JP3108968B2 - 耐冷凍性及び耐油ちょう性を有するチーズの製造方法 - Google Patents

耐冷凍性及び耐油ちょう性を有するチーズの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍食品として油で揚
げるチーズの製造方法に関する。更に詳しくは、ナチュ
ラルチーズに溶融塩と酸化澱粉、エステル化澱粉及びエ
ーテル化澱粉から選ばれた一種以上の澱粉を添加混合
し、常法により加熱溶融して乳化することにより耐冷凍
性及び耐油ちょう性を有するチーズの製造方法を提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、耐油ちょう性を有するチーズに関
しては、ナチュラルチーズにアルブミンを1.0〜2.
0%添加して空揚げしても形崩れしないチーズの製造方
法(特開昭54−92654号)、原料チーズにマッシ
ュポテトあるいはこれと少量の澱粉を混ぜ、更にCMC
などを添加することによって熱による製品の崩壊性を防
止するチーズ加工食品の製造方法(特公昭45−319
2号)及びナチユラルチーズにα澱粉及びアルブミンと
溶融塩を添加混合し加熱溶融するチーズを主材とする製
菓・製パン用フィリング材の製造方法(特公昭63−7
4450号)等が提案されている。
【0003】しかしながら、このような従来の技術では
油ちょう(空揚げ)適性のあるチーズは得られるが、冷
凍・解凍後チーズの組織がボロボロになるという欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した如
き状況に鑑みなされたものであって、従来なかった耐冷
凍性と耐油ちょう性を兼ね備えた冷凍食品としてのチー
ズで冷凍解凍後の組織・体質が良好で且つ、油ちょう
(空揚げ)時に形崩れを起こさない耐冷凍性と耐油ちょ
う性を有するチーズの製造方法を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る耐冷凍性、
耐油ちょう性を有するチーズは、ナチュラルチーズに酸
化澱粉、エステル化澱粉及びエーテル化澱粉から選ばれ
た一種以上の澱粉を添加混合し、常法により加熱溶融し
て乳化することにより得られるものである。本発明にお
いて用いられる澱粉としては酸化澱粉、エステル化澱粉
及びエーテル化澱粉で、1.0〜15.0重量%、好ま
しくは5.0〜10.0重量%添加する。該澱粉の添加
量が15.0重量%をこえると体質が硬く組織が劣化し
チーズ特有の滑らかさがなくなると同時に風味の劣化を
生じる。又、添加量が1.0重量%より少ないと耐冷凍
性及び耐油ちょう性がなくなる。次に、溶融塩としては
リン酸塩及び/又はクエン酸塩で1.5〜3.0重量%
を加える。製品の最終水分が40〜60%になるよう調
整しナチュラルチーズに該澱粉及び該溶融塩を添加混合
し、常法により加熱溶融し乳化して冷却することにより
耐冷凍性及び耐油ちょう性を有するチーズを得ることが
できる。
【0006】次に、本発明のチーズの効果を明らかにす
るため下記の試験を行った。
【試験例1】チェダーチーズ1,000g、リン酸塩6
0gに酸化澱粉、エステル化澱粉又はエーテル化澱粉を
表1に示す割合で各々添加混合し、更に、最終製品の水
分を45%になるよう加水したものを常法により加熱溶
融し乳化して後冷却してチーズを製造した。該チーズを
耐冷凍性及び耐油ちょう性と官能検査による組織・体質
及び風味を各々調査した。結果を下記に示す。
【0007】
【表1】
【0008】上記の表1に於いて、耐冷凍性は、チーズ
を−20℃で1週間冷凍し解凍後、8℃における脆崩性
を評価し同時に組織・体質及び風味を官能検査した。次
に、油ちょう性は、チーズを5mm角に切断し180〜
200℃で3分間油ちょうして型崩れの状態を検査し
た。耐冷凍性及び耐油ちょう性の良否を下記の記号で示
す。 ◎・・・・良好 ○・・・・やや良好 △・・・・やや
不良 ×・・・・不良 以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。
【0009】
【実施例1】チェダーチーズ10kgにリン酸塩250
gと酸化澱粉1400gを添加混合し、更に製品水分が
45%になるように加水し、常法により加熱溶融し、乳
化して冷却固化した。得られたチーズは耐冷凍性及び耐
油ちょう性に優れたものであった。
【0010】
【実施例2】チェダーチーズ10kgにリン酸塩250
gとエステル化澱粉1400gを添加混合し、以下実施
例1と同様の方法で処理した。
【0011】
【実施例3】チェダーチーズ10kgにリン酸塩250
gとエーテル化澱粉1400gを添加混合し、以下実施
例1と同様の方法で処理した。
【0012】
【実施例4】ゴーダチーズ10kgにクエン酸ソーダ3
00gと酸化澱粉700g及びエステル化澱粉500g
を添加混合し、以下実施例1と同様の方法で処理した。
【0013】
【発明の効果】以上説明した様にナチュラルチーズに酸
化澱粉、エステル化澱粉及びエーテル化澱粉から選ばれ
た一種以上の澱粉を添加して常法によりチーズを製造す
ることにより耐冷凍性及び油ちょう性に優れ且つ組織体
質と風味の良好なチーズが得られる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナチュラルチーズに溶融塩と酸化澱粉、
    エステル化澱粉及びエーテル化澱粉から選ばれた一種以
    上の澱粉を添加混合し、常法により加熱溶融して乳化す
    ることを特徴とする耐冷凍性及び耐油ちょう性を有する
    チーズの製造方法。
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