JP2000275073A - カルマン渦流量計 - Google Patents

カルマン渦流量計

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JP2000275073A
JP2000275073A JP11083127A JP8312799A JP2000275073A JP 2000275073 A JP2000275073 A JP 2000275073A JP 11083127 A JP11083127 A JP 11083127A JP 8312799 A JP8312799 A JP 8312799A JP 2000275073 A JP2000275073 A JP 2000275073A
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vortex
vortex generator
karman
measurement
pressure detection
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Norikazu Osawa
紀和 大沢
Akio Yasumatsu
彰夫 安松
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストが低減出来、長期信頼性が向上し、耐
振動特性が向上し、感度とS/N比が向上されたカルマ
ンを提供する。 【解決手段】 測定管路に挿入された渦発生体により発
生する渦周波数を、測定流体の流れに直交する方向であ
って前記渦発生体の両側の測定流体の圧力変化を2個の
圧力検出センサで検出して測定流体の流量を測定するカ
ルマン渦流量計において、前記渦発生体の前記測定管路
との接続部分に設けられ渦発生体が形状変化し歪みが生
じても前記測定管路に渦発生体の形状変化による影響が
伝わり難くされた歪絶縁部を具備した事を特徴とするカ
ルマン渦流量計である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コストが低減出
来、長期信頼性が向上し、耐振動特性が向上し、感度と
S/N比が向上されたカルマン渦流量計に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来より一般に使用されている
従来例の構成説明図である。図において、測定管路1は
測定流体FL。が内部を流れる管路である。柱状の渦発
生体2は、測定管路1に直角に挿入されている。
【0003】渦発生体2の端部が、ネジあるいは溶接あ
るいは圧着等で、測定管路1に固定または支持されてい
る。第1の,第2の圧力検出センサ3、4は、測定流体FL
oの流れに直交する方向であって、渦発生体2の両側の
測定管路1に配置されている。固定具5、6は圧電素子
3、4を測定管路1に保持しておくものである。
【0004】次に、以上のように構成された渦流量計の
動作について説明する。このカルマン渦流量計は、測定
管路1に挿入された渦発生体2により発生する渦周波数
を検出して流量を測定する。
【0005】渦発生体2により発生する渦周波数を検出
するように、測定管路1で渦発生体2の端部近傍に設け
られた第1の圧力検出センサ3と、第1の圧力検出セン
サ3と渦発生体3の中心軸を通る測定管路1の中心面に
対し対称な位置に第2の圧力検出センサ4が配置されて
いる。
【0006】したがって、第1の圧力検出センサ3の検
出管路振動ノイズと同相の管路振動ノイズが第2の圧力
検出センサ4に発生する。渦発生体2により発生する渦
による圧力変動に対しては、第1の圧力検出センサ3と
第2の圧力検出センサ4は互いに逆相に発生する。
【0007】結局、第1の圧力検出センサ3と、第2の
圧力検出センサ4の出力の差をとることで、渦発生体2
により発生する渦周波数のみを検出し、振動ノイズに関
して不感にすることが出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置においては、測定管路1の大きさや、渦発生体
の大きさは、各口径ごとに定まったものであり、一方、
検出感度や耐圧、製造コストを考えると、圧力検出セン
サの大きさを小さくするには限界がある。
【0009】すなわち、特に小口径の場合、2つの圧力
検出センサ3,4を渦発生体2の両側に設置する為に
は、必然的に渦発生体2と、圧力検出センサ3,4の位
置が近くなってしまう。
【0010】測定流体FLoが流れ、発生する渦により、
渦発生体2の左右で圧力差が生じる。図6に示すよう
に、圧力検出センサ3,4は、純粋な測定流体圧力によ
っては、矢印F1,F2に示すような力を受ける。
【0011】一方、渦発生体2はその左右で圧力差が生
じているので、図7に示すような変形が生じ、測定管路
1においても、渦発生体2の端部近傍は、その変形の影
響を受ける。
【0012】圧力検出センサ3,4が渦発生体2の端部
から離れているときは、影響は小さいが、渦発生体2の
端部と圧力検出センサ3,4が近いと、圧力検出センサ
3,4は図中の矢印Ff3,F4に示すような力を受け
る。
【0013】このように、測定流体圧の直接の影響と、
渦発生体2の変形の影響とでは、同じ測定流体圧力分布
の場合でも、圧力検出センサ3,4に加わる力は逆方向
になり、互いにうち消し合って、圧力検出センサ3,4
の出力は小さくなってしまう。
【0014】出力が小さくなれば、信号処理部に負担が
かかりコストが高くなり、S/N比が悪化し、振動ノイ
ズ等の外乱に弱くなり、精度や安定性が悪くなってしま
う。
【0015】本発明の目的は、上記の課題を解決するも
ので、コストが低減出来、長期信頼性が向上し、耐振動
特性が向上し、感度とS/N比が向上されたカルマン渦
流量計を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明では、請求項1のカルマン渦流量計に
おいては、測定管路に挿入された渦発生体により発生す
る渦周波数を、測定流体の流れに直交する方向であって
前記渦発生体の両側の測定流体の圧力変化を2個の圧力
検出センサで検出して測定流体の流量を測定するカルマ
ン渦流量計において、前記渦発生体の前記測定管路との
接続部分に設けられ前記渦発生体が形状変化しても前記
測定管路に前記渦発生体の形状変化による影響が軽減さ
れるように構成された歪絶縁部を具備した事を特徴とす
る。
【0017】この結果、渦発生体の測定管路との接続部
分に設けられ、渦発生体が形状変化し歪みが生じても、
測定管路に渦発生体の形状変化による影響が伝わりにく
くされた歪絶縁部が設けられた。
【0018】したがって、渦の発生により渦発生体が歪
み、形状が変化しても、それによる応力が接続されてい
る測定管路に伝わることを防ぎ、測定管路及びその近傍
に設置されている圧力検出センサに、渦発生体の形状変
化による影響が伝わりにくいカルマン渦流量計が得られ
る。
【0019】もし、渦発生体の形状変化による影響が、
渦発生体との接続部近傍に設置されてある圧力検出セン
サに及ぶと、純粋に測定流体の圧力によって生じる応力
と逆の成分の応力が発生し、互いにうち消し合って、圧
力検出センサの出力が小さくなってしまう。
【0020】しかし、本発明によれば、圧力検出センサ
は、純粋に測定管路内の測定流体圧力変化のみを検出で
きる。測定流体圧力変化のみを効率良く検出できるの
で、圧力検出センサの出力が大きくなり、信号処理部の
負担が軽減しコストが安くなり、S/N比が向上され、
振動ノイズ等の外乱に強くなり、精度や安定性が向上さ
れたカルマン渦流量計が得られる。
【0021】本発明の請求項2においては、請求項1記
載のカルマン渦流量計において、前記歪絶縁部として、
前記渦発生体の前記測定管路との接続部分にスリット状
の隙間が設けられた事を特徴とする。
【0022】この結果、スリット状の隙間は構成が簡単
であり、安価なカルマン渦流量計が得られる。
【0023】本発明の請求項3においては、請求項1記
載のカルマン渦流量計において、前記歪絶縁部として、
前記渦発生体の前記測定管路との接続部分にスリット状
の隙間と、測定流体の乱れあるいはこの隙間に詰まりが
生じないようにこの隙間に充填された弾性体とが設けら
れた事を特徴とする。
【0024】この結果、渦発生体の端部に刻まれたスリ
ット状の隙間に、柔らかく弾力性に富んだ物質が充填さ
れたので、渦発生体が形状変化しても余計な応力を測定
管路、及びその近傍に設置された圧力検出センサに伝え
ないという特性はそのままに、隙間があることによって
生じる測定流体の流れの乱れをなくすことが出来、高精
度を実現できる。
【0025】また、測定中に隙間につまりがおきるのを
防ぐことができるので、つまりによる応力伝達の変化
や、流れの変化を防ぐことが出来、高精度、高安定のカ
ルマン渦流量計が得られる。
【0026】本発明の請求項4においては、請求項3記
載のカルマン渦流量計において、前記弾性体としてゴム
が使用された事を特徴とする。
【0027】この結果、ゴムは市場性が広く、安価に入
手しやすいので、安価なカルマン渦流量計が得られる。
【0028】本発明の請求項5においては、請求項3記
載のカルマン渦流量計において、前記弾性体としてネオ
プレンゴムが使用された事を特徴とする。
【0029】この結果、ネオプレンゴムは耐油性に優れ
ているので、耐油性が向上されたカルマン渦流量計が得
られる。
【0030】本発明の請求項6においては、請求項3記
載のカルマン渦流量計において、前記弾性体としてフッ
素ゴムが使用された事を特徴とする。
【0031】この結果、フッ素ゴムは耐食性と高温特性
に優れているので、耐食性と高温特性が向上されたカル
マン渦流量計が得られる。
【0032】本発明の請求項7においては、請求項1乃
至請求項6の何れかに記載のカルマン渦流量計におい
て、前記2個の圧力検出センサが1個の台座を介して前記
測定管路に取付けられた事を特徴とする。
【0033】この結果、測定管路が小口径の場合にも、
圧力検出センサは、渦発生体に近い部分と、遠い部分と
で検出圧力にばらつきが生じる事が無く、均一となり、
確実に測定圧力を検出する事が出来、信頼性が向上され
たカルマン渦流量計が得られる。
【0034】本発明の請求項8においては、請求項1乃
至請求項7の何れかに記載のカルマン渦流量計におい
て、前記圧力検出センサとして圧電素子が使用された事
を特徴とする。
【0035】この結果、圧電素子は高いキュリー温度を
有し、高温まで使用出来、また、電力の供給が不要であ
り、圧力検出センサ部が安価で信頼性の高いカルマン渦
流量計が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例の要部構成説明図で
ある。図において、図5と同一記号の構成は同一機能を
表す。以下、図5と相違部分のみ説明する。
【0037】図において、歪絶縁部11は、渦発生体2
と測定管路1との接続部分のうち圧力検出センサ3,4
側に設けられ、渦発生体2が形状変化し、歪みが生じて
も、測定管路1に渦発生体2の形状変化による影響が軽
減されるように構成されている。
【0038】この場合は、歪絶縁部11として、渦発生
体2の測定管路1との接続部分にスリット状の隙間が設
けられている。
【0039】よって、図7に示す如く、渦発生体2が変
形しても、渦発生体2の形状変化の影響が、測定管路1
に設置されている圧力検出センサ3,4に及ばない。し
たがって、圧力検出センサ3,4は、測定管路1の内部
を流れる測定流体FLoの圧力変化のみを測定する事が出
来る。なお、この場合は、圧力検出センサ3,4は、圧
電素子が使用されている。
【0040】以上の構成において、本発明装置は、測定
管路1に挿入された渦発生体2により発生する渦周波数
を検出することで測定流量を測定する。即ち、測定管路
1の渦発生体2の端部近傍に設けられた第1の圧力検出
センサ3と、第1の圧力検出センサ3と渦発生体2の中
心軸かつ測定管路1の中心面に対し対称な位置に第2の
圧力検出センサ4が配置されている。
【0041】従って、渦発生体2の近傍に、同方向に設
置してある2つの圧力検出センサ3,4は、測定管路1
全体にX方向、Y方向、Z方向の振動ノイズが加わった
場合、ノイズに対して、2つの圧力検出センサ3,4共
に、同等の大きさの出力が生じる。
【0042】一方、渦発生体2により発生する渦による
圧力変動に対しては、渦の発生に伴い、渦発生体2の左
右で交互に高圧PHと低圧PLとが繰り返され、第1の圧力
検出センサ3と第2の圧力検出センサ4とでは、振幅が
同じで互いに逆相の出力が得られる。
【0043】すなわち、2つの圧力検出センサ3,4の
出力の差をとることで、振動ノイズはキャンセルされ、
渦発生体2により発生する渦周波数のみを検出すること
が可能になる。
【0044】この結果、 (1)渦発生体2の測定管路1との接続部分に設けら
れ、渦発生体2が形状変化し歪みが生じても、測定管路
1に渦発生体2の形状変化による影響が伝わりにくくさ
れた歪絶縁部11が設けられた。
【0045】したがって、渦の発生により渦発生体2が
歪み、形状が変化しても、それによる応力が接続されて
いる測定管路1に伝わることを防ぎ、測定管路1及びそ
の近傍に設置されている圧力検出センサ3,4に、渦発
生体2の形状変化による影響が伝わりにくいカルマン渦
流量計が得られる。
【0046】もし、渦発生体2の形状変化による影響
が、渦発生体2との接続部近傍に設置してある圧力検出
センサ3,4に及ぶと、図7に示す如く、純粋に測定流
体FLoの圧力によって生じる応力と逆の成分の応力が発
生し、互いにうち消し合って、圧力検出センサ3,4の
出力が小さくなってしまう。
【0047】しかし、本発明によれば、圧力検出センサ
3,4は、純粋に測定管路1内の測定流体圧力変化のみ
を検出できるようになる。測定流体圧力変化のみを効率
良く検出できるので、圧力検出センサ3,4の出力が大
きくなり、信号処理部の負担が軽減しコストが安くな
り、S/N比が向上され、振動ノイズ等の外乱に強くな
り、精度や安定性が向上されたカルマン渦流量計が得ら
れる
【0048】(2)歪絶縁部11として、渦発生体2の
測定管路1との接続部分にスリット状の隙間11が設け
られたので、スリット状の隙間11は構成が簡単であ
り、安価なカルマン渦流量計が得られる。
【0049】(3)圧力検出センサ3,4として圧電素
子が使用されたので、圧電素子は高いキュリー温度を有
し、高温まで使用出来、また、電力の供給が不要であ
り、圧力検出センサ部3,4が安価で信頼性の高いカル
マン渦流量計が得られる。
【0050】図2は本発明の他の実施例の要部構成説明
図である。本実施例においては、圧力検出センサ3,4
を、渦発生体2と一体の台座12に組み込んだものであ
る。
【0051】測定管路1が小口径の場合にも、圧力検出
センサ3,4は、渦発生体2に近い部分と、遠い部分と
で検出圧力にばらつきが生じる事が無く、均一となり、
確実に測定圧力を検出する事が出来、信頼性が向上され
たカルマン渦流量計が得られる。
【0052】図3は本発明の他の実施例の要部構成説明
図である。本実施例においては歪絶縁部11として、渦
発生体2の測定管路1との接続部分にスリット状の隙間
111と、測定流体FLoの乱れあるいはこの隙間111
に詰まりが生じないようにこの隙間に充填された弾性体
112とが設けられている。
【0053】この場合は、弾性体112として、フッ素
ゴムが使用されている。なお、弾性体112として、ゴ
ムやネオプレンゴムが使用されても良い。
【0054】この結果、 (1)測定流体FLoの乱れあるいはこの隙間111に詰
まりが生じる事が無く、測定精度が向上され、また、信
頼性が向上されたカルマン渦流量計が得られる。
【0055】(2)弾性体112としてゴムが使用され
れば、ゴムは市場性が広く、安価に入手しやすいので、
安価なカルマン渦流量計が得られる。
【0056】(3)弾性体112としてネオプレンゴム
が使用されれば、ネオプレンゴムは耐油性に優れている
ので、耐油性が向上されたカルマン渦流量計が得られ
る。
【0057】(4)弾性体112としてフッ素ゴムが使
用されたので、フッ素ゴムは耐食性と高温特性に優れて
いるので、耐食性と高温特性が向上されたカルマン渦流
量計が得られる。
【0058】図4は、台座12が設けられたカルマン渦
流量計に、図3の発明が適用されたものである。この結
果、
【0059】(1)2個の圧力検出センサが1個の台座を
介して測定管路に取付けられたので、測定管路が小口径
の場合にも、圧力検出センサは、渦発生体に近い部分
と、遠い部分とで検出圧力にばらつきが生じる事が無
く、均一となり、確実に測定圧力を検出する事が出来、
信頼性が向上されたカルマン渦流量計が得られる。
【0060】(2)測定流体FLoの乱れあるいはこの隙
間111に詰まりが生じる事が無く、測定精度が向上さ
れ、また、信頼性が向上されたカルマン渦流量計が得ら
れる。
【0061】(3)弾性体112としてゴムが使用され
れば、ゴムは市場性が広く、安価に入手しやすいので、
安価なカルマン渦流量計が得られる。
【0062】(4)弾性体112としてネオプレンゴム
が使用されれば、ネオプレンゴムは耐油性に優れている
ので、耐油性が向上されたカルマン渦流量計が得られ
る。
【0063】(5)弾性体112としてフッ素ゴムが使
用されたので、フッ素ゴムは耐食性と高温特性に優れて
いるので、耐食性と高温特性が向上されたカルマン渦流
量計が得られる。
【0064】なを、前述の実施例においては、圧力検出
センサとして圧電素子を使用した場合について説明した
が、これに限る事は無く、要するに、圧力を検出出来る
ものであれば良い。
【0065】また、以上の説明は、本発明の説明および
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明は、上記実施例に限定されること
なく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、
変形をも含むものである。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、次のような効果がある。渦発生体の測定管路
との接続部分に設けられ渦発生体が形状変化しても測定
管路に渦発生体の形状変化による影響が軽減されるよう
に構成された歪絶縁部が設けられた。
【0067】したがって、渦の発生により渦発生体が歪
み、形状が変化しても、それによる応力が接続されてい
る測定管路に伝わることを防ぎ、測定管路及びその近傍
に設置されている圧力検出センサに、渦発生体の形状変
化による影響が伝わりにくいカルマン渦流量計が得られ
る。
【0068】もし、渦発生体の形状変化による影響が、
渦発生体との接続部近傍に設置されてある圧力検出セン
サに及ぶと、図7に示す如く、純粋に測定流体の圧力に
よって生じる応力と逆の成分の応力が発生し、互いにう
ち消し合って、圧力検出センサの出力が小さくなってし
まう。
【0069】しかし、本発明によれば、圧力検出センサ
は、純粋に測定管路内の測定流体圧力変化のみを検出で
きる。測定流体圧力変化のみを効率良く検出できるの
で、圧力検出センサの出力が大きくなり、信号処理部の
負担が軽減しコストが安くなり、S/N比が向上され、
振動ノイズ等の外乱に強くなり、精度や安定性が向上さ
れたカルマン渦流量計が得られる。
【0070】本発明の請求項2によれば、次のような効
果がある。歪絶縁部として、渦発生体の測定管路との接
続部分にスリット状の隙間が設けられたので、スリット
状の隙間は構成が簡単であり、安価なカルマン渦流量計
が得られる。
【0071】本発明の請求項3によれば、次のような効
果がある。歪絶縁部として、渦発生体の測定管路との接
続部分にスリット状の隙間と、測定流体の乱れあるいは
この隙間に詰まりが生じないようにこの隙間に充填され
た弾性体とが設けられた。
【0072】したがって、渦発生体の端部に刻まれたス
リット状の隙間に、柔らかく弾力性に富んだ物質が充填
されたので、渦発生体が形状変化しても余計な応力を測
定管路、及びその近傍に設置された圧力検出センサに伝
えないという特性はそのままに、隙間があることによっ
て生じる測定流体の流れの乱れをなくすことが出来、高
精度を実現できる。
【0073】また、測定中に隙間につまりがおきるのを
防ぐことができるので、つまりによる応力伝達の変化
や、流れの変化を防ぐことが出来、高精度、高安定のカ
ルマン渦流量計が得られる。
【0074】本発明の請求項4によれば、次のような効
果がある。弾性体としてゴムが使用されたので、ゴムは
市場性が広く、安価に入手しやすいので、安価なカルマ
ン渦流量計が得られる。
【0075】本発明の請求項5によれば、次のような効
果がある。弾性体としてネオプレンゴムが使用されたの
で、ネオプレンゴムは耐油性に優れているので、耐油性
が向上されたカルマン渦流量計が得られる。
【0076】本発明の請求項6によれば、次のような効
果がある。弾性体としてフッ素ゴムが使用されたので、
フッ素ゴムは耐食性と高温特性に優れているので、耐食
性と高温特性が向上されたカルマン渦流量計が得られ
る。
【0077】本発明の請求項7によれば、次のような効
果がある。2個の圧力検出センサが1個の台座を介して測
定管路に取付けられたので、測定管路が小口径の場合に
も、圧力検出センサは、渦発生体に近い部分と、遠い部
分とで検出圧力にばらつきが生じる事が無く、均一とな
り、確実に測定圧力を検出する事が出来、信頼性が向上
されたカルマン渦流量計が得られる。
【0078】本発明の請求項8によれば、次のような効
果がある。圧力検出センサとして圧電素子が使用された
ので、圧電素子は高いキュリー温度を有し、高温まで使
用出来、また、電力の供給が不要であり、圧力検出セン
サ部が安価で信頼性の高いカルマン渦流量計が得られ
る。
【0079】従って、本発明によれば、コストが低減出
来、長期信頼性が向上し、耐振動特性が向上し、感度と
S/N比が向上されたカルマン渦流量計を実現すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図4】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図5】従来より一般に使用されている従来例の要部構
成説明図である。
【図6】図5の動作説明図である。
【図7】図5の動作説明図である。
【符号の説明】
1 測定管路 2 渦発生体 3 第1の圧力検出センサ 4 第2の圧力検出センサ 5 固定具 6 固定具 11 歪絶縁部 111 隙間 112 弾性体 12 台座 FLo 測定流体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定管路に挿入された渦発生体により発生
    する渦周波数を、測定流体の流れに直交する方向であっ
    て前記渦発生体の両側の測定流体の圧力変化を2個の圧
    力検出センサで検出して測定流体の流量を測定するカル
    マン渦流量計において、 前記渦発生体の前記測定管路との接続部分に設けられ前
    記渦発生体が形状変化しても前記測定管路に前記渦発生
    体の形状変化による影響が軽減されるように構成された
    歪絶縁部を具備した事を特徴とするカルマン渦流量計。
  2. 【請求項2】前記歪絶縁部として、前記渦発生体の前記
    測定管路との接続部分にスリット状の隙間が設けられた
    事を特徴とする請求項1記載のカルマン渦流量計。
  3. 【請求項3】前記歪絶縁部として、前記渦発生体の前記
    測定管路との接続部分にスリット状の隙間と、 測定流体の乱れあるいはこの隙間に詰まりが生じないよ
    うにこの隙間に充填された弾性体とが設けられた事を特
    徴とする請求項1記載のカルマン渦流量計。
  4. 【請求項4】前記弾性体としてゴムが使用された事を特
    徴とする請求項3記載のカルマン渦流量計。
  5. 【請求項5】前記弾性体としてネオプレン(登録商標)
    ゴムが使用された事を特徴とする請求項3記載のカルマ
    ン渦流量計。
  6. 【請求項6】前記弾性体としてフッ素ゴムが使用された
    事を特徴とする請求項3記載のカルマン渦流量計。
  7. 【請求項7】前記2個の圧力検出センサが1個の台座を
    介して前記測定管路に取付けられた事を特徴とする請求
    項1乃至請求項6の何れかに記載のカルマン渦流量計。
  8. 【請求項8】前記圧力検出センサとして圧電素子が使用
    された事を特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに
    記載のカルマン渦流量計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108225469A (zh) * 2018-03-02 2018-06-29 哈尔滨工业大学 一种并联式流量传感器
CN117346848A (zh) * 2023-10-10 2024-01-05 江苏迅创科技股份有限公司 一种高稳定性的抗震式旋进旋涡流量计

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