JP3106912B2 - 端面反射型表面波装置の製造方法 - Google Patents

端面反射型表面波装置の製造方法

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JP3106912B2
JP3106912B2 JP07166295A JP16629595A JP3106912B2 JP 3106912 B2 JP3106912 B2 JP 3106912B2 JP 07166295 A JP07166295 A JP 07166295A JP 16629595 A JP16629595 A JP 16629595A JP 3106912 B2 JP3106912 B2 JP 3106912B2
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    • H03H3/08Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of resonators or networks using surface acoustic waves
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    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/42Piezoelectric device making

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SHタイプの表面波を
利用した端面反射型表面波装置の製造方法に関し、特
に、表面波を反射させる対向2端面を形成する工程が改
良された端面反射型表面波装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電基板の対向2端面間でSHタ
イプの表面波を反射させる端面反射型の表面波装置が知
られている。SHタイプの表面波とは、BGS波やラブ
波などのように、変位が表面波伝搬方向と垂直で基板表
面と平行な成分を主成分とする表面波をいう。
【0003】上記端面反射型表面波装置の一例を、図1
を参照して説明する。端面反射型表面波共振子1は、平
面形状が四角形の圧電基板2を用いて構成されている。
圧電基板2は、圧電単結晶よりなる。上面2aには、イ
ンターデジタルトランスデューサ(以下、IDTと略
す。)が形成されている。このIDTは、1組のくし歯
電極3,4からなる。くし歯電極3,4は、それぞれ、
複数本の電極指3a〜3c及び4a〜4cを有する。
【0004】電極指3a〜3cと、電極指4a〜4cと
は互いに間挿し合っている。また、複数本の電極指3a
〜4c間の間隔は、励振される表面波の波長をλとした
ときに、λ/4とされている。また、表面波伝搬方向両
端に位置する電極指3c,4aは、その幅が、λ/8と
されており、残りの電極指3a,3b,4b,4cの幅
はλ/4とされている。
【0005】また、電極指3c,4aの外側端縁は、圧
電基板2の端面2c,2bに沿うように形成されてい
る。端面反射型表面波共振子1では、くし歯電極3,4
から交流電圧を印加することによりBGS波が励振さ
れ、該BGS波は図示の矢印X方向に伝搬する。このB
GS波は、上記圧電基板2の対向2端面2b,2c間で
反射され、従って表面波共振子1は共振子として動作す
る。すなわち、図2にインピーダンス−周波数特性で示
すように、表面波共振子1は、共振点fr及び反共振点
faを有する共振特性を実現する。
【0006】ところで、端面反射型表面波共振子1で
は、上記のようにBGS波を対向2端面2b,2c間で
反射させるものであるため、端面2b,2cは正確に形
成される必要がある。すなわち、端面2b,2cの位置
が正確に形成されないと、所望通りの共振特性を得るこ
とができない。また、端面2b,2cの平滑度等などが
十分でないと、不要スプリアスが発生するという問題も
ある。
【0007】そこで、従来、端面反射型表面波共振子1
を製造するあたっては、図3に示すように、圧電板5を
用意し、圧電板5上にくし歯電極3,4を形成し、しか
る後、ダイサーを用いて図3に示す一点鎖線Aに沿って
切断することにより図1の端面2bを露出させて圧電基
板2を得ていた。同様に、他方の端面2cについても、
圧電板5を電極指3c(図1参照)の外側端縁に沿って
圧電板5を切断することにより露出させていた。
【0008】すなわち、従来、端面2b,2cの形成に
あたっては、圧電基板2よりも大きな圧電板5を用意
し、上記電極3c,4aの外側端縁に沿って正確に圧電
板5を切断することにより行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法では、上記一点鎖線Aに沿った圧電板の切断を
必ずしも高精度に行うことができず、得られた端面反射
型表面波共振子1において、所望通りの共振特性を得る
ことが困難であるという問題があった。
【0010】すなわち、端面2b,2cの形成に際し、
上記圧電板5の切断工程の精度を可能な限り高めたとし
ても、電極指3c,4aの外側端縁に正確に沿って圧電
板5を切断することは非常に困難であった。従って、例
えば、電極指3c,4aよりも内側で切断が行われた場
合には、圧電板5だけでなく、電極指3c,4aまでも
が切断されることになる。切断は、通常ダイサー装置を
用いて行われるが、上記のように電極指をも切断する場
合には、金属材料と圧電材料の双方が切断されることに
なる。よって、図4に矢印Bで示すように端面2bにお
いてチッピングが生じがちであった。このようなチッピ
ングが端面2b,2cで生じると、端面の精度が大幅に
低下し、所望の共振特性を得ることができない。
【0011】そこで、上記のようなチッピングを防止す
る方法として、圧電板5上にくし歯電極3,4を形成す
るにあたり、予め電極指3c,4aの幅をλ/8よりも
細くしておくことが考えられる。すなわち、電極指3
c,4aの幅をλ/8よりも若干細くしておき、しかる
後電極指3c,4aの内側端縁から外側に向かってλ/
8の位置で切断を行うことにより、チッピングを防止す
ることができる。
【0012】すなわち、図3において、一点鎖線Aに沿
う切断を正確に行うことができないことに鑑み、電極指
3c,4aの外側端縁を一点鎖線Aよりも内側としてお
けば、上記チッピングの発生を抑制することができると
考えられる。
【0013】しかしながら、上記のように両端の電極指
3c,4aの幅をλ/8よりも狭くした場合には、チッ
ピングの発生は防止し得るが、共振特性が劣化するとい
う問題が生じる。
【0014】よって、本発明の目的は、圧電板の切断に
際してのチッピングが生じ難く、かつ所望通りの共振特
性を確実に得ることを可能とする端面反射型表面波装置
の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を達成するために成されたものであり、圧電基板上
にIDTが形成されており、かつ対向2端面間でSHタ
イプの表面波を反射させる端面反射型の表面波装置の製
造方法であって、圧電基板上に、IDTの電極指のう
ち、表面波伝搬方向両端の第1,第2の電極指の幅がλ
/8(但し、λは励振される表面波の波長)、残りの電
極指の幅がλ/4とされているIDTを形成する工程
と、前記圧電板を前記第1,第2の電極指の外側端縁か
ら外側方向に向かってλ/8までの範囲において、前記
電極指と平行に切断する工程とを備えることを特徴とす
る、端面反射型表面波装置の製造方法である。
【0016】なお、本明細書において、上記SHタイプ
の表面波とは、変位が表面波伝搬方向と垂直で基板表面
と平行な方向の成分を主成分とする表面波を広く含むも
のとし、このようなSHタイプの表面波としては、SH
タイプのリーキー波、ラブ波、BGS波などを例示する
ことができる。
【0017】また、本発明は、端面反射型の表面波装置
の製造方法を提供するものであり、端面反射型の表面波
装置では、SHタイプの表面波が圧電基板の対向2対面
間で反射される。
【0018】本発明においては、上記のように、まず、
圧電板上に、IDTが形成される。このIDTは、各々
が1本以上の電極指を有する1組のくし歯電極により形
成されている。1組のくし歯電極の互いの電極指は互い
に間挿し合うように配置されている。また、形成される
IDTでは、表面波伝搬方向を両端に位置する第1,第
2の電極指の幅がλ/8、残りの電極指の幅がλ/4と
されている。
【0019】本発明において、上記圧電板としては、4
1°回転Y板X伝搬LiNbO3 圧電板、64°回転Y
板X伝搬LiNbO3 圧電板、36°回転Y板X伝搬L
iTaO3 圧電板のような圧電単結晶からなる圧電板、
あるいは圧電セラミックスからなる圧電板を用いること
ができる。
【0020】また、上記圧電板としては、IDTの第
1,第2の電極指よりも外側にある程度の領域を有する
ような大きなのものが用いられる。すなわち、後で行わ
れる切断工程において圧電板を切断して対向2端面を切
り出すことを可能とするために、圧電板としては、ID
Tの表面波伝搬方向に沿う寸法よりも大きな圧電板が用
いられる。
【0021】IDTは、例えばアルミニウムや金などの
金属のような導電性材料により構成されている。IDT
の形成方法は特に限定される訳ではないが、例えば、圧
電板上に全面に導電性材料からなる膜を形成し、露光、
エッチング等により所望のパターンのIDTを形成する
方法、あるいはマスク等を用いてIDTの電極パターン
に応じて導電性材料からなる膜を形成する方法などを例
示することができる。
【0022】本発明では上記圧電板上にIDTを形成し
た後に、第1,第2の電極指の外側端縁から外側に向か
ってλ/8までの範囲において、電極指と平行に圧電板
を切断する。この切断により、上記SHタイプの表面波
を反射させるための対向2端面が切り出される。従っ
て、IDTを切断しないため、チッピングの発生を抑制
することができるとともに、後述の実施例から明らかな
ように、良好な共振特性を得ることができる。
【0023】上記圧電板の切断は、ダイシング装置など
の公知の切断装置を用いて行うことができる。また、本
発明では、より好ましくは、第1,第2の電極指の外側
端縁から外側に向かって3λ/32までの範囲におい
て、上記切断が行われ、後述の実施例から明らかなよう
に、より一層不要スプリアスが少ない良好な共振特性を
有する端面反射型表面波装置を提供し得る。
【0024】
【実施例の説明】図5及び図6を参照して、本発明の一
実施例に係る端面反射型表面波装置の製造方法を説明す
る。
【0025】まず、図5に示すように、圧電板11上に
IDT12を形成する。本実施例では、圧電板11は、
41°回転Y板X伝搬LiNbO3 よりなり、矩形の平
面形状を有する。
【0026】IDT12の形成は、圧電板11の上面1
1aの全面にAlを蒸着、スパッタリングもしくはメッ
キなどの薄膜形成法によりAl膜を形成し、さらに露
光、エッチングすることにより行われる。IDT12
は、1組のくし歯電極13,14を有する。くし歯電極
13は、複数本の電極指13a〜13iを有する。ま
た、くし歯電極14は、複数本のくし歯電極14a〜1
4iを有する。
【0027】くし歯電極13a〜13iと、くし歯電極
14a〜14iとは互いに間挿し合うように配置されて
いる。また、IDT12の電極指13a〜13i,14
a〜14iのうち、表面波伝搬方向両端に位置する第
1,第2の電極指14a,13iは、それぞれ、励振さ
れる表面波の波長をλとしたときに、λ/8の幅を有す
るように形成されている。他方、残りの電極指13a〜
13h,14b〜14iは、それぞれ、λ/4の幅を有
するように形成されている。また、隣合う電極指間の領
域の幅はλ/4とされている。
【0028】次に、圧電板11を一点鎖線D−D及びE
−Eに沿って切断する。この切断により図6に示す、S
Hタイプのリーキー表面波を利用した端面反射型表面波
装置15を得る。すなわち、上記切断により対向2端面
11b,11cが形成される。
【0029】ところで、本実施例では、上記一点鎖線D
−Dに沿う切断は、電極指14aの外側端縁から外側に
向かってλ/8までの領域において行われる。すなわ
ち、図5において、一点鎖線A−A(電極指14aの外
側端縁に沿う線)と、一点鎖線C−C(電極指14aの
外側端縁からλ/8離れた位置を通り、かつ一点鎖線A
−Aに平行な線)との間の多点のハッチングを付して示
した領域で上記切断が行われる。同様に、一点鎖線E−
Eに沿う切断も、電極指13iの外側端縁から外側方向
にλ/8までの領域において行われる。
【0030】従って、上記切断に際しては、電極指14
a,13iは切断されず、圧電板11のみが切断される
ため、チッピングは生じ難い。すなわち、最初から電極
指の外側端縁を目標として切断する場合に比べ、本実施
例では、上記多点のハッチングを付して示した領域内を
目標として切断を行うため、電極指が切断されることが
非常に起こり難く、従ってチッピングが生じ難い。
【0031】加えて、電極指14a,13iの幅は、λ
/8とされているため、すなわち予め両端の電極指の幅
をλ/8よりも細く形成しておくものではないため、良
好な共振特性を得ることができる。この特性の評価につ
いては、後述の具体的な実施例を参照してより詳細に説
明する。
【0032】なお、本実施例では、上記一点鎖線D−
D,E−Eに沿う切断は、第1,第2の電極指14a,
13iの外側端縁から、外側方向にλ/8までの領域で
行ったが、より好ましくは、3λ/32までの領域にお
いて行われ、それによってより良好な共振特性を実現す
ることができる。
【0033】なお、図6に示した本実施例により得られ
た端面反射型表面波装置15では、1組のくし歯電極か
らなる1つのIDTのみが示されていたが、本発明の製
造方法は、2以上のIDTが形成された端面反射型表面
波装置、例えば端面反射型表面波フィルタなどにも適用
することができる。
【0034】また、本実施例で得られた端面反射型表面
波共振子16は、SHタイプのリーキー波を利用するも
のであるが、BGS波やラブ波のような他のSHタイプ
の表面波を利用するものであってもよく、利用する表面
波に応じて圧電板の材料が選択される。
【0035】次に、具体的な実験例に基づき、本発明の
製造方法により、良好な共振特性を有する端面反射型表
面波装置の得られることを説明する。上記実施例により
得られた端面反射型表面波共振子15の共振特性を図7
に示す。なお、図7に示す特性のうち、実線はインピー
ダンス−周波数特性を、破線は位相−周波数特性を示
す。なお、以下の実験例の共振特性においても、全て、
実線はインピーダンス−周波数特性を、破線は位相−周
波数特性を示すものとする。
【0036】また、図7に示した共振特性は、41°回
転Y板X伝搬LiNbO3 圧電板を圧電板11として用
い、下記の仕様でIDT12を形成した場合の特性であ
る。 IDT構成材料・・・アルミニウム IDT12を構成しているアルミニウムの膜厚・・・1μm 電極指13a〜13h,14b〜14iの幅・・・30μm 第1,第2の電極指14a,13iの幅・・・15μm 電極指の対数・・・15.5対 第1,第2の電極指の外側端縁と、端面11b,11cとの間の距離(すな わち切断位置)・・・各1μm
【0037】図7から明らかなように、上記のように端
面11b,11cを切断する位置が、本発明の範囲内で
ある、第1,第2の電極指の外側端縁からλ/8の範囲
内で切断した場合、不要スプリアスが少ない良好な共振
特性が得られることが確かめられている。
【0038】ところで、本願発明者らは、上記図7に示
した共振特性を得た場合と同様にして、但し端面11
b,11cを形成するための切断位置を異ならせて種々
の端面反射型表面波装置を作製し、これらの共振特性を
測定した。その結果、切断位置を異ならせて端面11
b,11cを形成した場合、共振特性は種々変化した
が、概ね、図8〜図11に示す4種類の共振特性に分類
されることが確かめられた。すなわち、図8に示した共
振特性では、反共振点faが十分に高い周波数位置と高
い反共振インピーダンス(反共振点におけるインピーダ
ンス)と小さい共振インピーダンス(共振点におけるイ
ンピーダンス)が得られ、従って(反共振周波数−共振
周波数)の大きさ、すなわち十分大きな帯域幅と大きい
インピーダンス比が得られる(但し、このインピーダン
ス比とは、
【0039】
【数1】 で表される。)。
【0040】また、図9に示す共振特性では、共振点及
び反共振点が図8に示した特性に比べて、特に共振点が
低域側にシフトしてかつ反共振インピーダンスが低くな
っており、(反共振周波数−共振周波数)の値すなわ
ち、帯域幅が狭くなっていることがわかる。加えて、反
共振点よりも高周波数領域において矢印Qで示すスプリ
アスが表れていることがわかる。特に、位相特性におい
て、0°よりも大きなスプリアスの表れていることがわ
かる。
【0041】また、図10に示す共振特性では、共振点
及び反共振点が分割しており、インピーダンス比も小さ
く共振特性が良好でないことがわかる。加えて、反共振
周波数と共振周波数との差も小さく、帯域幅が狭いこと
がわかる。さらに、共振点近傍及び共振点−反共振点間
においてかなりのスプリアスの発生していることがわか
る。
【0042】さらに、図11に示す共振特性では、非常
に大きなスプリアス振動が反共振点近傍において広い周
波数領域にわたって発生しておりインピーダンス比もさ
らに小さく、共振特性が明確に表れていないことがわか
る。
【0043】すなわち、図8〜図11に示す共振特性
は、図8に示した共振特性から、図11に示す共振特性
に変化するに従って悪化していることがわかり、良好な
共振特性は、図8に示す共振特性であることがわかる。
【0044】今、図8に示す共振特性が得られた場合を
○印、図9に示す共振特性が得られた場合を△印、図1
0に示す共振特性が得られた場合を□印、図11に示す
共振特性が得られた場合を×印を付し、図12に、それ
ぞれの共振特性が得られた場合と端面11b,11cの
切断位置との関係を示す。
【0045】すなわち、図12において、横軸は、図5
の一点鎖線D−Dに沿う切断位置を、縦軸は一点鎖線E
−Eに沿う切断位置を示す。すなわち、各切断位置を、
第1,第2の電極指の外側端縁を基準(図12において
は0として表示してある。)とし、該外側端縁からの距
離で切断位置を示している。
【0046】図12から明らかなように、端面切断位置
が第1の電極指14aから外側に向かってλ/8の範囲
にある場合、並びに第2の端面切断位置が第2の電極指
13iから外側に向かってλ/8の範囲内にあるとき
に、○印で示した良好な共振特性を得られることがわか
る。また、この範囲以外では、共振特性が悪化し、上記
□印、×印、△印が多数存在することがわかる。
【0047】従って、図12から、本発明のように、端
面切断位置を第1,第2の電極指の外側端縁からλ/8
までの領域内とすることにより、良好な共振特性の得ら
れることがわかる。特に、3λ/32までの範囲とする
ことにより、確実に良好な共振特性の得られることがわ
かる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、端面反射型表面波装置
の製造に際し、圧電板上にIDTを形成した後に、ID
Tの両端の第1,第2の電極指の外側端縁から、外側に
向かってλ/8までの範囲において、圧電板を切断する
ことにより対向2端面が形成される。従って、良好な共
振特性を有する端面反射型表面波装置を確実に提供する
ことが可能となる。
【0049】加えて、上記のように両端の電極指よりも
外側の領域において圧電板を切断しているため、圧電板
のチッピングも生じ難い。すなわち、従来の端面反射型
表面波装置の製造方法では、両端の電極指の外側端縁を
ねらって端面形成のための切断を行っていたため、場合
によっては圧電板のチッピングが生じがちであったのに
対し、本発明では、このようなチッピングも生じ難い。
【0050】よって、本発明によれば、共振特性が良好
であり、特性のばらつきが少ない端面反射型表面波装置
を安定に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の端面反射型表面波共振子を示す斜視図。
【図2】図1に示した端面反射型表面波共振子の共振特
性を示す図。
【図3】従来の端面反射型表面波共振子を製造する工程
を説明するための略図的平面図。
【図4】従来例においてチッピングが生じた状態を拡大
して示す部分切欠平面図。
【図5】本発明の一実施例において、圧電板上にIDT
を形成した状態を説明するための平面図。
【図6】本発明の一実施例で得られた端面反射型表面波
共振子を示す平面図。
【図7】本発明の一実験例の端面反射型表面波共振子の
共振特性を示し、実線はインピーダンス−周波数特性
を、破線は位相−周波数特性を示す。
【図8】本発明の他の実験例の端面反射型表面波共振子
の共振特性を示す図。
【図9】切断位置が本発明の範囲外である場合の端面反
射型表面波共振子の共振特性を示す図。
【図10】切断位置が本発明の範囲外である場合の端面
反射型表面波共振子の共振特性を示す図。
【図11】切断位置が本発明の範囲外である場合の端面
反射型表面波共振子の共振特性を示す図。
【図12】端面切断位置と共振特性との関係を示す図。
【符号の説明】
11…圧電板 11b,11c…端面 12…IDT 13,14…くし歯電極 13i…第2の電極指 14a…第1の電極指 13a〜14i…電極指 15…端面反射型表面波共振子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−41809(JP,A) 特開 昭51−11393(JP,A) 特開 昭52−130586(JP,A) 実開 昭60−74333(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 3/08 H03H 9/145 H03H 9/25

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上にインターデジタルトランス
    デューサが形成されており、かつ対向2端面間でSHタ
    イプの表面波を反射させる端面反射型の表面波装置の製
    造方法であって、 圧電基板上に、インターデジタルトランスデューサの電
    極指のうち、表面波伝搬方向両端の第1,第2の電極指
    の幅がλ/8(但し、λは励振される表面波の波長)、
    残りの電極指の幅がλ/4とされているインターデジタ
    ルトランスデューサを形成する工程と、 前記圧電板を前記第1,第2の電極指の外側端縁から外
    側方向に向かってλ/8までの範囲において、前記電極
    指と平行に切断する工程とを備えることを特徴とする、
    端面反射型表面波装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2の電極指の外側端縁か
    ら、外側に向かって3λ/32までの範囲で、前記電極
    指と平行に圧電板を切断する、請求項1に記載の端面反
    射型表面波装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記圧電板として、圧電単結晶または圧
    電セラミックスからなる圧電板を用いる、請求項1また
    は2に記載の端面反射型表面波装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記圧電板が、41°回転Y板X伝搬L
    iNbO3 圧電板、64°回転Y板X伝搬LiNbO3
    圧電板及び36°回転Y板X伝搬LiTaO3 圧電板の
    うちの1種からなる請求項1または2に記載の端面反射
    型表面波装置の製造方法。
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