JPH08156257A - 記録ヘッド及び該記録ヘッドを備えるプリンタ装置 - Google Patents

記録ヘッド及び該記録ヘッドを備えるプリンタ装置

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JPH08156257A
JPH08156257A JP30392294A JP30392294A JPH08156257A JP H08156257 A JPH08156257 A JP H08156257A JP 30392294 A JP30392294 A JP 30392294A JP 30392294 A JP30392294 A JP 30392294A JP H08156257 A JPH08156257 A JP H08156257A
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JP
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recording
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head
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Withdrawn
Application number
JP30392294A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Tsukada
伸幸 塚田
Masafumi Wataya
雅文 綿谷
Yoshiaki Kamuragi
義明 冠木
Sohei Tanaka
壮平 田中
Noriyuki Suzuki
範之 鈴木
Hiroshi Uemura
寛 植村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/17Readable information on the head

Abstract

(57)【要約】 【目的】記録ヘッド側からより少ない信号線でヘッドデ
ータをプリンタ本体に転送することが可能な記録ヘッド
を提供する。 【構成】複数の記録素子302〜307を通電駆動して
画像データIDATAを記録媒体に記録する記録ヘッド
1708であって、クロック信号IDCLKに基づいて
画像データIDATAを入力すると共に、ラッチ信号L
TCLKに基づいて画像データIDATAを記録素子3
02〜307に送出するシフトレジスタ308及びラッ
チ回路309と、画像データIDATAに基づいて記録
素子を通電駆動するイネーブル信号HENBと、記録ヘ
ッド1708に関するデータHDATAを記憶する保持
部311と、クロック信号及びラッチ信号に基づいて保
持部311からデータHDATAを入力すると共に、デ
ータHDATAを外部装置に送出するシフトレジスタ3
10とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッド及び該記録
ヘッドを備えるプリンタ装置に関し、例えば、記録ヘッ
ドに印字回数などの記録ヘッドに関するデータを記憶さ
せ、プリンタ本体側でそのデータを認識可能な記録ヘッ
ド及び該記録ヘッドを備えるプリンタ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のシリアルプリンタ装置には、印字
ヘッド部分が本体部から取り外し可能で、別のヘッドカ
ートリッジに交換できる構成を持つものがある。このよ
うなシリアルプリンタ装置の中には、装着されたヘッド
カートリッジに関するデータ(以下、ヘッドデータと略
称する)をヘッド内に設けた記録部に記憶させ、プリン
タ装置本体にこのヘッドデータをプリンタ本体の制御回
路が読み出せるような回路構成を設けることで、取り付
けたヘッドの種類、印字特性等をプリンタ本体側で認識
できる機能を有するものが従来より採用されている。
【0003】図9はヘッドデータを記憶した保持部を内
蔵する印字ヘッドの回路構成例であり、図10は図9の
保持部からプリンタ本体へヘッドデータを転送する時の
タイミングチャートである。図9において、100はヘ
ッド本体、102はROM等からなるのnビットのヘッ
ドデータ保持部、101はnビットの並列入力直列出力
のシフトレジスタ、106は印字データの受信回路およ
び印字を実行するための印字装置部である。
【0004】104,105はヘッドデータを転送する
ための制御信号線、103はヘッドデータの出力信号
線、107は印字データの入力信号、制御信号等の印字
に関する信号線を示していて、これらの信号線はすべて
プリンタ本体の制御回路に接続されている。シフトレジ
スタ101は、プリンタ本体の制御回路から出力される
ロード信号105の立ち上がりで、ヘッドデータ保持部
102よりnビットのデータを並列に読み取る。また、
シフトレジスタ101は、クロック信号104の立ち上
がりに同期して、出力信号線103にn番目、n−1番
目…と順にヘッドデータを出力し、このヘッドデータを
プリンタ本体側の制御回路が読み取る。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来のようにヘッドデータの保持部を印字ヘッドに内蔵し
た場合、図9のようにヘッドデータをプリンタ本体側に
転送するための信号線103、104、105を、印字
データに関する信号線107とは別に設けていた。この
ような従来の印字ヘッドの構成では、ヘッドとプリンタ
本体間の信号線数が多くなると、それに付随する回路構
成が複雑になるだけなく、信号ケーブルやヘッドのコネ
クタなどが大きくなるのでコストアップ等の機械構成に
も大きく影響を与えてしまう。従って、より少ない信号
線でヘッドデータを転送することが有効な手段になると
いえる。
【0006】従って、本発明の記録ヘッド及び該記録ヘ
ッドを備えるプリンタ装置は、上記の事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、記録ヘッド
側からより少ない信号線でヘッドデータをプリンタ本体
に転送することが可能な記録ヘッド及び該記録ヘッドを
備えるプリンタ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の記録ヘッド及び該記録ヘ
ッドを備えるプリンタ装置は、以下の構成を備える。即
ち、複数の記録素子を通電駆動して画像データを記録媒
体に記録する記録ヘッドであって、第1の制御信号に基
づいて前記画像データを入力すると共に、第2の制御信
号に基づいて該画像データを前記記録素子に送出するデ
ータ送出回路と、前記画像データに基づいて前記記録素
子を通電駆動する手段と、前記記録ヘッドに関する所定
データを記憶するデータ記憶回路と、前記第1の制御信
号及び第2の制御信号に基づいて前記データ記憶回路か
ら所定データを入力すると共に、該所定データを外部装
置に送出するデータ出力回路とを具備する。
【0008】また、好ましくは、請求項1乃至請求項1
0のいずれか1項に記載の記録ヘッドを用いて画像デー
タを記録媒体に記録するプリンタ装置であって、前記画
像データを外部装置から受信する受信手段と、前記画像
データを前記記録ヘッドに送出する手段と、前記記録ヘ
ッドを前記画像データに基づいて通電駆動する手段と、
前記記録ヘッドに関する所定データを読み込む手段と、
前記画像データ及び前記所定データに基づいて前記記録
ヘッドの駆動を制御する手段とを具備する。
【0009】
【作用】以上のように、この発明に係わる記録ヘッド及
び該記録ヘッドを備えるプリンタ装置は構成されている
ので、記録ヘッド側からより少ない信号線でヘッドデー
タをプリンタ本体に転送することが可能となり、記録ヘ
ッドの更なるコストダウンを実現できる。
【0010】
【実施例】次に、本発明に基づく実施例につき、添付の
図面を参照して詳細に説明する。 [共通実施例]ここでは、後述する第1実施例〜第3実
施例に共通のプリンタ装置の全体構成を説明する。
【0011】図1は、本発明の代表的な実施例であるイ
ンクジェットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観
斜視図である。図1において、駆動モータ5013の正
逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009を
介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝50
04に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)
を有し、矢印a,b方向に往復移動される。このキャリ
ッジHCには、インクジェットカートリッジIJCが搭
載されている。5002は紙押え板であり、キャリッジ
の移動方向に亙って紙をプラテン5000に対して押圧
する。5007,5008はフォトカプラで、キャリッ
ジのレバー5006のこの域での存在を確認して、モー
タ5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポ
ジション検知手段である。5016は記録ヘッドの前面
をキャップするキャップ部材5022を支持する部材
で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引手段で、
キャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復
を行う。5017はクリーニングブレードで、5019
はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材であ
り、本体支持板5018にこれらが支持されている。ブ
レードは、この形態でなく周知のクリーニングブレード
が本例に適用できることは言うまでもない。又、501
2は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャ
リッジと係合するカム5020の移動に伴って移動し、
駆動モータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公知の
伝達手段で移動制御される。
【0012】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。 <制御構成の説明>次に、上述した装置の記録制御を実
行するための制御構成について説明する。
【0013】図2はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示
す同図において、1700は記録信号を入力するインタ
フェース、1701はMPU、1702はMPU170
1が実行する制御プログラムを格納するプログラムRO
M、1703は各種データ(上記記録信号やヘッドに供
給される画像データ等)を保存しておくダイナミック型
のRAMである。1704は記録ヘッド1708に対す
る画像データの供給制御を行うゲートアレイであり、イ
ンタフェース1700、MPU1701、RAM170
3間のデータ転送制御も行う。1710は記録ヘッド1
708を搬送するためのキャリアモータ、1709は記
録紙搬送のための搬送モータである。1705はヘッド
を駆動するヘッドドライバ、1706,1707はそれ
ぞれ搬送モータ1709、キャリアモータ1710を駆
動するためのモータドライバである。
【0014】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
画像データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた画像データに従って記録ヘッドが駆動
され、印字が行われる。
【0015】[第1実施例]次に、第1実施例の記録ヘ
ッドの回路構成を説明する。図3は、第1実施例の記録
ヘッドの回路構成を示すブロック図であり、64ノズル
のインク吐出装置と、64ビットのヘッド固有データ保
持部を有するインクジェットプリンタの記録ヘッドを示
している。
【0016】図3において、1708は記録ヘッド本体
であり、信号線312,313,314,315,31
6はプリンタ本体の制御回路に接続されている。308
は64ビットの直列入力、並列出力のシフトレジスタ。
309は64ビットのラッチ。302〜307はヒータ
で、電流が印加されることでインクを発泡作用にてノズ
ルから吐出させて印字を行う。310は64ビットの並
列入力、直列出力のシフトレジスタ。311はROMな
どからなるヘッド固有データを格納するための保持部で
あり、この保持部311には、記録ヘッドの種類や、製
造番号、印字特性などを示すヘッド固有データが格納さ
れる。例えば、プリンタ本体が印字速度を切り換えられ
る機能を有する場合、記録ヘッドが対応できる印字速度
のデータ、又は温度検知を行う機能を有する場合、プリ
ンタ本体がヘッドの温度特性データ、ユーザに対して取
り付けたヘッドの確認を行う機能を有する場合等に用い
られる記録ヘッドの種類を示すデータなどが格納され
る。
【0017】図4は図3の回路構成に基づき、印字デー
タ及びヘッドデータ転送の際の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。図4において、313はプリ
ンタ本体の制御回路から出力される64ノズルに対応し
たシリアル印字データであり、図3のシフトレジスタ3
08はクロック信号314の立ち上がりでこのデータ受
け取り、順にシフトしていく。
【0018】また、シフトレジスタ308が64ノズル
分のデータをシフトした後、ラッチ信号315の立ち上
がりで、ラッチ309にシフトレジスタ308の出力を
保持させる。そして、イネーブル信号312が“1”に
なっている間に、ラッチ309に保持されている印字デ
ータが“1”である所のヒータのみに電流が印加されて
印字が行われる。
【0019】一方、シフトレジスタ310は、ラッチ信
号315の立ち上がりで、ヘッドデータ保持部311に
格納されたデータを64ビット並列に読み込む。そし
て、クロック信号314の立ち上がりに合わせて、これ
をシフトしてくことで出力信号316にヘッドデータを
出力していき、プリンタ本体の制御回路がヘッドデータ
を順に読み取っていく。
【0020】このように、クロック信号314とラッチ
信号315を併用して、プリンタ本体側から記録ヘッド
への印字データの転送と、記録ヘッド側からプリンタ本
体へのヘッドデータ転送を行うことで、従来のように別
々に制御信号線を設けて印字データ、ヘッドデータを別
々に転送する場合に比べて、回路が簡易になり記録ヘッ
ドとプリンタ本体間の信号線を少なくすることができ
る。
【0021】[第2実施例]次に、第2実施例の記録ヘ
ッドの回路構成を説明する。図5は、第2実施例の記録
ヘッドの回路構成を示すブロック図であり、図6は図5
の回路構成に基づき、印字データ及びヘッドデータ転送
の際の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。図5において、500は128ビット並列入力、直
列出力のシフトレジスタ、501はROMなどからなる
128ビットのヘッドデータ保持部である。これ以外の
回路構成は図3と同様であるので説明は省略する。
【0022】シフトレジスタ500は、図3の第1実施
例でのシフトレジスタ310と異なり、クロック信号3
14の立ち上がりと立ち下がりの両方でデータのシフト
を行う。従って、図1の第1実施例ではノズル数の64
ビットしかヘッドデータを転送できないのに対して、こ
の構成ではその倍のビット(128ビット)の転送を行
うことができる。
【0023】[第3実施例]次に、第3実施例の記録ヘ
ッドの回路構成を説明する。図7は、第3実施例の記録
ヘッドの回路構成を示すブロック図であり、ヘッドデー
タの読み込みだけでなく、書き込みも行えるヘッドデー
タ保持部を有する記録ヘッドの構成図である。図8は図
7の回路構成に基づき、印字データ及びヘッドデータ転
送の際の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【0024】図7において、701はEEPROMなど
からなる電気的に読み込み及び書き込み可能なデータ保
持部、702は701に書き込むデータを転送するデー
タ線、703はプリンタ本体の制御回路から出力される
ライト信号で、この信号の立ち上がりパルスでデータ保
持部701にデータが書き込まれる。これ以外の回路構
成は図3と同様であるので説明は省略する。
【0025】図8は図7の回路構成に基づき、データ保
持部701にヘッドデータを書き込む際の動作タイミン
グを示すタイミングチャートである。図8において、プ
リンタ本体の制御回路は、信号線313よりデータ保持
部701に書き込むヘッドデータを、印字データ転送と
同様にクロック信号314に同期させて転送し、ラッチ
信号315の立ち上がりでラッチ309に保持する。そ
の後、制御回路は、ライト信号703の立ち上がりで、
ラッチ309に保持されているヘッドデータをデータ線
702よりデータ保持部701に書き込む。この間、イ
ネーブル信号312は“0”に保ち、ヘッドデータを印
字しないようにする。
【0026】データ保持部701からヘッドデータの読
み込みは、図4のタイミングチャートと同様に行う。し
かしながら、このデータ読み出しの間、ライト信号70
3は“0”としておき、印字データを書き込まないよう
にする。この第3実施例のように、ヘッドデータの読み
込み及び書き込みを行う場合にも、クロック信号、ラッ
チ信号を併用してデータ転送を行うことで、記録ヘッ
ド、プリンタ本体間の信号線を少なく構成することがで
きる。
【0027】また、記録ヘッドにヘッドデータの書き込
み可能な回路を内蔵することで、例えば、下記のような
機能を付加することが可能である。即ち、プリンタ本体
の制御回路に印字動作の回数を読み込ませ、新たな印字
回数を記録ヘッドのデータ保持部に書き込む。このよう
にすれば、複数の記録ヘッドを交換して使用していて
も、それぞれのヘッドの印字回数をプリンタ本体側が認
識できることになる。
【0028】上記実施例はすべて、インクジェット方式
のシリアルプリンタでの実施例を示したが、これに限定
することなく、多種のシリアルプリンタに応用可能であ
る。本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも、
インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとし
て熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体や
レーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの
状態変化を生起させる方式のプリント装置について説明
したが、かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化
が達成できる。
【0029】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0030】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0031】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、装置本体に装着され
ることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からの
インクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記
録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタ
ンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用
いてもよい。
【0032】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0033】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した本発明実施例においては、インクを
液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化する
インクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを
用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク
自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。
【0034】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0035】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステム
に適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良
い。また、本発明はシステム或は装置にプログラムを供
給することによって達成される場合にも適用できること
は言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、印字データの転送
とヘッドデータの転送を、両者に共通のクロック信号、
ラッチ信号を使用してシリアル転送することにより、従
来のように印字データとヘッドデータを別々に転送する
場合に比べて、記録ヘッドとプリンタ本体間の信号線数
を少なくでき、制御回路を載置する基板、ケーブル、記
録ヘッドのコネクタなどの小型化、製造コストの低減を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるインクジェット
プリンタの構成の概要を示す外観斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタの制御回路の構成を示
すブロック図である。
【図3】第1実施例の記録ヘッドの回路構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図3の回路構成に基づき、印字データ及びヘッ
ドデータ転送の際の動作タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図5】第2実施例の記録ヘッドの回路構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図5の回路構成に基づき、印字データ及びヘッ
ドデータ転送の際の動作タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図7】第3実施例の記録ヘッドの回路構成を示すブロ
ック図である。
【図8】図7の回路構成に基づき、データ保持部にヘッ
ドデータを書き込む際の動作タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図9】従来例の記録ヘッドの回路構成を示すブロック
図である。
【図10】図9の回路構成に基づき、ヘッドデータ転送
の際の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1708 記録ヘッド本体 302〜307 印字のためのヒータ 308 印字データを入力するシフトレジスタ 309、500 印字データを保持するラッチ 311、501、701 ヘッドデータの保持部 310、500 ヘッドデータを転送するシフトレジス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 壮平 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 範之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 植村 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を通電駆動して画像デー
    タを記録媒体に記録する記録ヘッドであって、 第1の制御信号に基づいて前記画像データを入力すると
    共に、第2の制御信号に基づいて該画像データを前記記
    録素子に送出するデータ送出回路と、 前記画像データに基づいて前記記録素子を通電駆動する
    手段と、 前記記録ヘッドに関する所定データを記憶するデータ記
    憶回路と、 前記第1の制御信号及び第2の制御信号に基づいて前記
    データ記憶回路から所定データを入力すると共に、該所
    定データを外部装置に送出するデータ出力回路とを具備
    することを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記データ送出回路は、前記第2の制御
    信号に基づいて前記画像データをラッチするラッチ回路
    を含むことを特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記データ送出回路は、前記第1の制御
    信号の立ち上がり、又は立ち下がりのいずれか一方に同
    期して前記画像データを外部装置からシリアルに入力し
    て、パラレルに送出する直列−並列変換回路を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記記録素子は、前記データ送出回路か
    ら送出される画像データ及び第3の制御信号に基づいて
    通電駆動されることを特徴とする請求項1に記載の記録
    ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記データ記憶回路は、前記記録ヘッド
    に関する所定データを書き換え可能であることを特徴と
    する請求項1に記載の記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記データ記憶回路は、前記データ送出
    回路を介して前記記録ヘッドに関する所定データを入力
    し、新たなデータに書き換えることを特徴とする請求項
    7に記載の記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記データ出力回路は、前記第1の制御
    信号の立ち上がり、又は立ち下がりのいずれか一方に同
    期して前記記録ヘッドに関する所定データをパラレルに
    入力して、シリアルに送出する並列−直列変換回路を含
    むことを特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記データ出力回路は、前記第1の制
    御信号の立ち上がり及び立ち下がりの両方に同期して前
    記記録ヘッドに関する所定データをパラレルに入力し
    て、シリアルに送出する並列−直列変換回路を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれか1
    項に記載の記録ヘッドを用いて画像データを記録媒体に
    記録するプリンタ装置であって、 前記画像データを外部装置から受信する受信手段と、 前記画像データを前記記録ヘッドに送出する手段と、 前記記録ヘッドを前記画像データに基づいて通電駆動す
    る手段と、 前記記録ヘッドに関する所定データを読み込む手段と、 前記画像データ及び前記所定データに基づいて前記記録
    ヘッドの駆動を制御する手段とを具備することを特徴と
    するプリンタ装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドに対して前記所定デー
    タの書き換えを指示する指示信号を発生する指示信号発
    生手段を更に具備することを特徴とする請求項11に記
    載のプリンタ装置。
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