JPH10264099A - 帯状刃用切欠形成打抜き装置 - Google Patents

帯状刃用切欠形成打抜き装置

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JPH10264099A
JPH10264099A JP8579197A JP8579197A JPH10264099A JP H10264099 A JPH10264099 A JP H10264099A JP 8579197 A JP8579197 A JP 8579197A JP 8579197 A JP8579197 A JP 8579197A JP H10264099 A JPH10264099 A JP H10264099A
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punching
die
band
punch
shaped blade
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JP8579197A
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Kichiji Kurono
吉治 黒野
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MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI
Chiyoda Corp
Original Assignee
MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI
Chiyoda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打抜きダイの厚さが小さくコンパクトに構成
でき、切欠きの位置ずれも起こりにくく、打抜きの際の
パンチの刃に対する位置合わせも容易に行うことができ
る帯状刃用切欠形成打抜き装置を提供する。 【解決手段】 帯状刃用切欠形成打抜き装置1は、ダイ
孔3aを備えた打抜きダイ3と、ダイ孔3aに相対的に
出入り可能に設けられた打抜きパンチ4と、打抜きダイ
3のダイ孔開口部3bが形成されるダイ面側から打抜き
パンチ4側に張り出すように該打抜きダイ3と一体的に
設けられた位置決め支持部11とを備える。位置決め支
持部11は帯状刃100を、刃部の形成された下縁側に
おいて支持する。そして、打抜きパンチ4は、その先端
面が、位置決め支持部11により位置決めされた帯状刃
100の上縁側から下縁側へ向かうほど打抜きダイから
遠ざかるように傾斜する傾斜面とされ、ダイ孔3aへの
進入に伴い上縁側から帯状刃100へ切れ込んで切欠き
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トムソン刃等の帯
状刃に対し、これを木製のベース等に埋め込む際のベー
スと刃との干渉防止用の切欠を形成するための打抜き装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、板状もしくはシート状の素材
(例えば合板、皮革、紙、布、プラスチック板等)を所
定形状に打ち抜いたり、あるいは切り目を入れたりする
ために、図11(a)に示すように、所定形状に曲げた
トムソン刃(帯刃)100を、木製のベース101にそ
の板面から突出した状態で埋め込んで構成した抜き型1
02が用いられている。この抜き型102を下降させ
て、上記素材に対し打抜きや切り目形成を行うこととな
る。
【0003】このようなトムソン刃100は、同図
(b)に示すように、トムソン刃100の曲げ形状に沿
った切れ目101aをベース101に形成し、この切れ
目101a内に刃を圧入することで埋め込まれる。切れ
目101は、適宜途切れ部分101bで分断された破線
状に形成される一方、トムソン刃100の埋め込み側の
縁部には、上記各途切れ部分101bに対応する位置
に、該縁部側に開放する複数の切欠100aが形成さ
れ、該切欠100aにおいて上記途切れ部分101bと
刃100との干渉を防止しつつベース101に対し埋め
込まれるととなる。
【0004】トムソン刃100に対するこのような切欠
100aの形成は、一般には打抜き加工により行われて
いる。すなわち、図12(a)に示すように、ダイ孔1
03aを有する打抜きダイ103に対しトムソン刃10
0をセットし、同図(b)及び(c)に示すように、打
抜きパンチ104をダイ孔103aに進入させることに
より、同図(d)に示すようにトムソン刃100にパン
チ104及びダイ孔103aに対応した形状の切欠き1
00aが形成される。
【0005】ところで、従来は、上述のようなトムソン
刃100の打抜き装置に使用される打抜きダイ103と
打抜きパンチ104においては、トムソン刃100は刃
部100bが上となるように打抜きダイ103に対して
セットされ、打抜きパンチ104の先端面104aは、
下側が打抜きダイ103に近くなるような傾斜面とされ
ている。これにより、打抜きパンチ104は、先端面下
側すなわち切欠き開口部側からトムソン刃100に対し
て切込み始め、上方へ切断線を形成しながら最後に切欠
き底部が形成されるように打抜きを行うこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な従来の方式には次のような問題点がある。まず第一
に、パンチ104による打抜き力は、たとえばU字状の
切欠き100aの底部110を打抜く際に最も大きくな
るが、該底部110は打抜きダイ103の固定面111
から切欠きの高さだけ離れて位置していることから、打
抜きの際に打抜きダイ103の取付け基端部には大きな
モーメントが作用し、これに耐えるようにダイ103の
厚みを大きくしなければならない。例えば、切欠き10
0aの形成位置の精度を確保するために、帯状刃を最終
的な打抜き形状に曲げ成形した後に切欠きを形成するこ
とが行われているが、帯状刃にU字型の曲げ部が形成さ
れている場合、ダイ103をそのU字部分の内側に位置
させた状態で打抜きを行う必要がある。しかしながら、
ダイ103の厚さが大きくなり過ぎると、上記U字部分
内にダイ103を位置させることができなくなるので、
打抜き可能な帯状刃の曲げ形状に制約が生ずる問題があ
る。
【0007】また第二には、図12(b)に示すよう
に、打抜きパンチ104の先端面下側がトムソン刃10
0の下縁部にに当たった際に、トムソン刃100の上縁
側がフリーになっていることから、刃が前方側に倒れる
ように回転して打抜きダイ103のダイ面から浮き上が
ってしまい、トムソン刃100が位置ずれを起こしやす
い問題がある。さらに第三に、切欠きの開放側となる縁
が下となるようにトムソン刃100がセットされるため
に、該縁側に切欠き形成位置を示すマーキングが形成さ
れている場合、これが打抜きパンチ104の影になって
パンチ104の刃に対する位置合わせが行いにくくな
り、切欠き形成位置がずれたりしやすい欠点がある。
【0008】本発明の課題は、打抜きダイの厚さを減少
させて曲げ成型後の帯状刃に対しても大きな制約を生ず
ることなく切欠きの打抜きを行うことができ、また、形
成される切欠きの位置ずれも起こりにくく、打抜きの際
に帯状刃に対するパンチの位置合わせも容易に行うこと
ができる帯状刃用切欠形成打抜き装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
の帯状刃用切欠形成打抜き装置は、帯状刃に対しこれを
厚さ方向に貫通する切欠きを、該帯状刃の幅方向におけ
る一方の縁である第一縁側から該幅方向に沿って形成す
るための打抜き装置であって、上述の課題を解決するた
めに下記のように構成されることを特徴とする。すなわ
ち、該打抜き装置は、切欠きに対応した形状のダイ孔を
備えた打抜きダイと、ダイ孔に対応する断面形状を有し
て該ダイ孔に対し相対的に出入り可能に設けられた打抜
きパンチと、打抜きダイのダイ孔開口部が形成されるダ
イ面側から打抜きパンチ側に張り出すように該打抜きダ
イと一体的に設けられ、帯状刃の第一縁とは反対側の縁
である第二縁側を当接させることにより、形成される切
欠きが第一縁側から幅方向に切れ込むものとなるよう
に、当該帯状刃をダイ孔開口部に対し位置決めする位置
決め支持部とを備える。そして、打抜きパンチは、その
先端面が、位置決め支持部により位置決めされた帯状刃
の第一縁側から第二縁側へ向かうほど打抜きダイから遠
ざかるように傾斜する傾斜面とされ、ダイ孔への進入に
伴い、第一縁側から帯状刃へ切れ込んで切欠きを形成す
る。
【0010】帯状刃は、例えばシート素材打抜きあるい
は切れ目形成用のトムソン刃であり、この場合はその第
二縁、すなわち位置決め支持部に支持される側に刃部が
形成される。また、帯状刃には、切断用の刃部を有さな
い折り目形成用のものも含まれる。
【0011】上記構成においては、打抜きパンチは帯状
刃に対し、その第一縁、すなわち位置決め支持部から遠
い側の縁から帯状刃に切れ込み、その後は位置決め支持
部に近づくように切断線を形成しながら切欠き形成のた
めの打抜きを行うこととなる。帯状刃は、打抜きパンチ
の傾斜した先端面から受ける力のうち、幅方向に沿って
生ずる分力により位置決め支持部に押し付けられて保持
されるため、ダイ面からの浮き上がりが起こりにくくな
り、ひいては形成される切欠きの位置ずれが起こりにく
くなる。
【0012】また、位置決め支持部が形成された側にお
いて打抜きダイを取付けベースに固定するようにすれ
ば、従来の構成と比べて、最後に打抜かれる部分である
切欠きの底部が、打抜きダイの取付け基端側に近づき、
打抜きの際に該固定部に作用するモーメンが小さくなる
ので、打抜きダイの厚さを減ずることができる。これに
より、例えば切欠き100aの形成位置の精度を確保す
るために、帯状刃を最終的な打抜き形状に曲げ成形した
後に切欠きを形成する場合、打抜き可能な曲げ形状に制
約が生じにくくなる。具体的にいえば、帯状刃にU字型
等の曲げ部が形成されていて、しかも該曲げ部において
互いに対向する2部分の間隔が相当に狭い場合であって
も、ダイの厚さが小さいため、これをそのU字部分の内
側に容易に位置させることができ、ひいては切欠き形成
を支障なく行うことができる。また、ダイの厚みを減ず
ることで、装置のコンパクト化を図る効果も同時に達成
される。
【0013】この場合、打抜きパンチと打抜きダイによ
り前記帯状刃に対して形成される切欠きの深さhに対す
る打抜きダイの最小厚さtとの比t/hは、3/20〜
10/20の範囲で設定するのがよい。t/hが3/2
0未満になると打抜きダイの強度が不足することにつな
がる。一方、10/20を超えるとダイの厚さを減ずる
効果が必ずしも十分ではなくなり、曲げ成型後の帯状刃
に対する打抜き可能な形状に制約が生ずる場合がある。
【0014】上記構成で、位置決め支持部は、帯状刃を
ダイ孔開口部に対し、第一縁が該ダイ孔開口部の対応す
る縁よりも内側に位置するように位置決めするもとして
構成できる。この場合、ダイ孔及び打抜きパンチの断面
形状及び寸法は、上記配置関係において所期の寸法及び
形状の切欠きが形成されるように設定される。こうすれ
ば、打抜きパンチの先端面は、帯状刃に対し、第一縁の
外側から切れ込むこととなるので、切欠き形成をよりス
ムーズに行うことができる。
【0015】また、ダイ面がほぼ直立する形態で打抜き
ダイが上面に固定的に取り付けられる取付けベース部を
設けることができる。この場合、打抜きパンチは、取付
けベース部に対しダイ面とほぼ直交する向きにおいてス
ライド移動可能に取り付けられて、該スライド移動によ
り打抜きダイのダイ孔に対し出入りするものとして構成
することができる。また、位置決め支持部は該取付ベー
ス部上に形成され、帯状刃の第二縁側を下側から支持す
るものとされる。こうすれば、打抜きダイに対し第一
縁、すなわち切欠きの開放側となる縁が上となるように
帯状刃がセットされるので、例えば該第一縁側に切欠き
形成位置を示すマーキング等が形成されている場合にこ
れが見やすくなり、ひいては切欠き形成位置に対する打
抜きパンチの位置決めが行いやすくなる。なお、ダイ孔
開口部の上縁は、位置決め支持部上の帯状刃の第一縁の
位置よりも高くなるように形成することができる。
【0016】上記構成においては、打抜きパンチによる
帯状刃への打抜き力を受けとめる補助支持部材を、打抜
きダイの打抜きパンチが出入りする側を前面側、これと
反対側を後面側として、打抜きパンチよりも上方におい
て打抜きダイの後面側に当接するように取付ベース部上
に一体的に設けることができる。これによれば、打抜き
ダイの厚さを相当に薄くしても、補助支持部材によりこ
れが支持されるので、打抜き時においてダイに橈み等が
生じにくくなり、ひいては切欠き形成の精度を高めるこ
とができる。
【0017】また、上記構成においては、取付けベース
部上には、打抜きパンチの離間に伴い打抜き後の帯状刃
が該パンチとともに連れ戻ることを防止するストリッパ
部材を、ダイ孔への打抜きパンチの出入りを妨げない位
置において、位置決め支持部上の帯状刃を挟んでダイ面
と対向するように設けることができる。これにより、打
抜き後の帯状刃と打抜きパンチとの分離をスムーズに行
うことができるほか、該ストリッパ部材は、帯状刃を打
抜きダイ及び打抜きパンチに対してセットする際に、倒
れ等により帯状部材が打抜きダイから離間することを防
止する役割も果たすので、切欠き形成位置に対する打抜
きパンチの位置決めがさらに行いやすくなる。
【0018】なお、打抜きダイ及びダイ孔により形成さ
れる切欠きの形状は、略U字状のものとすることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に示す実施例を参照して説明する。図1(a)
は、本発明の一実施例としての帯状刃用切欠形成打抜き
装置(以下、単に打抜き装置という)1の外観を示す斜
視図である。該打抜き装置1は、取付けベース部2と、
その上面にダイ面がほぼ直立する形態で固定的に取り付
けられた打抜きダイ3と、該ダイ面とほぼ直交する向き
において取付けベース部2に対しスライド可能に設けら
れ、該スライドにより、打抜きダイ3のダイ孔3aに対
し出入りする打抜きパンチ4とを備えている。打抜きパ
ンチ4は、スライド部材5の上面に取り付けられた打抜
きパンチ支持部材15に固定・保持されており、スライ
ド部材5の後端部にはレバー6の下端側が回転可能に結
合されている。一方、打抜きダイ3の後部側には補助支
持部材としての打抜きダイ支え機構(以下、単に支え機
構ともいう)30が設けられている(後述)。
【0020】図1(b)に示すように、スライド部材5
は、取付けベース部2の溝部16内に配置されている。
また、ベース部2の内面にはその長手方向に沿ってガイ
ド溝17が形成されており、スライド部材5の両側面に
はこれと係合する凸条部18が形成されている。そし
て、その凸条部18がガイド溝17に係合することによ
り上下方向のがたつきが防止されつつ、スライド部材5
が取付けベース部2の長手方向に沿ってスライド可能と
されている。
【0021】図2(a)に示すように、スライド部材5
の後端部には自身を幅方向に貫通して高さ方向に長い形
状の長穴5aが形成されている。一方、操作レバー6の
下端部には、その下端面において幅方向中間部に開放し
かつ長手方向に切れ込む溝部6aが形成されており、こ
こにスライド部材5の後端部が配置されるとともに、前
述の長穴5aに挿通されたピン5bにより両者が互いに
回転可能に連結されている。一方、取付けベース部2の
上面後方においてその幅方向両側には、レバー取付部7
が上方に立ち上がる形態で該取付けベース部2と一体に
形成されており、レバー6の下端部はそれらレバー取付
部7に対し、前述のピン5bよりも上方位置でピン8に
より回転可能に結合されている。
【0022】そして、図2(b)に示すようにレバー6
を押し下げるとその下端側が上方へ旋回し、それによっ
てピン5bが長穴5a内を上方へ移動しつつ、スライド
部材5を溝部16内において前方へ押し出すようにして
スライドさせる。それに伴い、スライド部材5の上部に
取り付けられた打抜きパンチ4が、打抜きダイ3に形成
されたダイ孔3a内に進入する。一方、レバー6を引き
上げるとスライド部材5は後退し、打抜きパンチ4はダ
イ孔3aから離脱する。
【0023】次に、図3に示すように、打抜きダイ3の
基端側は、取付けベース部2の上面側に形成された空所
21内においてクランプ機構20を用いて固定されてい
る。その、ダイ孔3aは打抜きパンチ4の高さに対応す
る位置において、打抜きダイ3を水平方向に貫通する形
態で形成されており、打抜きパンチ4及びダイ孔3の断
面形状は、底部が下側となる略U字状とされている。ク
ランプ機構20は、取付けベース部2の凹部21内に対
向配置された押さえ部材22,23とを備えている。押
さえ部材22,23は、その側面に取付けベース部2の
側面側からねじ込まれたねじ部材25,26の先端が結
合されており、押さえ部材22,23は、これらねじ部
材25,26を操作することにより、互いに接近・離間
可能とされている。そして、空所21に打抜きダイ3の
基端側を挿入し、その状態で、ねじ部材25,26を締
め込むことにより、打抜きダイ3の基端側は両押さえ部
材22,23との間でクランプされ固定される。
【0024】図4に示すように、打抜きダイ3は、ダイ
孔3aに対応する位置において、その高さ方向中間部が
後方側で切り欠かれ、該部分の厚さが他の部分よりも小
さくなるように形成されている。そして、その切欠き部
分3bにおける打抜きダイ3の厚さ(すなわち最小厚
さ)tと、打抜きパンチ4と打抜きダイ3とによって帯
状刃100に形成される切欠きの深さhとの比t/h
が、3/30〜3/100の範囲となるように調整され
ている。
【0025】また、打抜きダイ3には、スペーサ10が
孔部10aにおいて上方から着脱可能に外装され、ベー
ス部2の上面において支持されるようになっている。ス
ペーサ10は、図5に示すようにダイ孔開口部3bが形
成されるダイ面側から打抜きパンチ4側に張り出す張出
部を備えており、これが位置決め支持部11として機能
する。そして、帯状刃100は、刃部が下となるように
その幅方向が直立する形態で、打抜きダイ3のダイ面に
密着するようにセットされ、その刃部の形成された縁
(第二縁)側において位置決め支持部11により下側か
ら支持されるようになっている。一方、打抜きパンチ4
は、その先端面4aが、位置決め支持部11により位置
決めされた帯状刃100の上縁側(第一縁側)から下縁
側(第二縁側)へ向かうほど打抜きダイ3から遠ざかる
ように傾斜する傾斜面とされている。なお、ダイ孔開口
部3bの上縁は、位置決め支持部11上の帯状刃100
の上縁位置よりも高くなるように形成されている。な
お、スペーサ10の厚みを変更することにより、帯状刃
100に対する切欠き形成位置を調整することができ
る。
【0026】図6に示すように、位置決め支持部11上
(すなわち取付けベース部2上)には、帯状刃100を
打ち抜き後に、打抜きパンチ4とともに連れ戻ろうとす
る帯状刃100をしごき取るためのストリッパ(ストリ
ッパ部材)12が、位置決め支持部上11の帯状刃10
0を挟んでダイ面と対向するように設けられている。帯
状刃100は、ストリッパ12と打抜きダイ3との間に
上方から挿入されて位置決め支持部11上にセットされ
る。なお、ストリッパ12には、打抜きダイ4のダイ孔
3aへの出入りを許容するための切欠き状の補助挿通部
12aが形成されている。
【0027】次に、図7に示すように、打抜きダイ3の
後方側には前述の支え機構30が設けられている。支え
機構30は、取付けベース部2に固定された支え機構支
持部材31と、該支持部材31を水平方向に貫通すると
ともに該水平方向にスライド可能とされたガイド部材3
2と、そのガイド部材32の後端部にリンク33により
回転可能に結合されたL字形状のレバー部材35とを備
えている。レバー部材35は、支持部材31の両側面か
ら後方に延びる板部材37,37の後端部に対し、ピン
38により回転可能に結合されている。また、リンク3
3はレバー部材35とガイド部材32に対しそれぞれピ
ン39a,39bにより連結されている。
【0028】図7(a)に示すように、レバー部材35
を引き上げると、該レバー部材35とリンク33との連
結部が下方へ移動しつつ、リンク33によりガイド部材
32が前方へ押し出され、ガイド部材32の先端部32
aを、ダイ孔3aよりも上方において打抜きダイ3の裏
面3cに当接させる。一方、レバー部材35を引き下げ
るとガイド部材32は打抜きダイ3から離間する。そし
て、同図(b)に示すように、支え機構30は、ガイド
部材32の先端部32aを打抜きダイ3の裏面3cに当
接させた状態で、帯状刃100の打抜きを行うことによ
り、打抜きダイ3に加わる荷重を受けとめる役割を果た
す。なお、ガイド部材32の先端部32aは、本体部3
2bの先端にねじ込まれたボルト41の頭部に一体的に
設けられており、ボルト41のねじ込み量を調整するこ
とで、本体部32bからの先端部32aの突出量を調整
でき、ひいては打抜きダイ3を厚さの異なるものに変更
した場合等において、先端部32が確実にこれに当接で
きるようにその位置調整を行うことができる。なお、4
0は、ボルト41の緩みを防止するロックナットであ
る。
【0029】以下、打抜き装置1の作用について説明す
る。まず、図8に示すように、ガイド部材32の先端3
2aを打抜きダイ3の裏面3cに当接させた状態にし、
帯状刃100を、刃部(第二縁)が下となるように位置
決め支持部11上にセットする。帯状刃100の上縁
(第一縁)には、その切欠き形成位置に鉛筆書きや罫書
きあるいはグラインダによるノッチ形成等によりマーキ
ング100dを施しておき、打抜きパンチ4の先端を帯
状刃100側に接近させ、その状態で帯状刃100を左
右にスライドさせながら、パンチ4をマーキング100
dに対して位置決めする。図5(a)に示すように位置
決めが完了したら、図1のレバー6を押し下げることに
より、打抜きパンチ4がスライド部材5とともに前進
し、帯状刃100に対して略U字状の切欠き100aを
打抜きつつダイ孔3a内に進入する。
【0030】図5(b)及び(c)に示すように、打抜
きパンチ4は帯状刃100に対し、その上縁(第一
縁)、すなわち位置決め支持部11から遠い側の縁から
帯状刃100に切れ込み、その後は位置決め支持部11
に近づくように切断線を形成しながら切欠き100aを
打抜くこととなる。帯状刃100は、打抜きパンチ4の
傾斜した先端面4aから受ける力のうち、幅方向に沿っ
て生ずる分力により位置決め支持部11に押し付けられ
て保持されるため、ダイ面からの浮き上がりが起こりに
くくなり、ひいては形成される切欠き100aの位置ず
れが起こりにくくなる。
【0031】また、位置決め支持部11が形成された側
において打抜きダイ3が取付けベース部2に固定されて
いるので、最後に打抜かれる部分である切欠き100a
の底部が、図12に示す従来の装置構成と比べて打抜き
ダイ3の取付け基端側に近づくので、打抜きの際に打抜
きダイ3の取付け基端部に作用するモーメントが小さく
なり、ひいては打抜きダイ3の厚さを減ずることができ
る。これにより、装置をコンパクトに構成できるほか、
図9に示すように、例えばU字状に曲げ加工を行ったト
ムソン刃100に対しても、そのU字部分の内側に打抜
きダイ3を容易に配置でき、切欠き100aの形成を容
易に行うことができる。また、打抜きダイ3は、その裏
面側がガイド部材32で支持されているので、打抜きダ
イ3に加わる加重がかなり大きいものであってもそれに
十分耐えうる構造となっている。さらに、図4に示すよ
うに、打抜きダイ3に対し、切欠きの開放側となる縁が
上となるように帯状刃100がセットされるのでマーキ
ング100aが見やすくなり、ひいては打抜きパンチ4
に対する切欠き形成位置の位置決めが行いやすくなる。
【0032】なお、上記構成においては、スペーサ10
は省略することも可能である。この場合、帯状刃100
に対し所期の位置に切欠きが形成されるように、打抜き
ダイ3に対するダイ孔3aの形成高さが調整される。そ
して、帯状刃100は、取付けベース部2上に直接配置
されることとなるが、この場合は取付けベース部2が位
置決め支持部に兼用されていると見ることができる。
【0033】なお、打抜きパンチ4は、レバー6を用い
た図1の機構により打抜きダイ3に対して接近・離間さ
せる構成のほか、図10(a)に示すように油圧シリン
ダ等の流体圧シリンダ20を用いて接近・離間させるよ
うにしてもよい。また、図10(b)に示すように、打
抜きダイ3を水平に保持し、打抜きパンチ4を打抜きダ
イ3に対し上方から接近・離間させて打抜きを行うよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯状刃用切欠形成打抜き装置の一例を
示す斜視図、及びそのA−A断面図。
【図2】スライド部材の作用説明図。
【図3】打抜きダイの取付け形態を示す説明断面図。
【図4】スペーサの取付け形態を示す説明断面図。
【図5】図1の作動説明図。
【図6】図1の帯状刃用切欠形成打抜き装置の要部を示
す斜視図。
【図7】打抜きダイ支え機構の作用側面図。
【図8】図1の作用説明図。
【図9】同じく別の作用説明図。
【図10】本発明の帯状刃用切欠形成打抜き装置のいく
つかの変形例を示す模式図。
【図11】トムソン刃の使用方法と、基盤への埋め込み
方法を示す斜視図。
【図12】従来の帯状刃用切欠形成打抜き装置の作用説
明図。
【符号の説明】
1 帯状刃用切欠形成打抜き装置 2 取付けベース部 3 打抜きダイ 3a ダイ孔 3b ダイ孔開口部 4 打抜きパンチ 4a 先端面 10 スペーサ 11 位置決め支持部 12 ストリッパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状刃に対しこれを厚さ方向に貫通する
    切欠きを、該帯状刃の幅方向における一方の縁である第
    一縁側から該幅方向に沿って形成するための打抜き装置
    であって、 前記切欠きに対応した形状のダイ孔を備えた打抜きダイ
    と、 前記ダイ孔に対応する断面形状を有して該ダイ孔に対し
    相対的に出入り可能に設けられた打抜きパンチと、 前記打抜きダイのダイ孔開口部が形成されるダイ面側か
    ら前記打抜きパンチ側に張り出すように該打抜きダイと
    一体的に設けられ、前記帯状刃の前記第一縁とは反対側
    の縁である第二縁側を当接させることにより、形成され
    る前記切欠きが前記第一縁側から前記幅方向に切れ込む
    ものとなるように、当該帯状刃を前記ダイ孔開口部に対
    し位置決めする位置決め支持部とを備え、 前記打抜きパンチは、その先端面が、前記位置決め支持
    部により位置決めされた前記帯状刃の前記第一縁側から
    第二縁側へ向かうほど前記打抜きダイから遠ざかるよう
    に傾斜する傾斜面とされ、前記ダイ孔への進入に伴い、
    前記第一縁側から前記帯状刃へ切れ込んで前記切欠きを
    形成することを特徴とする帯状刃用切欠形成打抜き装
    置。
  2. 【請求項2】 前記打抜きパンチと前記打抜きダイによ
    り前記帯状刃に対して形成される前記切欠きの深さhに
    対する前記打抜きダイの最小厚さtとの比t/hが、3
    /20〜10/20の範囲で設定されている請求項1記
    載の打抜き装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め支持部は、前記帯状刃を前
    記ダイ孔開口部に対し、前記第一縁が該ダイ孔開口部の
    対応する縁よりも内側に位置するように位置決めするも
    のである請求項1又は2に記載の打抜き装置。
  4. 【請求項4】 前記打抜きダイが、前記ダイ面がほぼ直
    立する形態で上面に固定的に取り付けられる取付けベー
    ス部を備え、 前記打抜きパンチは、前記取付けベース部に対し前記ダ
    イ面とほぼ直交する向きにおいてスライド移動可能に取
    り付けられて、該スライド移動により前記打抜きダイの
    ダイ孔に対し出入りするようになっており、 前記位置決め支持部は該取付ベース部上に形成され、前
    記帯状刃の第二縁側を下側から支持するものとされる請
    求項1ないし3のいずれかに記載の打抜き装置。
  5. 【請求項5】 前記打抜きダイの前記打抜きパンチが出
    入りする側を前面側、これと反対側を後面側として、前
    記打抜きパンチよりも上方において前記打抜きダイの後
    面側に当接するように前記取付ベース部上に一体的に設
    けられ、前記打抜きパンチによる前記帯状刃への打抜き
    力を受けとめる補助支持部材を有する請求項4記載の打
    抜き装置。
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