JP3109009B2 - 自動ラベル貼付け装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動ラベル貼付け装置に
かかわるもので、とくに台紙から剥離されたラベル片を
確実に貼り付けることができる自動ラベル貼付け装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動ラベル貼付け装置と
しては、台紙上に多数のラベル片を仮着したラベル連続
体を用い、必要に応じてラベル片上に印刷を施し、台紙
からラベル片を剥離し、この剥離したラベル片を一時的
にラベル吸着盤などに仮保持し、エアー吹付け動作ある
いはこのラベル吸着盤のストローク移動により所定の被
貼付け物に当該ラベル片を貼り付けるものである。

【０００３】図５および図６にもとづき、より具体的に
概説する。図５は、従来からの自動ラベル貼付け装置１
の要部側面図であって、ラベル連続体２は、帯状の台紙
３と、この台紙３上に仮着された複数枚のラベル片４と
からこれを構成してある。

【０００４】剥離板５の部分において台紙３を転向させ
て引くことにより、ラベル片４がその剛性により台紙３
から剥離される。

【０００５】この剥離されるラベル片４の進行方向前方
に配置したラベル吸着盤６に、このラベル片４をその上
質紙の面において吸着することにより、その糊面（粘着
剤層７）を下にして仮に保持する。

【０００６】図６はこの剥離された状態のラベル片４お
よび剥離板５の部分の拡大側面図であって、剥離板５に
おいて転向する台紙３は、多少の曲面部（アール部３
Ａ）を有する。

【０００７】このアール部３Ａのラベル片４の進行方向
に向かって計った長さをＲ、ラベル片４の前端部分を４
Ａ、後端部分を４Ｂととすれば、剥離された最先端のラ
ベル片４の後端部分４Ｂは、台紙３のアール部３Ａに長
さＲにわたってその貼付け方向に対向しているととも
に、後続するラベル片４の前端部分４Ａにまだ仮着され
ている状態である。

【０００８】したがって、このままの状態でラベル片４
をベルトコンベアー８上の被貼付物９にラベル片４を吹
き付け、あるいは移動により貼付しようとしても、この
後端部分４Ｂ部分が台紙３のアール部３Ａに引っかか
り、とくに吹き付ける際にはその貼付け方向ないし性能
が安定しないという問題がある。

【０００９】しかも、ラベル連続体２の製造時にラベル
片４および粘着剤層７を切断するものであるが、粘着性
のある粘着剤層７は前後のラベル片４の間において周囲
の温度上昇その他の要因ないしは環境状態により再び互
いに一体となるため、最先端のラベル片４が吹き付け、
ないし貼り付けられるときに、後続のラベル片４との分
離性が低下する問題がある。

【００１０】さらには、上記製造時に台紙３にまでカッ
トが深くはいると、粘着剤層７の一部が台紙３にまでく
い込むため、剥離の抵抗値が増してラベル片４の剥離性
を悪化させている場合もある。

【００１１】したがって、上述のような後端部分４Ｂの
剥離板５における台紙３との係合に加えて、ラベル片４
間における糊切れの悪さに起因して、こうした貼付け方
向ないし性能が安定しないという問題がさらに助長され
ている。

【００１２】なお、こうした問題に対処するひとつの方
法として、剥離された最先端部のラベル片４の後端部分
４Ｂを後続のラベル片４の前端部分４Ａに接着させてい
る粘着剤層７を切断するために、吸着板（ラベル吸着盤
６）をラベル片４の吹き付け方向に移動させるラベル剥
離装置が考えられている（特公昭５９−１３３７７
号）。

【００１３】ただし、このラベル剥離装置では、剥離板
５における台紙３のアール部３Ａとの係合を解除しない
ままに、強引にラベル片４を当該アール部３Ａの方向に
向かって移動させることによりこのアール部３Ａに接触
しながらこれをのりこえてラベル片４を後続のラベル片
４から分離させることになるので、移動して行くラベル
片４により台紙３が引っ張られ、その位置がずれて以後
の移送精度に支障をきたす場合があること、あるいはラ
ベル吸着盤６に吸着されているラベル片４の位置がずれ
て吹き付け方向に影響を及ぼす場合があるなどの問題が
ある。

【００１４】また、ラベル片４を吸着している吸排ブラ
ケット（ラベル吸着盤６）をラベル片４の進行方向（排
出方向）に進退させる表示ラベル吸引貼着機も考えられ
ている（実公昭６３−３９２６号）。

【００１５】しかしながら、この表示ラベル吸引貼着機
では、剥離板５の先端部分における台紙３のアール部３
Ａとの係合を解除することはできるが、ラベル片４の進
行方向にこれを引くことになるため、ラベル片４の後端
部分４Ｂと台紙３そのものとが完全に分離することが困
難な場合があるなどの問題がある。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、ラベル片を台紙から
剥離し、ベルトコンベアーなどの上を移送されてくる被
貼付物にこれを貼り付けるにあたって、剥離板における
ラベル片の後端部分の台紙との係合、および後続のラベ
ル片の先端部分との係合を完全に解除し、確実にラベル
片を他の構成部分から分離した状態でラベル貼付けを行
うことにより、とくにラベル片をエアーにより吹き付け
るタイプの貼付け性能の安定化ないし向上を図った自動
ラベル貼付け装置を提供することを課題とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明は、ラベル吸着盤
の回動方向に着目したものであって、台紙に仮着したラ
ベル片をこの台紙から剥離する剥離可能な曲面部を形成
した剥離板を有する剥離機構と、この剥離機構により剥
離された前記ラベル片を吸着して保持するとともに、所
定の被貼付物にこのラベル片を貼り付けるラベル吸着盤
を有するラベル吸着貼付け機構と、を有する自動ラベル
貼付け装置であって、前記ラベル吸着盤のラベル片進行
方向後方側部分に回動軸を設けるとともに、前記剥離さ
れるラベル片を貼り付け方向に傾斜するように吸着保持
し、前記回動軸を中心に前記ラベル吸着盤のラベル片進
行方向前方側部分を、ラベル片の貼付け方向とは逆方向
に向かって、被貼付物に対し略水平位置に回動させてラ
ベル片を被貼付物に吹き付けるようにしたことを特徴と
する自動ラベル貼付け装置である。

【００１８】なお、上記ラベル吸着盤は、そのラベル片
進行方向前方側部分を、上記剥離板により剥離されてく
る上記ラベル片の進行方向を含む面から該ラベル片の貼
り付け方向に向かって傾斜させた状態で該ラベル片を吸
着するとともに、該ラベル片の進行方向を含む面に回動
したのち上記被貼付物にこのラベル片を吹き付けること
ができる。

【００１９】また、上記ラベル吸着盤の回動軸は、該ラ
ベル吸着盤の上記ラベル片進行方向前方側部分からラベ
ル片進行方向後方側部分寄りの上記剥離板に近接して、
該ラベル吸着盤の該剥離板寄りの吸着盤側端部から第１
の間隔をおき、かつ該ラベル吸着盤の底面から上記ラベ
ル片の貼付け方向とは逆方向に向かって第２の間隔をお
いた位置にこれを設けるとともに、上記ラベル吸着盤
は、上記吸着盤側端部と、上記底面との交差部分にラベ
ル片分離隅部を有することができる。

【００２０】さらに、上記吸着盤回動機構は、上記ラベ
ル吸着盤を回動させる回動用シリンダーを有することが
できる。

【００２１】なおまた、上記ラベル吸着貼付け機構は、
上記剥離されたラベル片を上記ラベル吸着盤の底面に吸
着するための負圧を発生する負圧発生器と、該ラベル吸
着盤の底面に保持されたラベル片を上記所定の被貼付物
に貼り付けるエアー吹付け用配管と、このエアー吹付け
用配管へのエアー供給の開閉を行う圧力開閉弁と、この
圧力開閉弁と上記負圧発生器とを切り替える切替え器
と、を有することができる。

【００２２】

【作用】本発明においては、ラベル片を仮保持した状態
のラベル吸着盤のラベル片進行方向前方側部分を、ラベ
ル片の貼付け方向とは逆方向に向かって回動させること
としたので、剥離されたラベル片がその粘着剤層からラ
ベル片の上質紙の面に向かって回動することになるた
め、粘着剤層が、ラベル吸着盤のラベル片進行方向後方
側部分の最下部隅部（ラベル片分離隅部）により切断さ
れることになり、ラベル片の後端部分が後続のラベル片
の前端部分から完全にかつ容易に分離可能である。

【００２３】また、台紙のアール部との接触を回避した
状態で、上述の回動を行うことになるので、このアール
部に接触しながらのりこえてゆくような係合がなく、台
紙自体をラベル片が引っ張る程度を軽減可能である。

【００２４】

【実施例】つぎに本発明の一実施例による自動ラベル貼
付け装置１０を図１ないし図４を参照して説明する。た
だし、図５および図６と同様の部分には同一符号を付
し、その詳述はこれを省略する。

【００２５】図１は自動ラベル貼付け装置１０の全体概
略図であって、この自動ラベル貼付け装置１０は、本体
フレーム１１と、ラベル連続体２の供給軸１２と、印字
機構１３と、剥離機構１４と、台紙巻取り軸１５と、ラ
ベル吸着貼付け機構１６と、制御回路１７とを有する。

【００２６】供給軸１２は、ロール状に巻回したラベル
連続体２を回転可能に支持する。

【００２７】印字機構１３は、必要に応じてこれを設け
ることができるもので、印字ヘッドたとえばサーマルヘ
ッド１８と、プラテン１９とを有し、この間を移送され
るラベル連続体２のラベル片４上に所定の印字を施す。

【００２８】剥離機構１４は、前記剥離板５を有し、こ
の剥離板５において台紙３のみを後方に転向させること
によりラベル片４を台紙３から剥離する。

【００２９】台紙巻取り機構１５は、ラベル片４を剥離
した台紙３を巻き取る。

【００３０】ラベル吸着貼付け機構１６は、エアー源と
してのコンプレッサー２０と、前記ラベル吸着盤６に相
当するラベル吸着盤２１と、吸着盤回動機構２２と、負
圧発生器２３と、エアー吹付け用配管２４と、切替え器
２５と、圧力開閉弁２６とを有する。

【００３１】コンプレッサー２０は、常時所定圧力で圧
縮されたエアーを供給側エアー配管２７に供給するとと
もに、エアー吹付け専用配管２８にも同圧縮されたエア
ーを供給する。

【００３２】ラベル吸着盤２１は、図２にその拡大図を
示すように、剥離されてくるラベル片４の進行方向前方
に位置して、ラベル片４の上面をその底面２１Ａが受け
ることができるようにこれを配置してある。

【００３３】より正確には、ラベル吸着盤２１は、ラベ
ル片進行方向前方側部分２１Ｂおよびラベル片進行方向
後方側部分２１Ｃを有する側面矩形状とし、このラベル
片進行方向後方側部分２１Ｃに回動軸２９を設け、ラベ
ル片４の進行方向に対してラベル片４の進行方向を含む
面からラベル片４の貼り付け方向３０に向かってラベル
片進行方向前方側部分２１Ｂを角度αだけ傾斜させた状
態でラベル片４を吸着する。

【００３４】すなわち、ラベル吸着盤２１は、回動軸２
９を回転中心として回動可能であり、図２に示すよう
に、水平位置から上記角度αだけ傾斜したＸの状態でラ
ベル片４を吸着し、角度αだけ水平位置まで回動したＹ
の状態でラベル片４を被貼付物９に吹き付ける。

【００３５】また図３にさらに拡大して示すように、ラ
ベル吸着盤２１は、剥離板５寄りの吸着盤側端部２１Ｄ
を有し、この吸着盤側端部２１Ｄと、底面２１Ａとの交
差部分にラベル片分離隅部２１Ｅを有する。

【００３６】ラベル吸着盤２１の回動軸２９は、吸着盤
側端部２１Ｄから第１の間隔Ｌ１をおき、かつ底面２１
Ａからラベル片４の貼付け方向３０とは逆方向に向かっ
て第２の間隔Ｌ２をおいた位置にこれを設ける。

【００３７】このラベル吸着盤２１の底面２１Ａには、
複数個の吸着用孔３１を形成する。

【００３８】ラベル吸着盤２１に負圧がかかったとき
に、吸着用孔３１を通して吸引力が働き、この底面２１
Ａにラベル片４を吸着して仮保持する。

【００３９】逆にラベル吸着盤２１にエアー吹付け圧が
かかったときには、吸着用孔３１を通して吹付け力が働
き、このラベル片４を貼付け方向３０に向かって吹き付
けることにより、ラベル片４を被貼付物９に貼り付ける
ことができるようになっている。

【００４０】吸着盤回動機構２２は、ラベル吸着盤２１
を駆動して、ラベル片４を吸着した状態Ｘからほぼ水平
状態Ｙに回動、およびほぼ水平状態Ｙから傾斜状態Ｘに
復帰させるための回動用シリンダー３２を有する。

【００４１】ラベル片４の進行方向を含む面に戻るよう
にこのラベル吸着盤２１をほぼ水平位置に回動（回動方
向３３）したのち、被貼付物９にこのラベル片４を吹き
付ける。

【００４２】回動用シリンダー３２は、前記本体フレー
ム１１のシリンダー回動軸３４にこれを取り付けるとと
もに、ラベル吸着盤２１との間をリンク部材３５により
連結してある。

【００４３】負圧発生器２３は、剥離されたラベル片４
をラベル吸着盤２１の底面２１Ａに吸着するための負圧
を発生するもので、図４に示すように、三つ又とした負
圧用エアー配管３６の切替え器２５側にエアー切替え弁
３７を有する。

【００４４】この負圧用エアー配管３６に常時所定圧力
に圧縮されたエアーを送るとともに、その下流側を大気
中に常時開放しておき、エアー切替え弁３７が「開」の
状態のときにはラベル吸着盤２１の底面２１Ａに負圧を
発生させることにより、ラベル片４をラベル吸着盤２１
の底面２１Ａに吸着仮保持する。

【００４５】また、エアー切替え弁３７が「閉」のとき
には、ラベル吸着盤２１の負圧は消滅して、ラベル吸着
盤２１の底面２１Ａからラベル片４が分離され、貼付け
可能な状態となる。

【００４６】エアー吹付け用配管２４は、このラベル吸
着盤２１の負圧が消滅したときにこのエアー吹付け用配
管２４を通して送られた所定圧力のエアーにより、ラベ
ル吸着盤２１の底面２１Ａのラベル片４を被貼付物９に
エアー吹き付けにより貼付するものである。

【００４７】切替え器２５は電磁弁等の構成を有するも
ので、負圧発生器２３のエアー切替え弁３７を「開」と
したときに圧力開閉弁２６を「閉」とし、エアー吹付け
用配管２４に送風するときにはエアー切替え弁３７を
「閉」とするとともに圧力開閉弁２６を「開」とするよ
うに、圧力開閉弁２６と負圧発生器２３とを切り替え
る。

【００４８】さらに切替え器２５は、回動用シリンダー
３２の作動を行うエアーの切り替えも行う。

【００４９】制御回路１７は、所定のプログラムにした
がって、上述の各作動の制御を行う。

【００５０】なお、剥離板５の下方にエアー吹付けノズ
ル３８を設けて、剥離されてくるラベル片４の下方から
エアーを吹き付けることにより、ラベル吸着板２１への
ラベル片４の吸着の補助としてもよい。

【００５１】こうした構成の自動ラベル貼付け装置１０
において、供給軸１２からくり出され、印字機構１３に
おいて所定情報を印字されたラベル連続体２は、剥離機
構１４に至って台紙３のみが剥離板５において転向し、
ラベル片４が台紙３から剥離されて、ラベル吸着盤２１
の底面２１Ａに位置する。

【００５２】この状態では負圧発生器２３のエアー切替
え弁３７を「開」とすることにより、ラベル吸着盤２１
に負圧が発生し、その底面２１Ａにラベル片４を吸着仮
保持している。

【００５３】ここで回動用シリンダー３２を駆動し、ラ
ベル吸着盤２１をその傾斜位置Ｘからほぼ水平位置Ｙま
で回動方向３３に角度αだけ回動させる（図２の仮想線
参照）。

【００５４】このラベル吸着盤２１の図２中での時計方
向の回動によって、ラベル吸着盤２１のラベル片分離隅
部２１Ｅが回動軸２９からの第３の間隔Ｌ３を半径とす
る円弧を描くため、ラベル片４は後続のラベル片４から
引きちぎるように完全に分離されるとともに、剥離板５
に位置している台紙３のアール部３Ａからも完全に分離
されることとなる。

【００５５】しかもラベル片４の後端部分４Ｂは、ラベ
ル吸着盤２１のラベル片分離隅部２１Ｅの回動にともな
って回動しつつ分離されてゆくので、こうした分離に際
して、台紙３のアール部３Ａに接触することがないの
で、より抵抗少なく分離することが可能となる。

【００５６】したがって、ラベル片４の後端部分４Ｂの
粘着剤層７が後続のラベル片４の先端部分４Ａないしは
台紙３から離れた状態で、エアー切替え弁３７を「閉」
に切り替えると同時に、圧力開閉弁２６を「開」に切り
替えることにより、負圧発生器２３の負圧が消滅し、エ
アー吹付け用配管２４から吹き付け用の所定圧力のエア
ーが吹き出し、ラベル片４を被貼付物９に安定してかつ
確実に貼付することができる。

【００５７】なお、この吹き付けにあたって、圧力開閉
弁２６の「開」と同時にエアー吹付け専用配管２８から
もエアーが供給されるので、吹き付け圧力の低下を防止
することができる。

【００５８】このラベル片４の吹き付け動作を完了した
のち、回動用シリンダー３２を作動させてラベル吸着盤
２１を元傾斜位置に復帰させるとともに、つぎのサイク
ルのラベル片４の印字、吸着、および吹付け動作を繰り
返す。

【００５９】なお、ラベル吸着盤２１をラベル片４の貼
付け方向３０とは逆方向に回動後、元位置（ラベル片吸
着位置）をこえて、被貼付物９の方向にさらに移動させ
て貼付け作業を行い、元位置に戻るようにすることも可
能である。

【００６０】こうした移動貼付操作により、ラベル片４
の貼付け作業をより確実にすることができる。

【００６１】なおまた、負圧発生器２３および圧力開閉
弁２６を切り替えることによってラベル片４の吸着およ
びエアー吹付け動作を行うこととしているので、ラベル
片４へのエアー供給の安定性を確保することができ、上
述のようにラベル片４が後続のラベル片４および台紙３
のアール部３Ａからも完全に分離された状態で貼り付け
られることともあいまって、貼付け性能の安定化に寄与
することが可能である。

【００６２】なお本発明においては、ラベル吸着盤２１
の傾斜角度αは、ラベル連続体２の特性、あるいは使用
環境などに応じて任意に選択するものとする。

【００６３】また、ラベル吸着盤２１の回動軸２９の取
付け位置としては、剥離板５とラベル吸着盤２１との相
対位置、ラベル吸着盤２１の傾斜位置などに応じて、そ
の間隔Ｌ１、Ｌ２を任意に選択してこれを設定すること
ができる。

【００６４】

【発明の効果】本発明は、以上のように剥離されたラベ
ル片を、ラベル片の貼付け方向とは逆方向に回動可能と
して被貼付物に対し略水平位置するよにしたので、この
ラベル片をラベル吸着盤の回動にともなって回動しつつ
分離されてゆくので抵抗少なく完全分離でき、エアー吹
き付けによるラベル片の被貼付物に安定してかつ確実に
貼付することができる。

【００６５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による自動ラベル貼付け装置
１０の全体概略図である。

【図２】同、ラベル吸着盤２１の部分の拡大側面図であ
る。

【図３】同、ラベル吸着盤２１の部分のさらなる拡大側
面図である。

【図４】同、負圧発生器２３の拡大説明図である。

【図５】従来の自動ラベル貼付け装置１の全体概略図で
ある。

【図６】同、剥離板５の部分の拡大側面図である。

【符号の説明】

１ 自動ラベル貼付け装置 ２ ラベル連続体 ３ 帯状の台紙 ３Ａ 台紙３の曲面部（アール部） ４ ラベル片 ４Ａ ラベル片４の前端部分 ４Ｂ ラベル片４の後端部分 ５ 剥離板 ６ ラベル吸着盤 ７ 粘着剤層（糊面） ８ ベルトコンベアー ９ 被貼付物 １０ 自動ラベル貼付け装置 １１ 本体フレーム １２ ラベル連続体２の供給軸 １３ 印字機構 １４ 剥離機構 １５ 台紙巻取り機構 １６ ラベル吸着貼付け機構 １７ 制御回路 １８ サーマルヘッド １９ プラテン ２０ コンプレッサー（エアー源） ２１ ラベル吸着盤 ２１Ａ ラベル吸着盤２１の底面 ２１Ｂ ラベル吸着盤２１のラベル片進行方向前方側部
分 ２１Ｃ ラベル吸着盤２１のラベル片進行方向後方側部
分 ２１Ｄ ラベル吸着盤２１の吸着盤側端部 ２１Ｅ ラベル吸着盤２１のラベル片分離隅部 ２２ 吸着盤回動機構 ２３ 負圧発生器 ２４ エアー吹付け用配管 ２５ 切替え器 ２６ 圧力開閉弁 ２７ 供給側エアー配管 ２８ エアー吹付け専用配管 ２９ ラベル吸着盤２１の回動軸 ３０ ラベル片４の貼付け方向 ３１ 吸着用孔 ３２ 回動用シリンダー ３３ ラベル吸着盤２１の回動方向 ３４ シリンダー回動軸 ３５ リンク部材 ３６ 負圧用エアー配管 ３７ エアー切替え弁 ３８ エアー吹付けノズル Ｌ１ ラベル吸着盤２１の回動軸２９と吸着盤側端部２
１Ｄとの間の第１の間隔 Ｌ２ ラベル吸着盤２１の回動軸２９と底面２１Ａとの
間の第２の間隔 Ｌ３ ラベル吸着盤２１の回動軸２９とラベル片分離隅
部２１Ｅとの間の第３の間隔 Ｒ 台紙３のアール部３Ａのラベル片４の進行方向にお
ける長さ α ラベル吸着盤２１の傾斜角度 Ｘ 角度αだけ水平位置から傾斜した、ラベル片４を吸
着する状態 Ｙ 角度αだけ水平位置まで回動した、ラベル片４を吹
き付ける状態

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台紙に仮着したラベル片をこの台紙から
   剥離する剥離可能な曲面部を形成した剥離板を有する剥
   離機構と、 この剥離機構により剥離された前記ラベル片を吸着して
   保持するとともに、所定の被貼付物にこのラベル片を貼
   り付けるラベル吸着盤を有するラベル吸着貼付け機構
   と、 を有する自動ラベル貼付け装置であって、前記ラベル吸着盤のラベル片進行方向後方側部分に回動
   軸を設けるとともに、前記剥離されるラベル片を貼り付
   け方向に傾斜するように吸着保持し、前記回動軸を中心
   に前記 ラベル吸着盤のラベル片進行方向前方側部分を、
   ラベル片の貼付け方向とは逆方向に向かって、被貼付物
   に対し略水平位置に回動させてラベル片を被貼付物に吹
   き付けるようにしたことを特徴とする自動ラベル貼付け
   装置。