JP3121219B2 - 養殖海苔の赤腐れ病駆除剤 - Google Patents

養殖海苔の赤腐れ病駆除剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海苔の赤腐れ菌駆除剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】海苔養殖において、雑藻すなわちアオノ
リ、アオサ、ケイ藻を駆除するために酸処理を行う方法
が採用されている。アオノリ等が製品中に混在すると海
苔の価格が下がってしまう。これらの酸としては、塩
酸、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、フィチン酸等種々の
ものが使用されている。食品添加物として認められ、価
格も安価であるために主としてクエン酸が使用されてい
る。
【0003】クエン酸の1〜2%(pH約2.0〜2.
2)で5〜10分の処理が行われている。又、赤腐れ病
に対する駆除効果も認められており、前記の濃度で処理
すると1〜2分の間で駆除することができるため、実際
には5〜6分の処理が行われている
【0004】赤腐れ病といわれる病害は、海苔葉状体が
生長し、ようやく収穫が可能になった時点で急速に発生
し、数日にして全漁場に蔓延し、葉状体を枯死流出せし
めてしまうため、その被害は甚大である。この病害の元
凶はピチウム属乃至は類縁の水かび類の寄生であるとい
われ、これらの微生物は主として温度15℃前後で生育
し、生物もしくは生物の死滅分解によって生ずる有機物
によって繁殖するといわれ、おそらくはアマノリの葉状
体が多量に海面に存在することがその生育好適条件を満
足させるものと考えられる。
【0005】赤腐れ菌は寄生体内では菌糸状に増殖し、
その寄生細胞を食害生長するが、この際旺盛な菌糸は末
端に多数の遊走子嚢を形成し、嚢内に多数の遊走子を生
ずる。嚢は成熟すると割れて遊走子を放出するが、放出
された遊走子は水中を遊泳して新たな寄生体に付着し、
再び菌糸状になって直ちに寄生体細胞を食害する。食害
された葉状体は千切れて脱落流出するのが通常で、この
ため産業的には直接食害されるものの数百倍もの被害に
なるといわれている。
【0006】特公昭46−35873号公報では、P−
オキシ安息香酸又はそのエステルを施用するアマノリの
赤くされ病の防除方法が提案されている。これは、それ
までの抗生物質、逆性石鹸などの使用では、有用細菌類
を含めて、全体的に死滅させるが、カビ、酵母に対する
阻止能は低いばかりでなく、人間に対しても決して無害
なものでない事による。
【0007】特開昭50−121425号公報には炭素
数1〜4の飽和脂肪酸族カルボン酸、炭素数2〜4の飽
和または不飽和カルボン酸、グリコール酸、乳酸、酒石
酸、リンゴ酸、クエン酸から選ばれた有機カルボン酸の
1種又は2種以上を含有する殺雑藻剤が開示されてい
る。これには殺雑藻作用について専ら記載されている
が、赤腐れ菌に関する記載はない。
【0008】特公昭60−13647号公報には、クエ
ン酸0.3〜5.0重量%を含み、pHが1.0〜6.
0の処理液に浸漬させる雑藻、病害の駆除、予防による
海苔養殖法が記載されている。
【0009】特公昭60−13648号公報には、塩
酸、硝酸、硫酸、燐酸などの無機酸を添加してpH1.
0〜4.0とする雑藻、病害の駆除、予防による海苔養
殖法が記載されている。
【0010】特公昭60−21950号公報には、フィ
チン酸又はその塩を有効成分とする海苔養殖用肥料、赤
腐れ病に対する予防効果、珪藻駆除効果が開示されてい
る。
【0011】特開昭57−8722号公報には、リン酸
又はその塩を含む処理液で海苔網を処理して、雑藻、赤
腐れ病などの病害の除去、予防を行う海苔養殖法が開始
されている。
【0012】特開昭60−87202号公報には、アジ
ピン酸を有効成分とする食用海藻類の海水性細菌の殺菌
剤が開示されている。
【0013】特開昭60−244245号公報には、飽
和量以上のフマール酸を存在させる殺藻方法が開示され
ており、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸の1種
以上を併用してもよい旨の記載もある。
【0014】特開昭60−248121号公報には、ハ
ロゲン化カルボン酸からなるクロル酢酸、ジクロル酢
酸、トリクロル酢酸などの一種又は二種以上を含む処理
液に浸漬することによる雑藻、ツボ状菌病、赤ぐされ病
等を駆除する海苔養殖法が開示されている。
【0015】特開昭62−21784号公報には希塩酸
を主成分とする酸性緩衝液と硝酸塩、アンモニウム塩及
び燐酸塩から構成されるノリ養殖用殺藻剤兼用液体肥料
が開示されている。
【0016】特開昭62−190103号公報には、グ
ルコン酸を有機成分とする赤ぐされ病及びツボ状菌病の
病原菌であるPythium属及びOlpidiopsis属の藻菌類の駆
除剤が開示されている。
【0017】特開平1−279805号公報には、フマ
ル酸モノナトリウム塩及び/又はフマル酸モノカリウム
塩を有効成分として含有する藻類および細菌類の駆除剤
が開示されている。
【0018】特開平2−25404号公報には、フマル
酸及び/又はフマル酸塩と炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カリウム、および炭酸水素カリウムより
なる群から選んだ少なくとも1種を含む駆除剤を水又は
海水に溶解させ、フマル酸モノナトリウム及び/又はフ
マル酸モノカリウムとする藻類および細菌類の駆除剤が
開示されている。
【0019】特開平2−291218号公報(特公平3
−47810号公報)には、飽和量をこえる量のフマー
ル酸を通水性を有する被覆手段で被覆した状態で存在さ
せ、この処理液中に被処理物を浸漬する殺藻方法が開示
されている。
【0020】後記するように、アオノリ等の雑藻類の駆
除は、専ら、処理液のpHに依存しているので、前記し
た公知の塩酸、リン酸、フィチン酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、コハク酸、グルコン酸等の何れの酸を単
味で用いても、組合わせて用いても、pH2程度で9〜
10分で十分駆除できる。
【0021】しかし、赤腐れ菌は、発生すると感染能力
が高いため、早く処理をして完全に死滅させなくてはな
らない。しかし、海中からの感染が直ちに起こるために
2〜6日の間隔で、処理をしなければ海苔が壊滅状態に
なる。
【0022】海苔の生産者は平均して100〜200枚
の海苔網を採苗しており、現在の処理剤の効力では、最
低でも5分の処理時間がかかるため100枚を浸漬する
時間だけでも8時間以上かかるため、1日に処理できる
のは30〜40枚である。従って赤腐れの蔓延がひどく
なるにつれ、赤腐れ菌の駆除が間に合わなくなり、海苔
が腐れ生産皆無となって海苔の生産が終了するのが現状
である。従って、より短時間処理で赤腐れ菌を駆除でき
る薬剤の開発が切望されている。
【0023】
【本発明が解決使用とする課題】本発明の目的は、海苔
自体に害を与えることなく、赤腐れ菌を短時間に駆除で
きる製剤を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに鋭意研究を行った結果、酢酸の水溶液は、海苔に対
して障害が高く、ある濃度以上、ある処理時間以上で
は、海苔は死滅し、一方その濃度、処理時間以下では、
赤腐れ菌の駆除効果がなく、全く赤腐れ菌駆除剤として
使用できないので、従来全く使用されていない。しか
し、この酢酸をアジピン酸、乳酸、リン酸等と併用する
と酸自体の殺菌力を大幅に高め、従って低濃度で短時間
処理でき、環境汚染をも低減できることを知見して本発
明を完成した。
【0025】すなわち、本発明は次の通りである。酢酸
水溶液(一部又は全部海水である場合を含む)とフマル
酸との混合液に、以下示す濃度範囲および処理時間とな
るように、もぐり船を利用して養殖海苔を浸漬するか、
養殖海苔にこの溶液を散布することを特徴とする養殖海
苔の病害駆除方法。 酢酸濃度 フマル酸濃度 処理時間 0.01% 0.2% 50秒〜120秒 0.01% 0.3% 10秒〜120秒 0.1% 0.1% 90秒〜120秒 0.1% 0.2% 20秒〜120秒 0.1% 0.3% 10秒〜120秒 0.3% 0.01% 60秒〜120秒 0.3% 0.05% 40秒〜120秒 0.3% 0.1% 30秒〜120秒 0.3% 0.2% 20秒〜120秒 0.3% 0.3% 5秒〜120秒
【0026】試験例1よりわかるように、酢酸は、海苔
に対する障害度が高いため、赤腐れ菌を駆除する前に海
苔が障害を受け死滅してしまう。従って、酢酸は、単独
で赤腐れ病の駆除剤として使用できない。しかし、試験
例2以降に示すように、フィチン酸、乳酸、酢酸等の他
の酸と併用することにより、海苔を傷めず、さらに、併
用した酸自体の殺菌力よりかなり高めることができるこ
とがわかった。
【0027】現在、もぐり船が開発され短時間処理(1
分以内の処理)を行っている漁場があり、酢酸とアジピ
ン酸、乳酸、リン酸等を併用することにより、低濃度で
使用することができ、使用する酸の量を減らすことがで
きる。もぐり船で使用する場合、塩酸、リン酸等の無機
酸を使用すると2〜8%の濃度を必要とする。従って、
本発明を用いると酸の使用量をかなり軽減することがで
き、海洋への環境汚染負荷を減らしすことができる。
【0028】本発明の駆除剤は、窒素源として硝酸アン
モニウム、塩酸アンモニウム、リン酸1アンモニウム、
尿素、硝酸ナトリウム、硝酸等、リン源として、リン酸
1カリウム、リン酸1ナトリウム、リン酸イノシトール
6−リン酸、リン酸を併用することができる。特にリン
酸、リン酸塩を併用すると海苔の障害をやわらげ、柔ら
かい品質の海苔を生産することができる。
【0029】本発明の駆除剤は、赤腐病に感染した海苔
養殖網を駆除剤中に浸漬するかもしくは、養殖網に駆除
剤を散布する方法で使用される。このように、病気に感
染している海苔葉体を駆除剤に接触させることにより、
海苔を傷めず、病害菌・付着細菌・ケイソウ等を選択的
に駆除するのである。病害の入っていない養殖網にも予
防として処理を行う。
【0030】
【実施例】以下に実施例、比較例によって、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこの実施例によって何
ら限定されるものではない。以下の試験例において、○
印は海苔の障害がなく、赤腐れ菌を完全に駆除している
ものを示し、△印は海苔の障害がなく、赤腐れ菌をかな
り抑制しているものを示し、この両者が実施例である。
その他の印は比較例である。
【0031】(試験例1)酢酸(90%)の0.00
5,0.01,0.05,0.1,0.2,0.3W/
W%の海水溶液を調製し、各一定時間(5秒,10秒,
20秒,・・・60秒,2分,3分,4分,・・・10
分間)赤腐れ菌感染海苔を浸漬した後、海水で洗浄し、
静置培養2日後の状態を顕微鏡下で観察し、赤腐れ菌の
駆除効果及び海苔への障害を調査した。その結果を表1
に示す。
【0032】
【表1】
【0033】酢酸の0.005%,0.01%,0.0
5%,0.1%は、10分浸漬しても全く赤腐れ菌の駆
除効果がないか、障害を受けるため赤腐れ病の駆除剤と
しては使用できない。以上より、酢酸を単独で、赤腐れ
菌の駆除剤としては使用できない。
【0034】(試験例2)酢酸(90%)の0.01W
/W海水溶液に、フィチン酸(50%)、リン酸(75
%)塩酸(36%)、乳酸(90%)、ギ酸(90
%)、酒石酸、硫酸、硝酸、マレイン酸、リンゴ酸、ク
エン酸、グルコン酸、フマル酸、ケトグルタル酸、アジ
ピン酸、コハク酸、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、ト
リクロル酢酸、イタコン酸、プロピオン酸、酪酸をそれ
ぞれ、0.01,0.05,0.1,0.2,0.3W
/W%になるように添加した調整液ら赤腐れ菌に感染し
た海苔養殖を10秒,20秒・・・・60秒,90秒,
2分,3分,4分・・・10分浸漬した後、海水で洗浄
し、静置培養2日後の状態を顕微鏡下で観察した後、赤
腐れ菌駆除効果を調査した。その結果を表2〜表5に示
す。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】(試験例3)酢酸(90%)の0.05W
/W%海水溶液に、フィチン酸(50%),リン酸(7
5%),塩酸(36%),乳酸(90%),ギ酸(90
%)をそれぞれ0.01,0.05,0.1,0.2,
0.3W/W%になるように添加した調整液に赤腐れ菌
に感染した海苔葉体を10秒,20秒,・・・60秒,
90秒,2分,3分,4分・・・10分浸漬した後、海
水で洗浄し、静置培養2日後の状態を顕微鏡下で観察し
赤腐れ菌駆除効果を調査した。その結果を表6に示す。
【0040】
【表6】
【0041】(試験例4)酢酸(90%)の0.1W/
W%海水溶液に、フィチン酸(50%)、リン酸(75
%)、塩酸(36%),乳酸(90%)、ギ酸(90
%)、酒石酸、硫酸、硝酸、マレイン酸、リンゴ酸、ク
エン酸、グルコン酸、フマル酸、ケトグルタル酸、アジ
ピン酸、コハク酸、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、ト
リクロル酢酸、イタコン酸、プロピオン酸、酪酸をそれ
ぞれ0.01,0.05,0.1,0.2,0.3W/
W%になるように添加した調整液に赤腐れ菌に感染した
海苔葉体を10秒,20秒,・・・60秒,90秒,2
分,3分,4分・・・10分浸漬した後、海水で洗浄
し、静置培養2日後の状態を顕微鏡下で観察し、赤腐れ
菌駆除効果を調査した。その結果を表7〜表10に示
す。
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】
【0044】
【表9】
【0045】
【表10】
【0046】(試験例5)酢酸(90%)の0.2W/
W%海水溶液に、フィチン酸(50%)、リン酸(75
%)、塩酸(36%)、乳酸(90%)、ギ酸(90
%)、酒石酸をそれぞれ0.01,0.05,0.1,
0.2,0.3W/W%になるように添加した調整剤に
赤腐れ菌に感染した海苔葉体を10秒,20秒・・・6
0秒,90秒,2分,3分,4分,5分浸漬した後、海
水で洗浄し静置培養2日後の状態を顕微鏡下で観察し赤
腐れ菌駆除効果を調査した。その結果を表11に示す。
【0047】
【表11】
【0048】(試験例6)酢酸(90%)の0.3W/
W%海水溶液にフィチン酸(50%),リン酸(75
%)、塩酸(36%)、乳酸(90%)、ギ酸(90
%)、酒石酸、硫酸、硝酸、マレイン酸、リンゴ酸、ク
エン酸、グルコン酸、フマル酸、ケトグルタル酸、アジ
ピン酸、コハク酸、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、ト
リクロル酢酸、イタコン酸、プロピオン酸、酪酸、をそ
れぞれ0.01,0.05,0.1,0.2,0.3W
/W%になるように添加した調整液に赤腐れ菌に感染し
た海苔葉体を10秒,20秒・・・60秒,90秒,1
20秒、浸漬した後、海水で洗浄し、静置培養2日後の
状態を顕微鏡下で観察し、赤腐れ菌駆除効果を調査し
た。その結果は表12〜表15に示す。
【0049】
【表12】
【0050】
【表13】
【0051】
【表14】
【0052】
【表15】
【0053】(試験例7)(比較例) フィチン酸(50%)、リン酸(75%)、塩酸(36
%)、乳酸(90%)ギ酸(90%)、酒石酸、硫酸、
硝酸、マレイン酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸、
フマル酸、ケトグルタル酸、アジピン酸、コハク酸、モ
ノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリクロル酢酸、イタコ
ン酸、プロピオン酸、酪酸0.01,0.05,0.
1,0.2,0.3W/W%海水溶液を調整し、赤腐れ
菌に感染した海苔葉体を一定時間浸漬処理した後、海水
で洗浄し、静置培養2日後の状態を顕微鏡下で観察し、
赤腐れ菌駆除効果を調査した。その結果を表16〜表1
9に示す。
【0054】
【表16】
【0055】
【表17】
【0056】
【表18】
【0057】
【表19】
【0058】(試験例8)本発明で、酢酸との組み合わ
せに使用した各種の酸0.01%、0.05%、0.1
%、0.2%、0.3%について、酢酸濃度を0%、
0.01%、0.05%、0.1%、0.3%と変えた
場合について、赤腐れ菌の駆除時間を測定した結果を表
20〜23に示す。各種の酸について、酢酸の存在しな
い場合に比較して、駆除時間が大幅に短縮されているこ
とが明らかである。
【0059】
【表20】
【0060】
【表21】
【0061】
【表22】
【0062】
【表23】
【0063】(試験例8)酢酸(90%)に2種以上の
酸を添加した下記の組み合わせの海水溶液に、赤腐れ菌
感染葉体を5秒、10秒、20秒・・・60秒、90
秒、120秒浸漬処理した後、海水で洗浄し静置培養2
日後の状態を顕微鏡下で観察し赤腐れ菌の駆除効果を調
査した。組み合わせ配合を次の表24に示している。赤
腐れ菌の駆除効果を表25に示す。
【0064】
【表24】
【0065】
【表25】
【0066】
【発明の効果】単独では、海苔に対する障害度が高く、
赤腐れ菌駆除に使用できない酢酸をアジピン酸、コハク
酸、乳酸、フィチン酸、リン酸等の他の酸と併用するこ
とにより、海苔を傷めず、酸自体の殺菌力を大幅に高
め、極めて短時間で赤腐れ菌を駆除することができた。
酸の使用量をかなり減らすことができるので、海洋への
環境汚染を大幅に減らすことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (A01N 37/02 37:36) (A01N 37/02 37:06) (A01N 37/02 37:42) (A01N 37/02 57:12) (A01N 37/02 59:26) (A01N 37/02 59:00) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 37/02 A01N 37/06 A01N 37/04 A01N 37/36 A01N 37/42 A01N 57/12 A01N 59/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸水溶液(一部又は全部海水である場
    合を含む)とフマル酸との混合液に、以下示す濃度範囲
    および処理時間となるように、もぐり船を利用して養殖
    海苔を浸漬するか、養殖海苔にこの溶液を散布すること
    を特徴とする養殖海苔の病害駆除方法。 酢酸濃度 フマル酸濃度 処理時間 0.01% 0.2% 50秒〜120秒 0.01% 0.3% 10秒〜120秒 0.1% 0.1% 90秒〜120秒 0.1% 0.2% 20秒〜120秒 0.1% 0.3% 10秒〜120秒 0.3% 0.01% 60秒〜120秒 0.3% 0.05% 40秒〜120秒 0.3% 0.1% 30秒〜120秒 0.3% 0.2% 20秒〜120秒 0.3% 0.3% 5秒〜120秒
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