JP3104652B2 - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JP3104652B2
JP3104652B2 JP09257600A JP25760097A JP3104652B2 JP 3104652 B2 JP3104652 B2 JP 3104652B2 JP 09257600 A JP09257600 A JP 09257600A JP 25760097 A JP25760097 A JP 25760097A JP 3104652 B2 JP3104652 B2 JP 3104652B2
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    • H03B5/30Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator
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    • H03B5/36Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element being electromechanical resonator being a piezoelectric resonator active element in amplifier being semiconductor device
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL(位相同期
ループ)IC内に用いて好適なクリスタル発振器(基準
発振器)に関し、特に、エミッタ接地で構成されたクリ
スタル発振器と次段、及び次段以降に接続される増幅器
との接続方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられているクリスタル発振回路
(以下「発振回路」という)と次段、及び、次段以降の
アンプとの接続方式においては、発振回路の出力バイア
ス電圧と、アンプの入力バイアス電圧との違いにより、
直接接続は出来ず、コンデンサを介して互いの回路を接
続することにより、互いのバイアスの影響を無くし、信
号成分のみ伝達する回路構成が採られている。
【0003】このような従来の回路構成の一例として、
例えば文献(稲葉保、「発振回路の完全マスター」、日
本放送協会、昭和63年9月20日、第153頁、図7
−16)の回路図や、実開平2−36213号公報の図
2、及び特開平8−340216号公報の図1、図2に
記載される構成が知られている。
【0004】従来のコンデンサ結合の回路構成例を、図
5、図6、図7、及び図8にそれぞれ示す。例えば図5
を参照すると、発振回路は、NPNトランジスタQ51
のコレクタ、ベース間に帰還抵抗Rf5を接続し、コレ
クタと電源VCC間に負荷抵抗R51を接続し、エミッ
タ接地トランジスタQ51のコレクタ、ベース間抵抗負
帰還型の発振回路を形成する。クリスタル発振させるた
めに、ICの外付けにて、NPNトランジスタQ1のコ
レクタ、ベース間に発振周波数を決めるクリスタル(X
tal)を、コレクタとグランド間、ベースとグランド
間に、各々コンデンサC2、C1を接続し、クリスタル
発振器を構成する。発振回路と結合コンデンサCC51
を介して接続されるバッファアンプは、差動対アンプと
して構成されており、差動対アンプは、エミッタが共通
接続されて定電流源IO51に接続され、コレクタがそ
れぞれ負荷抵抗R53、R54を介して電源VCCに接
続され、ベースが、コンデンサCC51と抵抗R52と
の接続点、及び一端が電源VCCに接続された抵抗R5
5の他端に、それぞれ接続される差動対トランジスタQ
52、Q53と、エミッタが共通接続されて定電流源I
O52に接続され、コレクタがそれぞれ負荷抵抗R5
6、R57を介して電源VCCに接続され、差動対トラ
ンジスタQ52、Q53の出力を差動入力とする差動対
トランジスタQ54、Q55の2段構成とされ、出力は
差動対トランジスタQ54、Q55のコレクタと負荷抵
抗R56、R57の接続点から取り出される。図6の構
成は、発振回路のトランジスタQ51のコレクタからコ
ンデンサCC51を介して差動アンプに入力している。
また図7の構成は、差動対トランジスタQ52、Q53
のトランジスタQ52のベースがコンデンサCC51と
抵抗71と定電流源IO71との接続点に接続され、ト
ランジスタQ53のベースが抵抗R72と定電流源IO
72の接続点に接続されており、図8の構成は、図7の
構成において、発振回路のトランジスタQ51のコレク
タからコンデンサCC51を介して差動アンプに入力し
ている。
【0005】また、上記した発振回路が用いられるアプ
リケーションの一例を図9に示す。クリスタル振動子を
用いた基準発振器92の出力は、分周器として機能する
カウンタ93に入力され、一方、電圧制御発振器(VC
O)94の出力はカウンタ95に入力され、カウンタ9
5、93の出力は位相差検出器(PD)96に入力さ
れ、位相差検出器96の出力はチャージポンプ(CP)
97に入力され、チャージポンプ97の出力は、ローパ
スフィルタ(LPF)98を介してVCO99に制御電
圧を供給する。なお、図9では、基準発信器92、プリ
スケーラ94、カウンタ93、95、位相差検出器9
6、チャージポンプ97がPLL(位相同期ループ)I
C91として構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の発振回路と、次
段及び次段以降のアンプとの接続方式においては、コン
デンサを用いるため、回路を集積化回路(以下「IC」
という)で実現する場合、IC化に不向きなコンデンサ
を用いるため、レイアウト上、コンデンサの占める面積
が大きくなるため、チップサイズが大きくなり、価格の
上昇を招くという問題点を有している。
【0007】また、回路構成上コンデンサを用いて、回
路間(発振回路と増幅回路の間)の接続をおこなってい
るため、ICの生産工程等におけるテストにおいて、実
動作と同じ周波数で回路動作を確認検証を行わなければ
ならず、高い動作周波数を必要とする場合、既存設備の
LSIテスタ等で対応出来ない場合もある。このため、
必要に応じて外部に周波数発生器を備え、ICの検証を
行わなくてはならず、テストの作業工数の増大、及びテ
ストコストの増大を招く、という問題点を有している。
これは、等化的に低い周波数での回路検証が、コンデン
サ結合の影響により、実現できないという問題があるた
めである。
【0008】動作周波数範囲についても、コンデンサの
周波数特性で制約を受けるため、広い範囲でのクリスタ
ルの設定や、外部からのクロック入力に制約が設けられ
ることになる。
【0009】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、エミッタ接地ア
ンプで構成される発振回路と、ICの基本回路である差
動アンプを結合し、ICに適している差動回路構成で設
計可能とする発振回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の発振回路は、エミッタ接地アンプで構成さ
れた発振器と、次段につながる差動アンプの接続におい
て、コンデンサ結合を用いず、エミッタ接地アンプのベ
ースとコレクタの各々のバイアスを用いレベル変換回路
にてレベル変換を行い、次段に接続される、前記差動ア
ンプの差動入力のバイアスを決めると共に、信号の位相
関係が、正相、逆相の関係にある、前記エミッタ接地ア
ンプのベース、及びコレクタより信号を取り出し、前記
差動アンプの差動入力に、前記レベル変換回路を介して
信号を伝達する、ように構成してなることを特徴とす
る。
【0011】また本発明においては、前記エミッタ接地
アンプが、ベース、及びコレクタ間に抵抗負帰還を掛け
た自己バイアス型のエミッタ接地アンプとして構成さ
れ、前記ベースのバイアスを用いてレベル変換する回路
において、該レベル変換回路の出力電流と、エミッタ接
地アンプの動作電流の関係が、ワイドラー型カレントソ
ースの特性を有している、ことを特徴とする。
【0012】また本発明においては、前記エミッタ接地
アンプのコレクタのバイアスを用いてレベル変換する回
路構成において、該レベル変換回路の出力電流は、前記
コレクタのバイアス電圧と、該レベル変換回路で用いる
トランジスタのベース−エミッタ間電圧の差で決まる特
性を有する、ことを特徴とする。
【0013】さらに、本発明においては、前記エミッタ
接地アンプのコレクタの負荷として、抵抗、または定電
流源で構成されるアクティブ負荷を有する。
【0014】そして、本発明においては、前記エミッタ
接地アンプのベース入力より信号を外部入力し、アンプ
として動作させるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明の実施の形態においては、コレク
タ、ベース間に抵抗(Rf)負帰還を掛けたエミッタ接
地トランジスタ(Q1)を含む発振回路の、該エミッタ
接地トランジスタのベースに、トランジスタ(Q6)と
抵抗(R8)で構成された第1のレベル変換回路を接続
し、該エミッタ接地トランジスタのコレクタに、トラン
ジスタ(Q7)と抵抗(R9)で構成された第2のレベ
ル変換回路を接続し、第1、第2のレベル変換回路に流
れる出力電流と、第1の抵抗(R2)、第2の抵抗(R
5)で生じる電源(VCC)からの電圧降下分を、次段
の差動アンプを構成するトランジスタ(Q2)のベー
ス、及びトランジスタ(Q3)のベースにバイアスとし
て供給するとともに、発振回路の正相、逆相関係にあ
る、エミッタ接地トランジスタ(Q1)のベース、コレ
クタの発振信号も、第1、第2のレベル変換回路を介
し、次段の差動アンプを構成するトランジスタ(Q2)
のベース、及びトランジスタ(Q3)のベースに印加す
ることにより、エミッタ接地型発振回路と次段の差動ア
ンプの接続を行うことを可能としたものである。
【0016】上記のように、本発明の実施の形態におい
ては、エミッタ接地の発振回路と次段の差動アンプの接
続において、コンデンサ結合を行っていないため、IC
化する際にチップサイズを大きくする要因の一つであ
る、コンデンサを使用しないためコストメリットが期待
できると共に、LSIテスタ等の装置が、回路動作の周
波数に対応出来ない場合にも、等化的に低い周波数での
機能チェックが出来るようになるため、生産性の向上も
あがり、コスト、生産性の面で大きなメリットが得られ
る。
【0017】また、本発明の実施の形態においては、周
波数特性に依存するコンデンサを用いないため、発振回
路での発振周波数を広い範囲で設定することが可能とな
る。
【0018】
【実施例】次に、上記した実施の形態について更に詳細
に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して
以下に説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例の回路構成を示
す図である。図1を参照すると、本発明の一実施例にお
いて、発振回路は、NPNトランジスタQ1のコレク
タ、ベース間に帰還抵抗Rfを接続し、コレクタと電源
VCC間に負荷抵抗R1を接続し、エミッタ接地のコレ
クタ、ベース間抵抗負帰還型の発振回路を形成する。ク
リスタル発振させるために、ICの外付けにて、NPN
トランジスタQ1のコレクタ、ベース間に発振周波数を
決めるクリスタル振動子(Xtal)を、コレクタとグ
ランド間、ベースとグランド間に、各々コンデンサC
2、C1を接続し、クリスタル発振器を構成する。
【0020】この発振回路の動作は、電子情報通信学会
論文誌(C−II Vol.J73−C−II No.3 pp1
43−153 1990年3月)に記載されている動作
と同じであり、回路構成上の相違点は、より低電圧でも
動作するようにエミッタホロワ形発振器から、エミッタ
接地型発振器に変更を行っている。
【0021】発振回路の次段に接続されるアンプは、I
Cの基本回路でもある、差動アンプで構成し、NPNト
ランジスタQ2とQ3のエミッタは共通で、エミッタと
グランド間に定電流源IO1が接続され、抵抗負荷R
3、R4は、NPNトランジスタQ2、Q3の各々のコ
レクタと電源VCC間に接続され、各々のコレクタが出
力VO2、VO3となっている。
【0022】差動アンプのNPNトランジスタQ2、Q
3のベースのバイアス設定は、NPNトランジスタQ
6、抵抗R8に流れるエミッタ電流IE6により、電源
VCCに接続されている抵抗R2で生じる電圧降下分
が、NPNトランジスタQ2のベースのバイアス電圧V
B2となり、NPNトランジスタQ3のベースのバイア
ス電圧も、NPNトランジスタQ7、抵抗R9を流れる
エミッタ電流IE7により電源VCCに接続されている
抵抗R5で生じる電圧降下分がNPNトランジスタQ3
のベースのバイアス電圧VB3となっている。
【0023】エミッタ接地アンプQ1のベース、コレク
タのバイアスをレベル変換し、差動アンプを構成するN
PNトランジスタQ2、Q3のベース・バイアス電圧V
B2、VB3を決める、NPNトランジスタQ6、Q7
のベースは、発振回路を構成するNPNトランジスタQ
1のベースとコレクタに接続され、バイアス電圧が供給
され、NPNトランジスタQ6、Q7のエミッタ電流I
E6、IE7が決まる(すなわち差動アンプのNPNト
ランジスタQ2、Q3のベース・バイアス電圧が決ま
る)。
【0024】そして発振回路のNPNトランジスタQ1
のコレクタ、ベース間の発振信号の位相関係は、正相、
逆相の関係にあり、この位相関係を持った発振信号が、
NPNトランジスタQ6、Q7を介し、次段の差動アン
プを構成するNPNトランジスタQ2、Q3のベースに
入力されるため、差動アンプは、NPNトランジスタQ
2のベース・バイアス電圧VB2、及びNPNトランジ
スタQ3のベースバイアス電圧VB3を中心に、入力信
号が入り、差動アンプの出力VO2、VO3に出力信号
波形が出てくる。
【0025】次に、本発明の一実施例の動作について図
1を参照して説明する。
【0026】エミッタ接地の発振回路と、次段の差動ア
ンプのレベル変換にあたる、NPNトランジスタQ6、
Q7のエミッタ電流IE6、IE7の設定方法について
以下に説明する。
【0027】まず、トランジスタQ6のエミッタ電流I
E6の設定方法について説明する。
【0028】NPNトランジスタQ6のベースと、発振
回路のNPNトランジスタQ1のベースは共通接続され
ており、NPNトランジスタQ1のエミッタ電流IE1
に対して、トランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧
VBE1が決まっており、このベース−エミッタ間電圧
VBE1が,NPNトランジスタQ6のベース駆動電圧
になっており、NPNトランジスタQ6のベース−エミ
ッタ間電圧をVBE6とすると、VBE1は、トランジ
スタQ6のエミッタ電流をIE6として次式(1)で表
される。
【0029】 VBE1=VBE6+R8×IE6 …(1)
【0030】発振回路のNPNトランジスタQ1のエミ
ッタ電流IE1は次式(2)で表される。
【0031】 IE1=VCC−VBE1/R1 …(2)
【0032】また、IE1とVBE1の関係は次式
(3)で表される。
【0033】
【数1】
【0034】ここで、Isは接合の飽和電、qは電子の
電荷、Kはボルツマン定数、Tは絶対温度である。
【0035】またNPNトランジスタQ6のエミッタ電
流IE6はベース−エミッタ間電圧VBE6との関係で
次式(4)で表される。
【0036】
【数2】
【0037】ここで、NPNトランジスタQ1のベース
電位とトランジスタQ6のベース電位はともにVBE1
に等しいため、上式(3)に上式(1)を代入し、上式
(4)から、次式(5)のように表される。
【0038】
【数3】
【0039】上式(5)より、IE1とIE6の比をと
り、抵抗R8を求めると、次式(6)のようになり、V
B2のバイアス電圧を決めるのに必要な電流値IE6
は、IE1との比を決めておけば、抵抗R8を設定する
ことにより、求まる。
【0040】
【数4】
【0041】この部分に関する動作は、一般的なテキス
ト(たとえば、「半導体回路設計技術」、日経マグロヒ
ル社、第247〜250頁)に記載されている、Widlar(ワ
イドラー)カレントソース回路と同じである。
【0042】従って、差動アンプを構成するNPNトラ
ンジスタQ2のベース電圧VB2は、次式(7)のよう
に求まる
【0043】 VB2=VCC−(IE6・R1) …(7)
【0044】次にトランジスタQ7のエミッタ電流IE
7の設定方法について説明する。
【0045】NPNトランジスタQ7のベース、エミッ
タ間電圧をVBE7とし、抵抗R9のエミッタ側の電圧
をVE7とし、NPNトランジスタQ1のコレクタ電圧
をVCE1とすると、NPNトランジスタQ7のエミッ
タ電流IE7は、次式(8)のように求まる。
【0046】
【数5】
【0047】ここで、VCE1=VBE1+(Rf・I
B1)、但し、IB1はNPNトランジスタQ1のベー
ス電流である。
【0048】従って、差動アンプを構成するNPNトラ
ンジスタQ3のベース電圧VB3は、次式(9)で求ま
る。
【0049】 VB3=VCC−(IE7・R5) …(9)
【0050】上式(7)、(9)より、エミッタ接地の
発振回路と差動アンプの回路的結合は、定数を決めるこ
とにより可能となる。
【0051】一例として、上記IE6とIE7を等し
く、また抵抗R2とR5も等しく設定しておけば、差動
アンプを構成するNPNトランジスタQ2、Q3のベー
スバイアス電圧は等しくなり、差動アンプの動作が可能
となるため、エミッタ接地のアンプと差動アンプが回路
的に結合されたことになる。
【0052】本発明の一実施例における交流信号動作に
ついては、構成の説明でも述べているように、発振回路
を構成するNPNトランジスタQ1のコレクタとベース
の信号の位相関係は、正相、逆相の関係にあり、この信
号が、NPNトランジスタQ6、Q7を介し、差動アン
プを構成するNPNトランジスタQ2、Q3のベース入
力接続されており、上式(7)、(9)で決まるバイア
ス電圧を中心に、差動アンプの入力信号が差動入力さ
れ、エミッタ接地構成の発振回路と差動アンプの信号伝
達が行われる。
【0053】また、本発明の一実施例においては、上記
のような回路構成をとることにより、回路間の結合にコ
ンデンサを、用いないため、LSIテスタなどで発振回
路の入力(NPNトランジスタQ1のベース)より、低
い周波数の信号を入力し回路機能を確認できるようにな
り、発振回路を動作させて、初めて後段の回路動作が確
認するのではなく、前工程で等化的な回路検証ができ、
生産効率の向上を可能になる。
【0054】なお、図1において、トランジスタQ1の
コレクタとトランジスタQ7のベースの間に接続される
抵抗R10は、発振回路を構成するNPNトランジスタ
Q1のベースとコレクタの信号振幅関係を調整する抵抗
である。
【0055】また、NPNトランジスタQ4、Q5、定
電流源IO2、抵抗R6、R7で構成される回路は第2
の差動アンプであり、前段の差動アンプの信号を伝達す
る回路である。
【0056】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図2は、本発明の第2の実施例の構成を示す図であ
る。
【0057】図2を参照すると、本発明の第2の実施例
は、図1に示した回路構成から、外付けであるクリスタ
ル振動子、コンデンサC1、C2をはずし、外部クロッ
ク入力の供給を受ける構成とされている。
【0058】本発明の第2の実施例においても、回路間
の結合にコンデンサを用いていないので、外部クロック
の信号周波数は広い範囲で入力する事が可能である。
【0059】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。図3は、本発明の第3の実施例の構成を示す図であ
る。
【0060】図3を参照すると、本発明の第3の実施例
は、、図1回路構成から、発振回路を構成する抵抗R1
を、PNPトランジスタQ21、Q22(カレントミラ
ー回路を構成する)、定電流源IO21にて、アクティ
ブ(能動)負荷の構成としたものである。
【0061】次に本発明の第4の実施例について説明す
る。図4は、本発明の第4の実施例の構成を示す図であ
る。
【0062】図4を参照すると、本発明の第4の実施例
は、図3の構成で図2と同じく、外部クロック入力とし
たものである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記記載の効果を奏する。
【0064】本発明の第1の効果は、回路間の結合にコ
ンデンサを用いないことから、ICのチップサイズを大
きくする要因を取り除き、ICの価格に反映し、価格低
減に貢献するという、ことである。
【0065】本発明の第2の効果は、回路間の結合コン
デンサを用いないことから、回路の機能検査を低い周波
数で等化的に検証が可能となり、使用想定する周波数を
発生することができないLSIテスタ等の装置を用いて
回路間の接続検証を行うことが出来る、ということであ
る。
【0066】本発明の第3の効果は、回路間の結合にコ
ンデンサを用いないので、発振回路の発振周波数、及び
外部クロックの信号周波数を広い範囲で使用することが
出来る、ということである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施例の回路構成を示す図であ
る。
【図5】従来の発振回路の第1の回路構成を示す図であ
る。
【図6】従来の発振回路の第2の回路構成を示す図であ
る。
【図7】従来の発振回路の第3の回路構成を示す図であ
る。
【図8】従来の発振回路の第4の回路構成を示す図であ
る。
【図9】発振器を用いたPLL回路の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q51、Q52、Q5
3、Q54、Q55NPNトランジスタ Q21、Q22 PNPトランジスタ IO1、IO2、IO21、IO51、IO52、IO
71、IO72 定電流源 IE1、IE6、IE7 エミッタ電流 VB2、VB3、VCE1 バイアス電圧 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R
9、R10、Rf、R51、R52、R53、R54、
R55、R56、R57、Rf5、R71、R72 抵
抗 C1、C2、CC51 コンデンサ X'tal クリスタル発振子 VCC 電源 91 PLL・IC 92 基準発振器 93、95 カウンター 94 プリスケーラ 96 PD(位相比較器) 97 CP(チャージポンプ) 98 LPF 99 VCO

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エミッタ接地アンプで構成された発振器
    と、該発振器の次段につながる差動アンプの接続におい
    てコンデンサ結合を用いず、前記エミッタ接地アンプの
    ベースとコレクタの各々のバイアスを用いレベル変換回
    路にてレベル変換を行い、次段に接続される前記差動ア
    ンプの差動入力のバイアスを決めると共に、信号の位相
    関係が正相、及び逆相の関係にある、前記エミッタ接地
    アンプのベース、及びコレクタより信号を取り出して前
    記差動アンプの差動入力に前記レベル変換回路を介して
    信号を伝達する、ように構成してなることを特徴とする
    発振回路。
  2. 【請求項2】前記エミッタ接地アンプが、ベース、及び
    コレクタ間に抵抗負帰還を掛けた自己バイアス型のエミ
    ッタ接地アンプとして構成され、前記エミッタ接地アン
    プのベースのバイアスを用いてレベル変換する回路にお
    いて、該レベル変換回路の出力電流と、前記エミッタ接
    地アンプの動作電流の関係が、ワイドラー型カレントソ
    ースの特性を有している、ことを特徴とする請求項1記
    載の発振回路。
  3. 【請求項3】前記エミッタ接地アンプのコレクタのバイ
    アスを用いてレベル変換する回路構成において、該レベ
    ル変換回路の出力電流は、前記エミッタ接地アンプのコ
    レクタのバイアス電圧と該レベル変換回路で用いるトラ
    ンジスタのベース−エミッタ間電圧の差で決まる特性を
    有する、ことを特徴とする請求項1記載の発振回路。
  4. 【請求項4】前記エミッタ接地アンプのコレクタの負荷
    として、抵抗、または定電流源で構成されるアクティブ
    負荷を有する、ことを特徴とする請求項3記載の発振回
    路。
  5. 【請求項5】前記エミッタ接地アンプのベース入力より
    信号を外部入力し、アンプとして動作させることを特徴
    とする、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
    に記載の発振回路。
  6. 【請求項6】コレクタ、ベース間に第1の抵抗を接続し
    て負帰還を掛けたエミッタ接地型の第1のトランジスタ
    (「エミッタ接地トランジスタ」という)を含む発振回
    路の、該エミッタ接地トランジスタのベースに、第2の
    トランジスタと該第2のトランジスタのエミッタに接続
    する第2抵抗で構成された第1のレベル変換回路を接続
    し、 前記エミッタ接地トランジスタのコレクタに、第3のト
    ランジスタと該第3のトランジスタのエミッタに接続し
    た第3の抵抗で構成された第2のレベル変換回路を接続
    し、 前記第2、及び第3のトランジスタのコレクタはそれぞ
    れ第4、及び第5の抵抗素子を介して電源に接続し、 前記第1、及び第2のレベル変換回路に流れる出力電流
    と、前記第4の抵抗素子、及び前記第5の抵抗素子で生
    じる電源からの電圧降下分を、次段の差動アンプを構成
    する第4、及び第5のトランジスタのベースにそれぞれ
    バイアスとして供給するとともに、 前記発振回路の正相、逆相関係にある、前記エミッタ接
    地トランジスタのベース、及びコレクタの発振信号も、
    前記第1、及び第2のレベル変換回路を介して、次段の
    前記差動アンプを構成する第4、及び第5のトランジス
    タのベースに印加することにより、エミッタ接地型の前
    記発振回路と次段の前記差動アンプの接続を行うことを
    特徴とする発振回路。
  7. 【請求項7】前記エミッタ接地トランジスタのベースと
    コレクタ間にクリスタル振動子を接続をしたことを特徴
    とする請求項5記載の発振回路。
  8. 【請求項8】前記エミッタ接地トランジスタのベースに
    クロック信号を入力することを特徴とする請求項5記載
    の発振回路。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載の発振回
    路を基準発信器とし、該基準発信器の出力及び電圧制御
    発信器(VCO)の出力、又は前記各出力の分周出力の
    位相差を検出する位相差検出器を備え、前記位相差検出
    器の出力をループフィルタに介して前記VCOに供給す
    るPLL回路。
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