JP3472946B2 - 陸生植物の水上園芸法 - Google Patents

陸生植物の水上園芸法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陸生植物の水上園芸法に
関する。
【0002】
【従来の技術】造園芸用の緑化植物や開花植物は陸生植
物の場合が多い。従って,これらの栽培は土壌栽培され
るのが最も普通である。場合によっては,水耕栽培も行
われている。最近ではハウス栽培も普及し,季節を問わ
ず各種の植物が鑑賞用に供されている。
【0003】かような陸生植物を鑑賞用に供する場合に
は,必要に応じて建物内外の植木鉢や植込みの土壌中に
根基部を挿入して植生し,水分と養分を施与することが
普通に行われている。なお,根基部を切除した切花をポ
ット内の水中に差す生け花用に供されることも多い。
【0004】しかし,かような陸生植物を人工池,噴水
池,屋内水槽等の水面上で浮上生育させた例は見当たら
ない。これは,陸生植物の栽培には根への空気中からの
酸素の供給が必要であり,水生植物のように水上での栽
培が困難であると考えられていたからであろう。だが,
鑑賞用植物は陸生植物が多く,また最近の都市環境では
陸生植物の水上栽培ができれば新しい多様な美観を創造
できる。
【0005】このようなことから,本発明者は,先に特
開平6−178625公報や特開平6−178626号
公報において,陸生植物を水面上で育成栽培するための
施設並びに方法を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記公報で提案した陸
生植物の水上栽培技術に関してさらに研究を続けてきた
が,陸生植物を水面上で健全な状態に維持するには,そ
の陸生植物の種類に対応して,根部に対して適度の通気
性を確保しながら,過剰とならない程度の適量の水を補
給できるか否かがキーポイントとなるところ,前記公報
で提案したものは陸生植物の根部先端を水中に浸漬する
ことから,植物への水吸収能を維持させるには多少安定
性に欠け,また植物を支持するには支持棒が必要となる
こと,さらには水から養分を吸収する以外は葉面散布等
により養分を添加しなければならないといった問題があ
る。
【0007】このように,陸生植物を水上栽培するに
は,植物の種類に応じて適度の通気性と適度の水補給を
同時に且つ無人的に水面上で確保することは簡単なこと
ではない。本発明は基本的にはこの課題を解決しようと
するものである。
【0008】更に,水上栽培は平面的な水面に対してス
ポット的に栽培するよりも,平面的或いは立体的な広が
りをもって多様な植物を栽培する方が新しい美観を創出
できるが,このような平面的或いは立体的な陸生植物の
栽培を水上で行なうことは容易なことではない。本発明
はこの課題も同時に解決しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 前記の課題を解決すべ
く,本発明によれば,請求項1に記載したように,下層
に溶出肥料吸着剤を敷き,中間層として微粒の多孔質資
材を,そして上層には粗粒の多孔質資材を装填した軽量
鉢に陸生植物の根部を植え付け,この陸生植物を植えた
軽量鉢をその床面が水面より上に位置するように水上に
浮遊させ,軽量鉢内の多孔質資材に水面から毛細管現象
によって水を吸い上げるための手段を取付け,該軽量鉢
近傍から水面上の空間に張り渡したネット状棚に陸生植
物を匍匐させることを特徴とする陸生植物の水上園芸法
を提供する。
【0010】 さらに,本発明によれば,請求項3に記
載したように,下層に溶出肥料吸着剤を敷き,中間層と
して微粒の多孔質資材を,そして上層には粗粒の多孔質
資材を装填した軽量鉢に陸生植物の根部を植え付け,こ
の陸生植物を植えた軽量鉢をその床面がほぼ水面位置と
なるように水上に浮遊させ,軽量鉢の底面に設けた吸水
孔を通じて軽量鉢内の多孔質資材に水面から水を補給
し,該軽量鉢近傍から水面上の空間に張り渡したネット
状棚に陸生植物を匍匐させることを特徴とする陸生植物
の水上園芸法を提供する。
【0011】
【作用】本発明では,床面に適宜孔をあけた軽量鉢に多
孔質資材を装入し,床面と水面との間に間隔をあけて水
面に浮遊させる請求項1の場合には,該孔に水を吸い上
げるための手段例えば吸水性シートを垂れ下げ,請求項
3のように床面がほぼ水面位置となるように浮遊させる
場合には,該孔を通じて鉢内の多孔質資材に水を補給す
る。
【0012】これにより,多孔質資材の下層は水を湿潤
し,これに植栽された植物の根部の先端部に水が補給さ
れる。しかし,多孔質資材の上層部にまで冠水するよう
なことは,この上層部が水面より高く維持されることか
ら防止され,その結果,陸生植物にとって必要な根部へ
の通気性も確保される。
【0013】多孔質資材の通気性の維持は,水面から汲
み上げる水量に依存するが,適切な多孔質資材を用いる
ことによって,その下層では湿潤状態を維持しながら上
層部では通気性のある状態を維持することができる。こ
のような作用を果たす粒状多孔質資材として例えば火山
噴出物等の天然の軽石,多孔性の人工膨張石や粘土,例
えばパーライト,バーミキュライト等の造粒物が好適で
ある。これら粒状多孔質資材の粒径としては,その多孔
性の状態にもよるが,平均粒径0.2〜0.5cm程度の
ものが好ましく,必要に応じて,細粒の資材も適量配合
することができる。いずれにしても,下層は湿潤状態,
中層並びに上層は粒子間に通気可能な充分な隙間を有し
且つ粒子自体も多くは含水していない状態となるような
配合を選択することが必要である。
【0014】より適切な配合としては,上層部には粗粒
状の多孔質資材,中層部には微粒状の多孔質資材,そし
て下層部には,前記の吸水手段または吸水孔を通じて肥
料が溶出するのを防止できる溶出肥料吸着層とするのが
よい。この溶出肥料吸着層としては,窒素やリンの吸収
力の高い鹿沼土等の火山性粒状粘土,ゼオライト等の粘
土鉱物,粒状炭等が好ましく,これを軽量鉢の底部に薄
層に敷くのがよい。
【0015】また,多孔質資材には緩効性肥料を多孔質
状に造粒して混ぜたり,ピートモス等の有機質培土を配
合することもできる。かような配合物を用いる場合も,
比重ができるだけ小さくなるように考慮することが必要
である。
【0016】軽量鉢の床面と水面との間に隙間を持たせ
る場合の,水汲み上げ手段としては各種の吸水性材料,
例えばフイルター濾材に使用されているシート状や紐状
のもの,吸水性高分子樹脂シート類等を使用し,その一
端を床面の孔から多孔質資材の下層に突出させ,他方の
端を水中に垂らすようにするのがよい。
【0017】床面を水面とほぼ同じレベルとして軽量鉢
を浮遊させる場合には,床面の吸水孔から培土が流出し
ないようにメッシュなどを該孔を塞ぐように床面に敷い
ておく。
【0018】このように構成した軽量鉢を必要に応じて
浮きを併用して水面に浮かべると共に,本発明において
はこの軽量鉢に植えた植物を,水面上の空間に張り渡し
たネット状棚に匍匐させる。このネット状棚も軽量鉢と
共にその荷重を浮きで支持して水面上に浮かべるように
する。この場合,軽量鉢とネット状棚を同じ浮きの上に
セットすることによって,軽量鉢から該ネットに連続し
て植物を植栽することができ,そのさい,軽量鉢を樋状
の細長い容器に構成し,この樋状容器の長辺壁に沿って
ネット状棚を水上面に張り渡すことによって,二次元的
或いは立体的な広がりをもって水面上に植栽することが
できる。
【0019】軽量鉢や浮きを構成する材料としては,発
泡スチロールやその他の軽量樹脂,最低比重木材である
パルサ,その他の軽比重木材等を使用することができ,
その形状と大きさを適切に選定することによって,安定
した浮上力をもたせることができる。
【0020】なお本発明法の実施にあたり,植物をネッ
ト上に匍匐させた状態でハウス栽培し,これを現地に搬
送して水上に設置するという処法を採用することによ
り,作業性よく水上造園できる。また水上園芸に供され
た根付の植物はこれを再び陸上施設に戻して栽培を続
け,養生栽培後,再び水上観賞に供したり他の園芸施設
に流通させることもできる。
【0021】
【実施例】図1は,本発明に従って水上に陸生植物を二
次元的な広がりをもって植栽した状態を示したもので,
水面に浮かべた二台の軽量鉢1Aと1Bの間にネット状
棚3を張り渡し,このネット3の上に各軽量鉢1に根部
を植えた陸生植物2を匍匐させたものである。各軽量鉢
1は浮き4の上にセットされており,陸生植物およびネ
ット状棚3の荷重もこの浮き4で支持されている。
【0022】図2は,浮き4の上にセットされた一台の
軽量鉢1の両側にネット状棚3Aと3Bを張り渡し,各
ネットの反対側の縁部はネット用浮き5Aと5Bで支持
し,軽量鉢1に根部を植えた陸生植物3を両側のネット
状棚3Aと3Bに匍匐させたものであり,その平面的な
概略を図3に示した。
【0023】図4は本発明法で使用する軽量鉢の例を示
した斜視図である。この軽量鉢1は上部が開口した樋状
の細長い容器であり,この容器素材は軽量樹脂が用いら
れている。この軽量鉢1の底には適当間隔な吸水用の孔
6が設けてあり,側壁にも排水孔7が設けてある。吸水
用孔6の効用については後述する。排水孔7は雨水を排
出するためのものであり,降雨時の過剰の水はこの排水
孔7から自然に鉢外に流出する。
【0024】この軽量鉢1自体も水面に浮上するが,水
面に設置する場合には,より浮力を高めるために浮き4
の上にセットされる。この浮き4としては安定を保つた
めに,図示のようにアウトトリガー8を設ける。また軽
量鉢1の底部が水面に面するように,浮き4の中央部に
は水面が現れるような開口9を設けておく。
【0025】図5は,図1の軽量鉢1Aの多孔質培土に
植物の根部を植え,これを水面に浮かべた状態を示して
いる。この浮遊状態において軽量鉢の底と水面との間に
隙間10が形成されている。したがって,軽量鉢内の培
土はこのままでは水面と接することはない。この状態に
おいて,本発明法では培土の下層部に毛細管現象を用い
て水を汲み上げる手段11を用いる。
【0026】この水汲み上げ手段は,図示の例では吸水
性の樹脂シートを用いており,この吸水性シート11を
軽量鉢底部の吸水用の孔6(図4に示す)に差込み,そ
の一端を培土下層に突出させ,その他端を水面下に浸漬
させることによって,このシートが接する部分の培土に
水を汲み上げ,その近傍の下層部だけを部分的に湿潤さ
せる。この場合,吸水性シート11を数片使用して,水
の汲み上げ量を必要な量に調整する。但し,軽量鉢内の
培土の上層部にまで湿潤するような量とはしない。
【0027】なお,この水の汲み上げ手段11は図例の
吸水性シートに限らず,濾紙や生理用品等に使用されて
いる如き吸水性物質,麻紐,ロックウール等の吸水性材
料が使用可能であるが,いずれにしても,一端は軽量鉢
の培土下層に接し,他端は水面下に浸漬するように垂れ
下げられるようなものを使用する。
【0028】一方,軽量鉢1内には,下層には微粒の溶
出肥料吸着剤12を施設し,その上の中間層として微粒
の多孔質資材13を入れ,上層は粗粒の多孔質資材14
を装填する。溶出肥料吸着剤12には,窒素やリンの吸
収力の高い鹿沼土等の火山性粒状粘土,ゼオライト等の
粘土鉱物または粒状炭等を使用する。多孔質資材13や
14には天然の軽石粉砕物,多孔性の人工膨張石や粘
土,パーライト,バーミキュライト等の造粒物を,その
適性に応じて粒度を調整して使用する。
【0029】該水汲み上げ手段11によって,これと接
する下層が湿潤すると,粒状多孔質資材の吸水能力によ
り湿潤範囲が拡大するが,この資材が粒状であることも
あってやがて平衡に達して,もはやそれより上層には吸
水しない状態となり,上部は乾いた状態に維持される。
したがって,陸生植物の根部先端には水が補給させると
同時に根部の上部には空気中の酸素が循環するので,陸
生植物であっても水上栽培ができる。また,水上で栽培
している間に根部が成長した場合でも,その先端だけが
湿潤され根部上部には通気性が維持されるので,根部が
腐るようなことが防止される。
【0030】図6は,軽量鉢1の底部がほぼ水面位置と
なるように水面に浮かべた以外は,図5と同様の構成を
示している。この場合は,軽量鉢底部の吸水孔6を通じ
て培土中に水が侵入するが,軽量鉢1が水面に対してこ
のこの位置にほぼ一定に維持される限り,前記の水の汲
み上げ手段11を用いて吸水する場合と同様に,下層の
み湿潤し,上層には通気性が維持した状態が保持され
る。なお,吸水孔6から培土が流出するのを防止するた
めに,吸水孔6の上にはメッシュ15を被せておく。図
6のように,軽量鉢底部を水面近くに保持する場合に
は,軽量鉢自体に浮力を持たせることによって浮きの使
用を省略することが可能である。
【0031】図7はネット状棚3をアーチ状にした以外
は,図1と同様の構成を有したもので,図中の符号は図
1で説明したものと同じものである。この場合には,浮
き4に設けたアンカー16にアーチ棚3の端部を取り付
ける。
【0032】図8は,図7のアーチ状ネット3の全体を
示した斜視図であり,軽量樹脂で骨組みしたものの全体
を浮き4で水面上に支持させる。図示のようなアーチの
みならず棚型や各種のパーゴラ形状を使用して立体的な
園芸を水上で構築できる。
【0033】軽量鉢やネット状棚の大きさや形状は以上
の例に限定されるものではなく,植物の種類や園芸施設
に応じて適当なものを使用することができ,また,その
デザインや色彩についても,意匠性に優れるように自由
に考慮することができる。
【0034】使用する植物としては,水性のものも使用
可能であるが,多様な陸生植物の植栽を可能としたこと
で,より多彩な水上園芸を構築でき,ネット状棚に匍匐
させるのに適したツルバラ,キズタ,ヘデラ類等のつる
性植物やほふく性の植物が特に好適てあり,これらと組
合せて各種の開花植物なども適宜使用することができ
る。なお,このような植物は軽量鉢に直接播種して生育
させることもできるが,予め陸上で仕立てた苗や生育植
物を移植して水上観賞に速攻的に仕立てることができ
る。この場合,ハウス栽培も行なうことができ,そのさ
いにはネット状棚と共にハウス栽培して緑化してから水
上に設置することによって,緑化を完成するまでの管理
が容易となり,また必要とする水上施設に対して速成的
に緑化施工ができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,種類が豊
富な各種の陸生植物を水上で植栽することができ,池園
等の水上緑化景観の向上に著しく貢献することができ
る。また建物内の水槽や水受け設備等でも緑化環境が簡
単に形成できると共に,人工池,用水,川辺等,これま
であまり美観向上が図られなかった場所を,新しく緑化
園芸地点に利用することが可能となり,ひいては新しい
緑化園芸興行の進展が期待できる。
【0036】とくに,ネット状棚を用いて二次元的或い
は立体的な広がりをもって水上での緑化と開花園芸がで
きるので,多様な美観を複雑に演出することができる。
そして,このことは,水面に影を作ることができるの
で,魚や虫のすみかを提供することになり,水辺の生物
空間確保にも有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う水上園芸法の1実施例を示す略断
面図である。
【図2】本発明に従う水上園芸法の他の実施例を示す略
断面図である。
【図3】図2の園芸施設の略平面図である。
【図4】本発明で使用する軽量鉢の例を示す斜視図であ
る。
【図5】植物を植えた状態で水上に浮かべた軽量鉢の一
例を示す略断面図である。
【図6】植物を植えた状態で水上に浮かべた軽量鉢の他
の例を示す略断面図である。
【図7】本発明に従う水上園芸法のさらに他の実施例を
示す略断面図である。
【図8】図8の園芸に使用したネット状棚の全体を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 軽量鉢 2 陸生植物 3 ネット状棚 4,5 浮き 6 軽量鉢底部の吸水用の孔 7 排水孔 8 浮きのアウトトリガー 9 浮きの中央部に形成した空間 10 軽量鉢底部と水面との間の間隙 11 水を汲み上げる手段 12 溶出肥料吸着剤層 13 微粒の多孔質資材 14 粗粒の多孔質資材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−178625(JP,A) 実開 平1−149941(JP,U) 実開 平1−175547(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 31/00 A01G 9/02 A01G 9/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陸生植物を水上で植栽する水上園芸法に
    おいて,下層に溶出肥料吸着剤を敷き,中間層として微
    粒の多孔質資材を,そして上層には粗粒の多孔質資材を
    装填した軽量鉢に陸生植物の根部を植え付け,この陸生
    植物を植えた軽量鉢をその床面が水面より上に位置する
    ように水上に浮遊させ,軽量鉢内の多孔質資材に水面か
    ら毛細管現象によって水を吸い上げるための手段を取付
    け,該軽量鉢近傍から水面上の空間に張り渡したネット
    状棚に陸生植物を匍匐させることを特徴とする陸生植物
    の水上園芸法。
  2. 【請求項2】 毛細管現象によって水を吸い上げるため
    の手段は吸水性のシートである請求項1に記載の水上園
    芸法。
  3. 【請求項3】 陸生植物を水上で植栽する水上園芸法に
    おいて,下層に溶出肥料吸着剤を敷き,中間層として微
    粒の多孔質資材を,そして上層には粗粒の多孔質資材を
    装填した軽量鉢に陸生植物の根部を植え付け,この陸生
    植物を植えた軽量鉢をその床面がほぼ水面位置となるよ
    うに水上に浮遊させ,軽量鉢の底面に設けた吸水孔を通
    じて軽量鉢内の多孔質資材に水面から水を補給し,該軽
    量鉢近傍から水面上の空間に張り渡したネット状棚に陸
    生植物を匍匐させることを特徴とする陸生植物の水上園
    芸法。
  4. 【請求項4】 軽量鉢とネット状棚は,浮きの上にセッ
    トされる請求項1,2または3に記載の水上園芸法。
  5. 【請求項5】 軽量鉢は樋状の細長い容器からなり,こ
    の樋状容器の長辺壁に沿ってネット状棚が水上面に張り
    渡される請求項1,2,3または4に記載の水上園芸
    法。
  6. 【請求項6】 ネット上に匍匐させた陸生植物は,ハウ
    ス栽培されたあと水上に設置される請求項1,2,3,
    4または5に記載の水上園芸法。
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