JP3112507B2 - 電池動作式装置 - Google Patents

電池動作式装置

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JP3112507B2
JP3112507B2 JP03156861A JP15686191A JP3112507B2 JP 3112507 B2 JP3112507 B2 JP 3112507B2 JP 03156861 A JP03156861 A JP 03156861A JP 15686191 A JP15686191 A JP 15686191A JP 3112507 B2 JP3112507 B2 JP 3112507B2
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battery
switch
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利之 寺田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池動作式装置、詳し
くは、電源装置として2次電池を内蔵する電池動作式装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ,ワープロをはじめ各種の
携帯用電子機器や電気カミソリ,電動ドリル等の携帯用
電動機器、または、各種の携帯用測定器用の電源部とし
て充電可能なニッケル−カドミウム電池(以下、Ni−
Cd電池と称する)やリチウム電池などの2次電池が利
用されている。そして、このNi−Cd電池は、充放電回
数の寿命も長く、普及度が高い。
【0003】しかし、このNi−Cd電池は、充放電のや
り方によってはメモリ効果が生じて放電容量が減少して
しまうことがある。このメモリ効果について、図19,
20を用いて説明する。図19は、Ni−Cd電池の放電
波形の一例を示し、本図のように放電電圧はスタートの
A点から電圧が平坦になる放電時間B’点を経由して放
電終止電圧Vsとなる放電の時間B点に達し、その後、
急速に放電電圧が降下する。従って、機器に使用される
場合、上記放電終止電圧Vs を機器の電源電圧の使用限
度として利用する。通常、上記の電池は、放電終止電圧
Vs まで降下する時間B点まで放電して再充電される。
このような使用状態では領域「d」で示される電池の1
00%に近い放電容量を利用することができる。なお、
このように放電終止電圧Vs になるまで放電させること
を、一般に、「深い放電深度で放電させる」という。
【0004】ところが、電池を、常に、フル充電状態に
保ちたいことから上記放電時間B’点の前後、例えば、
C点の状態にあるとき、再充電を繰り返す状態、所謂、
浅い放電深度での充放電を繰り返していると、図20に
示すようにC点において放電波形が階段状になってしま
い、点C以降の放電電圧が下がった状態になってしま
う。そして、一般の機器では、この電圧では作動できな
い状態となり、利用できる放電容量は「d’」の範囲に
限られ、「e」で示した領域の充電エネルギーは利用で
きなくなってしまう。
【0005】このように完全に放電しない状態で再充電
を行っていると放電特性カーブが階段状の特性を示すよ
うになる現象を呈する効果を「メモリ効果」という。こ
の現象は、電池内部に、常に、放電しない部分が残るこ
とによりその部分が不活性化の状態になってしまうこと
に起因する。従って、メモリ効果を示すようになってし
まったNi−Cd電池は、上記不活性化してしまった部分
を活性化してやれば元に戻すことができる。そこで、メ
モリ効果を起こした電池に対しては、図21に示すよう
に、一旦、初期の終止電圧Vs より低い電圧であって、
放電電圧レベルをB点に対応する電圧 Vs’まで下げ
て、完全に放電してしまえば、上記メモリ効果による放
電特性の変化はなくなり、容量不足を解消することがで
きる。
【0006】一方、Ni−Cd電池においては、放電電流
の大きさによつて放電容量が変化する特性を有してお
り、図22は、公称容量600mAHのNi−Cd電池1セ
ルの放電電流値をパラメータにした放電容量の変化を示
したものである。図において、放電電流の大きさを示す
単位CmA は、放電電流を公称容量に示す値で除して求め
た値であって、実際の放電電流はこのCmA 値に公称放電
容量を示す値を乗じて求められる。従って、本図では
0.2〜5CmA 、即ち、120mA〜3A の放電電流で放
電したときの放電容量の変化を示している。そして、放
電終止電圧1.1Vとした場合、上記放電電流が少ない
ならば、より100%に近い放電容量を示すが、放電電
流が5CmA 、即ち、3A ともなると放電容量は60%弱
に低下してしまう。そして、その放電が繰り返される
と、同時に、上述のメモリ効果により放電容量不足を来
す。
【0007】例えば、ストロボ付きカメラの場合、スト
ロボ充電時には3A 程度の電流が消費される。そして、
Ni−Cd電池駆動のカメラであった場合、ストロボ発光
を繰り返し行うような使い方をすると、上述のようにメ
モリ効果によって大幅な放電容量不足を来すことにな
る。
【0008】そこで、上述のような問題を解決するた
め、Ni−Cd電池を電源とする携帯用のカセットテープ
用録音再生機等においては、電源部、例えば、充電機能
付きACアダプタに上記のメモリ効果の発生を防止する
ための専用の放電回路が装備されているものも商品化さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の放電機能
つき電源部を装備したものにおいては、放電のための専
用の回路が設けられており、該回路の配置並びに配線等
のためのスペースが余分に必要となり、機器のコンパク
ト化を十分行なうことができないなどの不具合が生じ
る。また、コスト上においても専用の放電回路の分のコ
ストアップは避けられない。
【0010】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであって、自己の電源用2次電池に対し比
較的に深い放電深度まで強制的に放電せしめることを可
能にして、前記メモリ効果による放電容量の減少を来さ
ないようにし、しかも、その放電手段としては専用の放
電手段を設けないような電池動作式装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による電池動作式
装置は、自己の電源用2次電池に対し、再充電前に比較
的深い放電深度まで強制放電せしめるための放電手段
上記放電手段による強制放電動作の継続期間中であ
って、上記2次電池の電源電圧が所定値より降下してよ
り後の期間について、該期間の継続時間を計時する計時
手段と、上記計時手段により所定時間が経過するまで上
記強制放電動作を行うようになされた制御手段とを有す
ることを特徴とし、また、上記放電手段は、当該電池動
作式装置が正規の動作状態にあるときには他の目的に適
用される該装置の回路の所定部を強制放電動作時には、
この放電のための負荷として適用するための電源系統制
御手段を更に有してなることを特徴し、更に上記放電手
段で放電動作を行うことを告知するための表示手段を更
に有してなることを特徴とする。
【0012】
【作 用】上記電源用2次電池に対し、放電手段により
再充電前に比較的深い放電深度まで強制放電せしめるこ
とを可能とし、また、装置が正規の動作状態にあるとき
には他の目的に適用されているような回路部を介して上
記強制放電を行い、更に上記放電手段で放電動作を行
うことを表示手段で告知する。
【0013】
【実施例】以下図示の実施例に基づいて本発明を説明す
る。図1は、本発明の第1実施例を示す電池動作式装置
である記録/再生可能な電子スチルカメラの主要ブロッ
ク構成図である。本カメラは、CPU1によってシステ
ムの全ての制御要素のコントロールがなされるものとす
る。そして、各動作を使用者が指示する入力スイッチ群
を有しており、この入力スイッチ群は、システムの動作
開始を指示するパワースイッチ22と、テレ(T側)・
ワイド(W側)のズーム駆動指示を与える双方向スイッ
チであるズームスイッチ23と、撮影実行の指示を与え
る2段動作のトリガスイッチ24と、記録,再生,放電
動作モードを選択指示するモードスイッチ25とで構成
されている。
【0014】また、本カメラの電源部は、Ni−Cd電池
30を電源とし、その出力は安定化回路31を介して電
源電圧V0 のラインとして出力され、その他、CPU1
によって電力の供給がコントロールされる電源系統制御
手段である節電回路32を介して、電源ライン V1、V
2、V3、V4の4系統の電源がそれぞれ所定の回路部に
供給される。また、上記電池30の電源電圧は、常に電
源電圧検出回路33で検出され、その出力は、電源電圧
がNi−Cd電池30に対する終止電圧まで降下した時点
で記録・再生等の諸動作を停止せしめるためのCPU1
への割り込み信号、あるいは、放電状態を検出するため
の信号として入力される。
【0015】本カメラにおいては、上記モードスイッチ
25によりR側をオンとし記録モードが選択された状態
で、パワースイッチ22が操作されると、準備動作が実
行されるが、まず、表示回路26を介して「記録モー
ド」の表示がなされる。そして、ストロボ発光管21の
発光のための充電がストロボ回路20で行われる。ズー
ムスイッチ23が操作されればズーム駆動回路9を介し
てズームレンズ4をテレまたはワイド側に駆動する。そ
して、トリガスイッチ24の1段目をオンにすると、撮
影の準備動作がなされる。即ち、被写体光の一部がハー
フミラー5を介して測光センサ10に入射し、測光回路
11で測光が行われる。また、測距センサ12を介して
測距回路13で被写体の測距情報が得られる。それら測
光,測距情報はCPU1に取り込まれ、その値に基づい
て絞り駆動回路8を介して絞り3の絞り駆動がなされ、
AF(オートフォーカス)駆動回路7を介してフォーカ
シングレンズ2がフォーカシング駆動される。一方、映
像信号記録再生用のフロッピィディスクドライブ装置
(以下、FDDと記す)17のスピンドルモータも起動
される。
【0016】続いて、トリガスイッチ24の2段目をオ
ンにすると、被写体像の映像信号が記録されるわけであ
るが、まず、被写体光は上記フォーカシングレンズ2、
絞り3、ズームレンズ4、および、ハーフミラー5を通
過して撮像素子であるCCD6上に結像する。そして、
その撮像信号が撮像プロセス回路14に入力される。そ
の出力である映像信号は、記録回路15に入力され記録
再生切り換えスイッチ16を介してFDD17の磁気記
録ヘッド部に伝達され、記録が実行される。ここで、上
記CCD6、撮像プロセス回路14、記録回路15、F
DD17等は、CPU1により制御されているSSG回
路(同期信号発生回路)19によって同期駆動される。
【0017】上記モードスイッチ25によりP側をオン
とし再生モードが選択されている状態で、パワースイッ
チ22を操作してオン状態にすると、まず、表示回路2
6を介して「再生モード」の表示がなされ、更に、FD
D17のスピンドルモータが起動する。そして、記録さ
れた映像信号が再生回路18を介して外部のモニタ、あ
るいは、備え付けのEVF(電子ビューファインダ、図
示せず)等に出力される。
【0018】また、上記モードスイッチ25によりD側
をオンとし放電モードが選択されている状態で、パワー
スイッチ22を操作してオン状態にすると、表示回路2
6を介して「放電モード」の表示をして放電処理がなさ
れる。この処理は、放電容量を減じてしまう前記メモリ
効果の発生を未然に防止するために操作者が指示するこ
とによって、Ni−Cd電池の比較的深い放電深度まで強
制放電を行わせる処理である。この放電処理のための放
電負荷としては、正規の状態、即ち、記録/再生動作状
態では放電以外の目的に適用される回路部、例えば、軽
い負荷であるストロボ回路20,CPU1,電源電圧検
出回路33,スイッチ22〜25,表示回路26およ
び、モータを駆動しない状態のズーム駆動回路9が選択
される。ズーム駆動回路9が選択は、電源系統制御手段
の節電回路32に内蔵されるスイッチであって、電源ラ
インV1 を給電状態にするためのスイッチSW1によっ
て行われる。この場合、電源電圧降下時の割り込みは禁
止状態とする、一方、電源電圧検出回路33の出力をC
PU1のI/Oポートから放電終止電圧Vs と比較した
オン/オフ信号として取り込む。そして、放電による電
圧降下が該終止電圧Vs に到達した時点で放電を終了
し、Ni−Cd電池は略完全に放電した状態になり、メモ
リ効果のない状態でフル充電ができる状態になる。
【0019】次に、本カメラの電源ライン給電状態の詳
細について、図2の電源部の給電系統を示す図、およ
び、図3の各動作での所要電流の変化図を用いて説明す
る。図2に示すように、Ni−Cd電池30の出力は、安
定化回路31を介して出力され、1つは、電源ラインV
0 として、直接、ストロボ回路20、CPU1、電源電
圧検出回路33、スイッチ22〜25、および、表示回
路26にそれぞれ供給される。また、安定化回路31の
他の出力は節電回路32に内蔵され、CPU1によりそ
のオン/オフが制御されるスイッチであるSW1〜SW
4を介して各制御回路の電源ラインV1 〜V4 として供
給される。その出力の1つ、電源ラインV1 は、CPU
1のコントロール信号S1で動作するスイッチSW1を
介してズーム駆動回路9に供給される。更に、また、電
源ラインV2 は、CPU1のコントロール信号S2で動
作するSW2を介し、それぞれ測距回路13、測光回路
11、AF駆動回路7、SSG回路19、FDD17に
供給される。また、電源ラインV3 は、CPU1のコン
トロール信号S3で動作するSW3を介し、それぞれ撮
像プロセス回路14、記録回路15、絞り駆動回路8に
供給される。また、電源ラインV4 は、CPU1のコン
トロール信号S4で動作するSW4を介し再生回路18
に供給される。これらの電源ラインV0〜V4と各回路と
の供給関係は、それぞれ記録、あるいは、再生動作、更
には、放電動作での各電力消費状態において最も節電が
可能であって、しかも、所望する動作が得られるような
供給関係を有するものである。
【0020】上記記録、あるいは、再生の一連の動作に
おける消費電流の変化を図3によって説明すると、本図
において、期間Taはパワーオフの状態であり、CPU
1でパワーオン待ち状態での僅かな電流I0 のみが消費
されている状態である。次に、期間Tbはモードスイッ
チ25がR側をオンとし記録モードを選択した場合の動
作状態である。この場合、パワースイッチ22のオンに
より、まず、表示回路26が表示状態になり、ストロボ
回路20にてストロボ用メインコンデンサの充電が行わ
れる。(期間t1〜t2)。このときの電流値I1 は、主
に、その充電用であって、カメラによって異なるが2〜
4A 程度となる。充電終了後、節電回路32のSW1が
オンとなり、ズーム駆動回路9が作動状態になる。この
とき、ズームスイッチ22のT/W側のいずれかがオン
になれば、ズーム駆動モータが作動し、ズーミングが行
われる。その消費電流はI2 で示される(期間t3〜t
4)。なお、上記のようにズーム駆動回路9が作動状態
になるがモータは駆動されない状態は、消費電流は僅か
であり、前記したように放電動作時にはこのSW1オン
状態に節電回路32が設定される。
【0021】続いて、トリガスイッチ24が操作され、
1段目がオンとなると、節電回路32のSW2がオンと
なる。そして、測距回路13、AF駆動回路7、測光回
路11、SSG回路19、および、FDD17のスピン
ドルモータ等が作動状態になり、そのときの消費電流は
I3 で示される(期間t4〜t5)。更に、トリガスイッ
チ24の2段目がオンとなると、節電回路32のSW3
がオンとなる。そして、絞り駆動回路8、撮像プロセス
回路14、記録回路15等も作動状態になり、そのとき
の消費電流はI4 で示され(期間t5〜t6)、1A 弱程
度の電流値となる。記録終了後、節電回路32のSW
2、SW3をオフにし、消費電流はI5 に下がる(期間
t6〜t7)。
【0022】そこで、モードスイッチ25のP側をオン
として再生モードにした場合、SW2がオンになり、F
DD17のスピンドルモータを起動する。続いて、再生
指示を与えると節電回路32のSW4がオンとなり、再
生回路18を動作状態とする。このときの消費電流はI
7 で示され(期間t8〜)、やはり1A 弱程度の電流値
となる。また、モードスイッチ25のD側がオンとして
放電モードにした場合、節電回路32のSW1のみがオ
ンとなつてNi−Cd電池30の放電が開始される。その
ときの負荷は、ストロボ回路20,CPU1,電源電圧
検出回路33,スイッチ22〜25,表示回路26、お
よび、ズーム駆動回路9であって、放電電流、即ち、消
費電流は比較的少ない値のI2 となる。従って、前述の
ように比較的深い深度の放電が実行できる。
【0023】以上のように構成された本実施例のカメラ
の記録・再生・放電モードにおける動作について、更
に、詳しく、図4〜図11のフロ−チャ−トを用いて説
明する。本カメラは、通常、図4のパワーオン処理ル−
チンにおいて、パワースイッチ22のオン操作を待つ状
態に保持されている。そして、モードスイッチ25が
R,P,D側のいずれかに切り換え、記録か、再生か、
放電のモードが選択された状態で、パワースイッチ22
のオン操作を待ち(ステップS10)、オン操作に伴な
い該モードスイッチ25のオン状態の判別をする。そし
て、R側オンの場合は記録処理ル−チン、また、P側オ
ンの場合は再生処理ル−チン、また、D側オンの場合は
放電処理ル−チンにそれぞれその処理が移行する。
【0024】図5に示すパワーオフ処理は、各動作を終
了して、節電回路32の各SWをオフ状態にする処理で
あって、図5に示すように、ステップS15にて表示を
停止し、ステップS16〜19にて節電回路32のSW
4,SW3,SW2,SW1をそれぞれオフ状態にす
る。その後、前記パワーオン処理に移行する(ステップ
S20)。
【0025】図6は、上記記録処理のフロ−チャ−トを
示す。この処理では、まず、表示回路26により、「記
録モード」の表示が行われる(ステップS21)。ステ
ップS22において、ストロボ回路20を介してストロ
ボ用コンデンサの充電を行う。続いて、節電回路32の
SW1がオンとなり(ステップS23)、電源ラインV
1 を給電状態にする。そして、1分タイマの計時を開始
する(ステップS24)。このタイマは、その1分計時
中、各操作スイッチ入力がなければ本ル−チンからパワ
ーオフ処理に抜けるものの処理を行うために計時するも
のである。
【0026】続いて、ステップS25においてズームス
イッチ23のオン/オフ状態を判別し、オン操作されて
いれば、ステップS26にジャンプし、図7のサブルー
チンのズーム処理がコールされる。オン操作がなけれ
ば、そのままステップS27に進み、トリガスイッチ2
4が操作されて1段目がオンになっていれば、ステップ
S28に進み、図8のトリガ1処理を実行する。該1段
目がオンでなければ、ステップS29に進む。そして、
モードスイッチ25の状態を判別し、P側がオンになっ
ていれば、図10の再生処理に移行する(ステップS3
0)。D側がオンになっていれば、図11の放電処理を
実行する(ステップS31)。また、R側がオンのまま
であれば、ステップS32に進む。そして、パワースイ
ッチ22の状態をチェックし、オフであれば、図5のパ
ワーオフ処理を実行する(ステップS33)。オンであ
ればステップS34に進み、前記1分タイマがオバーフ
ローしたかどうかの判別をし、オバーフローしている場
合は上記のパワーオフ処理を実行する。オバーフローし
ていない場合はそのままステップS25に戻り、ズーム
スイッチ23,トリガスイッチ24の操作待ちとなる。
【0027】上記ステップS26でコールされたサブル
ーチンのズーム処理の動作は、図7に示すように、ズー
ムスイッチ23の状態を判別し、W側がオンであればズ
ームレンズ4をワイド側に駆動し(ステップS41、4
3)、該スイッチ23がオフになると、ステップS44
に進み、ズームレンズ4の駆動を停止する。そして、ス
テップS47で前記1分タイマをオンにする。一方、T
側がオンであればズームレンズ4をテレ側に駆動し(ス
テップS42、45)、該スイッチ23がオフになる
と、ステップS46に進み、ズームレンズ4の駆動を停
止する。そして、同様に、ステップS47に進み、前記
1分タイマをオンにする。その後、本サブルーチンから
前記記録処理のステップS27にリターンする。
【0028】更に、前記トリガ1処理の動作は、図8に
示すように、節電回路32のSW2をオンとし(ステッ
プS50)、電源ラインV2 を給電状態にする。そし
て、ステップS51〜54にて測距、AF駆動、測光、
FDD17のスピンドルモータの起動をそれぞれ実行す
る。そして、ステップS55でトリガスイッチ24の1
段目がオンのままになっているかどうかを確認した後、
ステップS60で同じくトリガスイッチ24の2段目が
オンになったかどうかを判別し、オンの場合、図9のト
リガ2処理ル−チンを実行する。オフの場合、ステップ
S55に戻る。なお、上記ステップS55でトリガスイ
ッチ24の1段目がオフになったことが確認された場
合、ステップS56にジャンプし、スピンドルモータオ
フとして、更に、SW2、SW1をオフし(ステップS
57,58)、ステップS59で記録処理に移行する。
【0029】また、上記トリガ2処理の動作は、図9に
示すように、節電回路32のSW3をオンとし(ステッ
プS62)、電源ラインV3 を給電状態にする。そし
て、撮像プロセス回路14、記録回路15等が完全動作
状態になる時間の100ms時間待ちを行って(ステップ
S63)、ステップS64にて絞り駆動を行う。そし
て、記録回路15を介して映像信号をFDD17に出力
しフロッピィディスク上に映像信号の記録を行う(ステ
ップS65)。続いて、後続する未記録トラック位置ま
で記録ヘッドをアクセスし(ステップS66)、ステッ
プS56にてスピンドルモータをオフとし、更に、SW
3、SW2、SW1をオフし(ステップS68,69,
70)、ステップS71で記録処理に移行する。
【0030】また、上記再生処理は、モードスイッチ2
5のP側がオンの場合に選択されるものであって、図1
0に示すように、まず、表示回路26により、「再生モ
ード」の表示が行われる(ステップS72)。ステップ
S73,74において、節電回路32のSW2,SW4
がオンとなり、電源ラインV2 ,V4 を給電状態にす
る。そして、ステップS75でスピンドルモータをオン
とし、映像信号の再生を行う。続いて、ステップS76
においてパワースイッチ22のオン状態を確認し、更
に、ステップS77でモードスイッチ25がP側がオン
であることを確認してステップS76に戻り、再生処理
を続行する。
【0031】上記ステップS76でパワースイッチ22
のオフが検出された場合、スピンドルモータをオフし
(ステップS78)、ステップS79にてパワーオフ処
理を実行する。また、上記ステップS77の確認でモー
ドスイッチ25のR側オンが検出された場合、ステップ
S80にジャンプし、スピンドルモータをオフとし、更
に、SW4、SW2、SW1をオフし(ステップS8
2,83,84)、続いて、記録処理に移行する(ステ
ップS85)。また、モードスイッチ25のD側オンが
検出された場合、ステップS81にジャンプし、スピン
ドルモータをオフとし、更に、SW4、SW2、SW1
をオフし(ステップS86,87,88)、続いて、放
電処理に移行する(ステップS89)。
【0032】上記放電処理は、充電に先だってNi−Cd
電池の強制放電を実施する処理であって、図11に示す
ように、ステップS91にて、電源電圧降下時の割り込
みは禁止状態にする。このとき、電源電圧検出回路33
の電源電圧出力をCPU1のI/Oポートから放電終止
電圧Vs と比較したオン/オフ信号として取り込むよう
にする。ステップS92で「放電モード」の表示を行
い、放電の負荷としてズーム駆動回路9のみを選択する
ため、ステップS93でSW1をオンとして電源ライン
V1 を給電状態にした状態で放電を開始する。続いて、
ステップS94でパワースイッチ22がオンであること
を確認し、ステップS95で電源電圧が終止電圧Vs ま
で降下しているかどうかを確認してステップS97に進
む。パワースイッチ22がオフ、あるいは、電源電圧が
終止電圧Vs に達していた場合、放電動作を終了させる
ため、ステップS96にジャンプしてパワーオフ処理を
実行する。
【0033】ステップS97でモードスイッチ25がD
側がオンであることが確認されると、ステップS94に
戻り、放電処理を続行する。しかし、R側オンが検出さ
れた場合、ステップS98にジャンプし、SW1をオフ
し(ステップS98)、続いて、記録処理に移行する
(ステップS100)。また、P側オンが検出された場
合、ステップS98′にジャンプし、SW1をオフして
再生処理に移行する(ステップS99)。
【0034】以上述べたように、本実施例のものは、専
用の放電回路を新設するようなことを必要とせず、通
常、カメラの制御等に利用されている回路のうち比較的
軽い負荷である回路、ズーム駆動回路9を放電の負荷に
利用するものであって、より深い深度の放電をコスト
的、あるいは、スペ−ス的に有利な構成で実施できるも
のである。なお、本実施例のものでは放電の負荷として
ズーム駆動回路を用いたが、特にその回路に限らず深い
放電に適した負荷回路を制御回路の中から選択してもよ
い。
【0035】次に、本発明の第2実施例を示す電池動作
式装置である電子スチルカメラについて図12を用いて
説明する。本実施例の電子スチルカメラは、前記第1実
施例のものと同様にNi−Cd電池を電源に使用するもの
であるが、そのNi−Cd電池の放電特性としては、図2
2で説明したようにNi−Cd電池の放電電流が多いと放
電速度は早いが放電できる容量が少ない。また、放電電
流が少ないと放電速度は遅いが放電がより完全に行われ
るものである。そこで、本カメラは、この特性を利用
し、Ni−Cd電池に前記メモリ効果を生じさせないた
め、その放電処理において、負荷とする回路を負荷の重
い回路から軽い回路、即ち、消費電流の多い回路から少
ない回路へ逐次切り換えてゆき深い深度の放電を、より
早く行うことを可能とするものである。なお、その回路
構成、並びに、放電処理以外の処理は第1実施例のもの
と同様である。従って、回路構成を示す図1,図2は、
そのまま本実施例にも適用できる。
【0036】図12は本実施例のカメラの放電処理のフ
ローチャートであって、モードスイッチ25により放電
モードが選択された場合、上記放電処理が実行される。
まず、ステップS110にて、電源電圧降下時の割り込
みは禁止状態にする。このとき、電源電圧検出回路33
の出力をCPU1のI/Oポートから放電終止電圧Vs
と比較したオン/オフ信号として取り込むようにする。
ステップS111で「放電モード」の表示を行い、放電
の負荷として最も軽い負荷である電源ラインV1による
ズーム駆動回路9のみを選択するため、ステップS11
2でSW1をオンとする。続いて、そのときの電源電圧
が終止電圧Vsまで降下しているかどうかを判別する。
終止電圧Vsに達していれば、当然放電を終了するた
め、ステップS114にジャンプしパワーオフ処理を実
行する。終止電圧Vsに達していなければ、更に、ステ
ップS115に進み、少し重い負荷として電源ラインV
2による測距回路13〜FDD17(図2参照)を選択
するため、節電回路32のSW2をオンとする。そこ
で、ステップS116で、電源電圧が終止電圧Vsまで
降下しているかどうかを判別する。終止電圧Vsに達し
ていれば、ステップS117にジャンプし、より軽い負
荷で放電するようにSW2をオフとしSW1オンでの放
電状態とし、ステップS123に進む。終止電圧Vsに
達していなければ、ステップS118に進む。
【0037】なお、電池の放電状態においては、重い負
荷上で終止電圧に達した場合、より軽い負荷に切り換え
ることにより、切り換え時の放電電圧が上昇するが、こ
のことにより、より深い深度の放電が可能となる。例え
ば、図22に示すように、放電電流が5CmA の放電状態
において、終止電圧Vs まで降下した時点で(H点)で
負荷をより軽くし、放電電流が3CmA の放電状態に切り
換えると、放電電圧はG’点まで上がり放電可能にな
る。また、G点まで放電した後、更に、より軽い負荷と
し、放電電流が0.5CmA の放電状態に切り換えると、
放電電圧はF’点まで上がりまた、更に、放電可能にな
り、より深いF点まで放電できる。本実施例のカメラで
は、上記ステップS116、あるいは、後述するステッ
プS119、ステップS127の処理のように、負荷を
順次軽い方に切り換えて、より深い放電を可能とするも
のである。
【0038】さて、上記ステップS118においては、
更に、SW3をオンとし、負荷を重くする。そして、再
度、電源電圧が終止電圧Vs まで降下しているかどうか
を判別する(ステップS119)。終止電圧Vs に達し
ていれば、ステップS120にジャンプし、中程度の負
荷で放電するようにSW3をオフとしSW1,SW2オ
ンでの放電状態とし、ステップS127に進む。また、
ステップS119の判別で、終止電圧Vs に達していな
ければ、SW1,SW2,SW3オンの状態の重い負荷
での放電を行い、ステップS121、122に進む。
【0039】ステップS121、122では、パワース
イッチ22のオン状態、および、モードスイッチ25が
D側オンであることを確認して、ステップS119に戻
り、放電を続行する。また、パワースイッチ22のオフ
が検出されるとステップS114にジャンプしパワーオ
フ処理を実行する。また、モードスイッチ25のR側が
オンであった場合、放電を中止し、図13(B)の接続
点MのステップS132〜135に進み、SW3,SW
2,SW1をオフとし、記録処理に移行する。更に、モ
ードスイッチ25のP側オンであった場合、放電を中止
し、図13(C)の接続点QのステップS136〜13
8に進み、SW3,SW2,SW1をオフとし、再生処
理に移行する。
【0040】上記ステップS127では、再度、電源電
圧が終止電圧Vs まで降下しているかどうかを判別す
る。終止電圧Vs に達していれば、ステップS117に
ジャンプし、より軽い負荷で放電する状態とする。終止
電圧Vs に達していなければ、SW1,SW2オンの状
態の中程度の負荷で放電を行い、ステップS128、1
29に進む。
【0041】ステップS128、129では、パワース
イッチ22のオン状態、および、モードスイッチ25が
D側オンであることを確認して、ステップS127に戻
り、放電を続行する。パワースイッチ22のオフが検出
されるとステップS114にジャンプしパワーオフ処理
を実行する。また、モードスイッチ25がR側オンであ
った場合、放電を中止し、図13(D)の接続点Wのス
テップS139〜141に進み、SW2,SW1をオフ
とし、記録処理に移行する。更に、モードスイッチ25
がP側オンであった場合、放電を中止し、図13(E)
の接続点UのステップS142,143に進み、SW
2,SW1をオフとし、再生処理に移行する。
【0042】上記ステップS117では、SW2をオフ
とし、電源電圧が終止電圧Vs まで降下しているかどう
かを判別する(ステップS123)。終止電圧Vs に達
していれば、すでに放電は終了したと判断して、ステッ
プS114にジャンプし、パワーオフ処理を実行する。
終止電圧Vs に達していなければ、SW1のみオンの状
態の軽い負荷での放電を行い、ステップS124、12
5に進む。
【0043】ステップS124、125では、パワース
イッチ22のオン状態、および、モードスイッチ25が
D側オンであることを確認して、ステップS123に戻
り、放電を続行する。パワースイッチ22のオフが検出
されるとステップS114にジャンプし、パワーオフ処
理を実行する。また、モードスイッチ25がR側オンで
あった場合、放電を中止し、図13(A)の接続点Lの
ステップS130,131に進み、SW1をオフとし、
記録処理に移行する。更に、モードスイッチ25がP側
オンであった場合、SW1をオフし、再生処理に移行す
る(ステップS126)。
【0044】以上述べたように本実施例のカメラでは、
その放電処理において、専用の放電回路を付加する必要
もなく、しかも、負荷となる回路の切り換えにより深い
深度の放電を、より早く行うことを可能とするものであ
る。
【0045】次に、本発明の第3実施例を示す電池動作
式装置である電子スチルカメラについて図14,15を
用いて説明する。本実施例の電子スチルカメラは、前記
第1実施例のものと同様にNi−Cd電池を電源に使用す
るものであるが、本カメラでは、Ni−Cd電池にすでに
前記のメモリ効果が生じてしまった場合でも、その電池
の放電容量の回復を可能とするものである。Ni−Cd電
池は、前記図20にて説明したように完全に放電しない
状態で再充電を繰り返していると、その放電特性線が2
段状となり、最初の放電終止電圧Vs では初期の放電容
量分を利用できなくなってしまう。そこで、本実施例の
ものの放電処理では、図15に示すようにメモリ効果を
起こした電池に対して、一旦、終止電圧Vs が検出され
るC点の時点で、電源電圧を監視しながら行う放電処理
を中断し、引き続いて、1段降下した終止電圧となると
推定されるB点までの時間を予め設定し、その時間が経
過するまでを電圧に依らずに上記設定時間の間だけ放電
を実行するものである。なお、その回路構成、並びに、
放電処理以外の処理は第1実施例のものと同様である。
従って、回路構成を示す図1,図2はそのまま本実施例
にも適用できる。
【0046】その放電処理のフロ−チャ−トは図14に
示される。まず、ステップS150にて、第2実施例の
ものと同様に電源電圧降下時の割り込みは禁止状態にす
る。ステップS151で「放電モード」の表示を行い、
放電の負荷として最も軽い負荷とするため、ステップS
152でSW1をオンとし、電源ラインV1 を給電状態
とする。そして、パワースイッチ22がオンであること
を確認してステップS155に進む。パワースイッチ2
2がオフであることが検出された場合、ステップS15
4にジャンプして、パワーオフ処理を実行する。
【0047】ステップS155では、電源電圧が終止電
圧Vs まで降下しているかどうかを判別する。終止電圧
Vs に到達していなければ、SW1のみオンの状態の軽
い負荷での放電を行い、ステップS157に進む。そし
て、モードスイッチ25がD側オンであることを確認し
て、ステップS153に戻る。モードスイッチ25のR
側がオンであった場合、放電を中止するため、ステップ
S158でSW1をオフとし、記録処理に移行する(ス
テップS159)。更に、モードスイッチ25のP側が
オンであった場合、SW1をオフし、再生処理に移行す
る(ステップS160)。
【0048】上記ステップS155の判別処理で電源電
圧が終止電圧Vs まて降下したことが検出された場合、
図15の点Cに到達したと判断できるので、ステップS
156にジャンプし、前記深い放電が終了すると考えら
れる時間、図15のC〜B間の時間にある程度の余裕を
持たせた時間TのタイマであるTタイマをオンとし計時
を開始させる。そして、ステップS161でパワースイ
ッチ22がオンであることを確認してステップS162
に進み、Tタイマがオバーフローするまで放電を続行す
る。オバーフローした場合、ステップS163に進み、
放電を終了しパワーオフ処理を実行する。
【0049】以上述べたように本実施例のカメラでは、
その放電処理用として、専用の放電回路を付加する必要
もなく、しかも、メモリ効果によつて放電容量が不足す
るようになったNi−Cd電池を回復せしめることができ
るものである。
【0050】次に、本発明の第4実施例を示す電池動作
式装置である電子スチルカメラについて図16,17を
用いて説明する。本実施例の電子スチルカメラは、前記
第3実施例のものと同様に、Ni−Cd電池がすでに前記
のメモリ効果が生じてしまった場合でも、その電池の放
電容量の回復を可能とするものである。第3実施例のも
のは、電源電圧として1段目の放電終止電圧Vs の電圧
を検出した後の放電に要する時間をタイマの計時処理に
より判別して放電処理を行うものであった。しかし、こ
の1段目の放電終止電圧Vs を検出した後の放電に要す
る時間には、当然、バラツキがある。そして、該設定し
た時間より早く放電してしまった場合は、電圧降下によ
りCPU1がリセットされて放電も終了するので、シス
テムのデッドロック状態は辛うじて避けられる。しか
し、該設定した時間では完全な放電がなされなかった場
合は、放電容量の回復は完全には行われないことにな
る。
【0051】そこで、本実施例のカメラでは、上記の第
1の電圧であって記録,再生が動作する電圧である、上
記1段目の放電終止電圧Vs を検出した後の放電状態の
監視を、該電圧より低い、CPU1’が動作できる最低
レベルの電圧であって、図21に示される第2の電圧の
2段目の終止電圧Vs’ により行うものである。従っ
て、本実施例のものでは、メモリ効果による放電特性に
バラツキがあったとしても、常に、2段目の終止電圧V
s’に電源電圧が降下するまでの放電が確実に可能にな
り、十分に深い放電を実行することができる。
【0052】なお、本実施例のものでは、上記2つの終
止電圧Vs ,Vs’を検出する必要があるが、そのため
に、CPU1’にはNi−Cd電池30の出力電圧を取り
込むA/D変換部1a’が内蔵されている。そして、電
源電圧が上記終止電圧Vs に達したとき上記A/D変換
部1a’から第1A/D値が出力され、また、電源電圧
が上記終止電圧Vs’ に達したとき上記A/D変換部1
a’から第2A/D値が出力される。なお、放電時以外
の電池30の電圧は、第1実施例のものと同様に電源電
圧検出回路33を介して割り込み端子部から取り込まれ
る。更に、その他の回路構成、並びに、放電処理以外の
処理は第1実施例のものと同様である。
【0053】図17は、本実施例のカメラの放電処理の
フロ−チャ−トを示す。まず、ステップS170にて、
第3実施例のものと同様に電源電圧降下時の割り込みは
禁止状態にする。ステップS171で「放電モード」の
表示を行い、放電の負荷として最も軽い負荷とするた
め、ステップS172でSW1をオンとする。そして、
パワースイッチ22がオンであることを確認してステッ
プS175に進む。もしパワースイッチ22がオフであ
ることが検出された場合、ステップS174にジャンプ
して、パワーオフ処理を実行する。
【0054】ステップS175では、電源電圧が上記1
段目の終止電圧Vsに達したかどうか、即ち、第1A/
V値が検出されたかどうかを判別する。第1A/V値が
検出されない場合、ステップS176に進み、モードス
イッチ25がD側オンであることを確認して、ステップ
S173に戻り、放電を続行する。そして、モードスイ
ッチ25がR側オンであった場合、放電を中止するた
め、ステップS177でSW1をオフとし、記録処理に
移行する(ステップS179)。更に、モードスイッチ
25がP側オンであった場合、SW1をオフし、再生処
理に移行する(ステップS178)。
【0055】また、上記放電により電源電圧が上記1段
目の終止電圧Vs に達し、ステップS175で第1A/
D値が検出された場合、ステップS180にジャンプ
し、電源電圧が上記2段目の終止電圧Vs’ に達したか
どうか、即ち、第2A/D値が検出されるかどうかを判
別する。そして、該値が検出されるまで放電を続行す
る。なお、パワースイッチ22がオフになるとステップ
S174にジャンプしてパワーオフ処理を実行する(ス
テップS181)。また、電源電圧が上記2段目の終止
電圧Vs’ まで降下してステップS180で第2A/D
値が検出された場合、ステップS174にジャンプして
放電を終了する。
【0056】以上述べたように本実施例のカメラでは、
1段目の終止電圧VsとCPU1’が動作する限界の2
段目の終止電圧Vs’ とを検出して放電を制御するよう
にしたので、メモリ効果によつて放電容量が不足するよ
うになったNi−Cd電池をより確実に回復せしめること
ができるものである。
【0057】次に、本発明の第5実施例を示す電池動作
式装置である電子スチルカメラについて図18を用いて
説明する。本実施例の電子スチルカメラは、前記第1実
施例のものと同様に、Ni−Cd電池を電源に使用するも
のであって、メモリ効果の発生を専用の放電回路を用い
ることなく通常の制御回路を用いて放電処理するもので
ある。そして、更に、本実施例のものは、その放電処理
期間中に、急遽、カメラのシャッタをきる必要が生じて
しまった場合にも、モードスイッチ25を切り換えるな
どの手間を掛けることなく、撮影記録が実行できるカメ
ラである。なお、その回路構成、並びに、放電処理以外
の処理は第1実施例のものと同様である。従って、回路
構成を示す図1,図2はそのまま本実施例にも適用でき
る。
【0058】図18は、本実施例のカメラの放電処理の
フロ−チャ−トであり、まず、ステップS190にて、
第1実施例のものと同様に電源電圧降下時の割り込みは
禁止状態にする。ステップS191で「放電モード」の
表示を行い、放電の負荷として最も軽い負荷とするた
め、ステップS192でSW1をオンとする。そして、
ステップS193でパワースイッチ22がオンであるこ
とを確認してステップS194に進む。もし、パワース
イッチ22がオフであることが検出された場合、ステッ
プS195にジャンプして、パワーオフ処理を実行す
る。
【0059】ステップS194では、電源電圧が前記の
終止電圧Vs まで降下しているかどうかを判別する。該
終止電圧Vs に達してれば、放電を終了するため、ステ
ップS195にジャンプし、パワーオフ処理を実行す
る。該終止電圧Vs に達していなければ、ステップS1
96に進み、トリガスイッチ24の1段目がオンになつ
ているかどうかの判別をする。もし、オンであれば、ス
テップS199にジャンプして、SW1をオフにし、記
録処理を実行する(ステップS200)。また、1段目
がオンでなければ、ステップS197に進み、モードス
イッチ25の状態の判別を行う。モードスイッチ25が
D側オンであることを確認した場合、ステップS193
に戻り、放電を続行する。そして、モードスイッチ25
がR側オンであった場合、放電を中止するため、ステッ
プS199でSW1をオフとし、記録処理に移行する
(ステップS200)。更に、モードスイッチ25がP
側オンであった場合、SW1をオフし、再生処理に移行
する(ステップS198)。
【0060】以上述べたように本実施例のカメラでは、
Ni−Cd電池の放電を放電専用の回路を用いることな
く、カメラ用の回路を用いて放電させるようにすると同
時に、その放電期間中であってもモードスイッチ25を
切り換えることなく、即座にカメラのシャッタを切るこ
とが可能なものである。
【0061】
【発明の効果】上述のように本発明の電池動作式装置
は、2次電池に対し、深い放電深度まで強制放電せしめ
る放電手段を有しており、また、その放電手段により、
正規の動作状態にあるときには他の目的に適用される回
路の所定部を強制放電動作時の負荷として利用するよう
にしたので、メモリ効果による放電容量の減少を防止す
るための放電処理が効果的に行え、しかも、専用の放電
手段を設ける必要がないことから、装置を放電手段のた
めに大型化させる必要もなく、更に、コスト的にも有利
となるなど数多くの顕著な効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電池動作式装置であ
る電子スチルカメラのブロック構成図。
【図2】上記図1のカメラの電源部の給電系統を示す
図。
【図3】上記図1のカメラの電源部の各動作状態におけ
る消費電流を示す図。
【図4】上記図1のカメラのパワーオン処理のフロ−チ
ャ−ト。
【図5】上記図1のカメラのパワーオフ処理のフロ−チ
ャ−ト。
【図6】上記図1のカメラの記録処理のフロ−チャ−
ト。
【図7】上記図1のカメラのズーム処理のフロ−チャ−
ト。
【図8】上記図1のカメラのトリガ1処理のフロ−チャ
−ト。
【図9】上記図1のカメラのトリガ2処理のフロ−チャ
−ト。
【図10】上記図1のカメラの再生処理のフロ−チャ−
ト。
【図11】上記図1のカメラの放電処理のフロ−チャ−
ト。
【図12】本発明の第2実施例を示す電池動作式装置で
ある電子スチルカメラの放電処理のフロ−チャ−ト。
【図13】上記図12のカメラの放電処理のフロ−チャ
−トの一部を示す図。
【図14】本発明の第3実施例を示す電池動作式装置で
ある電子スチルカメラの放電処理のフロ−チャ−ト。
【図15】上記図14のカメラのNi−Cd電池の放電特
性を示す図。
【図16】本発明の第4実施例を示す電池動作式装置で
ある電子スチルカメラの電源部の主要ブロック構成図。
【図17】上記図16のカメラの放電処理のフロ−チャ
−ト。
【図18】本発明の第5実施例を示す電池動作式装置で
ある電子スチルカメラの放電処理のフロ−チャ−ト。
【図19】従来のNi−Cd電池の放電波形を示す図。
【図20】従来のNi−Cd電池のメモリ効果が生じ、放
電容量が減じた状態での放電波形を示す図。
【図21】従来のNi−Cd電池のメモリ効果が生じた
後、放電容量を回復させた状態での放電波形を示す図。
【図22】従来のNi−Cd電池の放電電流をパラメータ
にした放電特性を示す図。
【符号の説明】
1,1’………………………CPU(電源系統制御手
段、放電手段) 1a’…………………………A/D変換部(電源系統制
御手段、放電手段) 7………………………………AF駆動回路(放電のため
の負荷) 8………………………………絞り駆動回路(放電のため
の負荷) 9………………………………ズーム駆動回路(放電のた
めの負荷) 11………………………………測光回路(放電のための
負荷) 13………………………………測距回路(放電のための
負荷) 14………………………………撮像プロセス回路(放電
のための負荷) 15………………………………記録回路(放電のための
負荷) 17………………………………FDD(放電のための負
荷) 18………………………………再生回路(放電のための
負荷) 19………………………………SSG回路(放電のため
の負荷) 32………………………………節電回路(電源系統制御
手段、放電手段) 33………………………………電源電圧検出回路(電源
系統制御手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己の電源用2次電池に対し、再充電前
    に比較的深い放電深度まで強制放電せしめるための放電
    手段上記放電手段による強制放電動作の継続期間中であっ
    て、上記2次電池の電源電圧が所定値より降下してより
    後の期間について、該期間の継続時間を計時する計時手
    段と、 上記計時手段により所定時間が経過するまで上記強制放
    電動作を行うようになされた制御手段と 、 を有することを特徴とする電池動作式装置。
  2. 【請求項2】 上記放電手段は、当該電池動作式装置が
    正規の動作状態にあるときには他の目的に適用される該
    装置の回路の所定部を強制放電動作時には、この放電の
    ための負荷として適用するための電源系統制御手段を
    有してなることを特徴とする請求項1に記載の電池動
    作式装置。
  3. 【請求項3】 上記放電手段で放電動作を行うことを告
    知するための表示手段を更に有してなることを特徴とす
    る請求項1に記載の電池動作式装置
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