JP3744117B2 - 転写方式によるオーバーコーティング装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード用基板など基板面に保護層や光沢層としてのオーバーコート層を設けるための転写方式によるオーバーコーティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メンバーズカード、クレジットカード、プリペイドカードなどのカード類の基板面や、小冊子、雑誌、書籍など出版物における板紙など硬質使用面や、その他の商業印刷物における同様の硬質板使用面に、樹脂製の保護層や光沢層などオーバーコート層を設ける場合は、透明な樹脂や樹脂フィルムを用いてロールコーティング若しくはラミネーティング方式により設けている。
【0003】
また、転写用基材シートにオーバーコート用の透明樹脂転写層を有する転写シートを用いて基板面に前記樹脂転写層を加熱転写することにより、オーバーコート層を形成している。
【0004】
図5は、上記転写シートを用いた従来の転写方式によるオーバーコーティング装置は、図5の側面図に示すように、基板Aを供給する対向ロール搬送方式の供給手段1と基板Aを排出する対向ロール搬送方式の排出手段2との間にヒートプレスロール手段3を備え、該供給手段1とヒートプレスロール手段3との間にはオーバーコート層を基板A面に加熱転写するための転写基材シート11に対して剥離可能な樹脂転写層12を有する転写シートCを重ね合わせて供給する重ね合わせロール6を備え、上記ヒートプレスロール手段3と排出手段2との間には、樹脂転写層12を基板A面に転写させながら転写シートCを剥離するための剥離ロール7とを備えている。なお、8は基板供給テーブルである。
【0005】
基板Aは供給手段1にてヒートプレスロール手段3の互いに対向するヒートロール4とプレスロール5との間に送り込まれ、他方、転写シートCは巻き出し軸13から巻き取りロール14の方向に送行させ、巻き出し軸13より基板Aの表面に供給される。
【0006】
その間、転写シートCは重ね合わせロール6によって基板Aの表面に平坦に重ね合わせられて、ヒートロール4とプレスロール5との間に基板Aと同一送行速度で送り込まれながら、樹脂転写層12を基板Aの面に、150〜190℃程度で加熱接着した後、剥離ロール7によって転写基材シート11から樹脂転写層12を剥離しながら、基板A面に該樹脂転写層12を転写してオーバーコート層を形成する。そして、転写基材シート11は巻き取り軸14に巻き取る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記転写方式によるオーバーコーティング装置を使用してオーバーコート層を形成する場合は、下記のような不都合が生じる傾向があった。
【0008】
即ち、転写方式に使用する上記転写シートCは、図6(a)に示すように、転写基材シート11(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロンなどの樹脂フィルム)の片面に、前記転写基材シート11よりも熱接着性のある樹脂転写層12(前記樹脂フィルムに対して低接着性若しくは剥離性を示す樹脂層)を剥離可能に設けたもので、必要に応じてその中間層としてシリコーン系、パラフィン系の剥離性層を設けたものである。
【0009】
図6(b)に示すように、前記転写シートCを基板A面に重ね合わせ、前記ヒートロール4とプレスロール5との間に導入して、樹脂転写層12を基板A面に加熱接着した後に転写基材シート11を樹脂転写層12から剥離する際に、図6(c)に示すように、基板Aの導入方向前端側の樹脂転写層12aは、比較的エッジ切れが良くシャープに破断して基板Aの前端よりはみ出すことなく樹脂転写層12を良好に剥離することができるが、他方、基板Aの導入方向後端側の樹脂転写層12bは、エッジ切れが悪く、図示するように基板Aの後端より樹脂転写層12がはみ出た状態で破断して剥離する傾向があった。
【0010】
本発明は、基板面に対して転写方式にてオーバーコート層をコーティングする際に、基板の後端エッジより転写シートの樹脂転写層がはみ出た状態で破断したりせずに、基板の後端縁に揃った状態で、エッジ切れ良くシャープに破断して剥離できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基板を供給する供給手段1と基板を排出する排出手段2との間にヒートプレスロール手段3と、該供給手段1とヒートプレスロール手段3との間にオーバーコート用の樹脂転写層を有する転写シートCを基板面に重ね合わせる重ね合わせロール6と、ヒートプレスロール手段3と排出手段2との間に樹脂転写層を基板面に転写させながら転写シートCを剥離するための剥離ロール7とを備えた転写方式によるオーバーコーティング装置において、ヒートプレスロール手段3と剥離ロール7との間の転写シートCを持ち上げ動作して樹脂転写層の基板端部でのシャープなエッジ切れを促進させる持ち上げ部材を設けたことを特徴とする転写方式によるオーバーコーティング装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の転写方式によるオーバーコーティング装置を、実施の形態に従って以下に詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の転写方式によるオーバーコーティング装置の側面図であり、基板Aを供給する対向ロール搬送方式の供給手段1と、基板Aを排出する対向ロール搬送方式の排出手段2との間に、互いに対向する加熱用のヒートロール4とプレスロール5とからなるヒートプレスロール手段3を備える。
【0014】
該供給手段1と、ヒートプレスロール手段3との間には、重ね合わせロール6を備え、該重ね合わせロール6は、オーバーコート層を基板A面に加熱転写するための転写基材シート11に対して剥離可能な樹脂転写層12を有する転写シートCを、基板A面に平坦に重ね合わせて供給するものである。なお、本発明では転写シートCの材料は特に限定されるものではなく、被転写材としての基板A側の材質に対応して適宜に設定することができ、また、従来技術に記述した公知の転写シートCを使用することができる。
【0015】
例えば、転写シートCを用いてポリ塩化ビニルを最外面とする基板Aに樹脂転写層12を転写方式によりオーバーコートする場合は、アクリル樹脂系(無可塑アクリル樹脂)の転写基材シート11とアクリル樹脂系(可塑剤入りアクリル樹脂)の樹脂転写層12とからなる転写シートCを用いることができる。
【0016】
前記ヒートプレスロール手段3と、前記排出手段2との間には、転写シートCの樹脂転写層12を基板A面に転写させながら、転写シートCの転写基材シート11を剥離するための剥離ロール7を備えている。
【0017】
基板Aは、順次1枚ずつ基板供給テーブル8側から供給手段1によってヒートプレスロール手段3の互いに対向するヒートロール4とプレスロール5との間に送り込まれ、他方、転写シートCは、巻き出し軸13から巻き取りロール14の方向に送行させて、巻き出し軸13より基板Aの表面に巻き出し供給される。
【0018】
その間、該転写シートCは、重ね合わせロール6によって基板Aの表面に平坦に重ね合わせられながら、基板Aと共に、ヒートロール4とプレスロール5との間に基板Aと同一送行速度で送り込まれて、150〜190℃程度で加熱加圧される。
【0019】
このようにして、転写シートCの樹脂転写層12を基板Aの面に上記温度で加熱しながら加圧して接着した後、剥離ロール7によって、転写基材シート11から樹脂転写層12を剥離しながら基板A面に該樹脂転写層12を転写して、該基板A面に該樹脂転写層12によるオーバーコート層を形成する。そして、転写基材シート11は巻き取り軸14に巻き取る。
【0020】
本発明のオーバーコーティング装置は、図1に示すように、前記ヒートプレスロール手段3と剥離ロール7との間で直線状に送行する転写シートCを上方に山状若しくは台形状に屈曲させて持ち上げたり、再び直線状に復帰させたりするための上下方向に可動の持ち上げ部材21を備えている。
【0021】
持ち上げ部材21は、前記ヒートプレスロール手段3と剥離ロール7との間を直線状に送行する転写シートCの高さよりも上位に上止点(動作点)を、下位に下止点(復帰点)を備え、転写シートCを横断するように、その幅方向に全幅に亘って線接触又は面接触し、装置本体の回転動作と同期して、又は/及び、基板Aの後端部又は前端部の通過タイミングに合わせて往復動作する所定のアクチュエータによって上下方向に往復動作する。
【0022】
アクチュエータとしては、例えば、基板Aの通過を検知する光センサーやマイクロスイッチの通過検知信号に基づいてタイマーを介して所定秒経過後に往復動作するエアーシリンダーや電磁ソレノイドでもよい。
【0023】
なお、基板Aの通過を検知する光センサーやマイクロスイッチは、図1における供給手段1からヒートプレスロール手段3までの間、あるいはヒートプレスロール手段3から剥離ロール7までの間のいずれかの位置に設置して検知することができる。
【0024】
またアクチュエータとしては、例えば、装置本体の駆動回転と連動して回転するカムにより往復動作するとカムフォロアなどがあるが、本発明におけるアクチュエータの方式などは、前記持ち上げ部材21と同様に特に限定されるものではない。
【0025】
例えば、図1に示す発明の実施の形態での持ち上げ部材21は、屈曲プレート状先端部22と、該プレート状先端部22を取り付けた揺動アーム24とにより構成される。なお、先端部22の形状は、プレート状、ステー状、ブロック状など本発明においては特に限定されるものではない。また、持ち上げ部材21の下止点位置における先端部22の最上端部の高さは、先端部22を交換したり、あるいは、先端部22の取り付け固定部分に高さ調整機構を設けたりすることによって、直線状に送行する転写シートCより下方における適宜高さに調整することは可能である。
【0026】
該アーム24は回転支軸23(例えば排出手段2の1つの搬送ロール支軸と同軸)に回転可能に支持され、該アーム24の他の個所(支軸23の下方)に回転支軸25を介して電磁ソレノイド29(アクチュエータ)の作動ロッド29aを連結し、電磁ソレノイド29にて往復動作(水平方向往復動作)させることにより、該アーム24は揺動動作して、該アーム24の他の個所(前記支軸23に対して水平方向の個所)に取り付けられた前記持ち上げ部材21の先端部22を、転写シートCの下方から上止点に向かって上昇させたり下止点に復帰させたりするものである。
【0027】
図2は、持ち上げ部材21の先端部22を上止点まで上昇させて、転写シートCを直線状から山状に持ち上げた状態を示す。
【0028】
基板Aの後端部の通過を光センサー31(透過型若しくは反射型)によって検知し、その検知信号によりタイマーを動作させて所定秒経過後におけるタイマーからの指示信号を受けて、持ち上げ部材21の先端部22を上下に往復動作(上昇動作続いて下降復帰)させる。
【0029】
先端部22の1往復動作において、その開始から終了までのタイミングは、本発明においては特に限定されるものではないが、少なくとも、先行する基板Aの後端部が、先端部22の真上を通過した後の時点、及び後続の基板Aの前端部が先端部22の真上に到達しない間に1往復動作が終了するように、タイマー(オンディレイタイマー)の時間設定によって設定される。また、先端部22が上止点に到達する時点は、その基板Aの後端縁が剥離ロール7の回転中心位置Mを通過する時点、若しくは通過する直前の時点であることが望ましい。
【0030】
このようにして、先行する基板Aと後続の基板Aとの間にある一定の間隔を保持した状態で、供給手段1から順次に基板Aと転写シートCとを重ね合わせた状態でヒートプレスロール手段3に送り込み、その一定の間隔内にある転写シートCを持ち上げ部材21の先端部22が上止点まで上昇することによって山状に屈曲させて持ち上げ(図2参照)、その後、直ちに先端部22は下降動作して下方に復帰する。(図1参照)
【0031】
そして、上記のように転写シートCを山状に屈曲させて持ち上げた時には、先行する基板Aの後端縁と持ち上げ部材21の先端部22との間の転写シートCには、通常送行時(直線送行時)よりも大きいテンションが掛かかり、テンションの掛かった転写シートCの転写基材シート11よりも脆弱性である樹脂転写層12は、その基板Aの後端縁にてシャープに切断されるとともに、転写基材シート11は樹脂転写層12に対して所定の角度を以て良好に剥離して、図4に示すように、基板Aの後端部の樹脂転写層12bは、基板Aの後端縁よりはみ出すことなく、前端部及び後端部ともに基板Aとオーバーコート層が揃った状態で形成される。
【0032】
上記持ち上げ部材21にある先端部22の高さを調整するための調整機構としては、例えば、図2、図3に示すように、アーム24の他の個所(支軸23の下方)に回転支軸25を介して回転可能にブラケット26が取り付けられ、該ブラケット26の一端側が回転支軸27を介して電磁ソレノイド29の作動ロッド29aに取り付けられている。
【0033】
該電磁ソレノイド29は、その作動ロッド29aと反対側にブラケット29bを備え、該ブラケット29bが回転支軸29cを介して装置本体に取り付けられることにより、該電磁ソレノイド29は支軸29cを介して回動可能となっている。
【0034】
そして、前記ブラケット26の他端部に設けた孔設部と、作動ロッド29aの先端部に設けた支軸29cを中心とする円弧状長孔部29bとに、スライド螺子28(螺子のヘッド28a)を嵌挿するとともに、その螺子28の先端螺子部に長孔部29bの裏面側から締め付けナット28bを螺着して螺子28を締め付け固定する。
【0035】
持ち上げ部材21の先端部22の高さを調整する際は、螺子28を弛めてブラケット26を支軸27を中心に少し回動させ、螺子28を長孔部29b内に沿って移動調整することにより、その調整量に対応して支軸25の中心位置及びアーム24全体の姿勢が支軸23を中心に変化する。そのためアーム24と一体的な先端部22の高さを調整することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の転写方式によるオーバーコーティング装置は、転写シートの転写基材シートから樹脂転写層を、基板の前端部から後端部の方向に剥離しながら、樹脂転写層を基板面に転写する際に、その基板後端部への転写が終了する手前で、基板後端部側から転写シートを持ち上げるようにしたので、転写シートに対して基板後端部に対する所定の角度を付けながらテンションを付与でき、これによって転写終了直前の樹脂転写層を基板の後端縁からシャープに切断でき、基板の後端縁からの樹脂転写層のはみ出しを解消でき、オーバーコート層としての樹脂転写層を基板の後端縁に揃った状態でエッジ切れ良く転写させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施の形態を説明する全体側面図。
【図2】本発明装置の実施の形態において、持ち上げ部材の持ち上げ動作を説明する部分拡大側面図。
【図3】本発明装置の実施の形態において、持ち上げ部材の復帰動作を説明する部分拡大側面図。
【図4】本発明装置を用いて基板面にオーバーコート層を転写方式でオーバーコーティングした状態を説明する側面図。
【図5】従来装置の全体側面図。
【図6】(a)〜(c)は従来装置を用いて基板面にオーバーコート層を転写方式でオーバーコーティングした状態を説明する側面図。
【符号の説明】
1…基板供給手段 2…基板排出手段 3…ヒートプレスロール手段
4…ヒートロール 5…プレスロール 6…重ね合わせロール 7…剥離ロール8…基板供給テーブル
11…転写基材シート 12…樹脂転写層(オーバーコート層)
13…巻き出し軸 14…巻き取り軸
21…持ち上げ部材 22…持ち上げ部材先端部 23…回転支軸
24…揺動アーム 25…回転支軸 26…ブラケット 27…回転支軸
28…スライド螺子 28a…螺子ヘッド 28b…締め付けナット
29…電磁ソレノイド折目 29a…作動ロッド 29b…ブラケット
29c…回転支軸
31…通過検知センサー
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード用基板など基板面に保護層や光沢層としてのオーバーコート層を設けるための転写方式によるオーバーコーティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メンバーズカード、クレジットカード、プリペイドカードなどのカード類の基板面や、小冊子、雑誌、書籍など出版物における板紙など硬質使用面や、その他の商業印刷物における同様の硬質板使用面に、樹脂製の保護層や光沢層などオーバーコート層を設ける場合は、透明な樹脂や樹脂フィルムを用いてロールコーティング若しくはラミネーティング方式により設けている。
【0003】
また、転写用基材シートにオーバーコート用の透明樹脂転写層を有する転写シートを用いて基板面に前記樹脂転写層を加熱転写することにより、オーバーコート層を形成している。
【0004】
図5は、上記転写シートを用いた従来の転写方式によるオーバーコーティング装置は、図5の側面図に示すように、基板Aを供給する対向ロール搬送方式の供給手段1と基板Aを排出する対向ロール搬送方式の排出手段2との間にヒートプレスロール手段3を備え、該供給手段1とヒートプレスロール手段3との間にはオーバーコート層を基板A面に加熱転写するための転写基材シート11に対して剥離可能な樹脂転写層12を有する転写シートCを重ね合わせて供給する重ね合わせロール6を備え、上記ヒートプレスロール手段3と排出手段2との間には、樹脂転写層12を基板A面に転写させながら転写シートCを剥離するための剥離ロール7とを備えている。なお、8は基板供給テーブルである。
【0005】
基板Aは供給手段1にてヒートプレスロール手段3の互いに対向するヒートロール4とプレスロール5との間に送り込まれ、他方、転写シートCは巻き出し軸13から巻き取りロール14の方向に送行させ、巻き出し軸13より基板Aの表面に供給される。
【0006】
その間、転写シートCは重ね合わせロール6によって基板Aの表面に平坦に重ね合わせられて、ヒートロール4とプレスロール5との間に基板Aと同一送行速度で送り込まれながら、樹脂転写層12を基板Aの面に、150〜190℃程度で加熱接着した後、剥離ロール7によって転写基材シート11から樹脂転写層12を剥離しながら、基板A面に該樹脂転写層12を転写してオーバーコート層を形成する。そして、転写基材シート11は巻き取り軸14に巻き取る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記転写方式によるオーバーコーティング装置を使用してオーバーコート層を形成する場合は、下記のような不都合が生じる傾向があった。
【0008】
即ち、転写方式に使用する上記転写シートCは、図6(a)に示すように、転写基材シート11(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロンなどの樹脂フィルム)の片面に、前記転写基材シート11よりも熱接着性のある樹脂転写層12(前記樹脂フィルムに対して低接着性若しくは剥離性を示す樹脂層)を剥離可能に設けたもので、必要に応じてその中間層としてシリコーン系、パラフィン系の剥離性層を設けたものである。
【0009】
図6(b)に示すように、前記転写シートCを基板A面に重ね合わせ、前記ヒートロール4とプレスロール5との間に導入して、樹脂転写層12を基板A面に加熱接着した後に転写基材シート11を樹脂転写層12から剥離する際に、図6(c)に示すように、基板Aの導入方向前端側の樹脂転写層12aは、比較的エッジ切れが良くシャープに破断して基板Aの前端よりはみ出すことなく樹脂転写層12を良好に剥離することができるが、他方、基板Aの導入方向後端側の樹脂転写層12bは、エッジ切れが悪く、図示するように基板Aの後端より樹脂転写層12がはみ出た状態で破断して剥離する傾向があった。
【0010】
本発明は、基板面に対して転写方式にてオーバーコート層をコーティングする際に、基板の後端エッジより転写シートの樹脂転写層がはみ出た状態で破断したりせずに、基板の後端縁に揃った状態で、エッジ切れ良くシャープに破断して剥離できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基板を供給する供給手段1と基板を排出する排出手段2との間にヒートプレスロール手段3と、該供給手段1とヒートプレスロール手段3との間にオーバーコート用の樹脂転写層を有する転写シートCを基板面に重ね合わせる重ね合わせロール6と、ヒートプレスロール手段3と排出手段2との間に樹脂転写層を基板面に転写させながら転写シートCを剥離するための剥離ロール7とを備えた転写方式によるオーバーコーティング装置において、ヒートプレスロール手段3と剥離ロール7との間の転写シートCを持ち上げ動作して樹脂転写層の基板端部でのシャープなエッジ切れを促進させる持ち上げ部材を設けたことを特徴とする転写方式によるオーバーコーティング装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の転写方式によるオーバーコーティング装置を、実施の形態に従って以下に詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の転写方式によるオーバーコーティング装置の側面図であり、基板Aを供給する対向ロール搬送方式の供給手段1と、基板Aを排出する対向ロール搬送方式の排出手段2との間に、互いに対向する加熱用のヒートロール4とプレスロール5とからなるヒートプレスロール手段3を備える。
【0014】
該供給手段1と、ヒートプレスロール手段3との間には、重ね合わせロール6を備え、該重ね合わせロール6は、オーバーコート層を基板A面に加熱転写するための転写基材シート11に対して剥離可能な樹脂転写層12を有する転写シートCを、基板A面に平坦に重ね合わせて供給するものである。なお、本発明では転写シートCの材料は特に限定されるものではなく、被転写材としての基板A側の材質に対応して適宜に設定することができ、また、従来技術に記述した公知の転写シートCを使用することができる。
【0015】
例えば、転写シートCを用いてポリ塩化ビニルを最外面とする基板Aに樹脂転写層12を転写方式によりオーバーコートする場合は、アクリル樹脂系(無可塑アクリル樹脂)の転写基材シート11とアクリル樹脂系(可塑剤入りアクリル樹脂)の樹脂転写層12とからなる転写シートCを用いることができる。
【0016】
前記ヒートプレスロール手段3と、前記排出手段2との間には、転写シートCの樹脂転写層12を基板A面に転写させながら、転写シートCの転写基材シート11を剥離するための剥離ロール7を備えている。
【0017】
基板Aは、順次1枚ずつ基板供給テーブル8側から供給手段1によってヒートプレスロール手段3の互いに対向するヒートロール4とプレスロール5との間に送り込まれ、他方、転写シートCは、巻き出し軸13から巻き取りロール14の方向に送行させて、巻き出し軸13より基板Aの表面に巻き出し供給される。
【0018】
その間、該転写シートCは、重ね合わせロール6によって基板Aの表面に平坦に重ね合わせられながら、基板Aと共に、ヒートロール4とプレスロール5との間に基板Aと同一送行速度で送り込まれて、150〜190℃程度で加熱加圧される。
【0019】
このようにして、転写シートCの樹脂転写層12を基板Aの面に上記温度で加熱しながら加圧して接着した後、剥離ロール7によって、転写基材シート11から樹脂転写層12を剥離しながら基板A面に該樹脂転写層12を転写して、該基板A面に該樹脂転写層12によるオーバーコート層を形成する。そして、転写基材シート11は巻き取り軸14に巻き取る。
【0020】
本発明のオーバーコーティング装置は、図1に示すように、前記ヒートプレスロール手段3と剥離ロール7との間で直線状に送行する転写シートCを上方に山状若しくは台形状に屈曲させて持ち上げたり、再び直線状に復帰させたりするための上下方向に可動の持ち上げ部材21を備えている。
【0021】
持ち上げ部材21は、前記ヒートプレスロール手段3と剥離ロール7との間を直線状に送行する転写シートCの高さよりも上位に上止点(動作点)を、下位に下止点(復帰点)を備え、転写シートCを横断するように、その幅方向に全幅に亘って線接触又は面接触し、装置本体の回転動作と同期して、又は/及び、基板Aの後端部又は前端部の通過タイミングに合わせて往復動作する所定のアクチュエータによって上下方向に往復動作する。
【0022】
アクチュエータとしては、例えば、基板Aの通過を検知する光センサーやマイクロスイッチの通過検知信号に基づいてタイマーを介して所定秒経過後に往復動作するエアーシリンダーや電磁ソレノイドでもよい。
【0023】
なお、基板Aの通過を検知する光センサーやマイクロスイッチは、図1における供給手段1からヒートプレスロール手段3までの間、あるいはヒートプレスロール手段3から剥離ロール7までの間のいずれかの位置に設置して検知することができる。
【0024】
またアクチュエータとしては、例えば、装置本体の駆動回転と連動して回転するカムにより往復動作するとカムフォロアなどがあるが、本発明におけるアクチュエータの方式などは、前記持ち上げ部材21と同様に特に限定されるものではない。
【0025】
例えば、図1に示す発明の実施の形態での持ち上げ部材21は、屈曲プレート状先端部22と、該プレート状先端部22を取り付けた揺動アーム24とにより構成される。なお、先端部22の形状は、プレート状、ステー状、ブロック状など本発明においては特に限定されるものではない。また、持ち上げ部材21の下止点位置における先端部22の最上端部の高さは、先端部22を交換したり、あるいは、先端部22の取り付け固定部分に高さ調整機構を設けたりすることによって、直線状に送行する転写シートCより下方における適宜高さに調整することは可能である。
【0026】
該アーム24は回転支軸23(例えば排出手段2の1つの搬送ロール支軸と同軸)に回転可能に支持され、該アーム24の他の個所(支軸23の下方)に回転支軸25を介して電磁ソレノイド29(アクチュエータ)の作動ロッド29aを連結し、電磁ソレノイド29にて往復動作(水平方向往復動作)させることにより、該アーム24は揺動動作して、該アーム24の他の個所(前記支軸23に対して水平方向の個所)に取り付けられた前記持ち上げ部材21の先端部22を、転写シートCの下方から上止点に向かって上昇させたり下止点に復帰させたりするものである。
【0027】
図2は、持ち上げ部材21の先端部22を上止点まで上昇させて、転写シートCを直線状から山状に持ち上げた状態を示す。
【0028】
基板Aの後端部の通過を光センサー31(透過型若しくは反射型)によって検知し、その検知信号によりタイマーを動作させて所定秒経過後におけるタイマーからの指示信号を受けて、持ち上げ部材21の先端部22を上下に往復動作(上昇動作続いて下降復帰)させる。
【0029】
先端部22の1往復動作において、その開始から終了までのタイミングは、本発明においては特に限定されるものではないが、少なくとも、先行する基板Aの後端部が、先端部22の真上を通過した後の時点、及び後続の基板Aの前端部が先端部22の真上に到達しない間に1往復動作が終了するように、タイマー(オンディレイタイマー)の時間設定によって設定される。また、先端部22が上止点に到達する時点は、その基板Aの後端縁が剥離ロール7の回転中心位置Mを通過する時点、若しくは通過する直前の時点であることが望ましい。
【0030】
このようにして、先行する基板Aと後続の基板Aとの間にある一定の間隔を保持した状態で、供給手段1から順次に基板Aと転写シートCとを重ね合わせた状態でヒートプレスロール手段3に送り込み、その一定の間隔内にある転写シートCを持ち上げ部材21の先端部22が上止点まで上昇することによって山状に屈曲させて持ち上げ(図2参照)、その後、直ちに先端部22は下降動作して下方に復帰する。(図1参照)
【0031】
そして、上記のように転写シートCを山状に屈曲させて持ち上げた時には、先行する基板Aの後端縁と持ち上げ部材21の先端部22との間の転写シートCには、通常送行時(直線送行時)よりも大きいテンションが掛かかり、テンションの掛かった転写シートCの転写基材シート11よりも脆弱性である樹脂転写層12は、その基板Aの後端縁にてシャープに切断されるとともに、転写基材シート11は樹脂転写層12に対して所定の角度を以て良好に剥離して、図4に示すように、基板Aの後端部の樹脂転写層12bは、基板Aの後端縁よりはみ出すことなく、前端部及び後端部ともに基板Aとオーバーコート層が揃った状態で形成される。
【0032】
上記持ち上げ部材21にある先端部22の高さを調整するための調整機構としては、例えば、図2、図3に示すように、アーム24の他の個所(支軸23の下方)に回転支軸25を介して回転可能にブラケット26が取り付けられ、該ブラケット26の一端側が回転支軸27を介して電磁ソレノイド29の作動ロッド29aに取り付けられている。
【0033】
該電磁ソレノイド29は、その作動ロッド29aと反対側にブラケット29bを備え、該ブラケット29bが回転支軸29cを介して装置本体に取り付けられることにより、該電磁ソレノイド29は支軸29cを介して回動可能となっている。
【0034】
そして、前記ブラケット26の他端部に設けた孔設部と、作動ロッド29aの先端部に設けた支軸29cを中心とする円弧状長孔部29bとに、スライド螺子28(螺子のヘッド28a)を嵌挿するとともに、その螺子28の先端螺子部に長孔部29bの裏面側から締め付けナット28bを螺着して螺子28を締め付け固定する。
【0035】
持ち上げ部材21の先端部22の高さを調整する際は、螺子28を弛めてブラケット26を支軸27を中心に少し回動させ、螺子28を長孔部29b内に沿って移動調整することにより、その調整量に対応して支軸25の中心位置及びアーム24全体の姿勢が支軸23を中心に変化する。そのためアーム24と一体的な先端部22の高さを調整することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の転写方式によるオーバーコーティング装置は、転写シートの転写基材シートから樹脂転写層を、基板の前端部から後端部の方向に剥離しながら、樹脂転写層を基板面に転写する際に、その基板後端部への転写が終了する手前で、基板後端部側から転写シートを持ち上げるようにしたので、転写シートに対して基板後端部に対する所定の角度を付けながらテンションを付与でき、これによって転写終了直前の樹脂転写層を基板の後端縁からシャープに切断でき、基板の後端縁からの樹脂転写層のはみ出しを解消でき、オーバーコート層としての樹脂転写層を基板の後端縁に揃った状態でエッジ切れ良く転写させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施の形態を説明する全体側面図。
【図2】本発明装置の実施の形態において、持ち上げ部材の持ち上げ動作を説明する部分拡大側面図。
【図3】本発明装置の実施の形態において、持ち上げ部材の復帰動作を説明する部分拡大側面図。
【図4】本発明装置を用いて基板面にオーバーコート層を転写方式でオーバーコーティングした状態を説明する側面図。
【図5】従来装置の全体側面図。
【図6】(a)〜(c)は従来装置を用いて基板面にオーバーコート層を転写方式でオーバーコーティングした状態を説明する側面図。
【符号の説明】
1…基板供給手段 2…基板排出手段 3…ヒートプレスロール手段
4…ヒートロール 5…プレスロール 6…重ね合わせロール 7…剥離ロール8…基板供給テーブル
11…転写基材シート 12…樹脂転写層(オーバーコート層)
13…巻き出し軸 14…巻き取り軸
21…持ち上げ部材 22…持ち上げ部材先端部 23…回転支軸
24…揺動アーム 25…回転支軸 26…ブラケット 27…回転支軸
28…スライド螺子 28a…螺子ヘッド 28b…締め付けナット
29…電磁ソレノイド折目 29a…作動ロッド 29b…ブラケット
29c…回転支軸
31…通過検知センサー
Claims (1)
- 基板を供給する供給手段1と基板を排出する排出手段2との間にヒートプレスロール手段3と、該供給手段1とヒートプレスロール手段3との間にオーバーコート用の樹脂転写層を有する転写シートCを基板面に重ね合わせる重ね合わせロール6と、ヒートプレスロール手段3と排出手段2との間に樹脂転写層を基板面に転写させながら転写シートCを剥離するための剥離ロール7とを備えた転写方式によるオーバーコーティング装置において、ヒートプレスロール手段3と剥離ロール7との間の転写シートCを持ち上げ動作して樹脂転写層の基板端部でのシャープなエッジ切れを促進させる持ち上げ部材を設けたことを特徴とする転写方式によるオーバーコーティング装置。
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