JP4427134B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術】
本発明は、シート面に画像形成する装置において印画後に印画面あるいは印画されてない裏面に、手ハケなどで糊付けを必要とせず自動的に糊付け行う画像形成装置に関する。さらに、このように糊付けされたシートが粘着層に妨げられないで適正に集積する積載手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
両面テープをシートに貼り付けるタイプのプリンタはある。たとえば、WO95/13679に開示されているように、あらかじめ粘着層を形成されたテープを印画前位置に装着して、このテープの印画面に画像形成する複写機等の画像形成装置が知られている。また、オーバコートされたのりのついたシートを給紙して印刷するものも製品化されてされている。
【0003】
また、特開平1−271367に示されるように、シート面の特定位置にのりをつけて冊子にするものはある。そして、粘着層が形成されたシートを積載して収納するときに積載位置がずれてしまい集積性能が悪くなるのを防ぐために、シート積載時に粘着層をシート等で被覆した後に集積する例も見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらに開示された従来の技術では、印画対象あるいは印画する内容に応じたのり付け位置を選択することができない。また、のりをつける面積を調整することで粘着力の強度を制御したいという要望にこたえられない。印字文字の方向やシートの貼り付け方向をどの様にしたいかに応じて、糊付けを行う位置やその面積を可変にしたい要求もある。さらに、定形紙であっても大きいシートと小さいシートとでは糊付けを行う幅、位置も異なる。あらかじめ糊位置を設定されたシートを給紙する構造では、粘着材を塗布する位置を任意に選べるわけではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は請求項1に記載したように、給紙部から供給されたシートに画像形成部で画像形成し排出部に排出する画像形成装置において、前記給紙部から排紙部に至るシート搬送経路中に設けられシート上に粘着層を形成する粘着層形成手段と、シートの搬送方向と直交する方向に前記粘着層形成手段を移動自在に支持するガイド手段と、前記ガイド手段に沿って前記粘着層形成手段を移動させる駆動手段と、少なくとも画像形成情報若しくは入力情報からの信号に応じてシート先端の任意箇所に粘着層を形成するように前記粘着層形成手段および前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置を要旨とする。
【0007】
また、請求項5に記載したように、前記排出部は、シートに塗布されたのりの粘着性によって接着搬送する搬送手段と、この搬送手段からシートを剥離する剥離手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置を要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
(装置の全般的な説明)
本発明の1つの実施形態は、図1、図2(a)のように画像形成装置(プリンタ)の下流にのり付けユニットがあり排出積載される。また図2(b)のように、のり付けユニットは印刷を施すプリントヘッドより上流側にあってもよいし、図14のようにのりつけ機構がプリントヘッドとほぼ同位置にあってもよい。
【0011】
図2(b)の様にのり付けユニット2がプリンタ1より上流にある場合は、粘着層を形成された位置を避けて印画する場合に印刷は出来るが、印画ヘッドの移動等を考慮すると粘着性が印画ヘッドの移動を妨げない工夫が必要となる。1つの例としては、図20(a)の様にシートSに対しのり面130上にオーバコート材131(シート、マイクロカプセル131a等)のコート層を形成して印画した後に、このオーバコートを除去して積載する方法が考えられるが、粘着層133自体をマイクロカプセル132内に封じ込めて印画した後に、圧力をかけるローラ等によってマイクロカプセル132を破壊して粘着性を取り出す方法も考えられる(図20(b)、図20(c))。
【0012】
図14の例では、シリアルのサーマルヘッドが転写リボンを加熱して印刷を施す印字ヘッド126と、のり付けを行うのり付けヘッド120とが一体に形成されている。印刷をした位置を避けてのり付けを行うのであれば、のり付けヘッド120の方向より原稿が進入して、のり付けされた位置を避けながら印画をすればよい。
【0013】
前述の図20で示したように粘着層を保護する形態が考えられ、従来の技術のように保護されたままで集積して提供することも出来る。たとえば実施例説明の中の図10の説明中において、積載部での粘着層形成用のりシート75の代わりに保護シートを設置すればよいのである。しかし従来技術で説明したとおり、使用時の障害を回避すべく積載する前に粘着層を露出して集積し、使用者に提供することが望ましい。(請求項2など)
以下の実施例では、画像形成後粘着層のみを添着形成して集積する例を主体にして説明しているが、以上述べたように、これに限定されるものではなく、画像形成位置と粘着層形成の位置とは任意関係に出来て多くの形態をこの発明が含んでいる。
【0014】
【実施例】
(のり付けユニットの構造)
まず、図1の実施例を説明する。
【0015】
プリンタ1はインクジェットプリンタであって、シート搬送の上面にプリントヘッドが位置してシートSの上方の面に印刷が施される。プリンタによってシート面上に印刷を施されたシートSが、給紙口142から搬入される。この給紙口の上方に位置する手差し口141は、手差しによってシートSを供給するための入口である。原稿搬送部手前には原稿ポジションセンサー143が設置され、この原稿ポジションセンサー143の信号に基づいて、給紙口142または手差し口141から搬入されたシートを搬送する。このプリンタ1によって印刷されたシートは給紙口142を経由して印刷面を上にしたまま給紙ローラ144で、のりテープヘッド10の方向へ原稿を搬送する。
【0016】
のり付けユニット2の構造は、原稿先端を検出する原稿ポジションセンサ143と、のり転写テープと原稿を挟み込むような位置に設置されたテープ受け部材13と、のり転写テープカートリッジ46と、こののり転写テープカートリッジ46を乗せて移動可能なのりテープヘッド10と、のりテープヘッド10を駆動するためのモータ(図略)と、駆動を伝達するベルト(図3の11)と、のりテープヘッド10を支持するシャフト(図3の12)と、構造部材を構成するためのフレーム162とからなるのり付けユニットである。
【0017】
ユニット内に搬送されたシートSは、原稿ポジションセンサ143により先端を検出され、のり付けを施すべき位置まで搬送され停止する。のり付けユニット内に搬送された原稿の所定位置にのり付けを正確に行うため、のり付けユニット内に原稿ポジションセンサ143が設けられている。原稿の先端を原稿ポジションセンサ143で検出して、粘着層を形成したい位置にまで原稿を搬送し停止させる。
【0018】
のりテープヘッド10を原稿の側面位置に予め待機させておいて、のり付け開始信号により、原稿サイズ情報に応じた所定位置にのりテープヘッド10とのり転写テープカートリッジ46が移動する。
【0019】
このように、シートSを一旦停止するにもかかわらず、プリンタ1からの給紙口142の部分には原稿が粘着層形成中にシート後端がたわむための十分な空間があるために、プリンタの生産性を落とすことなくのり付けを行うことが可能となる。当然のことではあるが、生産性を稼ぐためには、原稿の搬送中にのりテープヘッド10をあらかじめのり付け開始位置に待機させておいてもよい。
【0020】
図5はのり転写テープカートリッジ46の内部構造で、のり転写テープ45と、のり転写テープ45を保持・巻き取る回転軸34と、のり転写テープ45と回転軸34を内蔵するためのカバー46aとからなる。のり転写テープ45の構造を図3(b)に示す。のりを乗せる基材43と基材43側に付くベースのり40と、ベースのり40に付くシートのり41とからなる。シートのり41は結果的に原稿面に貼り付くので、粘着力が強く、ベースのり40は用途に応じて粘着力を変えたのり材料を選択することが可能である。例えば、貼って剥がせるのりを使う場合は、粘着力の弱い粘着材を選択する。
【0021】
のりテープヘッド10にはのり転写テープカートリッジ46が搭載されており、基材上にあらかじめ粘着層が形成されたのり転写テープ45が内部に巻回されている。(転写テープロール33)こののり転写テープ45の粘着層には所定のピッチでミシン目42が入っていて、特にカッター等を利用することなく適宜接着層の形成を停止・開始を行うことができる。
【0022】
図3においてのりテープヘッド10は、搬送方向に直する方向で粘着層形成を行うために、ラインの粘着層形成を行っている間(矢印A2)は、シートSの搬送を停止している(矢印A1)。
【0023】
また図5(b)のミシン目の構成をせずとも、粘着層の構成をたとえば長手方向に切れ易く繊維化することによって、テープをシートに離接制御するだけで所定の長さだけ形成可能である。そして、シートの搬送方向にはヘッド位置の所定位置から複数回形成開始されることで、シート面の任意位置に対して任意面積にて粘着層の形成を行うことが可能となる。
【0024】
駆動を伝達するベルトによってヘッドシャフト12に沿ってのりテープヘッド10が動作開始すると同時に、図5ののりテープローラ35が原稿面側に移動し、のり転写テープ45とテープ受け部材13との間にシートSを挟み込む。テープはのりテープヘッド10の移動方向(矢印2)とは逆方向に走行するようにベルトの歯型面11a、11bに契合駆動して回転軸34で巻き取られ、原稿にのりが転写される。
【0025】
以上の例においては、のりテープヘッド10が原稿の下面(印字面とは反対側)方向からアクセスしてのり添付されるが、図4のように上面方向からのアクセスも出来る。この場合、後述する粘着性を利用した積載収納について、上方に搬送接着部20aをもった搬送部材26がモータ25で駆動されるベルト24により移送シャフト23に沿ってアーム27により搬送する。ソレノイド22とリンク21はシートSへ搬送接着部20aを上下動させるものである。
【0026】
上面に印刷面がある場合でも、印刷面を窓ガラスのような透明なディスプレイに貼って見せる用途などでは必要になる。
【0027】
なお、粘着層の形成はのりテープに限定されるものでなくて、塗り付けの方法(図11、図13)や噴霧の方法(図12)が考えられる。図11の方法、図13の方法ともに固定幅ではあるが、原稿の搬送を停止することなく面積形成が可能であって、両者は幅が異なるのみである。
【0028】
図11には搬送がスキュウしないためのガイド板80とのりタンク81とが同期して、のり付けの位置を制御している。両者とも、のり付けを行う染み出し部81aが上方向、下方向のように回転自在に構成されていて、図11(b)の様に搬送経路をフラッパ82切り替えることで、粘着層形成をする面が切り替えられる。
【0029】
(積載手段の構造)
粘着層形成されたシートを特に保護シート等で粘着層の影響を排他せずに積載収納可能にした例について以下に述べる。図2(a),図2(b)における積載手段3が図1での積載手段3である。
【0030】
のり付けされたシートSは積載手段3に搬送侵入し、搬送経路146を通って搬送方向を円弧状に偏向して搬送する偏向ローラ149へと搬送される。搬送経路146ののり付け面側(下面)には、のりが付着して搬送不良が起こらないように、拍車ローラ147が設置されている。拍車ローラ147とは径に対して十分に薄い板状の円盤形状をなしており、その周上にはのこぎり形の歯がついている。原稿面への接着面積を小さくするために歯形になっているが、このことがのこぎり形の歯がついた円板形状に限定するものではない。たとえば、円筒面上に針が立っている形状も考えられる。
【0031】
ところで、偏向ローラ149の偏向ローラ接着部149aの手前には、シートSのりがついた位置を偏向ローラ接着部149aに位置出来るように位置出しセンサ153が設けられている。モータ7はステップモータであって、原稿ポジションセンサ(60)で原稿先端を検出し(図8(a))、さらに所定のステップ数搬送後に偏向ローラ149がシートSの搬送と共に搬送方向に回転を開始する(図8(b)、図8(c))。
【0032】
偏向ローラ接着部149aは、シートSの搬送方向の巾直角方向に適当な間隔をもって複数配列されており、個々の偏向ローラ149接着部の形状は、シートSののり付けされた部分のみに接するように、偏向ローラ接着部149aの円周上に扇型に存在する。扇型の円弧が接着部でありほかが非接着部であるが、円形断面の部材でも、接着部と非接着部との材質選択で接着性の制御を行うことでも実現できる。
【0033】
図6において説明すると、偏向ローラ接着部149aがある間隔を持って配列されているその間には、排紙ローラ50に従動するように、複数の拍車ローラ51が存在する。剥離づめ57は、偏向ローラ149を挟み込むような位置で、偏向ローラ149の下部に設けられている。
【0034】
排紙ローラ50は伸縮自在な高弾性の発泡材からなる発泡性ローラ50aとこの発泡性ローラ50aに対して適度な高硬度のゴムローラ50bとからなり発泡性ローラ50aは偏向ローラ接着部149aに当接しゴムローラ50bは拍車ローラ51に当接する様に位置している。
【0035】
のり付けされた原稿先端は、発泡性ローラ50aと偏向ローラ接着部149aとにはさまれ、確実に偏向ローラ接着部149aに貼り付けられる。
【0036】
排紙ローラ50の円周軌跡と偏向ローラ接着部149aの円周軌跡は両者の中心線上に互いに矢印Iだけ交差(回転軸方向の投影で勘合)している(図7(a))。また、排紙ローラ50の発泡性ローラ50aの材質は、偏向ローラ接着部149aの材質より柔らかい。このため互いに交差した場合、発泡性ローラ50aが偏向ローラ接着部149aの円周上に沿って変形する(図7(b)、図8(b))。両者の接触面の間には弾性圧力が生じる。両者に挟まれたシートSののり部は、上述した交差による発生圧力で、確実に偏向ローラ接着部に接着される。
【0037】
接着は原稿先端を偏向ローラ接着部149aに対して行い、それより下流のシートSはゴムローラ50bと拍車ローラ51とで偏向ローラ149の側面に接触しないように(図8(d)〜図9(a))搬送される。たとえば、接着されたシートS先端部の周速度より速く、ゴムローラ50bと拍車ローラ51とで原稿を送り出す。
【0038】
偏向ローラ接着部149aに貼り付けられたシートSの先端S1は、ローラ回転方向下部へと導かれる。(図8(c)〜図8(d))シートSの先端S1が積載部61の立ち面61aに到達したと同時に(図8(d)〜図9(a))剥離づめ57がシートSを積載部61へ押さえる方向に回転して、シートSを押さえ込む(図9(b))。シートSの先端S1が固定されているので、偏向ローラがさらに搬送を推進すると、接着部以降のシートSは排紙トレイ62の方向へと上面・下面を交代させながら排出される(図9(c))。このように上面と下面とが入れ替わることによって、いわゆる反転機構を兼ねている。
【0039】
排出が完了すると剥離づめ57は、待機時図(図8(a))へと戻る。シートSの先端が剥離づめ57で押さえられた状態で、シートS後端が排紙ローラ50を抜けると、シートSのコシで排紙トレイ62上にシートSが落下し、印字面を下、のり付け面を上にして積載される。(図9(c))排出が終了すると剥離づめ57は、元の位置で次のシートSを待つ。
【0040】
2ページ以降も同様の動作にて積載部61へと導かれ、先端が整列された状態で随時積載される。(図9(d))プリンタから送り込まれたシートSは上面に印刷を施されているためにそのまま積載するとページ順番が逆転してしまうが、上記反転排出によってページ順番が揃う結果を得る。
【0041】
(のり付けと積載機能を一体化した例)
次に、粘着層形成とシート積載とを同時に行う実施例として、図10を元に説明する。この実施例は、粘着層の形成と粘着層を形成したシートSの積載とを同時に行うことによって、さらにコンパクトなのり付け積載を行うものである。
【0042】
のりテープがロール状に巻かれたのりロール73と、のりテープ75と、それを巻き取る巻き取りローラ74と、偏向を行う偏向ローラ70と、のりテープを原稿に圧接する圧接ローラ72とから構成される。
【0043】
図10(a)のように、フェイスアップ方向でシートSが排紙ローラ下部まで搬送されると、カートリッジ71内の偏向ローラ70と排紙ローラ76のの間に巻かれたのりシート75上に入り圧接ローラ72と共に回転を開始する。その時、排紙ローラ76と偏向ローラ70の間には圧力がかかっているので、原稿に形成されている粘着層に偏向ローラ70の先端が接着して、原稿は偏向ローラ70に巻き取られる形で下部へと偏向搬送される。(図10(b))
偏向ローラ70が排紙ローラ76からはずれ、圧接ローラ72が排紙ローラ76の下部にかかったとき、圧接ローラ72はその場に止まり、原稿の下流方向裏面上にのりを転写する様、排紙ローラ76と共に原稿を搬送する。(図10(c))原稿先端が最後部まで搬送されると(図10(d))、偏向ローラ70は停止して、排紙ローラ76と圧接ローラ72にてさらに原稿搬送を行い、原稿にのり付けが全て終了すると止まる。(図10(e))シートSの後端近傍まで原稿搬送するとのり付けが終了し、圧接ローラ72は図10(f)の点線のように回転し偏向ローラ70から原稿先端が剥離される。その後に偏向ローラ70は圧接ローラ72と共に規定ポジションで次のシートSを待つ。(図10(g))
以上では、のり付けされたシートSを接着搬送すると共に搬送方向を偏向して最終載置する事例を示してきたが、偏向しなければならないわけではない。偏向するかしないかについては、載置時の積載上面を搬送時の上面と同じにするか否かであり、図4に示したように、平行搬送することでもよい。
【0044】
とくに、印刷を行う技術が速乾性で無いインクを利用する場合には、インクが搬送路を汚してしまい、後続の画質に影響を与えてしまう場合がある。このときには、印刷された面を積載するまで上方に保つことで上方から乾かす。
【0045】
一方、サーマルヘッドの熱転写印刷等においては、このような懸念がないため、下方の面に印刷を行うことがある。下方の面に印刷を行うと、その搬送状態のまま積載した場合にページ順が狂うことがなく、特にファクシミリとかOCRのような用途では利用される。
【0046】
この場合原稿の搬送の上方に印刷の裏面があるので、上方の面に粘着層を形成する用途もある。図4の実施例はこのような場合などで利用可能であり、シリコンウエハーの吸引搬送のように接着搬送を行うものである。
【0047】
(のり付け部の変形例)
図11から図14に示したように、テープ状のり以外ののり付けについても実施可能であるから、以下のその例を説明する。
【0048】
図11は図13、図14と同じように、シートSに接触してのりを塗りつけるヘッドを用いた例である。液体状ののりが充填されているのりタンク81は,タンクシャフト83に固定されており、このタンクシャフト83の回転に従って方向を自在に変更する。従って、図11(b)のパスP1のようにストレートにシートSが搬送される場合にはのりタンク81が上方に位置されて、染み出し部81aがシートSの下面に当接することでのり付けが行われる。また、パスP2のように下方へたわむ方向にフラッパ82が切り替わり、のりタンク81が下方に方向を変更してシートS上面に染み出し部81aを当接してのり付けを行うことも出来る。
【0049】
さらに、こののりタンク81は図のようにシートS幅方向に1対に構成されてもよく、また1つでもあるいはさらに3つ以上でもよい。この、のりタンク81はシートSの幅方向を規制するガイド板80と位置を連動して構成されており、シート幅に応じた位置にのり付けを行うことが可能となる。
【0050】
次に、図12の例であるが、交換可能に構成されている圧縮ガスを内包したスプレータンク90を、噴霧ノズルを備えた流量制御バルブ91にスプレー口90aを装着している。フレーム92に取りつけられたクリップ92aによってスプレータンク90は固定される。このフレーム92はフレームシャフト94とベルト95と協働してフレームシャフト94の方向に移動可能である。
【0051】
流量制御バルブ91から噴霧された噴霧のりは面積制御用の絞り93を通過してシートSに塗布される。
【0052】
図13の例は、基本的に図11の実施例に近いが、シート幅方向に長手ののり付けを可能にするヘッドの例である。のりケース101の内部にはのり空間109があり、ガス圧により膨張をする風船110を内蔵している。この発生圧力が弁体104を押圧しているが、モータMがシャフトを回転してヘッド100aをシートに当接させると、ばね102に抗して弁体104を押し下げのりを染み出させる。
【0053】
図14は多少先に述べたが、転写型の印字ヘッド126と押し付け付着型ののりヘッド120とを同一のフレーム121に構成したものである。のりヘッド120は、ソレノイド122、カム123、ばね124と協働して上下される。
【0054】
(制御部の説明)
すでに述べたように、シートに対してののり付けや、のり付けされたシートのトレイへの載置などの各シーケンスにおいて、各主要個所に設置されたセンサからの信号に基づいてモータ等のアクチュエータが制御されている。この制御には制御手段が利用される。
【0055】
図15は一般的な制御用ブロック図を示したものであり、これに拘束されるものではない。本発明の要旨は最適なのり付けが可能となる構成であればよいのであって、プリンタ等画像形成装置に依存されない。また、その制御について図16から図19に説明をしたが、あくまでも動かし方の1例に過ぎず、発明者が提示した思想を拘束するものではない。たとえば、シーケンスコントロールを行うものがゲートアレイである必然性は無く、コンピュータコントロールでも、パネル介在の半手動でも、その思想を束縛しない。
【図面の簡単な説明】
図1は、本実施例の全体構成図である。
【0056】
図2は、レイアウト例である。
【0057】
図3は、本実施例ののり付けヘッド近傍図である。
【0058】
図4は、シート上面からのり付けし搬送する例の図である。
【0059】
図5は、のり付けヘッドの詳細図である。
【0060】
図6は、のり付けされたシートをトレイへ積載する図である。
【0061】
図7は、搬送積載のための粘着部を接着する説明図である。
【0062】
図8、図9は、積載する過程を示す図である。
【0063】
図10は、のり付けと積載とを同時に行う説明図である。
【0064】
図11は、のり付けを両面に行える例である。
【0065】
図12は、のり付けを霧状に行う例である。
【0066】
図13は、のり付けを霧状に行う例である。
【0067】
図14は、のり付けヘッドと印刷とを同一位置で行う例である。
【0068】
図15は、制御回路のブロック図である。
【0069】
図16、図17、図18、図19は、制御フローチャートの例である。
【0070】
図20は、マイクロカプセル利用の例である。
yy

Claims (4)

  1. 給紙部から供給されたシートに画像形成部で画像形成し排出部に排出する画像形成装置において、
    前記給紙部から排紙部に至るシート搬送経路中に設けられシート上に粘着層を形成する粘着層形成手段と、
    シートの搬送方向と直交する方向に前記粘着層形成手段を移動自在に支持するガイド手段と、
    前記ガイド手段に沿って前記粘着層形成手段を移動させる駆動手段と、
    少なくとも画像形成情報若しくは入力情報からの信号に応じてシート先端の任意箇所に粘着層を形成するように前記粘着層形成手段および前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記粘着層形成手段によって粘着層が形成されたシートは、前記ガイド手段と直交する方向に前記シート搬送経路に沿って搬送されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記粘着層形成手段は、シートに接して接着層を形成する接着層形成部と、該接着層形成部とシートとを離接させる離接手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成情報は前記シートのサイズ情報を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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