JP2003081234A - ラベル貼付装置 - Google Patents

ラベル貼付装置

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JP2003081234A
JP2003081234A JP2001269977A JP2001269977A JP2003081234A JP 2003081234 A JP2003081234 A JP 2003081234A JP 2001269977 A JP2001269977 A JP 2001269977A JP 2001269977 A JP2001269977 A JP 2001269977A JP 2003081234 A JP2003081234 A JP 2003081234A
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Japan
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label
negative pressure
suction
peeling member
peeling
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JP2001269977A
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Hideo Dejima
英男 出島
Takashi Inoue
高志 井上
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Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離部材からのラベルの糊切りをより完全に
行うこと。 【解決手段】 剥離部材10は、断面半円形状の棒状部
材に形成される。テープ状台紙1が剥離部材10の送り
面11上を通って折返しコーナ部12で折返し送られ
る。折返しコーナ部12でラベル2がテープ状台紙1か
ら剥離して送り面11延長上に送られる。剥離されたラ
ベル2は、吸着盤21により吸着保持される。吸着盤2
1に対するラベル2の送出しが完了した後、剥離部材1
0がその送り面11を吸着盤21に指向させる側に回転
移動し、吸着盤21により吸着保持されたラベル2と剥
離部材10とが離間する。これにより、ラベル2の剥離
部材10側端部がテープ状台紙1から糊切りされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラベルをテープ
状台紙から剥離して被貼付対象物に貼付けるためのラベ
ル貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のラベル貼付装置として、
特開平8−217038号公報に開示のものがある。
【0003】上記ラベル貼付装置では、図8及び図9に
示すように、テープ状台紙100が剥離板110で折返
すように送られ、その折返し部分でテープ状台紙100
に貼付けられたラベル101が剥離されるように構成さ
れる。
【0004】また、上記剥離板110に近接して吸着盤
112が設けられており、上述のようにして剥離された
ラベル101が、吸着盤112の下面側に送出され、当
該吸着盤112により吸着保持される。そして、この状
態で、吸着盤112が被貼付対象物に向けて下降して、
ラベル101を当該被貼付対象物に貼付ける構成とされ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ラ
ベル貼付装置では、図9に示すように、ラベル101が
吸着盤112により吸着保持された状態で、ラベル10
1の剥離板110側端部がテープ状台紙100から糊切
り(縁切りともいう)されず粘着したままとなってい
る。このため、吸着盤112が下降する際に、ラベル1
01がテープ状台紙100に引きずられて位置ずれし、
ラベル101が斜めに傾いて貼付けられてしまう等の問
題を生じる恐れがあった。
【0006】そこで、この発明の課題は、剥離部材から
のラベルの糊切りをより完全に行うことができるラベル
貼付装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載の発明は、テープ状台紙に貼付けられたラ
ベルを剥離して被貼付対象物に貼付けるラベル貼付装置
であって、送り面とその送り面に連続する折返しコーナ
部とを有し、前記テープ状台紙が前記送り面上を通って
前記折返しコーナ部で折返して送られる際に、そのテー
プ状台紙に貼付けられたラベルが前記折返しコーナ部で
剥離されて前記送り面延長上に送出される剥離部材と、
前記剥離部材に隣設して配置され、前記送り面延長上に
送出されるラベルを吸着保持可能なラベル吸着手段と、
前記剥離部材が前記ラベル吸着手段により吸着保持され
たラベルから離間するように、前記剥離部材を元の剥離
送出位置から所定の糊切位置に向けて回転駆動する剥離
部材回転手段と、前記ラベル吸着手段へのラベル送出し
が完了した後に、前記剥離部材が前記剥離送出位置から
前記糊切位置に回転するように、前記剥離部材回転手段
を制御する制御手段と、を備えたものである。
【0008】なお、請求項2記載のように、前記剥離部
材は、断面が実質的にD字状の棒状材であってもよい。
【0009】また、請求項3記載のように、前記ラベル
吸着手段は、内部で生成された負圧により、複数の吸着
孔を分散形成した吸着面にラベルを吸着保持する吸着盤
と、前記吸着盤に対して調整可能に負圧を付与する負圧
付与手段と、を備えるものであり、前記制御手段は、前
記ラベル吸着手段へのラベルの送出し開始から送出し完
了までの途中で、前記吸着盤に付与する負圧を低下させ
るように前記負圧付与手段を制御するものであってもよ
い。
【0010】さらに、請求項4記載のように、前記制御
手段は、前記剥離部材を前記糊切位置に回転させる前
に、前記吸着盤に対して付与する負圧を高めるように前
記負圧付与手段を制御してもよい。
【0011】また、請求項5記載のように、前記負圧付
与手段は、前記吸着盤に接続された負圧源と、前記負圧
源と前記吸着盤間に介挿されて前記負圧源による負圧を
逃すための弁体とを備え、前記弁体の開閉により前記吸
着盤に付与する負圧を調整可能に構成されたものであっ
てもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態に係
るラベル貼付装置について説明する。
【0013】<A.構成>このラベル貼付装置は、図1
に示すように、テープ状台紙1に貼付けられたラベル2
を剥離して段ボール箱、トレイ等の被貼付対象物に貼付
けるものであり、主として、剥離部材10と、吸着手段
20と、剥離部材回転手段30と、制御部40とを備え
る。
【0014】ここでラベル2は、略方形状の紙片であ
り、テープ状台紙1にその長手方向に沿って適宜間隔を
あけて連続状に貼付けられている。
【0015】テープ状台紙1は、図示省略の供給ローラ
に巻付けられており、プラテンローラ54,剥離部材1
0及び補助ローラ6を経由して巻取ローラ8に巻取られ
る。
【0016】上記巻取ローラ8には、テープ巻取駆動手
段としてステッピングモータ9が設けられる。制御部4
0は、テープ状台紙1に貼付けられたラベル2が一つず
つ所定速度で吸着手段20に向けて送り出されるよう
に、ステッピングモータ9の動作を制御する。なお、弁
体27(後述する)や剥離部材回転手段30,印刷ヘッ
ド52(後述する),吸着盤昇降手段56(後述する)
の動作制御は、ステッピングモータ9によるテープ状台
紙1の送りタイミングに合わせて行われる。
【0017】剥離部材10は、図2に示すように、送り
面11とその送り面11に連続する折返しコーナ部12
を有する形状とされる。上記折返しコーナ部12では、
送り面11とその送り面に隣設する面とが、当該折返し
コーナ部12で折返し送られるテープ状台紙1からラベ
ル2を剥離可能な程度の角度(いわゆる剥離角度(約9
0度)以上の角度)をなして交わっている。また、送り
面11は、折返しコーナ部12で剥離されたラベル2が
その送り面11延長上に送出される程度に十分な広さを
有している。そして、上記テープ状台紙1が送り面11
上を通って折返しコーナ部12で折返して送られる際
に、そのテープ状台紙1に貼付けられたラベル2が折返
しコーナ部12で剥離されて送り面11延長上に送出さ
れるように構成される。
【0018】本実施の形態では、剥離部材10は、断面
が実質的にD字状(部分円状)の棒状材、即ち、丸棒状
材の一側部を平面状に切断した形状とされる。好ましく
は、剥離部材10は、丸棒状材を縦割に2分割した断面
半円形状の棒状材に形成される。そして、その切断平面
が上記送り面11とされその送り面11と剥離部材10
周りの曲面との一方側交線が折返しコーナ部12とされ
る。
【0019】この剥離部材10は、回転軸10a周りに
剥離送出位置(図1〜図3に示す位置)と糊切位置(図
4に示す位置)との間で回転自在に支持される。これら
剥離送出位置及び糊切位置については後に詳述する。
【0020】吸着手段20は、図1に示すように、剥離
部材10に隣設して配置され、前記送り面11延長上に
送出されるラベル2を吸着保持可能に構成される。
【0021】具体的には、吸着手段20は、吸着盤21
と負圧付与手段24とを備える。
【0022】吸着盤21は、図2に示すように、中空の
筺状体22の吸着面23(図2における底面)のほぼ全
体に分散して複数の吸着孔23hが形成されてなる。
【0023】そして、その筺状体22の内部に生成され
た負圧により各吸着孔23hから外気が流入されてラベ
ル2が吸着盤21に吸着保持されるように構成される。
【0024】負圧付与手段24は、図1に示すように、
吸着盤21に対して調整可能に負圧を付与する機能を有
する。
【0025】本実施の形態では、負圧付与手段24は、
吸着盤21にホース28を介して接続された負圧源25
と、この負圧源25と吸着盤21間に介挿されて負圧源
25による負圧を逃すための弁体27とを備える。
【0026】負圧源25としては、周知の真空ポンプ等
が用いられる。負圧源25はホース28を介して吸着盤
21内の気体を吸引して吸着盤21内に負圧を生じさせ
る。
【0027】弁体27としては、電磁弁や電動弁等、制
御部40により開閉動作の制御を可能なものが用いられ
る。上記ホース28は途中でT字状に分岐しており、そ
の分岐端29に弁体27が設けられる。そして、負圧源
25における負圧生成能力を一定に維持したままで、弁
体27を閉じると、負圧源25の負圧生成能力に応じた
負圧がそのまま吸着盤21に付与される。一方、弁体2
7を開くと、負圧源25の負圧生成能力に応じた負圧か
ら弁体27を通じて外部から流入する気体による減圧分
を減殺した負圧が吸着盤21に付与されることになる。
【0028】なお、負圧付与手段24として、その他、
例えば、真空ポンプの羽根の回転速度を変える等して負
圧源自体の負圧生成能力を調整する構成や、負圧源と吸
着盤間に開度を調整可能な弁体を挿入し、当該弁体の開
度を調整することにより、吸着盤に付与する負圧を調整
可能としたもの等を採用することができる。
【0029】もっとも、本実施の形態では、負圧付与手
段24は、一定の負圧生成能力を有する単一の負圧源2
5と弁体27とにより構成されるので、その構成を簡易
なものとすることができる。
【0030】また、このラベル貼付装置では、弁体27
を開くことにより、吸着盤21内に生じていた負圧と大
気圧との差により当該弁体27を通じて外気が急速に吸
着盤21内に流入し、吸着盤21内における負圧が比較
的高速に低下する。従って、例えば、後述するように吸
着盤21に吸着保持されたラベル2を貼付対象物に貼付
ける際に、弁体27を開くことにより比較的高速に吸着
盤21における負圧、即ち吸着力を低下させて、吸着盤
21からのラベル2離れをよくすることができ、確実か
つ高速なラベル2の貼付動作が可能となる。
【0031】また、このラベル貼付装置には、吸着盤2
1をラベル受取位置Q1とラベル貼付位置Q2との間で
昇降移動させる吸着盤昇降手段56が設けられる。ラベ
ル受取位置Q1は、上述したように吸着盤21が剥離部
材10に隣設して配置されて剥離されたラベル2を受取
って吸着可能な位置(図1に実線で示す位置参照)であ
り、ラベル貼付位置Q2は、上記ラベル受取位置Q1よ
り下方に移動して被貼付対象物に貼付可能な位置(図1
に2点鎖線で示す位置参照)である。この吸着盤昇降手
段56としては、油圧シリンダ、エアシリンダ等が用い
られる。
【0032】剥離部材回転手段30は、例えば、モータ
と所定の伝達機構等により構成されるもので、剥離部材
10が吸着手段20により吸着保持されたラベル2から
離間するように、当該剥離部材10を元の剥離送出位置
から所定の糊切位置に向けて回転駆動する機能を有す
る。
【0033】剥離送出位置は、図1〜図3に示すよう
に、テープ状台紙1に剥離されたラベル2を剥離して吸
着手段20、具体的には、ラベル2を吸着盤21の吸着
面23に沿って送出し可能な位置である。
【0034】本実施の形態においては、剥離送出位置
は、送り面11を上向き水平姿勢にした状態とされてい
る。この状態では、剥離されたラベル2は、送り面11
延長上に水平姿勢で剥離部材10の側方へ送り出され
る。
【0035】そして、図2に示すように、剥離部材10
が剥離送出位置に位置している状態において、テープ状
台紙1が巻取ローラ8により巻取られると、当該テープ
状台紙1は送り面11上を通って折返しコーナ部12で
折返し送られる。そして、折返しコーナ部12で、テー
プ状台紙1だけが折返し送られ、ラベル2はテープ状台
紙1から剥離して送り面11延長上に送出されることに
なる。
【0036】また、図3に示すように、テープ状台紙1
の巻取りによりラベル2が吸着盤21に対して最も奥側
(図3の左側)に送出された状態で、ラベル2の剥離部
材10側端部がテープ状台紙1に粘着したままとなって
いる。
【0037】糊切位置は、図4に示すように、吸着手段
20により吸着保持されたラベル2と剥離部材10とが
離間して、当該ラベル2をテープ状台紙1から糊切り可
能な位置である。
【0038】本実施の形態では、糊切位置は、剥離部材
10を図3に示す剥離送出位置から左回りに約90度回
転させてその送り面11を吸着盤21側に指向させた位
置としている。このとき、吸着手段20により吸着保持
されたラベル2と剥離部材10の送り面11との間の距
離(図4参照)は、剥離送出位置における前記ラベル2
と折返しコーナ部12との間の距離(図3参照)よりも
大きくなる。これにより、吸着手段20により吸着保持
されたラベル2と剥離部材10とが離間する。
【0039】そして、剥離部材10が糊切位置に回転移
動すると、テープ状台紙1に加えられた張力或はテープ
状台紙1自体が所定の原形(テープ状台紙1自体に供給
ローラに巻付けられていたので巻き癖がついている)に
復帰しようとする力等により、テープ状台紙1が剥離部
材10の送り面11に倣ってラベル2から離反するよう
に変形し、当該ラベル2がテープ状台紙1から糊切りさ
れることになる。
【0040】なお、剥離部材10の回転方向は、ラベル
2の粘着面側とテープ状台紙1とが離反する方向、即
ち、図1〜図3では、左回りの回転方向であることが好
ましい。
【0041】また、このラベル貼付装置には、テープ状
台紙1の送り経路途中であって剥離部材10の手前に、
ラベル印刷部50が設けられる。
【0042】ラベル印刷部50は、テープ状台紙1を上
下に挟むようにして設けられた印刷ヘッド52とプラテ
ンローラ54とを備える。
【0043】印刷ヘッド52は、テープ状台紙1に貼付
けられたラベル2に所定の情報(例えば商品名、価格、
重量、消費期限等)を印刷する機能を有する。印刷ヘッ
ド52としては、感熱式印字ヘッド(サーマルヘッド)
または熱転写式印字ヘッド等が用いられる。
【0044】プラテンローラ54は、印刷ヘッド52の
真下に位置しており、図示省略の駆動機構により上記ス
テッピングモータ9の動作に合わせて回転可能に構成さ
れる。
【0045】そして、テープ状台紙1が、ラベル印刷部
50を通過する際、プラテンローラ54と印刷ヘッド5
2との間に挟込まれ、印刷ヘッド52によりラベル2へ
の印刷がなされることになる。
【0046】また、このラベル貼付装置には、吸着盤2
1の下方に吹付ノズル58が設けられる。吹付ノズル5
8は、吸着盤21の吸着面23に向けてエアを吹付け可
能な姿勢で設置される。この吹付ノズル58から吹付け
られたエアによりラベル2が吸着面23に押付けられ
る。
【0047】なお、この吹付ノズル58によるラベル2
の吹付け機能は、吸着盤21によるラベル2の吸着保持
機能に対する補助的な機能であり、吹付ノズル58を省
略してもよい。
【0048】制御部40は、マイクロコンピュータ等に
より構成されるものであり、本ラベル貼付装置全体に対
して次に述べる動作制御を行う。その制御内容には、少
なくとも、ラベル2の送出し完了後に剥離部材10を剥
離送出位置から糊切位置に回転するように剥離部材回転
手段30を制御すること、ラベル2の送出し開始から送
出し完了までの途中で吸着盤21に付与する負圧を低下
させるように負圧付与手段24を制御すること、及び、
剥離部材10を糊切位置に回転させる前に吸着盤21に
対して付与する負圧を高めるように負圧付与手段24を
制御する内容が含まれる。
【0049】<B.動作> <全体動作>次に、このラベル貼付装置の動作について
図5のタイムチャートに基づいて説明する。なお、図5
のタイムチャート中、吸着盤の項目部分は、進退・退避
量(上昇下降量)を示している。
【0050】初期状態においては、ラベル2が印刷ヘッ
ド52の真下に位置する状態でテープ状台紙1の巻取が
停止された状態となっている(図1参照)。
【0051】まず、時刻t1において弁体27が閉じら
れる。これにより、負圧源25の負圧生成能力に応じた
負圧がそのまま吸着盤21に付与された状態となる。
【0052】この後、時刻t2においてラベル発行が開
始される。ここでのラベル発行動作は、ラベル2に印刷
を行ってから当該ラベル2を剥離部材10で剥離して吸
着手段20への送出しを完了するまでの動作である。即
ち、時刻t2では、ステッピングモータ9の駆動により
巻取ローラ8が回転して、テープ状台紙1が所定速度で
巻取られ始める。
【0053】ラベル発行開始後、時刻t3において、ラ
ベル2が剥離部材10の折返しコーナ部12に達してラ
ベル2がテープ状台紙1から剥離され、吸着盤21への
ラベル2の送出しが開始される。剥離されたラベル2
は、図2に示すように、送り面11延長上に送り出され
て吸着盤21の吸着面23に吸着される。
【0054】その後、吹付ノズル58からのエアの吹付
けが開始される(時刻t4)。また、吸着盤21へのラ
ベル2の送出し開始(時刻t3)から送出し完了(時刻
t7)までの途中の時刻t5で、一旦、弁体27を開い
て吸着盤21に付与する負圧を低下させる。
【0055】また、吸着盤21へのラベル2の送出し完
了(時刻t7)直前の時刻t6に、弁体27を閉じて吸
着盤21に対して付与する負圧を高める。なお、ここで
負圧を高めているのは、吸着力を高めてラベル2を吸着
盤21に確実に吸着保持させた状態で、剥離部材10を
回転させることにより、ラベル2のズレをより確実に防
止するためである。従って、負圧を高めるタイミング
は、剥離部材10を回転させる前であればよく、具体的
には、時刻t6〜時刻t8の間であればよい。
【0056】時刻t7において、吸着盤21へのラベル
2の送出しが完了すると、図3に示すように、ラベル2
が吸着盤21の吸着面23をほぼ全体的に覆った状態で
当該吸着盤21により吸着保持され、かつ、そのラベル
2の剥離部材10側端部だけが剥離部材10の折返しコ
ーナ部12の外周りでテープ状台紙1に粘着した状態と
なる。
【0057】なお、吸着盤21へのラベル2の送出しが
完了するのと同時に、吹付ノズル58からのエアの吹付
けが停止される(時刻t7)。
【0058】時刻t7においてラベル2の送出し完了
後、図4に示すように、時刻t8〜t9にかけて、剥離
部材10が剥離送出位置から糊切位置に回転する。これ
により、ラベル2の剥離部材10側端部がテープ状台紙
1から糊切りされる。
【0059】この後、吸着盤21が下降して(時刻t1
0〜t11)ラベル貼付位置Q2に達すると(時刻t1
1)、ラベル2が被貼付対象物に貼付けられる。時刻t
11においては、弁体27を開いてラベル2の吸着保持
力を低下させ、吸着盤21からのラベル2離れをよくし
ている。しかる後、吸着盤21が上昇してラベル受取位
置Q1に戻る(時刻t13〜t15)。
【0060】なお、吸着盤21がラベル受取位置Q1に
戻る前に、剥離部材10が糊切位置から剥離送出位置に
回転する(時刻t12〜t14)。この際の回転方向
は、右回り又は左回りのいずれであっても構わない。
【0061】<ラベルの送出しと吸着力との関係>上記
動作において、ラベル2の送出し開始後(時刻t3)か
らの吸着力の変化を図6に示す。
【0062】ラベル2の送出し開始後(時刻t3)から
弁体27を開く時刻(時刻t5)までにおいては、負圧
源25の負圧生成能力に応じた比較的高い負圧がそのま
ま吸着盤21に付与される状態となっている。一方、ラ
ベル2の送出し開始前期においては、吸着面23のうち
ラベル2により覆われた領域が小さく吸着孔23hの総
開放面積が大きいので(多数の吸着孔23hがラベル2
により閉塞されずに開放している)、比較的大量の空気
が当該吸着孔23hを通って吸着盤21内に流入し、吸
着力を弱める要素となっている。これらが相殺された結
果、ラベル2の送出し前期において、ラベル2を吸着盤
21から落下させずかつ吸着面23に沿ったラベル2の
送出し移動を妨げない程度の適度な吸着保持力がラベル
2に作用している。
【0063】一方、弁体27を開いた時刻(t5)以降
においては、当該弁体27を通じて外部から気体が流入
し吸着盤21に付与される負圧が低下する。一方、ラベ
ル2の送出し後期においては、吸着面23のうちラベル
2により覆われた領域が大きくなり吸着孔23hの総開
放面積が小さくなるので(多数の吸着孔23hがラベル
2により閉塞される)、空気の流入量が減少し、吸着力
を強める要素となる。従って、これらが相殺された結
果、ラベル2の送出し後期においても、ラベル2を吸着
盤21から落下させずにかつ吸着面23に沿ったラベル
2の送出し移動を妨げない程度の適度な吸着保持力がラ
ベル2に作用している。
【0064】ちなみに、ラベル2の送出し途中に、吸着
盤21に付与する負圧を一定にする場合を想定すると次
のようになる。
【0065】まず、ラベル2の送出し開始直後にラベル
2が落下しない程度の十分な吸着力を得るため、比較的
高い一定の負圧を吸着盤21に付与し続けたとすると、
ラベル2の送出し完了前においてラベル2により閉塞さ
れ吸着孔23hの総開放面積が極端に小さくなった状態
で、図6に一点鎖線で示すように、ラベル2に作用する
吸着力が極端に大きくなって、ラベル2が吸着面23に
吸着されて停止し、ラベル2の送出しに失敗する恐れが
ある。
【0066】一方、ラベル2の送出し完了直前にラベル
2がうまく送り出されるように、比較的低い一定の負圧
を吸着盤21に付与し続けたとすると、ラベル2の送出
し開始直後においてラベル2により閉塞されない吸着孔
23hの総開放面積が極端に大きい状態において、図6
に2点鎖線で示すように、ラベル2に作用する吸着力が
極端に小さくなってしまい、ラベル2が吸着面23に吸
着されずに落下する恐れがある。
【0067】つまり、このラベル貼付装置においては、
ラベル2の送出し開始(時刻t3)から送出し完了(時
刻t7)までの途中で、吸着盤21に付与する負圧を低
下させることにより、ラベル2の送出しの全期間(時刻
t3〜時刻t7)において、吸着力不足でラベル2が吸
着盤21から落下せずかつ吸着力過多でラベル2の送出
しが停止しない程度の適当な吸着力を、ラベル2に作用
させることができる。
【0068】なお、より確実にラベル2を保持するため
吹付ノズル58を設けた構成にあっても、ラベル2を吹
き動かしてしまうほど強い勢いでエアを吹付ける必要が
ない。
【0069】以上のように構成されたラベル貼付装置に
よると、ラベル2の送出しが完了した後、剥離部材10
が回転して吸着手段20により吸着保持されたラベル2
から離間するため、テープ状台紙1も吸着手段20によ
り吸着保持されたラベル2から遠ざかることになり、ラ
ベル2の糊切りをより完全に行うことができる。
【0070】特に、剥離部材10を回転させることで、
その剥離部材10とラベル2とを離間させているため、
その構成も比較的コンパクトかつ簡易な構成ですむ。
【0071】<C.その他変形例等>本実施の形態で
は、剥離部材10が断面略D字状の棒状部材であると説
明したが、当該形状に限られない。例えば、図7(a)
及び図7(b)に示すように、板状部材の一方面側を送
り面11Bとしその送り面11Bの一側縁部を折返しコ
ーナ部12Bとした形状の剥離部材10Bであってもよ
い。この場合、剥離位置では、図7(a)に示すよう
に、剥離部材10Bを、送り面11Bが上向きでかつ折
返しコーナ部12Bがラベル2側に配設させた姿勢と
し、また、糊切位置では、図7(b)に示すように、剥
離部材10Bを、前記姿勢から同図の左回りに回転させ
て、送り面11Bがラベル2を指向しかつ折返しコーナ
部12Bが下方を向いた姿勢とすればよい。その他、例
えば、剥離部材10が、断面略三角形状の棒状に形成さ
れていてもよい。
【0072】要するに、剥離部材10,10Bは、送り
面11,11Bとその送り面11,11Bに連続する折
返しコーナ部12,12Bとを有する形状であり、か
つ、前記折返しコーナ部12,12Bを吸着手段20側
に近接配置した剥離位置と、折返しコーナ部12,12
Bを吸着手段20から離間させると共に剥離部材10,
10Bの全体を吸着手段20から離間させた糊切位置と
の間で回転自在に支持されていればよい。
【0073】また、本実施の形態では、吸着盤21を下
降させて被貼付対象物の上面にラベル2を貼付けるタイ
プのラベル貼付装置について説明したが、吸着盤21を
横向きに移動させて被貼付対象物の側面にラベル2を貼
付けるタイプのものにも適用できる。
【0074】さらに、上記実施の形態では、ステッピン
グモータ9によるテープ状台紙1の巻取動作に合わせて
弁体27,剥離部材回転手段30,印刷ヘッド52及び
吸着盤昇降手段56の動作タイミングを制御する構成と
して説明したが、例えば吸着盤21に光センサ等のラベ
ル2の送出し量を検出するセンサを設けておき、そのセ
ンサからの位置検出信号に基づいて弁体27,剥離部材
回転手段30,印刷ヘッド52及び吸着盤昇降手段56
の動作タイミングを制御してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上のように構成された請求項1〜請求
項5記載のラベル貼付装置によると、ラベル送出しが完
了した後、剥離部材が回転してラベル吸着手段により吸
着保持されたラベルから離間するため、テープ状台紙が
ラベル吸着手段により吸着保持されたラベルから遠ざか
ることになり、当該テープ状台紙からのラベルの糊切り
をより完全に行うことができる。
【0076】特に、請求項3記載のラベル貼付装置にあ
っては、ラベルの送出し前期においては、吸着面のうち
ラベルに覆われた領域が小さく吸着孔の開放面積が大き
いところ、吸着盤に比較的高い負圧が付与されるため、
ラベルに対して適当な吸着力を作用させることができ
る。また、ラベルの送出し後期においては、吸着面のう
ちラベルにより覆われた領域が大きく吸着孔の開放面積
が小さくなるところ、吸着盤に比較的低い負圧が付与さ
れるため、ラベルに対して適当な吸着力を作用させるこ
とができる。
【0077】また、請求項4記載のラベル貼付装置によ
ると、吸着盤に対してより高い負圧を付与してラベルに
対する吸着力を高めることによりラベルをより確実に吸
着保持した状態で、剥離部材を糊切位置に回転させるこ
とになるため、ラベルのズレをより確実に防止すること
ができる。
【0078】さらに、請求項5記載のラベル貼付装置に
よると、弁体を開くことにより、吸着盤に付与する負圧
を比較的高速に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るラベル貼付装置を
示す説明図である。
【図2】ラベル送出しの途中状態を示す説明図である。
【図3】ラベル送出し完了状態を示す説明図である。
【図4】剥離部材が糊切位置に回転した状態を示す説明
図である。
【図5】ラベル貼付装置の動作タイミングを示すフロー
チャートである。
【図6】ラベル送出し経過時間と吸着力との関係を示す
図である。
【図7】剥離部材の変形例を示す図であり、図7(a)
は同剥離部材が剥離送出位置に位置した状態を示す説明
図であり、図7(b)は同剥離部材が糊切位置に回転し
た状態を示す説明図である。
【図8】従来例におけるラベル送出しの途中状態を示す
説明図である。
【図9】従来例におけるラベル送出しの完了状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 テープ状台紙 2 ラベル 10,10B 剥離部材 11,11B 送り面 12,12B コーナ部 20 吸着手段 21 吸着盤 23 吸着面 23h 吸着孔 24 負圧付与手段 25 負圧源 27 弁体 30 剥離部材回転手段 40 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E095 AA01 BA03 CA01 DA03 DA15 DA22 DA32 DA42 DA54 EA02 EA06 EA24 EA33 FA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状台紙に貼付けられたラベルを剥
    離して被貼付対象物に貼付けるラベル貼付装置であっ
    て、 送り面とその送り面に連続する折返しコーナ部とを有
    し、前記テープ状台紙が前記送り面上を通って前記折返
    しコーナ部で折返して送られる際に、そのテープ状台紙
    に貼付けられたラベルが前記折返しコーナ部で剥離され
    て前記送り面延長上に送出される剥離部材と、 前記剥離部材に隣設して配置され、前記送り面延長上に
    送出されるラベルを吸着保持可能なラベル吸着手段と、 前記剥離部材が前記ラベル吸着手段により吸着保持され
    たラベルから離間するように、前記剥離部材を元の剥離
    送出位置から所定の糊切位置に向けて回転駆動する剥離
    部材回転手段と、 前記ラベル吸着手段へのラベル送出しが完了した後に、
    前記剥離部材が前記剥離送出位置から前記糊切位置に回
    転するように、前記剥離部材回転手段を制御する制御手
    段と、 を備えたラベル貼付装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のラベル貼付装置であっ
    て、 前記剥離部材は、断面が実質的にD字状の棒状材であ
    る、ラベル貼付装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のラベル貼付
    装置であって、 前記ラベル吸着手段は、内部で生成された負圧により、
    複数の吸着孔を分散形成した吸着面にラベルを吸着保持
    する吸着盤と、前記吸着盤に対して調整可能に負圧を付
    与する負圧付与手段と、を備えるものであり、 前記制御手段は、前記ラベル吸着手段へのラベルの送出
    し開始から送出し完了までの途中で、前記吸着盤に付与
    する負圧を低下させるように前記負圧付与手段を制御す
    る、ラベル貼付装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のラベル貼付装置であっ
    て、 前記制御手段は、前記剥離部材を前記糊切位置に回転さ
    せる前に、前記吸着盤に対して付与する負圧を高めるよ
    うに前記負圧付与手段を制御する、ラベル貼付装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載のラベル貼付
    装置であって、 前記負圧付与手段は、前記吸着盤に接続された負圧源
    と、前記負圧源と前記吸着盤間に介挿されて前記負圧源
    による負圧を逃すための弁体とを備え、前記弁体の開閉
    により前記吸着盤に付与する負圧を調整可能に構成され
    たものである、ラベル貼付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007518632A (ja) * 2003-07-11 2007-07-12 シグ・テクノロジー・リミテッド ラベル転写ローラ
KR101842268B1 (ko) * 2017-07-31 2018-03-27 이상윤 자동 라벨 부착기
JP2018176312A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 トヨタ車体株式会社 孔塞ぎシールの貼着方法及びシール貼着装置
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DE102018217921A1 (de) * 2018-10-19 2020-04-23 Tesa Se Applikationseinheit und Verfahren zur Verarbeitung von selbstklebenden Stanzteilen zum Verschluss von Öffnungen in einem Fahrzeugelement

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