JP3113152B2 - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

Info

Publication number
JP3113152B2
JP3113152B2 JP06165133A JP16513394A JP3113152B2 JP 3113152 B2 JP3113152 B2 JP 3113152B2 JP 06165133 A JP06165133 A JP 06165133A JP 16513394 A JP16513394 A JP 16513394A JP 3113152 B2 JP3113152 B2 JP 3113152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water level
motor
time
lid
dehydration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06165133A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0824470A (ja
Inventor
雅宏 今井
高行 平野
潔 岡崎
公彦 中村
悟 松本
嘉幸 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP06165133A priority Critical patent/JP3113152B2/ja
Publication of JPH0824470A publication Critical patent/JPH0824470A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3113152B2 publication Critical patent/JP3113152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗い行程、すすぎ行程
及び脱水行程からなる洗濯コースを実行する機能と、マ
ニュアルで脱水行程を実行する機能とを備えて成る全自
動洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の全自動洗濯機においては、脱水
行程が実行開始されると、まず排水弁を開いて回転槽内
から排水を始め、この後、回転槽内の水位がリセット水
位まで低下したリセット水位時点を検知し、この時点か
ら予め決めた設定時間経過後に、モータを通電して回転
槽を回転させて脱水を実行するように運転制御される構
成となっている。ここで、何らかの事情で使用者が排水
だけを実行して脱水を実行したくない場合、例えば非常
にデリケートな衣類を洗濯したような場合の操作につい
て説明する。
【0003】このような場合には、マニュアルで脱水行
程を選択した後、洗濯物の出入れ口を開閉する蓋を開い
たままでスタートキーを操作する。すると、排水弁が開
かれて回転槽内からの排水が始まる。この後、回転槽内
の水位がリセット水位まで低下し、更に、このリセット
水位時点から設定時間が経過すると、蓋の開閉状態が判
断される。このとき、蓋が開いていることから、モータ
が通電されないようになっている。これにより、使用者
は、排水だけを実行することが可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、リ
セット水位時点から設定時間が経過した時点で、蓋が開
いていることを検知すると、モータを通電しないと共
に、排水弁を閉じるように構成されている。ここで、上
記設定時間が短いと、水位がリセット水位からあまり下
がらない状態、即ち、排水が不十分な状態で、排水弁が
閉じてしまうことになり、使用者にとって不満足な排水
状態となることがあった。特に、近年、洗濯に要する時
間(洗濯コースを実行するのに要する時間)を全体的に
短くすることが要請されており、そのために脱水行程の
時間も短縮する必要があり、上記設定時間を短くする傾
向にあった。
【0005】また、いわゆる単槽構造の全自動洗濯機、
即ち、回転槽内にだけ水を溜めるようにして、外槽内に
は水を溜めないように構成した全自動洗濯機が存在す
る。このような洗濯機では、水の使用量が少なくなるた
め、これに応じて洗濯時間も短くなる。そして、上記構
成の洗濯機では、より一層洗濯時間を短くするために、
脱水行程における上記設定時間を更に短くすべく、回転
槽内に水がある程度残っている状態で、モータを通電し
始めるように構成する傾向が強かった。
【0006】そこで、本発明の目的は、洗濯コースを実
行するのに要する時間を短縮することができ、しかも、
使用者がマニュアルで排水だけを実行したい場合にも、
槽内を十分に排水することができる全自動洗濯機を提供
するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の全自動洗濯機
は、洗い行程、すすぎ行程及び脱水行程からなる洗濯コ
ースを実行する機能と、マニュアルで脱水行程を実行す
る機能とを備えて成る全自動洗濯機において、前記脱水
行程を実行制御するためのものであって、回転槽内から
排水を始めた後、前記回転槽内の水位がリセット水位ま
で低下したリセット水位時点以降に、モータを通電して
前記回転槽を回転させて脱水を実行するようにする脱水
制御手段を備え、この脱水制御手段は、マニュアルで脱
水行程を実行する場合には、前記リセット水位時点から
前記モータを通電開始するまでの時間を、前記洗濯コー
スを実行する場合よりも長く設定するように制御したと
ころに特徴を有する。
【0008】この構成の場合、脱水制御手段は、マニュ
アルで脱水行程を実行する場合におけるリセット水位時
点からモータを通電開始するまでの時間を、予め決めた
設定時間以上に設定するように構成することが好まし
い。また、脱水制御手段は、モータを通電開始する直前
に、洗濯物の出入れ口を開閉する蓋の開閉状態を判断
し、蓋が開いているときには、モータを通電しないで蓋
が開いていることを報知するように構成することが一層
好ましい態様である。
【0009】
【作用】上記手段によれば、使用者がマニュアルで脱水
行程を実行する場合、リセット水位時点からモータを通
電開始するまでの時間を、洗濯コースを実行する場合よ
りも長く設定する構成としたので、使用者が排水だけを
行いたい場合には、蓋を開いたままでマニュアルで脱水
行程を開始すれば、回転槽内が十分に排水された状態で
モータを通電することなく一時停止するようになる。一
方、使用者が洗濯コースを実行する場合には、リセット
水位時点からモータを通電開始するまでの時間が短く設
定されるので、洗濯に要する時間を全体的に十分短縮す
ることが可能となる。
【0010】また、マニュアルで脱水行程を実行する場
合におけるリセット水位時点からモータを通電開始する
までの時間を、予め決めた設定時間、例えばリセット水
位時点から排水完了までに要すると実験的に決められた
設定時間以上に設定すれば、使用者が排水だけを行いた
い場合に、回転槽内を一層十分に排水することができ
る。更に、モータを通電開始する直前に、洗濯物の出入
れ口を開閉する蓋の開閉状態を判断し、蓋が開いている
ときには、モータを通電しないで蓋が開いていることを
報知するように構成すれば、その報知により使用者は槽
内の排水が完了したことを確実に認識できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明をいわゆる単槽構造の全自動洗
濯機に適用した一実施例について図面を参照しながら説
明する。まず、全自動洗濯機の概略全体構成を示す図2
において、外箱1内には、外槽2が弾性吊持機構3を介
して揺動可能に設けられている。上記外槽2内には、洗
濯槽と脱水槽とを兼用する回転槽4が回転可能に設けら
れており、この回転槽4の内底部に洗濯用の撹拌体5が
回転可能に設けられている。上記回転槽4は、周壁部の
上部にだけ脱水孔4aが形成されており、他の周壁部に
は脱水孔が形成されていない構成である。また、外槽2
の内底部には、中心部から後部側へ延びるように排水通
路6が設けられている。この排水通路6の中心部側の端
部が、回転槽4内と連通する構成となっている。そし
て、排水通路6の後部側の端部が排水口7となってお
り、この排水口7には、水位検知用のエアトラップ8が
設けられていると共に、例えばモータ式の排水弁9が設
けられている。
【0012】上記排水弁9の下部には、排水ホース10
が連結されている。尚、撹拌体5には、多数の小径の排
水孔が形成されている。この構成の場合、排水弁9が開
放されると、回転槽4内の水が排水通路6及び排水ホー
ス10を通って外部へ排出されるようになっている。ま
た、外槽2の底部の後部側(排水通路6の周辺部位)に
は、回転槽4から溢水した水を排水するための溢水口
(図示しない)が形成されており、この溢水口と排水ホ
ース10とが溢水ホース11により連通されている。こ
の場合、脱水時等に回転槽4内の水が回転槽4の上部の
脱水孔4aを通って、または、回転槽4の上部から外槽
2内へ排出されると、この排水は外槽2の溢水口及び溢
水ホース11更には排水ホース10を通って外部へ排出
されるようになっている。また、エアトラップ8には、
圧力センサからなる水位センサ12(図3参照)がエア
パイプ13を介して連結されており、該水位センサ12
により回転槽4内の水位を検知する構成となっている。
【0013】一方、外箱1の上部には、トップカバー1
4が取付けられており、このトップカバー14内の後部
に上記水位センサ12及び電磁式の給水弁15が配設さ
れている。この給水弁15により回転槽4内へ給水が行
われるように構成されている。上記トップカバー14に
は、洗濯物の出入れ口を開閉する例えば二つ折り式の蓋
16が開閉可能に設けられている。この蓋16の開閉状
態は、トップカバー14内の後部に配設された蓋スイッ
チ17(図3参照)により検知されるように構成されて
いる。尚、外槽2の上部には槽カバー18が取付けられ
ており、この槽カバー18に内蓋19が開閉可能に設け
られている。
【0014】また、外槽2の外底部には、洗濯及び脱水
運転用のモータ20及び駆動機構部21が配設されてい
る。上記モータ20は、正逆回転可能な例えばコンデン
サモータから構成されている。上記駆動機構部21は、
ベルト伝達装置、クラッチ装置、減速装置及びブレーキ
装置等を有して構成されている。この駆動機構部21
は、洗濯時には回転槽4を制止してモータ20からの回
転力を減速して撹拌体5へ伝えて該撹拌体5を正逆回転
させ、脱水時にはモータ20からの回転力を回転槽4及
び撹拌体5へ伝えて両者を高速回転させるように構成さ
れている。
【0015】尚、上記トップカバー14の前部の上面に
は、操作パネル(図示しない)が配設されている。この
操作パネルには、各種のキースイッチが配設されている
と共に、種々の表示器が配設されている。
【0016】さて、全自動洗濯機の電気的構成を示す図
3において、交流電源に接続される電源プラグ22から
導出された電源ライン23、24間には、モータ20、
給水弁15、排水弁9が並列に接続されている。この場
合、モータ20の正転用の端子20aと電源ライン23
との間にトライアック25が接続されていると共に、反
転用の端子20bと電源ライン23との間にトライアッ
ク26が接続されている。そして、モータ20の端子2
0aと端子20bとの間に、コンデンサ27が接続され
ている。
【0017】また、給水弁15は、直列に接続されたト
ライアック28により通断電される構成となっている。
更に、排水弁9は、直列に接続されたトライアック29
により通断電される構成となっている。そして、一方の
電源ライン24に、電源スイッチ30が設けられてい
る。また、電源ライン23、24間には、定電圧回路3
1が接続されている。この定電圧回路31は、交流電圧
を直流の定電圧に変換するものであり、該定電圧を制御
回路である例えばマイクロコンピュータ32へ供給する
ように構成されている。
【0018】上記マイクロコンピュータ32は、全自動
洗濯機の洗濯運転全般を制御する機能を有しており、そ
のための制御プログラムを内部のメモリに記憶してい
る。上記マイクロコンピュータ32が脱水制御手段を構
成している。そして、マイクロコンピュータ32は、駆
動回路33を介して各トライアック25、26、28、
29をオンオフ制御することにより、モータ20を正転
通電又は反転通電又は断電し、給水弁15を通断電し、
排水弁9を通断電することが可能な構成となっている。
また、マイクロコンピュータ32は、水位センサ12か
らの検出信号、蓋スイッチ17からの検出信号、操作パ
ネルの各種のキースイッチを有してなるスイッチ部34
からの各種スイッチ信号を入力すると共に、操作パネル
の種々の表示器を有してなる表示部35を駆動制御する
ように構成されている。
【0019】次に、上記構成の作用を図1も参照して説
明する。この図1に示すフローチャートは、マイクロコ
ンピュータ32に記憶された制御プログラムのうちの脱
水行程の制御の内容を示している。
【0020】まず、使用者がマニュアルで脱水行程を実
行する場合、特には、排水だけを実行したい場合につい
て説明する。この場合、使用者は、最初に、操作パネル
の脱水選択キーを操作して脱水行程を選択すると共に脱
水時間(例えば1分〜9分のうちの所望の時間)を設定
する。そして、排水だけを行いたいときには、蓋16を
開いたままで操作パネルのスタートキーを操作する。こ
れにより、脱水行程が開始され、図1のステップS1に
て「YES」へ進み、排水弁9を開放方向へ通電駆動し
て開放する(ステップS2)。この排水弁9の開放によ
り、回転槽4内の水が排水通路6及び排水ホース10を
通して外部へ排水され始める。
【0021】続いて、水位センサ12からの検出信号に
基づいて回転槽4内の水位がリセット水位以上であるか
否かを判断する(ステップS3)。ここで、リセット水
位は、撹拌体5の上面から例えば2〜3cm程度上方の
水位であり、予め決められていると共に、マイクロコン
ピュータ32内に記憶されている。今の場合、水位はリ
セット水位以上であるから、ステップS3にて「YE
S」へ進む。この後、回転槽4内の排水が進行して、水
位がリセット水位に達すると、ステップS4にて「YE
S」へ進み、今実行している脱水行程がマニュアル操作
であるか否かを判断する(ステップS5)。
【0022】この場合、マニュアル操作であるから、ス
テップS5にて「YES」へ進み、時間計時用の排水カ
ウンタを例えば60秒にセットする(ステップS6)。
尚、ここで、マニュアル操作でない場合、即ち、洗濯コ
ースが実行されてそのうちの脱水行程が実行されている
場合には、ステップS5にて「NO」へ進み、排水カウ
ンタを例えば20秒にセットするように構成されている
(ステップS7)。
【0023】続いて、上記排水カウンタの計時動作(カ
ウントダウン)が開始され、セットされている時間、こ
の場合60秒が経過すると(排水カウンタが0秒になる
と)、ステップS8にて「YES」へ進む。続いて、蓋
16が開いているか否かの判断が行われる(ステップS
9)。この場合、蓋16が開いているから、ステップS
9にて「YES」へ進み、蓋16が開放されていること
を報知する(ステップS10)。ここでは、例えばブザ
ーを鳴動させたり、或いは、表示器に蓋16が開放され
ていることを表わす表示態様を表示させたりする。そし
て、排水弁9を閉塞方向へ通電駆動して閉塞するように
なっている(ステップS11)。以下、蓋16が閉じら
れるまで、上記ステップS9、10、11が繰り返され
るようになっている。
【0024】ここで、リセット水位時点から排水弁9が
閉塞されるまでに60秒の時間が経過しているので、回
転槽4内は排水が十分に完了している。上記60秒の時
間は、リセット水位時点から排水が完了するまでに要す
る時間を何回も実験して求めた時間、即ち、実験的に決
めた設定時間であり、排水経路が通常の状態であれば、
上記60秒の時間で回転槽4内の排水が完了するように
なっている。
【0025】そして、使用者は、上記した報知により排
水完了を認識すると、遠心脱水したくない洗濯物を回転
槽4内から取り出す。この後、回転槽4内に遠心脱水す
べき洗濯物が残っている場合には、蓋16を閉塞させ
る。すると、ステップS9にて「NO」へ進み、排水弁
9が閉塞しているときには排水弁9を開放してから、モ
ータ20を通電開始する(ステップS12)。これによ
り、回転槽4が高速回転駆動されて、洗濯物が遠心脱水
される。尚、上記排水弁9と駆動機構部21のブレーキ
装置とは連動するように構成されている。具体的には、
排水弁9が閉塞駆動されるとブレーキ装置により制動さ
れて回転槽4が制止され、排水弁9が開放駆動されると
ブレーキ装置による制動が解除されて回転槽4が回転可
能になるように構成されている。また、この場合、遠心
脱水により洗濯物から除去された水は、回転槽4の内周
壁に沿って上方へ移動し、回転槽4の上部の排水孔4a
を通って外槽2内へ排出され、外槽2の溢水口、溢水ホ
ース11及び排水ホース10を通して外部へ排出される
ように構成されている。
【0026】この後、設定された脱水時間が経過する
と、ステップS13にて「YES」へ進み、モータ20
を断電する(ステップS14)と共に、排水弁9を閉塞
する(ステップS15)。これにより、排水行程が完了
する。
【0027】尚、使用者がスタートキーを操作したとき
に、回転槽4内の水位がすでにリセット水位未満であっ
たとき(例えば水に濡れている洗濯物を空の回転槽4内
に投入したような場合)には、ステップS3にて「N
O」へ進み、排水カウンタに例えば20秒をセットする
ようになっている(ステップS7)。そして、これ以降
の処理は上述した処理と同様に行われるようになってい
る。
【0028】次に、使用者が洗濯コースを設定して実行
する場合の脱水行程について説明する。尚、この場合に
は、洗い行程、すすぎ行程及び脱水行程をマニュアルで
設定して洗い行程から実行開始する場合、並びに、すす
ぎ行程及び脱水行程をマニュアルで設定してすすぎ行程
から実行開始する場合を含む。
【0029】さて、洗濯コースが実行されて、すすぎ行
程が完了すると、回転槽4内に水が溜められている状態
で脱水行程へ移行する。そして、この場合には、図1の
ステップS1の処理、即ち、スタートキーが操作された
か否かの判断を行わずに、ステップS2の処理、即ち、
排水弁9を開放方向へ通電駆動して開放する処理から実
行されるように構成されている。そして、上記排水弁9
の開放により、回転槽4内の水が排水通路6及び排水ホ
ース10を通して排水され始める。
【0030】続いて、回転槽4内の水位がリセット水位
以上であるか否かを判断し(ステップS3)、今の場
合、水位はリセット水位以上であるから、ステップS3
にて「YES」へ進む。この後、回転槽4内の排水が進
行して、水位がリセット水位に達すると、ステップS4
にて「YES」へ進み、今実行している脱水行程がマニ
ュアル操作であるか否かを判断する(ステップS5)。
この場合、マニュアル操作でないから、ステップS5に
て「NO」へ進み、時間計時用の排水カウンタに20秒
をセットする(ステップS7)。
【0031】そして、上記排水カウンタの計時動作(カ
ウントダウン)が開始され、セットされている時間、こ
の場合20秒が経過すると、ステップS8にて「YE
S」へ進む。続いて、蓋16が開いているか否かの判断
が行われ(ステップS9)、この場合、通常は蓋16が
開いていないから、ステップS9にて「NO」へ進み、
モータ20を通電開始する(ステップS12)。これに
より、回転槽4が高速回転駆動されて、洗濯物が遠心脱
水される。この後、設定された脱水時間が経過すると、
ステップS13にて「YES」へ進み、モータ20を断
電する(ステップS14)と共に、排水弁9を閉塞し
(ステップS15)、排水行程を完了するように構成さ
れている。
【0032】このような構成の本実施例によれば、使用
者がマニュアルで脱水行程を実行する場合、リセット水
位時点からモータ20を通電開始するまでの時間を、洗
濯コースを実行する場合よりも長く、例えば60秒に設
定する構成としたので、使用者が排水だけを行いたい場
合には、蓋16を開いたままでマニュアルで脱水行程を
開始すれば、回転槽4内が十分に排水された状態でモー
タ20を通電することなく一時停止させることができ
る。この結果、使用者が望む排水処理だけを十分に実行
することができる。
【0033】特に、上記実施例では、マニュアルで脱水
行程を実行する場合におけるリセット水位時点からモー
タを通電開始するまでの時間を、リセット水位時点から
排水完了までに要すると実験的に決められた設定時間で
ある例えば60秒に設定したので、使用者が排水だけを
行いたい場合に、回転槽4内を一層十分に排水すること
ができる。この場合、上記リセット水位時点からモータ
を通電開始するまでの時間を60秒(設定時間)以上に
適宜設定しても良く、それだけ、排水完了が確実なもの
となる。尚、上記リセット水位時点からモータを通電開
始するまでの時間を上記60秒よりも少しぐらい短い時
間に設定しても良い。この場合には、排水完了の程度が
少し悪くなるだけであるから、ほとんど問題が生じるこ
となく十分な排水効果を得ることができる。
【0034】一方、上記実施例では、使用者が洗濯コー
スを実行する場合には、リセット水位時点からモータ2
0を通電開始するまでの時間を短く、例えば20秒に設
定する構成としたので、洗濯に要する時間を全体的に十
分短縮することが可能である。また、モータ20を通電
する直前に、洗濯物の出入れ口を開閉する蓋16の開閉
状態を判断し、蓋16が開いているときには、モータ2
0を通電しないで蓋16が開いていることを報知するよ
うに構成したので、その報知により使用者は回転槽4内
の排水が完了したことを確実に認識でき、使い勝手が向
上する。
【0035】尚、上記実施例では、使用者が洗濯コース
を実行する場合には、リセット水位時点からモータ20
を通電開始するまでの時間を20秒に設定する構成とし
たが、これに限られるものではなく、上記時間を20秒
未満(0秒も含む)としても良いし、反対に20秒以上
としても良い。ここで、20秒未満(0秒も含む)とす
る場合、回転槽4内に残る水の量がある程度多くなる
が、本実施例のようなワンタブ構造の全自動洗濯機で
は、回転槽4の上部の脱水孔4aから排出された排水が
外槽2の溢水口及び溢水ホース11を通って排水される
ので、かなり排水能力が高い構成となり、回転槽4内の
残水が多少多くても脱水運転には何の支障もない。
【0036】また、上記実施例では、単槽(ワンタブ)
構造の全自動洗濯機に適用したが、これに代えて、いわ
ゆる2重槽(ツータブ)構造の全自動洗濯機、即ち、回
転槽の周壁全体に多数の脱水孔が形成されていると共
に、通常、外槽内にも水(洗濯水)を溜めるように構成
した全自動洗濯機に適用しても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、マニュアルで脱水行程を実行する場合には、リセッ
ト水位時点からモータを通電開始するまでの時間を、洗
濯コースを実行する場合よりも長く設定するように構成
したので、洗濯コースを実行するのに要する時間を短縮
することができ、しかも、使用者がマニュアルで排水だ
けを実行したい場合にも、槽内を十分に排水することが
できるという優れた効果を奏する。
【0038】また、マニュアルで脱水行程を実行する場
合におけるリセット水位時点からモータを通電開始する
までの時間を、予め決めた設定時間、具体的には、リセ
ット水位時点から排水完了までに要すると実験的に決め
られた設定時間以上に設定したので、使用者が排水だけ
を行いたい場合に、回転槽4内をより一層十分に排水す
ることができる。更に、モータ20を通電する直前に、
洗濯物の出入れ口を開閉する蓋16の開閉状態を判断
し、蓋16が開いているときには、モータ20を通電し
ないで蓋16が開いていることを報知するように構成し
たので、その報知により使用者は槽内の排水が完了した
ことを確実に認識でき、使い勝手を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフローチャート
【図2】全自動洗濯機の縦断側面図
【図3】電気回路図
【符号の説明】
1は外箱、2は外槽、4は回転槽、5は撹拌体、9は排
水弁、10は排水ホース、15は給水弁、16は蓋、2
0はモータ、21は駆動機構部、32はマイクロコンピ
ュータ(脱水制御手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 潔 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社 東芝 愛知工場内 (72)発明者 中村 公彦 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社 東芝 愛知工場内 (72)発明者 松本 悟 名古屋市西区名西二丁目33番10号 東芝 エー・ブイ・イー株式会社 名古屋事業 所内 (72)発明者 牧野 嘉幸 名古屋市西区名西二丁目33番10号 東芝 エー・ブイ・イー株式会社 名古屋事業 所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗い行程、すすぎ行程及び脱水行程から
    なる洗濯コースを実行する機能と、マニュアルで脱水行
    程を実行する機能とを備えて成る全自動洗濯機におい
    て、 前記脱水行程を実行制御するためのものであって、回転
    槽内から排水を始めた後、前記回転槽内の水位がリセッ
    ト水位まで低下したリセット水位時点以降に、モータを
    通電して前記回転槽を回転させて脱水を実行するように
    する脱水制御手段を備え、 この脱水制御手段は、マニュアルで脱水行程を実行する
    場合には、前記リセット水位時点から前記モータを通電
    開始するまでの時間を、前記洗濯コースを実行する場合
    よりも長く設定することを特徴とする全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】 脱水制御手段は、マニュアルで脱水行程
    を実行する場合におけるリセット水位時点からモータを
    通電開始するまでの時間を予め決めた設定時間以上に設
    定することを特徴とする請求項1記載の全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】 脱水制御手段は、モータを通電開始する
    直前に、洗濯物の出入れ口を開閉する蓋の開閉状態を判
    断し、前記蓋が開いているときには、前記モータを通電
    しないで蓋が開いていることを報知することを特徴とす
    る請求項1または2記載の全自動洗濯機。
JP06165133A 1994-07-18 1994-07-18 全自動洗濯機 Expired - Lifetime JP3113152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06165133A JP3113152B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 全自動洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06165133A JP3113152B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 全自動洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0824470A JPH0824470A (ja) 1996-01-30
JP3113152B2 true JP3113152B2 (ja) 2000-11-27

Family

ID=15806531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06165133A Expired - Lifetime JP3113152B2 (ja) 1994-07-18 1994-07-18 全自動洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3113152B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0824470A (ja) 1996-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3113152B2 (ja) 全自動洗濯機
JPH0686896A (ja) 洗濯機
JP3464906B2 (ja) 洗濯機
JP3315261B2 (ja) 全自動洗濯機
JPH08318086A (ja) 洗濯機
JP3030221B2 (ja) 全自動洗濯機
JPH1057664A (ja) 洗濯機の制御方法
JP2002159784A (ja) 洗濯機
JP3162542B2 (ja) 洗濯機
JP3691282B2 (ja) 洗濯機
JP3234415B2 (ja) 全自動洗濯機
JP3761662B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP3338200B2 (ja) 電気洗濯機
JP3311512B2 (ja) 洗濯機
JP3205664B2 (ja) 洗濯機
JPH1147491A (ja) 脱水装置
JPH09122376A (ja) 脱水兼用洗濯機
JPS598998A (ja) 全自動洗濯機
JP3177102B2 (ja) 全自動洗濯機
JP2907889B2 (ja) 全自動洗濯機の運転制御方法
JP3477443B2 (ja) 洗濯機
JP3131518B2 (ja) 全自動洗濯機
JP3398011B2 (ja) 洗濯機
JPH06105985A (ja) 洗濯機
KR100194145B1 (ko) 드레인밸브와 샤프트브레이크를 별도로 제어하는 세탁기 및 세탁기의 탈수작동 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term