JP3115812U - 商品仕切り板 - Google Patents

Abstract

【課題】 左用又は右用として使用してもデッドスペースが無く、設置安定性に優れ、且つ左右兼用とすることができる商品仕切り板を提供すること。
【解決手段】 商品陳列面に載置される長尺状の基部１と、基部１の幅方向の一方の端部から立設する仕切り板本体部２と、基部１の前後方向の両端部にそれぞれ付設される、商品陳列棚のレール２１に係合する係合部３と、を備える商品仕切り板１０。
【選択図】 図２

Description

本考案は、スーパー、コンビニ、百貨店、専門店などの商品陳列棚で使用される陳列商品を区画する左右兼用の商品仕切り板に関するものである。

従来、商品仕切り板は図８に示すような、陳列面に置かれる基板８１と基板８１の幅方向の一方の端から立設する仕切り板本体部８２とからなるＬ字断面形状の仕切り板８０が知られている。また、図７に示すような、仕切り板本体部７１の先端に、左右方向に所定幅を有し下方開口の係合溝７３を有する係合部７２を備える仕切り板７０が知られている。仕切り板７０において、仕切り板本体部７１は係合部７２の所定幅の中心に接合されている。そして係合部７２を商品陳列棚のレールに係合させて使用される。

しかしながら、仕切り板８０は、陳列商品の右側に置かれる右用と陳列商品の左側に置かれる左用を兼用することができるものの、設置が安定せず陳列面が乱れるため実用上、ほとんど使用されていない。仕切り板７０は、陳列面への設置は安定するものの、例えば右用又は左用に使用した場合、係合部７２の所定幅の半分が僅かではあるものの使用できないスペース（デッドスペース）を形成してしまう。また、見た目にも不自然な感じは否めないため、通常、中用の仕切り板として使用されていた。従って、右用商品仕切り板としては、図７の仕切り板７０において仕切り板本体部７１を係合部７２の左端に付設したものが使用され、左用商品仕切り板としては、仕切り板本体部７１を係合部７２の右端に付設したものが使用されていた。このように、従来の商品仕切り板は、右用商品仕切り板、左用商品仕切り板及び中用商品仕切り板の３種を使用していたため、コストを上昇させ、また在庫管理などが面倒であるという問題を有していた。

従って、本考案の目的は、左用又は右用として使用してもデッドスペースが無く、設置安定性に優れ、且つ左右兼用とすることができる商品仕切り板を提供することにある。

かかる実状において、本考案者は鋭意検討を行った結果、商品陳列面に載置される基部と、基部の幅方向の一方の端部及びその近傍から立設する仕切り板本体部と、該基部の前後方向の両端部にそれぞれ付設される、商品陳列棚のレールに係合する係合部と、を備える商品仕切り板が、左用又は右用として使用してもデッドスペースが無く、設置安定性に優れ、且つ左右兼用とすることができることなどを見出し、本考案を完成するに至った。

すなわち、本考案は、商品陳列面に載置される長尺状の基部と、該基部の幅方向の一方の端部から立設する仕切り板本体部と、該基部の前後方向の両端部にそれぞれ付設される、商品陳列棚のレールに係合する係合部と、を備えることを特徴とする商品仕切り板を提供するものである。

また、本考案は、前記係合部は、左右方向に所定幅を有し下方開口の係合溝を有する前記商品仕切り板を提供し、また、本考案は、仕切り板本体部の両側面に前後方向に延びると共に、左右方向に僅かに突出する筋状突部を更に設けることを特徴とする前記商品仕切り板を提供し、また、本考案は、仕切り板本体部の前端部の両側面に、該仕切り板本体部と陳列商品との間に隙間を形成する凸部を更に設ける前記商品仕切り板を提供し、また、本考案は、前記凸部は、前記筋状突部の前後両端に付設される前記商品仕切り板を提供し、また、本考案は、商品陳列棚のレールは、商品陳列棚の前部に付設されるレール部材の基板から立設すると共に左右方向に延出する突起であることを特徴とする前記商品仕切り板を提供し、また、本考案は、陳列商品の右側に置かれる右用と陳列商品の左側に置かれる左用を兼用するものであることを特徴とする前記商品仕切り板を提供し、また、本考案は、水平方向に対して１８０度回転させた形態が元の形態と左右対称の形態であることを特徴とする前記商品仕切り板を提供するものである。

本考案の商品仕切り板によれば、左用又は右用として使用してもデッドスペースが無く、設置安定性に優れ、且つ左右兼用とすることができる。

次に、本考案の実施の形態における商品仕切り板を図１〜図６を参照して説明する。図１は本例の商品仕切り板の斜視図、図２は商品陳列棚のレールに係合する右用及び左用にそれぞれ使用した商品仕切り板の使用状態図、図３は図２の商品仕切り板の平面図、図４は図３の商品仕切り板の右側面図、図５は図３の商品仕切り板の正面図、図６は図３の矢印Ｘで示す丸内の拡大図をそれぞれ示す。本明細書において、「前」は顧客側を言い、「後」はその反対側を言い、左右方向は、顧客側から見た方向を言う。

商品仕切り板１０は、商品陳列面に載置される長尺状の基部１と、基部１の幅方向の一方の端部近傍から立設する仕切り板本体部２と、基部１の前端部に付設される、商品陳列棚のレールに係合する係合部３ａと、基部１の後端部に付設される、商品陳列棚のレールに係合する係合部３ｂを備える。

基部１は、前後方向に長く延びる略長尺状の板状物であって、前部及び後部を除く、中央部がやや幅狭となっている。これにより、例えば自動商品押圧体を仕切り板間に設置する際、設置の障害となることがない。また、前後方向の両側部には、商品陳列棚に設置されるレール部材２０を収容する切り欠き部６、６が付設されている。これにより隙間なく陳列商品を区画できる。基部１の前後方向の長さとしては、特に制限されず、商品を区画できる長さで適宜決定されるが、通常、陳列面の奥行き長さとほぼ同じである。これにより、陳列面の奥側に載置される商品も確実に仕切ることができる。

本発明において、基部１上、仕切り板本体部２が立設される位置は、幅方向の一方の端部及びその近傍である。端部近傍とは、図１に示すように、端よりやや内側寄りであって、基部１上、当該端側の端幅狭部１３と幅広部１４を形成させる位置である。すなわち、基部１上、仕切り板本体部２は正面視で非対称となる位置に設置されるが、これにより、右用又は左用と、両側を区画する仕切りにおいて、デットスペースを形成することがなく、陳列効率が向上する。

仕切り板本体部２は板状体であり、その形状としては、特に制限されないが、奥行き長さは、基部１に略同じであることが、陳列商品を確実に区画出来る点で好ましい。また、本例では前後両端の上方のコーナー部は丸み形状として、作業者にとって怪我などの恐れの無い形状としている。また、仕切り板本体部２の両側面には、前後方向に延びると共に、上下方向を均等に区分する左右方向に僅かに突出する２つの筋状突部４、４を設けている。これにより、仕切り板本体部２と陳列商品との摩擦を著しく低減することができる。

また、２つの筋状突部４、４の前後両端には、仕切り板本体部２と陳列商品Ａとの間に隙間ｗを形成する凸部５を更に設けている。凸部５は２つの筋状突部４、４の中、ひとつの筋状突部４の前後端にのみ形成されているものであってもよく、また、筋状突部４、４とは別の位置に設けてもよい。凸部５の横方向への突出長さとしては、特に制限されず、適宜決定されるが、筋状突部４の突出長さより長いものである。また、余り長すぎると、デッドスペースを形成することになるため、通常３〜５ｍｍ程度で十分である。これにより、区画する陳列商品と仕切り板本体部２の位置関係が定まり、且つ袋状商品など幅方向の形状が定まらない商品を安定して陳列できる。また、隙間ｗが存在することで、陳列商品Ａと仕切り板本体部２の接触を極力回避できるため、手動または自動前出しする際、前出しの障害とならず安定して前出しを行うことができる。凸部５の奥行き長さは、特に長く採る必要はない。特に箱状商品であれば、前後方向の一点で位置決めすれば、全体の設置位置が決定できるからである。

基部１の前後両端に付設される係合部３ａ、３ｂは、基部１の接続部分と同じ幅寸法を有する逆Ｕ字断面形状のものであり、下方開口の係合溝３１を有する。係合溝３１が係合する商品陳列棚のレールとしては、商品陳列棚の前部において、左右方向に延出して設置されるものであれば特に制限されず、例えば図２〜４に示すように、商品陳列棚の前部に付設されるレール部材２０の基板２２から立設すると共に前後方向に延出する突起２１が挙げられる。

このレール部材２０は、所定の奥行き幅を有する板状の基板２２と、基板２２の前端部から奥へ順に、商品転落防止板やＰＯＳレール（いずれも不図示）が係合する上方が開口した係合溝２３と、レールである突起２１を備えるものである。係合溝２３は端部から立設する突起２４と２５間に形成される隙間である。

商品仕切り板１０の使用方法の一例を説明する。先ず同じ形状の２つの商品仕切り板１０ａ、１０ｂが用意される。ひとつは、左を区画する左用商品仕切り板１０ａとして使用する（図２中、左側の商品仕切り板）。すなわち、係合部３ａの係合溝３１にレール部２０のレール２１を係合させる。この際、仕切り板本体部２が左外側となるようにする。すなわち、基部１の幅広部分が内側となるように設置する。これにより、設置位置が商品陳列棚の最左端であれば、左側にデッドスペースを作ることなく陳列面を有効利用できる。また、商品陳列棚の中間部、すなわち、中用商品仕切り板として使用する場合、左側に隣接する陳列商品の右側を有効に区画できると共に、左側の陳列面のデッドスペースを作ることがない。

２つめのものは、右を区画する右用商品仕切り板１０ｂとして使用する（図２中、右側の商品仕切り板）。すなわち、係合部３ｂの係合溝３１にレール部２０のレール２１を係合させる。この際、仕切り板本体部２が右外側となるようにする。すなわち、基部１の幅広部分が内側となるように設置する。すなわち、左用商品仕切り板１０ａ又は右用商品仕切り板１０ｂは、共に水平方向に対して１８０度回転させた形態が元の形態と左右対称の形態である。従って、本例の商品仕切り板１０は陳列商品の右側に置かれる右用と陳列商品の左側に置かれる左用を兼用することができる。右用商品仕切り板１０ｂも左用商品仕切り板１０ａと同様に、設置位置が商品陳列棚の最右端であれば、右側にデッドスペースを作ることなく陳列面を有効利用できる。また、商品陳列棚の中間部、すなわち、中用商品仕切り板として使用する場合、右側に隣接する陳列商品の左側を有効に区画できると共に、右側の陳列面のデッドスペースを作ることがない。

次に、右用商品仕切り板１０ｂと左用商品仕切り板１０ａ間に商品を陳列する。この際、商品は前出し状態にしておく。この前出しは右用商品仕切り板１０ｂと左用商品仕切り板１０ａ間に、例えば実開昭６３−１４０２５４号公報に記載された手動前出し装置、あるいは自動前出し装置を設置して行ってもよい。前出し状態の商品の右側端にある商品に対して、左右移動による微調整を行い、右用商品仕切り板１０ｂの凸部５を当接させて右用商品仕切り板１０ｂの位置を定め、次いで、前出し状態の商品の左側端にある商品に対して、左右移動による微調整を行い、左用商品仕切り板１０ａの凸部５を当接させて左用商品仕切り板１０ｂの位置を定める。

本例の左用商品仕切り板１０ａおよび右用商品仕切り板１０ｂは同じものであり、前後方向を入れ替えるのみで商品の両側をデッドスペースをつくることなく、区画することができる。また、左用専用の商品仕切り板や右用専用の商品仕切り板を持つ必要がないため、在庫管理が容易である。

スーパー、コンビニ、百貨店、専門店などの商品陳列棚に陳列される陳列商品の左右を同じ形状の商品仕切り板で安定して区画することができる。このため、お店にとってはコストを低減でき、在庫管理も容易である。また、製造業者にとっては、金型ひとつでよいため、安価に製造できる。また、流通業者にとっては、１種の商品であるため、誤った取引がないため安心である。また、陳列商品を購入する顧客にとっては、整然と且つ安定して陳列された商品を安心して取り出すことができる。

本例の商品仕切り板の斜視図である。 商品陳列棚のレールに係合する右用及び左用にそれぞれ使用した商品仕切り板の使用状態図である。 図２の商品仕切り板の平面図である。 図３の商品仕切り板の側面図である。 図３の商品仕切り板の正面図である。 図３の矢印Ｘで示す丸内の拡大図を示す。 従来の商品仕切り板の斜視図である。 従来の他の例の商品仕切り板の斜視図である。

符号の説明

１ 基部
２ 仕切り板本体部
３、３ａ、３ｂ 係合部
４ 筋状突起
５ 凸部
１０、７０、８０ 商品仕切り板
２０ レール部
２１ レール

Claims (8)

1. 商品陳列面に載置される長尺状の基部と、
   該基部の幅方向の一方の端部及びその近傍から立設する仕切り板本体部と、
   該基部の前後方向の両端部にそれぞれ付設される、商品陳列棚のレールに係合する係合部と、を備えることを特徴とする商品仕切り板。
2. 前記係合部は、左右方向に所定幅を有し下方開口の係合溝を有することを特徴とする請求項１記載の商品仕切り板。
3. 仕切り板本体部の両側面に前後方向に延びると共に、左右方向に僅かに突出する筋状突部を更に設けることを特徴とする請求項１又は２記載の商品仕切り板。
4. 仕切り板本体部の前後両端部の両側面に、該仕切り板本体部と陳列商品との間に隙間を形成する凸部を更に設けることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の商品仕切り板。
5. 前記凸部は、前記筋状突部の前後両端に付設されることを特徴とする請求項４に記載の商品仕切り板。
6. 商品陳列棚のレールは、商品陳列棚の前部に付設されるレール部材の基板から立設すると共に左右方向に延出する突起であることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項記載の商品仕切り板。
7. 陳列商品の右側に置かれる右用と陳列商品の左側に置かれる左用を兼用するものであることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項記載の商品仕切り板。
8. 水平方向に対して１８０度回転させた形態が元の形態と左右対称の形態であることを特徴とする請求項１〜７のいずれか１項記載の商品仕切り板。

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