JP3111919U - ラティス構造体 - Google Patents

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唱司 鈴木
健吾 藤島
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    • E04H17/00Fencing, e.g. fences, enclosures, corrals
    • E04H17/14Fences constructed of rigid elements, e.g. with additional wire fillings or with posts
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Abstract

【課題】枠部材と格子部材との結合強度を向上させたラティスを提供することを目的とする。また、主として樹脂材からなるラティス構造体を構築することにより、廃棄処理の際、分別の手間がかからないようにしたラティスの提供。
【解決手段】樹脂製の枠部材2、2、2、2から直角四辺形が形成され、この四辺の中に樹脂製の複数の格子部材3が掛け渡されたラティスにおいて、前記枠部材2の各内壁25の長手方向に突起27を直線状に設け、かつ、前記複数の格子部材3の各側壁31の先端部にスリット35を設け、前記突起27に前記スリット35が嵌着されることにより、前記枠部材2と前記格子部材3とが結合されるよう構成する。
【選択図】図2

Description

この考案は、ラティスの四辺を構成する外枠と、中の格子部材とを結合した構造体に関する。詳しくは、ラティスの枠部材と中において掛け渡される格子部材との結合方法を工夫することにより、ラティス全体に剛性を持たせるとともに、ラティスを廃棄処理する際に材質毎の分別を容易にした枠部材と格子部材との結合体に関する。
ラティスは複数の格子部材が掛け渡されて垂直壁を形成し、この周囲は枠部材によって直角四辺形に組み上げられ、これらの枠部材がラティスの外周四辺を形成する。図6に、従来の方法による枠部材と格子部材との結合について示す。図6(a)は枠部材と格子部材との結合部位の断面図、図6(b)は結合部位の側面図である。図示のように、枠部材2の下部にコの状に形成された凹部203を備え、この部位に格子部材3の端部を嵌め込んだものである。この場合、単に凹部203に格子部材3の端部を嵌め込んだだけなので、枠部材3の強度が十分でないと、格子部材3が凹部203から外れ易く、枠部材2と格子部材3との結合が解かれ易い。
図7に、従来の他の方法による枠部材と格子部材との結合について示す。図7(a)は枠部材と格子部材との結合部位の断面図、図7(b)は結合部位の側面図である。図示のように、枠部材2の下部にコの状に形成された凹部203を備え、この部位に格子部材3の端部を嵌め込むとともに、凹部203に嵌め込んだ格子部材3に狙いを定め、釘6を枠部材2の外から凹部203を経て格子部材3を貫通させたものである。この場合、釘6が固着されて間はよいが、釘6が外れ易く、また、釘6の頭部が枠部材2の外に露出しているため見栄えが悪い。
また、図8に、従来の他の方法による枠部材と格子部材との結合について示す。図8(a)は枠部材と格子部材との結合部位の断面図、図8(b)は凹部203の断面図である。図示のように、枠部材2の下部にコの状に形成された凹部203を備え、この部位に格子部材3の端部を嵌め込むとともに、凹部203の内周面に凹凸の突起を有する鋸歯部204を設けたものである。この場合、格子部材3に鋸歯部204の歯先が固く嵌合するので、凹部203と格子部材3との間のアソビが少なくなり、格子部材3は枠部材2と堅固に結合される。しかしながら、枠部材2と格子部材3との結合強度は十分とはいえない。
以上、従来のラティスには、種々の問題点がある。
即ち、従来の枠部材と格子部材との結合体の問題点の第一は、枠部材と格子部材との嵌合隙間が大きいので、結合が堅固にならず格子部材が枠部材から外れ易い。
第二に、従来は、枠部材と格子部材との結合のために釘等を使用するので釘6の頭部が外に露出して見栄えが悪い。また、枠部材と格子部材を構成する樹脂あるいは木材の他に、釘等の金属を使用するのでラティスを廃棄処理する際、樹脂、木、金属毎に分別する必要があり手間がかる。
そこで、本考案は、このような従来の持つ問題点を解決するためになされたもので、ラティスの四辺を構成する枠部材と、四辺の中において掛け渡される格子部材との結合方法を工夫することにより、枠部材と格子部材とのアソビをなくして結合強度を向上させたラティスを提供することを目的とする。
さらに、本考案は、主として樹脂材からなるラティス構造体を構築することにより、廃棄処理の際、材質毎の分別の手間がかからないようにしたラティスを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1の考案は、樹脂製の枠部材2、2、2、2から直角四辺形が形成され、この四辺の中に樹脂製の複数の格子部材3が掛け渡されたラティスにおいて、前記枠部材2の各内壁25の長手方向に突起27を直線状に設け、かつ、前記複数の格子部材3の各側壁31の先端部にスリット35を設け、前記突起27に前記スリット35が嵌着されることにより、前記枠部材2と前記格子部材3とが結合されることを特徴とする。
樹脂製の枠部材に突起を設けるとともに、樹脂製の格子部材の端部にスリットを設けることにより、突起にスリットを嵌着させて格子部材と枠部材との結合強度を上げ、延いては、ラティスの型崩れを防止することができる。さらに、枠部材と格子部材とも樹脂製なので、廃棄処理する際に、材質毎の分別の必要がない。さらに、格子部材と枠部材が空洞なので、ラティスの軽量化に寄与する等の効果を奏するものである。
本考案の実施の形態を、添付図面に例示した本考案の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
先ず、本考案の実施例について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1は、ラティスの正面図を示す。図2は、同上、コーナーブロックを介して枠部材と格子部材とが結合された状態を示し、図2(a)は隅部における拡大図、図2(b)は断面図である。図3は枠部材を示し、図3(a)は断面図、図3(b)は切り口の斜視図である。図4は格子部材を示し、図4(a)は、格子部材が交差して掛け渡された状態の平面図、図4(b)はその側面図、図4(c)は、図4(b)の格子部材の端部Zの拡大図、図4(d)は、図4(a)の格子部材の端部Yの拡大図である。図5は、同上、コーナーブロックを介して枠部材と格子部材とが結合された状態を示し、図5(a)は、同上、隅部の結合状態を示す平面図、図5(b)はその断面図である。
本考案のラティスは、図1に示すように、樹脂製の複数の格子部材3がX字状に交差して垂直壁を形成し、この周囲は樹脂製の枠部材2、2、2、2によって直角四辺形に組み上げられ、これらの枠部材2は、ラティス1の外周四辺を形成する。
ラティスの四辺において、枠部材2と格子部材3の先端部とが結合されるとともに、ラティスの四隅部においては、コーナーブロック4を介して枠部材2と格子部材3とが結合されることによって、ラティス1の全体が直角四辺形に形成される。
枠部材2については、断面を図3(a)、切り口を図3(b)に示すように、樹脂成形品で、空洞にして軽量化されたものである。枠部材2の周殻は、左右の側壁21、上方の天井壁22、下方における左右の底壁23、23とこれ等と直角に内方へ立ち上がる左右の内壁25、25から構成され、そして、中壁24が内壁25、25の天井を形成する。そして、これ等の周殻を支持するように枠部材2の空洞の中でリブ26が交叉し、また、これらが長手方向に貫通する。左右の内壁25、25には、それぞれ、突起27、27を備え、図3(b)に示すように、突起27は枠部材2の長手方向に直線状に延びる。ここで、枠部材2の材質は、例えば、耐候性を有するAAS樹脂(アクリロニトル・アクリル・スチレン)の他、ABS(アクリロニトル・ブタジエン・スチレン)、AES(アクリロニトル・エチレンプロピレンゴム・スチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PA(ポリアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、POM(ポリオキシメチレン)、PS(ポリスチレン)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂を使用することでも問題ない。
格子部材3については、図5(b)に示すように直角四辺形の断面を示し、樹脂成形品で、空洞にして軽量化されたものである。一方、強度を補強するため、空洞の中を長手方向に細いリブ34が貫通している。格子部材3は、側壁31、天井壁32、底壁33により構成される。細長い格子部材3を複数、X字状に交差して板状に掛け渡した状態を図4に示す。図4(a)は、格子部材3が交差して重なり、格子部材3の先端部に枠部材2が外周から嵌合される前の状態である。この周辺部に示すように、斜めに交叉する格子部材3の長手方向先端部のそれぞれに、スリット35を備える。これ等のスリット35は、外周から嵌合される枠部材2、2、2、2に平行に刻まれる。そして、格子部材3が交差して重なり合った部位は接着剤で貼着される。この側面図を図4(b)に示し、この先端部Zの拡大側面図を図4(c)に示す。格子部材3の側壁31の先端には、前述したスリット35を備える。ここで、格子部材3の材質は、例えば、耐候性を有するAAS樹脂(アクリロニトル・アクリル・スチレン)の他、ABS(アクリロニトル・ブタジエン・スチレン)、AES(アクリロニトル・エチレンプロピレンゴム・スチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PA(ポリアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、POM(ポリオキシメチレン)、PS(ポリスチレン)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂を使用することでも問題ない。
次に、ラティスの四隅において、コーナーブロック4を介して枠部材2と格子部材3とが結合される関係を図2、5を参照しながら説明する。枠部材2の四隅部位は、図2(a)に示すように、コーナーブロック4の支柱41を挟んで、図3(b)に示す切り口28を有する枠部材2、2を左右から突合せる。即ち、図2(a)、図5(a)に示すように、枠部材2、2の切り口28、28の対向面の間にはコーナーブロック4の支柱41が挟着されるとともに、ボタン5、5によって対向する枠部材2、2とコーナーブロック4とが結合され、ラティスの四隅が形成される。図3(b)に示すように、枠部材2の切り口28の傾斜角度Pは45度である。
以上のように構成され、次に作用について説明する。
図4(a)に示すように、複数の格子部材3がX字状に交差して掛け渡され、全体が直角四辺形に形成される。この状態に加えて、四辺を構成する枠部材2、2、2、2が四方から格子部材3の先端部に嵌合され、図1に示すようにラティスの全体が直角四辺形に形成される。格子部材3の先端部は、外方から嵌め込まれる枠部材2、2、2、2に平行にスリット35が刻まれる。一方、枠部材2には、凹状のスリット35に嵌合するように、凸状の突起27が枠部材2の長手方向直線状に設けられる。図2(b)に拡大して断面を示すように、格子部材3に設ける凹状のスリット35に、枠部材2に設ける凸状の突起27が枠部材2の長手方向において嵌合されることにより、枠部材2と格子部材3とが結合される。このようにして、ラティス1の外周四辺で枠部材2、2、2、2と複数の格子部材3の両端部が堅固に嵌着される。
一方、図2(a)に拡大して示すように、ラティス1の四隅で、コーナーブロック4のウイング42を貫通してボタン5が枠部材2の中壁24に圧入されることにより、枠部材2とコーナーブロック4とが結合されて隅が略直角に形成される。この時、図3(b)に示すように、枠部材2に備える切り口28、28の先端部の傾斜角度P、Pは略45度なので、コーナーブロック4の先端部に備える係止部43、43の内角に一致し、左右から切り口28、28がコーナーブロック4の支柱41、41の左右両面と対面して隅部が略直角に形成される。同時に、ラティス1の外周四辺では、枠部材2と格子部材3の長手方向先端部とが結合される。
このようにして、図1に示すように、四隅ではコーナーブロック4を介して左右から枠部材2、2が結合するとともに、四辺では枠部材2と複数の格子部材3とが結合してラティス1の全体が直角四辺形に組み上がる。
なお、枠部材と格子部材との結合体である本考案のラティス構造体の使途は、全体が正方形あるいは長方形を含む直角四辺形のもので、四隅が略直角を有する構造体を対象とする。例えば、屋外の庭や壁面等において、エクステリアフェンス、バルコニーパネル、ゲート、パーテーション、ルーバとして用いたり、花卉類や観葉植物等を植栽した植木鉢、プランター等を掛けたりする用途がある。また、屋内でパーテーションとして用い、あるいは、日用品や装飾品を掛けるためのインテリアパネルに用いることでも勿論よい。また、ラティスの枠部材の中における格子部材については、X字に交差するラティスの他、複数の格子が直角に交差したり、ルーバのように複数の格子が平行に掛け渡されるものでもよい。
本考案のラティスの正面図を示す。 本考案のラティスにおける、枠部材と格子部材とが結合された状態を示す。 同上、枠部材の断面および切り口を示す。 同上、格子部材が掛け渡された状態を示す。 同上、枠部材と格子部材とが結合された状態を示す。 従来のラティスにおける、枠部材と格子部材とが結合された状態を示す。 同上、枠部材と格子部材とが結合された状態を示す。 同上、枠部材と格子部材とが結合された状態を示す。
符号の説明
1 ラティス
2 枠部材
21 側壁
22 天井壁
23 底壁
24 中壁
25 内壁
26 リブ
27 突起
28 切り口
203 凹部
204 鋸歯部
3 格子部材
31 側壁
32 天井壁
33 底壁
34 リブ
35 スリット
4 コーナーブロック
41 支柱
42 ウイング
43 係止部
5 ボタン
6 釘

Claims (1)

  1. 樹脂製の枠部材2、2、2、2から直角四辺形が形成され、
    この四辺の中に樹脂製の複数の格子部材3が掛け渡されたラティスにおいて、
    前記枠部材2の各内壁25の長手方向に突起27を直線状に設け、
    かつ、前記複数の格子部材3の各側壁31の先端部にスリット35を設け、
    前記突起27に前記スリット35が嵌着されることにより、
    前記枠部材2と前記格子部材3とが結合されることを特徴とするラティス。




















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