JP3279956B2 - 冷凍スクランブルエッグの製造法 - Google Patents

冷凍スクランブルエッグの製造法

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JP3279956B2 JP13004397A JP13004397A JP3279956B2 JP 3279956 B2 JP3279956 B2 JP 3279956B2 JP 13004397 A JP13004397 A JP 13004397A JP 13004397 A JP13004397 A JP 13004397A JP 3279956 B2 JP3279956 B2 JP 3279956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍貯蔵に適した
やわらかい半生タイプのスクランブルエッグの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍スクランブルエッグは、スク
ランブルエッグの特徴であるやわらかさ、半生感、とろ
みが感じられなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解凍した時にスクラン
ブルエッグ独特の卵らしいやわらかさ、半生感、とろみ
を有し、調理仕立てのスクランブルエッグと同等の品質
を保持し、冷凍貯蔵に適した冷凍スクランブルエッグの
製造法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは冷凍スクラ
ンブルエッグの製造において加熱凝固させる卵部分をや
わらかく仕上げ、半生感、とろみを感じさせるクリーム
部分と混合させることにより、品質の改良効果があるこ
とを見いだし、さらに原料の配合割合および製造法につ
いて検討した結果、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、卵黄、卵白、油脂、
加工澱粉、粉乳、食塩を混合、加熱、凝固させた後、ミ
ンチ状にカットして卵部分を調製して、この卵部分と、
別に調製した油脂、加工澱粉、粉乳、食塩を混合、加
熱、糊化してなるクリーム部分とを混合した後、冷凍す
る冷凍スクランブルエッグの製造法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】加熱凝固させる卵部分として配合
する卵白、卵黄、加工澱粉、油脂をそれぞれ変更するこ
とにより様々な品質が得られるが、卵白量に対して卵黄
量の比率が60%(w/w)を越えると硬くなり15%
(w/w)未満の場合卵白のみの様なプリプリした食感
になり、スクランブルエッグとして好ましくない。
【0007】加熱凝固させる卵部分をやわらかくするた
め油脂の添加が必須で、卵黄および卵白に対して5〜3
0%(w/w)が適当である。5%(w/w)未満の場
合硬くボソボソした食感で、30%(w/w)を越える
とやわらかくなり過ぎ、かつ油脂量が多いため香味的に
も好ましくない。加工澱粉についても同様で卵黄および
卵白に対して1〜4%(w/w)が適当で配合しない場
合食感が硬くボソボソしており、4%(w/w)を越え
ると硬くなり過ぎ食感的に好ましくない。
【0008】加熱糊化してなるクリーム部分についても
油脂量、加工澱粉量をそれぞれ変更することにより様々
な品質が得られる。油脂量としてはクリーム部分に対し
て10%(w/w)未満ではクリームとしてのなめらか
さが無く、35%(w/w)を越えると油っぽくなり香
味的に好ましくない。加工澱粉量としてはクリーム部分
に対して2〜8%(w/w)が適当で、好ましくは2〜
5%(w/w)であり、2%(w/w)未満だとゆるく
なり過ぎて水っぽくなり、9%(w/w)以上の場合粘
度が高くなりすぎてもったりとした感じになりスクラン
ブルエッグの好ましい半生感が得られない。
【0009】加熱凝固させる卵部分と加熱糊化してなる
クリーム部分の混合比率については卵部分量に対してク
リーム部分が10〜30%(w/w)であることが好ま
しい。10%(w/w)未満の場合、全体的に硬すぎ、
もとめるやわらかさ、半生感、とろみが得られず、35
%(w/w)以上の場合、逆にやわらかすぎ、ゆるい感
じになる。
【0010】本発明に用いられる卵とは生卵よりの全
卵、卵黄、卵白のみならず通常の液卵(全卵、卵白、凍
結卵等)であっても良い。本発明に用いられる油脂は動
物性、植物性どちらでもよく、常温で液状、固体状いず
れでも使用可能であり、好ましくは、サラダ油、綿実
油、ナタネ油がよい。また、必要に応じて界面活性剤を
使用しても良い。
【0011】解凍後のスクランブルエッグらしい食感を
得るためには上記の条件を満たせばほぼ十分であるが、
香味、食感、組織を改良するために増粘剤(アラビアガ
ム、カラギーナン、ゼラチン、デキストリン、ペクチン
等)を併用すると、効果的である。また、必要に応じ
て、色素(カロチン、パプリカ、キサントフィル等)、
フレーバー(調味料、バターフレーバー、チーズフレー
バー等)も併用できる。
【0012】また本発明では、ミンチ状にした畜肉
(牛、豚,鶏等)、魚介類(ツナ、貝等)、野菜類(人
参、ジャガイモ、コーン、グリンピース等)を混合した
冷凍スクランブルエッグを製造することもできる。
【0013】
【実施例】以下に実施例に基づき、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明は、これらに限定されるものでは
ない。なお実施例中組成を示す%は重量%(w/w)を
表す。また、実施例中に用いた破断強度測定方法および
官能検査の方法は次の試験法を用いた。
【0014】試験法 破断強度測定 加熱凝固させた卵部分を−35℃で凍結して−18℃一
週間保管後、流水解凍したサンプル(厚さ12mm)を
試験試料とし、レオメーター(レオナー株式会社山電
製)を使用して、以下の条件で破断強度(g)を測定し
た。
【0015】球形プランジャー:直径8mm 圧縮速度:1mm/秒 本測定法は製品のテクスチャーに関係し、破断強度が小
さいほどやわらかなテクスチャーを示す。一試料につい
て10回測定し最大値と最小値を除いた平均値を測定値
とした。
【0016】官能検査 本発明によって得られた凍結したスクランブルエッグ製
品を−18℃一週間保管後、90℃、10分で解凍し官
能検査に供した。とろみ、半生感、やわらかさの3つの
検査項目について専門パネル10人で−2〜+2の5点
評価し、その平均値を官能検査の結果とし、官能評価値
とした。
【0017】実施例1 イ)表1の配合で卵黄、卵白、油脂、加工澱粉等からな
る卵部分原料を充分に混和し、ステンレス製容器に入
れ、密封し、90〜95℃ で20分加熱した後、取り
出し、ミンチ状にカットして、加熱凝固させた卵部分を
調製する。また別に表1の配合で油脂、加工澱粉等から
なるクリーム部分原料を充分に混和してクリーム部分を
調製する。この卵部分とクリーム部分とを混合した後、
袋詰めして−35℃で凍結させて冷凍スクランブルエッ
グ製品を製造する。 ロ)卵部分とクリーム部分とに分けずに最初から表1の
配合で卵黄、卵白、油脂、加工澱粉等からなる原料を混
合してステンレス製容器に入れ、密封し、90〜95℃
で20分加熱した後、取り出し、ミンチ状にカットし
た後、袋詰めして−35℃で凍結させて冷凍スクランブ
ルエッグ製品を製造する。
【0018】 表1 スクランブルエッグの配合 ───────────────────────────────── 卵部分 全卵 70 70 サラダ油 4 7 全脂粉乳 2 3 加工澱粉 2.5 3.1 食塩 0.32 0.4 水 1.18 16.5 ───────────────────────────────── クリーム部分 サラダ油 3 − 全脂粉乳 1 − 加工澱粉 0.6 − 食塩 0.08 − 水 15.32 − ───────────────────────────────── 計 100.0 100.0
【0019】イ、ロの方法で製造したスクランブルエッ
グ製品の官能検査を前記の方法により行った。結果を下
記に示す。 官能評価値 とろみ +2 −2 半生感 +2 −2 やわらかさ +2 −2
【0020】イとロでは、両者は配合上は全く同一だが
製造方法が異なる。製造方法の違いによる品質の差が官
能評価値に良く表れており、イが好ましい品質であるこ
とが例証された。
【0021】従って、加熱凝固させる卵部分と、加熱糊
化させるクリーム部分を別々に製造した後、混合、凍結
させた場合と、あらかじめ卵部分とクリーム部分を一緒
に配合し加熱凝固、凍結させた場合とでは、解凍後の品
質が明らかに異なり、前者がやわらかさ、半生感、とろ
みを感じさせるのに対し、後者はこれらの特徴が表れな
い。
【0022】実施例2 表2の配合により卵白に対する卵黄の比率を変えて実施
例1のイ法に準じて冷凍スクランブルエッグ製品を製造
した。製造の途中で調製した卵部分の破断強度を前記の
方法によって測定し、製造したスクランブルエッグ製品
の品質を前記の官能検査法により評価した。
【0023】 表2 卵黄比率を変えたスクランブルエッグの配合 A B C D E F G ──────────────────────────────────── 卵部分 卵黄比率(W/W%) 100 75 60 50 25 15 10 卵黄 35 30 26.2 23.3 14 9.1 6.4 卵白 35 40 43.8 46.7 56 60.9 63.6 綿実油 4 4 4 4 4 4 4 全脂粉乳 2 2 2 2 2 2 2 加工澱粉 2.5 2. 5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 食塩 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 水 1.18 1.18 1.18 1.18 1.18 1.18 1.18 ──────────────────────────────────── クリーム部分 綿実油 3 3 3 3 3 3 3 全脂粉乳 1 1 1 1 1 1 1 加工澱粉 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 食塩 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 水 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 ──────────────────────────────────── 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ────────────────────────────────────
【0024】A〜Gの配合で製造したスクランブルエッ
グ製品の破断強度測定および官能検査の結果を下記に示
す。 A B C D E F G 破断強度 517 421 375 343 275 248 238 官能評価値 −2 −2 +1.7 +2 +2 +1.8 −2
【0025】卵白量に対する卵黄量(卵黄比率(W/W
%))が75%以上になると硬くなりすぎてスクランブ
ルエッグらしい柔らかい食感が得られず、10%以下に
なると柔らかくはなるが、卵白を固めただけのようなプ
リプリした食感になり好ましくない。
【0026】実施例3 表3の配合により卵部分調製時の卵量に対する油脂量を
変えて実施例1のイ法に準じて冷凍スクランブルエッグ
製品を製造した。製造の途中で調製した卵部分の破断強
度を前記の方法によって測定し、製造したスクランブル
エッグ製品の品質を前記の官能検査法により評価した。
【0027】 表3 卵部分の油脂量を変えたスクランブルエッグの配合 A B C D E F G ──────────────────────────────────── 卵部分 油脂量(W/W%) 0 5 10 20 30 40 50 全卵 70 66.7 63.4 58.3 53.8 50 46.7 ナタネ油 0 3.3 6.6 11.7 16.2 20 23.3 全脂粉乳 2 2 2 2 2 2 2 加工澱粉 2 2 2 2 2 2 2 食塩 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 水 5.68 5.68 5.68 5.68 5.68 5.68 5.68 ──────────────────────────────────── クリーム部分 ナタネ油 3 3 3 3 3 3 3 全脂粉乳 1 1 1 1 1 1 1 加工澱粉 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 食塩 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 水 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 ──────────────────────────────────── 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
【0028】A〜Gの配合で製造したスクランブルエッ
グ製品の破断強度測定および官能検査の結果を下記に示
す。 A B C D E F G 破断強度 276 268 244 211 181 165 131 官能評価値 −2 +1.7 +2 +2 +2 −1.8 −2
【0029】卵部分調製時に油脂を全く加えないと、硬
くボソボソで食感が悪い。卵部分調製時の油脂量が30
%を越えると柔らかくはなるが、油臭がきつくなりスク
ランブルエッグらしい香味が損なわれる。
【0030】実施例4 表4の配合により卵部分調製時の卵量に対する加工澱粉
量を変えて実施例1のイ法に準じて冷凍スクランブルエ
ッグ製品を製造した。製造の途中で調製した卵部分の破
断強度を前記の方法によって測定し、製造したスクラン
ブルエッグ製品の品質を前記の官能検査法により評価し
た。
【0031】 表4 卵部分の加工澱粉量を変えたスクランブルエッグの配合 A B C D E F G ──────────────────────────────────── 卵部分 加工澱粉量(W/W%) 0 1 2 3 4 5 6 全卵 70 69.3 68.6 68 67.3 66.7 66 加工澱粉 0 0.7 1.4 2 2.7 3.3 4 全脂粉乳 2 2 2 2 2 2 2 サラダ油 4 4 4 4 4 4 4 食塩 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 水 3.68 3.68 3.68 3.68 3.68 3.68 3.68 ──────────────────────────────────── クリーム部分 サラダ油 3 3 3 3 3 3 3 全脂粉乳 1 1 1 1 1 1 1 加工澱粉 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 食塩 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 水 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 15.32 ──────────────────────────────────── 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
【0032】A〜Gの配合で製造したスクランブルエッ
グ製品の破断強度測定および官能検査の結果を下記に示
す。 A B C D E F G 破断強度 211 143 161 179 217 246 305 官能評価値 −2 +1.8 +2 +2 +1.6 −2 −2
【0033】卵部分調製時に加工澱粉を全く加えない
と、硬くボソボソして食感が悪い。卵部分調製時に加工
澱粉を5%以上添加すると硬く締まった感じになり、ス
クランブルエッグとして好ましい食感が得られない。
【0034】実施例5 表5の配合によりクリーム部分調製時のクリーム部分に
対する油脂量を変えて実施例1のイ法に準じて冷凍スク
ランブルエッグ製品を製造した。製造したスクランブル
エッグ製品の品質を前記の官能検査法により評価した。
【0035】 表5 クリーム部分の油脂量を変えたスクランブルエッグの配合 A B C D E F G H I ──────────────────────────────────── 卵部分 全卵 70 70 70 70 70 70 70 70 70 加工澱粉 2 2 2 2 2 2 2 2 2 全脂粉乳 2 2 2 2 2 2 2 2 2 サラダ油 4 4 4 4 4 4 4 4 4 食塩 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 水 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 ──────────────────────────────────── クリーム部分 油脂量(W/W%) 0 5 10 15 20 25 30 35 40 サラダ油 0 1 2 3 4 5 6 7 8 全脂粉乳 1 1 1 1 1 1 1 1 1 加工澱粉 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 食塩 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 水 18.32 17.32 16.32 15.32 14.32 13.32 12.32 11.32 10.32 ──────────────────────────────────── 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
【0036】A〜Iの配合で製造したスクランブルエッ
グ製品の官能検査を前記の方法により行った。結果を下
記に示す。 A B C D E F G H I 官能評価値 −2 −1.9 +1.6 +2 +2 +2 +2 +1.8 −2
【0037】クリーム部分調製時の油脂量が5%以下だ
と、できあがったスクランブルエッグの滑らかさ、半生
感が感じられず、クリーム部分調製時の油脂量が35%
以上を越えると油っぽくなり好ましくない。
【0038】実施例6 表6の配合によりクリーム部分調製時のクリーム部分に
対する加工澱粉量を変えて実施例1のイ法に準じて冷凍
スクランブルエッグ製品を製造した。製造したスクラン
ブルエッグ製品の品質を前記の官能検査法により評価し
た。
【0039】 表6 クリーム部分の加工澱粉量を変えたスクランブルエッグの配合 A B C D E F G H I ──────────────────────────────────── 卵部分 全卵 70 70 70 70 70 70 70 70 70 加工澱粉 2 2 2 2 2 2 2 2 2 全脂粉乳 2 2 2 2 2 2 2 2 2 サラダ油 4 4 4 4 4 4 4 4 4 食塩 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 0.32 水 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 1.68 ──────────────────────────────────── クリーム部分 加工澱粉量(W/W%) 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 サラダ油 3 3 3 3 3 3 3 3 3 全脂粉乳 1 1 1 1 1 1 1 1 1 加工澱粉 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 食塩 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 水 15.72 15.52 15.32 15.12 14.92 14.72 14.52 14.32 14.12 ──────────────────────────────────── 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
【0040】A〜Iの配合で製造したスクランブルエッ
グ製品の官能検査を前記の方法により行った。結果を下
記に示す。 A B C D E F G H I 官能評価値 −2 +1.6 +2 +2 +2 +2 +1.8 +1.8 −1.5
【0041】クリーム部分調製時の加工澱粉量が2%未
満の場合、できあがったスクランブルエッグの柔らか
さ、滑らかさが感じられず、クリーム部分調製時の加工
澱粉量が9%以上になると、糊っぽく、もったりして好
ましい品質とは云えない。
【0042】実施例7 表7、表8の配合により卵部分とクリーム部分を調製し
て、卵部分とクリーム部分との混合比率を変えて実施例
1のイ法に準じて冷凍スクランブルエッグ製品を製造し
た。製造したスクランブルエッグ製品の品質を前記の官
能検査法により評価した。
【0043】 表7 スクランブルエッグの配合 卵部分 クリーム部分 ───────────────────────────────── 全卵 87.5 サラダ油 15 加工澱粉 2.5 全脂粉乳 5 全脂粉乳 2.5 加工澱粉 3 サラダ油 5 食塩 0.4 食塩 0.4 水 76.6 水 2.1 ───────────────────────────────── 計 100.0 計 100.0
【0044】 表8 卵部分とクリーム部分との混合比率 A B C D E F G H ──────────────────────────────────── 卵部分 100 95 90 85 80 75 70 65 クリーム部分 0 5 10 15 20 25 30 35 ──────────────────────────────────── 計 100 100 100 100 100 100 100 100
【0045】A〜Hの配合で製造したスクランブルエッ
グ製品の官能検査を前記の方法により行った。結果を下
記に示す。 A B C D E F G H 官能評価値 −2 −2 +1.1 +2 +2 +2 +0.8 −2
【0046】卵部分に対するクリーム部分の配合が5重
量部以下の場合、好ましいとろみ、半生感が感じられ
ず、35重量部以上の場合、かなりゆるくなり、ベチャ
ベチャになる。卵部分とクリーム部分との混合比が9
0:10〜70:30であるとき好ましい製品が得られ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明により解凍後の品質が良く、やわ
らかさ、半生感、とろみを感じさせる冷凍スクランブル
エッグが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵黄、卵白、油脂、加工澱粉を混合して
    加熱凝固させミンチ状にカットした卵部分と油脂、加工
    澱粉を混合して、加熱糊化してなるクリーム部分とを、
    混合し、袋詰め、凍結することを特徴とする冷凍スクラ
    ンブルエッグの製造法。
  2. 【請求項2】 卵白に対して卵黄比率が15〜60%
    (w/w)であることを特徴とする請求項1記載の冷凍
    スクランブルエッグの製造法。
  3. 【請求項3】 加熱凝固させる卵部分調製時において卵
    黄および卵白に対して5〜30%(w/w)の油脂を混
    合することを特徴とする請求項1記載の冷凍スクランブ
    ルエッグの製造法。
  4. 【請求項4】 加熱凝固させる卵部分調製時において卵
    黄および卵白に対して1〜4%(w/w)の加工澱粉を
    混合することを特徴とする請求項1記載の冷凍スクラン
    ブルエッグの製造法。
  5. 【請求項5】 加熱糊化させるクリーム部分調製時にお
    いてクリーム部分に対して10〜35%(w/w)の油
    脂を混合することを特徴とする請求項1記載の冷凍スク
    ランブルエッグの製造法。
  6. 【請求項6】 加熱糊化させるクリーム部分調製時にお
    いてクリーム部分に対して2〜8%(w/w)の加工澱
    粉を混合することを特徴とする請求項1記載の冷凍スク
    ランブルエッグの製造法。
  7. 【請求項7】 加熱凝固させる卵部分と加熱糊化させる
    クリーム部分との混合比が90:10〜70:30であ
    ることを特徴とする請求項1記載の冷凍スクランブルエ
    ッグの製造法。
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