JP3108799B2 - 孔明けパンチ用紙押え - Google Patents

孔明けパンチ用紙押え

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JP3108799B2
JP3108799B2 JP06070069A JP7006994A JP3108799B2 JP 3108799 B2 JP3108799 B2 JP 3108799B2 JP 06070069 A JP06070069 A JP 06070069A JP 7006994 A JP7006994 A JP 7006994A JP 3108799 B2 JP3108799 B2 JP 3108799B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔明けパンチ用紙押え
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】B5とかA4などの規格紙に例えば二
穴、四穴あるいは36穴とかの孔を明ける場合に、この規
格紙を重ねた状態でずれないように押える必要がある。
従来の孔明けパンチ用紙押えとして、例えば実公昭58−
11515 号公報には、磁石板の吸引力を利用して紙を挟み
固定するものが開示されている。また、特開平6−79
5号公報には紙截断機用の紙押えが開示されている。こ
の紙押えは多数枚の積み重ねられた紙がずれないように
するために、紙押えの水平を保った状態で紙押えが垂直
方向に上下できるようにし、積み重ねられた紙を紙押え
で垂直方向から押すようにしたものである。その作動原
理は紙押えを押しつける力を利用して二本の作動杆の両
端に形成した傾斜面にその力を伝達することにより、紙
押えの任意の位置を押し下げても、紙押え全体が水平に
下がるようにしたものである。
【0003】また、特開平5−245794号公報にも
同様に、紙截断機用の紙押えが開示されており、紙押え
板とカッターホルダを案内するレールとを別個独立に設
け、このレールを介して紙押え板を押すことにより、レ
ール自体が水平方向への移動を伴って上下移動しても、
このレールによって押される紙押え板は垂直方向に上下
移動し、積み重ねられた紙をずらすことなく、保持する
ことができるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
磁石板を使用して紙を挟むようにしたものは、次のよう
な改良すべき問題がある。すなわち、紙を強く挟持する
ためには磁石板の磁力を強くしなけらばならい。しかし
ながら、磁石板の磁力をあまり強くすると磁石板を開い
て紙を挟み込む際に、磁力板の吸引力に打ち勝って磁石
板を開くための強い力が必要になり、また磁石板を相手
側の磁石板に近づけた時に、紙の位置決めが正確にされ
ていないうちに、互いに吸着されてしまうことがある。
また、この紙押えの使用状態においては、片手で磁石板
を開閉し、他の手で紙の位置決めを行なってその手で紙
を一時固定していなければならない。
【0005】このように、紙の位置決めあるいは積み重
ねの不揃いのまま、磁石板に紙が挟まれた場合には再度
磁石板を片手で開き、他の手でその紙を一時固定した状
態を維持し、片手で磁石板を閉じるといった具合に使い
勝手が悪いという問題がある。また、この問題を解消す
るために磁石板の磁力を弱くした場合には、磁石板によ
る紙の挟持力が弱くなるので、紙にパンチ孔を明ける際
に紙がずれることがあり、特に書類などでは孔の明け直
しができないので問題があり、やはりこの場合において
も使い勝手の点で改良すべき問題がある。
【0006】次に、特開平6−795号公報に開示され
ている紙押えは、紙押えを押えながらパンチ孔を明けな
ければならないので、この押える力が弱い場合には紙が
ずれたりして使い勝手の点で問題があり、また紙押えを
押しつける力を利用して、二本の作動杆の両端に形成し
た傾斜面にその力を伝達するための機構が複雑であり、
ある程度大掛かりな紙截断機には適していても、事務用
機器としての比較的簡単で、かつ、手軽な孔明けパンチ
用の紙押えとしてこれを適用するのは、孔明けパンチに
対してあまりにも大掛かり過ぎて不釣り合いであり、製
品全体としてのバランス上好ましくなく、また高価なも
のとなるという問題がある。
【0007】次に、特開平5−245794号公報に開
示された紙押えは、一端紙を押えた後は手を離してもそ
の状態を維持するのでこの点問題はないが、この紙押え
の場合も同様に、紙押え板とカッターホルダを案内する
レールとを別個独立に設け、このレールを介して紙押え
板を押すことにより、レール自体が水平方向への移動を
伴って上下移動しても、このレールによって押される紙
押え板は垂直方向に上下移動させる機構が大掛かりであ
り、事務用機器としての比較的簡単で、かつ、手軽な孔
明けパンチ用の紙押えとしてこれを適用するのは、孔明
けパンチに対してあまりにも大掛かり過ぎて不釣り合い
であり、製品全体としてのバランス上好ましくなく、ま
た高価なものとなるという問題がある。
【0008】本発明は事務用機器としての使い勝手をよ
くし、構造を簡単にして孔明けパンチ用紙押えとしてバ
ランスのとれた孔明けパンチ用紙押えを提供するもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る手段は、本体の裏面と上下移動可能に弾
性的に支持した紙押え板との間に本体の裏面に沿って移
動可能な二本のアームを設け、該紙押え板の両端に傾斜
面を形成すると共に、前記二本のアームのそれぞれの一
端に該傾斜面に沿って移動可能な楔部を形成し、該二本
のアームの他端を回転子に連結したことを特徴とするも
のである。
【0010】そして、上記課題を解決するための手段に
おいて、楔部に弾性力を持たせたり、あるいは楔部を水
平部と傾斜部の二股にし、楔部に弾性力を持たせるよう
にする。
【0011】そしてまた、上記課題を解決するための手
段およびこの手段における楔部に弾性力を付与したもの
において、アームの他端に連結孔を設け該連結孔に回転
子に設けた突起を嵌合し、二本のアームの他端を回転子
で連結する。
【0012】そしてまた、上記課題を解決するための手
段、この手段における楔部に弾性力を付与したものおよ
びアームの他端に連結孔を設け該連結孔に回転子に設け
た突起を嵌合し、二本のアームの他端を回転子で連結し
たものにおいて、紙押え板の両側面にガイド面を形成
し、該ガイド面に摺接するガイド面を本体の内側に形成
する。
【0013】そしてまた、上記課題を解決するための手
段、この手段における楔部に弾性力を付与したものおよ
びアームの他端に連結孔を設け該連結孔に回転子に設け
た突起を嵌合し、二本のアームの他端を回転子で連結し
たものにおいて、紙押え板の裏面に紙押え板の両側面に
形成したガイド面の下端よりも突出した紙押え脚を設け
る。
【0014】そしてまた、上記課題を解決するための手
段、この手段における楔部に弾性力を付与したものおよ
びアームの他端に連結孔を設け該連結孔に回転子に設け
た突起を嵌合し、二本のアームの他端を回転子で連結し
たものおよび紙押え脚を設けたものにおいて、本体に設
けたガイド面の一方側の下端から水平方向に伸びるパン
チガイドを一体に形成する。
【0015】
【作用】本発明はこのように構成したので次の通りの作
用がある。すなわち、本体の裏面と上下移動可能に弾性
的に支持した紙押え板との間に本体の裏面に沿って移動
可能な二本のアームを設けたので、弾性的に支持された
紙押え板によってアームが本体の裏面に常時押しつけら
れて、本体の裏面を案内面として利用することが可能に
なり、特別な案内面を形成することなく構造を簡単にし
てアームの移動を安定させ、アームを円滑に移動させる
ことが可能となる。
【0016】そして上記のように、アームは本体の裏面
と弾性的に支持された紙押え板に挟まれた状態で移動
し、この紙押え板の両端に傾斜面を形成すると共に、こ
の二本のアームのそれぞれの一端に、上記傾斜面に沿っ
て移動可能な楔部を形成したので、二本のアームの移動
により楔部が本体の裏面と紙押え板の両端に形成した傾
斜面との間に楔状に侵入させることが可能となり、また
弾性的に支持している紙押え板の弾性支持力に抗して楔
部を侵入させるので、紙押え板の両端を押し下げること
が可能になると共に、この楔部を介してアームが紙押え
板により本体の裏面に押しつけられ、この場合において
も本体の裏面を案内面としてアームを円滑に移動させる
ことができる。
【0017】そして、二本のアームを設けこの二本のア
ームの他端を回転子に連結したので、この回転子を回転
することにより、二本のアームを互いに離間接近する方
向に移動させることが可能になり、この二本のアームの
離間接近の移動により楔部を介して紙押え板の両端を同
期的に押し下げて、紙押え板を水平に押し下げることが
可能になる。
【0018】また、上記楔部に弾性力を持たせることに
より、あるいは楔部を水平部と傾斜部の二股にし、楔部
に弾性力を持たせることにより、楔部が本体の裏面と紙
押え板の間に移動して、紙押え板を押し下げた状態にお
いても、紙押え板を弾性的に支持している弾性力に抗し
て、紙押え板を確実に下降させることが可能になる。
【0019】そして更に、上記アームと回転子との連結
において、アームは弾性的に支持されている紙押え板に
よって、本体の裏面に常時押しつけられていることか
ら、アームの他端に設けた連結孔に回転子に設けた突起
を嵌合するだけで、突起が連結孔から外れることなく、
その嵌合状態を維持することができるので、特別な連結
構造を設けることなく簡単な構造で二本のアームの他端
を回転子で連結することが可能になる。
【0020】そしてまた、上記紙押え板の両側面にガイ
ド面を形成し、このガイド面に摺接するガイド面を本体
の内側に形成したので、紙押え板の幅方向の傾きを拘束
し、紙押え板と本体の裏面との間の平行状態を維持しな
がら紙押え板を上下動させることが可能になる。また、
本体の内側をガイド面に利用しているので、特別なガイ
ド機構を設ける必要はなく、本体、アームおよび紙押え
板の構造を単純化することが可能になる。
【0021】そしてまた、上記紙押え板の裏面に紙押え
板の両側面に形成したガイド面の下端よりも突出した紙
押え脚を設けたので、つまみにより回転子を回転し、ア
ームを移動し、楔部を介して紙押え板を下降して紙を押
える時に、突出した紙押え脚により最初に紙を押えるこ
とが可能となる。また、上記楔部の弾性力との相乗作用
により、例え一枚の紙でも確実に押えることが可能とな
る。
【0022】そしてまた、上記本体に設けたガイド面の
一方側の下端から水平方向に伸びるパンチガイドを一体
に形成するこのにより、パンチガイドで形成されている
隙間の終端まで紙を挿入し、次につまみを回転して紙を
固定し、パンチガイドにパンチを添わせて孔明けするこ
とができ、事務機器としての使い勝手を向上することが
可能であると共に、事務用機器としての比較的簡単で、
かつ、手軽な孔明けパンチ用の紙押えとしてバランスの
取れた事務機器にすることが可能になる。
【0023】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。図
1は紙押え板1に二本のアーム2を組み付けた状態を示
しており、アーム2の一端に設けた楔部 201が紙押え板
1の両端に形成した傾斜面 101に係合し、アーム2の他
端は回転子3に連結されている。次に、これら紙押え板
1、アーム2および回転子3について更に詳しく説明す
る。
【0024】図18および図19に示すように、紙押え板1
の両端は傾斜面 101が形成された凹部になっており、こ
の凹部の底部 102は水平になっている。この傾斜面 101
と底部 102からなる凹部の外側にはフランジ部 103が設
けられており、このフランジ部 103の上面と基準面 108
との間には段差H1 が設けられている。この段差H1
アーム2の厚みに略等しい高さになっており、フランジ
部 103の上面が後で説明する本体の裏面に当接した状態
で、アーム2が移動できるような空間を形成するように
なっている。また、このフランジ部 103にはガイド孔 1
04が明けられている。 105は紙押え脚であり底部 102の
底部外面からH2 だけ突出している。
【0025】この紙押え脚 105について、図19をB−B
線で縦断面した図13により更に詳しく説明すると、この
紙押え脚 105は紙押え板1の裏面に二本突出した状態で
設けられており、紙押え板1のガイド面 110の下端より
2 だけ突出している。そして、矢印(イ)の方向から
紙が挿入される側の紙押え脚 105には、差し込まれる紙
の先端が紙押え脚 105に引っかからないようにガイドリ
ブ 109が設けられている。また、この紙押え脚 105は基
準面 108の幅方向に対して中央部に設けられており、紙
押え板1を補強していると共に、矢印(イ)方向から差
し込まれた紙をまず最初に、H2 だけ突出している紙押
え脚 105で二か所押えて固定した後に、次にガイド面 1
10の下端の二か所で押えるようにしている。
【0026】上記のように矢印(イ)方向から差し込ま
れた紙は二本の紙押え脚 105の下端と、ガイド面 110の
下端の合計四か所で押えられるようになっているが、紙
押え脚 105およびガイド面 110の高さ方向の寸法誤差に
より、このような複数箇所をすべて本体カバー8の表面
に当接させるのは困難である。例えば図21に示すよう
に、ガイド面 110の高さ寸法が規定寸法よりも幾分高い
場合には、本体カバー8に設けた紙押え溝 801の底と紙
押え脚 105の下端との間に寸法Yだけ隙間ができるし、
また、紙押え脚 105の高さ寸法が規定寸法よりも幾分高
い場合には、本体カバー8の表面とガイド面 110の下端
との間に隙間Xが生じることになる。
【0027】しかしながら、図20および図21に示すよう
に、紙押え脚 105をガイド面 110の下端よりも突出さ
せ、本体カバー8に紙押え溝 801を設けて突出している
紙押え脚 105の下端をこのガイド溝 801内に入れるよう
にすることにより、図20に示すように例え紙押え脚 105
の下端と紙押え溝 801の底との間に隙間があっても、こ
の間に押え込まれている紙Pは図示のように変形させら
れるので、紙押え脚 105の角部(ロ)と紙押え溝 801の
角部(ハ)に引っかかるようになり、あるいはこのよう
に紙Pを変形させることにより、紙Pを差し込み方向に
引ぱった時に紙をしごくようになって抵抗が生じ、紙差
し込み方向に対して紙Pを固定することができるように
なっている。
【0028】また逆に紙押え脚 105が紙押え溝 801に密
着して、ガイド面 110の下端が本体カバー8の表面から
離れた状態にあっても、紙Pは紙押え脚 105の下端と紙
押え溝 801の底との間に固く挟持されるので、紙Pは差
し込み方向に対して固定されることになる。このよう
に、紙押え脚 105をガイド面 110の下端よりも突出さ
せ、本体カバー8に紙押え溝 801を設けて紙押え脚 105
の下端を入れることにより、紙押え脚 105およびガイド
面 110の高さ方向に寸法誤差があっても、紙Pを固定す
ることができるので、上記寸法誤差を許容することがで
き、紙押え板1の加工を容易にすることができる。
【0029】図19に示すように、紙押え板1の中央には
逃げ穴 107が設けられており、この逃げ穴 107を中心と
する曲率半径を有する逃げ穴 106が設けられている。す
なわち、図14および図15に示す回転子3には腕部 301が
設けられており、この腕部 301の裏面には突起 303が設
けられ、この突起 303の距離Lを直径とする曲率半径で
逃げ穴 106が形成されている。これにより、突起 303の
先端がこの逃げ穴 106内まで突出できるようになってい
る。そして、この回転子3の中心には四角孔 302が明け
られている。また、図2に示すようにこの回転子3を歯
車(ピニオン)にして、アーム2に形成したラック207
に噛み合うようにし、アーム2を互いに離間接近するよ
うにしてもよい。この回転子3を使用した場合には本体
4の裏面にアーム2をガイドするためのガイド部 408を
設ける。
【0030】次に図16および図17を用いてアーム2につ
いて説明する。アーム2の一端側には楔部 201が形成さ
れており、この楔部 201は紙押え板1の両端に設けた傾
斜面101の傾斜角度と等しい傾斜角度の傾斜部 202と水
平部 203とで二股状に形成されている。このように傾斜
部 202と水平部 203により二股状に楔部 201を形成する
ことにより、楔部 201にある程度の弾性力を持たせるよ
うにしている。また、傾斜部 202の先端部には幅Wの水
平面 206が形成されており、この水平面 206は紙押え板
1の基準面 108に摺接するようになっており、傾斜部 2
02の先端部の摩耗の軽減とアーム3の移動を円滑にして
いる。
【0031】また、紙押え板1の両端に形成した底部 1
02の部分にこの水平面 206が納まるようになっている。
楔部 201側にはガイド長孔 204があけられている。この
ように楔部 201側にガイド長孔 204を設けることによ
り、アーム2が移動した時に楔部 201のふらつきをなく
すと共に、アーム2先端の揺動を許容して、アーム2の
先端を回転子3に連結することができるようになり、楔
部 201と紙押え板1の両端に設けた傾斜面 101との間の
摺動および基準面 108との間の摺動が安定した状態で円
滑に行えるようになっている。
【0032】また、楔部 201とは反対側の端部には連結
孔 205が明けられており、この連結孔 205に回転子3の
突起 303が嵌合するようになっている。そして、図15に
示す突起 303の高さH3 は少なくともアーム2の厚みt
よりも高くなっていて、連結孔 205を貫通して穴 106
(図18参照)に突起 303の先端を逃がすことにより、連
結孔 205と突起 303の係合状態を確実なものにしてい
る。また、図2で説明したように回転子3に歯車を使用
した場合には、この連結孔 205は不要であり、その代わ
りに図2に示すように回転子3に噛み合うラック 207を
設ける。
【0033】図11は紙押え板1とアーム2を本体4に組
み付けた状態を部分的に示した図である。この図11にお
いて紙押え板1の両端に設けたフランジ 103に明けたガ
イド孔 104が(図19参照)、本体4の裏面に設けたガイ
ドピン 401に差し込まれ、このガイドピン 401に圧縮コ
イルバネ7を挿入して、ガイドピン 401に設けたねじ孔
にねじ5を螺合し、バネ押え6をガイドピン 401の端部
に締結することにより、紙押え板1の両端を弾性的に支
持している。また、アーム2に設けたガイド長孔 204は
本体4の裏面に設けられたガイドピン 402に嵌合してい
る。
【0034】図11の状態は回転子3の回転によってアー
ム2を移動し、楔部 201が本体4の裏面と傾斜面101 と
の間に楔状に侵入して傾斜面 101から抜け出ることによ
り、圧縮コイルバネ7を押し縮めながら紙押え板1の両
端を押し下げ、楔部 201の傾斜部 202の水平部 206が、
紙押え板1の基準面 108に摺接している。そして、楔部
201の傾斜部 202と水平部 203との間に弾性力があるの
で、本体カバー8に設けた紙押え溝 801に、紙押え脚 1
05の先端を圧着することができるようになっていると共
に、楔部 201の弾性力により差し込まれる紙の枚数に対
応できるようになっている。また、このように楔部 201
に弾性力を持たせることにより、差し込まれる紙の枚数
が多くなっても、本体4の裏面と紙押え板1との間を押
し広げようとする力を少なくして、本体4および紙押え
板1に働く力を軽減し、本体4および紙押え板1を薄い
材料として、全体の重量を軽減することができるように
なる。
【0035】また、この状態においては、楔部 201の弾
性力および圧縮コイルバネ7の弾性力により、楔部 201
の水平部 203が本体4の裏面に圧接されているので、ア
ーム2は本体4の裏面に圧接された状態で、本体4の裏
面と紙押え板1の基準面 108との間に保持され、回転子
3に設けた突起 303とアーム2の先端に設けた連結孔20
5との間の嵌合状態が維持されるようになっている。し
たがって、アーム2の組付けにおいてはアーム2の連結
孔 205に回転子3の突起 303を差し込むだけでよく、組
み立てを容易にすることができるようになっている。
【0036】次に、図12は本体4を縦断面して示した図
であり、この本体4には図19に示す幅W1 の紙押え板1
のガイド面 110(図13参照)が摺接可能なように、幅W
2 の間隔をおいて垂直のガイド面 403が形成されてお
り、紙押え板1はこのガイド面403にガイドされて水平
状態を保ちながら上下動するようになっている。そし
て、紙が挿入される矢印(イ)側の入口側のガイド面 4
03は、本体カバー8との間に紙を挿入するための隙間C
が形成されるようにその高さH4 が低くなっており、反
対側のガイド面 403は同じく紙を挿入するための隙間C
が形成されるように、パンチガイド部(またはパンチゲ
ージ部) 405が水平に伸びた状態になっている。
【0037】そして、ガイド面 403からパンチガイド部
405につながる角部 404は、矢印(イ)方向から隙間C
に挿入されてくる紙が引っかからないように傾斜してお
り、また、紙挿入入口側のガイド面 403の下端も、挿入
されてくる紙が引っかからないように、その下端に丸み
を持たせている。また、本体4には回転子3の厚みにほ
ぼ等しい深さの凹部 406が設けられている。 407は次に
説明するつまみのボス部が嵌合される孔である。
【0038】図10は組み立てた状態を示した図であり、
つまみ9のボス部 901が孔 407に嵌合しており、角柱部
902が凹部 406に嵌め込まれている回転子3の四角孔 3
02(図14参照)に嵌め込まれている。また回転子3の突
起 303がアーム2の連結孔 205(図16参照)に貫通した
状態で嵌め込まれている。またつまみ9と回転子3は図
7に示すように、つまみ9の角柱部 902に回転子3の四
角孔 302を嵌合した後に、つまみ9に設けたネジ孔にネ
ジ10を螺合して止め板11を角柱 902の頂部に締結するこ
とにより結合されている。
【0039】また、紙押え板1がスプリング7によって
押し上げられた状態で、回転子3に設けた突起 303の先
端が穴 106の部分に逃げるようになっており、また、ネ
ジ10の頭部は穴 107の部分に逃げるようになっている。
また図9に示すように、紙押え溝 801の端部 802は、挿
入されてくる紙の先端が引っかからないように傾斜面に
なっている。図10において、つまみ9にはつまみ9を回
しやすいようにするために、指を引っかけるための引っ
かけ部 903がつまみ9に一体に設けられている。
【0040】あるいは図5に示すように、引っかけ部 9
03の代わりに腕 904を設け、この腕904の裏面に突起 90
5を突出し、一方図6に示すようにこの突起 905が係合
して腕 904の動きをロックするロック穴 906を本体4の
表面に複数形成する。このロック穴 906はつまみ9の中
心を回転半径として移動する突起 905が描く軌跡上に設
けられている。そして、この引っかけ部 903あるいは腕
904の向きによりアーム2の状態が判るようになってい
る。図7は図4のE−E線における縦断面図であり、本
体カバー8は本体4の底部にネジ12にて取りつけられて
いる。
【0041】次に組み立てについて説明する。先ず、つ
まみ9のボス部 901を本体4に開けた孔 407に嵌合した
後に、回転子3の四角孔 302をつまみ9の角柱部 902に
嵌合する。次に、アーム2の一端に明けた連結孔 205を
回転子3の腕 301に設けた突起 303に嵌合すると共に、
ガイド長孔 204をガイドピン 402に嵌合した後に、止め
板11をネジ10にて角柱部 902の頂部に締結することによ
り、アーム2を本体4の裏面に取り付ける。次に、紙押
え板1のフランジ部 103に明けた孔 104をガイドピン 4
01に挿入し、圧縮コイルバネ7をガイドピン7に差し込
んで止め板5をネジ5にてガイドピン 401の頂部に締結
する。そして最後に本体カバー8をネジ12にて本体1の
底部に締結することにより組み立てが完了する。
【0042】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて、次に説明する。先ず、孔明けに際しての紙押えの
動作について説明する。つまみ9をまわして角柱 902と
四角孔 302との嵌合により回転子3を回転し、アーム2
を図1の実線の状態にする。この状態ではアーム2の一
端に設けた楔部 201の傾斜部 202が図7に示すように、
本体4の両端部に設けた傾斜面 101と接触しており、紙
押え板1は圧縮コイルバネ7により押し上げられて、図
9に示すように紙を挿入するための隙間Cがガイド面 4
03の下端と本体カバー8との間に形成された状態になっ
ている。また、この状態ではつまみ9に設けた引っかけ
部 903がアーム2の軸線方向を向くようにしておくこと
により、この状態を指先の感覚で判るようになってい
る。
【0043】次に、この隙間Cを通して通矢印(イ)の
方向からパンチガイド 405で形成されている隙間Cの終
端まで紙を差し込んで位置決めをし、つまみ9を回転し
てアーム2を仮想線の2′の位置に互いに接近する方向
へ移動することにより、紙押え板1の両端に設けた傾斜
面 101と本体4の裏面との間に楔部 201が同期的に楔状
に侵入し、圧縮コイルバネ7の弾性力に抗して紙押え板
1の水平姿勢を維持した状態で押し下げ、紙を本体カバ
ー8に押しつけて固定する。
【0044】このように、回転子3を回転してアーム2
が互いに接近する方向にアーム2を移動させた場合に、
アーム2の連結孔 205側の端部が横方向に移動するが、
アーム2に設けたガイド長孔 204が本体4の裏面に設け
たガイドピン 402に嵌合しているので、楔部 201の横方
向のずれをなくすことができ、傾斜面 101と本体4の裏
面との間に楔部 201を楔状に侵入させることができる。
そして、パンチガイド405に形成したパンチガイド部 40
8に図示省略のパンチをガイドさせて孔明けを行う。こ
のように、紙押えの操作としては、隙間Cに紙を挿入し
つまみ9を回転するという極く簡単な操作でよく、事務
機器としての操作性がよい。この動作は回転子3を図2
に示すように歯車にしてアーム2に設けたラック 207に
噛み合わせることによっても得ることができる。
【0045】次に、各部の作用について詳しく説明す
る。図7および図11において、本体4の裏面と上下移動
可能に圧縮コイルバネ7で弾性的に支持した紙押え板1
との間に本体4の裏面に沿って移動可能な二本のアーム
2を設けたので、図7に示すように楔部 201が傾斜面 1
01に接触し、紙押え板1が圧縮コイルバネ7で押し上げ
られている状態、および図11に示すように楔部 201によ
って紙押え板1が押し下げられている状態においても、
弾性的に支持された紙押え板1によってアーム2が本体
4の裏面に押しつけられて、本体4の裏面を案内面とし
て利用することができ、特別な案内面を形成することな
く構造を簡単にしてアーム2の移動を安定させ、アーム
2を円滑に移動させることが可能になる。
【0046】そして上記のように、アーム2は本体4の
裏面と圧縮コイルバネ7により弾性的に支持された紙押
え板1に挟まれた状態で移動し、この紙押え板1の両端
に傾斜面 101を形成すると共に、この二本のアーム2の
それぞれの一端に、上記傾斜面 101に沿って移動可能な
楔部 201を形成したので、二本のアーム2の移動により
楔部 201が本体4の裏面と紙押え板1の両端に形成した
傾斜面 101との間に楔状に侵入させることができ、また
圧縮コイルバネ7の弾性力に抗して楔部 201を侵入させ
るので、紙押え板1の両端を押し下げることが可能にな
ると共に、この楔部 201を介してアーム2が紙押え板1
により本体4の裏面に押しつけられ、この場合において
も本体4の裏面を案内面としてアーム2を円滑に移動さ
せることが可能になる。
【0047】そして、二本のアーム2を設けこの二本の
アーム2の他端を回転子3に連結したので、図1に示す
ように、この回転子3を回転することにより、図中にお
いて実線の状態から仮想線の状態に、またその逆の状態
に二本のアーム2を互いに離間接近する方向に移動させ
ることが可能になり、この二本のアーム2の離間接近の
移動により楔部 201を介して紙押え板1の両端を同期的
に押し下げて、紙押え板1を水平に押し下げることが可
能になる。これにより、積み重ねられた紙をずらすこと
なく紙押え板1で紙を押えることが可能になる。また、
つまみ9を回転させるという簡単な操作でアーム2を移
動し、紙押え板1を上下動させることが可能になる。こ
の作用は回転子3を図2に示すように歯車にしてアーム
2に設けたラック 207に噛み合わせることによっても得
ることができる。
【0048】また、上記楔部 201に弾性力を持たせるこ
とにより、あるいは図17に示すように、楔部 201を水平
部 203と傾斜部 202の二股にし、楔部 201に弾性力を持
たせることにより、楔部 201が図11に示すように本体4
の裏面と紙押え板1の基準面108との間に移動して、紙
押え板1を押し下げた状態においても、紙押え板1を弾
性的に支持している圧縮コイルバネ7の弾性力に抗し
て、図10に示すように紙押え脚 105を本体カバー8に設
けた紙押え溝 801の底部に押しつけることができ、紙押
え板1を確実に下降させて孔明けされる紙を確実に押え
ることが可能になると共に、紙の枚数が多くなっても楔
部 201の弾性力により紙押え板1の上方への移動が許容
されるので、紙の枚数が一枚から多数枚まで対応させる
ことが可能になる。
【0049】そして更に、上記アーム2と回転子3との
連結において、アーム2は圧縮コイルバネ7にて弾性的
に支持されている紙押え板1によって、本体4の裏面に
常時押しつけられていることから、アーム2の他端に設
けた連結孔 205に回転子3に設けた突起 303を嵌合する
だけで、突起 303が連結孔 205から外れることなく、そ
の嵌合状態を維持することができるので、特別な連結構
造を設けることなく簡単な構造で二本のアーム2の他端
を回転子3で連結することが可能になり、このようにア
ーム2に設けた連結孔 205に回転子3に設けた突起 303
を嵌合するだけでよいので、本体4、回転子3、アーム
2および紙押え板1の構造が単純化されて、これらの部
品を金型で作れるようになって大量生産することが可能
になり、かつ、その組立性を向上することが可能にな
る。また、回転子3を図2に示すように歯車にしてアー
ム2に設けたラック 207に噛み合わせることによっても
同様の作用を得ることができる。
【0050】そしてまた、上記紙押え板1の両側面にガ
イド面 110(図13参照)を形成し、このガイド面 110に
摺接するガイド面 403(図12参照)を本体4の内側に形
成したので、紙押え板1の幅方向の傾きを拘束し、紙押
え板1の基準面 108と本体4の裏面との間の平行状態を
維持しながら紙押え板1を上下動させることができ、紙
押え板1の基準面 108と本体4の裏面との間に挟まれて
移動するアーム2の移動を円滑することが可能になる。
また、本体4の内側をガイド面 403に利用しているの
で、特別なガイド機構を設ける必要はなく、本体4、ア
ーム2および紙押え板1の構造が単純化されて、これら
の部品を金型で作れるようになって大量生産することが
可能になり、かつ、その組立性を向上することが可能に
なると共に、簡単な構造で紙押え板1の上下動を円滑に
行うことが可能になる。
【0051】そしてまた、図13に示すように、上記紙押
え板1の裏面に紙押え板1の両側面に形成したガイド面
110の下端よりも突出した紙押え脚 105を設けたので、
つまみ9により回転子3を回転し、図1に示すようにア
ーム2を仮想線の位置に移動し、楔部 201を介して紙押
え板1を下降して紙を押える時に、突出した紙押え脚10
5により最初に紙を押えることができ、このれにより積
み重ねられた紙をずらすことなく押えることが可能にな
る。
【0052】これについて更に詳しく説明すると、図9
に示すように紙押え板1を圧縮コイルバネ7で押しあげ
た状態で、矢印(イ)方向から隙間Cに紙を挿入した後
に、つまみ9にて回転子3を回転し紙押え板1を下降す
る。この紙押え板1の下降の過程において、紙押え脚 1
05がガイド面 403の下端よりも突出しているので、紙押
え脚 105の下端が最初に紙に当接し、紙を押えて固定す
ることができる。図10に示すように、本体カバー8に紙
押え溝 801が設けられている場合には、突出している紙
押え脚 105で紙を押えて固定し、次にガイド面 403の下
端で紙押え脚 105の両側を押えることにより、より強固
に紙を押えることができる。
【0053】また、上記楔部 201の弾性力との相乗作用
により、例え一枚の紙でも確実に押えることが可能にな
る。そして、楔部 201に弾性力がなくても、回転子3を
図2に示すように歯車にしてアーム2に設けたラック 2
07に噛み合わせた場合、および図5、図6に示すように
腕 904をロック穴 906でロックするようにした場合に
は、本体4の裏面と紙押え板1の両端に形成した傾斜面
101に楔部 201を侵入させ、楔部 201を傾斜面 101の途
中で停止しても、アーム2独自での移動はないので、紙
押え板1の下降位置を紙の積み重ね高さに応じて任意の
位置に停止させた状態で、紙を押しつけることができ、
紙のあらゆる積み重ね高さに対応することが可能にな
る。
【0054】そしてまた、図9に示すように上記本体4
に設けたガイド面 403の一方側の下端から水平方向に伸
びるパンチガイド 405を一体に形成するこのにより、紙
を矢印(イ)方向からパンチガイド 405で形成されてい
る隙間Cの終端まで挿入し、次につまみ9を回転して紙
を固定し、パンチガイド 405に図示省略のパンチを添わ
せて孔明けすることができ、事務機器としての使い勝手
を向上することが可能となる。また、図3〜図6に示す
ように、事務用機器としての比較的簡単で、かつ、手軽
な孔明けパンチ用の紙押えとしてバランスの取れた事務
機器にすることが可能である。図4および図6に示すパ
ンチガイド 405は四穴および二穴のものを例示している
が、例えば実公昭58-11515号公報に開示されているよう
に、パンチの先端に設けた突起を係合して位置決めする
凹部を設けた三十六穴のパンチガイドを適用することも
可能である。また、ここで使用される材料は合成樹脂で
あり、例えば高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、耐
衝撃ポリスチレン、ABS樹脂、メタクリル樹脂、酪酢
酸セルロース、ガラス強化不飽和ポリエステル、ガラス
強化エポキシ樹脂などである。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、本体
の裏面と上下移動可能に弾性的に支持した紙押え板との
間に本体の裏面に沿って移動可能な二本のアームを設け
たので、弾性的に支持された紙押え板によってアームが
本体の裏面に常時押しつけられて、本体の裏面を案内面
として利用することができ、特別な案内面を形成するこ
となく構造を簡単にしてアームの移動を安定させ、アー
ムを円滑に移動させることができる。
【0056】そして上記のように、アームは本体の裏面
と弾性的に支持された紙押え板に挟まれた状態で移動
し、この紙押え板の両端に傾斜面を形成すると共に、こ
の二本のアームのそれぞれの一端に、上記傾斜面に沿っ
て移動可能な楔部を形成したので、二本のアームの移動
により楔部が本体の裏面と紙押え板の両端に形成した傾
斜面との間に楔状に侵入させることができ、また弾性的
に支持している紙押え板の弾性支持力に抗して楔部を侵
入させるので、紙押え板の両端を押し下げることができ
ると共に、この楔部を介してアームが紙押え板により本
体の裏面に押しつけられ、この場合においても本体の裏
面を案内面としてアームを円滑に移動させることができ
る。
【0057】そして、二本のアームを設けこの二本のア
ームの他端を回転子に連結したので、この回転子を回転
することにより、二本のアームを互いに離間接近する方
向に移動させることができ、この二本のアームの離間接
近の移動により楔部を介して紙押え板の両端を同期的に
押し下げて、紙押え板を水平に押し下げることができ
る。これにより、積み重ねられた紙をずらすことなく紙
押え板で紙を押えることができる。
【0058】また、上記楔部に弾性力を持たせることに
より、あるいは楔部を水平部と傾斜部の二股にし、楔部
に弾性力を持たせることにより、楔部が本体の裏面と紙
押え板の間に移動して、紙押え板を押し下げた状態にお
いても、紙押え板を弾性的に支持している弾性力に抗し
て、紙押え板を確実に下降させて孔明けされる紙を確実
に押えることができる。
【0059】そして更に、上記アームと回転子との連結
において、アームは弾性的に支持されている紙押え板に
よって、本体の裏面に常時押しつけられていることか
ら、アームの他端に設けた連結孔に回転子に設けた突起
を嵌合するだけで、突起が連結孔から外れることなく、
その嵌合状態を維持することができるので、特別な連結
構造を設けることなく簡単な構造で二本のアームの他端
を回転子で連結することができ、このようにアームに設
けた連結孔に回転子に設けた突起を嵌合するだけでよい
ので、本体、回転子、アームおよび紙押え板の構造が単
純化されて、これらの部品を金型で作れるようになって
大量生産することができ、かつ、その組立性を向上する
ことができる。
【0060】そしてまた、上記紙押え板の両側面にガイ
ド面を形成し、このガイド面に摺接するガイド面を本体
の内側に形成したので、紙押え板の幅方向の傾きを拘束
し、紙押え板と本体の裏面との間の平行状態を維持しな
がら紙押え板を上下動させることができ、紙押え板の基
準面と本体の裏面との間に挟まれて移動するアームの移
動を円滑にすることができる。また、本体の内側をガイ
ド面に利用しているので、特別なガイド機構を設ける必
要はなく、本体、アームおよび紙押え板の構造が単純化
されて、これらの部品を金型で作れるようになって大量
生産することができ、かつ、その組立性を向上すること
ができると共に、簡単な構造で紙押え板の上下動を円滑
に行うことができる。
【0061】そしてまた、上記紙押え板の裏面に紙押え
板の両側面に形成したガイド面の下端よりも突出した紙
押え脚を設けたので、つまみにより回転子を回転し、ア
ームを移動し、楔部を介して紙押え板を下降して紙を押
える時に、突出した紙押え脚により最初に紙を押えるこ
とができ、このれにより積み重ねられた紙をずらすこと
なく押えることができる。また、上記楔部の弾性力との
相乗作用により、例え一枚の紙でも確実に押えることが
できる。そして、本体の裏面と紙押え板の両端に形成し
た傾斜面に楔部を侵入させ、かつ、アームは弾性的に支
持されている紙押え板により楔部の侵入にて本体の裏面
に圧接されるので、楔部を傾斜面の途中で停止しても、
アーム独自での移動はなく、紙押え板の下降位置を紙の
積み重ね高さに応じて任意の位置に停止させた状態で、
紙を押しつけることができ、紙のあらゆる積み重ね高さ
に対応することができる。
【0062】そしてまた、上記本体に設けたガイド面の
一方側の下端から水平方向に伸びるパンチガイドを一体
に形成するこのにより、パンチガイドで形成されている
隙間の終端まで紙を挿入し、次につまみを回転して紙を
固定し、パンチガイドにパンチを添わせて孔明けするこ
とができ、事務機器としての使い勝手を向上することが
できると共に、事務用機器としての比較的簡単で、か
つ、手軽な孔明けパンチ用の紙押えとしてバランスの取
れた事務機器にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す平面図である。
【図2】本発明の他の実施例の要部を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の実施例の正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】本発明の他の実施例の正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図4のE−E線における縦断面図である。
【図8】図4の左側面図である。
【図9】図4および図6のG−G線で縦断面し紙押え板
が上昇している状態を示す図である。
【図10】図4および図6のF−F線で縦断面し紙押え
板が下降している状態を示す図である。
【図11】図7における要部を拡大して示した図であ
る。
【図12】図9の本体のみの縦断面を示す図である。
【図13】図19のB−B線における縦断面である。
【図14】図1における回転子を拡大して示した平面図
である。
【図15】図14のC−C線における縦断面図である。
【図16】図1におけるアームを拡大して示した平面図
である。
【図17】図16のD−D線における縦断面図である。
【図18】図19のA−A線における縦断面図である。
【図19】図1における紙押え板を拡大して示した平面
図である。
【図20】図10における紙押え脚部を部分拡大して示し
た図である。
【図21】図10における紙押え脚部部を拡大して示した
図である。
【符合の説明】
1 紙押え板 101 傾斜面 105 紙押え脚 110 案内面 2 アーム 201 楔部 202 傾斜部 203 水平部 205 連結孔 3 回転子 303 突起 4 本体 403 ガイド面 405 パンチガイド部 7 圧縮コイルバネ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の裏面と上下移動可能に弾性的に支
    持した紙押え板との間に本体の裏面に沿って移動可能な
    二本のアームを設け、該紙押え板の両端に傾斜面を形成
    すると共に、前記二本のアームのそれぞれの一端に該傾
    斜面に沿って移動可能な楔部を形成し、該二本のアーム
    の他端を回転子に連結したことを特徴とする孔明けパン
    チ用紙押え。
  2. 【請求項2】 楔部に弾性力を持たせたことを特徴とす
    る請求項1記載の孔明けパンチ用紙押え。
  3. 【請求項3】 楔部を水平部と傾斜部の二股にし、楔部
    に弾性力を持たせたことを特徴とする請求項1記載の孔
    明けパンチ用紙押え。
  4. 【請求項4】 アームの他端に連結孔を設け該連結孔に
    回転子に設けた突起を嵌合し、二本のアームの他端を回
    転子で連結したことを特徴とする請求項1〜3記載の孔
    明けパンチ用紙押え。
  5. 【請求項5】 紙押え板の両側面にガイド面を形成し、
    該ガイド面に摺接するガイド面を本体の内側に形成した
    ことを特徴とする請求項1〜4記載の孔明けパンチ用紙
    押え。
  6. 【請求項6】 紙押え板の裏面に紙押え板の両側面に形
    成したガイド面の下端よりも突出した紙押え脚を設けた
    ことを特徴とする請求項5記載の孔明けパンチ用紙押
    え。
  7. 【請求項7】 本体に設けたガイド面の一方側の下端か
    ら水平方向に伸びるパンチガイドを本体と一体に形成し
    たことを特徴とする請求項1および6記載の孔明けパン
    チ用紙押え。
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