明する。第２実施例が従来例と異なる点は、
増幅器ケース部の支持台端部に対する嵌挿, 固定が、ボ
ルトに挿入されケース部の外壁の両側に配設されるリン
グ状の制振部材( ダンピング部材）を介しておこなわれ
ることである。図3 において、増幅器用ケース13が、そ
の下部の円筒状部で支持台21の円筒状端部の外周に嵌挿
されボルト17によってネジ固定される。このとき、支持
台21の端部の外壁にあけられたネジ貫通用穴の箇所に、
これと同軸に外壁を挟んでその各側にゴム材料からなる
リング状の制振部材22が配設される (図4 参照) 。した
がって、外部振動によって増幅器用ケース13が共振して
も、この共振が、制振部材22の制振機能によって支持台
21の端部に内蔵される検出部に伝わり難く、測定精度が
維持される。ところで、第２実施例に係る実験によれ
ば、ケース13の共振時の圧電素子7 のノイズ出力は、第
１実施例における値より若干大きい程度に抑えられる、
という結果が得られた。
と、その横断面図の図4 （図3 のＡ−Ａ断面）とを参照
しながら説明する。第２実施例が従来例と異なる点は、
増幅器ケース部の支持台端部に対する嵌挿, 固定が、ボ
ルトに挿入されケース部の外壁の両側に配設されるリン
グ状の制振部材( ダンピング部材）を介しておこなわれ
ることである。図3 において、増幅器用ケース13が、そ
の下部の円筒状部で支持台21の円筒状端部の外周に嵌挿
されボルト17によってネジ固定される。このとき、支持
台21の端部の外壁にあけられたネジ貫通用穴の箇所に、
これと同軸に外壁を挟んでその各側にゴム材料からなる
リング状の制振部材22が配設される (図4 参照) 。した
がって、外部振動によって増幅器用ケース13が共振して
も、この共振が、制振部材22の制振機能によって支持台
21の端部に内蔵される検出部に伝わり難く、測定精度が
維持される。ところで、第２実施例に係る実験によれ
ば、ケース13の共振時の圧電素子7 のノイズ出力は、第
１実施例における値より若干大きい程度に抑えられる、
という結果が得られた。
【００１４】
【発明の効果】請求項１または２に係るカルマン渦流量
計では、増幅器ケースが、複数個のＯリングを介して支
持台端部に嵌挿，保持されるから、外部振動によって増
幅器ケースが共振しても、この共振が、Ｏリングのもつ
制振機能によって、支持台端部に内蔵される検出部に伝
わりにくい。しかも、支持台端部・増幅器ケース間に設
けられたストッパによって、増幅器ケースの支持台端部
に対する軸線方向の可動範囲が制限される。したがっ
て、外部振動によって増幅器ケースが共振することがあ
っても、検出部に及ぼす影響が抑制され、測定精度が維
持される。しかも、支持台端部・増幅器ケース間が制限
範囲を超えてずれることが阻止されるから、動作上なん
ら支障はない。
計では、増幅器ケースが、複数個のＯリングを介して支
持台端部に嵌挿，保持されるから、外部振動によって増
幅器ケースが共振しても、この共振が、Ｏリングのもつ
制振機能によって、支持台端部に内蔵される検出部に伝
わりにくい。しかも、支持台端部・増幅器ケース間に設
けられたストッパによって、増幅器ケースの支持台端部
に対する軸線方向の可動範囲が制限される。したがっ
て、外部振動によって増幅器ケースが共振することがあ
っても、検出部に及ぼす影響が抑制され、測定精度が維
持される。しかも、支持台端部・増幅器ケース間が制限
範囲を超えてずれることが阻止されるから、動作上なん
ら支障はない。
【００１５】とくに請求項２に係るカルマン渦流量計で
は、増幅器ケースの外壁に固定されたストッパの軸体
が、支持台端部の凹部に挿入されるから、支持台端部・
増幅器ケース間は、その軸線方向の軸体・凹部内面間の
遊隙量以上にはずれない。したがって、構造的に簡単に
なり、製造しやすく、コスト低減が図られる。請求項３
に係るカルマン渦流量計では、増幅器ケースが、支持台
端部に嵌挿，ネジ固定され、しかも増幅器ケース外壁の
ネジ貫通用穴の両側に円環状制振部材が配設されるか
ら、外部振動によって増幅器ケースが共振しても、この
共振が、制振部材の制振機能によって支持台端部に内蔵
される検出部に伝わりにくい。したがって、外部振動に
よって増幅器ケースが共振することがあっても、検出部
に及ぼす影響が抑制されて、測定精度が維持される。
は、増幅器ケースの外壁に固定されたストッパの軸体
が、支持台端部の凹部に挿入されるから、支持台端部・
増幅器ケース間は、その軸線方向の軸体・凹部内面間の
遊隙量以上にはずれない。したがって、構造的に簡単に
なり、製造しやすく、コスト低減が図られる。請求項３
に係るカルマン渦流量計では、増幅器ケースが、支持台
端部に嵌挿，ネジ固定され、しかも増幅器ケース外壁の
ネジ貫通用穴の両側に円環状制振部材が配設されるか
ら、外部振動によって増幅器ケースが共振しても、この
共振が、制振部材の制振機能によって支持台端部に内蔵
される検出部に伝わりにくい。したがって、外部振動に
よって増幅器ケースが共振することがあっても、検出部
に及ぼす影響が抑制されて、測定精度が維持される。
【図１】この発明に係る第１実施例の側断面図
【図２】第１実施例の横断面図（図１のＡ−Ａ断面）
【図３】この発明に係る第２実施例の側断面図
【図４】第２実施例の横断面図（図３のＡ−Ａ断面）
【図５】従来例の側断面図
１ 管路 ２ 渦発生体 ３ 検出棒 ７ 圧電素子４ １２ 支持台 １２ａ 凹部 １３ ケース １４ カバー １５ Ｏリング １７ ボルト ２１ 支持台 ２２ 制振部材
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Claims (3)
- 【請求項１】カルマン渦に係る検出部を内蔵する円筒状
端部を有し、管路に取り付けられる支持台と；この支持
台端部の外周面に、その軸線方向に並設され円周に沿っ
て形成された溝に嵌挿されるＯリングと；このＯリング
を介して支持台端部に嵌挿，保持される、カルマン渦に
係る信号用増幅器のケースと；支持台端部・増幅器ケー
ス間に設けられ、この増幅器ケースの支持台端部に対す
る軸線方向の可動範囲を制限するストッパと；を備えた
ことを特徴とするカルマン渦流量計。 - 【請求項２】請求項１に記載の流量計において、ストッ
パは、増幅器ケースの外壁に内部に突出する形で固定さ
れ、支持台端部に彫り込まれた凹部に遊隙をもって挿入
される軸体であることを特徴とするカルマン渦流量計。 - 【請求項３】カルマン渦に係る検出部を内蔵する筒状端
部を有し、管路に取り付けられる支持台と；この支持台
端部の外周に嵌挿されネジ固定される、カルマン渦に係
る信号用増幅器のケースと；この増幅器ケースの外壁に
あけられたネジ貫通用穴の箇所に、これと同軸に外壁を
挟んでその各側に配設される円環状制振部材と；を備え
たことを特徴とするカルマン渦流量計。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05149644A JP3123307B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | カルマン渦流量計 |
| US08/263,339 US5563350A (en) | 1993-06-22 | 1994-06-21 | Karman's vortex flow meter |
| US08/697,416 US5753826A (en) | 1993-06-22 | 1996-08-23 | Flow meter having a vibration dampener |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05149644A JP3123307B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | カルマン渦流量計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0712604A JPH0712604A (ja) | 1995-01-17 |
| JP3123307B2 true JP3123307B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=15479737
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05149644A Expired - Fee Related JP3123307B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | カルマン渦流量計 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5563350A (ja) |
| JP (1) | JP3123307B2 (ja) |
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-
1993
- 1993-06-22 JP JP05149644A patent/JP3123307B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-06-21 US US08/263,339 patent/US5563350A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5563350A (en) | 1996-10-08 |
| JPH0712604A (ja) | 1995-01-17 |
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