JP3105876B2 - 磁気テープ装置 - Google Patents

磁気テープ装置

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JP3105876B2
JP3105876B2 JP10313152A JP31315298A JP3105876B2 JP 3105876 B2 JP3105876 B2 JP 3105876B2 JP 10313152 A JP10313152 A JP 10313152A JP 31315298 A JP31315298 A JP 31315298A JP 3105876 B2 JP3105876 B2 JP 3105876B2
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博之 舟山
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米沢日本電気株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープ装置に関
し、特に、磁気テープを磁気テープ装置にロードすると
き、磁気テープと磁気ヘッドとの位置決めを精度良く行
い、磁気テープへのデータ記録再生の性能を向上した磁
気テープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気テープ装置101の装置概略
構成を示すブロック図3、概略平面図を示す図4、およ
び磁気テープ102の概略正面図を示す図6を参照する
と、記録媒体とカセットとからなる磁気テープ102
と、磁気テープ102に情報データを記録再生する磁気
ヘッド113と、磁気テープ102を搬送する磁気テー
プ可搬機構111と、記録媒体が巻き付けられたカセッ
トのリール107と結合させるクラッチ105a、10
5bをシャフトに固定したモータ104a、104b
と、磁気ヘッド113と磁気テープ可搬機構111とモ
ータ104a、104bとを制御する制御回路110
と、磁気テープ102を磁気テープ可搬機構111によ
り押し当てることにより磁気テープ102と磁気ヘッド
113との位置決めを行う基準面103とから構成され
ている。
【0003】上述のように構成された磁気テープ装置1
01の動作について以下に説明する。 磁気テープ10
2を磁気テープ装置101の挿入口106へ挿入する
と、制御回路110は、磁気テープ102が挿入された
ことを検出し、磁気テープ装置101内部の磁気テープ
可搬機構111により磁気テープ102を内部へ引き込
むロード動作を開始する。磁気テープ102が所定の位
置までくると制御回路110は、磁気テープ可搬機構1
11へ指示し、磁気テープ102が巻き付けられたリー
ル107とモータ104a、104bのシャフトに取り
付けられたクラッチ105a、105bとを結合させ
る。それと同時に、磁気ヘッド113との位置を合わせ
るため磁気テープ可搬機構111は、磁気テープ102
を基準面103へ押し当てることにより、ロード動作完
了となり、磁気ヘッド113により磁気テープ102上
のユニークなパターンを再生しながら、磁気ヘッド11
3を磁気テープ102上の記録再生開始位置へ位置付け
る。
【0004】位置決めを行う方法として、磁気テープ1
02がロードされるとき、磁気ヘッド113に対して磁
気テープ102を磁気テープ装置101内の基準面10
3に機械的に押し当てることにより行っているが、図4
および従来の磁気テープ装置101の概略平面図を示す
図5(a)、図5(a)の概略一部正面図を示す図5
(b)に示すように、部品間の摩擦や機械的誤差によ
り、基準面103に対して磁気テープ102が傾いてロ
ードされ、両者間に隙間が生じた状態となり正確に位置
決めできない場合が発生するという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の、従来の磁気テ
ープ装置は、磁気ヘッドに対して磁気テープを磁気テー
プ装置内の基準面に、機械的に押し当てることのみで行
っているため、摩擦や機械的誤差により正確に位置決め
できない場合があるという課題がある。
【0006】本発明の目的は、磁気テープと磁気ヘッド
との位置決めを精度良く行い、磁気テープへのデータ記
録再生の性能を向上した磁気テープ装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気テープ装置
は、記録媒体とカセットとからなる磁気テープと、磁気
テープに情報データを記録再生する磁気ヘッドと、磁気
テープを搬送する磁気テープ可搬機構と、記録媒体が巻
き付けられたカセットのリールと結合させるクラッチを
シャフトに固定したモータと、磁気ヘッドと磁気テープ
可搬機構とモータとを制御する制御回路と、磁気テープ
を磁気テープ可搬機構により押し当てることにより磁気
テープと磁気ヘッドとの位置決めを行う基準面とを有
し、基準面に設けた複数のセンサと、センサの信号を検
出する検出回路とを設けたことを特徴とする。
【0008】前記基準面に対し磁気テープが正確に押し
当てられたことをセンサからの信号で検出することを特
徴とする。
【0009】前記検出回路は、基準面に磁気テープが押
し当てられると、センサからの検出信号をアクティブに
することを特徴とする。
【0010】前記検出回路は、複数のセンサからの検出
信号が全てアクティブになったとき、磁気テープのロー
ド動作完了とすることを特徴とする。
【0011】前記検出回路は、複数のセンサからの検出
信号が全てアクティブになった時点で、制御回路へ磁気
テープのロード動作完了の報告をすることを特徴とす
る。
【0012】前記磁気テープ可搬機構は、磁気テープの
ロード動作およびアンロード動作を行うことを特徴とす
る。
【0013】センサは、機械式センサまたは光学式セン
サであることを特徴とする。
【0014】複数のセンサは、全て同一センサであるこ
とを特徴とする
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の磁気テープ装置の一
実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の磁気テープ装置の一実施
の形態を示す装置概略構成ブロック図、図2(a)は、
本発明の磁気テープ装置における磁気テープ102のロ
ード前の概略平面図、図2(b)は、本発明の磁気テー
プ装置における磁気テープ102のロード後の概略平面
図である。
【0017】図1および図2(a)、(b)を参照する
と、本発明の磁気テープ装置1は、記録媒体とカセット
とからなる磁気テープ102と、磁気テープ102に情
報データを記録再生する磁気ヘッド13と、磁気テープ
102を搬送し磁気テープ102のロード動作およびア
ンロード動作を行う磁気テープ可搬機構11と、記録媒
体が巻き付けられたカセットのリール107と結合させ
るクラッチ5a、5bをシャフトに固定したモータ4
a、4bと、磁気ヘッド13と磁気テープ可搬機構11
とモータ4a、4bとを制御する制御回路10と、磁気
テープ102を磁気テープ可搬機構11により押し当て
ることにより磁気テープ102と磁気ヘッド13との位
置決めを行う基準面3とを有し、基準面3に設けた複数
のセンサ14と、センサ14の信号を検出する検出回路
12とから構成されている。
【0018】次に、上述のように構成された磁気テープ
装置1の動作について説明する。
【0019】図1および図2(a)、(b)を参照する
と、磁気テープ102を磁気テープ装置1の挿入口6へ
挿入すると、制御回路10は、磁気テープ102が挿入
されたことを検出し、磁気テープ装置1内部の磁気テー
プ可搬機構11により磁気テープ102を内部へ引き込
むロード動作を開始する。磁気テープ102が所定の位
置までくると制御回路10は、磁気テープ可搬機構11
へ指示し、磁気テープ102が巻き付けられたリール1
07とモータ4a、4bのシャフトに取り付けられたク
ラッチ5a、5bとを結合させる。それと同時に、磁気
ヘッド13との位置を合わせるため磁気テープ可搬機構
11は、磁気テープ102を基準面3へ押し当てる。こ
のとき、基準面3に取り付けられた3つのセンサ14
は、それぞれ磁気テープ102が基準面3と接触すると
動作し、検出信号をアクティブにする。検出回路11は
3つのセンサ14からの検出信号が全てアクティブにな
った時点で、制御回路10へ磁気テープ102のロード
動作完了の報告をする。
【0020】ロード動作完了報告を受けた制御回路10
は、磁気ヘッド13により磁気テープ102上のユニー
クなパターン再生しながら、磁気ヘッド13を磁気テー
プ102上の記録再生開始位置へ位置づける。
【0021】ここで、磁気テープ102が磁気テープ装
置1に正確にロードできなかった場合には、3つのセン
サ14の内、少なくとも1つの検出信号がアクティブに
ならず、検出回路12は制御回路10に対してロード動
作完了の報告ができないことになる。このとき、制御回
路10は、磁気テープ可搬機構11のロード動作完了か
ら一定時間が経過してもロード動作完了の報告がなけれ
ば、磁気テープ可搬機構11に対して、磁気テープ10
2のアンロード動作を指示し、再度ロード動作を繰り返
して行い、磁気テープ102の正確な再位置決めを行う
ことができる。
【0022】上述のように、磁気テープ102と磁気ヘ
ッド13との位置決めに使用される3つのセンサ14
は、基準面3と磁気テープ102との接触状態を検出し
ているが、基準面3と接触する磁気テープ102のカセ
ット部が磁気テープ装置1に挿入される前に、視覚的に
認識できない何らかの外的要因による物理的な変形が有
った場合には、この不具合を検出することが可能であ
り、且つ、3つのセンサ14により磁気テープ102が
正確に挿入されていることが確認できているにも拘わら
ず、磁気テープ102上のユニークなパターンを再生し
ながら、磁気ヘッド13を磁気テープ102上の記録再
生開始位置へ位置決めできなかった場合には、磁気テー
プ102上のユニークなパターンに問題があることが容
易に判断可能となるという効果も併せ有している。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気テー
プ装置は、基準面に設けた複数のセンサと、センサの信
号を検出する検出回路とを設けるという簡単な構成によ
り、磁気テープが磁気テープ装置にロードされるとき、
正確に位置決めできたか否かを確認することができ、磁
気テープと磁気ヘッドとの位置関係がより正確に位置付
けられ、磁気テープの記録媒体へのデータ記録再生の性
能を向上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気テープ装置の一実施の形態を示す
装置概略構成ブロック図である。
【図2】図2(a)は、本発明の磁気テープ装置の一実
施の形態を示す磁気テープのロード前の概略平面図であ
る。図2(b)は、本発明の磁気テープ装置の一実施の
形態を示す磁気テープのロード後の概略平面図である。
【図3】従来の磁気テープ装置の概略構成ブロック図を
示す。
【図4】従来の磁気テープ装置の概略平面図を示す。
【図5】図5(a)は、従来の磁気テープ装置の概略平
面図を示す。図5(b)は、図5(a)の概略一部正面
図を示す。
【図6】磁気テープの概略正面図を示す。
【符号の説明】
1、101 磁気テープ装置 3、103 基準面 4a、4b モータ 104a、104b モータ 5a、5b クラッチ 105a、105b クラッチ 6、106 挿入口 10、110 制御回路 11、111 磁気テープ可搬機構 12 検出回路 13、113 磁気ヘッド 14 センサ 102 磁気テープ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体とカセットとからなる磁気テー
    プと、前記磁気テープに情報データを記録再生する磁気
    ヘッドと、前記磁気テープを搬送する磁気テープ可搬機
    構と、前記記録媒体が巻き付けられた前記カセットのリ
    ールと結合させるクラッチをシャフトに固定したモータ
    と、前記磁気ヘッドと前記磁気テープ可搬機構と前記モ
    ータとを制御する制御回路と、前記磁気テープを前記磁
    気テープ可搬機構により押し当てることにより前記磁気
    テープと前記磁気ヘッドとの位置決めを行う基準面とを
    有し、前記基準面に設けた複数のセンサと、前記センサ
    の信号を検出する検出回路とを設けたことを特徴とする
    磁気テープ装置。
  2. 【請求項2】 前記基準面に対し前記磁気テープが正確
    に押し当てられたことを前記センサからの信号で検出す
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気テープ装置。
  3. 【請求項3】 前記検出回路は、前記基準面に前記磁気
    テープが押し当てられると、前記センサからの検出信号
    をアクティブにすることを特徴とする請求項1記載の磁
    気テープ装置。
  4. 【請求項4】 前記検出回路は、複数の前記センサから
    の検出信号が全てアクティブになったとき、前記磁気テ
    ープのロード動作完了とすることを特徴とする請求項1
    記載の磁気テープ装置。
  5. 【請求項5】 前記検出回路は、複数の前記センサから
    の検出信号が全てアクティブになった時点で、前記制御
    回路へ前記磁気テープのロード動作完了の報告をするこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気テープ装置。
  6. 【請求項6】 前記磁気テープ可搬機構は、前記磁気テ
    ープのロード動作およびアンロード動作を行うことを特
    徴とする請求項1記載の磁気テープ装置。
  7. 【請求項7】 前記センサは、機械式センサまたは光学
    式センサであることを特徴とする請求項1記載の磁気テ
    ープ装置。
  8. 【請求項8】 複数の前記センサは、全て同一センサで
    あることを特徴とする請求項1記載の磁気テープ装置。
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