JP3108159B2 - 作業車輌の走行変速機構 - Google Patents
作業車輌の走行変速機構Info
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- JP3108159B2 JP3108159B2 JP03296026A JP29602691A JP3108159B2 JP 3108159 B2 JP3108159 B2 JP 3108159B2 JP 03296026 A JP03296026 A JP 03296026A JP 29602691 A JP29602691 A JP 29602691A JP 3108159 B2 JP3108159 B2 JP 3108159B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、副変速が高速の状態で
主変速が高速位置となるのを阻止する作業車輌の走行変
速機構に関する。
主変速が高速位置となるのを阻止する作業車輌の走行変
速機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車輌の走行変速機構におい
て、主変速装置と副変速装置を併設し、両装置の変速段
の組合せにより多段の速度を得る技術は公知とされてい
るのである。
て、主変速装置と副変速装置を併設し、両装置の変速段
の組合せにより多段の速度を得る技術は公知とされてい
るのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】作業者が熟練している
場合は、作業車輌が多段の速度を選択して走行できる方
が作業を極めて効率良くなし得る点で有利である。しか
し、作業に慣れない初心者が、当該車輌を用いて作業す
る場合、どの変速段を選択してよいか迷いがちであり、
特に、不意に、作業車輌を最高速にしてしまった時に作
業が粗雑になってしまい、逆に能率低下を招く原因であ
った。
場合は、作業車輌が多段の速度を選択して走行できる方
が作業を極めて効率良くなし得る点で有利である。しか
し、作業に慣れない初心者が、当該車輌を用いて作業す
る場合、どの変速段を選択してよいか迷いがちであり、
特に、不意に、作業車輌を最高速にしてしまった時に作
業が粗雑になってしまい、逆に能率低下を招く原因であ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段を説明
する。走行動力伝動経路中に主変速装置と副変速装置を
具備した車輌において、副変速装置の変速段が高速位置
の時に、主変速装置が高速位置となることを防止する高
速走行牽制手段50を設け、該高速走行牽制手段50
を、人為的に牽制状態と解除状態に切換操作可能とし、
更に、副変速装置が高速位置の時に、主変速装置を高速
位置に切り換えることは出来ないが、主変速装置が高速
位置の時に、副変速装置は無理に操作することにより抵
抗を伴って高速位置に切り換え可能としたものである。
は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段を説明
する。走行動力伝動経路中に主変速装置と副変速装置を
具備した車輌において、副変速装置の変速段が高速位置
の時に、主変速装置が高速位置となることを防止する高
速走行牽制手段50を設け、該高速走行牽制手段50
を、人為的に牽制状態と解除状態に切換操作可能とし、
更に、副変速装置が高速位置の時に、主変速装置を高速
位置に切り換えることは出来ないが、主変速装置が高速
位置の時に、副変速装置は無理に操作することにより抵
抗を伴って高速位置に切り換え可能としたものである。
【0005】
【作用】次に本発明の作用を説明する。作業者が初心者
であれば、牽制手段を機能させて主変速装置が高速位置
となることを防止出来るので、不測にスピードアップし
過ぎず、作業を確実に行なうことができる。また、作業
者が熟練者であれば、牽制機能を解除して主変速装置と
副変速装置を共に高速位置にすることが出来るので、車
輌を最高速度で走行させることも出来るのである。
であれば、牽制手段を機能させて主変速装置が高速位置
となることを防止出来るので、不測にスピードアップし
過ぎず、作業を確実に行なうことができる。また、作業
者が熟練者であれば、牽制機能を解除して主変速装置と
副変速装置を共に高速位置にすることが出来るので、車
輌を最高速度で走行させることも出来るのである。
【0006】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の作業
車輌のミッションケースMの側面断面図、図2はミッシ
ョンケースMの上部に付設するPTOユニットUの側面
断面図、図3は本発明の高速走行牽制機構を作用させた
状態のミッションケースMの前面断面図、図4は同じく
高速走行牽制機構を作用させた状態の変速シフター軸部
分の平面断面図、図5は高速走行牽制機構を非作用状態
とした状態のミッションケースMの前面断面図、図6は
同じく高速走行牽制機構を非作用状態とした場合の平面
断面図である。
車輌のミッションケースMの側面断面図、図2はミッシ
ョンケースMの上部に付設するPTOユニットUの側面
断面図、図3は本発明の高速走行牽制機構を作用させた
状態のミッションケースMの前面断面図、図4は同じく
高速走行牽制機構を作用させた状態の変速シフター軸部
分の平面断面図、図5は高速走行牽制機構を非作用状態
とした状態のミッションケースMの前面断面図、図6は
同じく高速走行牽制機構を非作用状態とした場合の平面
断面図である。
【0007】図1・図2において、作業車輌のミッショ
ンケースMの全体構成から説明する。変速入力軸1の下
方に平行に配置して変速出力軸2が配置されており、該
変速入力軸1と変速出力軸2の間に、逆転ギアを支持し
た逆転ギア軸を配置している。また、変速出力軸2の側
方に副変速軸3を配置し、副変速軸3の側方に前輪動力
取出軸4を配置している。変速入力軸1の上部に上部開
口部Aが設けられており、該上部開口部Aの部分にPT
OユニットUが付設されている。そして変速入力軸1の
上部にPTO取出軸38が配置されており、該PTO取
出軸38の上部にPTOカウンタ軸37が配置されてお
り、更にPTOカウンタ軸37の上方にPTO軸16が
配置されている。
ンケースMの全体構成から説明する。変速入力軸1の下
方に平行に配置して変速出力軸2が配置されており、該
変速入力軸1と変速出力軸2の間に、逆転ギアを支持し
た逆転ギア軸を配置している。また、変速出力軸2の側
方に副変速軸3を配置し、副変速軸3の側方に前輪動力
取出軸4を配置している。変速入力軸1の上部に上部開
口部Aが設けられており、該上部開口部Aの部分にPT
OユニットUが付設されている。そして変速入力軸1の
上部にPTO取出軸38が配置されており、該PTO取
出軸38の上部にPTOカウンタ軸37が配置されてお
り、更にPTOカウンタ軸37の上方にPTO軸16が
配置されている。
【0008】図1に示す如く、変速入力軸1の上に、前
方から3速駆動ギア7と、2・3シンクロシフタ21
と、2速駆動ギア8と、動力取出ギア9と、1速駆動ギ
ア10と、後進駆動ギア11を配置している。そして、
2・3シンクロシフタ21を前後動することにより、前
進3速と前進2速の変速を得るのである。即ち、3速駆
動ギア7は変速出力軸2の上の3速従動ギア19と噛合
しており、2速駆動ギア8は変速出力軸2の上の2速従
動ギア22と常時噛合している。また1速駆動ギア10
は変速出力軸2の上の1速遊転側常時噛合変速ギア23
と噛合しており、後進駆動ギア11は変速出力軸2の上
の後進遊転側常時噛合変速ギア24と噛合している。そ
して、1速遊転側常時噛合変速ギア23と後進遊転側常
時噛合変速ギア24の間の1・Rシンクロシフタ25を
前後に摺動することにより、前進1速と後進速を得るこ
とが出来る。
方から3速駆動ギア7と、2・3シンクロシフタ21
と、2速駆動ギア8と、動力取出ギア9と、1速駆動ギ
ア10と、後進駆動ギア11を配置している。そして、
2・3シンクロシフタ21を前後動することにより、前
進3速と前進2速の変速を得るのである。即ち、3速駆
動ギア7は変速出力軸2の上の3速従動ギア19と噛合
しており、2速駆動ギア8は変速出力軸2の上の2速従
動ギア22と常時噛合している。また1速駆動ギア10
は変速出力軸2の上の1速遊転側常時噛合変速ギア23
と噛合しており、後進駆動ギア11は変速出力軸2の上
の後進遊転側常時噛合変速ギア24と噛合している。そ
して、1速遊転側常時噛合変速ギア23と後進遊転側常
時噛合変速ギア24の間の1・Rシンクロシフタ25を
前後に摺動することにより、前進1速と後進速を得るこ
とが出来る。
【0009】また、変速入力軸1の上の動力取出ギア9
が、PTO取出軸38の上の入力ギア12と噛合してお
り、PTO取出軸38の上の小径ギア13が図2のPT
Oカウンタ軸37の上のカウンタギア14を介して、P
TO軸16の大径ギア15と噛合している。該PTO軸
16の上の大径ギア15の後部にワンウエイクラッチ1
7が介装されており、作業機の側からの慣性回転を逃が
すことが出来るように構成している。
が、PTO取出軸38の上の入力ギア12と噛合してお
り、PTO取出軸38の上の小径ギア13が図2のPT
Oカウンタ軸37の上のカウンタギア14を介して、P
TO軸16の大径ギア15と噛合している。該PTO軸
16の上の大径ギア15の後部にワンウエイクラッチ1
7が介装されており、作業機の側からの慣性回転を逃が
すことが出来るように構成している。
【0010】変速入力軸1の上部の上部開口部Aの部分
には、PTOケース18に設けた突起Bが突入されてお
り、該突起Bに、PTO取出軸38を支持している。ま
たPTOケース18にはPTOカウンタ軸37とPTO
軸16が軸受支持されているのである。PTO取出軸3
8の上の入力ギア12と小径ギア13の間にはPTOク
ラッチ5が配置されている。
には、PTOケース18に設けた突起Bが突入されてお
り、該突起Bに、PTO取出軸38を支持している。ま
たPTOケース18にはPTOカウンタ軸37とPTO
軸16が軸受支持されているのである。PTO取出軸3
8の上の入力ギア12と小径ギア13の間にはPTOク
ラッチ5が配置されている。
【0011】変速出力軸2の側方の副変速軸3との間
で、副変速機構が構成されている。即ち、変速出力軸2
の上の高速駆動ギア20が副変速軸3の上の高速従動ギ
ア26と噛合している。また変速出力軸2の上の低速駆
動ギアが副変速軸3の上の低速従動ギア27と噛合して
いる。そして高低シンクロシフタ51を前後に摺動する
ことにより、副変速の高低を選択変速すべく構成してい
る。また、副変速軸3の前端の前輪動力取出ギア28か
ら前輪動力取出軸4の上の、前輪取出入力軸29に動力
が伝達されており、前輪動力取出軸29の回転を前輪駆
動クラッチ30により選択して、前輪動力取出軸4を駆
動すべく構成している。
で、副変速機構が構成されている。即ち、変速出力軸2
の上の高速駆動ギア20が副変速軸3の上の高速従動ギ
ア26と噛合している。また変速出力軸2の上の低速駆
動ギアが副変速軸3の上の低速従動ギア27と噛合して
いる。そして高低シンクロシフタ51を前後に摺動する
ことにより、副変速の高低を選択変速すべく構成してい
る。また、副変速軸3の前端の前輪動力取出ギア28か
ら前輪動力取出軸4の上の、前輪取出入力軸29に動力
が伝達されており、前輪動力取出軸29の回転を前輪駆
動クラッチ30により選択して、前輪動力取出軸4を駆
動すべく構成している。
【0012】副変速軸3の後端のドライブピニオン31
がデフギア機構のデフリングギア32と噛合している。
該デフリングギア32はデフケース33に固設されてお
り、該デフケース33内に構成するデフギア機構によ
り、左右のデフ出力軸44L・44Rに差動回転が伝達
される。デフロックシフター軸6を操作することによ
り、デフロックシフタ34とスライダー47とロックピ
ン35を操作し、デフケース33とデフサイドギア46
Rを係合して、デフロックを行うべく構成している。ま
た、デフサイドギア46L・46Rに設けたスプライン
孔に、デフ出力軸44L・44Rのスプライン軸を嵌装
して組立すべく構成している。ミッションケースMのデ
フギア機構部分の左側の側面には、開口部分が設けられ
ており、該開口部分をサイドカバー52により閉鎖し
て、該サイドカバー52の開口部にソケット55を嵌装
すべく構成している。
がデフギア機構のデフリングギア32と噛合している。
該デフリングギア32はデフケース33に固設されてお
り、該デフケース33内に構成するデフギア機構によ
り、左右のデフ出力軸44L・44Rに差動回転が伝達
される。デフロックシフター軸6を操作することによ
り、デフロックシフタ34とスライダー47とロックピ
ン35を操作し、デフケース33とデフサイドギア46
Rを係合して、デフロックを行うべく構成している。ま
た、デフサイドギア46L・46Rに設けたスプライン
孔に、デフ出力軸44L・44Rのスプライン軸を嵌装
して組立すべく構成している。ミッションケースMのデ
フギア機構部分の左側の側面には、開口部分が設けられ
ており、該開口部分をサイドカバー52により閉鎖し
て、該サイドカバー52の開口部にソケット55を嵌装
すべく構成している。
【0013】次に図3と図4において、本発明の要部で
ある高速走行牽制機構について説明する。ミッションケ
ースMの上部に、2・3変速シフター軸39と、1・R
変速シフター軸73と、高低変速シフター軸40が配置
されている。該2・3変速シフター軸39に、2・3変
速シフター42が前後に摺動可能に嵌装されており、該
2・3変速シフター42から突出された2・3速U型ア
ーム60が前述の2・3シンクロシフタ21の溝に外嵌
している。また、2・3変速シフター42の部分に、主
変速レバー59とレバー軸64を介して回動される2・
3速変速アーム65が嵌入しており、主変速レバー59
の回動により、2・3変速シフター42と1・R変速シ
フター77のどちらかを選択係合して、後進、前進1・
2・3速の変速を行うべく構成している。
ある高速走行牽制機構について説明する。ミッションケ
ースMの上部に、2・3変速シフター軸39と、1・R
変速シフター軸73と、高低変速シフター軸40が配置
されている。該2・3変速シフター軸39に、2・3変
速シフター42が前後に摺動可能に嵌装されており、該
2・3変速シフター42から突出された2・3速U型ア
ーム60が前述の2・3シンクロシフタ21の溝に外嵌
している。また、2・3変速シフター42の部分に、主
変速レバー59とレバー軸64を介して回動される2・
3速変速アーム65が嵌入しており、主変速レバー59
の回動により、2・3変速シフター42と1・R変速シ
フター77のどちらかを選択係合して、後進、前進1・
2・3速の変速を行うべく構成している。
【0014】また、1・R変速シフター軸73には、1
・R変速シフター77が前後摺動可能に嵌装されてお
り、該1・R変速シフター77から1・R速U型アーム
58が突設されて、変速出力軸2の上の1・Rシンクロ
シフタ25を前後に操作すべく構成している。また、高
低変速シフター軸40には、高低変速シフター43が前
後に摺動可能に嵌装されており、該高低変速シフター4
3により高低速U型アーム61が突出し、副変速軸3の
上の高低シンクロシフタ51を前後に操作すべく構成し
ている。該高低変速シフター43は、高低変速レバー6
2の回動によりレバー軸66と高低変速アーム63を介
して前後に操作される。その他に前輪駆動レバー67に
よりレバー軸70を介してアーム71が前後に回動し、
前輪駆動クラッチ30が操作される。
・R変速シフター77が前後摺動可能に嵌装されてお
り、該1・R変速シフター77から1・R速U型アーム
58が突設されて、変速出力軸2の上の1・Rシンクロ
シフタ25を前後に操作すべく構成している。また、高
低変速シフター軸40には、高低変速シフター43が前
後に摺動可能に嵌装されており、該高低変速シフター4
3により高低速U型アーム61が突出し、副変速軸3の
上の高低シンクロシフタ51を前後に操作すべく構成し
ている。該高低変速シフター43は、高低変速レバー6
2の回動によりレバー軸66と高低変速アーム63を介
して前後に操作される。その他に前輪駆動レバー67に
よりレバー軸70を介してアーム71が前後に回動し、
前輪駆動クラッチ30が操作される。
【0015】本発明の詳細を図3から図6について説明
する。ミッションケースMの内部に牽制体枢支軸48を
設け、該牽制体枢支軸48に高速走行牽制体49を枢支
している。該高速走行牽制体49は、基部と板バネ形の
弾性体49aと先端部49bにより構成している。高低
速シフター43には、高速走行牽制体49の基部が接当
自在なカム部43aが設けられている。図3、図4は高
低速シフター43が高速位置の状態を示し、該カム部の
最浅部にその基部が乗り上げ、牽制体枢支軸48を支点
に先端部49bが上向きに回動し、2・3速シフター4
2の3速位置空間に突入し、2・3速シフター42が3
速位置に切り換わるのを牽制する。図5は牽制解除状態
を示すものであり、弾性体49aの中間部分に当接する
高速走行牽制手段50が設けられている。牽制解除レバ
ー74を任意に操作すると、レバー軸75回りに高速走
行牽制手段50が回動して弾性体49aを弾性変形さ
せ、先端部49bを下向きに回動させ、2・3速シフタ
ー42の3速位置空間を開放するのである。よって、副
変速装置が高速位置でも主変速装置を高速(3速)位置
に切り換えることが可能となっている。76は、高速走
行牽制手段50を解除状態から牽制状態に戻すための戻
しバネである。図6は高低速シフター43が低速位置の
状態を示し、カム部43aの最深部に基部が位置し、先
端部49bが重力で下向きに回動し、2・3速シフター
42の3速位置空間を開放し、2・3速シフター42は
3速位置への切り換えが可能である。72は、先端部4
9bの下向き回動を規制するストッパーピンである。
する。ミッションケースMの内部に牽制体枢支軸48を
設け、該牽制体枢支軸48に高速走行牽制体49を枢支
している。該高速走行牽制体49は、基部と板バネ形の
弾性体49aと先端部49bにより構成している。高低
速シフター43には、高速走行牽制体49の基部が接当
自在なカム部43aが設けられている。図3、図4は高
低速シフター43が高速位置の状態を示し、該カム部の
最浅部にその基部が乗り上げ、牽制体枢支軸48を支点
に先端部49bが上向きに回動し、2・3速シフター4
2の3速位置空間に突入し、2・3速シフター42が3
速位置に切り換わるのを牽制する。図5は牽制解除状態
を示すものであり、弾性体49aの中間部分に当接する
高速走行牽制手段50が設けられている。牽制解除レバ
ー74を任意に操作すると、レバー軸75回りに高速走
行牽制手段50が回動して弾性体49aを弾性変形さ
せ、先端部49bを下向きに回動させ、2・3速シフタ
ー42の3速位置空間を開放するのである。よって、副
変速装置が高速位置でも主変速装置を高速(3速)位置
に切り換えることが可能となっている。76は、高速走
行牽制手段50を解除状態から牽制状態に戻すための戻
しバネである。図6は高低速シフター43が低速位置の
状態を示し、カム部43aの最深部に基部が位置し、先
端部49bが重力で下向きに回動し、2・3速シフター
42の3速位置空間を開放し、2・3速シフター42は
3速位置への切り換えが可能である。72は、先端部4
9bの下向き回動を規制するストッパーピンである。
【0016】2・3速シフター42が3速位置の場合
で、高低速シフター43が高速位置に切り換えようとす
る時には、該カム部43aの最深部から最浅部に基部が
乗りあげることにより、牽制状態の場合でも無理に副変
速の高速状態を得ることが出来るのであるが、該カム部
43aに沿って上昇する場合に、抵抗があるのである。
で、高低速シフター43が高速位置に切り換えようとす
る時には、該カム部43aの最深部から最浅部に基部が
乗りあげることにより、牽制状態の場合でも無理に副変
速の高速状態を得ることが出来るのであるが、該カム部
43aに沿って上昇する場合に、抵抗があるのである。
【0017】本実施例においては、高速走行牽制体49
を基部と先端部49bの2つに分離し、その間に弾性体
49aを介装している。これにより、主変速装置が3速
位置で、副変速の低速位置にある高低変速シフター43
を、高速側に切換えようとするする時に、高低変速シフ
ター43のカム斜面に一方の先端部49bが弾性体49
aを撓ませながら乗り上げる為に、作用者が操作力の重
さで、高速位置に切り換わろうとするのを察知すること
が出来るのである。また、この状態は牽制は効かせず、
高速走行牽制体49の破損を防止するようにしている。
また、主変速装置を2速や中立位置とすると弾性体49
aの弾性復元力で他方の先端部49bが牽制位置に復帰
し、牽制機能が継続される。高速走行牽制手段50が人
為的に解除されると、計器パネル(図示せず)にその解
除を知らせるべく構成している。例えばモニターランプ
等の報知器が作動するようにしている。
を基部と先端部49bの2つに分離し、その間に弾性体
49aを介装している。これにより、主変速装置が3速
位置で、副変速の低速位置にある高低変速シフター43
を、高速側に切換えようとするする時に、高低変速シフ
ター43のカム斜面に一方の先端部49bが弾性体49
aを撓ませながら乗り上げる為に、作用者が操作力の重
さで、高速位置に切り換わろうとするのを察知すること
が出来るのである。また、この状態は牽制は効かせず、
高速走行牽制体49の破損を防止するようにしている。
また、主変速装置を2速や中立位置とすると弾性体49
aの弾性復元力で他方の先端部49bが牽制位置に復帰
し、牽制機能が継続される。高速走行牽制手段50が人
為的に解除されると、計器パネル(図示せず)にその解
除を知らせるべく構成している。例えばモニターランプ
等の報知器が作動するようにしている。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。作業者が初心者であれ
ば、牽制手段を機能させて主変速装置が高速位置となる
ことを防止出来るので、不測にスピードアップし過ぎる
ことが無いのである。また、作業者が熟練者であれば、
牽制機能を解除して主変速装置と副変速装置を共に高速
位置にすることが出来るので、車輌を最高速度で走行さ
せることも出来、作業車の技術レベルに応じた速度の使
い分けができ、作業能率を向上させることができたもの
である。
ような効果を奏するものである。作業者が初心者であれ
ば、牽制手段を機能させて主変速装置が高速位置となる
ことを防止出来るので、不測にスピードアップし過ぎる
ことが無いのである。また、作業者が熟練者であれば、
牽制機能を解除して主変速装置と副変速装置を共に高速
位置にすることが出来るので、車輌を最高速度で走行さ
せることも出来、作業車の技術レベルに応じた速度の使
い分けができ、作業能率を向上させることができたもの
である。
【図1】本発明の作業車輌のミッションケースMの側面
断面図。
断面図。
【図2】ミッションケースMの上部に付設するPTOユ
ニットUの側面断面図。
ニットUの側面断面図。
【図3】本発明の高速走行牽制機構を作用させた状態の
ミッションケースMの前面断面図。
ミッションケースMの前面断面図。
【図4】同じく高速走行牽制機構を作用させた状態の変
速シフター軸部分の平面断面図。
速シフター軸部分の平面断面図。
【図5】高速走行牽制機構を非作用状態とした状態のミ
ッションケースMの前面断面図。
ッションケースMの前面断面図。
【図6】同じく高速走行牽制機構を非作用状態とした場
合の平面断面図。
合の平面断面図。
42 2・3変速シフター 43 高低変速シフター 48 牽制体枢支軸 49 高速走行牽制体 49a 弾性体 49b 先端部 50 高速走行牽制手段 74 牽制解除レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩木 浩二 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株 式会社神崎高級工機製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−12833(JP,A) 特開 昭59−171719(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/22 F16H 3/02 F16H 61/18 F16H 61/24
Claims (1)
- 【請求項1】 走行動力伝動経路中に主変速装置と副変
速装置を具備した車輌において、副変速装置の変速段が
高速位置の時に、主変速装置が高速位置となることを防
止する高速走行牽制手段50を設け、該高速走行牽制手
段50を、人為的に牽制状態と解除状態に切換操作可能
とし、更に、副変速装置が高速位置の時に、主変速装置
を高速位置に切り換えることは出来ないが、主変速装置
が高速位置の時に、副変速装置は無理に操作することに
より抵抗を伴って高速位置に切り換え可能としたことを
特徴とする作業車輌の走行変速機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03296026A JP3108159B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 作業車輌の走行変速機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03296026A JP3108159B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 作業車輌の走行変速機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141531A JPH05141531A (ja) | 1993-06-08 |
JP3108159B2 true JP3108159B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=17828153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03296026A Expired - Fee Related JP3108159B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 作業車輌の走行変速機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3108159B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP03296026A patent/JP3108159B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05141531A (ja) | 1993-06-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |