JP3111741B2 - 高強度陶磁器及びその製造方法 - Google Patents
高強度陶磁器及びその製造方法Info
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Description
造方法に係り、著しく強度が高く、製品の薄型軽量化及
び大型化が可能な高強度陶磁器及びその製造方法に関す
る。
陶磁器は、石英質原料、長石質原料及び粘土質原料を基
本配合として得られるものである。この軟質陶磁器は原
料コストが安く、成形性にも富むことから古くから用い
られているが、機械的強度が抗折強度で700kgf/
cm2 以下(実際には400kg/cm2 程度)と低い
という欠点がある。このため、製品の強度はその肉厚を
ある程度厚くすることで保っていることから、大型製品
では重量が非常に重くなるという不具合がある。
に、アルミナを配合する方法が、碍子用磁器などで行な
われている。具体的には、軟質陶磁器原料中にアルミナ
を20〜60重量%程度配合している。このようにアル
ミナを配合することにより、機械的強度は抗折強度で1
200kgf/cm2 以上(実際には2000kgf/
cm2 程度)と向上する。この強度は、アルミナ含有量
が多いものほど高くなる。
の配合による強度向上技術において、アルミナ配合量が
多い程強度は向上する反面、次のような問題が生じる。
高くなり、軟質陶磁器と同程度の温度領域(1200〜
1350℃)で焼成したのでは、焼結不十分となり、高
強度品が得られない。
なるため、大型品を得ることが困難となる上に、アルミ
ナの比重が他の原料に比べて大きいため、薄型軽量化の
効果が少ない。
いアルミナ配合量にて高強度陶磁器を得、製品の薄肉軽
量化及び大型化を可能とする高強度陶磁器及びその製造
方法を提供することを目的とする。
は、窯業原料を焼結してなる陶磁器において、該窯業原
料が アルミナ 5〜20重量%、 石 英 0〜25重量%、 長 石 25〜35重量% 及び 粘 土 35〜45重量%、 (ただし、アルミナと石英の合量が30重量%以下) である陶磁器であって、その比重が2.1〜2.3で抗
折強度が900〜1300kgf/cm 2 であることを
特徴とする。
より、比重が2.1〜2.3で抗折強度が900〜13
00kgf/cm 2 の陶磁器を製造することを特徴とす
る。
ルミナが20重量%を超えると、焼結温度が高くなり
焼結が困難となる、成形性が悪くなる、製品重量が
重くなるなどの不具合を生じ、5重量%未満では十分な
強度向上効果が得られない。従って、アルミナの割合は
5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%とする。
るが、その割合が25重量%を超えると焼結し難くなる
ため0〜25重量%、好ましくは0〜20重量%とす
る。
を奏するものであるが、その割合が35重量%を超える
と焼結体がガラス質となり強度不足をひき起こす。長石
は25重量%未満では焼結不足となるため、長石の割合
は25〜35重量%とする。なお、用いる長石の種類に
特に制限はない。
であるが、その割合が45重量%を超えると焼成収縮が
大きくなり、寸法精度が悪くなり、35重量%未満では
成形性が悪いことから、その割合は35〜45重量%と
する。なお、用いる粘土としては粘土質のものであれば
何れでも良い。
石英とは主に骨材として作用して強度向上効果を発揮す
るが、その合計割合が30重量%を超えると、焼結し難
くなり、気孔の増加により高強度品が得られなくなる。
このため、アルミナと石英との合計割合は30重量%以
下、好ましくは15〜30重量%とする。
は、上記窯業原料を常法に従って混合した後成形し、得
られた成形体を1300℃以下の温度で焼成する。
泡による強度低下が起こるなど不具合が生じることか
ら、焼成温度は1300℃以下、特に1250℃以下と
する。
は、比重2.1〜2.3、また、機械的強度は抗折強度
で900〜1300kgf/cm2 と、低比重かつ高強
度陶磁器である。
(通常のアルミナ質磁器に比べ)少ないアルミナ配合量
で高強度陶磁器を得ることができるため、 アルミナ配合量が少ないため成形性が良好である。
従って、大型製品も容易に製造することができる。 高比重のアルミナ配合量が少ないため、原料比重が
従来の軟質陶磁器と同程度となり、製品の軽量化に効果
がある。 比較的低い焼成温度で焼結することができるため、
焼成コストの低廉化が図れる。 強度が高いため、製品の薄肉化が可能とされる。 といった効果が奏され、薄型軽量製品ないし大型製品を
安価に、容易かつ効率的に提供することが可能とされ
る。
より具体的に説明する。
湿式混合し(バインダーなし)、乾燥、造粒して得た粉
体を、乾式で加圧成形し、1200℃で1時間焼成し
た。
表1に示した。
比重は小さいが強度が低い。また、アルミナ配合量の多
い比較例2では、比重が大きい上に、焼結が不十分であ
ることから強度が低い。更に、アルミナ配合量が比較例
2よりも若干少ないものの、本発明範囲よりは多い比較
例3では、強度はある程度高いが、比重が大きく、薄型
軽量化の効果が少ない。
は、強度が高く、しかも比重が小さく、軽量かつ高強度
陶磁器が得られる。
器及びその製造方法によれば、少ないアルミナ配合量に
て、比重が小さく、高強度な陶磁器を良好な成形性及び
比較的低い焼成温度により容易かつ効率的に製造するこ
とが可能とされる。
化、大型化、低コスト化が図れ、工業的に極めて有利で
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 窯業原料を焼結してなる陶磁器におい
て、該窯業原料が アルミナ 5〜20重量%、 石 英 0〜25重量%、 長 石 25〜35重量% 及び 粘 土 35〜45重量%、 (ただし、アルミナと石英の合量が30重量%以下) である陶磁器であって、その比重が2.1〜2.3で抗
折強度が900〜1300kgf/cm 2 であることを
特徴とする高強度陶磁器。 - 【請求項2】 アルミナ 5〜20重量%、 石 英 0〜25重量%、 長 石 25〜35重量% 及び 粘 土 35〜45重量%、 (ただし、アルミナと石英の合量が30重量%以下) を混合した後成形し、1300℃以下で焼成することに
より、比重が2.1〜2.3で抗折強度が900〜13
00kgf/cm 2 の陶磁器を製造することを特徴とす
る高強度陶磁器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05094237A JP3111741B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 高強度陶磁器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05094237A JP3111741B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 高強度陶磁器及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06305809A JPH06305809A (ja) | 1994-11-01 |
JP3111741B2 true JP3111741B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=14104704
Family Applications (1)
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JP05094237A Expired - Lifetime JP3111741B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 高強度陶磁器及びその製造方法 |
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Cited By (1)
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CN102795836A (zh) * | 2012-09-05 | 2012-11-28 | 江苏南瓷绝缘子有限公司 | 新型高强度瓷绝缘子及其制备方法 |
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-
1993
- 1993-04-21 JP JP05094237A patent/JP3111741B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102795836A (zh) * | 2012-09-05 | 2012-11-28 | 江苏南瓷绝缘子有限公司 | 新型高强度瓷绝缘子及其制备方法 |
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