JP3111292B2 - 自然芝床の造成方法及び自然芝床ユニットの構造 - Google Patents

自然芝床の造成方法及び自然芝床ユニットの構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サッカー、ラグビー場
等の各種競技場の床面、あるいは公園の敷地面等に造成
する自然芝に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、自然の芝に代わ
り、管理の容易性から人工芝が用いられる場合が多い
が、人工芝はある種の競技においては競技規定上使用で
きない場合があり、また擦過傷等が起こりやすく安全上
問題がある。特に、自然への郷愁という点では、人工芝
では十分に満たされない。しかし、自然芝は、日照、通
風、保湿等の適切な管理が必要であるため、育成管理に
非常に手間がかかる。特に、屋根付き競技場等の場合に
は、適切な育成環境を確保することが困難であるため、
自然芝の適用性が問われている。また、荒れた芝のメン
テナンスにも煩雑な作業が必要となり、使用可能なまで
に再生するには長時間を要し、その間の使用は困難とな
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、自然芝の育成
管理及びメンテナンスを容易に行うことができ、屋根付
き競技場等の育成環境の悪い場所でも良好な自然芝の床
を造成できる、自然芝床の造成方法及び自然芝床ユニッ
トの構造を提供することを目的とする。即ち、本発明
は、上面にスパイラルコードを設けた植生基板上に土を
敷き詰め、この土に自然芝を根付して構成した自然芝床
ユニットを、自然芝床の造成予定床面に敷き詰めて自然
芝床を造成する、自然芝床の造成方法である。また、
旦敷き詰めた前記自然芝床ユニットの一部又は全部を撤
去して、人工太陽光を照射可能な装置を設けた育成ルー
ム内に収容して、自然芝に人工太陽光を照射して育成を
促進し、再び、撤去した部分に自然芝床ユニットを敷き
詰めることを特徴とした、自然芝床の造成方法である。
また、上面にスパイラルコードを設けた植生基板上に土
を敷き詰め、この土に自然芝を根付して構成した自然芝
床ユニットの構造である。さらに、箱型の通水性枠体内
に透水性マットを収納し、この透水性マットに自然芝を
根付けした自然芝床ユニットを、通水性を有する床面
あって、床面の下部には給排水路を敷設した床面上に設
置して自然芝床を造成する、自然芝床の造成方法であ
る。
【0004】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。 <イ>自然芝床ユニットの構造(図2〜4) 図2、3に自然芝床ユニットを示す。図中1は、軽量コ
ンクリート等で作製した植生基板1である。植生基板1
の形状は、自然芝床の造成予定場所に適応させて任意の
形状に作製するが、本実施例では方形の場合について説
明する。また、植生基板1には、移動時に吊り上げワイ
ヤー等を引っ掛けるための吊治具を設ける。吊治具は種
々の構造が採用できるが、例えば図2に示すように、植
生基板1の4隅に三角コーナー部11を立ち上げ、この
上面にワイヤー等の引掛部12を設ける場合や、図4に
示すように、植生基板1の4隅を面取りし、そこに吊穴
13を有するT字金具14を固定する場合等が考えられ
る。さらに、植生基板1の上面には、土を係留するため
の凹凸を設ける。例えば、図2、3に示すように、樹脂
製のスパイラルコード2を植生基板1上面に格子状に張
り付ける構造や、植生基板1の上面自体を凹凸に形成す
る場合等、種々の方法が考えられる。そして、植生基板
1の上面に土3を敷き詰め、この土3に自然芝4を根付
けして自然芝床ユニットを構成する。この際に、植生基
板1上には上記のように土を係留できる手段を施してあ
るため、自然芝4が土3とともに脱落するのを防止で
き、一体化した自然芝床ユニットを得ることができる。
【0005】<ロ>育成ルームの構造(図5) 育成ルーム5内は、自然芝4の育成に適した環境が保た
れている。例えば、図5に示すように、育成ルーム5内
は床板51で複数の部屋に仕切り、各部屋の天井に人工
太陽光の照射装置51を設置する。また、適当な通風と
保湿状態を保つための図示しない換気装置や加湿装置を
各部屋に設置する。
【0006】<ハ>自然芝床の造成、解体(図1) 上記のように構成した自然芝床ユニットを用いて、自然
芝床を造成する場合は、図1に示すように、植生基板1
の吊治具にクレーンのワイヤー等を引っ掛けて吊り上
げ、所定の場所に所要数敷き詰めるだけで、容易に造成
を行うことができる。 三角コーナー部11の露出部分
には、ユニットを敷設した後に、クッション材に自然芝
を根付けして構成した小片を、上から被せて隠すとよ
い。解体する場合は、上記と逆の手順で容易に行うこと
ができる。なお、自然芝床ユニットのその他の運搬方法
として、植生基板1に数箇所小さい穴を開設し、この穴
に市販のポータブルエアタンクのエア噴出部を挿入し、
下方に向けてエアを噴射させることによって、床面から
浮上させて移動させることも考えられる。この場合、ク
レーン等の重機が不要であるため芝を傷めずに済み、ま
た落下等の危険性がなく、さらに吊治具が不要であるた
め芝の無い部分が少なくて済む。
【0007】<ニ>自然芝の育成 自然芝4を育成する場合は、上記のように敷設した自然
芝床ユニットの一部又は全部を撤去し、育成ルーム5内
に収納して、常に良好な環境下で育成ができる。自然芝
4が荒れた場合には、その部分のユニットを撤去し、育
成ルーム5内に保管された完全な自然芝床ユニットと交
換するだけで、容易にメンテナンスを行える。荒れた自
然芝床ユニットは、育成ルーム5内に収納して再生を行
い、再び使用することができる。
【0008】
【実施例2】図6に示すように、自然芝床ユニットを設
置する床体の下部に、配管71を敷設して給排水プラン
ト7を設け、水や養分を供給して自然芝の育成を促進す
る場合も考えられる。この場合、自然芝床ユニットの構
造は、図7に示すように、有孔板等で作製した通水性の
箱型の枠体72内に、透水性のマットを収納して、自然
芝4を根付けしたものを用いる。マットの構造は、自然
芝4を保護するクッションマット73、根の成長エリア
である根成長マット74、灌水用マット75の三層から
なる。一方、自然芝床ユニットを設置する床設備76
は、空洞部を設けてあり、上面には多数の孔等を開設し
た通水性構造とする。そして、床面下部に敷設した配管
71を介して、自然芝4に水や養分を供給できるよう構
成する。
【0009】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>板状の自然芝床ユニットを、競技場等の造成予定
床面に敷き詰めるだけで、容易かつ迅速に自然芝床の造
成を行うことができる。
【0010】<ロ>敷き詰めた自然芝床ユニットの全部
又は一部を撤去し、育成ルーム内に収納して、常に良好
な環境下で育成ができる。そのため、屋根付き競技場等
で使用する場合であっても、自然芝の育成に影響を及ぼ
すことがないため、適用が可能となる。
【0011】<ハ>芝が荒れた場合には、その部分のユ
ニットを撤去し、育成ルーム内に保管された完全な自然
芝床ユニットと交換するだけで、容易にメンテナンスを
行える。 また、育成期間をおくことなく使用が可能と
なり、稼働率が向上する。荒れた自然芝床ユニットは、
育成ルーム内に収納して再生を行い、再び使用すること
ができる。
【0012】<ニ>自然芝床ユニットを撤去するだけで
解体ができるため、芝以外の床構造への変更が容易に行
える。
【0013】<ホ>通常では芝を張ることができない場
所でも、自然芝床ユニットを設置するだけなので可能と
なり、適用範囲が拡大する。
【0014】<ヘ>自然芝床ユニットの形状は、任意の
形状に変更することができるため、コーナー部や柱の周
辺等、設置場所に適合させて設置することができ、施工
性の向上を図ることができる。
【0015】<ト>自然芝の収納枠体と設置場所の床面
を通水可能に構成し、その下部に給排水プラントを設け
ることによって、水や養分の供給管理を確実に行うこと
ができ、自然芝の育成の促進が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自然芝の造成方法の説明図
【図2】 自然芝ユニットの斜視図
【図3】 自然芝ユニットの断面図
【図4】 その他の吊治具の説明図
【図5】 育成ルームの説明図
【図6】 実施例2の説明図
【図7】 実施例2の説明図
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−217829(JP,A) 特開 平3−43020(JP,A) 実開 昭60−182753(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 1/00 A01G 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面にスパイラルコードを設けた植生基板
    上に土を敷き詰め、 この土に自然芝を根付して構成した自然芝床ユニット
    を、 自然芝床の造成予定床面に敷き詰めて自然芝床を造成す
    る、 自然芝床の造成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自然芝床の造成方法におい
    て、 一旦敷き詰めた前記自然芝床ユニットの一部又は全部を
    撤去して、 人工太陽光を照射可能な装置を設けた育成ルーム内に収
    容して、 自然芝に人工太陽光を照射して育成を促進し、 再び、撤去した部分に自然芝床ユニットを敷き詰めるこ
    とを特徴とした、 自然芝床の造成方法。
  3. 【請求項3】上面にスパイラルコードを設けた植生基板
    上に土を敷き詰め、 この土に自然芝を根付して構成した、 自然芝床ユニットの構造。
  4. 【請求項4】箱型の通水性枠体内に透水性マットを収納
    し、この透水性マットに自然芝を根付けした自然芝床ユ
    ニットを、 通水性を有する床面であって、床面の下部には給排水路
    を敷設した床面上に設置して自然芝床を造成する、 自然芝床の造成方法。
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JPH0880A (ja) * 1994-06-22 1996-01-09 Asahi Kokusai Kaihatsu Kk 天然芝ユニットと天然芝グランドの施工方法
KR200474918Y1 (ko) * 2014-06-09 2014-10-22 주식회사 에스제이테크놀러지 배수성이 우수한 잔디 데크
KR102190617B1 (ko) * 2019-09-19 2020-12-21 지앤지텍(주) 하이브리드 잔디 시공방법 및 그 장치

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