JP3112486B2 - 感圧複写紙 - Google Patents

感圧複写紙

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JP3112486B2
JP3112486B2 JP03015559A JP1555991A JP3112486B2 JP 3112486 B2 JP3112486 B2 JP 3112486B2 JP 03015559 A JP03015559 A JP 03015559A JP 1555991 A JP1555991 A JP 1555991A JP 3112486 B2 JP3112486 B2 JP 3112486B2
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photochromic
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microcapsules
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小森哲夫
藤田淑子
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Color Printing (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトクロミック材料
を使用したカプセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】径がマイクロメートル、あるいはそれ以
上の径のものやそれ以下の径のカプセル微細なカプセル
を含めてマイクロカプセルと呼んでいるが、マイクロカ
プセルは容器内部に芯物質を充填している。芯物質を容
器中に封じこむ操作はマイクロカプセル化と呼ばれる
が、それにはまず芯物質を微粒子化して媒質中に分散さ
せ、次いで芯物質微粒子の表面に膜を被覆する。マイク
ロカプセル化の方法は、大別すると化学的方法、物理化
学的方法および物理的・機械的方法である。マイクロカ
プセルを利用した最初の商品は米国NCR社のノンカー
ボン複写紙であって、この複写紙が市場に現れてからす
でに約30年が過ぎた。その間に工業分野、医療分野を
中心とした各種の分野におけるマイクロカプセルの利用
が急速に広がり応用例が増大しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マイクロカプセルのす
ぐれた特性を巧妙に利用した感圧複写紙が市場に出現し
てから約30年が経過し、この間に医薬、医療用、畜産
用、農産物用、香料用、化粧品用、接着剤、塗料用、複
写、記録および表示用などの商品にもマイクロカプセル
化技術を応用したものが現われるようになった。マイク
ロカプセル化によってカプセル内部の芯物質を外部から
影響を受けないように保存したり、カプセルの容器材料
を工夫して芯物質の放出を制御したり、あるいは感圧紙
のようにカプセルの容器材料の破壊によって放出される
色素の発色を利用したりすることが行われている。感圧
複写紙は、色素が芯物質であるマイクロカプセルを塗布
した紙と色素を発色させる酸性白土やベントナイト等の
固体の酸を塗布した紙を積層して、圧力によりマイクロ
カプセルから出た色素が酸と反応して発色することを利
用している。
【0004】一方、光によって色の変化を示すフォトク
ロミック物質が多くの分野において用いられている。フ
ォトクロミック物質をポリマー中に分散させた組成物や
フィルムが広く利用されているが、こうしたポリマー中
にフォトクロミック物質を分散して作成したフィルムで
は、フィルムのごく表面部のフォトクロミック物質のみ
が照射された光との反応に関与し、フィルム内部の大部
分のフォトクロミック物質は反応には関与しないので高
濃度にフォトクロミック物質を分散しないと十分な発色
を得ることができなかった。そこで、フォトクロミック
物質を含有するポリマーを微粒子として表面積を増大さ
せて効率よくフォトクロミック物質の特性を発現するこ
とが提案されている。
【0005】ところが、フォトクロミック物質を含有し
たポリマーを微粒子化した材料も従来のフォトクロミッ
ク物質とその用途あるいは作用においても異なるもので
はなかった。また、微粒子化したフォトクロミック物質
をマイクロカプセル化したものは知られていない。
【0006】本発明は、従来にない特性を有するフォト
クロミック物質を含む感圧複写紙を提供するものであ
る。すなわち微粒子化して表面積が大きいフォトクロミ
ック物質を芯物質として微小な容器中に封じ込めたマイ
クロカプセルを用いたものであって、フォトクロミック
物質を封入したマイクロカプセルの壁の材料には紫外線
吸収材料を混合し、マイクロカプセルが紫外線照射を受
けてもフォトクロミック物質が発現することはなく、マ
イクロカプセルが破壊されることによって芯物質である
フォトクロミック物質がはじめて発色するようにした感
圧複写紙である。
【0007】マイクロカプセルの容器部分を構成する材
料の厚み、物質等を適宜選択することによってフォトク
ロミック物質が外部へ放出される時間等を任意に設定す
ることが可能である。また、本発明のマイクロカプセル
を紙あるいは合成樹脂のフィルムに塗布した場合には、
従来の感圧複写紙にない特性を得ることが可能となる。
すなわち、本発明のフォトクロミック物質を含有したマ
イクロカプセルを塗布した部分の上部に重ねた紙に文字
を書いた場合には文字の形に応じてマイクロカプセルが
破壊されるが、通常の可視光線では文字を認めることは
不可能であり、紫外線を照射して文字を発色させるもの
である。
【0008】本発明のフォトクロミック性マイクロカプ
セルに使用することができるフォトクロミック物質に
は、無機化合物、有機化合物のいずれを用いることも可
能であるが、有機化合物としてはスピロベンゾピランな
どのスピロピラン化合物、スピロナフトオキサジン、ス
ピロピリドベンゾオキサジン、スピロオキサジン化合
物、ビオローゲン、トリアリールメタン、インジゴ、フ
ルギド、テトラベンゾペンタセン、アゾベンゼン、スチ
ルベン誘導体等を使用することができるまた、マイクロ
カプセルのカプセル容器として使用することが可能な物
質とそれに対応する硬化剤または硬化方法を表1に例示
する。
【0009】
【表1】
【0010】カプセルの容器には紫外線の照射によって
もフォトクロミック物質としての機能を発現しないよう
に紫外線吸収剤を混合するが、紫外線吸収剤としては2
−ヒドロキシ−4−メチルオキシベンゾフェノン等のベ
ンゾフェノン誘導体、2−(2´−ヒドロキシ−5´−
メチルフェノル)−ベンゾトリアゾール等のベンゾトリ
アゾール誘導体、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3
´,5´−ジ−t−ブチル−4´−ヒドロキシベンゾエ
ート等を挙げることができるが、カプセルの材料との相
溶性を考慮して適宜選択することが好ましい。
【0011】フォトクロミック物質を芯物質としたマイ
クロカプセルの製造方法は、流動パラフィンなどにフォ
トクロミック物質を分散させ、80℃に加温して混合す
る。次いで紫外線吸収剤を混合したゼラチン水溶液を加
え良く撹拌し、pH調整しマイクロカプセルを得る。
【0012】フォトクロミック物質を芯物質としたマイ
クロカプセルを用いた感圧複写紙であって、カプセルの
材料には紫外線吸収剤を含有しているので、マイクロカ
プセルに紫外線を照射してもフォトクロミック物質は発
色することはないが、カプセルが破壊されて内部のフォ
トクロミック物質がカプセルの外部へ出て転写されたも
のが紫外線を照射されて発色する感圧複写紙である。
【0013】以下に実施例を示し本発明を更に詳細に説
明する。
【0014】
【実施例】実施例1 (ソフトカプセルの製造)アルギン酸ナトリウム2.0
gを水280ml中に溶かし、加温、攪拌した。次に紫
外線吸収剤である2−ヒドロキシ−4−メチルオキシベ
ンゾフェノン1.0gとGSPインキ(スピロピラン系
インキ)(諸星インキ(株))1.0gとアルギン酸ナ
トリウム水10.0gを混合し、500rpmで攪拌し
た。この溶液を20%塩化カルシウム水溶液中に適下す
ると、直径1mm〜3mmの球状物質が得られた。この
球状物質を100℃で10分間乾燥させるとソフトカプ
セルが得られた。得られたマイクロカプセルは上に塗布
して、感圧複写紙として利用することができる。
【0015】実施例2 (マイクロカプセルの製造)流動パラフィン3gに、イ
ンドリノベンゾピラン系スピロピラン0.8gを分散さ
せ、80℃に加温して乳鉢でよく混合した。次いで紫外
線吸収剤である2−ヒドロキシ−4−メチルオキシベン
ゾフェノン1.0gを含有した10%ゼラチン水溶液1
0gを加え、T.K.AUTO HOMOMIXER
M型(特殊機化工業(株)社製)で40℃で12520
rpmに5分間保持した。
【0016】さらに10%の酢酸を滴下してpH4にし
た後に、5℃に冷却した。30%のホルマリン0.7m
lを加え、さらに10%NaOHでpH9にし、1℃1
分の昇温速度で加熱して50℃に保ってマイクロカプセ
ルを得た。このカプセルを紙にコーティングし、感圧複
写紙とした。この複写紙を用いて、別紙に感圧転写さ
せ、肉眼では識別不可能な情報を370nm以下の特定
波長領域の光を照射することにより識別が可能となっ
た。
【0017】
【発明の効果】フォトクロミック物質を芯物質としたマ
イクロカプセルを含有した感圧複写紙であって、マイク
ロカプセルの容器を構成する材料には紫外線吸収剤を混
合したので、単に紫外線を照射してもフォトクロミック
物質が発色しないが、複写時にマイクロカプセルが破壊
されるとフォトクロミック物質が発色する。また、特定
の波長の光によってのみ識別可能な文書を作成すること
もできる。
【0018】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−53675(JP,A) 特開 平2−110174(JP,A) 特開 昭61−13118(JP,A) 特開 平2−171742(JP,A) 特開 平4−257486(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/124 G03C 1/00 531 G03C 1/685 C09D 11/02 C09D 11/16 C09K 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトクロミック物質を芯物質としたマ
    イクロカプセルを用いた感圧複写紙であって、マイクロ
    カプセルの容器部分を構成する材料は紫外線吸収剤を含
    有し、マイクロカプセルを破壊した後、フォトクロミッ
    ク物質を紫外線により発色させることを特徴とする感圧
    複写紙。
  2. 【請求項2】 フォトクロミック物質がスピロピラン系
    化合物であることを特徴とする請求項1記載の感圧複写
    紙。
  3. 【請求項3】 マイクロカプセルの容器部分を構成する
    材料がゼラチン、アルギン酸ナトリウムまたはポリビニ
    ルアルコールであることを特徴とする請求項1記載の感
    圧複写紙。
JP03015559A 1991-02-06 1991-02-06 感圧複写紙 Expired - Fee Related JP3112486B2 (ja)

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CN102893985A (zh) * 2012-10-16 2013-01-30 江南大学 一种通过复合凝聚法制备阿维菌素微胶囊的方法
US10160810B2 (en) 2004-12-28 2018-12-25 Innate Pharma, S.A. Monoclonal antibodies against NKG2A

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