JPH11102916A - 半導体集積回路装置およびその設計方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその設計方法

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JPH11102916A
JPH11102916A JP9264342A JP26434297A JPH11102916A JP H11102916 A JPH11102916 A JP H11102916A JP 9264342 A JP9264342 A JP 9264342A JP 26434297 A JP26434297 A JP 26434297A JP H11102916 A JPH11102916 A JP H11102916A
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emitter
integrated circuit
semiconductor integrated
transistor
circuit device
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Yasushi Kinoshita
靖 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ノイズ、高電力利得の高周波増幅器を構成
する際に、デバイス設計が容易であり、セルフアライン
型構造の、トランジスタサイズが1種類の半導体集積回
路を実現すること。 【解決手段】 複数のトランジスタにより構成された多
段増幅器より増幅を行う半導体集積回路装置において、
前記多段増幅器の初段部が、並列に接続された複数個の
シングルエミッタ構造のバイポーラトランジスタからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタを用いた低雑音、高利得の半導体集積回路装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信分野などでは低消費電
力を維持しつつ、低ノイズ、高電力利得の高周波増幅器
が重要となっており、この増幅器を構成するバイポーラ
トランジスタには雑音特性及び利得特性の高いことが要
求されている。このような高周波増幅器においては、増
幅器全体のノイズ指数を低減することが重要である。こ
のため、使用するトランジスタ単体の電力利得を確保し
つつ、ノイズ特性を改善することが重要となる。しか
し、トランジスタ単体の電力利得特性とノイズ特性には
トレードオフの関係があり、低コストで両者を満足する
トランジスタを製造することは困難である。
【0003】このため、特開平7−254608号公報
に示されるように、同一エミッタ面積を有するバイポー
ラトランジスタにおいて、ある電流領域で雑音特性の良
いトランジスタ構造と、利得の良いトランジスタ構造が
あることを見出し、各回路においてこれらのトランジス
タを各々使い分ける技術が知られている。
【0004】図9は特開平7−254608号公報に示
されたバイポーラトランジスタの平面図及び断面図であ
る。図9(a)〜(c)はシングルエミッタ構造のバイ
ポーラトランジスタの平面図、断面図および等価回路図
であり、図9(d)〜(f)はマルチエミッタ構造のバ
イポーラトランジスタの平面図、断面図および等価回路
図である。図9において、p型Si基板110上に、n
+型埋め込み層111、n型コレクタ層112が積層さ
れ、さらにベース層113、エミッタ層114、素子分
離絶縁膜115が形成されている。
【0005】図9(a)〜(c)において、ベース層1
13内に1つのエミッタ層114が形成され、図9
(d)〜(f)においては、ベース層113内に2つの
エミッタ層114が形成されている。ここで、エミッタ
層114の幅はシングルエミッタ構造に対してマルチエ
ミッタ構造では半分であるが、総エミッタ面積は図9
(a)〜(c)、図9(d)〜(f)のいずれの場合に
おいても等しくされている。図10は図9に示した従来
例におけるバイポーラトランジスタのコレクタ電流と雑
音指数及び電力利得との関係を示したグラフである。図
10に示すようにバイポーラトランジスタのあるコレク
タ電流領域において、エミッタを複数個有するマルチエ
ミッタトランジスタの方がエミッタが1個だけのシング
ルエミッタトランジスタに比べて雑音指数を低く抑える
ことができることの一方で、電力利得はすべてのコレク
タ電流領域においてシングルエミッタトランジスタの方
がマルチエミッタトランジスタに比べて優れていること
を示している。そして、この結果を踏まえて、トレード
オフの関係にある両者の特性をデバイス、回路的に改善
することなく、ただ単純に回路内で各々のトランジスタ
を適宜使い分けるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下のような問題点がある。
【0007】第1に、回路内で電力利得特性を重視した
い素子部とノイズ特性を重視したい素子部とを区別する
ことが容易ではなく、デバイス設計が複雑になる。
【0008】第2に、従来技術で示されたバイポーラト
ランジスタのエミッタ面積の総和は、シングルエミッタ
トランジスタとマルチエミッタトランジスタ各構造にお
いて等しくなっている。つまり、両トランジスタのエミ
ッタ長は異なっていて、このことは、エミッタ構造の異
なるバイポーラトランジスタが回路内で必ず複数個存在
することを示している。
【0009】また、従来技術で使用されているバイポー
ラトランジスタは、ベース領域を多結晶シリコン等で引
き出したいわゆるセルフアライン型構造ではない。一般
に、GHz帯のような高周波領域でのバイポーラトラン
ジスタはベース抵抗を低減して、高周波特性を向上する
ことが重要となるため、従来技術に示された非セルフア
ライン型バイポーラトランジスタよりも、ベース電極を
多結晶シリコンで引き出した構造のバイポーラトランジ
スタを使用する方が雑音指数や電力利得の観点から望ま
しい。しかし、この場合、短いエミッタ幅のバイポーラ
トランジスタにおいて、非セルフアライン型よりもエミ
ッタコンタクトのアスペクト比が大きくなるので、エミ
ッタのプラグ効果が起きやすい欠点がある。
【0010】上記のプラグ効果とは、エミッタ領域から
不純物を拡散させる場合、狭いエミッタ幅の構造では広
いエミッタ幅の構造のトランジスタに比べて不純物が拡
散しにくいことをいう。通常は、製造工程の段階におい
て、このプラグ効果を考慮し、エミッタ幅の狭いトラン
ジスタのエミッタ−ベース接合深さが最適化されるよう
に熱履歴を調整している。このため、エミッタ幅を広く
したトランジスタでは、前記のプラグ効果のため、エミ
ッタ不純物がより深く拡散してしまい、エミッタ−コレ
クタ間でパンチスルーしてしまう問題が起こりやすい問
題がある。したがって、安定に高歩留まりでトランジス
タを製造するためには、回路内でトランジスタサイズを
固定にして、ただ1種類にすることが重要である。
【0011】本発明は上述したような従来の技術が有す
る様々な問題点に鑑みてなされたものであって、低ノイ
ズ、高電力利得の高周波増幅器を構成する際に、デバイ
ス設計が容易であり、セルフアライン型構造の、トラン
ジスタサイズが1種類の半導体集積回路を実現すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
装置は、複数のトランジスタにより構成された多段増幅
器より増幅を行う半導体集積回路装置において、前記多
段増幅器の初段部が、並列に接続された複数個のシング
ルエミッタ構造のバイポーラトランジスタからなること
を特徴とする。
【0013】この場合、並列に接続された複数個のシン
グルエミッタ構造のバイポーラトランジスタのコレクタ
は共通としてもよい。
【0014】また、並列に接続された複数個のシングル
エミッタ構造のバイポーラトランジスタは、エミッタ電
極とベース電極が多結晶シリコンからなるセルフアライ
ン型バイポーラトランジスタとしてもよい。
【0015】また、並列に接続された複数個のシングル
エミッタ構造のバイポーラトランジスタの、エミッタ長
を20〜30μm、エミッタ幅を0.5〜0.8μmと
してもよい。
【0016】本発明による半導体集積回路装置の設計方
法は、複数のトランジスタにより構成された多段増幅器
より増幅を行う半導体集積回路装置の設計方法におい
て、前記多段増幅器の初段部を、並列に接続された複数
個のシングルエミッタ構造のバイポーラトランジスタと
することを特徴とする。
【0017】「作用」本発明者による実験の結果から、
セルフアライン型バイポーラトランジスタにおいて、同
一エミッタサイズのトランジスタを並列に複数個接続し
ただけで、利得の大幅な低下を招くことなく雑音指数を
低減できることが判明している。上記のように構成され
る本発明では上記作用が顕著に表れ、雑音指数が低減さ
れた増幅が可能となっている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はバイポーラトランジスタの
全コレクタ電流Ic(mA)と雑音指数NFm in(dB)
との関係を示す図であり、図2はバイポーラトランジス
タの全コレクタ電流Ic(mA)と順方向伝達利得|S
21e2(dB)との関係を示す図である。各図は、最小
のトランジスタ1個のみの場合と、そのトランジスタを
2個及び4個並列に接続した場合を示したものである。
各図中で、A型とはエミッタサイズが幅0.8μm、長
さが1.6μmのバイポーラトランジスタであり、B型
はエミッタサイズが幅0.8μm、長さが6.4μmの
バイポーラトランジスタである。そして、図示された個
数は並列に接続した個数を示している。
【0019】図1と図2から明らかなように、トランジ
スタの並列個数を増やすほど、雑音指数は低く、順方向
伝達利得は高くなっている。このとき、比較しているト
ランジスタの総エミッタ面積は異なっている。そこで、
最小トランジスタA型を4個並列にした場合と同じエミ
ッタ面積であるシングルエミッタ構造のトランジスタB
型を図1及び図2に図示した。これらを比較すると、図
2において順方向伝達利得はわずかにシングルエミッタ
構造の方がよいが、図1から雑音指数はトランジスタA
型を4個並列にした方が低くなっている。順方向伝達利
得はもともと25dB以上確保できているので、低雑音
増幅器を構成するトランジスタの利得に関する性能差は
大きな問題とはならず、むしろ雑音指数の低減を図るこ
とができることの方がより利点は大きい。
【0020】次に、回路レベルで増幅器を考えると、ほ
とんどの集積回路における増幅器は多段で構成されてお
り、その各段では電圧利得、電流利得、あるいは入力か
ら出力へのインピーダンス変換などの機能を果たしてい
る。一般に、増幅器の増幅度を増すために増幅器を多段
カスケード接続する方法が広く用いられている。つま
り、雑音指数、電力利得の異なった増幅器を複数個カス
ケード接続して用いる。J段目の異なった増帽器の利得
をGj、雑音指数をFjとすると、全体の雑音電力の和F
は、 F=F1+(F2-1)/G1+…+Fn-1/(G12…G
n-1) と表される。この式はFrissの式と呼ばれている。この
式から明らかなように、初段の利得G1が十分に高けれ
ば、2段目以降の雑音指数が高くてもその影響は小さな
ことがわかる。
【0021】したがって、初段の増幅器を構成するバイ
ポーラトランジスタとして、エミッタが1個であるシン
グルエミッタ構造で、かつ、同一エミッタサイズのトラ
ンジスタを複数個並列に接続することによって、電力利
得特性とノイズ特性の両者を最良にすることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図3は本発明の第一実施例を説明するため
の増幅器を構成するトランジスタの平面図である。
【0023】図3(a)は基本となるシングルエミッタ
構造のトランジスタの平面図、図3(b)はトランジス
タの断面図である。
【0024】本実施例のトランジスタは、ベース(B)
拡散層1、コレクタ(C)拡散層2、ベースポリシリコ
ン3、エミッタ(E)ポリシリコン4、ベースポリシリ
コン上のコンタクト5、エミッタポリシリコン上のコン
タクト6、コレクタ拡散層上のコンタクト7、p+型埋
め込み層8、p型ウェル9、Si基板10、コレクタ領
域であるn+型埋め込み層11、n型コレクタ層12、
素子分離絶縁膜15、層間絶緑膜16から構成され、ベ
ース領域を多結晶シリコン等で引き出したいわゆるセル
フアライン型構造とされている。ここで、p+型埋め込
み層8とp型ウェル9はバイポーラトランジスタの素子
を分離するために設けられたもので、バイポーラトラン
ジスタを取り囲むように設置されている。
【0025】また、図3(c)は上述した基本トランジ
スタと同一サイズのものを3個並列に接続した状態を示
すものである。図中でアルミ配線17によりベース、エ
ミッタ、コレクタがそれぞれ接続されている。
【0026】図4(a)は本発明を適用した増幅器の回
路図である。本増幅器は、エミッタ接地の2段増幅器に
エミッタフォロワによるバッファを設けたものである。
信号源から入力端子INへ入力された信号が、コンデン
サC1によって直流成分をカットされてからトランジス
タQ1とQ2により構成される増幅器へ伝えられる。図
中、R1〜R6はトランジスタQ1とQ2へ自己バイア
スを与えるための抵抗素子であり、C2とC3は高域補
償用に増幅度の低下を防ぐためのコンデンサである。そ
して、トランジスタQ3と抵抗素子R7で構成されたエ
ミッタフォロワ回路により次段回路を動作されるのに十
分な電流を確保するものである。ここで、トランジスタ
Q1は図中では1個のトランジスタ示されているが、実
際には図4(b)に示すように、トランジスタQ2、Q
3と同じ構造、サイズのトランジスタQが並列に3個接
続されて構成いる。なお、トランジスタQ2もトランジ
スタQ1と同じ構成のトランジスタにすると、増幅器の
雑音指数が悪化してしまうので、トランジスタを並列に
するのはトランジスタQ1、すなわち、増幅器を構成す
る初段のトランジスタのみである。
【0027】図5はシリコン基板上に前記増幅回路を形
成した時のレイアウト図である。図5(a)では符号の
頭にQが付されるトランジスタ、符号の頭にTが付され
る抵抗、符号の頭にCが付される容量の配置が示されて
いる。ここで、点線で囲まれている部分は初段のトラン
ジスタと容量素子であり、並列接続して1素子を形成し
たものである。
【0028】そして、図5(b)ではそれぞれの素子の
結線状態を示している。本図からも明らかなように、容
量素子の占有面積がトランジスタよりもかなり大きいの
で、初段部のトランジスタを複数個並列に接続したこと
による面積増加はほとんど問題とはならない。
【0029】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0030】本実施例は図6に示すように、コレクタを
基板内で共通とした2組のトランジスタを基本素子とし
て、これを並列に接続したトランジスタを増幅器の初段
部に使用したものである。トランジスタ各部の構成は図
3に示した第1の実施例と同様であるために図3と同じ
番号を付して説明は省略する。
【0031】本実施例のような構成とすることにより、
トランジスタ素子の占有面積を抑えつつ、並列個数を増
やすことができる。
【0032】なお、上記の効果を得るためには、使用す
るトランジスタのエミッタサイズはおのずと制限され
る。図7は、トランジスタのエミッタサイズによる雑音
指数の変化を示したものであり、図7(a)はエミッタ
長の大小、図7(b)はエミッタ幅の大小による雑音指
数−コレクタ電流依存性である。点線を基準として、エ
ミッタ長及びエミッタ幅を大きくすると実線になり、小
さくすると1点鎖線で示されたものになる。これは、ベ
ース抵抗とコレクタ−ベース間及びベース−エミッタ間
寄生容量の変化に対応する。つまり、エミッタ長は電力
利得と雑音指数でトレードオフの係にある。
【0033】次に、電力利得のエミッタサイズ依存性を
図8に示した。図8(a)はエミッタ長、図8(b)は
エミッタ幅依存性である。図から明らかなように、エミ
ッタ長を大きくすると、電力利得は増加するが、エミッ
タ長がある長さで減少することがわかる。これは、エミ
ッタ長が長くなることで、トランジスタ全体のサイズが
大きくなり、ベース抵抗の減少分よりも寄生容量の増加
分が上回るためである。一方、エミッタ幅を大きくする
と、電力利得は減少するだけである。これは、エミッタ
幅を大きくすると、寄生容量とベース抵抗が増加するか
らである。
【0034】結局、雑音指数を小さく、電力利得を大き
く得るために、コレクタ電流値をどの値に設定するかに
よってエミッタ長が決定され、また、エミッタ幅はでき
るだけ小さい方が望ましいが、エミッタのプラグ効果の
度合いで決定される。以上の観点から、発明者の実験で
は実際のエミッタサイズとして、エミッタ長が20〜3
0μm、エミッタ幅が0.5〜0.8μmが最も妥当な
サイズであった。しかし、これらの値は寄生容量と寄生
抵抗のバランスで決まるので、バイポーラトランジスタ
のレイアウトによって変わることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0036】基本トランジスタがただ1個だけであるの
でデバイス設計が容易になるという効果がある。
【0037】また、回路内でシングルエミッタとマルチ
エミッタトランジスタを使い分けるための作業が不要と
なるので回路設計を短期間で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セルフアライン型バイポーラトランジスタのコ
レクタ電流と雑音指数との関係を示したグラフである。
【図2】セルフアライン型バイポーラトランジスタの順
方向伝達利得との関係を示したグラフである。
【図3】本発明の第一実施例を説明するための増幅器を
構成するトランジスタの平面図である。
【図4】本発明を適用した増幅器の回路図である。
【図5】シリコン基板上に前記増幅回路を形成した時の
レイアウト図である。
【図6】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図7】トランジスタのエミッタサイズによる雑音指数
の変化を示したグラフである。
【図8】電力利得のエミッタサイズ依存性を示したグラ
フである。
【図9】従来のバイポーラトランジスタの平面図及び断
面図である。
【図10】従来のバイポーラトランジスタのコレクタ電
流と雑音指数及び電力利得との関係を示したグラフであ
る。
【符号の説明】
1 ベース拡散層 2 コレクタ拡散層 3 ベースポリシリコン 4 エミッタポリシリコン 5 ベースポリシリコン上のコンタクト 6 エミッタポリシリコン上のコンタクト 7 コレクタ拡散層上のコンタクト 8 P+型埋め込み層 9 P型ウェル 10 p型Si墓板 11 n+型埋め込み層 12 n型コレクタ層 13 ベース層 14 エミッタ層 15素子分離絶縁膜 16 層間絶緑膜 17 アルミ配線 IN 入力端子 OUT 出力端子 C1、C2、C3 コンデンサ Q1、Q2、Q3、Q トランジスタ R1〜R7 抵抗 GND グランド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトランジスタにより構成された多
    段増幅器より増幅を行う半導体集積回路装置において、 前記多段増幅器の初段部が、並列に接続された複数個の
    シングルエミッタ構造のバイポーラトランジスタからな
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 並列に接続された複数個のシングルエミッタ構造のバイ
    ポーラトランジスタのコレクタが共通であることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の半導体集
    積回路装置において、 並列に接続された複数個のシングルエミッタ構造のバイ
    ポーラトランジスタは、エミッタ電極とベース電極が多
    結晶シリコンからなるセルフアライン型バイポーラトラ
    ンジスタであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の半導体集積回路装置において、 並列に接続された複数個のシングルエミッタ構造のバイ
    ポーラトランジスタは、エミッタ長が20〜30μm、
    エミッタ幅が0.5〜0.8μmであることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 複数のトランジスタにより構成された多
    段増幅器より増幅を行う半導体集積回路装置の設計方法
    において、 前記多段増幅器の初段部を、並列に接続された複数個の
    シングルエミッタ構造のバイポーラトランジスタとする
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体集積回路装置の設
    計方法において、 並列に接続された複数個のシングルエミッタ構造のバイ
    ポーラトランジスタのコレクタを共通とすることを特徴
    とする半導体集積回路装置の設計方法。
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CN98119393A CN1213180A (zh) 1997-09-29 1998-09-25 半导体集成电路器件及其设计方法
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