JP3609401B2 - 植物ユニット、植物ユニットへの植物収納方法 - Google Patents

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本発明は、植物ユニットに関し、特に、緑化のみならず、景観の演出をも行う、シートを用いた植物ユニットに関する。なお、本発明における「植物」には、生物として植物のみならず、造花や造草などの人工的な植物としての人工植物も含まれる。また、本発明における「培土」には、培土自体のみならず、培土に似せて作られた人工的な粉状体や、スポンジや、発砲スチロールなどの植物周辺材も含まれる。
従来、シートを用いて建物や道路などを遮音し緑化する、次のような発明が提案された。すなわち、植物の根の貫通を許すポケットをシートに設け、このポケット内で植物を生育させることにより、建物や道路などを緑化し遮音する緑化用シートである(特許文献1参照)。
特開2004−16062号公報
しかしながら、入学式が行われる小学校の校舎や校庭などを春の植物で飾ったり、夏に開催される博覧会の会場を夏の植物で飾ったり、秋のビジネス街を秋の植物で飾ったり、冬のテーマパークを冬の植物で飾ったりする場合などのように、季節やイベントの趣旨などに応じて景観を演出する場合には、緑化や遮音を行う場合とは異なり、植物の短期的な利用が要求される。したがって、根がシートを貫通する構造を有する上記従来の緑化シートでは、シートを貫通した植物の根がシートの周辺にある物にからまって、その取り外しが困難となるため、植物の短期的な利用の要求に応えることができないという問題があった。
この点、この問題は、上記従来の緑化シートを根の貫通を許さないものとすることにより、解決できるようにも思える。しかし、上記従来の緑化シートは、緑化や遮音を目的としていることからも明らかなように、シートを貫通した植物の根を支持体に貫通させることによって十分な安定を得る。したがって、上記従来の緑化シートを根の貫通を許さないものとすると、シートが風や雨などによって簡単に吹き飛ばされるという問題が生じてしまう。
よって、上記従来の緑化シートでは、シートを用いた緑化や遮音はできても、シートを用いた景観の演出はできなかった。
そこで、本発明は、緑化を図ることができるとともに、景観を演出することもできる、シートを用いた植物ユニット、および、この植物ユニットへの植物収納方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、上記課題は、次の手段によって解決される。
第1の発明は、植物および培土の双方または一方を保持する保持部を少なくとも1つ具備するシートと、前記シートが取り付けられた固定可能なシート張体と、を備え、前記シートの少なくとも3箇所が引っ張られることにより面が形成される、ことを特徴とする植物ユニットである。
第2の発明は、前記シート張体は、鋼材、アルミ材、ステンレス材、および樹脂材の少なくとも1つを含む枠状体、または前記シートの周縁に取り付けられたワイヤーロープである、ことを特徴とする第1の発明に係る植物ユニットである。
第3の発明は、前記保持部は、前記シートの両面または片面に設けられたポケットである、ことを特徴とする第1の発明または第2の発明に係る植物ユニットである。
第4の発明は、第3の発明に係る植物ユニットにおいて、さらに、前記ポケットを開閉するポケット開閉体を備える、ことを特徴とする植物ユニットである。
第5の発明は、前記保持部は、前記シートの両面または片面に設けられた巾着状の袋体である、ことを特徴とする第1の発明または第2の発明に係る植物ユニットである。
第6の発明は、前記ポケットまたは前記袋体は、他のポケットまたは袋体から排水される水が給水される位置に設けられている、ことを特徴とする第3の発明〜第5の発明のいずれか1つに係る植物ユニットである。
第7の発明は、第3の発明〜第6の発明のいずれか1つに係る植物ユニットにおいて、さらに、前記シートは、前記ポケットまたは前記袋体の略上部に開口を具備する、ことを特徴とする植物ユニットである。
第8の発明は、第7の発明に係る植物ユニットにおいて、さらに、前記シートは、前記開口の下縁に略縦状の切り込みを具備する、ことを特徴とする植物ユニットである。
第9の発明は、第7の発明または第8の発明に係る植物ユニットにおいて、さらに、前記開口を開閉する開口開閉体を備える、ことを特徴とする植物ユニットである。
第10の発明は、第7の発明〜第9の発明のいずれか1つに係る植物ユニットへの植栽方法であって、前記シートの一方の面から、前記開口を介して、前記シートの他方の面へ、植物の全部または一部を通す工程と、前記シートの他方の面に通された植物の全部または一部を前記シートの他方の面に設けられている前記ポケットまたは前記袋体へ収納する工程と、を有することを特徴とする植物ユニットへの植物収納方法である。
第11の発明は、前記シートには、スリットが設けられており、前記保持部は、前記スリットに通される帯状体である、ことを特徴とする第1の発明に係る植物ユニットである。
第12の発明は、前記シートは、2枚以上のシート部材の組み合わせであり、 前記保持部は、前記組み合わされたシート部材の隙間である、ことを特徴とする第1の発明に係る植物ユニットである。
第13の発明は、前記シートは、風を通す風透過部材である、ことを特徴とする第1の発明〜第12の発明のいずれか1つに係る植物ユニットである。
第14の発明は、前記保持部、前記シート、または前記枠状体に、情報を発信する情報発信体およびスクリーンの双方または一方を取り付けたことを特徴とする第1の発明〜第13の発明のいずれか1つに係る植物ユニットである。
本発明によれば、緑化を図ることができるとともに、景観を演出することもできる、シートを用いた植物ユニット、および、この植物ユニットへの植物収納方法を提供することができる。
以下に、添付した図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る植物ユニットを設置した様子を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態においては、単管で構成された足場500(単管足場)に本発明の実施例に係る6つの植物ユニット(100、200、300、400)が取り付けられている。なお、植物ユニット(100、200、300、400)を単管足場500に取り付けたのは、説明の便宜のためであって、植物ユニット(100、200、300、400)の取り付け対象を単管足場500に限定する趣旨ではない。したがって、本発明に係る植物ユニットは、単管足場500以外にも、建物や壁や塀や金網や木など、ありとあらゆるものに取り付けることができ、以下の説明における「単管足場」は、植物ユニット(100、200、300、400)を取り付けることができるすべてのものに読み替えることができる。また、本発明の実施の形態においては、植物ユニット(100、200、300、400)を25cm間隔で単管足場500に取り付けているが、本発明が植物ユニット(100、200、300、400)の取り付け間隔を限定するものではないことは、いうまでもない。また、植物ユニット(100、200、300、400)は、実施例である。したがって、本発明に係る植物ユニットが、植物ユニット(100、200、300、400)に限定されるものでないことはいうまでもない。
図2は、実施例1に係る植物ユニットを示す図である。実施例1に係る植物ユニットは、図1の植物ユニット100であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。
図2に示すように、実施例1に係る植物ユニット100は、枠状体102と、この枠状体102にロープ103によって張り付けられたシート101と、を備えており、前面にあるポケット104に培土と植物が保持されている。
枠状体102は、枠の形をした枠部材によって構成されている。なお、本発明の実施の形態においては、説明の便宜のため、枠状体102に厳密な枠を用いたが、枠状体102は、枠のような形をしていれば、厳密な枠の形をしていなくともよい。また、本発明は、枠状体102を構成する枠部材の材質を限定するものではないが、この枠部材は、たとえば、鋼材やアルミ材やステンレス材や樹脂材などによって製作することができる。
枠状体102には、2本の補強部材1100が縦に取り付けられている。この補強部材1100によれば、植物ユニット100の振動を抑えることができるとともに、シート101が風や雨などによって膨らむのを防止することができる。なお、本発明は、この補強部材1100の材質を限定するものではないが、この補強部材1100は、たとえば、鋼材やアルミ材やステンレス材や樹脂材などによって製作することができる。
枠状体102の四隅には、管状の被固定部109が設けられており、この被固定部109が単管足場500に固定される。本発明は、被固定部109の単管足場500への固定方法を限定するものではないが、たとえば、被固定部109は、クランプなどによって単管足場500に固定することができる。なお、上記では、説明の便宜のため、被固定部109を管状としたが、本発明は、被固定部109を管状に限定するものではない。この被固定部109は、単管足場500に取り付けることができるものであれば、どのような形状をしていてもよい。したがって、たとえば、この被固定部109を孔状のものとして、この孔状と単管足場500とをロープやワイヤーなどの留具で留めてもよい。また、たとえば、この被固定部109を係合状にして、単管足場500に引っ掛けても良い。また、たとえば、この被固定部109を角状にして、単管足場500にはめ込んでもよい。
枠状体102の周縁とシート101の周縁には、孔が設けられており、シート101は、これら枠状体102の周縁の孔とシート101の周縁の孔とにロープ103を通すことによって、枠状体102に張り付けられる。なお、シート101の張り具合は、ロープ103の縛り具合によって調整できる。
図3は、図2に示す実施例1に係る植物ユニット100の一部を拡大した図であり、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。
図3に示すように、シート101の正面には、袋体104が設けられており、この袋体104には、植物および培土が保持されている。この袋体104は巾着状になっており、その上縁105にはロープ106が通されている。シート101には、このロープ106を通す孔が設けられており、この袋体104の上縁105に通されたロープ106は、このシート101の孔を介して、シート101の背面に通すことができる。シート101の背面に通されたロープ106を縛ると、シート101の正面にある袋体104の口が閉まり、植物の根や茎が袋体104の内部で保護される。したがって、この巾着状の袋体104を用いれば、植物の根や茎が風により損傷するのを防止することができる。植物の根や茎が損傷すると、植物が根や茎の部分から折れて、下方にいる人や動物の頭上に落下するおそれがあるが、この巾着状の袋体104によれば、植物の根や茎の損傷を防止できるため、かかる植物の人や動物への頭上への落下を防止することができ、植物ユニット100の安全性を高めることができる。また、植物の根や茎の袋体104の内部での保護は、植物の根や茎と培土との間に隙間が発生することによる乾燥害の防止にも役立つ。
また、シート101には、給水口107が設けられている。シート101の背面から給水口107を介してシート101の正面の袋体104へ給水パイプを通すと、シート101の正面において給水パイプが露出しないようにすることができる。したがって、この給水口107によれば、植物ユニット100による緑化をより進めることができるとともに、植物ユニット100による景観の演出をより高度のものとすることができる。
また、シート101には、袋体104が設けられている部分に排水口108が設けられている。したがって、袋体104における余剰水は、シート101の背面から排水されることになる。よって、この排水口108によれば、植物ユニット100による緑化をより進めることができるとともに、植物ユニット100による景観の演出をより高度のものとすることができる。
なお、実施例1においては、シート101に巾着状の袋体104を設けたが、シート101には、この巾着状の袋体104とともに、または、この巾着状の袋体104に代えて、ポケットや単なる袋体を設けることもできる。
また、実施例1においては、説明の便宜のため、袋体104をシート101の正面にのみ設けることとしたが、この袋体104は、シート101の正面のみに設けることができるのみならず、シート101の背面のみに設けることもでき、また、シート101の正面と背面の双方に設けることもできる。なお、シート101の背面にのみポケットを設ける場合には、シート101の正面を緑化や景観以外の用途に使用することができる。
本発明は、実施例1に係る植物ユニット100に植物を植栽する方法を限定するものではないが、たとえば、袋体104に培土と成長した植物を保持させた上で、植物ユニット100を単管足場500に取り付けることもできるし、植物ユニット100を単管足場500に取り付けた上で、袋体104に培土と成長した植物を保持させることもできる。また、たとえば、袋体104に培土と植物の種を保持させた上で、植物ユニット100を単管足場500に取り付け、植物を生育させることもできるし、植物ユニット100を単管足場500に取り付けた上で、袋体104に培土と植物の種を保持させ、植物を生育させることもできる。
なお、ポケットや袋体は、たとえば図19に示すように、他のポケットや袋体から排水される水を給水される位置に設けることができる。この場合には、効率的な排水・給水が可能となる。
図4は、実施例2に係る植物ユニットを示す図である。実施例に係る植物ユニットは、図1の植物ユニット200であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。以下、説明が冗長になるのを避けるため、実施例1に係る植物ユニット100との相違点についてのみ説明する。
図5は、図4に示す実施例2に係る植物ユニット200の一部を拡大した図であり、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。
に示すように、シート201の背面には、ポケット204が設けられており、シート201には、このポケット204の略上部に開口215が設けられている。ポケット204には、培土と植物の根が保持されている。植物の花の部分は、開口215を介して、シート201の正面に出ている。ここで、シート201には、開口215の下縁に切り込み213を設けることができ、この切り込み215に植物の茎の部分を押し込めば、花の部分をシート201の正面に出しているにもかかわらず、根の部分をシート201の背面のポケット204が保持する培土に容易に収めることできる。
実施例2に係る植物ユニット200は、シート201に設けられた開口215を開閉する開口開閉体211を備えており、この開口開閉体211は、マジックテープ(登録商標)212によってシートに固定される。この開口開閉体211によれば、シート201の正面からは、シート201の背面が見えなくなるため、植物ユニット200による緑化をより進めることができるとともに、植物ユニット200による景観の演出をより高度のものとすることができる。
また、シート201の背面のポケット204で保持している植物の根や茎が折れてシート201の正面に飛散したり、このポケット204で保持している培土がシート204の正面にこぼれ落ちてくるのを防止することもできる。なお、この開口開閉体211は、シート201と連続的に構成してもよいし、シート201と独立に構成してもよい。
ポケット204は、シート201の背面において、ロープやワイヤーなどの吊上具214によって吊り上げられている。したがって、ポケット204に多量の培土を入れた場合やポケット204で保持する植物が重い場合であっても、ポケット204がバランスを崩すことによる培土や植物の落下を防止することができる。
また、植物ユニット200は、このポケット204を開閉するポケット開閉体216を備えており、このポケット開閉体216は、マジックテープ(登録商標)(図示せず)によって、ポケット204に固定される。このポケット開閉体216によれば、ポケット204に保持する培土および植物の乾燥や飛散を防止することができる。
なお、実施例2においては、シート201の背面にポケット204を設けることとしたが、ポケット204は、シート201の背面のみならず、シート201の正面や、シート201の正面および背面の双方に設けることもできる。シート201の正面と背面の双方にポケット204を設ける場合には、シート201の両面を緑化することができるとともに、シート201の正面の景観とシート201の背面の景観の双方を演出することができる。
また、実施例2においては、シート201にポケット204を設けることとしたが、シート201には、ポケット204とともに、または、ポケット204に代えて、単なる袋体や巾着状の袋体を設けることもできる。この場合にも、単なる袋体や巾着状の袋体で植物の根や茎を保持し、花の部分を開口215を介して、シート201の正面またはシート201の背面に出すことができる。
なお、本発明は、実施例2に係る植物ユニット200への植栽方法を限定するものではないが、植物ユニット200への植栽方法としては、たとえば、次のような方法が可能である。すなわち、まず、鉢で植物を十分に発根させる(工程1)。次に、鉢を90度に傾けた上で、シート201の正面から、開口215を介して、シート201の背面に向けて、通す(工程2)。次に、シート201の背面に通された90度傾いている鉢をポケット204に収める(工程3)。このようにすれば、養生・発根に時間がかかる植物についても、養生期間の人件費などのコストを削減することができる。なお、植物ユニット200の単管足場500への取り付けは、工程1〜工程3の前におこなってもよいし、後に行っても良い。
図6は、実施例3に係る植物ユニットを示す図である。実施例3に係る植物ユニットは、図1の植物ユニット300であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。以下、説明が冗長になるのを避けるため、実施例1および実施例2に係る植物ユニット100、200との相違点についてのみ説明する。
図7は、図6に示す実施例3に係る植物ユニット300の一部を拡大した図であり、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。
図7に示すように、シート301には、スリット317が設けられており、このスリット317を縫って帯状体が通されている。この帯状体304は、枠状体302の両端に設けられたロープやワイヤーなどの留具(図示せず)によって留められている。シート301と帯状体304との間には、植物の植えられた鉢が挟持されている。
実施例3に係る植物ユニット300によれば、シート301における植物の保持およびシート301に保持している植物の交換を極めて容易に行うことができる。
図8は、実施例4に係る植物ユニットを示す図である。実施例4に係る植物ユニットは、図1の植物ユニット400であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。以下、説明が冗長になるのを避けるため、実施例1〜実施例3に係る植物ユニット100、200、300との相違点についてのみ説明する。
図9は、図8に示す実施例4に係る植物ユニット400の一部を拡大した図であり、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。
実施例4においては、シート401が2枚のシート部材によって構成されている。シート401には、開口415が設けられており、植物は、この開口415の下部に設けられた2枚のシート部材の間404に挟持される。
実施例4に係る植物ユニット400によれば、シート401における植物の保持およびシート401に保持している植物の交換を極めて容易に行うことができる。
本発明は、実施例1〜実施例4に係る植物パネルにおける植物の種類を限定するものではないが、実施例1に係る植物パネルにおける植物には、たとえばチューリップやラベンダーなどの茎や枝や幹などの短い植物が適している。また、実施例2に係る植物パネルにおける植物には、たとえばバラなどの茎や枝や幹などの長い植物が適している。また、実施例3や実施例4に係る植物パネルは、蘭などの鉢植えにする植物をそのまま保持するのに適している。
なお、以上説明した実施例1〜実施例4に係る植物ユニット(100、200、300、400)においては、枠状体(102、202、302、402)の周縁とシート(101、201、301、401)の周縁とに設けられた孔にロープ(103、203、303、404)を通すことによって、シート(101、201、301、401)を枠状体(102、202、302、402)に張り付けたが、シート(101、201、301、401)の枠状体(102、202、302、402)への張り付けは、次に説明する、別の例1〜3によっても行うことができる。
図10は、別の例1を示す図である。図10に示すように、別の例1は、シートの周縁に伸長自在の留具600の一端を取り付けて、この伸長自在の留具600の他端を枠状体に固定する方法である。シートの張り具合は、この留具600を伸長することにより、調整できる。
図11は、別の例2を示す図である。図11に示すように、別の例2は、シートの四隅に伸長自在の留具700の一端を取り付けて、この伸長自在の留具700の他端を枠状体に固定する方法である。シートの張り具合は、この留具700を伸長することにより、調整できる。
図12、図13は、別の例3を示す図である。図12、図13に示すように、別の例3は、シートの四隅にロープ800などの一端を取り付け、このロープ800などの他端を伸長自在の押し具900の一端に取り付け、この押し具900の他端をシートの一部に取り付ける方法である。シートの張り具合は、この押し具900を伸長することにより、調整できる。
なお、上記した実施例1〜実施例4においては、枠状体は、平面的なものを用いたが、枠状体は、図14に示すように、曲面とすることもできる。このように、枠状体をさまざまな形に変化させれば、狭い場所においても、緑化や景観の演出を図ることができるとともに、多様な形での緑化や景観の演出を図ることができる。
また、図15に示すように、枠状体は、シートの周縁にワイヤーロープを取り付けることによっても実現できる。この場合には、ワイヤーロープを単管足場に取り付けることによって植物ユニットを単管足場に固定する。本発明は、単管足場へのワイヤーロープの取り付け手段を限定するものではないが、たとえば、図15に示すように、ワイヤーロープのシートの四隅における部分をターンバックルなどの取り付け具を用いて単管足場に取り付けることができる。
また、シートには、図16〜図19に示すように、メッシュなどの風を透過する風透過部材を用いることができる。この風透過部材を含むシートを用いれば、植物ユニットにおける風圧による影響を軽減できる。
なお、上記したポケットや袋体やシートや枠状体には、情報を発信する情報発信体やスクリーンを取り付けることができる。本発明は、この情報発信体やスクリーンの材質や態様を限定するものではないが、この情報発信体やスクリーンとしては、たとえば、ポスターやチラシなどを用いた紙状情報発信体や、ラジオやスピーカなどを用いた音状情報発信体や、CRTディスプレイや液晶ディスプレイを用いた映像情報発信体などを用いることができる。また、たとえばスクリーンなどを用いた場合には、このスクリーンに、映写機や投影機やプロジェクターなどを用いて、映画やCMやテレビ番組やイベントの案内や博覧会の案内などを投影することができる。
したがって、本発明に係る植物ユニットによれば、緑化および植物による景観の演出を図ると同時に、様々な態様で情報を発信することができる。
なお、情報発信体やスクリーンが取り付けられる対象である「ポケットや袋体やシートや枠状体」には、ポケット自体や袋体自体やシート自体や枠状体自体のみならず、これらに取り付けられてこれらの一部となるロープや留具や取り付け具なども含まれる。
なお、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、シートを利用しているため、その製作が極めて容易である。したがって、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、メーカにとって、魅力的な商品である。
また、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、その施工および撤去が極めて容易であるため、長期利用のみならず、短期利用も可能である。したがって、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、卸売業や小売業を営む者だけでなく、レンタル業やリース業を営む者にとっても、魅力的な商品である。
また、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、その施工および撤去が極めて容易であるため、施工者を気軽かつ手軽にする。したがって、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、造園業者などの施工者にとっても、魅力的な商品である。
また、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、緑化や景観の演出を希望する様々な場所(たとえば、小学校の正門や空港の出入口や社長室の入り口やビルの特定の階のエレベータホールなど)を、様々な時期や時間帯(たとえば、春、梅雨期、夏、秋、冬、朝、昼、夜、午前、午後、○時〜△時など)において、緑化したり景観演出したりできる。したがって、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、緑化や景観の演出を希望する者にとって、魅力的な商品である。
また、本発明の実施の形態に係る植物ユニットによれば、緑化および植物による景観の演出を図ると同時に、様々な態様で情報を発信することができる。したがって、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、広告や宣伝や番組や案内などの情報の発信を、緑化や景観の演出と同時に行うことができるため、広告業者や宣伝業者や営業担当者などにとっても、魅力的な商品である。
なお、本発明の実施の形態に係る植物ユニットは、植物を保持し得る。したがって、本発明の実施の形態に係る植物ユニットによれば、いわゆるヒートアイランド現象の発生を抑制することができる。また、本発明の実施の形態に係る植物ユニットを、建物の壁面に取り付けたり、建物の壁面近傍に設置したりすれば、建物に入ってくる熱を防ぐことができる。したがって、本発明の実施の形態に係る植物パネルによれば、いわゆる熱負荷を低下させることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る植物ユニットに流水部を設けてシート上に水を流したり、本発明の実施の形態に係る植物ユニットの枠状体内に流水部を設けて水を流したり、本発明の実施の形態に係る植物ユニットに水打掛装置を用いて又は手動で水を打ちかけたりすれば、上記ヒートアイランド現象の発生の抑制や熱負荷の低下を、より促進させることができる。
本発明は、緑化や景観の演出を行い得るあらゆる分野において利用できるが、その一部を挙げると、たとえば、製造業や卸売業や小売業やレンタル業やリース業や造園業や広告業や宣伝業や営業やテーマパークや娯楽業や博覧会やシンポジウムなどにおいて、利用することができる。
本発明の実施の形態に係る植物ユニットを設置した様子を示す図である。 実施例1に係る植物ユニットを示す図である。 実施例1に係る植物ユニットの一部を拡大した図であり、 実施例2に係る植物ユニットを示す図である。 実施例2に係る植物ユニットの一部を拡大した図であり、 実施例3に係る植物ユニットを示す図である。 実施例3に係る植物ユニットの一部を拡大した図であり、 実施例4に係る植物ユニットを示す図である。 実施例4に係る植物ユニットの一部を拡大した図であり、 枠状体によるシート張りの別の例1を示す図である。 枠状体によるシート張りの別の例2を示す図である。 枠状体によるシート張りの別の例3(その1)を示す図である。 枠状体によるシート張りの別の例3(その2)を示す図である。 枠状体の別の例1を示す図である。 枠状体の別の例2を示す図である。 風透過部材を含むシートを示す図(その1)である。 風透過部材を含むシートを示す図(その2)である。 風透過部材を含むシートを示す図(その3)である。 風透過部材を含むシートを示す図(その4)である。
符号の説明
100 植物パネル
101 シート
102 枠状体
103 ロープ
104 袋体
105 袋体の上縁
106 ロープ
107 給水口
108 排水口
109 被固定部
200 植物パネル
201 シート
202 枠状体
203 ロープ
204 ポケット
209 被固定部
211 開口開閉体
212 マジックテープ(登録商標)
213 切り込み
214 吊上具
215 開口
216 ポケット開閉体
300 植物パネル
301 シート
302 枠状体
303 ロープ
304 帯状体
309 被固定部
317 スリット
400 植物パネル
401 シート
402 枠状体
403 ロープ
404 2つのシート部材の隙間
409 被固定部
415 開口
500 単管足場
600 留具
700 留具
800 ロープ
900 押し具
1100 補強部材
1200 補強部材
1300 補強部材
1400 補強部材


Claims (14)

  1. 植物および培土の双方または一方を保持する保持部を少なくとも1つ具備するシートと、前記シートが取り付けられた固定可能なシート張体と、を備え、前記シートの少なくとも3箇所が引っ張られることにより面が形成される、ことを特徴とする植物ユニット。
  2. 前記シート張体は、鋼材、アルミ材、ステンレス材、および樹脂材の少なくとも1つを含む枠状体、または前記シートの周縁に取り付けられたワイヤーロープである、ことを特徴とする請求項1に記載の植物ユニット。
  3. 前記保持部は、前記シートの両面または片面に設けられたポケットである、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の植物ユニット。
  4. 請求項3に記載の植物ユニットにおいて、さらに、前記ポケットを開閉するポケット開閉体を備える、ことを特徴とする植物ユニット。
  5. 前記保持部は、前記シートの両面または片面に設けられた巾着状の袋体である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の植物ユニット。
  6. 前記ポケットまたは前記袋体は、他のポケットまたは袋体から排水される水が給水される位置に設けられている、ことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の植物ユニット。
  7. 請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の植物ユニットにおいて、さらに、前記シートは、前記ポケットまたは前記袋体の略上部に開口を具備する、ことを特徴とする植物ユニット。
  8. 請求項7に記載の植物ユニットにおいて、さらに、前記シートは、前記開口の下縁に略縦状の切り込みを具備する、ことを特徴とする植物ユニット。
  9. 請求項7または請求項8に記載の植物ユニットにおいて、さらに、前記開口を開閉する開口開閉体を備える、ことを特徴とする植物ユニット。
  10. 請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の植物ユニットへの植栽方法であって、
    前記シートの一方の面から、前記開口を介して、前記シートの他方の面へ、植物の全部または一部を通す工程と、
    前記シートの他方の面に通された植物の全部または一部を前記シートの他方の面に設けられている前記ポケットまたは前記袋体へ納める工程と、
    を有することを特徴とする植物ユニットへの植物収納方法。
  11. 前記シートには、スリットが設けられており、
    前記保持部は、前記スリットに通される帯状体である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の植物ユニット。
  12. 前記シートは、2枚以上のシート部材の組み合わせであり、
    前記保持部は、前記組み合わされたシート部材の隙間である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の植物ユニット。
  13. 前記シートは、風を通す風透過部材である、ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の植物ユニット。
  14. 前記保持部、前記シート、または前記枠状体に、情報を発信する情報発信体およびスクリーンの双方または一方を取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の植物ユニット。

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