JP3173657B2 - 窯業製品とその製法 - Google Patents

窯業製品とその製法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は焼成時の収縮の程度が小さく、高寸法精度を
有する陶磁器、衛生陶器、タイルの窯業製品に関する。
〔従来の技術〕
従来、かかる窯業製品は、通常、非可塑性原料として
長石,珪石,粘度その他を原料として成形工程及び焼成
工程を経て製造されるが、焼成収縮が大で正確な寸法の
製品を得ることが困難である。
この焼成時の収縮を低減する手段として、従来、焼成
温度を低くすることにより収縮の程度を低減する手段が
採用されてきた。しかしながら、焼成温度を低下させる
ことは製品の焼結不足による強度低下と吸水率が上昇
し、製品の表面状態の劣化や強度不足を生じるという欠
点を有していた。
このため、焼結温度を下げずに焼成収縮を低減する試
みが例えば、特公昭60−48468号公報に開示されてい
る。
しかしながら、成形時の調整による気孔の形成により
行われるものであるため、製品の密度が低下し、抗折強
度が従来の陶磁器に比較してあまり差がなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕 本発明において解決すべき課題は、焼成時の収縮を解
消し、しかも得られた製品が高密度で高い寸法精度を有
しかつ従来の陶磁器製品に比べ高強度な窯業製品を得る
ための手段を見出すことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、長石または陶石が5〜30重量%、珪砂また
は珪石が20重量%以下、滑石が51〜75重量%、結合剤と
しての粘度を15重量%以下、それに融剤を5重量%以下
を添加し焼成してなる窯業製品である。
それぞれ、長石または陶石が10〜20重量%、珪砂また
は珪石が10〜20重量%以下、滑石が51〜65重量%、粘度
が5〜10重量%、融剤が1〜5重量%の配合量の比であ
ることが望ましい。
〔作用〕
本発明の組成中の長石または陶石は、平均粒度が10μ
m以下の状態で使用され、焼成時長石ガラスの生成によ
り素地内を埋め緻密度を高める作用をする。しかしなが
ら上記機能を発揮させるためには5重量%以上必要であ
るが、30重量%以上ではガラス生成が増大し、熔化する
ので好ましくない。
珪砂または珪石は焼成温度である1100〜1300℃におい
ては安定した主な骨材として作用し、製品強度と収縮率
の低下に寄与する。しかしながら、含有量が20重量%を
超えると気孔増加により吸水率が増加するため好ましく
ない。
また、滑石すなわちタルクは平均粒度が7〜10μmで
使用し、1100〜1300℃の焼成温度においてクリノエンス
タタイトを形成し、安定した骨材となり、同時に形成す
るクリストバライトが多孔部分の界面を埋める作用をせ
しめるために51重量%必要である。しかしながら、75重
量%を超えるとタルクの粒界が増え、一部の粒界がガラ
スにて埋められず吸水率が上昇し、好ましくない。
また、粘度は可塑性を増大させる機能を有するが、本
発明の場合収縮を低く抑えるために15重量%以下配合し
た。
融剤は上記長石、滑石等と同様、その焼成温度1100〜
1300℃において界面への充填力を高める。融剤してはR
O,R2Oで表わされる融剤を使用するが、とくに、融剤は
ガラス生成を促進させるという面からCaO(石灰質系),
MgO(マグネシア系),またはP2O5(リン酸系)を使用
することが好ましい。
これらの融剤が特に前記滑石すなわちタルクとの共存
によってさらに活面への充填率が高まり、吸水率が低下
する。
以上のとおり、高融点で安定な珪砂または珪石並びに
タルクが分離したクリノエンスタタイトが骨材として作
用することによって収縮性が低減すると共に長石または
陶石が溶融することに加えて融剤の作用によりガラス質
の生成が促進され界面をガラス質が密に埋められること
によって緻密性が増す。
〔実施例〕
本願発明をタイルの製造に適用した例を示す。
第1表に示す組成を有する配合物を混練後、通常形状
のタイルに成形し、それぞれ酸化雰囲気中で1150℃,120
0℃それに1250℃で1〜3時間焼成した。
第2表は、各試料の焼成後の特性を示す表である。
これによって、組成上、従来のタルク,長石,粘土の
3成分に加え、珪砂,融剤として石灰等を配合した点を
特徴とする本発明の実施例においては、珪砂,融剤添加
の要件を有しない各比較例の場合と対比して、収縮率に
おいて1.6〜3.5%、吸水率において0〜5%、さらに抗
折強度において412〜720kg/cm2であった。なお、実施例
1においては、抗折強度が420Kg/cm2を超えるように焼
成温度を設定する。
これは、高融点で安定な珪砂または珪石並びにタルク
が分離したクリノエンスタタイトが骨材として作用する
ことによって収縮性が低減すると共に長石または陶石の
表面が溶融することに加え、融剤の作用によりガラス質
の生成が促進され界面をガラスが密に埋められることに
よって緻密性が増す結果である。
〔発明の効果〕 本発明によって以下の効果を奏することができる。
(1) 寸法精度の高い、高強度の窯業製品を得ること
ができる。従って、製品の薄物化が可能とな使作用原材
料が節約できると共に大型タイルの製造が可能となる。
(2) 寸法精度出しのため、研磨加工等の後加工を最
小限にすることができ、製造コスト低減ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/00 - 35/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長石または陶石が5〜30重量%、珪砂また
    は珪石が20重量%以下、滑石が51〜75重量%、結合剤と
    しての粘度を15重量%以下、それにCaO、MgO、P2O5系の
    融剤を5重量%以下の配合物を成形し、1100〜1300℃の
    温度範囲であって、且つ吸水率が5%未満となる温度で
    焼成してなる、420Kg/cm2を超える抗折強度を有するこ
    とを特徴とする窯業製品。
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