JP2001088288A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

記録装置および記録方法

Info

Publication number
JP2001088288A
JP2001088288A JP2000211795A JP2000211795A JP2001088288A JP 2001088288 A JP2001088288 A JP 2001088288A JP 2000211795 A JP2000211795 A JP 2000211795A JP 2000211795 A JP2000211795 A JP 2000211795A JP 2001088288 A JP2001088288 A JP 2001088288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
printing
recording head
blocks
carriage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000211795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Tsuruoka
裕二 鶴岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000211795A priority Critical patent/JP2001088288A/ja
Publication of JP2001088288A publication Critical patent/JP2001088288A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来と同様の記録ヘッドを使用しつつ電源を
大容量化せずに、マルチパス記録における記録速度を向
上させる。 【解決手段】 記録ヘッドの複数の記録素子を複数のブ
ロックに分割し、マルチパス記録の各パス毎に複数のブ
ロックから異なるブロックを選択し、選択されたブロッ
クに含まれる記録素子を時分割的に駆動し、マルチパス
記録のパスの回数に従ってキャリッジの移動速度を速め
る。マルチパス記録において、例えば各パスの記録に使
用する選択されたブロック数が全体のブロック数の1/
2であるときにはキャリッジの移動速度を2倍にするな
どして、記録速度の高速性を維持しつつ高品位な画像を
記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置および記録
方法に関し、特にインク滴を記録媒体上に吐出させて記
録する記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速、高精細プリントが要求される記録
装置は現在インクジェット方式が主流となっており、そ
の記録ヘッドはインクを吐出するためのノズルが複数個
配列されたものが一般的である。インク吐出の方式には
ノズル内に設けられたヒータを駆動するときに生じる発
泡エネルギーを利用するものや、ノズル内に設けられた
ピエゾ素子の収縮を利用するものなどがあるが、どちら
の方式にしても全ノズルを同時に駆動すると各ノズル間
のクロストークの影響などによる記録品位の低下や、一
時的に大電流が必要となることにより電源の大容量化な
どの不利益が生じるため、全ノズルを数ノズルずつのブ
ロックに分けて時間的に順次ずらしながら駆動している
もの(時分割駆動)が多く用いられている。
【0003】一方、記録ヘッドのノズル間にはノズル形
成上のばらつきなどから吐出量に差が生じ、そのまま記
録すると画像に多少の濃度むらが生じることがある。そ
こで、高精細プリントを行う場合には記録画像を一回の
走査で形成するのではなく、特開昭61−120578
号公報に開示されているように各画像エリアを複数の走
査で重複するようにして記録し(マルチパス記録)、ノ
ズル列の様々な部分からランダムにインクを吐出して画
像形成するようにして濃度むらを解消している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の記録速
度の高速化すなわちスループット向上の要求に対して、
従来は時分割駆動するブロックに対する駆動周期を短縮
することで対処してきた。ところが、吐出ヒータを駆動
して充分な発泡パワーを得るのに最低限必要な時間とい
うものがあり、今以上にブロックの駆動周期を切りつめ
ることは不可能な状況になっている。さらに高精細記録
を実現するために同じ領域に複数回の走査で相補的に記
録を行う、いわゆるマルチパス記録ではその走査回数
(パス数)倍の時間が必要となるため記録速度はさらに
低下することになる。
【0005】本発明はこのような状況を鑑み、従来と同
様の記録ヘッドを使用しつつ電源を大容量化せずに、記
録品質を保ちつつ記録速度を向上させることのできる記
録装置および記録方法を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、カラー記録や高精細記録
等をマルチパスで行う場合の記録速度を向上させること
のできる記録装置および記録方法を提供することを目的
とする。
【0007】さらに、本発明は、複数の記録ヘッドを使
用してマルチパス記録を行う場合に、記録品質を保ちつ
つより高速な記録を可能とする記録装置および記録方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、複数の記録素子を有する少なく
とも1つの記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査し、
複数回の走査で同じ領域に相補的に記録を行うマルチパ
ス記録によって記録媒体に画像を記録することができる
記録装置であって、前記複数の記録素子を複数のブロッ
クに分割する分割手段と、前記マルチパス記録における
各走査毎に前記複数のブロックから異なるブロックを選
択する選択手段と、前記選択手段によって選択されたブ
ロックに含まれる記録素子を時分割的に駆動する駆動手
段と、前記マルチパス記録における走査回数に従って前
記キャリッジの移動速度を制御する制御手段とを有す
る。
【0009】また、上記目的を達成するために本発明の
記録方法は、複数の記録素子を有する少なくとも1つの
記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査し、複数回の走
査で同じ領域に相補的に記録を行うマルチパス記録によ
って記録媒体に画像を記録する記録方法であって、前記
複数の記録素子を複数のブロックに分割し、前記マルチ
パス記録における各パス毎に前記複数のブロックから異
なるブロックを選択し、選択されたブロックに含まれる
記録素子を時分割的に駆動し、前記マルチパス記録にお
ける走査回数に従って前記キャリッジの移動速度を制御
する。
【0010】すなわち、記録ヘッドの複数の記録素子を
複数のブロックに分割し、マルチパス記録の各パス毎に
複数のブロックから異なるブロックを選択し、選択され
たブロックに含まれる記録素子を時分割的に駆動し、マ
ルチパス記録の走査回数に従ってキャリッジの移動速度
を制御する。
【0011】これにより、マルチパス記録において、例
えば各走査の記録に使用する選択されたブロック数が全
体のブロック数の1/2であるときにはキャリッジの移
動速度を2倍にするなどして、記録速度の高速性を維持
しつつ高品位な画像を記録することができるという効果
がある。加えて、一度に駆動する記録素子の数を増加さ
せないように制御することができるので、従来と同様の
記録ヘッドを使用することができると共にプリンタ電源
の容量増加によるコストアップおよび重量アップを回避
できる。
【0012】この場合、キャリッジの移動に従って画像
データの転送を行うようにすると、使用するブロックに
対応したサンプリングデータを得るためのマスクROM
などの素子が不必要となり、記録装置全体でのコストダ
ウンができる。
【0013】さらに、マルチパス記録のパスの回数分だ
けキャリッジを走査して記録を行う毎に複数のブロック
全てが選択されるように選択制御を行うと、各記録素子
が同じ回数だけ同じ周期で駆動されるので、高速記録を
行う際にも各記録素子の使用頻度を等しくして記録ヘッ
ドのライフサイクルを短くすることがなく、記録素子間
のばらつきによる記録品質の低下を防ぐことが可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の代表的な実施の形態であ
るインクジェットプリンタIJRAの構成の概要を示す
外観斜視図である。図1において、駆動モータ5013
の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5009〜501
1を介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝
5004に対して係合するキャリッジHCはピン(不図
示)を有し、ガイドレール5003に支持されて矢印
a,b方向を往復移動する。キャリッジHCには、記録
ヘッドIJHとインクタンクITとを内蔵した一体型イ
ンクジェットカートリッジIJCが搭載されている。5
002は紙押え板であり、キャリッジHCの移動方向に
亙って記録用紙Pをプラテン5000に対して押圧す
る。5007,5008はフォトカプラで、キャリッジ
のレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ
5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポジ
ション検知器である。5016は記録ヘッドIJHの前
面をキャップするキャップ部材5022を支持する部材
で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引器で、キ
ャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を
行う。5017はクリーニングブレードで、5019は
このブレードを前後方向に移動可能にする部材であり、
本体支持板5018にこれらが支持されている。ブレー
ドは、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本
例に適用できることは言うまでもない。又、5021
は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリ
ッジと係合するカム5020の移動に伴って移動し、駆
動モータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公知の伝
達機構で移動制御される。
【0016】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0017】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について説明する。図2はインクジェッ
トプリンタIJRAの制御回路の構成を示すブロック図
である。制御回路を示す同図において、1700は記録
信号を入力するインタフェース、1701はMPU、1
702はMPU1701が実行する制御プログラムを格
納するROM、1703は各種データ(上記記録信号や
記録ヘッドIJHに供給される記録データ等)を保存し
ておくDRAMである。1704は記録ヘッドIJHに
対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.
A.)であり、インタフェース1700、MPU170
1、RAM1703間のデータ転送制御も行う。171
0は記録ヘッドIJHを搬送するためのキャリアモー
タ、1709は記録媒体搬送のための搬送モータであ
る。1705は記録ヘッドIJHを駆動するヘッドドラ
イバ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ170
9、キャリアモータ1710を駆動するためのモータド
ライバである。
【0018】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJH
が駆動され、記録が行われる。
【0019】なお、上述のように、インクタンクITと
記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なイ
ンクカートリッジIJCを構成しても良いが、これらイ
ンクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成
して、インクがなくなったときにインクタンクITだけ
を交換できるようにしても良い。
【0020】図3は、インクタンクとヘッドとが分離可
能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図
である。インクカートリッジIJCは、図3に示すよう
に、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッドI
JHとが分離可能である。インクカートリッジIJCに
はこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キャリ
ッジHC側から供給される電気信号を受け取るための電
極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインク
が吐出される。
【0021】なお、図3において、500はインク吐出
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられており、そのインク吸収体によってインクが保
持される。
【0022】また、記録ヘッドIJHは、ブラックイン
クを吐出して白黒画像の記録を行うモノクロ記録用の記
録ヘッドでも良いし、シアン、マゼンタ、イエロー、ブ
ラックのインクを吐出してカラー画像の記録を行うカラ
ー記録可能な記録ヘッドでも良い。
【0023】次に本実施形態で使用されている記録ヘッ
ドの説明をする。
【0024】図5は本実施形態の記録装置に搭載されて
いるカラー記録用の記録ヘッドを正面から見た構成図で
あり、図中キャリッジが移動する水平の主走査方向にY
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk
(ブラック)の各色に対応したノズル列1が所定の間隔
(L)で配設され1つの記録ヘッドIJHを形成してい
る。これら4つのノズル列ともノズル数は192、各ノ
ズルからのインク吐出周波数は通常駆動で10kHzで
ある。YMCの各色インクを吐出するノズルからのイン
ク吐出量は同じであり、Bkのノズルからのインク吐出
量はそれの約2倍であり、吐出量以外については全く同
様の構成になっている。
【0025】以下、図6、図8および図9により記録ヘ
ッドの論理回路の構成と記録方法について説明する。
【0026】図8は記録ヘッドの論理回路のブロック図
である。このような論理回路は各ノズル列にたいして備
えられ、データクロックDCLKに同期して入力された
画像データIDATAをビット毎に順次出力する192
ビットのシフトレジスタ81、ラッチクロックLTCL
Kの周期の間シフトレジスタ81から入力されたビット
信号を保持して192個の各出力から出力する192ビ
ットのラッチ82、およびブロック選択信号(BENB
0〜BENB3の4つから構成される4ビットの信号)
をBE0からBE11の12個の各ブロックを指定する
信号に変換するデコーダ83を有しており、192個の
各ノズルに対応して記録素子を構成するヒータ8600
1〜86192と、ヒータを駆動するパワートランジス
タ85001〜85192と、デコーダ83からの出
力、ラッチ82からの出力およびヒート信号HEATの
論理積をとって各パワートランジスタの駆動信号を出力
するANDゲート84001〜84192とを有してい
る。
【0027】図9(A)はこのように構成された論理回
路によりノズル列を各ブロック毎に時分割駆動して1パ
ス記録を行うときのタイミングチャートであり、図中L
TCLK、DCLK、IDATA、BENB0〜3、H
EATはそれぞれ、図8に示されたラッチクロック、デ
ータクロック、画像データ、デコーダ入力、ヒート信号
を示している。192ビットの画像データは、データク
ロックDCLKに同期してシフトレジスタ81に一時的
に取り込まれ、ラッチクロックLTCLKが入力される
とラッチ82に転送されて、ラッチ82の192ビット
出力の各々に出力される。一方、ブロック選択信号BE
NB0〜3は、デコーダ83でBE0〜11にデコード
され、ヒート信号HEATおよびラッチ82の出力と共
にANDゲートで論理積がとられ、ANDゲートから駆
動信号が出力されたパワートランジスタに接続されてい
るヒータが通電され、前述の作用によりインクがノズル
から吐出されて記録が行われる。
【0028】このタイミングチャートからもわかるよう
に、192全ノズルの画像データIDATAを転送する
のに要する時間に比べて、全ノズルすべてを12分割分
駆動する時間の方が圧倒的に長い。これは画像データの
転送周波数が10MHzで192ノズルでは20μse
c程度であるのに対して、上述のヒータを駆動して充分
な発泡パワーを得るのに必要な時間が3〜8μsecで
12分割分では約100μsecと格段に大きいからで
ある。
【0029】図6はこのようなブロック毎の時分割駆動
で記録したときのドット配列図である。図6では簡略化
のため48個のノズルまでを図示しており、49個目以
降のノズルが省略されているが、この実施形態で用いら
れている論理回路は連続した12個のノズルを1グルー
プとする16のグループから構成されており、ノズル列
2は図中上側から12ノズル毎にグループ分けされてい
る。
【0030】また、各グループの1番目のノズル、すな
わち、全ノズルにおける1番目、13番目、25番目、
・・・、181番目のノズル16個から構成されるブロ
ック0から、各グループの12番目のノズル、すなわ
ち、全ノズルにおける12番目、24番目、36番目、
・・・、192番目のノズル16個で構成されるブロッ
ク11までの12個のブロックに分けて各ブロック毎に
駆動されるべく、図8の回路図に示されているように、
同じブロックのノズルに内蔵されている各ヒータは、A
NDゲート84001〜84192を経由してデコーダ
83の同一の出力に接続されており、これらのブロック
で図9(A)で示されるように、0〜11のブロック順
に時分割駆動される。
【0031】このような時分割駆動では記録ヘッドのノ
ズル列をその移動方向(主走査方向)に対して垂直にし
た状態で移動させながら記録すると縦罫線が傾いて記録
されてしまうので、これを補正するべく図6に示すよう
に縦罫線が主走査方向に対して実質的に直交するよう
に、予めノズル列が主走査方向に対して所定の角度傾け
て取り付けられる。その結果、ノズル列の全ノズルが吐
出を完了すると、グループ毎に別々のカラムを記録する
ことになる。
【0032】次に本実施形態で複数回の走査で同じ領域
に相補的に記録を行うマルチパス記録を行う場合につい
て詳細な説明をする。
【0033】図9(B)は4パス記録(4回の走査での
相補的な記録)を行うためのタイミングチャートであ
り、図9(A)と同様に図中LTCLK、DCLK、I
DATA、BENB0〜3、HEATはそれぞれ、図8
に示されたラッチクロック、データクロック、画像デー
タ、デコーダ入力、ヒート信号を示している。192ビ
ットの画像データは、データクロックDCLKに同期し
てシフトレジスタ81に一時的に取り込まれ、ラッチク
ロックLTCLKが入力されるとラッチ82に転送され
て、ラッチ82の192ビット出力の各々に出力され
る。一方、ブロック選択信号BENB0〜3は、デコー
ダ83でBE0〜11にデコードされ、ヒート信号HE
ATおよびラッチ82の出力と共にANDゲートで論理
積がとられ、ANDゲートから駆動信号が出力されたパ
ワートランジスタに接続されているヒータが通電され、
前述の作用によりインクがノズルから吐出されて記録が
行われる。
【0034】このタイミングチャートからもわかるよう
に、前述の1パス記録時の駆動タイミングを示した図9
(A)が1回の記録データ転送で12ブロック全部駆動
しているのに対して、(B)では3ブロックしか駆動せ
ず、かつ次々に駆動する3ブロックの組み合わせを0・
4・8、2・6・10、3・7・11、1・5・9と駆
動パターンを変化させていって4回で12ブロック全部
を駆動している。図9(A)と異なり、駆動する3ブロ
ックを切り換えるためにデータクロックDCLKおよび
画像データIDATAを再度出力させるようにしている
が、192ビット全ノズルの画像データIDATAを転
送するのに要する時間は、3分割で駆動する時間よりも
充分に短いので、時間的に何ら問題はない。
【0035】図4は前記の記録ヘッドでこのタイミング
チャートにしたがって4パス記録を実現したときの記録
ドットの配列図であり、図中黒で示したものが記録され
たドットである。1回のパスで記録されるドットパター
ンは全体の4分の1であるので図4のように25%のラ
ンダムな間引き記録となる。なお、図中Aで示されるド
ットのようにドット位置が本来の位置から主走査方向に
かなりずれているように見えるドットもあるが、実際に
は最大で解像度ピッチの1/4であり画像形成上問題は
ない。
【0036】一方、図9(A)(B)に示した駆動タイ
ミングの比較からも分かるように、図6のように記録す
る1パス記録で記録ヘッドが1カラム移動する間になさ
れる記録と同じドット数の記録を行うためには、図4の
ように記録する4パス記録では4カラム分移動して記録
する必要がある。このため、記録速度の低下を招かない
ようにするため、4パス記録を行うときにはキャリッジ
は1パス記録の4倍の速度で移動する。すなわち、1パ
ス記録でキャリッジが図6に示した距離dを移動するの
に要する時間と、4パス記録でキャリッジが図4に示し
た距離Dを移動するのに要する時間とが等しくなるよう
にキャリアモータ1710の回転数を制御してキャリッ
ジの移動速度を速める。
【0037】通常キャリッジが4倍の速度で移動すれば
各ノズルの吐出周波数も4倍になるはずであるが、図4
に示されるように、1つのノズルに着目すると4カラム
に1回しか駆動されないためノズル毎の吐出周波数は図
9(A)のときと変わらず、各ノズルに要求される吐出
性能も通常の記録のときと変わらない。
【0038】さらに、従来の4パス記録では各パス毎の
記録データを得るために記録画像を間引く処理を行って
いたのに対し、本実施形態の4パス記録では、シフトレ
ジスタ81に格納された192ビット分の画像データを
各パス毎に1/4ずつ、すなわち48ビットずつ選択
し、かつ、その48ビットのデータを用いて時分割記録
を行っているので、記録画像の間引き処理がいらなくな
る。従って、従来のマルチパス記録で必要であった、各
パスに対応したサンプリングデータを得るためのマスク
ROMなどの記憶素子が不必要となり、記録装置全体で
のコストダウンができる。
【0039】この記録データの転送時間に関しても、転
送クロック(DCLK)=10MHzのとき、192ビ
ット分の転送時間が19μsecであるので、吐出周波
数が4倍の40kHz(25μsec)となっても問題
とはならない。
【0040】なお、以上説明した実施形態では4パス記
録を例にしているが、パス数を4以外とする場合には、
図7の表に示すように、記録ヘッドの駆動パターンを変
化させれば良い。すなわち、2パスとする場合には偶数
ブロックと奇数ブロックとを交互に駆動する制御を行
い、3パスとする場合には同時に駆動する4ブロックの
組み合わせを0・3・6・9、1・4・7・10、2・
5・8・11のこれら3組の組み合せを切り換えて循環
させる制御を行えば良い。
【0041】図7においては、全てのブロックを時分割
で駆動する1パス記録の駆動パターンを駆動パターン1
−1として示し、2パス記録の偶数ブロックと奇数ブロ
ックとを交互に駆動する駆動パターンを、それぞれ駆動
パターン2−1、2−2として示し、3パス記録で同時
に駆動されるブロックの組み合せ0・3・6・9、1・
4・7・10、2・5・8・11を、それぞれ駆動パタ
ーン3−1、3−2、3−3として示し、4パス記録で
同時に駆動されるブロックの組み合せ0・4・8、2・
6・10、3・7・11、1・5・9を、それぞれ駆動
パターン4−1、4−2、4−3、4−4として示して
いる。
【0042】これら4パス以外のマルチパス記録の場合
にも、記録速度の低下を招かないようにするためには、
パス数が増加するとともにキャリッジの移動速度を早め
る必要がある。図19Aおよび図19Bはこの時のフロ
ーチャートであり、具体的には、ステップS1901〜
S1903で記録パス数を判定し、1パス記録での移動
速度に対して、2パス記録では2倍(ステップS192
0)、3パス記録では3倍(ステップS1930)、4
パス記録では4倍(ステップS1940)の速度にキャ
リッジの移動速度を設定する。そして、各パス数に合わ
せて走査と記録紙の搬送とを繰り返して画像を記録す
る。
【0043】このように、本実施形態ではパス数が増え
ても記録速度の低下を招かないように、パス数に従って
キャリッジの移動速度を速める。
【0044】次に図10により図4の駆動方法で4パス
のマルチパス記録をした場合のノズル列の記録状態につ
いて説明する。図10は記録画像上の同一エリアに対し
てどの駆動パターンが選択されたかを示している。4−
1、4−2、4−3、4−4は図7に示した駆動パター
ンを示している。1マスは図4の点線で囲まれた12ド
ットに相当し、1パスから4パスに対応した(A)から
(D)のそれぞれは、5カラム×4グループの領域を示
している。
【0045】1パス目はノズル列の下側の48個のノズ
ルが記録し、48個のノズル分記録媒体が相対的に移動
してから2パス目が記録されるため、同一エリアを記録
するときに使用されるノズルは、1つのパスが終了する
度に48個ずつ上側にシフトされることになる。本実施
形態の場合は、192個のノズルを48個ずつ4つのパ
スに分けて記録するので、パス毎に駆動パターンをずら
さなくても4パスで全ドットの記録が完了するようにな
っている。
【0046】なお、ノズル数やパス毎の駆動ノズルシフ
ト量が異なる場合には、パス毎に駆動パターンのサイク
ルを所定カラム分シフトさせて調整することが必要であ
る。
【0047】次に、この実施形態で用いるカラー記録ヘ
ッドで記録した場合の記録状態について説明をする。図
11は1回の走査における各キャリッジ位置での駆動パ
ターンを示している。1マスは図10と同様に12ドッ
トに対応している。(A)は初期位置、(B)は(A)
の位置から主走査方向にノズル列の間隔分(L)移動し
た位置、すなわち(A)で各ノズル列が記録した位置
に、そのノズル列の1つ左側のノズル列が重ねて記録す
ることを示している。(C)(D)はさらにキャリッジ
が移動して、各ノズル列による記録が重なったときを表
している。
【0048】ここで太線で囲まれた部分に着目すると、
Bkのインクが吐出された後に、C,M,Yの各色のノ
ズル列が同一エリアに記録するが、駆動されるブロック
は4つのノズル列すべて別々であるため、短時間に同一
ドットに重ねて記録されることがないことがわかる。そ
のため、複数のインク間のにじみやインク引きあいによ
るドットずれを最小限に抑えることができる。
【0049】なお、ここではノズル列が複数あるカラー
記録ヘッドについて説明したが、同一色のノズル列が複
数ある記録ヘッドの場合でも同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0050】ところで、この実施形態における記録ヘッ
ドでは図13に示すように図9のタイミングチャートの
中で示されている信号の内、画像データを送る信号(I
DATA)とヒータを駆動する時間を規定しているヒー
ト信号(HEAT)以外のすべての信号は4つの論理回
路に共通の信号となっているため、各色(Y、M、C、
Bk)のノズル列毎に駆動するブロックを変えることは
できない。そのため、本実施形態ではノズル列の距離を
変えることによって図11のような記録状態を実現して
いる。ちなみに、図11は各々のノズル列間距離が主走
査解像度ピッチの(4m+1)倍(mは正の整数)のと
きのものである。
【0051】なお、本実施形態では各ノズル列間距離は
同一であるが、前述の条件を満たせば同一である必要は
ない。また、図14のように、全ての信号がノズル列毎
に独立に供給されるように構成された記録ヘッドでは、
各ノズル列間距離は自由に設定することができる。
【0052】本実施形態では図8の構成の記録ヘッドで
図9のような駆動を行う例について説明したが、図15
のように駆動ブロック毎にそのブロックで駆動される1
6個のノズルのデータを転送するタイプの記録ヘッドの
場合でも、図16(B)のように駆動すれば同様の効果
が得られる。更に、図17のように外部からBENB0
〜3の信号を入力せず、ブロック毎に16個のノズルの
データと駆動ブロック番号のデータとを一緒に転送する
タイプの記録ヘッドに対しても、図18(B)のような
信号で駆動することで同様の効果が得られる。なお、図
16(A)および図18(A)はそれぞれ、図15およ
び図17に示す構成の記録ヘッドで1パス記録を行う際
の駆動信号を示している。
【0053】従って、本実施形態のカラー記録ヘッドに
よれば、短時間に同一ドットに重ねて記録されることが
ないので、複数のインク間のにじみやインク引きあいに
よるドットずれを最小限に抑えることができ、より高品
位なカラー画像を記録することが可能となる。
【0054】以上で説明したように、本実施形態の記録
装置は、以下のような効果を有する。
【0055】(1)複数のノズルを複数のブロックに分
割し、同時に駆動するノズルブロックを選択すると共に
マルチパス記録におけるパスの回数に応じてキャリッジ
の移動速度を速めることにより、例えば、各パスの記録
に使用する選択されたブロック数が全体のブロック数の
1/2であるときにはキャリッジの移動速度を2倍にす
るなどして、記録速度の高速性を維持することができ
る。
【0056】(2)マルチパス記録と時分割駆動によ
り、一度に駆動するノズル数は増加しないので、そのノ
ズルを駆動するために必要な電力は低く抑えられ、その
結果プリンタ電源の容量増加によるコストアップおよび
重量アップを回避できる。
【0057】(3)マルチパス記録制御と時分割駆動制
御により、記録される画像データが自動的にまびかれる
ことになるので、各パスに対応したサンプリングデータ
を得るためのマスクROMなどの素子が不必要となり、
記録装置全体でのコストダウンができる。
【0058】(4)カラー記録を行う場合にも短時間に
同一ドットに重ねて記録されることがないので、複数の
インク間のにじみやインク引きあいによるドットずれを
最小限に抑えることができ、より高品位なカラー画像を
記録することが可能となる。
【0059】本実施形態では複数のノズル列を1つの記
録ヘッドに一体化した構成を例として記述したが、複数
の記録ヘッドを搭載したプリンタにおいても同様に複数
のインク間のにじみやインク引きあいによるドットずれ
を抑えることができる。特に複数の記録ヘッドを有する
場合には記録すべき画像データは各々の記録ヘッドに個
別に供給されるため、本実施形態と同様にノズル列間距
離を調整する方法のほかに駆動パターンのサイクルを各
記録ヘッド毎にシフトして調整することもできる。
【0060】また、本実施形態では隣接するノズルを異
なるブロックに分割して駆動する記録ヘッドについて説
明したが、図12に示すような上側から連続して配置さ
れた8つのノズルずつが同時に駆動されるタイプの記録
ヘッドについても本実施形態と同様の方法が適用できる
ことは言うまでもない。
【0061】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0062】また、記録素子としてヒータを用いるもの
について説明したが、これに限らずピエゾ素子を記録素
子として用いても良い。
【0063】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0064】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0065】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0066】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。
【0067】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のノズル列タイプ
の記録ヘッドを用いてもよい。
【0068】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0069】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0070】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0071】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。本発
明においては、上述した各インクに対して最も有効なも
のは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0072】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0073】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0074】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0075】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0076】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0077】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0078】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マルチパス記録において、例えば各パスの記録に使用す
る選択されたブロック数が全体のブロック数の1/2で
あるときにはキャリッジの移動速度を2倍にするなどし
て、記録速度の高速性を維持しつつ高品位な画像を記録
することができるという効果がある。加えて、一度に駆
動する記録素子の数を増加させないように制御すること
ができるので、従来と同様の記録ヘッドを使用すること
ができると共にプリンタ電源の容量増加によるコストア
ップおよび重量アップを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の構成の概要を示す外観斜視
図である。
【図2】図1の記録装置の制御回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1の記録装置のインクカートリッジの構成を
示す外観斜視図である。
【図4】本実施形態によるマルチパス記録時の記録ドッ
ト配列図である。
【図5】本実施形態の記録ヘッドの構成図である。
【図6】本実施形態による1パス記録時の記録ドット配
列図である。
【図7】マルチパス記録時の駆動パターンを示す図であ
る。
【図8】記録ヘッドの論理回路のブロック図である。
【図9】1パス記録時および4パス記録時の図8に示さ
れた信号のタイミングチャートである。
【図10】4パス記録時のノズル位置および駆動パター
ンの説明図である。
【図11】カラー記録時の記録領域および駆動パターン
の説明図である。
【図12】記録ヘッドの他の構成を示す図である。
【図13】カラー記録ヘッドの第1の構成例を示す図で
ある。
【図14】カラー記録ヘッドの第2の構成例を示す図で
ある。
【図15】記録ヘッドの論理回路の第1の変形例を示す
ブロック図である。
【図16】図15の記録ヘッドの駆動信号のタイミング
チャートである。
【図17】記録ヘッドの論理回路の第2の変形例を示す
ブロック図である。
【図18】図17の記録ヘッドの駆動信号のタイミング
チャートである。
【図19A】本発明の実施形態による記録動作のフロー
チャートである。
【図19B】本発明の実施形態による記録動作のフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 ノズル列 2 ノズル 3 記録ヘッド

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を有する少なくとも1つ
    の記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査し、複数回の
    走査で同じ領域に相補的に記録を行うマルチパス記録に
    よって記録媒体に画像を記録することができる記録装置
    であって、 前記複数の記録素子を複数のブロックに分割する分割手
    段と、 前記マルチパス記録における各走査毎に前記複数のブロ
    ックから異なるブロックを選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択されたブロックに含まれる記
    録素子を時分割的に駆動する駆動手段と、 前記マルチパス記録における走査回数に従って前記キャ
    リッジの移動速度を制御する制御手段とを有することを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジの移動に従って、画像デ
    ータを前記記録ヘッドに転送する転送手段をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、前記マルチパス記録の
    走査回数分だけ前記キャリッジを走査して記録を行う毎
    に前記複数のブロック全てが選択されるように選択制御
    を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の記録
    装置。
  4. 【請求項4】 隣接する記録素子は異なるブロックに属
    することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に
    記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記マルチパス記録に
    おける走査回数をnとしたときに、前記キャリッジの移
    動速度をn倍となるように制御することを特徴とする請
    求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記マルチパス記録の
    各走査において駆動されるブロックの組み合わせが相補
    的となるように切り換えることを特徴とする請求項3に
    記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジの走査方向に配列された
    複数の記録ヘッドを用い、第1の記録ヘッドが記録した
    部分に第2の記録ヘッドを移動させて重複して記録する
    ときに、前記選択手段は、前記第1の記録ヘッドで選択
    されたブロックと前記第2の記録ヘッドにおいて選択さ
    れるブロックとが相補的となるように選択することを特
    徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1から7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれ
    か1項に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、イエロー、シア
    ン、マゼンタ、ブラックの4つのインクを吐出する記録
    ヘッドであることを特徴とする請求項8に記載の記録装
    置。
  11. 【請求項11】 複数の記録素子を有する少なくとも1
    つの記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査し、複数回
    の走査で同じ領域に相補的に記録を行うマルチパス記録
    によって記録媒体に画像を記録する記録方法であって、 前記複数の記録素子を複数のブロックに分割し、 前記マルチパス記録における各パス毎に前記複数のブロ
    ックから異なるブロックを選択し、 選択されたブロックに含まれる記録素子を時分割的に駆
    動し、 前記マルチパス記録における走査回数に従って前記キャ
    リッジの移動速度を制御することを特徴とする記録方
    法。
  12. 【請求項12】 前記キャリッジの移動に従って、画像
    データを前記記録ヘッドに転送することを特徴とする請
    求項11に記載の記録方法。
  13. 【請求項13】 前記マルチパス記録の走査回数分だけ
    前記キャリッジを走査して記録を行う毎に前記複数のブ
    ロック全てが選択されるように選択制御を行うことを特
    徴とする請求項11または12に記載の記録方法。
  14. 【請求項14】 隣接する記録素子は異なるブロックに
    属することを特徴とする請求項11から13のいずれか
    1項に記載の記録方法。
  15. 【請求項15】 前記マルチパス記録における走査回数
    をnとしたときに、前記キャリッジの移動速度をn倍と
    なるように制御することを特徴とする請求項11に記載
    の記録方法。
  16. 【請求項16】 前記マルチパス記録の各走査において
    駆動されるブロックの組み合わせが相補的となるように
    切り換えることを特徴とする請求項13に記載の記録方
    法。
  17. 【請求項17】 前記キャリッジの走査方向に配列され
    た複数の記録ヘッドを用い、第1の記録ヘッドが記録し
    た部分に第2の記録ヘッドを移動させて重複して記録す
    るときに、前記第1の記録ヘッドで選択されたブロック
    と前記第2の記録ヘッドにおいて選択されるブロックと
    が相補的となるように選択することを特徴とする請求項
    11から16のいずれか1項に記載の記録方法。
JP2000211795A 1999-07-19 2000-07-12 記録装置および記録方法 Withdrawn JP2001088288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000211795A JP2001088288A (ja) 1999-07-19 2000-07-12 記録装置および記録方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20495799 1999-07-19
JP11-204957 1999-07-19
JP2000211795A JP2001088288A (ja) 1999-07-19 2000-07-12 記録装置および記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001088288A true JP2001088288A (ja) 2001-04-03

Family

ID=26514761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000211795A Withdrawn JP2001088288A (ja) 1999-07-19 2000-07-12 記録装置および記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001088288A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370357A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Canon Inc 記録ヘッド基板、記録ヘッド、記録ヘッドカートリッジ及びその記録装置
JP2004268426A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Canon Inc インクジェット記録方法
JP2006051794A (ja) * 2004-07-14 2006-02-23 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2007038653A (ja) * 2005-06-28 2007-02-15 Canon Inc 記録方法、記録装置
JP2007268743A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2008296506A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Canon Inc 記録装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370357A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Canon Inc 記録ヘッド基板、記録ヘッド、記録ヘッドカートリッジ及びその記録装置
JP4666818B2 (ja) * 2001-06-15 2011-04-06 キヤノン株式会社 記録ヘッド、記録ヘッドカートリッジ及びその記録装置
JP2004268426A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Canon Inc インクジェット記録方法
JP4497825B2 (ja) * 2003-03-10 2010-07-07 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2006051794A (ja) * 2004-07-14 2006-02-23 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2007038653A (ja) * 2005-06-28 2007-02-15 Canon Inc 記録方法、記録装置
JP2007268743A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2008296506A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Canon Inc 記録装置
US8991959B2 (en) 2007-06-01 2015-03-31 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for controlling recording apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4863482B2 (ja) 記録装置及びその制御方法、記録ヘッドの制御回路及び記録ヘッドの駆動方法
KR100388181B1 (ko) 프린트헤드, 프린트헤드 구동 방법 및 데이타 출력 장치
EP1070587B1 (en) Printing apparatus and printing method
JP4666810B2 (ja) 画像記録装置およびその制御方法
JP2001088288A (ja) 記録装置および記録方法
JPH0825693A (ja) 印刷方法及び装置
US20030210288A1 (en) Recording apparatus
JP2007276353A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の記録制御方法、プログラム及び記憶媒体
JPH08324025A (ja) 記録装置
JP2002292847A (ja) 記録ヘッド、それを用いる画像記録装置およびそれらの制御方法
JP3517623B2 (ja) 記録装置および記録方法
JPH08216455A (ja) ドットデータシフト方法、及び記録方法、該記録方法が用いられる記録装置
JP4144852B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP4532684B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004066601A (ja) 記録ヘッドとその記録ヘッドを用いた記録装置
JP2003089196A (ja) インクジェット記録装置及び該装置におけるインクの温度制御方法
JP4298243B2 (ja) 記録装置、記録方法
JP2004090262A (ja) 記録装置、記録ヘッド及び該装置の記録ヘッド制御方法
JP4114085B2 (ja) インクジェットプリンタ及びその駆動方法
JP3792926B2 (ja) 記録装置及び記録制御方法
JPH08150708A (ja) 記録方法、および記録装置
JP2002254648A (ja) 記録ヘッド、キャリッジ、それらを用いる画像記録装置およびそれらの制御方法
JP2000037909A (ja) 記録装置及びその制御方法
JPH09207337A (ja) 記録ヘッド及び画像記録装置
JPH10119290A (ja) インクジェット記録方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002