JP3116615B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3116615B2
JP3116615B2 JP34349992A JP34349992A JP3116615B2 JP 3116615 B2 JP3116615 B2 JP 3116615B2 JP 34349992 A JP34349992 A JP 34349992A JP 34349992 A JP34349992 A JP 34349992A JP 3116615 B2 JP3116615 B2 JP 3116615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱素子に駆動パルス
信号を印加し、熱エネルギーによりノズルからインクを
吐出させるインクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置では、普
通紙やOHP等の記録媒体に印字を行なうとき、インク
の吸収が悪いため、ドット径が小さく、濃度が低くな
り、印字品位が著しく損なわれていた。そこで、複数回
の重ね印字を行なうことにより、画像品位の低下を防止
していた。しかし、キャリッジタイプのプリンタで複数
回の重ね印字を行なうと、複数回のスキャンで1つの領
域が印字されるため、印字速度が遅くなるという問題が
あった。
【0003】また、インクジェット記録装置の記録ヘッ
ドには、複数のノズルが設けられている。そのため、駆
動電力とドット位置ズレの問題から、特開平3−278
960号公報や特願平4−21763号に記載されてい
るように、ノズルを複数のブロックに分け、1つのブロ
ック内のノズルを同時に駆動し、ブロックごとに時間差
をおいて順次駆動する分割駆動型の印字方法が行なわれ
ている。
【0004】一方、記録ヘッドに搭載されている駆動制
御部を変更することなく、簡単な構成でクロストークを
低減でき、最高駆動周波数を向上させることができる記
録ヘッドの制御方法を、すでに、特願平4−25906
3号で提案した。
【0005】この出願で提案した第1の制御方法は、分
割駆動型の印字方法において、各ブロックをそれぞれ1
ブロックのノズル数より少ないノズルが駆動される所定
の印字パターンで駆動し、各ブロックを順次駆動するブ
ロック選択を行ない、複数回のブロック選択で全てのノ
ズルが駆動されるように制御する方法である。
【0006】上記出願で提案した第2の制御方法は、分
割駆動型の印字方法において、各ブロック内の全てのノ
ズルを同時に駆動するとともに、一部のブロックのみを
順次駆動するブロック選択を行ない、複数回のブロック
選択で全てのブロックが駆動されるように制御する方法
である。
【0007】これらの方法では、クロストークを低減で
き、インクリフィルが十分に行なわれ、最高駆動周波数
を向上させることができるため、重ね印字を行なうとき
の印字速度の低下を低減できる。しかし、複数回のブロ
ック選択で全てのノズルが駆動されるように制御してい
たため、印字パターンのエッジ部でのざらつきや、にじ
みが発生するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、普通紙やOHPシート等の
インクの吸収性の悪い記録媒体に印字を行なうとき、ド
ット径の減少による濃度低下や印字パターンのエッジ部
でのざらつきやにじみがなく、印字速度の低下を低減で
きるインクジェット記録装置を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、多数のインク吐出ノズルを配列順に複数のノズルご
とに1ブロックとして複数のブロックで構成し、ブロッ
クごとに駆動する駆動制御手段を有するインクジェット
記録装置において、前記駆動制御手段は、1回目のキャ
リッジスキャンにおいては、全てのブロックを順次選択
する1回目のブロック選択において、各ブロック内で選
択駆動されるノズルは所定の配列パターンで選択された
一部のノズルであり、全てのブロックを順次選択する2
回目のブロック選択において、各ブロック内で選択駆動
されるノズルは残りのノズルを選択する配列パターンで
選択されたノズルであり、全てのブロックを順次選択す
る2回のブロック選択によって全てのノズルが駆動され
るよう制御し、さらに、同一の領域の印字を行なう2回
目のキャリッジスキャンにおいては、全てのブロックを
順次選択する1回目のブロック選択において、各ブロッ
ク内で選択駆動されるノズルは前記残りのノズルを選択
する配列パターンで選択されたノズルであり、全てのブ
ロックを順次選択する2回目のブロック選択において、
各ブロック内で選択駆動されるノズルは前記所定の配列
パターンで選択されたノズルであり、全てのブロックを
順次選択する2回のブロック選択によって全てのノズル
が駆動されるよう制御する印字モードを備えたことを特
徴とするものであり、請求項2に記載の発明は、多数の
インク吐出ノズルを配列順に複数のノズルごとに1ブロ
ックとして複数のブロックで構成し、前記複数のブロッ
クを配列順で2分し、ブロックごとに駆動する駆動制御
手段を有するインクジェット記録装置において、前記駆
動制御手段は、1回目のキャリッジスキャンにおいて
は、2分した一方のブロックを一方向の配列順に順次選
択するブロック選択を行ない、ついで、2分した他方の
ブロックを前記一方向の配列順とは逆の配列順に順次選
択するブロック選択を行なうよう制御し、さらに、同一
の領域の印字を行なう2回目のキャリッジスキャンにお
いては、2分した一方のブロックを前記一方向の配列順
とは逆の配列順に順次選択するブロック選択を行ない、
ついで、2分した他方のブロックを前記一方向の配列順
に順次選択するブロック選択を行なうよう制御し、か
つ、選択されたブロック内においては全てのノズルが同
時に駆動されるよう制御する印字モードを備えたことを
特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置において、駆動制御手段にお
けるブロック選択が、一方向または双方向であることを
特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明の印字モードによれば、ドット径の減少
による濃度の低下や印字パターンのエッジ部で、ざらつ
きやにじみがなく、印字速度の低下を低減できる。ま
た、駆動制御手段を複雑にすることもない。
【0012】
【実施例】図1は、本発明に用いられる記録ヘッドの一
例の一部を破断して示した斜視図である。この記録ヘッ
ドでは、128個のノズルが、300SPI(spot
per inch)の密度で形成され、発熱体により気
泡を発生させてインクを吐出するサーマルインクジェッ
ト方式である。図中、1は発熱部、2はチャネル部、3
はピット層、4は発熱素子、5は駆動制御回路、6はピ
ット、7はノズル、8はインクリザーバである。発熱部
1には、発熱素子4、駆動制御回路5が形成されてお
り、その上に、感光性ポリイミド等よりなるピット層3
が形成されている。ピット層3には、発熱素子4に対応
する位置にピット6が形成されている。チャネル部2に
は、シリコン基板が用いられ、異方性エッチングにより
ノズル7とインクリザーバ8が形成されている。発熱部
1とチャネル部2により記録ヘッドが構成される。
【0013】図2は、本発明のインクジェット記録装置
における制御部のブロック図である。図中、11はヘッ
ド制御信号作成部、12はアドレス発生部、13はメモ
リ、14はデータ変換部、15はデータ作成部である。
ヘッド制御信号作成部11には、印字クロック、印字開
始信号、印字終了信号、モード選択信号が与えられる。
印字クロックとして、例えば、4.5KHzの基準クロ
ック信号を用いる。ヘッド制御信号作成部11は、基準
クロックを基にして、FCLR信号,BITSHIFT
信号,ENABLE信号,DAT/DIR信号を作成す
る。印字開始信号と印字終了信号は、記録ヘッドを駆動
する期間を設定するためのものであり、モード選択信号
により、印字モードに応じて印字データが格納されてい
るメモリ13からデータを読み出すためのアドレスデー
タを作成する。メモリから読み出されたデータは、デー
タ変換部14において、パラレル−シリアル変換が行な
われ、さらに、データ作成部15で選択されたモードに
適するDAT/DIR信号が作成される。
【0014】図3は、駆動制御部の一実施例のブロック
図である。図中、21は4ビットシフトレジスタ、2
2,23はラッチ回路、24は32ビット双方向シフト
レジスタ、25はアンド回路、26はヒータ駆動回路で
ある。DAT/DIR信号,BIT SHIFT信号,
FCLR信号,ENABLE信号は、図2で説明した信
号である。したがって、アンド回路25は、図示してい
ない発熱素子に対応して128個設けられ、その出力に
よりヒータ駆動回路26を制御する。この実施例では、
128個のノズルは、4個ずつを1ブロックとして、順
次駆動されるようにしているから、それぞれのアンド回
路を共通にして、それぞれ32ビット双方向シフトレジ
スタ24の出力端子Q1 ,・・・,Q32に接続されてい
る。
【0015】FCLR信号によって、4ビットシフトレ
ジスタ21と32ビット双方向シフトレジスタ24がリ
セットされ、その立ち上がりで、ラッチ回路23でDI
R信号がラッチされ、32ビット双方向シフトレジスタ
のシフト方向が決定される。BIT SHIFT信号
は、4ビットシフトレジスタ21のクロックであり、そ
の立ち下がりで、DAT信号が取り込まれ、ENABL
E信号の立ち上がりで、ラッチ回路22にラッチされ
る。ラッチされたDAT信号は、アンド回路に与えら
れ、その”H”の期間だけ、ヒータ駆動回路26を駆動
して発熱素子の加熱が行なわれるが、ENABLE信号
をクロックとして、32ビット双方向シフトレジスタ2
4がシフトされるため、ヒータは、4ビットごとに32
ブロックが順次駆動される。
【0016】図4は、1ブロックの4ビットが同時に駆
動される第1印字モードのタイミングチャートの一例で
ある。128のノズルを第1ノズルから第128ノズル
と順序付けをすれば、第1ノズル乃至第4ノズルが第1
ブロックであり、以下順に、第125ノズル乃至第12
8ノズルが第32ブロックとなる。印字順序は、正方向
印字の場合は、第1ブロックから第32ブロックへ順次
分割駆動を行ない、逆方向印字の場合は、第32ブロッ
クから第1ブロックへ順次分割駆動を行なう。基準クロ
ックは、全ブロックを印字する1スキャンの印字周期を
定めるものであり、その立ち上がりにおいて、FCLR
信号が入力される。このとき、FCLR信号の立ち上が
りで、基準クロック信号のレベルを検出し、Lレベルな
ら正方向印字を行ない、Hレベルなら逆方向印字が行な
われ、先頭ビットから終端ビットまで1スキャンの印字
が開始される。FCLR信号が入力された後、先頭ビッ
トから順次4ノズル分のBIT SHIFT信号(ビッ
トシフト信号)の立ち下がりで、DAT/DIR信号の
値がラッチされる。そして、直後のENABLE信号が
アクティブの期間だけ、ラッチしたデータに対する発熱
素子が駆動され、インクが吐出される。ENABLE信
号がアクティブの間、次の4ノズル分のデータがラッチ
され、順次終端ビットまで駆動される。
【0017】図5乃至図7は、本発明により、記録ヘッ
ドで印字する場合のタイミングチャートである。第2印
字モードと第3印字モードにおいては、駆動開始信号と
なるFCLR信号は、ここでは、図4で説明した第1印
字モード(通常の印字モード)に比べて、2倍の周波数
で出力するものと考えてよい。FCLR信号は、基準ク
ロックを基準に作成され、ENABLE信号、BIT
SHIFT信号は、第1印字モードと同様に、FCLR
信号を基準に作成される。
【0018】本発明の実施例である第2印字モードで
は、1回目のキャリッジスキャンのDAT/DIR信号
は、第1,第3,第5,第7,・・・,第125,第1
27ノズルと、第2,第4,第6,第8,・・・,第1
26,第128ノズルとで交互に印字されるよう作成さ
れる。したがって、DAT/DIR信号は、最初のFC
LR信号によりまず、第1ブロックの第1,第3ノズル
が同時に印字されるよう作成され、次いで、第2ブロッ
クの第5,第7ノズルが同時に印字されるよう作成さ
れ、以下順に奇数番目のノズルがブロックごとに順次印
字されるよう作成され、ENABLE信号てラッチされ
た発熱素子が駆動される。次のFCLR信号では、ま
ず、第1ブロックの第2,第4ノズルが同時に印字され
るよう作成され、次いで、第2ブロックの第6,第8ノ
ズルが同時に印字されるよう作成され、以下順に偶数番
目のノズルがブロックごとに順次印字されるよう作成さ
れ、ENABLE信号でラッチされた発熱素子が駆動さ
れる。
【0019】2回目のキャリッジスキャンのDAT/D
IR信号は、第2,第4,第6,第8,・・・,第12
6,第128ノズルと第1,第3,第5,第7,・・
・,第125,第127ノズルとで交互に印字されるよ
う作成され、1回目のキャリッジスキャンと順序を変え
て発熱素子が駆動されるようにする。
【0020】他の実施例である第3印字モードでは、1
回目のキャリッジスキャンのDAT/DIR信号は、第
1,第2,第5,第6,・・・,第125,第126ノ
ズルと、第3,第4,第7,第8,・・・,第127,
第128ノズルとで交互に印字されるよう作成される。
したがって、DAT/DIR信号は、最初のFCLR信
号により、まず、第1ブロックの第1,第2ノズルが同
時に印字されるよう作成され、次いで、第2ブロックの
第5,第6ノズルが同時に印字されるよう作成され、以
下順に2ビットごとのノズルがブロックごとに順次印字
されるよう作成され、ENABLE信号でラッチされた
発熱素子が駆動される。次のFCLR信号では、まず、
第1ブロックの第3,第4ノズルが同時に印字されるよ
う作成され、次いで、第2ブロックの第7,第8ノズル
が同時に印字されるよう作成され、以下順に2ビットご
とのノズルがブロックごとに順次印字されるよう作成さ
れ、ENABLE信号でラッチされた発熱素子が駆動さ
れる。
【0021】2回目のキャリッジスキャンのDAT/D
IR信号は、第3,第4,第7,第8,・・・,第12
7,第128ノズルと、第1,第2,第5,第6,・・
・,第125,第126ノズルとで交互に印字されるよ
う作成され、1回目のキャリッジスキャンと順序を変え
て発熱素子が駆動されるようにする。
【0022】他の実施例である第4印字モードでは、第
2印字モードや第3印字モードと同様に、駆動開始信号
となるFCLR信号は、図4で説明した第1印字モード
(通常の印字モード)に比べて、2倍の周波数で出力す
るものと考えてよい。ENABLE信号,BIT SH
IFT信号,DAT/DIR信号は、FCLR信号を基
準に作成されるが、第2印字モードと第3印字モード
は、32ブロック分の信号を出力するよう作成されてい
るのに対して、1つのFCLR信号では、16ブロック
分の信号だけを出力し、半分のノズルだけが駆動され
る。また、DAT/DIR信号は、FCLR信号の立ち
上がりの信号レベルで印字方向を決定するため、基準ク
ロックの半周期ごとにその信号レベルを反転して出力す
る。したがって、1回目のキャリッジスキャンでのDA
T/DIR信号は、最初のFCLR信号により、第1乃
至第64ノズルが順次ブロックごとに印字されるように
作成され、次のFCLR信号では、第128乃至第65
ノズルが逆順のブロックごとに印字されるよう作成され
る。
【0023】2回目のキャリッジスキャンでのDAT/
DIR信号は、最初のFCLR信号により、第128乃
至第65ノズルが、順次ブロックごとに印字されるよう
に作成され、次のFCLR信号では、第1乃至第64ノ
ズルが逆順のブロックごとに印字されるよう作成され、
1回目のキャリッジスキャンと順序を変えて発熱素子が
駆動されるようにする。
【0024】次に、印字状態を説明する。図8は、従来
の印字モードである第1印字モードで印字したときの各
キャリッジスキャンでの印字状態の説明図であり、図9
は、従来の印字モードである第1印字モードで重ね印字
したときの印字状態の説明図である。
【0025】図10,図11は、それぞれ第2印字モー
ドと第3印字モードで印字したときの各キャリッジスキ
ャンでの印字状態の説明図であり、図12は、それぞれ
の印字モードにおいて、1回目のキャリッジスキャンと
2回目のキャリッジスキャンを組み合わせて重ね印字を
した場合の印字状態の説明図である。第4印字モードも
図示していないが、同様に印字される。
【0026】図8に示す第1印字モードの印字状態は、
普通紙やOHP用紙等のインク吸収が悪く、ドット径が
小さくなる非記録部材に印字する場合、ドット間に抜け
が生じ、濃度低下が起こる。この状態で重ね印字を行な
うと、図9に示すようにドット径は大きくなり、濃度低
下は防止できるが、印字パターンのエッジ部では、ドッ
トの重ね印字によりにじみが発生する。図12に示す本
実施例の印字状態は、ソリッド部の抜けによる濃度低下
が起こらない上、印字ドットが重ならないために印字パ
ターンのエッジ部では、にじみが発生しない。
【0027】これら印字モードにおける駆動周波数につ
いて説明する。上述した特願平4−259063号で提
案したように、第2印字モード〜第4印字モードでのイ
ンクリフィルが追いつかず、かすれが発生し始める周波
数である最高駆動周波数は、第1印字モードに比べて高
くなっている。図13は、各印字モードで駆動するとき
の最高駆動周波数の1例を示すグラフである。
【0028】第1印字モードでは、5.3KHzである
のに対し、第2印字モードでは、6.7KHz、第3印
字モードでは6.5KHz、第4印字モードでは6.6
KHzと、第1印字モードに対して20%以上も最高駆
動周波数が向上している。したがって、第1印字モード
で重ね印字する場合に比べて本発明の印字制御を行なえ
ば、印字速度の低下が低減できる。
【0029】各印字モードについて、さらに説明する。
ブロック番号をnとし、nを0〜31とする。そうする
と、第1ブロックはn=0であり、第32ブロックはn
=31である。1ブロックに4個のノズルがあるから、
第1ノズル乃至第128ノズルのノズル番号は、4n+
1,4n+2,4n+3,4n+4であらわされる。n
は0,1,2,・・・,31である。
【0030】第1印字モードは、各ブロック内の印字パ
ターンは、4n+1,4n+2,4n+3,4n+4の
全てのノズルが選択され、ブロックごとに順次印字され
て、1回のヘッドスキャンで、全ノズルによる1つの縦
ラインの印字が完了する。
【0031】第2印字モードは、各ブロック内の印字パ
ターンは、第1回のヘッドスキャンでは、4n+1,4
n+3のノズルが選択され、ブロックごとに順次印字さ
れ、第2回のヘッドスキャンでは、4n+2,4n+4
のノズルが選択され、ブロックごとに順次印字される。
この2回のヘッドスキャンで全ノズルによる1つの縦ラ
インの印字が完了する。
【0032】第3印字モードは、各ブロック内の印字パ
ターンは、第1回のヘッドスキャンで、4n+1,4n
+2のノズルが選択され、ブロックごとに順次印字さ
れ、第2回のヘッドスキャンで、4n+3,4n+4の
ノズルが選択され、ブロックごとに順次印字される。こ
の2回のヘッドスキャンで全ノズルによる1つの縦ライ
ンの印字が完了する。
【0033】第4印字モードは、各ブロック内の印字パ
ターンは、第1回のヘッドスキャンで、4n+1,4n
+2,4n+3,4n+4の全てのノズルが選択され、
ブロックごとに順次印字されるが、ノズルが選択される
のは、nが0〜15においてであり、nが16〜31の
間は、ノズルは選択されない。第2回のヘッドスキャン
でも、同様に4n+,4n+2,4n+3,4n+4の
全てのノズルが選択され、ブロックごとに順次印字され
るが、nの順番は31から始まり、ノズルが選択される
のは、nが31〜16においてであり、nが15〜0の
間は、ノズルは選択されない。この2回のヘッドスキャ
ンで全ノズルによる1つの縦ラインの印字が完了する。
【0034】本発明は、第2〜第4印字モードに限られ
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、第
2印字モードまたは第3印字モードにおいて、第1回の
ヘッドスキャンと第2回のヘッドスキャンにおける印字
方向を第4印字モードで説明したように、印字方向を切
り換えるようにしてもよい。
【0035】印字パターンにおいても、変形が可能であ
る。例えば、第2印字モードにおける各ブロック内の印
字パターンは、1回目のキャリッジスキャンでは、第1
回のヘッドスキャンは、nが奇数の場合は、4n+1,
4n+3のノズルが選択され、nが偶数の場合は、4n
+2,4n+4のノズルが選択され、ブロックごとに順
次印字される。第2回のヘッドスキャンでは、nが奇数
の場合は、4n+2,4n+4のノズルが選択され、n
が偶数の場合は、4n+1,4n+3のノズルが選択さ
れ、ブロックごとに順次印字され、この2回のヘッドス
キャンで全ノズルによる1つの縦ラインの印字が完了す
る。2回目のキャリッジスキャンでは、1回目のキャリ
ッジスキャンと順序を変えて発熱素子が駆動されるよう
にする。
【0036】このように、ブロックごとの印字パターン
が同じでない場合、印字パターンとブロックの組み合わ
せは、規則的でなくてもよい。すなわち、第1回のヘッ
ドスキャンで、所定のブロックにおいては、4n+1,
4n+3のノズルが選択され、残りのブロックにおいて
は、4n+2,4n+4のノズルが選択され、ブロック
ごとに順次印字され、第2回のヘッドスキャンで第1回
とは逆の印字パターンで印字されるようにしてもよい。
【0037】第3印字モードにおける各ブロック内の印
字パターンについても、1回目のキャリッジスキャンで
は、第1回のヘッドスキャンは、nが奇数の場合は、4
n+1,4n+2のノズルが選択され、nが偶数の場合
は、4n+3,4n+4のノズルが選択され、ブロック
ごとに順次印字されるようにしてもよい。第2回のヘッ
ドスキャンでは、nが奇数の場合は 4n+3,4n+
4のノズルが選択され、nが偶数の場合は、4n+1,
4n+2のノズルが選択され、ブロックごとに順次印字
されて、この2回のヘッドスキャンで全ノズルによる1
つの縦ラインの印字が完了する。2回目のキャリッジス
キャンでは、1回目のキャリッジスキャンと順序を変え
て発熱素子が駆動されるようにする。
【0038】この場合も、印字パターンとブロックの組
み合わせは、規則的でなくてもよい。第1回のヘッドス
キャンで、所定のブロックにおいては、4n+1,4n
+2のノズルが選択され、残りのブロックにおいては4
n+3,4n+4のノズルが選択され、ブロックごとに
順次印字され、第2回のヘッドスキャンで第1回とは逆
の印字パターンで印字されるようにしてもよい。
【0039】これら第2印字モードまたは第3印字モー
ドの変形においても、第1回のヘッドスキャンと第2回
のヘッドスキャンにおける印字方向を第4印字モードで
説明したように、印字方向を切り換えるようにしてもよ
い。
【0040】第4印字モードにおいても、1回目のキャ
リッジスキャンでは、第1回のヘッドスキャンにおける
ブロックの駆動が前半のブロックに限られるものではな
く、例えば、奇数番目のブロックが選択されて、4n+
1,4n+2,4n+3,4n+4の印字パターンで順
次印字され、偶数番目のブロックは選択されず、第2回
のヘッドスキャンで偶数番目のブロックが選択され、4
n+1,4n+2,4n+3,4n+4の印字パターン
で逆順で印字され、奇数番目のブロックは選択されない
ようにしてもよい。2回目のキャリッジスキャンでは、
1回目のキャリッジスキャンと順序を変えて発熱素子が
駆動されるようにする。
【0041】さらに、第1回のヘッドスキャンで所定の
ブロックが選択され、4n+1,4n+2,4n+3,
4n+4の印字パターンで順次印字され、他のブロック
は選択されず、第2回のヘッドスキャンで上記他のブロ
ックが選択され、4n+1,4n+2,4n+3,4n
+4の印字パターンで逆順で印字され、上記所定のブロ
ックは選択されないようにしてもよい。
【0042】さらに、他の印字パターンを採用すること
ができる。例えば、第1回のヘッドスキャンは、4n+
1のノズルが選択され、ブロックごとに順次印字され、
第2回のヘッドスキャンでは、4n+2,4n+3,4
n+4のノズルが選択され、ブロックごとに順次印字さ
れ、この2回のヘッドスキャンで全ノズルによる1つの
縦ラインの印字が完了するようにしてもよい。また、こ
の実施例においても、第1回のヘッドスキャンの印字パ
ターンが4n+1でなくてもよく、4n+2,4n+
3,4n+4,のいずれでもよい。
【0043】このような印字パターンの場合も、1回の
ヘッドスキャンにおける印字パターンが同一である必要
はない。あるブロックにおいては4n+1が選択され、
他のブロックにおいては4n+2が選択され、さらに他
のブロックにおいては4n+3が選択され、残りのブロ
ックにおいては4n+4のノズルが選択され、ブロック
ごとに順次印字され、第2回のヘッドスキャンで第1回
の残りのノズルが印字される印字パターンが採用されて
もよい。
【0044】また、第1回の印字パターンが必ずしも1
個のノズルが選択される必要はなく、1個,2個,3個
の選択が混在してもよい。上述したように、第1回のヘ
ッドスキャンと第2回のヘッドスキャンにおける印字方
向を第4印字モードで説明したように、印字方向を切り
換えるようにしてもよい。
【0045】1つの縦ラインの印字は2回のヘッドスキ
ャンに限られない。3回あるいは4回のヘッドスキャン
で1つの縦ラインの印字を行なってもよい。例えば、第
1回のヘッドスキャンは、4n+1のノズルが選択さ
れ、ブロックごとに順次印字され、第2回のヘッドスキ
ャンでは、4n+2のノズルが選択され、ブロックごと
に順次印字され、第3回のヘッドスキャンでは、4n+
3のノズルが選択され、ブロックごとに順次印字され、
第4回のヘッドスキャンでは、4n+4のノズルが選択
され、ブロックごとに順次印字されるようにして、4回
のヘッドスキャンで、1つの縦ラインの印字が行なわれ
るようにしてもよい。もちろん、第1回乃至第4回の印
字パターンが上述した順序に限定されるものではなく、
ブロックごとに異なるパターンが選択されるようにして
もよい。印字方向も適宜に切り換えるようにしてもよ
い。
【0046】これらの種々の印字パターンにおいて、1
回目のキャリッジスキャンに対して、2回目のキャリッ
ジスキャンでは、1回目のキャリッジスキャンと順序を
変えて発熱素子が駆動されるようにすることは勿論であ
る。
【0047】なお、上述した実施例では、1ブロック内
のノズルは4個としたが、これに限られない。それより
多くても、あるいは、少なくてもよい。また、1ライン
の印字のためのヘッドスキャンの回数も適宜に選択する
ことができる。また、キャリッジスキャンの数も2回に
限定されず、ヘッドスキャンの回数に合わせて適宜に選
択することができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のインクジェット記録装置は、複数回のキャリッジスキ
ャンで1つの領域の印字を行ない、キャリッジスキャン
ごとに駆動ノズルまたは駆動ブロックの印字順序を変え
るよう制御する印字モードを備えていることにより、ド
ット径の減少による濃度の低下や、エッジ部のざらつき
やにじみがなく、印字速度の低下を低減できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられる記録ヘッドの一例の一部
を破断した斜視図である。
【図2】 本発明のインクジェット記録装置における制
御部のブロック図である。
【図3】 駆動制御部の一実施例のブロック図である。
【図4】 従来の印字モードである第1印字モードのタ
イミングチャートである。
【図5】 本発明の実施例の第2印字モードのタイミン
グチャートである。
【図6】 本発明の実施例の第3印字モードのタイミン
グチャートである。
【図7】 本発明の実施例の第4印字モードのタイミン
グチャートである。
【図8】 第1印字モードの印字状態の説明図である。
【図9】 第1印字モードで重ね印字したときの印字状
態の説明図である。
【図10】 第2印字モードの印字状態の説明図であ
る。
【図11】 第3印字モードの印字状態の説明図であ
る。
【図12】 第2印字モードおよび第3印字モードにお
ける重ね印字の印字状態の説明図である。
【図13】 各印字モードで駆動するときの最高駆動周
波数の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 発熱部、2 チャネル部、3 ピット層、4 発熱
素子、5 駆動制御回路、6 ピット、7 ノズル、8
インクリザーバ、11 ヘッド制御信号作成部、12
アドレス発生部、13 メモリ、14 データ変換
部、15 データ作成部、21 4ビットシフトレジス
タ、22,23 ラッチ回路、24 32ビット双方向
シフトレジスタ、25 アンド回路、26 ヒータ駆動
回路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のインク吐出ノズルを配列順に複数
    のノズルごとに1ブロックとして複数のブロックで構成
    し、ブロックごとに駆動する駆動制御手段を有するイン
    クジェット記録装置において、前記駆動制御手段は、1
    回目のキャリッジスキャンにおいては、全てのブロック
    を順次選択する1回目のブロック選択において、各ブロ
    ック内で選択駆動されるノズルは所定の配列パターンで
    選択された一部のノズルであり、全てのブロックを順次
    選択する2回目のブロック選択において、各ブロック内
    で選択駆動されるノズルは残りのノズルを選択する配列
    パターンで選択されたノズルであり、全てのブロックを
    順次選択する2回のブロック選択によって全てのノズル
    が駆動されるよう制御し、さらに、同一の領域の印字を
    行なう2回目のキャリッジスキャンにおいては、全ての
    ブロックを順次選択する1回目のブロック選択におい
    て、各ブロック内で選択駆動されるノズルは前記残りの
    ノズルを選択する配列パターンで選択されたノズルであ
    り、全てのブロックを順次選択する2回目のブロック選
    択において、各ブロック内で選択駆動されるノズルは前
    記所定の配列パターンで選択されたノズルであり、全て
    のブロックを順次選択する2回のブロック選択によって
    全てのノズルが駆動されるよう制御する印字モードを備
    えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 多数のインク吐出ノズルを配列順に複数
    のノズルごとに1ブロックとして複数のブロックで構成
    し、前記複数のブロックを配列順で2分し、ブロックご
    とに駆動する駆動制御手段を有するインクジェット記録
    装置において、前記駆動制御手段は、1回目のキャリッ
    ジスキャンにおいては、2分した一方のブロックを一方
    向の配列順に順次選択するブロック選択を行ない、つい
    で、2分した他方のブロックを前記一方向の配列順とは
    逆の配列順に順次選択するブロック選択を行なうよう制
    御し、さらに、同一の領域の印字を行なう2回目のキャ
    リッジスキャンにおいては、2分した一方のブロックを
    前記一方向の配列順とは逆の配列順に順次選択するブロ
    ック選択を行ない、ついで、2分した他方のブロックを
    前記一方向の配列順に順次選択するブロック選択を行な
    うよう制御し、かつ、選択されたブロック内においては
    全てのノズルが同時に駆動されるよう制御する印字モー
    ドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 駆動制御手段におけるブロック選択が、
    一方向または双方向であることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録装置。
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