JP3138957U - 内燃機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁操作レバーによるガス噴出ノズルの開弁操作がより円滑に行えると共に、組み付けが頗る簡単で低コストの内燃機構を提供する。
【解決手段】二次ノズル3hの頂端に封緘されたノズルプレート4aと、該ノズルプレート4aを保持するためのオリフィス用ハウジング4bと、該オリフィス用ハウジング4bの上位に一定間隔を介して配設された拡散器4dと、該拡散器4dを囲繞すべく配設された燃焼筒4eとを備える。拡散器4dは、燃焼筒4eの同心位置に支持されると共に、常套の混合管が介在しない分、同燃焼筒4eに向けてノズルプレート4a及びオリフィス用ハウジング4bのみが上方へ変位可能となり、また、ガス噴出ノズル3aへの必要以上な加重負担をかけることなくノズルプレート4a、オリフィス用ハウジング4bのみを組み付けできることも相俟って、弁操作レバー13による開弁操作がより円滑に行える。
【選択図】 図2

Description

本考案は、主としてガスライターに使用される内燃機構の改良に関し、更に詳しくは、混合管を使用することなく耐風性に優れたバーナー着火を実現することができる有用な内燃機構に関する。
従来、斯かる内燃機構としては、ガスタンクからの燃料ガスを流速を強めて噴出させるノズルプレートと、該ノズルプレートを流速を強めて通過することにより生ずる負圧によって空気を吸い込ませる吸気孔を有し、燃料ガスと空気との混合を促進させる混合管と、この混合ガスの流速を減速し拡散させるために前記混合管と連設された拡散器と、該拡散器により空気と混合されたガス(混合ガス)を更に減速と拡散をさせて点火と燃焼に充分な流速の空気との混合ガスにすべく前記拡散器に連設された燃焼筒と、該燃焼筒内の可燃焼ガスに点火する点火手段とを備えることにより、ライター本体内で着火燃焼が行なわれるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−91431号公報
しかしながら、上述した従来の内燃機構にあっては、部品点数が多いため、組み立てに時間を要するといった問題があり、特に、内燃機構を構成するノズルプレート、混合管、拡散器、燃焼筒の組み付けが面倒であると共に、これらがガス噴出ノズル上に重合状態に支持されるため、同ガス噴出ノズルへにかかる負担(加重負担)が大きくなり、弁操作レバーによるガス噴出ノズルの引き出し(開弁)操作がなしづらいといった問題を有するものであった。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、弁操作レバーによるガス噴出ノズルの開弁操作がより円滑に行えると共に、組み付けが頗る簡単で低コストの内燃機構を提供することを目的としたものである。
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成は、ガス噴出ノズルの先端側に配設されるノズルプレートと、該ノズルプレートを保持するためのオリフィス用ハウジングと、該オリフィス用ハウジングに組み付けられた混合管と、該混合管と同心状に配設された拡散器と、該拡散器を囲繞すべく配設された燃焼筒との全て又はいずれかを選択又は組み合わせてなる内燃機構において、前記拡散器の下位に混合管を介することなくノズルプレート及び/又はオリフィス用ハウジングを変位自在に配置してなる内燃機構に存する。
また、内燃機構は、ガス噴出ノズルの先端側に延長ノズルを介して連通される二次ノズルと、該二次ノズルの頂端側に封緘されるノズルプレートと、同ノズルプレートを保持するためのオリフィス用ハウジングと、該ハウジングと同心状に配設された拡散器と、該拡散器を囲繞すべく組み付けられた燃焼筒と、該燃焼筒を保持するためのパイプホルダーと、前記二次ノズル及び/又は延長ノズルを位置決め保持するためのノズルホルダーとを備えるのが良い。
更に、前記ノズルホルダーは、プレミキシングに必要な空気を下位から供給する空気供給路を備えるのが良い。
本考案は上述のように構成され、前記拡散器の下位に混合管を介することなくノズルプレート及び/又はオリフィス用ハウジングを変位自在に配置してなることによって、ガス噴出ノズルへの必要以上な加重負担をかけることなく簡単に組み付けできるため、弁操作レバーによるガス噴出ノズルの開弁操作がより円滑に行え、また、従来の内燃機構に比して構成が単純であるため、組立時間の短縮化が図れると共に、大量生産に適し、価格も低廉なものとして需用者に供給できるといった効果を奏する。
また、内燃機構が、ガス噴出ノズルの先端側に延長ノズルを介して連通される二次ノズルと、該二次ノズルの頂端側に封緘されるノズルプレートと、同ノズルプレートを保持するためのオリフィス用ハウジングと、該ハウジングと同心状に配設された拡散器と、該拡散器を囲繞すべく組み付けられた燃焼筒と、該燃焼筒を保持するためのパイプホルダーと、前記二次ノズル及び/又は延長ノズルを位置決め保持するためのノズルホルダーとを備えることによって、前記ガス噴出ノズルと二次ノズルとを連結する延長ノズルの取付作業が効率良く、かつ、確実に行えると共に、仮令、前記ガス噴出ノズルから遠ざかる位置に炎口を有する点火棒に搭載する場合であっても、先端の炎口から確実にバーナー着火が行える内燃機構を提供できるといった効果を奏する。
更に、前記ノズルホルダーが、プレミキシングに必要な空気を下位から供給する空気供給路を備えることによって、オリフィス部分を阻害する外部からの塵の侵入を防止することができるといった効果を奏する。
前記拡散器の下位に混合管を介することなくノズルプレート及び/又はオリフィス用ハウジングを変位自在に配置せしめる。また、点火棒に搭載する際は、ガス噴出ノズルの先端側に延長ノズルを介して連通される二次ノズルと、該二次ノズルの頂端側に封緘されるノズルプレートと、同ノズルプレートを保持するためのオリフィス用ハウジングと、該ハウジングと同心状に配設された拡散器と、該拡散器を囲繞すべく組み付けられた燃焼筒と、該燃焼筒を保持するためのパイプホルダーと、前記二次ノズル及び/又は延長ノズルを位置決め保持するためのノズルホルダーとを備えるのが良い。
次に本考案に係る内燃機構を備えた点火棒付きピエゾライターの実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Aは、点火棒付きピエゾライターであり、このピエゾライターAは、所定大きさのライター本体1と、該ライター本体1内に液化ガスを封入せしめるガスタンク2と、該ガスタンク2の頂部に上蓋を介して組み付けられたバルブ機構3と、ライター本体1の頂部に点火棒5を介して組み付けられた内燃機構4(図2参照)とを備えている。
バルブ機構3は、筒蓋状のノズル螺旋3aと、該ノズル螺旋3bの下方開口部に嵌合された有底筒状のノズル底栓体3bとで内部に弁室(図示せず)を形成しているもので、この弁室内には、Oリング、スプリングを介してガス噴出ノズル3cが上端を前記ノズル螺旋3aの開口より外方へ突出すべく装着されている。
更に、ノズル底栓体3bの底面には、モルト等のフィルター3d並びに釘状固定子3e等を介して液化ガス吸上部材3fが装着されている。この液化ガス吸上部材3fは、上端がノズル底栓体3b内に連結支持され下端が前記ガスタンク2内に延出すべく組み付けられたチューブ管からなり、必要に応じて中に焼結芯等を充填させても良い。
釘状固定子3eは、着火によりガスタンク2内の気化熱が奪われるのを阻止するものであり、上端側が前記フィルター3dの底面に接触し下端側が液化ガス吸上部材3e内に延出するように形成されている。
また、前記ガス噴出ノズル3aの上位には、延長ノズル3gが連結されている。この延長ノズル3gは、導電性材料からなり、点火棒5の長手方向に沿って挿着され、下端側がガス噴出ノズル3cの先端に連通され、上端に二次ノズル3hが連設されている。
二次ノズル3hは、ノズルホルダー6を介して点火棒5の径方向中心に位置すべく保持されている。ノズルホルダー6は、二次ノズル3h及び前記延長ノズル3gを点火棒5内に位置決め保持するためのものであり、点火棒5に内設されたセラミック製又はナイロン製のバーナーパイプホルダー8を支持すべく嵌合されている。
また、このノズルホルダー6は、点火棒5内に介在されることで、プレミキシングに必要な空気を点火棒5の下位から内燃機構4へ供給せしめる空気供給路6a,6aを確保せしめている。
他方、内燃機構4は、二次ノズル3hの頂端に封緘されたノズルプレート4aと、該ノズルプレート4aを保持するためのオリフィス用ハウジング4bと、該オリフィス用ハウジング4bその上位に一定間隔を介して同心状に配設された拡散器4dと、該拡散器4dを囲繞すべく配設された燃焼筒4eとを備えている。
換言すれば、拡散器4dは、燃焼筒4eの同心位置に支持されると共に、常套の混合管(図示せず)が介在しない分、同燃焼筒4eに向けて前記ノズルプレート4a及びオリフィス用ハウジング4bのみが上方へ変位可能となり、また、ガス噴出ノズル3aへの必要以上な加重負担をかけることなくノズルプレート4a及びノズルプレート4aのみを組み付けできることも相俟って、後述する弁操作レバー13によるガス噴出ノズル3aの開弁操作がより円滑に行えるのである。
また、燃焼筒4eは、点火棒5を構成する前記バーナーパイプホルダー8に支持されており、前記ノズルホルダー6と協働して内燃機構4を安定的に保持している。
点火棒5は、金属製の筒体からなり、先端側に燃焼筒冷却用空気孔5aが等間隔で周設されると共に、頂部に炎口5bが開口されている。また、点火棒5の内周面には、例えば、セラミック製又はナイロン製のバーナーパイプホルダー8が内装されており、着火時に点火棒5そのものが熱くならないように工夫されている。
圧電ユニット11は、上下方向に伸縮するように相互に嵌め合わされた透明なポリカーボネート樹脂からなる外箱11aと内箱11bとを有し、その間にはハンマースプリング、ハンマー、復帰スプリング、ヒッティング、圧電素子等からなる打撃機構が組み付けられている。
また、圧電ユニット11には、前記金属棒5と電気的に接続される導電体11cが配設されおり、後述する着火操作子12の操作により同圧電ユニット11の内箱11bが完全に押し込み動作された際に、打撃機構が働き導電体11にて金属棒5に通電され燃焼筒4e内に向けて火花放電(スパーク)されることとなる。
着火操作子12は、圧電ユニット11の上位に組み付けされており、着火操作子12の押し込み動作によって自動的にガス噴出ノズル3cの弁が開かれると共に、瞬時に放電端子(図示せず)から火花放電が発生し前記内燃機構4を介してバーナー着火がなされるように組み付けされている。
弁操作レバー13は、導電性材料によって成形されており、先端13a側がガス噴出ノズル3cの頸部に係止され、後端13b側が前記着火操作子12にて押し込まれるべく配設されている。
このように構成されるピエゾライターは、着火操作子12を押込操作することによって、圧電ユニット11の動作部(内箱11b)が押し下げられると共に弁操作レバー13を押し込むべく作動して同レバー13の先端13a側を開弁方向に動作せしめバルブ機構3を開き方向に動作させて前記ガス噴出ノズル3cからガスを噴出させると共に、前記圧電ユニット11が完全に押し込み動作されて打撃機構が働き、ハンマースプリング、アースを介して通電回路が得られ、導電体11cを介して点火棒5内の放電端子を兼ねた加熱触媒(火炎表示板)9と燃焼筒4e内にある拡散器4dの頂部との間に高電圧差が発生し、前記噴出ガスに火花放電(スパーク)によって点火棒5の炎口5bからバーナー状の火炎に着火することができる。
尚、本考案の内燃機構は、本実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。
本考案に係る内燃機構を備えた点火棒付きライターの縦断面図である。 本実施例で使用する点火棒の要部を示す縦断面図である。 本実施例で使用する点火棒の先端側を示す説明図である。 本実施例で使用する点火棒のI−I線断面図である。 本実施例で使用する点火棒の頂部端面図である。
符号の説明
1 ライター本体
2 ガスタンク
3 バルブ機構
3a ノズル螺旋
3b ノズル底栓体
3c ガス噴出ノズル
3d フィルター
3e 釘状固定子
3f 液化ガス吸上部材
3g 延長ノズル
3h 二次ノズル
4 内燃機構
4a ノズルプレート
4b オリフィス用ハウジング
4c オリフィス
4d 拡散器
4e 燃焼筒
5 点火棒
5a 燃焼筒冷却用空気孔
5b 炎口
6 ノズルホルダー
6a 空気供給路
7 導線
8 バーナーパイプホルダー
9 加熱触媒
11 圧電ユニット
11a 外箱
11b 内箱
11c 導電体
12 着火操作子
13 弁操作レバー
13a 先端
13b 下端

Claims (3)

  1. ガス噴出ノズルの先端側に配設されるノズルプレートと、該ノズルプレートを保持するためのオリフィス用ハウジングと、該オリフィス用ハウジングに組み付けられた混合管と、該混合管と同心状に配設された拡散器と、該拡散器を囲繞すべく配設された燃焼筒との全て又はいずれかを選択又は組み合わせてなる内燃機構において、
    前記拡散器の下位に混合管を介することなくノズルプレート及び/又はオリフィス用ハウジングを変位自在に配置してなることを特徴とする内燃機構。
  2. 前記内燃機構は、ガス噴出ノズルの先端側に延長ノズルを介して連通される二次ノズルと、該二次ノズルの頂端側に封緘されるノズルプレートと、同ノズルプレートを保持するためのオリフィス用ハウジングと、該ハウジングと同心状に配設された拡散器と、該拡散器を囲繞すべく組み付けられた燃焼筒と、該燃焼筒を保持するためのパイプホルダーと、前記二次ノズル及び/又は延長ノズルを位置決め保持するためのノズルホルダーとを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の内燃機構。
  3. 前記ノズルホルダーは、プレミキシングに必要な空気を下位から供給する空気供給路を備えたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機構。
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