JP2004210600A - 焼結耐火材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】粒径1〜10mmのジルコン粗角と電融クロミアーアルミナクリンカーよりなる骨材粒子30−70重量%、水溶性の無機バインダー1〜10重量%、残りの成分としての粒径1mm以下のCr2O3及びZrO2よりなる粒子を均一に混和して成型・焼結し、見掛気孔率を9〜30%とした焼結耐火材。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄鋼、ガラス溶融、セメント焼成または産業廃棄物の灰溶融などの高温領域で使用される焼結耐火材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来鉄鋼用、ガラス溶融用、セメント焼成用または産業廃棄物の灰溶融用の耐火材として広範囲に使用されている焼結耐火材には、特公平7−110780号がある。
【0003】
即ち、上記発明の焼結耐火材は粒径1〜10mmの実質的にAl2O3よりなる骨材粒子20〜80重量%、粒径0.1mm以下の鉱化剤1〜10重量%、並びに残りの成分として粒径1mm以下でCr2O3:ZrO2の比率が重量で40〜90:60〜10のCr2O3及びZrO2よりなる粒子を均一に混和して成型・焼結し、見掛気孔率を9〜35%としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の発明は、骨材粒子が粒径1〜10mmの実質的にAl2O3よりなっているものであるため、現今使用条件の苛酷化に伴い、実質的にAl2O3のみによる骨材粒子の耐火煉瓦では、その耐スポーリング性及び耐侵食性が果たして十分に対応し得られるか否か甚だ疑問視されるところである。
【0005】
また、前記発明は鉱化剤(焼結剤)としては一般に耐火材の製造に使用されているもので、粒径0.1mm以下のものを使用している。しかるに、鉱化剤自体は融点が低いもので鉱化剤を添加することによって最も重要なマトリックス部の耐火度を下げることとなり耐侵食性、並びに耐スポーリング性などを下げる方向に働くことになる。したがって、鉱化剤を使用することは非常に望ましいことであるが、従来発明のように粒径のある鉱化剤を使用したときにはマトリックス部の融点の大幅な低下を防止することを望め得ないものである。
そこで、本発明は上記従来の課題を解消した焼結耐火材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その要旨とするところは、粒径1〜10mmの実質的にジルコン(ZrO2・SiO2)で、他に20%以下のAl2O3を含むジルコン粗角とCr2O3 95〜65%、他にAl2O3 5〜35%その他の不純物5%以下を含む電融クロミアーアルミナクリンカーよりなる骨材粒子30〜70重量%、水溶性の無機バインダー1〜10重量%、並びに残りの成分として粒径1mm以下で、Cr2O3:ZrO2の比率が重量で40〜90:60〜10のCr2O3及びZrO2よりなる粒子を均一に混和して成型・焼結し、見掛気孔率を9〜30%としたものであることを特徴とする焼結耐火材に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の焼結耐火材の実施例を具体的に説明する。
【0008】
実質的にジルコン(ZrO2・SiO2)で、他に20%以下のAl2O3を含むジルコン粗角であって、その粒度が1〜10mmの範囲内のものであることを必要とする。
【0009】
Cr2O3 95〜65%と他にAl2O3 5〜35%その他の不純物5%以下を含む電融クロミアーアルミナクリンカーより成る骨材粒子であって、その粒度が1〜10m/mの範囲内のものであることを必要とする。
且、上記ジルコン粗角と電融クロミアーアルミナクリンカーの骨材粒の含量は30〜70%であることを必要とする。
【0010】
次に、鉱化剤(焼結剤)としては一般に耐火材の製造に使用されている粒径のあるものではなく、水溶性の無機バインダー1〜10重量%であることが必要である。
【0011】
残りの成分として粒径1mm以下でCr2O3:ZrO2の比率が重量で40〜90:60〜10のCr2O3及びZrO2よりなる粒子であることを必要とする。
【0012】
均一に混和して成型・焼結し、見掛気孔率は9〜30%であることが必要である。もし、見掛気孔率が9%未満の場合には耐スポーリング性が悪くなる。また、見掛気孔率が30%を越えた場合にも耐侵食性が悪くなる。
【0013】
焼結体の見掛気孔率は原料の粒径、配合比、成形条件(圧力その他)等を調整することにより制御できることは勿論である。
【0014】
本発明の焼結耐火材の製造方法を説明すると、Al2O3−Cr2O3−ZrO2系耐火物において1〜10m/mのジルコンクリンカーを所定の割合で混合したのち、前記水溶性の無機バインダーを添加して混合混練し型内で加圧成形したものを乾燥後焼成する方法とするか、或は原料を所定の割合で混合したものに水溶性の無機バインダーを添加して混合混練したものを型に流し込み、固化させた後乾燥し焼成する鋳込み方法等にて行っても良い。
【0015】
【表1】
【0016】
粒度1〜3mmのジルコンクリーンカーが5〜35重量%のときには表1NO.2、3、4、5に示すように強度(圧縮)、耐侵食性、耐スポーリング性が良好であった。また、反対に粒度が1〜3mmのジリコンクリンカーでも45重量%のときには強度(圧縮)、耐侵食性、耐スポーリング性が悪くなる。(表1NO.1、6)
【0017】
次に、粒度0.5〜1mmのジルコンクリンカーが5重量%のときには表1NO.8に示すように強度(圧縮)が優れ、耐侵食性、耐スポーリング性に於いても劣化しない。反対に粒度が0.5〜1mmのジルコンクリンカーが10〜15重量%のときには表1NO.7、9、10のように強度(圧縮)、耐侵食性、耐スポーリング性が悪い。
【0018】
本発明は粒径のある鉱化剤を使用せずに、全く粒径のない水溶性の無機バインダーを使用した。したがって、マトリックス部の融点を下げる働きが弱くなり、粒径のある従来の鉱化材よりも耐侵食性、耐スポーリング性などを向上させた。
【0019】
【発明の効果】
上記の様に本発明は、耐侵食性、耐スポーリング性の優れた焼結耐火材を提供でき、斯界に寄与するところ洵に大である。
Claims (1)
- 粒径1〜10mmの実質的にジルコン(ZrO2・SiO2)で、他に20%以下のAl2O3を含むジルコン粗角とCr2O3 95〜65%、他にAl2O3 5〜35%その他の不純物5%以下を含む電融クロミアーアルミナクリンカーよりなる骨材粒子30〜70重量%、水溶性の無機バインダー1〜10重量%、並びに残りの成分として粒径1mm以下で、Cr2O3:ZrO2の比率が重量で40〜90:60〜10のCr2O3及びZrO2よりなる粒子を均一に混和して成型・焼結し、見掛気孔率を9〜30%としたものであることを特徴とする焼結耐火材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003000186A JP2004210600A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 焼結耐火材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003000186A JP2004210600A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 焼結耐火材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004210600A true JP2004210600A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32818576
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JP2003000186A Pending JP2004210600A (ja) | 2003-01-06 | 2003-01-06 | 焼結耐火材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004210600A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009203119A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Hitachi Zosen Corp | 耐熱性セラミックス |
JP2011529019A (ja) * | 2008-07-22 | 2011-12-01 | ハービソン−ウォーカー レフラクトリーズ カンパニー | クロミア−アルミナ耐火物 |
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2003
- 2003-01-06 JP JP2003000186A patent/JP2004210600A/ja active Pending
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JP2011529019A (ja) * | 2008-07-22 | 2011-12-01 | ハービソン−ウォーカー レフラクトリーズ カンパニー | クロミア−アルミナ耐火物 |
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