JPH0880A - 天然芝ユニットと天然芝グランドの施工方法 - Google Patents

天然芝ユニットと天然芝グランドの施工方法

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JPH0880A
JPH0880A JP6140264A JP14026494A JPH0880A JP H0880 A JPH0880 A JP H0880A JP 6140264 A JP6140264 A JP 6140264A JP 14026494 A JP14026494 A JP 14026494A JP H0880 A JPH0880 A JP H0880A
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JP
Japan
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pallet
natural grass
ground
natural
unit
Prior art date
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Application number
JP6140264A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Tsujimoto
佳央 辻本
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ASAHI KOKUSAI KAIHATSU KK
JAPAN SPORTS PUROMOOSHIYON KK
Original Assignee
ASAHI KOKUSAI KAIHATSU KK
JAPAN SPORTS PUROMOOSHIYON KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 育成用土が落ちないように設置して撤去した
後に弊害を生じないようにする。強度的に強固にして破
損したりしないようにする。 【構成】 上面を開口せる偏平な箱状のパレット1に育
成用土2を充填すると共に育成用土2に天然芝3を植え
る。パレット1の底面に多数の水抜き孔4を穿設する。
パレット1内の育成用土2内に略全面に亙ってネットま
たはロックウールのような繊維状マット9を埋設して天
然芝3の根をネットまたは繊維状マット9に絡ませる。
このように形成した天然芝ユニットAをグランドに並べ
て設置して天然芝グランドを組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常の土のグランド、
人工芝グランド、ゴルフ場のティグランド等を天然芝の
グランドに替えるのに用いる置き換え型の天然芝ユニッ
トと、この天然芝ユニットにて天然芝グランドを施工す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人工芝グランドの競技場や野球場
をサッカー場等として用いる場合、グランドを一時的に
天然芝に模様替えすることがよく行われるようになって
きた。従来、天然芝を育成した帯状の天然芝マットをロ
ール状に巻いて設置するグランドに輸送し、設置するグ
ランドで絨毯のように天然芝マットを敷き詰めることに
より、天然芝グランドを施工している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な天然芝マットを用いて施工した場合、天然芝を育成す
る育成用土が露出しているために育成用土が設置面に落
ち、設置面が人工芝グランドの場合、天然芝マットを撤
去したとき人工芝に育成用土が残り、後の使用に支障を
生じるという問題があり、また落ちた育成用土を取り除
こうとすると、多大の経費と時間がかかるという問題が
ある。また天然芝の根が育成用土に絡むことにより天然
芝マットを保形しているが、これだけでは強度的に弱く
て競技中に大きな力が加わると破損するという問題があ
った。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、本発明の目的とするところは育成用土が落ち
ないように設置できて撤去した後に弊害を生じなく、し
かも強度的に強固にして破損したりしないようにできる
天然芝ユニットと天然芝グランドの施工方法を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明天然芝ユニットAは、上面を開口せる偏平な箱状
のパレット1に育成用土2を充填すると共に育成用土2
に天然芝3を植え、上記パレット1の底面に多数の水抜
き孔4を穿設し、パレット1内の育成用土2内に略全面
に亙ってネット5またはロックウールのような繊維状マ
ット9を埋設して天然芝3の根をネット5または繊維状
マット9に絡ませて成ることを特徴とする。
【0006】またパレット内1に充填した育成用土2の
表面から16mmの深さより下の位置にネット5または
繊維状マット9を埋設して成ることを特徴とすることも
好ましい。また本発明天然芝グランドの施工方法は、上
面を開口せる偏平な箱状で底面に水抜き孔4を有するパ
レット1を用い、育成用土2内にネット5またはロック
ウールのような繊維状マット9を埋設するようにパレッ
ト1内に育成用土2を充填すると共に育成用土2に天然
芝3を植えて育成して天然芝ユニットAを形成し、多数
個の天然芝ユニットAをグランドGLの上に並べて設置
し、隣り合う天然芝ユニットAのパレット1の端面同士
を突き合わせ、しかる後、各天然芝ユニットAの天然芝
3を所定の高さに刈り揃えることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記のような構成の天然芝ユニットAによれ
ば、設置場所のグランドGLの上に並べてグランドGL
に設置することにより天然芝グランドを簡単に施工でき
る。このとき天然芝3を育成する育成用土2がパレット
1内に充填されているのでグランドGLに落ちることが
なく、グランドGLが人工芝グランドでも天然芝ユニッ
トAを撤去した後に土を除去するメンテナンスを必要と
しない。また育成用土2内にネット5またはロックウー
ルのような繊維状マット9を埋設したことにより天然芝
3の根がネット5または繊維状マット9に絡み、パレッ
ト1で保形する作用と相俟って強固に補強できて破損を
確実に防止できる。このときロックウールのような繊維
状マット9をパレット1内の下に敷いた場合、パレット
1の底上げをして育成用土2の使用量をできるだけ少な
くして軽量化が図れる。
【0008】またパレット1内に充填した育成用土2の
表面から16mmの深さより下の位置にネット5または
繊維状マット9を埋設した場合、サッカーのスパイクシ
ューズのスパイクが育成用土2に食い込んでもスパイク
がネット5または繊維状マット9に引っ掛かる弊害がな
い。つまり、サッカーのスパイクシューズのスパイクの
最長の長さが16mmであるが、このスパイクの最長の
長さより下に埋設してあるためにスパイクがネット5や
繊維状マット9に引っ掛かることがない。
【0009】また上記のような天然芝グランドの施工方
法によれば、養生所で天然芝3を育成した天然芝ユニッ
トAを施工場所のグランドGLに輸送し、グランドGL
に並べて設置するだけで簡単に天然芝グランドを施工で
きる。このとき各天然芝ユニットAの天然芝3の高さが
一定になるように刈り揃えるため、全面に亙って均一な
高さとなって外観がよくなると共に使用に支障を生じな
い。
【0010】
【実施例】先ず図1乃至図4に示す実施例から述べる。
天然芝ユニットAは図1に示すようにパレット1に育成
用土2を充填し、育成用土2に天然芝3を植えたもので
ある。パレット1は上面を開口せる偏平な矩形箱状に形
成され、FRPのような材料にて一体に形成されてい
る。かかるパレット1は本実施例の場合、平面から見て
正方形状であるが、三角形、長方形、五角形以上の多角
形であってもよい。パレット1の下面側には複数個の脚
部6を下方に突出するように設けてある。この脚部6に
は両側の一対の側脚部6aと側脚部6a間の複数の中央
脚部6bがあり、側脚部6aと中央脚部6bとの間にフ
ォークリトの爪13を挿入する爪挿入隙間12を設けて
ある。パレット1は外殻1aと内殻1bとで二重構造に
なっており、この外殻1aと内殻1bとで脚部6内に形
成される中空部に合成樹脂発泡体のような発泡体10を
充填してある。パレット1の底面には多数個の水抜き孔
4を上下に貫通するように穿孔してある。本実施例の場
合、水抜き孔4は脚部6の周囲に位置するように多数個
穿孔してある。この水抜き孔4の径は例えば5mm程度
である。パレット1の側壁11はパレット1と一体の側
壁本体部11bと別部材の補助側壁材11aとで構成さ
れており、側壁本体部11bは育成用土2を充填する高
さより低くしてあり、補助側壁材11aを装着すること
で育成用土2を充填する所定の高さになる。補助側壁材
11aは合成樹脂、金属、紙等で形成されており、引っ
掛け部14を有している。パレット1の寸法は例えば、
辺の長さBが1mの正方形で面積は1m2 であり、パレ
ット1の高さCは40mmであり、脚部2の高さDは3
0mmであり、側脚部6aの幅Eは100mm、中央脚
部6bの長さFは480mm、爪挿入隙間12の幅Gは
160mmである。天然芝ユニットAの養生所では、パ
レット1内に育成用土2が充填され、天然芝3が育成さ
れる。パレット1内に育成用土2を充填するときパレッ
ト1の底面上にロックウールのような繊維状マット9を
敷いてから充填される。このとき繊維状マット9の上に
充填した育成用土2の表面から繊維状マット9の上面ま
での深さHが16mm以上になるように繊維状マット9
が敷かれる。育成用土2としては真砂土を主成分とする
土が用いられるが、この育成用土2には芝生の育成に支
障を生じない程度の割合で発泡スチロール粒が添加され
て増量される。パレット1内に育成用土2を充填した状
態で芝の種子を撒いたり、芝を植えたりして天然芝3が
育成される。この天然芝3を育成するときにはパレット
1の側壁11に補助側壁材11aを装着して所定の高さ
にしてある。パレット1を隙間なく並べて養生する場合
には隣り合うパレット1の一方にだけ補助側壁材11a
を取り付けるだけでよい。天然芝3が育成されると、天
然芝3の根が絡みあって天然芝3と育成用土2とが一体
化される。天然芝3の高さは例えば35mm程度になる
まで育成される。このようにして形成された天然芝ユニ
ットAは上記のような1m2 の大きさで約45Kg程度
である。またパレット1内にロックウールのような繊維
状マット9を埋設してあると、天然芝3の根が繊維状マ
ット9に絡み、天然芝3と育成用土2とが強固に一体化
される。また繊維状マット9を充填すると育成用土2の
量が少なくなって軽量化が図れる。
【0011】上記のように養生所で製造した天然芝ユニ
ットAは施工するグランドGLにトラック等で輸送さ
れ、天然芝グランドを施工するのに用いられる。施工す
るグランドGLは人工芝グランドや通常の土のグランド
であり、この上に図4に示すように複数個の天然芝ユニ
ットAが並べれ、脚部6がグランドGLに設置され、隣
り合う天然芝ユニットAのパレット1の端面同士が突き
合わせられる。このときパレット1の下面が脚部6で浮
いているためにフォークリフトの爪13を爪挿入隙間1
2に差し込むことができてフォークリフトを用い労力を
軽減して施工できる。またこのときコロ等を用いて運搬
することもできる。天然芝ユニットAを施工したとき上
記補助側壁材11aが除去され、隣り合う天然芝ユニッ
トAが隙間なく並べられる。グランドGLの全面に天然
芝ユニットAを並べて設置した後、必要に応じてローラ
で押さえ、各天然芝ユニットAの天然芝3の高さが一定
になるように刈り揃える。このようにして競技場や野球
場や球技場に天然芝グランドを一時的に組み立てること
ができ、サッカー、グランドホッケー、ラグビーフット
ボール、アメリカンフットボール等の競技に用いること
ができる。またゴルフ場のティグランドも上記のように
して天然芝グランドにできる。天然芝グランドを施工し
た状態で天然芝3に水撒きをすることがあるが、余分な
水は水抜き孔4からパレット1の下に排水され、パレッ
ト1とグランドGLとの間の空間に落ちる。このときグ
ランドGLが人工芝グランドであっても、このパレット
1とグランドGLとの間の空間を通って排水される。ま
た天然芝ユニットA間では下部に高さの低い側壁本体部
11bが下部に位置するだけで競技中にスパイクシュー
ズを引っ掛けたりする虞がない。また上記のように施工
された天然芝グランドは、パレット1内の育成用土2に
埋設された繊維状マット9に天然芝3の根が絡み、強固
に固定されているので、競技時に大きな力が加わっても
破損することがない。このとき繊維状マット9が育成用
土2の表面より16mm以上の下の位置に埋設してある
ので、サッカーを行うときスパイクシューズのスパイク
が育成用土2に食い込んでもスパイクシューズのスパイ
クの最大長さが16mmであるので競技中にスパイクが
繊維状マット9に引っ掛かるような弊害を生じない。ま
た図5は他の例であって、ロックウールのような繊維状
マット9の代わりにネット5を埋設してある。このネッ
ト5を埋設する深さHは育成用土2の表面より16mm
以上の深さである。この場合も天然芝3の根がネット5
に絡んで強固に固定される。
【0012】次に図6乃至図10に示す実施例について
述べる。本実施例も天然芝ユニットAは図6に示すよう
にパレット1に育成用土2を充填し、育成用土2に天然
芝3を植えたものである。パレット1は上面を開口せる
偏平な矩形箱状に形成され、パレット1の主体はFRP
のような材料にて一体に形成されている。パレット1の
底面には多数個の水抜き孔4を上下に貫通するように穿
孔してあり、図6に示す実施例ではパレット1の下面の
4隅から下方に脚部6を一体に垂設してある。各脚部6
の下面には脚部6の高さを調整するアジャスター7を装
着してある。このアジャスター7はボルト7aを脚部6
に上下動自在に螺合して形成されている。パレット1の
側壁11は育成用土2を充填する高さと同じにしてある
が、この側壁11は育成用土2のように柔らかい弾性の
ある弾性材にて形成されていることが好ましい。パレッ
ト1の寸法は例えば、長辺側の長さaが2m、短辺側の
長さbが1.5mで面積は3m2 であり、パレット1内
の深さcは25mmであり、脚部2の高さdはフォーク
リフトの爪の厚さと略同じ寸法の20mm程度である。
またパレット1は図8に示すように下面に脚部6を設け
ないで、下面を直接グランドGLに設置して使用するも
のであってもよい。天然芝ユニットAの養生所では、パ
レット1内に育成用土2が充填され、天然芝3が育成さ
れる。パレット1内に育成用土2を充填するときパレッ
ト1の底面上に通水性シート8を敷いてから充填され
る。また育成用土2を充填するとき途中にネット5が挿
入される。このネット5を育成用土2内に埋設する深さ
はパレット1に充填した育成用土2の表面から深さfが
16mm以上となる位置に埋設してある。育成用土2と
しては真砂土を主成分とする土が用いられるが、この育
成用土2には芝生の育成に支障を生じない程度の割合で
発泡スチロール粒が添加されて増量される。パレット1
内に育成用土2を充填した状態で芝の種子を撒いたり、
芝を植えたりして天然芝3が育成される。天然芝3が育
成されると、天然芝3の根が絡みあって天然芝3と育成
用土2とが一体化される。このとき育成用土2内にネッ
ト5があるために、天然芝3の根がネット5に絡み天然
芝3と育成用土2とが一層強固に一体化される。天然芝
3の高さeは例えば35mm程度になるまで育成され
る。このようにして形成された天然芝ユニットAは上記
のような3m2 の大きさで約60〜70Kg程度であ
り、4人で作業が可能が80Kg以内である。
【0013】上記のように養生所で製造した天然芝ユニ
ットAは施工するグランドGLにトラック等で輸送さ
れ、天然芝グランドを施工するのに用いられる。天然芝
ユニットAを輸送するとき、図6の実施例のようにパレ
ット1の下面に脚部6がある場合、図9に示すように天
然芝ユニットAを上下に積み重ねて輸送することができ
る。このときパレット1の下面に脚部6があるために天
然芝ユニットAを上下に積み重ねても天然芝3が潰れな
い。施工するグランドGLは人工芝グランドや通常の土
のグランドであり、この上に図10に示すように多数個
の天然芝ユニットAが並べれ、脚部6がグランドGLに
設置され、隣り合う天然芝ユニットAのパレット1の端
面同士が突き合わせられる。脚部6がないパレット1を
用いた天然芝ユニットAの場合、パレット1の下面がグ
ランドGLに直接載置される。このとき脚部6を有する
パレット1の場合、パレット1の下面が脚部6で浮いて
いるために下にフォークリフトの爪を差し込むことがで
きてフォークリフトを用い労力を軽減して施工できる。
またアジャスター7を有する場合、天然芝ユニットAを
設置するときアジャスター7を調整することによりグラ
ンドGLに不陸があっても天然芝ユニットAを水平に設
置できる。グランドGLの全面に天然芝ユニットAを並
べて設置した後、必要に応じてローラで押さえ、各天然
芝ユニットAの天然芝3の高さが一定になるように刈り
揃える。このようにして競技場や野球場や球技場に天然
芝グランドを一時的に組み立てることができ、サッカ
ー、グランドホッケー、ラグビーフットボール、アメリ
カンフットボール等の競技に用いることができる。また
ゴルフ場のティグランドも上記のようにして天然芝グラ
ンドにできる。天然芝グランドを施工した状態で天然芝
3に水撒きをすることがあるが、余分な水は水抜き孔4
からパレット1の下に排水される。パレット1の下面に
脚部6がある場合、パレット1とグランドGLとの間の
空間に水抜き孔4から排水され、グランドGLが人工芝
グランドであっても、このパレット1とグランドGLと
の間の空間を通って排水される。また上記のように施工
された天然芝グランドは、パレット1内の育成用土2に
埋設されたネット5に天然芝3の根が絡み、強固に固定
されているので、競技時に大きな力が加わっても破損す
ることがない。このときネット5が育成用土2の表面よ
り16mm以上の下の位置に埋設してあるので、サッカ
ーを行うときスパイクシューズのスパイクが育成用土2
に食い込んでもスパイクシューズのスパイクの最大長さ
が16mmであるので競技中にスパイクがネット5に引
っ掛かるような弊害を生じない。ところで、サッカーの
競技を行う天然芝グランドを施工する場合の施工面積は
例えば次の通りである。サッカー場のフィールド内の幅
は68mで長さが105mであり、幅方向の両側で夫々
フィールド外に3mの余剰幅を、長さ方向の両端でフィ
ールド外に5mの余剰長さをとると、天然芝グランドの
幅は68m+6mで74mとなると共に長さは105m
+10mで115mとなる。そして天然芝グランドの面
積は115×74で8510m2 となり、天然芝ユニッ
トAの面積を3m2 とすると、8510m2 ÷3m2
約2837枚の天然芝ユニットAを用いることとなる。
【0014】
【発明の効果】本発明天然芝ユニットは叙述のように上
面を開口せる偏平な箱状のパレットに育成用土を充填す
ると共に育成用土に天然芝を植えているので、設置場所
のグランドの上に並べてグランドに設置することにより
天然芝グランドを簡単に施工できるのは勿論、天然芝を
育成する育成用土がパレット内に充填されているのでグ
ランドに落ちることがなく、グランドが人工芝グランド
でも天然芝ユニットを撤去するだけで次の使用に支障を
生じないと共に天然芝ユニットを撤去した後に土を除去
するメンテナンスを必要としないものであり、またパレ
ット内の育成用土内に略全面に亙ってネットまたはロッ
クウールのような繊維状マットを埋設して天然芝の根を
ネットまたは繊維状マットに絡ませているので、パレッ
トで保形する作用と相俟って強固に補強できて破損を確
実に防止できるものであり、またパレットの底面に水抜
き孔を設けているので、天然芝に水を撒いてもパレット
内から水抜き孔を介してパレットの下に抜けて天然芝が
腐ったりするのを防止できるものである。
【0015】また本発明の請求項2記載の天然芝ユニッ
トにあっては、パレット内に充填した育成用土の表面か
ら16mmの深さより下の位置にネットまたは繊維状マ
ットを埋設しているので、サッカー等の競技中にスパイ
クシューズのスパイクが育成用土に食い込んでもスパイ
クがネットまたは繊維状マットに引っ掛かる弊害がない
ものである。
【0016】さらに本発明の請求項3記載の天然芝グラ
ンドの施工方法にあっては、養生所で天然芝を育成した
天然芝ユニットを施工場所のグランドに輸送し、グラン
ドに並べて設置するだけで簡単に天然芝グランドを施工
できるものであり、しかも各天然芝ユニットの天然芝の
高さが一定になるように刈り揃えるため、全面に亙って
均一な高さとなって外観がよくなると共に使用に支障を
生じないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の天然芝ユニットの養生状態
の断面図である。
【図2】同上のパレットの斜視図である。
【図3】同上のパレットを示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】同上の天然芝ユニットで天然芝グランドを施工
した状態の断面図である。
【図5】同上の他の実施例の天然芝ユニットの養生状態
の断面図である。
【図6】同上の他の実施例の天然芝ユニットの断面図で
ある。
【図7】同上のパレットの平面図である。
【図8】同上の他の実施例の天然芝ユニットの断面図で
ある。
【図9】図6の天然芝ユニットを積み重ねた状態の断面
図である。
【図10】図6の天然芝ユニットで天然芝グランドを施
工した状態の断面図である。
【符号の説明】
A 天然芝ユニット 1 パレット 2 育成用土 3 天然芝 4 水抜き孔 5 ネット 9 繊維状マット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を開口せる偏平な箱状のパレットに
    育成用土を充填すると共に育成用土に天然芝を植え、上
    記パレットの底面に多数の水抜き孔を穿設し、パレット
    内の育成用土内に略全面に亙ってネットまたはロックウ
    ールのような繊維状マットを埋設して天然芝の根をネッ
    トまたは繊維状マットに絡ませて成ることを特徴とする
    天然芝ユニット。
  2. 【請求項2】 パレット内に充填した育成用土の表面か
    ら16mmの深さより下の位置にネットまたは繊維状マ
    ットを埋設して成ることを特徴とする請求項1記載の天
    然芝ユニット。
  3. 【請求項3】 上面を開口せる偏平な箱状で底面に水抜
    き孔を有するパレットを用い、育成用土内にネットまた
    はロックウールのような繊維状マットを埋設するように
    パレット内に育成用土を充填すると共に育成用土に天然
    芝を植えて育成して天然芝ユニットを形成し、多数個の
    天然芝ユニットをグランドの上に並べて設置し、隣り合
    う天然芝ユニットのパレットの端面同士を突き合わせ、
    しかる後、各天然芝ユニットの天然芝を所定の高さに刈
    り揃えることを特徴とする天然芝グランドの施工方法。
JP6140264A 1994-06-22 1994-06-22 天然芝ユニットと天然芝グランドの施工方法 Pending JPH0880A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5238339A (en) * 1975-09-20 1977-03-24 Shin Nippon Kaihatsu Kk Teeinggground and lawn caring box using it
JPH0515252A (ja) * 1991-07-10 1993-01-26 Nippon Steel Chem Co Ltd 芝草育成床
JPH0530850A (ja) * 1991-07-26 1993-02-09 Taisei Corp 自然芝床の造成及び育成方法とその構造

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