JP3108127U - ミニライター - Google Patents

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【課題】内燃式ガスライターでありながらも、頗る小さくて開閉操作が簡単にでき、しかも、任意にバーナー着火の火力を調整することもできる、コンパクトで低廉なミニライターを提供する。
【解決手段】ライター本体1の頂面に形成された風防2と、該風防2に隣接された着火操作子3と、該着火操作子3及び前記風防2の上面を開閉自在に被装する蓋体4とを備える。ライター本体1は、縦寸52mm、横寸22mm、厚み12mmのミニチュアサイズに形成されており、中にこのサイズに応じたバルブ機構、内燃機構が組み付けられる。蓋体4は、ライター本体1の正面から背面方向に向けて立ち上がるべく開閉する平面カバーで構成する。この平面カバーは、炎孔と接合する面に軽量金属材等の耐火材が付設されるなどの耐火処理が施されており、取付ホルダーの連結溝に軸着することで、ライター本体1の背面方向へ開閉自在に組み付けできる。
【選択図】図1

Description

本考案は、ライター本体内で混合ガスの着火、燃焼が行われる内燃式ガスライターの改良に関し、更に詳しくは、ミニチュアサイズに形成されたライター本体に平面状に形成された蓋体を備えた斬新なデザインを有する内燃式のミニライターに関する。
一般に、ガスライターは、着火操作子の押し下げ操作によってガス噴出ノズルが操作されてガスの噴出が始まると共に、着火手段が操作されて火花が発生し、ガス着火が行われるようになっている。斯かるガスライターには、大別して、発火石をヤスリで擦り、その際の火花で着火させるヤスリ式ライター(所謂、フリント式ライター)や、圧電素子を打撃機構で打撃して高電圧を生じさせる圧電ユニットを使用し、火花放電で着火させる圧電着火式ライター(所謂、ピエゾライター)があり、また、斯かるピエゾライターの頂部に蓋体を開閉自在に被冠させ、斯かる蓋体の開閉操作で前記圧電ユニットを動作させる蓋付内燃式ガスライター等々がある。
而して、これらガスライターのうち、殊に昨今の圧電着火式ガスライターにあっては、ライター本体内に燃焼筒等が内蔵されてライターの本体内で空気と混合されたガスの着火、燃焼が行われる、所謂、内燃式ガスライターと称される耐風性(WIND−PROOF)ガスライターが既に種々と案出されている。
従来、斯かる内燃式ガスライターとしては、ガスタンクからの燃料ガスを流速を強めて噴出させることにより生ずる負圧によって空気を吸い込ませる吸気孔と、燃料ガスと空気との混合を促進させる混合管と、この混合ガスの流速を減速し拡散させるために前記混合管と連設させた拡散器と、該拡散器により空気と混合されたガス(混合ガス)を更に減速と拡散をさせて点火と燃焼に充分な流速の空気との混合ガスにするための前記拡散器に連設させた燃焼筒と、該燃焼筒内の可燃焼ガスに点火する点火手段とを備え、ライター本体内で着火燃焼が行なわれるように構成されている。
特開昭63−91431号公報
しかしながら、上述した特開昭63−91431号公報に開示された内燃式ガスライターにあっては、ライター本体のサイズが比較的に大きくなるため、持ち運びに不便であり、また、殆どの蓋付きライターが、側面方向に開閉するため、換言すれば、蓋体をライターを握持する親指から遠ざかる方向へ親指で跳ね上げなければならないため、手の小さい人にとっては、蓋体が重くて大きいことも相俟って、開閉操作が難しいといった問題がある。
また、昨今では、タバコを購入した際の付帯商品としてライターをサービスする、所謂、ノベルティ商品としては、機能、性能は同じ内燃式でありながらも、もっとコンパクトで低廉な内燃式ガスライターが要望されている。
また、斯かる従来の内燃式ガスライターにあっては、ジェット噴流で醸し出す混合ガスが燃焼されてバーナー状に着火するため、強風下でも問題なく使用できるといった利点を有するものの、殆どの内燃式ガスライターにあっては、ガス量調整螺子がないため、任意にバーナー着火の火力を調整することができないといった問題を有する。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、内燃式ガスライターでありながらも、頗る小さくて開閉操作が簡単にでき、しかも、任意にバーナー着火の火力を調整することもできる、コンパクトで低廉なミニライターを提供することを目的としたものである。
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成は、ライター本体内に形成された炎孔を開閉自在に被装する蓋体を備えてなるガスライターにおいて、前記蓋体は、ライター本体の正面から背面方向に向けて立ち上がるべく開閉する平面カバーであるミニライターに存する。
また、前記平面カバーは、炎孔を形成した風防と一体的に形成された取付ホルダーを介してライター本体の背面方向へ開閉自在に保持されるのが良い。
更に、前記ライター本体を、縦寸52mm、横寸22mmのミニチュアサイズに形成して、ガス噴出ノズルの上端側に連通される内燃機構と、同ガス噴出ノズルのガス噴出量を調整するガス量調整螺子とを備え、かつ、ガス量調整螺子は、前記ノズル螺子の外周に組み付けられるリング体と、該リング体の上位に間隔保持部を介して連結された回転子とで構成するのが好ましい。
本考案は上述のように構成され、前記蓋体は、ライター本体の正面から背面方向に向けて立ち上がるべく開閉する平面カバーであることによって、親指から遠ざかる方向へ開閉する従来の内燃式ライターに比して、開閉操作がより軽くて円滑にできる斬新なデザインのライターを提供できるといった効果を奏する。
また、前記平面カバーは、炎孔を形成した風防と一体的に形成された取付ホルダーを介してライター本体の背面方向へ開閉自在に保持されることによって、従来の蓋付きライターに比して、開閉ストロークが小さくなるため、軽快に開閉できるといった効果を奏するものであり、風防との位置決め取り付けも簡単かつ確実にできるのである。
更に、前記ライター本体が、ミニチュアサイズに形成されてガス噴出ノズルの上端側に連通される内燃機構と、同ガス噴出ノズルのガス噴出量を調整するガス量調整螺子とを備え、かつ、ガス量調整螺子は、前記ノズル螺子の外周に組み付けられるリング体と、該リング体の上位に間隔保持部を介して連結された回転子とからなることによって、常識に反した小さな内燃式ガスライターを提供できると共に、任意にバーナー着火の火力を調整もできるなど、性能、機能も良い便利なミニライターを提供できる。
このように本考案のミニライターは、ミニチュアサイズでありながらも蓋体の開閉操作がより軽くて円滑にできる斬新なデザインのライターを提供できると共に、内燃式ガスライターでありながらも任意にバーナー着火の火力調整もできる他、構成が単純であるため、大量生産に適し価格も低廉なものとして需用者に供給できるなど、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大である。
ライター本体を縦寸52mm、横寸22mmのミニチュアサイズに形成すると共に、前記蓋体は、炎孔を形成した風防と一体的に形成された取付ホルダーを介してライター本体の正面から背面方向に向けて立ち上がるべく開閉する平面カバーで構成する。更に好ましくは、ガス噴出ノズルの上端側に連通される内燃機構と、同ガス噴出ノズルのガス噴出量を調整するガス量調整螺子とを備え、かつ、ガス量調整螺子は、前記ノズル螺子の外周に組み付けられるリング体と、該リング体の上位に間隔保持部を介して同心配置に連結された回転子とで構成するのが良い。
次に本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Aは、本考案に係るミニライターであり、このミニライターAは、図1若しくは図2に示すように、ライター本体1と、該ライター本体1の頂面に形成された風防2と、該風防2に隣接された着火操作子3と、該着火操作子3及び前記風防2の上面を開閉自在に被装する蓋体4とを備えている。
ライター本体1は、縦寸52mm、横寸22mm、厚み12mmのミニチュアサイズに形成されており、中にこのサイズに応じた後述のバルブ機構、内燃機構が組み付けられている。
風防2は、図4に示すように、取付ホルダー5に一体的に形成されている。この取付ホルダー5は、耐熱性の金属等で形成されており、上面に炎孔5aを有すると共に、左右両側面に圧電ユニット7を挿通するための環状ソケット5bと、後述するガス量調整螺子の回転子12cを上から回動自在に抜け止めするための回転保持部5cとが形成されている。
また、この取付ホルダー5の背面側には、蓋体4をライター本体1の背面方向へ開閉自在に支持するための連結溝5dが一体的に凹設されており、中に開閉クリック機構6が挿着されている。
開閉クリック機構6は、未着火時は、蓋体を閉蓋状態に付勢保持すると共に、着火時は、指でこの付勢力に抗して開蓋させる際、ある一定の角度から素早く開蓋方向へと素早く変角させるものである。
一方、着火操作子3は、圧電ユニット7の押込操作をするものであり、圧電ユニット7は、上下方向に伸縮するように相互に嵌め合わされた外箱7aと内箱7bとを有し、内箱7bの中には、図示はしないが、圧電素子、ハンマー、復帰バネ等が組み込まれている。
蓋体4は、ライター本体1の正面から背面方向に向けて立ち上がるべく開閉する平面カバーで構成されている。この平面カバーは、炎孔と接合する面に軽量金属材等の耐火材が貼着されるなどの耐火処理が施されており、前述した取付ホルダー5の連結溝5dに軸着することで、ライター本体1の背面方向へ開閉自在に組み付けできる。
バルブ機構8は、ガスタンク1aと通じる透孔を介して気密に圧入されており、頂部端面に開口(図示せず)を有する筒蓋状のノズル螺旋8aと、該ノズル螺旋8aの下方開口部に嵌合された有底筒状のノズル底栓体8bとで内部に弁室(図示せず)を形成しているもので、この弁室内には、Oリング、スプリングを介してガス噴出ノズル8cが上端を前記ノズル螺旋8aの開口より外方へ突出すべく装着されている(図3参照)。
また、前記ガス噴出ノズル8cの頸部には、上下に揺動自在に支持された後述の弁操作レバーの一方端が係合されているもので、該弁操作レバーの持ち上げ操作により前記ガス噴出ノズル8cの頸部が引出方向に動作されて弁が開きガスの噴出が始まるように組み付けられている。
更に、ノズル底栓体8bの底面には、モルト等のフィルター8d並びに釘状固定子8e等を介して液化ガス吸上部材8fが装着されている。この液化ガス吸上部材8fは、上端が集熱筒8gに連結支持され下端が前記ガスタンク2内に延出すべく組み付けられている。
他方、前記ガス噴出ノズル8cの上には、内燃機構9が組み付けされている。この内燃機構9は、前記ガス噴出ノズル8cの噴出口に封緘されたノズルプレート9aと、該ノズルプレート9aを内設すべく前記ガス噴出ノズル8cの上端に被冠された混合管9bと、該混合管9bの上部に連設された拡散器9cと、該拡散器9cを内装すべく接合された燃焼筒9dとを備えている。
前記ノズルプレート9aは、中央に穿孔を有した筒蓋と、該筒蓋の中に配設されるプレート本体とからなり、ガス噴出ノズル8cから噴出される気化ガスの流速を更に加速せしめるもので、必要により前記穿孔の下面側に微孔径のフィルター(図示せず)が装着されるものである。
また、前記混合管9bは、中空の筒体に成形されており、半径方向に複数の吸気孔9b が開口されている。この吸気孔9b は、前記ノズルプレート9aの穿孔を通過する燃料ガスが流速を強めて噴出されることによって生ずる負圧を利用して空気を吸い込むもので、燃料ガスと空気との混合を促進せしめるものである。
拡散器9cは、上下方向(同軸方向)に貫通した噴出路(図示せず)と、該噴出路と連通する複数の拡散孔9c ,9c …とが形成されている。拡散孔9c ,9c …は、混合管9b側から流入してくる混合ガスが拡散器9cの頂面に当接して逆噴流を惹起せしめるように前記噴出路の入口側(下端側)よりも小孔に縮径させており、ガスの混合を更に促進させながら効果的に混合ガスを拡散せしめるものである。
燃焼筒9dは、上下両端が開口した中空の筒体からなり、下端開口に前記拡散器9cを固定すべく連結支持すると共に、上端側を前記取付ホルダー5の炎孔5aに臨ませている。
更に、このミニライターAの着火機構は、前述したガス噴出ノズル8cの頸部に一端が係合された弁操作レバー10を備えている。弁操作レバー10は、タンク上蓋1bの頂面に突設された軸受け(図示せず)を支点として上下方向に揺動すべく一方端10aを前記ガス噴出ノズル8cの頸部に嵌合支持されており、他方端10bが前記着火操作子3に組み付けられたアース11で押し下げ操作されることにより、該弁操作レバー10が前記支点を中心として揺動し前記ガス噴出ノズル8cの頸部を引出方向に動作させるものである。
また、前記ガス噴出ノズル8cの近傍には、ガス量調整螺子12が回動自在に組み付けられている。このガス量調整螺子12は、図5に示すように、前記ノズル螺子8aの外周に噛合されるリング体12aと、該リング体12aの上端に連設された間隔保持部12bと、該間隔保持部12bの頂端側に連設され、かつ、ライター本体1の表面から露呈する回転子12cとから構成されている。
従って、ライター本体1内に組み付けられているバルブ8のノズル螺子8aに、前記リング体12aを噛合すべく組み付けることにより、前記回転子12cがライター本体1の上端開口縁上に位置決め配置される。
このように構成される本考案のミニライターAは、ミニチュアサイズでありながらも蓋体4の開閉操作がより軽くて円滑にできる斬新なデザインのライターを提供できるもので、特に、ライター本体1を握持する手の親指で、蓋体4を正面側から背面側へ移動させるべく軽快に開蓋することができるのである。
次いで、着火操作子3を押し下げ操作することにより、圧電ユニット7を押圧動作して放電端子に火花放電が発生すると共に、ガス噴出ノズル8cの頸部が弁操作レバー10により引出方向に動作されて弁が開き、かつ、前記液化ガス吸上部材8fを介して吸い上げられたガスタンク1a内の燃料ガスがフィルター8dに達し気化する。
また、気化したガスは、フィルター8dを透過してノズル底栓体8bの弁孔を抜け更にガス噴出ノズル8cの半径方向に開口された穿孔(図示せず)を通ってガス噴出路(図示せず)内に達し上端の噴出口から外方へと噴出される。
そして、斯かるガス噴出ノズル8cから噴出された気化ガスは、ノズルプーレート9aの封緘により更に流速を強めて噴出され、同時に斯かる流速で生ずる負圧作用を利用して混合管9bの吸気孔9b から空気を吸い込み拡散器9cへと噴射される。
而して、噴射されたガスと空気の混合ガスは、拡散器9c内の天頂面に当接して逆噴流を惹起せしめ、燃焼効率を向上すべく更に混合されながら天頂の前記噴出路並びに側面に開口された複数の拡散孔9c ,9c …を介して燃焼筒9d内へと拡散されることとなり、その瞬間に前記火花放電が引火してバーナー状に着火するのである。しかも、バルブ8のノズル螺子8aに、前記リング体12aを噛合すべく組み付けられていることから、回転子12cを回動させることで、任意にバーナー着火の火力を調整することができるのである。因に、図中13は着火時に赤熱される触媒である。
尚、本考案のミニライターAは本実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。
本考案に係るミニライターの開蓋状態を示す斜視図である。 同ミニライターの六面図を示す説明図である。 同ミニライターの正面を示す拡大縦断面図である。 同ミニライターの側面を示す拡大縦断面図である。 本実施例で使用する取付ホルダーの説明図である。 本実施例で使用するガス量調整螺子の説明図である。
符号の説明
1 ライター本体
1a ガスタンク
1b タンク上蓋
2 風防
3 着火操作子
4 蓋体
5 取付ホルダー
5a 炎孔
5b 環状ソケット
5c 回転保持部
5d 連結溝
6 開閉クリック機構
7 圧電ユニット
7a 外箱
7b 内箱
8 バルブ機構
8a ノズル螺旋
8b ノズル底栓体
8c ガス噴出ノズル
8d フィルター
8e 釘状固定子
8f 液化ガス吸上部材
8g 集熱筒
9 内燃機構
9a ノズルプレート
9b 混合管
9b 吸気孔
9c 拡散器
9c 拡散孔
9d 燃焼筒
10 弁操作レバー
10a 一方端
10b 他方端
11 アース
12 ガス量調整螺子
12a リング体
12b 間隔保持部
12c 回転子
13 触媒

Claims (3)

  1. ライター本体の上端に形成された炎孔を開閉自在に被装する蓋体を備えてなるガスライターにおいて、前記蓋体は、ライター本体の正面から背面方向に向けて立ち上がるべく開閉する平面カバーであることを特徴とするミニライター。
  2. 前記平面カバーは、炎孔を形成した風防と一体的に形成された取付ホルダーを介してライター本体の背面方向へ開閉自在に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のミニライター。
  3. 前記ライター本体は、縦寸52mm、横寸22mmのミニチュアサイズに形成されると共に、ガス噴出ノズルの上端側に連通される内燃機構と、同ガス噴出ノズルのガス噴出量を調整するガス量調整螺子とを備え、かつ、ガス量調整螺子は、前記ノズル螺子の外周に組み付けられるリング体と、該リング体の上位に間隔保持部を介して連結された回転子とからなることを特徴とする請求項1に記載のミニライター。
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