JP3121472B2 - アンカーボルト支持構造 - Google Patents

アンカーボルト支持構造

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JP3121472B2 JP05099627A JP9962793A JP3121472B2 JP 3121472 B2 JP3121472 B2 JP 3121472B2 JP 05099627 A JP05099627 A JP 05099627A JP 9962793 A JP9962793 A JP 9962793A JP 3121472 B2 JP3121472 B2 JP 3121472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は住宅基礎部分に埋設する
アンカーボルトの位置を確実に得る為の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、間仕切り部の基礎に埋設する
アンカーボルトの位置の精度を確認し、正確な位置に補
正する為の治具に関する技術は出願されているのであ
る。例えば、特願平3−226495号や、実願平3−
71575号の如くである。
【0003】また従来の技術は、図7、図8、図9、図
10において示されている。即ち、住宅の基礎の中で、
外壁部基礎Bの部分は間仕切り部の基礎Aの部分より
も、1段高くなっている。即ち、間仕切り部の基礎Aの
方が1段低いのである。故に、アンカーボルト1の先端
の位置も、外壁部基礎Bのアンカーボルト13に比較し
て間仕切り部の基礎Aのアンカーボルト1の方が低い位
置にあるのである。しかし、この状態でアンカーボルト
1の位置が正規の位置にあるかどうかを測定する際には
水糸Mを、外壁部基礎Bのアンカーボルト13から、他
端の外壁部基礎Bのアンカーボルト13の上に張る為
に、水糸とアンカーボルト1の先端の位置との間が離れ
てしまうので、アンカーボルト1が正規の位置にあるか
どうかが判定しにくかったのである。
【0004】また、間仕切り部の基礎Aの為の枠組メタ
ルフォーム9の中に、アンカーボルト1を立設し、該状
態でコンクリートを流入しても移動しないように、アン
カーボルトプレート10が枠組メタルフォーム9の間に
固定されていたのであるが、間仕切り部の基礎Aが外壁
部基礎Bよりも低いので、枠組メタルフォーム9の上端
に対して、アンカーボルト1の先端の位置が低くなり、
アンカーボルトプレート10は取付面を枠組メタルフォ
ーム9の上面とし、アンカーボルト1を保持する部分
は、枠組メタルフォーム9の内部に突出した凹部を部分
とする凹型に構成されていたのである。
【0005】このような凹型の構成であると、図9の如
く、アンカーボルトプレート10が曲がって、正規の幅
で無くなったり、また枠組メタルフォーム9全体の中心
が、水糸の中心からずれている場合において、アンカー
ボルトプレート10を左右に移動することが出来ないの
で、この位置の調整が困難となるのである。また、アン
カーボルトプレート10とアンカーボルト1との支持
が、アンカーボルト1の上体をアンカーボルトプレート
10に挿入しただけであるので、図10の如く、流し込
んだコンクリートがアンカーボルト1に触れた場合に、
アンカーボルト1の位置が変化してしまうという不具合
もあったのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、住宅の基礎
部分のうち、特に住宅外壁部基礎Bよりも低い構造とさ
れる間仕切り部の基礎Aのアンカーボルトの位置を正確
に得るものである。また、アンカー固定プレート5とア
ンカーボルト1との結合状態を堅固にすることより、流
入したコンクリートによりアンカーボルト1の位置が移
動するのを阻止するのである。また、枠組メタルフォー
ム9の全体位置がずれて、水糸の中心からずれている場
合において、アンカー固定プレート5とガイドプレート
4との間の位置関係を調節することにより、アンカーボ
ルト1の位置が、正確に水糸の位置にあうように構成し
たものである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明が解決しようとする
課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための
手段を説明する。即ち、アンカーボルト1の先端に継ぎ
足しボルト2を締結し、該継ぎ足しボルト2の先端を、
ガイドプレート4から下方に突設したガイド筒3の内部
に嵌装し、該ガイドプレート4を枠組メタルフォーム9
に固定したものである。
【0008】また、ガイドプレート4と枠組メタルフォ
ーム9との間にアンカー固定プレート5を介装し、該ガ
イドプレート4とアンカー固定プレート5の間に調節ガ
イド7部分を構成し、アンカー固定プレート5に対して
ガイドプレート4を移動して、アンカーボルト1の位置
を調整可能としたものである。
【0009】
【作用】次に作用を説明する。即ち、アンカーボルト1
の先端に継ぎ足しボルト2を締結し、該継ぎ足しボルト
2の先端を、ガイドプレート4から下方に突設したガイ
ド筒3の内部に嵌装し、該ガイドプレート4を枠組メタ
ルフォーム9に固定したので、従来の如く、アンカーボ
ルト1の固定状態が弱い場合には、コンクリートの流れ
に流されて、アンカーボルト1の取り付け位置が変更さ
れるという不具合が発生していたのであるが、この点を
解消することが出来たのである。即ち、アンカーボルト
1は継ぎ足しボルト2に螺装され、継ぎ足しボルト2が
ガイド筒3に嵌装され、ガイド筒3がガイドプレート4
を介してアンカー固定プレート5に固定されているの
で、アンカーボルト1がコンクリートの流れに押し流さ
れることが無くなったのである。
【0010】また、ガイドプレート4と枠組メタルフォ
ーム9との間にアンカー固定プレート5を介装し、該ガ
イドプレート4とアンカー固定プレート5の間に調節ガ
イド7部分を構成し、アンカー固定プレート5に対し
て、ガイドプレート4を移動して、水糸に対するアンカ
ーボルト1の位置を調整可能としたので、枠組メタルフ
ォーム9の全体の位置が偏っており、アンカーボルト1
を枠組メタルフォーム9の中心線上に配置していても、
水糸Mからはずれている場合において、固定ボルト8を
緩めて、アンカー定規6と共にアンカーボルト1とガイ
ドプレート4を移動することにより、アンカーボルト1
を水糸Mの中心に移動することが出来たのである。
【0011】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明のアン
カーボルト支持構造による基礎工事の斜視図、図2は枠
組メタルフォーム9とアンカー固定プレート5とガイド
筒3と継ぎ足しボルト2の部分の斜視図、図3は本発明
のアンカーボルト支持構造により支持した状態でコンク
リートを流し込んだ際の状態を示す図面、図4は水糸の
位置とアンカー定規6の位置がずれた状態の平面図、図
5はガイドプレート4とガイド筒3の間を調整して、水
糸Mとアンカー定規6の位置を調整後の平面図、図6は
間仕切り部の基礎Aとアンカーボルト13の部分の側面
断面図、図7は従来の間仕切り部の基礎Aに装着したア
ンカーボルトプレート10の部分の側面断面図、図8は
従来のアンカーボルト支持構造を示す斜視図、図9は従
来のアンカーボルトプレート10の不具合を示す斜視
図、図10は従来のアンカーボルト支持構造においてコ
ンクリートを流入した場合の不具合を示す図面である。
【0012】図1において説明する。外壁部基礎Bの部
分は高い基礎を作るので、外壁部枠組メタルフォーム1
9の上面近くまでコンクリートを打ち込む。故に、外壁
部基礎Bの部分のアンカー固定プレート14は平板であ
り、枠組メタルフォーム19の上面に固定する。故に、
アンカー定規16を当てて、水糸Mとの位置を確認した
場合に、ずれている場合には、アンカー固定プレート1
4の固定位置をずらして、アンカーボルト13が正確な
位置にくるように調整することができる。
【0013】しかし、間仕切り部の基礎Aの部分は低い
ので、アンカーボルト1の上端の位置も低いのである。
そして、外壁部基礎Bの部分のアンカーボルト13に嵌
入したアンカー定規6を当てて、アンカーボルト1の上
端の位置が正確であるかどうかを見るのであるから、ア
ンカー定規6の位置まで、アンカーボルト1の先端が届
かないこととなり、アンカーボルト1の位置を正確に出
すことが出来なかったのである。本発明においては、ア
ンカーボルト1の上に継ぎ足しボルト2を嵌装し、該継
ぎ足しボルト2の先端がアンカー定規6の定規孔6a内
に嵌入可能としている。
【0014】図2において説明する。アンカーボルト1
の先端に継ぎ足しボルト2を螺装する。該継ぎ足しボル
ト2はガイド筒3の内部に挿入可能としており、該継ぎ
足しボルト2の上端が、貫通孔3aから上方へ突出す
る。該継ぎ足しボルト2の上部への突出部が、アンカー
固定プレート5の円弧切欠5a内で左右に位置調整の為
に移動可能としている。また該ガイド筒3の上端にはガ
イドプレート4が固定されており、該ガイドプレート4
はアンカー固定プレート5の下面に構成された、スライ
ド溝である調節ガイド7内で、前後左右に移動調整可能
としている。該ガイド筒3が調節ガイド7の内部で移動
調整された状態で、固定ボルト8により、ガイドプレー
ト4とアンカー固定プレート5の位置関係を固定可能と
している。
【0015】該円弧切欠5aから上方へ突出した継ぎ足
しボルト2の先端にアンカー定規6の三角羽根6a,6
aが嵌入されるのである。該アンカー定規6の三角羽根
6a,6aに継ぎ足しボルト2が貫通突出された状態
で、図4の如く、水糸Mとの位置関係を比較して、アン
カー定規6と継ぎ足しボルト2の位置が水糸Mの位置か
らずれている場合には、アンカー固定プレート5の固定
ボルト8を緩めて、ガイドプレート4とガイド筒3と継
ぎ足しボルト2とアンカーボルト1を、正規の位置に移
動するのである。該移動後の状態が図5に図示されてい
る。
【0016】図3において示す如く、アンカーボルト1
は継ぎ足しボルト2が螺装されて、該継ぎ足しボルト2
はガイド筒3に嵌装され、該ガイド筒3がガイドプレー
ト4とアンカー固定プレート5に固定されているので、
コンクリートの流れに押し流されることがなく、正規の
位置を維持出来るのである。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、
アンカーボルト1の先端に継ぎ足しボルト2を締結し、
該継ぎ足しボルト2の先端を、ガイドプレート4から下
方に突設したガイド筒3の内部に嵌装し、該ガイドプレ
ート4を枠組メタルフォーム9に固定したので、従来の
如く、アンカーボルト1の固定状態が弱い場合には、コ
ンクリートの流れに流されて、アンカーボルト1の取り
付け位置が変更されるという不具合が発生していたので
あるが、この点を解消することが出来たのである。即
ち、アンカーボルト1は継ぎ足しボルト2に螺装され、
継ぎ足しボルト2がガイド筒3に嵌装され、ガイド筒3
がガイドプレート4を介してアンカー固定プレート5に
固定されているので、アンカーボルト1がコンクリート
の流れに押し流されることが無くなったのである。
【0018】また、請求項2の如く、ガイドプレート4
と枠組メタルフォーム9との間にアンカー固定プレート
5を介装し、該ガイドプレート4とアンカー固定プレー
ト5の間に調節ガイド7部分を構成し、アンカー固定プ
レート5に対して、ガイドプレート4を移動して、水糸
に対するアンカーボルト1の位置を調整可能としたの
で、枠組メタルフォーム9の全体の位置が偏っており、
アンカーボルト1を枠組メタルフォーム9の中心線上に
配置していても、水糸Mからはずれている場合におい
て、固定ボルト8を緩めて、アンカー定規6と共にアン
カーボルト1とガイドプレート4を移動することによ
り、アンカーボルト1を水糸Mの中心に移動することが
出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカーボルト支持構造による基礎工
事の斜視図。
【図2】枠組メタルフォーム9とアンカー固定プレート
5とガイド筒3と継ぎ足しボルト2の部分の斜視図。
【図3】本発明のアンカーボルト支持構造により支持し
た状態でコンクリートを流し込んだ際の状態を示す図
面。
【図4】水糸の位置とアンカー定規6の位置がずれた状
態の平面図。
【図5】ガイドプレート4とガイド筒3の間を調整し
て、水糸Mとアンカー定規6の位置を調整後の平面図。
【図6】間仕切り部の基礎Aとアンカーボルト13の部
分の側面断面図。
【図7】従来の間仕切り部の基礎Aに装着したアンカー
ボルトプレート10の部分の側面断面図。
【図8】従来のアンカーボルト支持構造を示す斜視図。
【図9】従来のアンカーボルトプレート10の不具合を
示す斜視図。
【図10】従来のアンカーボルト支持構造においてコン
クリートを流入した場合の不具合を示す図面。
【符号の説明】
1 間仕切り部の基礎のアンカーボルト 2 継ぎ足しボルト 3 ガイド筒 4 ガイドプレート 5 アンカー固定プレート 6 アンカー定規 7 調節ガイド 8 固定ボルト 9 枠組メタルフォーム 10 アンカーボルトプレート 13 外壁部基礎のアンカーボルト 14 アンカー固定プレート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−173222(JP,A) 特開 昭53−61107(JP,A) 特開 平3−119262(JP,A) 実開 昭64−10549(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00 - 27/52

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカーボルトの先端に継ぎ足しボルト
    を締結し、該継ぎ足しボルトの先端を、ガイドプレート
    から下方に突設したガイド筒の内部に嵌装し、該ガイド
    プレートを枠組メタルフォームに固定したことを特徴と
    するアンカーボルト支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンカーボルト支持構造
    において、ガイドプレートと枠組メタルフォームとの間
    にアンカー固定プレートを介装し、該ガイドプレートと
    アンカー固定プレートの間に調節ガイド部分を構成し、
    アンカー固定プレートに対してガイドプレートを移動し
    て、アンカーボルトの位置を調整可能としたことを特徴
    とするアンカーボルト支持構造。
JP05099627A 1993-04-26 1993-04-26 アンカーボルト支持構造 Expired - Fee Related JP3121472B2 (ja)

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