JP2003303827A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003303827A
JP2003303827A JP2002107286A JP2002107286A JP2003303827A JP 2003303827 A JP2003303827 A JP 2003303827A JP 2002107286 A JP2002107286 A JP 2002107286A JP 2002107286 A JP2002107286 A JP 2002107286A JP 2003303827 A JP2003303827 A JP 2003303827A
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semiconductor device
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bipolar transistor
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Isao Obe
功 大部
Tomonori Tagami
知紀 田上
Chushiro Kusano
忠四郎 草野
Yasunari Umemoto
康成 梅本
Atsushi Kurokawa
敦 黒川
Kazuhiro Mochizuki
和浩 望月
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力付加効率および電力利得が高い電力増幅器
を、低コストに実現する。 【解決手段】半導体基板上に形成され、平面形状が環状
であるエミッタトップヘテロ接合バイポーラトランジス
タを用いた半導体装置において、ベース電極を環状エミ
ッタ・ベース接合領域の内側のみに存在する構造とし
た。 【効果】製造工程の複雑なコレクタトップ構造を用いず
に、単位エミッタ面積当りのベース・コレクタ接合容量
を低減できる結果、電力付加効率および電力利得が高
く、電力増幅器に適した半導体装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ(以下、HBTと記載)を用いた半導
体装置及びその製造方法に係り、特に移動体通信機用電
力増幅器向け半導体装置及びその製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信機の需要の急成長に伴
い、通信機に用いる電力増幅器の研究開発が盛んに行わ
れている。移動体通信機用電力増幅器に用いられている
半導体トランジスタとしては、GaAsHBT、GaA
s電界効果トランジスタ(以下、FETと記載)、Si
MOS(Metal−Oxide−Semicondu
ctor)FETなどがある。この中でGaAsHBT
は入出力特性の線形性に優れること、正電源のみで動作
し、負電源発生に要する回路・部品が不要であること、
出力電力密度が高く、チップ面積が小さくて済むため、
省スペースかつ低コストであること、などの特徴を有す
るため、移動体通信機用電力増幅器向けトランジスタと
して中心的に用いられている。
【0003】GaAsHBTを用いた電力増幅器の性能
向上、特に電力付加効率、電力利得、等の向上には、単
位エミッタ面積当りのベース・コレクタ容量の低減が必
須である。このためにはエミッタ・ベース接合面積当り
のベース・コレクタ接合面積の比rを低減する必要があ
る。rを低減するための方法としては、一般にコレクタ
トップHBT構造が知られており、アイ・イー・イー・
イー トランサクションズ・オン・エレクトロン・デバ
イセズ 第42巻 第11号(1995年)第1897
頁から第1902頁(IEEE Transactio
ns on Electron Devices Vo
l.42 No.11(1995)pp.1897−1
902)に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で作製さ
れたコレクタトップHBTの縦断面構造を図3に示す。
図から明らかなようにr=1が実現できるものの、通常
用いられるエミッタトップHBT構造に比較して、寄生
エミッタ・ベース高抵抗化領域35を形成する工程、具
体的には硼素等のイオン打ちこみおよびアニール工程が
増え、製造方法が複雑化するため、半導体装置のコスト
増につながる問題があった。したがって、コスト増加を
回避して半導体装置の性能向上を図るには、エミッタト
ップHBTのレイアウト変更によりr低減を図るのが適
当といえる。従来の矩形エミッタ形状を用いたHBTで
はr<2.5を実現するのは困難であった。これはベー
ス電極、ならびにベース電極と配線とを接続するスルー
ホールがベース・コレクタ接合面積の縮小を律速してい
たからである。これに対し、ベース電極をベーススルー
ホール領域のみとし、エミッタ・ベース接合の平面形状
を従来の矩形から環状構造に変更することによりrを低
減することが可能となる。このような環状エミッタ構造
はα線照射に起因したソフトエラーなどの誤動作を回避
するSiバイポーラトランジスタにおいて提案され、特
開平5−3204に開示されている。上記Siバイポー
ラトランジスタの公知例では環状エミッタ・ベース接合
の内側にコレクタ電極を配置していたが、図1の平面構
造図に示すように、コレクタ電極の代わりにベース電極
を配置し、コレクタ電極を環状エミッタ・ベース接合の
外側に配置することにより、r<2.5を実現すること
が可能となる。本発明の第1の目的は、r<2.5を満
足するHBTを用いた半導体装置を提供することであ
る。
【0005】本発明の第2の目的は、r<2.0を満足
するHBTを用いた半導体装置を提供することである。
【0006】本発明の第3の目的は、r<1.5を満足
するHBTの製造方法を提供することである。
【0007】本発明の第4の目的は、電力付加効率およ
び電力利得が高く、電力増幅器に適した半導体装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するために、本発明に係る半導体装置では、発明が解
決しようとする課題にて触れたように、半導体基板上に
形成され、平面形状が環状であるエミッタ・ベース接合
領域を有するバイポーラトランジスタを用いた半導体装
置において、上記半導体基板が表面に(100)(±5
度)面を有するせん亜鉛鉱型半導体基板、上記バイポー
ラトランジスタがエミッタトップ型HBTであり、かつ
該HBTのベース電極が上記環状エミッタ・ベース接合
領域の内側のみに存在するようにしたものである。
【0009】また、本発明の第2の目的を達成するため
に、(1)本発明の第1の目的を達成するHBTのエミ
ッタ・ベース接合領域の外周に[011](±5度)に
平行な辺が存在しない、または(2)表面に(100)
(±5度)面を有するせん亜鉛鉱型半導体基板上に形成
され、平面形状が環状であるエミッタ・ベース接合領域
を有するエミッタトップ型HBTを用いた半導体装置に
おいて、該HBTのベース・コレクタ接合領域の外周と
エミッタ・ベース接合領域の外周との[01−1]方向
における距離の最小値が、[011]方向における距離
の最小値よりも大きい、(3)表面に(100)(±5
度)面を有するせん亜鉛鉱型半導体基板上に形成され、
平面形状が非環状であるエミッタ・ベース接合領域を有
するエミッタトップ型HBTを用いた半導体装置におい
て、該HBTのベース・コレクタ接合領域の外周とエミ
ッタ・ベース接合領域の外周との[01−1]方向にお
ける距離の最小値が、[011]方向における距離の最
小値よりも大きい、ようにしたものである。ここで、エ
ミッタ・ベース接領域の外周に[011](±5度)に
平行な辺が存在しないとは、上記平面形状が多角型の場
合には、その各辺が[011](±5度)に平行となっ
ていないことをいい、上記平面形状が円、だ円またはこ
れらの一部(半円等)の場合を含むものとする。
【0010】また、本発明の第3の目的を達成するため
に、本発明の第2(1)を達成するHBTを、エミッタ
電極の形成、該エミッタ電極をマスクとしたエミッタメ
サの形成、ベース電極の形成、該エミッタ電極と該エミ
ッタメサの側面への絶縁膜側壁の形成、該エミッタ電極
および該絶縁膜側壁をマスクとしたベースメサの形成、
の工程を順次経て製造するようにしたものである。
【0011】また、本発明の第4の目的を達成するため
に、本発明の第1、第2および第3の目的を達成するH
BTが容量素子、抵抗素子、インダクタンス素子、ダイ
オードのうち少なくとも1種と集積されたモノリシック
・マイクロ波集積回路(以下、MMICと記載)とした
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施例1 以下、本発明の第1の実施例であるエミッタトップHB
Tに関し、図1、図11、図12、図13を用いて説明
する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例であるエミッ
タトップHBTの平面構造図である。環状エミッタ電極
1の内側にベース電極2、外側にコレクタ電極3が配置
されている。また、エミッタ配線4(コレクタ電極3の
内側は図示せず)、ベース配線5(コレクタ電極3の内
側は図示せず)、コレクタ配線6はそれぞれスルーホー
ル(図示せず)を介してエミッタ電極1、ベース電極
2、コレクタ電極3に接続されている。rはベースメサ
外周14とエミッタ電極1との距離で決まるが、ホトリ
ソグラフィーの合わせ余裕として1.0μmを考える
と、例えば幅4.5μmのエミッタ電極の場合、r=
2.5またはそれ以下が実現できる。なお、本実施例で
はドライエッチングを用いてHBTを作製する場合を考
え、合わせ余裕を1.0μmとした。合わせ余裕をこれ
以下にするとベースメサ表面14上のドライエッチング
ダメージの影響で、エミッタからベースを経てコレクタ
に流入した電子がベースメサ14上で再結合し、電流増
幅率の劣化する問題が発生する。ウエットエッチングを
用いればダメージの影響は回避できるが、これに関して
は実施例2および3で詳述する。
【0014】図11および図12は図1に示すHBTを
ドライエッチングにより作製する場合の製造工程を示し
ている。はじめに、半絶縁性GaAs基板(表面(10
0)(±5度)面)7上に高ドープn型GaAsサブコ
レクタ層(Si濃度5x10 18cm−3、膜厚0.6
μm)8、n型GaAsコレクタ層(Si濃度1x10
16cm−3、膜厚0.8μm)9、p型GaAsベー
ス層(C濃度3x10 19cm−3、膜厚70nm)1
0、n型InGaPエミッタ層(InPモル比0.5、
Si濃度3x1017cm−3、膜厚0.2μm)1
1、n型InGaAsキャップ層(InAsモル比0.
5、Si濃度4x1019cm−3、膜厚0.2μm)
12を有機金属気相エピタキシー法により成長した。そ
の後、高周波スパッタ法を用いてWSi(Siモル比
0.3、膜厚0.3μm)をウエハ全面に堆積し、ホト
リソグラフィーおよびCFを用いたドライエッチング
により、エミッタ電極1を形成した。そして、そのエミ
ッタ電極1をマスクに、InGaAsキャップ層12、
InGaPエミッタ層11をCHおよびClプラズ
マによりドライエッチングし、GaAsベース層10を
露出した。そして、リフトオフ法によりTi(膜厚50
nm)/Pt(膜厚50nm)/Au(膜厚200n
m)ベース電極2を形成した(図11)。
【0015】その後、ホトリソグラフィーおよびC
、SFを用いてGaAsベース層10およびGaA
sコレクタ層9をドライエッチングし、ベースメサ14
を形成してGaAsサブコレクタ層8を露出した。そし
て、リフトオフ法によりAuGe(膜厚60nm)/N
i(膜厚10nm)/Au(膜厚200nm)コレクタ
電極3を形成し、350℃にて30分間アロイした(図
12)。そして、金属の堆積、ホトリソグラフィー、ミ
リングを用いて配線を施し、図5に示す縦断面構造を有
するエミッタトップHBTを作製した。
【0016】図1で説明した実施例ではエミッタ・ベー
ス接合領域が円形の環状構造を代表例として示したが、
環状構造は円形である必要は無く任意性がある。例え
ば、図13に示す如き環状形状でも可能である。また、
本実施例ではGaAs基板に作製されたHBTに関して
説明したがInP、GaN、GaP、InSb等のせん
亜鉛鉱型半導体基板上に形成される全てのHBTに適用
出来る。
【0017】本実施例によれば、平面形状が環状である
エミッタ・ベース接合領域を有するHBTのベース電極
が該環状エミッタ・ベース接合領域の内側のみに存在す
るため、ベース電極がスルーホール領域のみに限定さ
れ、r<2.5を容易に実現できる効果がある。
【0018】実施例2 以下、本発明の第2の実施例であるエミッタトップHB
Tに関し、図1、図2、図4、図5、図6を用いて説明
する。
【0019】図4は本発明の第2の実施例であるエミッ
タトップHBTの平面構造図である。実施例1で示した
環状エミッタHBT(図1)において、ベースメサ外周
14とエミッタ電極1との合わせ余裕を0.5μmまで
減らし、r<2.0を実現しようとすると、図1のA−
A’切断面では図2に示すようにベースメサ外周14に
逆メサ形状が現れる。ベースメサ外周14とエミッタ電
極1との合わせ余裕が小さいために、再結合速度の高い
GaAs表面が、コレクタ内での電子の拡散距離内に存
在することになり電流増幅率が劣化する。そこで、図4
のように逆メサ形状の現れる[011]方向に平行な辺
がエミッタ電極1外周およびベースメサ外周14に存在
しないようにした。このようにすると、図4のB−B’
切断面では図5に示す垂直メサ形状、図4のC−C’
切断面では図6に示す順メサ形状となり、図2に示すよ
うな電子の表面再結合の問題が発生しない。
【0020】図4に示すHBTの作成方法は実施例1の
ドライエッチングをウエットエッチングに変えるだけで
ある。具体的にはAsを含有する層のウエットエッチン
グにリン酸:過酸化水素水:水=1:2:40、Pを含
有する層のウエットエッチングに塩酸を用いた。本実施
例ではGaAs基板に作製されたHBTに関して説明し
たがInP、GaN、GaP、InSb等のせん亜鉛鉱
型半導体基板上に形成される全てのHBTに適用出来
る。
【0021】本実施例によれば、ドライエッチングダメ
ージや逆メサ形状に起因した電流増幅率劣なしにr<
2.0を容易に実現できる効果がある。
【0022】実施例3 以下、本発明の第3の実施例であるエミッタトップHB
Tに関し、図7を用いて説明する。
【0023】図7は本発明の第3の実施例であるエミッ
タトップHBTの平面構造図である。[011]方向に
平行な辺は存在するものの、HBTのベース・コレクタ
接合領域の外周とエミッタ・ベース接合領域の外周との
[01−1]方向における距離の最小値が、[011]
方向における距離の最小値よりも大きくなっている。具
体的には、ベースメサ外周14とエミッタ電極1との合
わせ余裕を[011]方向で0.5μm、[01−1]
方向で1.5μm取った。また、HBTの作製は実施例
2同様、ウエットエッチングを用いた。
【0024】本発明によれば、表面に(100)(±5
度)面を有するせん亜鉛鉱型半導体基板上に形成され、
平面形状が環状であるエミッタ・ベース接合領域を有す
るエミッタトップ型HBTを用いた半導体装置におい
て、該HBTのベース・コレクタ接合領域の外周とエミ
ッタ・ベース接合領域の外周との[01−1]方向にお
ける距離の最小値が、[011]方向における距離の最
小値よりも大きいようにした結果、r<2.0を容易に
実現できる効果がある。
【0025】図9および図10に示す非環状エミッタの
場合においても、ベース・コレクタ接合領域の外周とエ
ミッタ・ベース接合領域の外周との[01−1]方向に
おける距離の最小値が、[011]方向における距離の
最小値よりも大きいように設計すれば、r<2.0を容
易に実現できるのはもちろんである。本実施例ではGa
As基板に作製されたHBTに関して説明したがIn
P、GaN、GaP、InSb等のせん亜鉛鉱型半導体
基板上に形成される全てのHBTに適用出来る。
【0026】実施例4 以下、r<1.5を満足するHBTおよびその製造方法
に関し、図14から図18を用いて説明する。
【0027】図14はr<1.5を満足するHBTの平
面構造図である。エミッタ電極1の外周は全て{01
0}に平行な辺から構成され、エミッタ電極1とベース
メサ外周14とは絶縁膜側壁15により自己整合的に形
成され、その距離は0.3μmである。エミッタ電極幅
は4.5μmとした場合、r=1.5であった。
【0028】図15から図18は図14に示したHBT
の製造方法を説明する縦断面構造図である。有機金属気
相エピタキシー法により結晶成長からGaAsベース層
10の露出、ベース電極2の形成までは実施例1と同様
である。その後、プラズマ励起化学的気相堆積法により
SiO膜(膜厚0.5μm)を全面堆積し、C
、CHFプラズマを用いたSiOの異方性ド
ライエッチングによりSiO 側壁(膜厚0.3μm)
15を形成した(図15)。
【0029】そして、ホトレジストをエミッタフィンガ
ー間に形成し、このホトレジストおよび露出したエミッ
タ電極1とSiO側壁15をマスクにベースメサ14
を形成した。エッチングはウエットエッチングにより行
ったが、ベースメサ方位が{010}に平行なため、ウ
エットエッチングを用いてもメサ形状は垂直となった
(図16)。
【0030】その後、ホトレジストを除去し、リフトオ
フ法によりAuGe(膜厚60nm)/Ni(膜厚10
nm)/Au(膜厚200nm)コレクタ電極3を形成
し、350℃にて30分間アロイした(図17)。
【0031】そして、金属の堆積、ホトリソグラフィ
ー、ミリングを用いて配線を施し、図18に示す縦断面
構造を有するエミッタトップHBTを作製した。本実施
例ではGaAs基板に作製されたHBTに関して説明し
たがInP、GaN、GaP、InSb等のせん亜鉛鉱
型半導体基板上に形成される全てのHBTに適用出来
る。
【0032】本実施例によれば、ベースメサ外周14と
エミッタ電極1との距離を0.3μm程度にまで近づけ
れる結果、r<1.5を容易に実現できる効果がある。
【0033】実施例5 以下、本発明の第5の実施例である半導体装置およびそ
れを用いた電力増幅器モジュールに関し、図19から図
21を用いて説明する。
【0034】図19はr<1.5を満足するHBT17
が、抵抗素子18、容量素子19と集積されたMMIC
(モノリシック・マイクロ波集積回路)の縦断面構造図
である。抵抗素子18は抵抗体WSiN1層、容量素子
19はSiO膜22、Si 膜23、SiO
24の3層からなっている。なお、24は容量素子の下
部電極から接続された配線第1層である。MMICとし
ては上記抵抗素子や容量素子以外に、インダクタンス素
子、pn接合ダイオード、ショットキーバリアダイオー
ドなどを含むいずれか1種の受動素子をHBT17と同
一基板上に有している。HBT17は複数個のHBTを
並列接続して成る多フィンガーHBTでも良く、図20
に4並列接続の多フィンガーHBTの平面構造例を示
す。この場合、各HBT間の不均一動作を避けるため、
各HBTのエミッタあるいはベースにバラスト抵抗を付
加することもある。
【0035】図21は半導体装置として作製したMMI
Cの回路図である。本MMICは図22に示す電力増幅
器モジュール内32に用いた。図22のパッケージには
比誘電率が8の低温焼成ガラスセラミックス基板を用い
た。25は金属キャップ、26はチップ部品である。2
7は伝送線路で、AgとPtの積層膜を厚膜スクリーン
印刷により形成している。MMICチップ32の裏面は
Agペーストによりグランド層29に電気的に接続され
ている。MMICチップ32の表面に配置された入出力
用電極パッドはワイヤボンディング31によりチップ外
へ引き出されている。33はサーマルビア、28および
30は29と同じグランド層である。広帯域符号多重方
式(W−CDMA)信号を用いて電力増幅器特性を評価
した結果、電力付加効率45%、電力利得28dBと従
来技術のエミッタトップHBTを用いた場合の40%、
25dBに比較して大幅な特性向上が確認された。
【0036】本実施例によれば、r<1.5と低い半導
体装置を用いて、電力付加効率および電力利得が高い電
力増幅器を作製できる効果がある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、r<2.5ないしr<
1.5と低く、電力付加効率および電力利得が高い電力
増幅器作製に適したHBTを用いた半導体装置を実現で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である半導体装置に用い
たエミッタトップHBTの平面構造図である。
【図2】本発明の第1の実施例である半導体装置に用い
たエミッタトップHBTの縦断面構造図(図1A−A’
切断面)である。
【図3】従来技術であるコレクタトップHBTの縦断面
構造図である。
【図4】本発明の第2の実施例である半導体装置に用い
たエミッタトップHBTの平面構造図である。
【図5】本発明の第1および第2の実施例(図4B−
B’切断面)である半導体装置に用いたエミッタトップ
HBTの縦断面構造図である。
【図6】本発明の第2の実施例(図4C−C’切断面)
である半導体装置に用いたエミッタトップHBTの縦断
面構造図である。
【図7】本発明の第3の実施例である半導体装置に用い
たエミッタトップHBTの平面構造図である。
【図8】本発明の第3の実施例である半導体装置に用い
たエミッタトップHBTの縦断面構造図(図7A−A’
切断面)である。
【図9】本発明の第3の実施例である半導体装置に用い
たエミッタトップHBTの平面構造図である。
【図10】本発明の第3の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの平面構造図である。
【図11】本発明の第1の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの製造工程の説明図である。
【図12】本発明の第1の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの製造工程の説明図である。
【図13】本発明の第1の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの平面構造例に関する図であ
る。
【図14】本発明の第4の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの平面構造図である。
【図15】本発明の第4の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの製造工程の説明図である。
【図16】本発明の第4の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの製造工程の説明図である。
【図17】本発明の第4の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの製造工程の説明図である。
【図18】本発明の第4の実施例である半導体装置に用
いたエミッタトップHBTの製造工程の説明図である。
【図19】本発明の第5の実施例である電力増幅器モジ
ュール用MMICにおけるエミッタトップHBT、容量
素子、抵抗素子の集積化を示した縦断面構造図である。
【図20】本発明の第5の実施例である電力増幅器モジ
ュール用MMICに用いた多フィンガーHBTの平面構
造図である。
【図21】HBT2段とバイアス回路からなる電力増幅
器用MMICの回路図である。
【図22】本発明の第5の実施例である電力増幅器モジ
ュールの縦断面構造図である。
【符号の説明】
1…エミッタ電極、2…ベース電極、3…コレクタ電
極、4…エミッタ配線、5…ベース配線、6…コレクタ
配線、7…半導体基板、8…サブコレクタ層、9…コレ
クタ層、10…ベース層、11…エミッタ層、12…キ
ャップ層、13…層間絶縁膜、14ベースメサ外周、1
5側壁、16…ホトレジスト、17…エミッタトップH
BT、18…抵抗素子、19…容量素子、20…抵抗
膜、21、22、23…容量積層膜、24…容量素子下
部電極配線、25…金属キャップ、26…チップ部品、
27…伝送線路、31…ボンディングワイヤ、32…M
MIC、33…サーマルビア、28、29、30…グラ
ンド層、34…バイアス線路、35…高抵抗寄生エミッ
タ・ベース領域、36…コレクタパッド、37…ベース
パッド、38…バイアホールパッド。
フロントページの続き (72)発明者 草野 忠四郎 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 梅本 康成 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 黒川 敦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 望月 和浩 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 4M104 AA05 BB11 GG06 5F003 AP05 BA92 BB01 BB08 BB90 BC01 BE01 BE90 BF02 BF06 BG01 BH07 BH99 BJ12 BJ18 BJ20 BM02 BP12 BP32 BP93 BP95 BP97 5F082 AA04 AA06 AA08 AA17 BA26 BA33 BA35 BA47 BA48 BC01 BC13 BC14 CA02 CA03 DA02 DA03 EA12 EA23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成され、平面形状が環状
    であるエミッタ・ベース接合領域を有するバイポーラト
    ランジスタを用いた半導体装置において、上記半導体基
    板が表面に(100)(±5度)面を有するせん亜鉛鉱
    型半導体基板、上記バイポーラトランジスタがエミッタ
    トップ型へテロ接合バイポーラトランジスタであり、か
    つ該へテロ接合バイポーラトランジスタのベース電極が
    上記環状エミッタ・ベース接合領域の内側に存在するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】上記へテロ接合バイポーラトランジスタの
    エミッタ・ベース接合領域の外周に[011]方向(±
    5度)に略平行な辺が存在しないことを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】上記平面形状が多角型であることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】上記平面形状が円、だ円またはこれらの一
    部であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】表面に(100)(±5度)面を有するせ
    ん亜鉛鉱型半導体基板上に形成され、平面形状が非環状
    であるエミッタ・ベース接合領域を有するエミッタトッ
    プ型へテロ接合バイポーラトランジスタを用いた半導体
    装置において、該へテロ接合バイポーラトランジスタの
    ベース・コレクタ接合領域の外周とエミッタ・ベース接
    合領域の外周との[01−1]方向に略平行な方向にお
    ける距離の最小値が、[011]方向に略平行な方向に
    おける距離の最小値よりも大きいことを特徴とする半導
    体装置。
  6. 【請求項6】ヘテロ接合バイポーラトランジスタのエミ
    ッタ電極の形成、該エミッタ電極をマスクとしたエミッ
    タメサの形成、ベース電極の形成、上記エミッタ電極と
    上記エミッタメサの側面への絶縁膜側壁の形成、上記エ
    ミッタ電極および該絶縁膜側壁をマスクとしたベースメ
    サの形成、の工程を順次経てなることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】半導体基板上に形成され、平面形状が環状
    であるエミッタ・ベース接合領域を有するバイポーラト
    ランジスタを用いた半導体装置において、上記半導体基
    板が表面に(100)(±5度)面を有するせん亜鉛鉱
    型半導体基板、上記バイポーラトランジスタがエミッタ
    トップ型へテロ接合バイポーラトランジスタであり、か
    つ該へテロ接合バイポーラトランジスタのベース電極が
    上記環状エミッタ・ベース接合領域の内側に存在する半
    導体装置が容量素子、抵抗素子、インダクタンス素子、
    ダイオードのうち少なくとも1種を有するモノリシック
    ・マイクロ波集積回路であることを特徴とする半導体装
    置。
  8. 【請求項8】表面に(100)(±5度)面を有するせ
    ん亜鉛鉱型半導体基板上に形成され、平面形状が非環状
    であるエミッタ・ベース接合領域を有するエミッタトッ
    プ型へテロ接合バイポーラトランジスタを用いた半導体
    装置において、該へテロ接合バイポーラトランジスタの
    ベース・コレクタ接合領域の外周とエミッタ・ベース接
    合領域の外周との[01−1]方向に略平行な方向にお
    ける距離の最小値が、[011]方向に略平行な方向に
    おける距離の最小値よりも大きい半導体装置が容量素
    子、抵抗素子、インダクタンス素子、ダイオードのうち
    少なくとも1種を有するモノリシック・マイクロ波集積
    回路であることを特徴とする半導体装置。
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